ボクのヒミツたいけん


Scene.24
Original text:引き気味
Illust:コースケさん



僕とアスカがミサトさんと住んでいるマンション、コンフォート17には、僕達三人だけしか住人がいない。
12階建てで全部で158も部屋があるのに、他に暮らしているのは一人も無し。
保安上の理由からそうなっているのだそうだ。
それに、マンションの前は四車線の広い道路で開けているし、裏手は山までずっと空き地。両隣の税務署や市立病院の研究所にしても休日や夜になると殆ど人が居なくなるから、本当に静かになってしまう。

ミサトさんやアスカが出掛けている時は人の声が全然聞こえなくなって、寂しい位だって―― そんな話をベランダでしていたら、委員長はだから都合が良いのよと笑っていた。
誰も居ないおかげで、心配しないでこんないやらしいことをしていられるんじゃないのって。そう言って、いたずらな微笑みで覗き込む委員長は、なんだか凄く可愛い女の子に見えた。
少し頬が赤くなっていて、何度もこんなことをしていた気安さのせいなのか、委員長が何を言いたいのかがはっきりと分かった僕は、抱きしめて、キスをして……そしてベランダに出たままでセックスをしたんだ。

全部裸になってしまうのは躊躇ったけど、塀の高さに隠れる分は大丈夫だろうって、スボンとスカートを脱いで。
お互い、熱いほど火照った顔をそよそよと夕方の風が撫でていく―― そうして前髪が揺れるのが、外でシてるんだって、二人でおかしな事をしようとしてるんだって実感させて、興奮した。

「何だか変な気がするね」
「恥ずかしい? 碇くん。でも、とっても大きくしちゃってるのね」
「うん……」
「私も……いつもより凄くエッチになった気がするわ。もう濡れてるって、自分ではっきり分かるもの」

下着も脱いでしまうと、いつも部屋の中でしていた時と比べて、剥き出しの下半身が奇妙に涼しい。
水泳の授業でパンツだけになっている時の方がもっと裸に近かった筈だけど、それ以上に、二人で本当は服の下に隠しておかないといけないおちんちんだとか、ショボショボとちょっとだけ毛が生えたオマ×コを丸出しにしている方が不安な感じがした。
ゾクゾクして―― 夢中になって繋がり合った。

さすがに裸足でコンクリートを踏むのはざらざらして落ち着かないし、部屋に上がる時に汚してしまう。
だから、景色を眺めるように塀に寄りかかって僕にお尻を突き出した委員長は、学校で決まっている黒いローファーシューズに、ぴしっと伸ばしたソックスを履いたまま。
それでジャンパースカートを脱いだブラウスの下から、すべすべと丸い尻たぶが。
僕が入れ易いようにって、くいっとお尻を持ち上げてくれると、ハの字に開いた両肢の付け根に柔らかい肉の盛り上がりが二つに割れて、綺麗なピンク色の粘膜を覗かせる。

「ね、碇くん……。早くぅ……」

うっとりと委員長のお尻を眺めていた僕に、振り返って小さなおねだり。
委員長は、どんなに暑い日でも、他のクラスの子がしているように襟元のリボンを緩めてだらしなくなんてしたりしない。そんな真面目な着方をしたブラウスのままなのに、とろんと潤んだ目で軽くお尻を振って誘うんだ。
背中に抱き付いて、下から突っつくようにして位置を決め―― それできちんと委員長の入り口を見付ける前に、我慢が出来なくなって突き上げた。

「んぁン! うん、ン、碇くん……っ!」
「あっ、委員長ぉ」
「いきなり、激し―― そこぉっ、奥まで入れて! 碇くんの熱いおちんちん……私のあそこ、奥まで……!」

荒っぽく委員長のワレメの中をぐちゃぐちゃと掻き混ぜて、それで無理やりみたいに中に滑り込ませた僕を普段と違うって。でも嬉しそうに。

「あんっ、あっ、碇く……おっき、おっきいの……あはっ、気持ち……いっ」

委員長のぐっしょりと濡れた膣の中が、これまでのセックスで入れさせてもらった中でも無かった位に気持ち良かった。
根元まで包まれた途端、僕は絞り上げられるような歓迎に迎えられて、危うくそれだけで出してしまいそうになった。
激しい衣擦れの音で、いつも彼女がスル時はここもと愛撫をせがんでいたオッパイが、ブラウスの中で窮屈に揺れているのだと分かったけれど、僕にはそれを揉んであげる余裕が無かった。
アソコだって、僕のを抜き差しさせる時は当たり前のようにやってるみたいに、ズズッ……って、入り口から奥まで万遍無く刺激してあげるどころじゃなかったんだ。

「あっ、あ……委員長……僕っ」
「ええっ、わ、私も……変なのっ、こんなに……んぁああっ、あっ、敏感に……なって、感じちゃう……んンン!」

委員長の裸のお尻と僕の腰と、ぴったりくっ付けたまま。凄く息を荒くしてしまっているのに、僕らのセックスは奇妙に静かなものになっていた。
先っぽで亀頭の部分が、彼女のうねうねとした粘膜でくすぐられる―― その一うねりが猛烈な快感だった。
腰の奥まで『ジン……』と電流のように響いて、危うい我慢の蛇口を手放させようとする。
ああ、ああぁ……と、聞いたことも無いくらいに切なく声を震わせてしまっている委員長も、きっと同じだ。

「い、碇くん……私っ、あ、ああ……。まだ、全然なのに……もう、もう……!」

僕も、彼女の中に挿し込んだばかりで、早くも射精への欲求が頂点に達しようとしていた。
はじめて女の子を知った童貞の頃と同じか、それ以上におそるおそると腰を巡らせる。
急な摩擦が即座に射精に繋がってしまう様な―― そんな一ミリ刻みの動きに、委員長も白い喉を仰け反らせてヒィヒィって。
その顔は苦しみに耐えるように、眉間に深い皺を刻んでいた。

「私っ、こんなに……感じるの、はじめ……ッ、んぁう! ああッ……変よ、ねぇっ、碇くん……!」

むずかるような声が、彼女も切羽詰ってしまっているのだと伝える。
ぶるぶると身悶えしながら、僕のを呑み込んで押し付けるお尻を蠢かせようとしているのに、深く繋がり合う襞粘膜の中、少しでも彼女の感じ易い部分に沈んでいってしまいそうになると、ビクンと怯えて動きを固まらせてしまう。

本当ならもっとたっぷりと楽しむつもりでいたのに、僕らは急速に果てに向かって転げ落ち出していた。

「あはっ、あっ、私……ひうっ、ふッ、凄く……凄く、興奮してるっ、ン! んだわ、わぁ……!」
「はっ、はっ、は……ハ! それって……外でシてる……からっ?」
「ええっ、ええっ! きっと……そうっ!」

密着した二人の股の間に蒸れかえった生暖かさが。
ぴっちりと委員長のピンク色のワレメに咥えられた隙間から、大して動いていないのとは裏腹の、多量に分泌されてきた愛液が僕の竿の部分を伝い、袋までベタベタに濡らしていた。

「ひうっ、んっ、ふんっ、ああうっ!」

じりじりと臆病に、限界を測るようにして結合した性器を揺さぶり合う。
じっとしていてもそれだけで果ててしまいそうなのを、この初めて味わう異常な興奮を少しでも長引かせていたいと。

それでも、たっぷりと蜜の絡んだ彼女の圧迫は、ひとりでにキュッキュッキュッと僕の勃起を貪りたがって、切なく押し殺した声が、今にもイっちゃいそうだって悲鳴を上げていた。

「わたっ、しっ……ダメ! もうダメだわ……碇くん……!」
「僕……もっ、ッ、出ちゃうよ。委員長!」
「いっ、い……良いからっ。わたし……今日は、ぁ、んぁあンっ! たっ、多分……くはああぁッ!」

真っ赤に泣き濡れた目で振り返った彼女は、絶え入りそうな息の下、わなわなと肩を捩りながら―― 恥ずかしげな決心を固めて伝えてきた。

「たぶん……ンーっ! らいじょうっ……っア、ああう! はうっ……ッ、大丈夫……だから!」
「じゃ、中で……中で出すよ? 委員長。良いんだね? 良いんだよね?」
「うん、うんっ! わ……わたしのっ、膣っ、なか……ぁ、でぇえ……!!」

もう、その言葉だけで噴出しだしていたのが分かったから、僕はこの瞬間だけでも我慢していた先の気持ち良さをって抑えを捨てて、蕩ける熱ヒダの奥底、ピストンをグイグイと突っ走らせた。

「はくっ!? ッ、ひゃ、っああ! あ、熱いのぉぉ……!」
「ああ、出てる……出て……もっと、もっと出るよ、委員長! 委員長の中にっ、僕っ……!」

イッてしまって射精したのか、射精しながらまたイッて出してしまったのか分からない位、僕はドクドクと委員長の締め付けの中に吐き出していた。
ジリッ、ジリッとコンクリート床に靴裏をずらせながら、『ふぅ……ン』と委員長が鼻で啼く。

「ひぁ、あ、いっぱい……いっぱいで……ぇ、漏れちゃう……」

快感が快感を呼ぶ、おちんちんから魂まで抜け出してしまいそうな、めくるめく夢見心地。
とんでもない量を出してしまっていたような気がする。
じゅくじゅくと腰を動かしながら射精し続ける僕を、絶頂に痙攣する彼女の膣が更に絞り上げる。
僕の最後の無茶のせいで、生々しい内側の肉の色が捲れ出さんばかりになっていたワレメの結合部から、熱い滴りが逆流して来てて、下の床にいやらしい水溜りを作っていた。

「あ、あ……碇くん……」

繋がったまま塀の影に二人してへたり込んで、呆けた顔を肩越しに向かい合わせてから、僕らは深く唇を貪り合った。

例え直接的な刺激が与えられないでいても、人は雰囲気を変えてみるだけでこんなに興奮出来るのだと―― それは多分、心が快楽に染まるだけで、どこまでも気持ち良くなっていけるという事なのだと、分かったような気がした。

◆ ◆ ◆


―― 僕らはすっかりこの危険な遊びの魅力に取り付かれてしまった。

委員長は僕よりもずっと積極的で、学校でふと空き時間に二人きりで居た時や、一緒に買い物に出掛けた時にも頻りにしたがったけど、さすがに僕が安心して出来るのはこのコンフォートマンションの中だけだった。
そんなわけで、アスカの目を盗んでは、僕は委員長を家に呼んでベランダに出ていた。

その土曜日の放課後もそんな下心を持っていたから、委員長が買い物の予定を急に変えて家に行きたいって言って、そして玄関で脱いだ靴を一緒に持って上がろうと薦めたのに、僕は一も二も無く頷いていた。

「……委員長?」

ベランダに行くんじゃ無かったの、と。
それなのに彼女はアスカの部屋に僕を引っ張って行って、そのまま押入れの中に入れって。
何故と聞いてもとにかく直ぐに分かるからと言うだけで、やけに急いだ様子で―― でも静かにしてなきゃならないと、口元にまたあのいたずらな笑みを浮かべている。

アスカの部屋の押入れにじっと隠れて、それで薄々と何のつもりか分かった気でいた僕は、一人でネルフの図書室に行くと校門で分かれたアスカが、予想外に早く、そしてトウジを連れて帰ってきたことに動揺したんだ。

「……アスカ?」
「しっ、静かにしててよ。碇くん」
「でも……」
「直ぐに分かるって、言ったでしょう? 面白いものが見れると思うの。だから、ね?」

ドタドタとやけに乱れた足音が聞こえてきて、僕はそこでそれ以上を訊くのを止めた。
委員長の手に口をそっと押さえられた事もあったけど、彼女と二人きりで居たのをアスカに見付かりたくは無かったから。
でも――

「……っ、んんッ、んむぅ……ふわぁっ!」
(……アスカっ!?)

引き戸を開けて倒れ込むように入ってきたアスカは、たった今まで呼吸を止めていたかのように、ハァハァと口を開けて喘いでいた。
手の甲で唇を拭うようにして、いつの間に―― そして、どこで着替えたのか、制服ではなく見覚えのあるレモンイエローのワンピース姿。
後に続いて直ぐトウジが部屋に入って来たのを見ると、あのアスカが、怯えたように顔を曇らせて後退さった。

「さ、家に着いたことやし、続きといこうやないか」
「ま、待って……」
「待てんて。さんざ焦らしてくれたんやからなぁ」
「なに……言ってるのよ。あんな人の居るところでなんて。あ、あんた……頭おかしいんじゃないの!?」

その言葉が強がりに過ぎないのは、らしくなくか細く、震えた声が何よりもはっきりとさせていた。
身を守るように両手で胸元を抱いて縮こまって、アスカよりも少し背の高いトウジに向ける眼差し。アスカらしさの象徴のような強気の輝きとは打って変わった弱々しさで、長い綺麗な睫毛が、泣き出す寸前のように震えている。
まるで小さな女の子が叱られるのを怖がって、大人の機嫌を伺っているような……。

(…………!)
(だめだったら、碇くん!)

見たことも無いようなそんなアスカの様子に、胸を突かれたように身じろぎした僕を、委員長が後から抱き止めて静止する。

「観念せいや。なぁ……」
「あっ、だめ……だっ、んむっ! むぅっ、んぐぅぅんぅ……!」

そうやって押入れの隙間から覗き見ている前で、トウジは壁際に追い詰めたアスカから無理やりキスを奪っていた。
……いや、それが本当の無理やりである筈が無いって、直ぐに分かった。
ネルフで訓練を受けているアスカは、トウジのような男子相手でも負けないだけの実力を持っている。
きっとキスをされる前に平手打ちででも逆襲するだろうって、僕は思っていた―― 期待していたんだ。半分以上、アスカにそんなつもりが無いって気付いてはいたけれど。

「んむっ、んんっ、んっ……ふわぁ! ……ぁ、ああっ!」
「ええ〜香りやなぁ、惣流ぅ」
「あっ、ぁ、だめ……。せめて、シャワーを……んっ、シャワーを浴びさせて。お願い!」
「ならんって。もうワシは我慢出来んのや」

真夏の外を歩いて来たんだから、いつもアスカが気にしているのを知っている僕には分かる。アスカが喘いで仰け反らせる白い首もじっとり汗ばんでいて、でも、僕らみたいな男子とは違う、女の子の甘い匂いがしているって。

その細い首筋に齧り付くようにするトウジ。

「ひぁっ!」

そのまま舌を出して、舐めしゃぶりながら下りていく。
繊細な形を浮かばせる鎖骨の辺りから、ワンピースが大きく開いた胸の膨らみのはじまりまで。ぬめぬめとナメクジが這ったような跡を付けて、手はアスカが胸の前にやっていた腕を除けさせ、そのワンピースの色がまさに相応しい―― レモンの果実の様にふくよかに前へ張り出したバストを、しっかりと握りこんで揉みしだいていた。

「ハァ、ハァ、ハァ……ぁ! はぁぁ……んあぁああ!」

よく見れば、あんなに大胆に胸に切れ込みの入ったデザインだと、ブラジャーは付けていないんじゃないだろうか?
そんな危ういVに開いた生地とアスカの素肌の膨らみの境に唾液をなぞらせて、トウジは、時には捲るようにその下にまでぴちゃぴちゃと舌を伸ばしている。
ふがふがと息を荒くしている鼻先を突っ込むようにして……あれはアスカの乳首を捕まえているの?
薄い生地にモコモコと浮かび上がるその下を思って、僕はアスカに止めろって叫んで貰いたいと思っているのに―― 酷く、興奮していた。

(……ね、言ったとおりでしょ、碇くん)

そうして後ろから僕のズボンの前を擦ってきた委員長にジッパーを下ろして貰って。
堅くなったモノをやわらかい手のひらに包まれた僕は、息を詰まらせながら、アスカとトウジが始めようとしている行為を黙って見ていようという委員長の誘いに、同意してしまっていたんだ。―― 何も言わず黙っていたということは、そういう事なのだろうから。

「乳首、勃ってきよったで」
「ハァッ、ハァァ……ハァアン、ンアァア……!」

何を言われても答えようとしないで、天井を睨んでいるだけのアスカ。
そうやって息を弾ませているアスカを見ていて、僕には思い出すものがあった。
委員長のパソコンで見せてもらった、僕の知らない間の淫らなアスカの姿。嫌がってみせている癖に、どうしようもなく感じてしまって―― 終いには必ず、泣きながら委員長やトウジに犯してって叫びだす、だらしない、アスカのもう一つの顔を。

「ワシの……んっ、手とベロで可愛がってやったのが……嬉しいんやな。こないにコリコリさせよって……」

トウジはワンピースの胸元に、アスカのオッパイに頬をめり込ませるようにして鼻から下を潜らせている。 声は、それでくぐもっているのと、ネチャネチャといやらしく舌を使っているのとで、酷く聞き取りにくい。
それでもみるみる顔が―― その胸元までアスカが真っ赤にしてしまうのを見ていると、彼女がどれだけの羞恥を覚えているのかは一目瞭然だ。
両腕は所在無く、背中を預けている壁に這わせている。

「どうや、こうして乳首を弄ってもらうのが気持ち良いんやろ?」

顔を埋めている反対側の胸の頂上でも、トウジがワンピースの上からアスカの乳首を摘んで転がす。

「……っ、ン! んはっ、ハッ、ハ……!」
「だんまりかい。……でもな、こうしとると……惣流の心臓の音が良ぅ聞こえんのや」
「…………!?」
「ドックンドックン、大暴れで……堪らんって。正直やのぅ」

バレてしまった―― って、そんな顔で。きゅっと瞑ったアスカの眦から、涙が零れ落ちていった。

(見ていて、碇くん)

ここからよと委員長が囁く。
すっかり大きく勃起してしまった僕をしごいているだけだけど、彼女も随分と興奮しているようだった。
僕の耳元に吹きかける息も、浅く、熱い。

「……脱がすで」

トウジの手が肩紐をはだけさせても、アスカは抵抗しようとしなかった。
黙ってトウジの手が動くのを受け入れている。
二本の細い肩紐で吊られているだけだったカップがはらりと捲れ落ちて、それでアスカの形の良いオッパイは、先っちょにツンと上を向いて凝り尖った乳首までも、全部露わになってしまった。
やはりというか……トウジが口を押し付けていた方の乳首は、薄い桜色の乳暈からべっとりと涎に塗れて、滑った輝きを反射している。

トウジは、胸の下まではだけさせたアスカの様子を少し下がって眺め回していたけれど、そうして暫くそのままに置いておかれたアスカは、トウジに貪られて荒くしていた息が収まっていくどころか、次第に逆に、どんどんと呼吸を乱れさせていっているようだった。

(感じているのよ。鈴原に見られているだけで、きっとアソコが熱くなってるに違いないわ)

委員長が言う通りに、何もされていない筈のアスカが見せ始めた表情は、あの写真と同じ―― 跪いて懇願を始める直前のそれだった。

「ハッ、ハッ、ハッ……」

大きく胸を喘がせている。そっぽを向いた目は忙しなくちらちらとトウジを窺っていて、赤らんだ目元が羞恥だけではない欲情の気配を窺わせている。
終いにはもじもじと内腿を捩じり始めて――

(アスカ、ひょっとして……)
(分かる? もう下着はびちょびちょね。自分で濡らしておいて、自分で恥ずかしがってるの)
(トウジは何もしてないのに?)
(そう。碇くんの前では猫を被っているのかもしれないけど、アスカ、本当は恥ずかしいのが大好きなのよ。裸を男の人に見てもらうだけで感じちゃうような、そんなエッチな女の子なの)
(だから……写真みたいに、町中でシたりするの?)
(露出癖って……分かるでしょう?)
(……アスカが!?)
(ふふ。信じられない? でも見ていて。きっとアスカ……我慢出来なくなるわ。このままだと、自分から下も脱いでみせるかもしれないわよ?)

そんな……と。そんな、ケンスケ達が回し読みしているマンガの中の女の子のような真似を、あれだけ軽蔑していたアスカがするわけが無い。
きっとこれまでに見せられた写真も、何か写っていないところで収まりが効かなくなった意地っぱりの結果に違いないと、そう信じ込もうとしていた僕だったけれど、

「す、鈴原……」
「分かっとるのやろう? いつもと同じや。ワシにもっと気持ち良ぅして欲しかったら、な」
「ああ……」

喘いだアスカは、恨めしそうな目をトウジに向けると、スカートの裾を摘み上げた。
本気なのと僕が目を見張った前で、ほっそりとしたアスカの腕が、細かな震えを帯びながら―― でも、静々と着実に、スカートを捲り上げていく。

(アスカ……!?)
(ふふ。やっぱり……股まであんなにエッチなお汁で汚しちゃって。鈴原のいやらしい目付きが、よっぽど良かったのね)

懐かしいでとトウジが笑う。
僕も思い出していた。あのワンピースは忘れもしないあの日、僕がアスカに初めて会った日に着ていたものだって、それだけでなく、トウジに初めて会った時の格好でもあったんだ。
あの時はトウジは――

「そうや。あん時の惣流は、パンツを見た代金やって、えらい威勢の良えビンタをくれよったけどなぁ」
「……ッ、く……」
「今日はこないにスケベェな……おほっ、スケスケのオメコまで見てしもうたワシに、どないな見物料を払わせよるんかいな?」

とうとうアスカの白いショーツが―― それも驚く位に彼女の愛液で濡れきっていて、ふっくらとした股間の盛り上がりが薄い生地に張り付き、髪と同じ金色の毛が生えているのも、ピンクに色づいた筋のような性器の形さえも鮮明に浮かび上がってしまっているのも、全てがトウジのいやらしい視線に差し出されていた。

「なっ、惣流?」

そうやって胸も股間も自分自身の手でトウジの目を楽しませるように晒させておいて、ニヤニヤと笑うんだ。
アスカみたいなプライドの高い子に、それだけでも死にそうに悔しい筈なのに。

「なんならワシもあん時と同じにしてみよか。ほれ、ワシのチンポ様や」

さ、どないする―― って、ジャージのズボンを下ろしたトウジが、ひけらかすみたいにしごいて見せていた。

「っぁ、あ……鈴原の……」

アスカは朦朧と酔った目付きで、そこを釘付けのように。ゴクンと喉を鳴らしていた。
何かを言い掛ける唇が、しきりに乾くのか舌で舐めていて、

「ほれ、ワシももうビンビンや。我慢ももう出来んよって、ここでオナってしまうかもしらんで?」
「だ、だめよ……そんな……。アタシの部屋を汚さないで……」

(強情っぱりよね。アレは、無駄遣いしないで、勿体無いわって言ってるのよ。きっと)

くすりと笑って耳元で委員長が。
僕にもそんな本音は聞こえたも同然だった。
そんなまでに、アスカはいやらしい貌をしていたから。

「あ、ああ……」

ゆらりと傾ぎ掛けた足取りでトウジに近付こうとする。それを歯を食い縛って堪えようとして―― きっと、プライドだとか羞じらいだとか、色んな葛藤があったに違いない。
僕の知っていたアスカは、トウジの事をバカだ乱暴者だって軽蔑していたから、その悔しさもあっただろう。

でも、はっきりと興奮の色を帯びてしまっていた身体は、トウジのおちんちんが欲しいってヨダレを流していて。
結局アスカが負けてしまうのを、僕はまざまざと見せ付けられた。

「犯……して……」
「ああん? もっとハッキリ頼むわ」
「アタシをっ……おかっ、犯して! アンタのチ×ポを、アタシに……アタシにっ、突っ込んでよ!」

泣き出しそうな表情で、アスカはよりいっそうトウジに見え易く、高くスカートを捲り上げる。
レースを散らした可愛らしいショーツだったのに、今やそれよりも、くっきりと浮かび上がって蜜を吐き出している性器の方が目を惹いてしまう。そんな股間を突き出すように腰を揺さぶって。

「お願いよぉ……」

今すぐ襖を開けて飛び付いて、そのいやらしいオマ×コに僕のをずぶずぶと打ち沈めてやりたくなるような、いやらしい懇願だったのに、まだトウジは余裕の様子を崩さないままアスカを苛めていた。

「なんや。ワシのチンポに惣流の穴まで使わせて貰てもな……。嬉しい代わりに後で何を払わせられるのか、堪ったもんやないわ。高い買い物は嫌やで?」
「良いからっ、良いからぁ……。何にもいらないの、アンタのそれを……あ、アタシに挿れてくれれば……」
「あん? しかし、タダより高いっちゅう言葉もあるんやで。知っとったか、惣流?」

くいくいと突き出した強張りの先で、アスカがしとどに濡らしてねだっている、ショーツの中心を小突く。
柔らかな丘にめり込んでいたのは、クリトリスが固くなっていた辺りだったに違いない。
それだけでゾクゾクと背筋に駆け抜けたのか、アスカはくぅんと戦慄いて、いっそう切なさを増した瞳でトウジにせがむ。
グズと鼻を啜って、ほっぺたをベタベタに涙で濡らして。

「アタシがっ、アタシがするからぁ……何でもっ、するから……頂戴ってば、ねぇ……!」

下着越しの亀頭の感触じゃいかにももどかしいって、そんな必死さが滲む。

「うほほっ、ええのぅ……いつぞやとは立場が逆転っちゅうやっちゃな。惣流、ワシのチンポは高いでぇ?」
「何でもするっ、するから……早く、ねっ、挿れてよ! 犯してよ! いつもみたいに……あ、アンタの……おっきいのでぇ!」

くなくなと膝を折ってトウジの腰に取り縋ったアスカは、その言葉を証明するようにトウジの大きく勃ち上げたモノを捧げ持って―― 愛しげに頬擦りを、次いでペロペロと舐めて奉仕してみせた。
そのままどっかとアスカのベッドに腰を下ろしたトウジの股間に、深々と顔を埋めてしまって。

「ふむっ、むふぁあぁあん……すずはらの、おちんちんん……」
「忘れんように言うておくからな、おまはんは何でもワシの言う事を聞くっちゅうたんや」

美味しい、美味しいって、蕩けそうな声で媚びているアスカの髪を掴み上げられても―― それがショックだった。

「何でも、ってな。今日みたいな我侭をもう許さん。今度からは、ワシの命令は素直に聞くんや。触らせろっちゅうたら、そこがどこやろうと直ぐにオッパイを出して揉ませなあかん。ええな?」

グラグラと髪を揺さぶって促すのに、アスカは『うん』って言うように頷いてた。とっても従順な様子で。
アスカは髪は女の命なんだからって言って、あんなに大切にしていたのに。
僕にもちょっとのことでもっと気を使えって怒って……。

なのに……!

「あぁむ……うぅん、んっ、するから……なんでもぉ、おっ、ぉあぁんンぅー」

トウジは跪いたアスカの太股の奥につま先を突っ込んで、足の指でグリグリとパンツの前を押し潰したり、踏ん付けたりしてる。
アスカは文句を言うどころか自分で足を開いて、もっと苛めてって―― そんな、やけに色っぽい吐息。
うっとりとした上目遣いでトウジを見ながら、反り返るくらいになったトウジのにおしゃぶりを続けて……。

―― だって、足で女の子の一番大切な場所を触られてるんだよ?

「いふとおりに……ふぁ、あ、すずはらのっ、言うとおりにするわ……」
「ケツ出せっちゅうたら、パンツ脱いでお願いしますって言うんやで? 」
「ええっ、んぇぁ、ふえぇ……ええっ! するぅっ……! 犯してくらさいぃって。んぁ、……どこだってぇ!」

あんなに乱暴にされていても、それでももう、本当にべったりって雰囲気でトウジに媚びるのを止めない。
トウジもニヤニヤ意地の悪い顔でふんぞり返ってて、あれじゃまるでアスカが奴隷みたいだ。

そんなアスカを見ていると、胸に落ち着かない気持ちがざわつく。

(ねぇ、驚いたでしょ? アスカったら、鈴原のおちんちんにメロメロなの。……ひょっとして碇くん、幻滅したりしちゃった?)
(…………。どうして僕にあんなアスカを見せようって、委員長は思ったの?)
(あら、だってズルイと思わない? アスカ、碇くんにはいつもガミガミ浮気するなーって言ってるのに)
(浮気って……僕とアスカは、そんな、ちゃんと恋人だなんてわけじゃ……)
(でもアスカが言ってることはそういうことなんでしょう? 私や綾波さんとおしゃべりしてるだけでも膨れちゃうものね)

―― 酷いよ、アスカ。

僕の中にそんな恨みがましい思いが膨らんでいってた。
自分は僕が知らない内からトウジや委員長といっぱいエッチな事をしてたのに、それなのに僕の事をこそこそスケベな本を読んでるだとか、男っていやらしいたせなんて散々馬鹿にしてて……。
それに、今だってこうやってトウジと隠れてデートなんかしてるんなら、どうして僕が委員長と買い物に寄って帰るって言った時―― 別に、夕食の材料を買うだけで変なつもりなんか無いのに、それでも怒ったりしてたの?

「よっしゃ、お待ちかねのチンポをハメたる。突っ込み易いように、穴ぁ開いて見せんかい!」
「早くっ、早くぅう〜」

トウジと代わるようにベッドに寝そべって、大きく掲げるように両脚を開いたアスカが、膝立ちになったトウジが改めてにじり寄ってくるのに嬉しそうに目を輝かせる。
クラスの他の女の子とは全然肌理が違うすべすべの太股も、付け根に近いほど水飴みたいなネバつきでベチャベチャに濡れ光ってて、それでもっと濡らしちゃってる股の真ん中のところを指で広げて。
アスカの肌が白いから、そこのピンク色が凄く目立つ。
どろっと垂れ落ちる粘液で、花びらをぐちゃぐちゃに折り畳んだようなヒダがテラついてる。
裏表の激しい女の子だって知ってたつもりだったけど、すまし顔の下にアスカが隠してたいやらしさ―― 淫乱だなんて言葉でしか言い表せないような、そんなアスカを一番分かり易く僕に見せ付ける、あの場所。

「おらぁ!」
「はぉあ―― ! んはっ、はいって、くぅ……ぁ、はぁあーん!」

トウジが、手で支え持ったおちんちんをその小さな入り口にあてがって、腰を進めたのを、躊躇いもせずに受け入れてた。
ひきつけを起こしたように全身をしならせて、悦びを表してるんだ。
すぐにギシギシって、スプリングの軋む音を立て始めたあのベッドも、僕とセックスする時には一度も使わせてくれなかった。
匂いが残るのが嫌だって。僕の部屋なんか窓が無いから、よっぽど後までアスカのいやらしい匂いが残っちゃうのに。
僕のは嫌で、トウジの臭いだったらアスカは良いの?

「ひぎっ、いっ、暴れれる! すずらの……ちんちんっ、あたしの中れ……ぇ、えあはぁあ! あぅんぅーっ、ふぁうんっ! ッ、あばれて……いひっ! ひーっ!」
「ええで……やっぱ、惣流のは最高やっ」
「いいのっ? あ、あたしの……オマ×コ、きもち……いぃひ、いいのねぇ?」
「そうやっ、こないに具合のええのは……っ、さすが惣流や!」

アスカの両脚を肩の上に掴み上げてしまって、トウジは猛烈な勢いで腰を叩き付けてる。
じゅぽじゅぽって、粘ついた音がひっきりなしに響いてて、アスカが鼻に掛かった甘え声で悶えているのが酷く耳に悩ましい。
僕の股間もストレートに反応して、ギンギンにいきり立ってしまっていた。
アスカの身体を自由にして、あの気持ちの良いオマ×コを貪ってるトウジの背中に感じるのは、妬ましさだ。

「惣流みたいなべっぴんさんにチ×ポ突っ込めるっちゅうのはなぁ……ハハハ、エロい顔しとるわ、惣流ぅ。よがってても、やっぱベッピンやでぇ」
「ああっ! んぁあああ! ゴリって、えぐぅ……えぐってるの、イイのぉぉ……!」
「ワシのチ×ポはそんなにええか?」
「イイッ、のぉ……! あっ、あはっ、アタシの……奥っ、ぐちゅって、ぐちゅってかきまぜふぇ、ぇえるの……さいっ、コぉっ! 最高よぉお……ぉんん、ンーっ!」

ビクンビクンって、背中を弓反りに跳ね躍らせながら叫んでる。
大声で、聞かされるだけでゾクゾク興奮が高まる一方のいやらしい言葉を叫び散らす。
唇の周りは悶え喚いた涎でベタベタだ。ハァハァって、犬の様に舌を突き出したままになってる。

「あくっ、ッ、ふかいのぉッ! おくっ、あたしの……おなかの、ぉくっ! ンふぁ、あッ、ひびいて、るぅっ! ……内臓に、じゅっくんってぇぇ……アタシ、とけちゃうぅう!」

勢い良く振り乱す髪の毛、シーツをめちゃくちゃに掻き毟ってる手。
溺れているかのように苦しげに、息継ぎなんて忘れたかのように引っ切り無しに。アスカは喘いで、悦がり狂って、快感をトウジに歌って聞かせてるんだ。
トウジとのセックスが気持ち良い、気持ち良い―― って。

「ええでぇ……可愛いやっちゃ、惣流。ワシのチ×ポが一番お前を気持ち良ぅしてやれるんや。分かるやろ、なぁ?」
「そうよっ、そうよおぉ……! アンタのっ、おちんちん……イイのぉぉ」
「ウシシ……。惣流はすけべぇな女やからな。我慢出来んようなって、ええ思いをしたいって、チ×ポが欲しいわぁ、っちゅう気分になったら、ワシのところに来るんや」
「すずはら、のぉ……?」
「そうやっ。惣流のオメコはワシのもんや。ワシのを突っ込んどくのが一番ぴったりの、ワシ用の穴なんや。ええな、惣流!」
「いひっ、いぃいひ! はいっ、はぃいい!」

首にしがみ付いて、今にも白目を剥きそうな有様で乱れてしまっているアスカに、トウジは深くうずめた分身でもってグリグリって、言う事を聞かせていた。
ひっそりと咲いていたアスカの性器の形を、ぐちゃりとおちんちんで掻き混ぜて、いびつに変形させて。

(鈴原ったら、勝手な事を言っちゃって……)

委員長はトウジの恋人だから。不機嫌そうに呟いた言葉だったけど、もう彼女が完全に体重を預けてきている僕の背中には、トウジがアスカに言っていたのと同じに、彼女の鼓動が大きく伝わってきていた。
二つの固くなった感触もはっきり分かる。

(……んっ)

委員長は僕のおちんちんを刺激してくれながら、自分でも胸をすり寄せて乳首の感覚を引き出しているようだった。

イラスト:コースケさん「押し入れの中から」

(……ッ! っあ、い、委員長……)
(碇くん? ……あ、もうイキそうなのね。熱くなって脈打ってるの……分かるわ)
(んっ、うん……。それ以上されたら……出ちゃうから!)
(アスカが鈴原にセックスされてるの見て……、あは、興奮しちゃったんでしょう?)

言われた通り、僕は凄く興奮してしまっていた。

先っちょから少し漏れてしまったようで、ヌルヌルしているのごと、委員長がくるんで摩ってくれてる。
やわらかい手のひらは自分でしごくよりずっと気持ち良かったけど、委員長にしてもらってなくても同じくらい危ないところに達してしまっていたに違いない。


僕はまた、おちんちんで感じる気持ち良さだけじゃない、アスカがいやらしくトウジに犯される姿を見せ付けられることで、心を気持ち良さの天辺に引き寄せてしまっていたんだ。

(だ、だめだよ……こんな所で出しちゃったら!)

自覚したのと同時に、委員長にまさぐられている器官に脈打ってる、痛さにも近い切なさが膨らんだような気がした。

(うふ。アスカの部屋の押入れの中で精液引っ掛けちゃったりしたら、アスカに怒られるわね。……やっぱりアスカは怖い?)
(んっ、くぁ……あ、そんなこと……)

アスカとセックスをするようになって、僕はなんとなく後ろめたさを覚えていたんだ。
委員長や綾波と仲良くしているの、アスカに申し訳ないって。
だから……、ほくも浮気してる事になるのかもと感じていたから、怒られても仕方が無いよねって、そう思ってたのに。

―― でも、

「イクぅうう……! イッちゃっ、ぅン! んっぅ、イッちゃうのよ、すずはらぁ!!」

いつしか、トウジの腰にあのしなやかな両脚を絡めて、組み敷かれた下からも腰を使っていたアスカ。

「あぅん、ん……くるっ、クる! クるわっ、あ、あああ……素敵! ステキよっ! ッんぅーンんん……!」
「ワシも……もうちょっとや。今日も、惣流のハラん中に……出させて貰うでぇ」

繋がり合う二頭の獣のように激しく下半身をぶつけ続けている二人を見ていると、そんな気持ちを抱いていた事が、すっかり馬鹿らしくなっていた。
僕の時とまるで違う、奴隷のようにトウジに何でもさせてしまってるアスカに、腹が立っていたんだ。

(っぁ、はっ、はぁっ……ぁ、ねぇっ……)
(なに? 碇くん)
(……飲んでよ。僕、委員長の口の中に出したいんだ)
(ふふふ。良いわ、飲んであげる。碇くんがアスカのえっちな姿を見て出しちゃうミルク、私が飲んであげる)
(……んんっ! ふぁ、委員長ぉ……)

押入れの隙間の前に胡坐をかいていた僕のお腹に、後からの窮屈な姿勢で委員長が顔を寄せて、僕は温かい口の中に迎えられた感触に呻いた。
んっ、んっ……って鼻で息をしながら、舌をヌルヌルと絡めてくる。
口いっぱいに含んでくれた、ぬめらかな刺激。
皮がめくれた先っちょにも巻き付いて、舐め上げて、剥き出しの神経が集まったような敏感な部分へダイレクトな愛撫を。

アスカ、君の親友は僕のおちんちんをとっても情熱的にしゃぶってくれて……気持ち良いんだ。
欲望の塊が爆発してしまいそうだ。弾けてしまうよ、アスカ……!

「ひぁああぅッ! あ……だいすきなの、すずはらの、セーエキっ! あ、アタシに……どぷどぷぅって、あついの……そそいでぇぇええ!!」

(アスカ―― !!)

出してるんだ。そう分かるトウジの腰のヒクつきを深々とピンク色のワレメに飲み込み込んで、あられもなく叫んだ―― アスカの絶頂シーンを見ながら、僕は、何も言わずに委員長の頭をぐいと引き寄せて、喉まで突っ込むように迸らせていた。

(んぶっ、んぐっ、むふぶっ……んっ、んんっ!)

苦しそうにもがいたけど、おとなしくそのままコクコクと飲み込んでくれている彼女に、僕の射精は随分長く続いていたように思う。



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