ボクのヒミツたいけん


Scene.23
Original text:PDX.さん


 下校時。一人で歩いているアスカが足を止める。彼女の睨みつける先に立っているのは一人の少年。
「何よ鈴原」
「相変わらずつれないのぉ」
「ヒカリはどうしたのよ?」
「今日は○▽スーパーで特売なんだと」
「なるほどね」
 一家の家計を預かるヒカリらしいと思うアスカ。
「碇も一緒なんとちゃうか。イインチョと」
「!?」
 そう言えば、今朝新聞のチラシをチェックしていたような気がする。
「どこかデパートのトイレかそこらで、二人でしっぽりしとるのかもしれんのぉ」
「……くっ……」
 思い当たるふしが多々あるアスカ。デパートのトイレで、屋上で、あるいはカラオケBOXで。ヒカリとトウジの二人組の手でどれだけ多くの恥ずかしい写真を撮影されてしまっただろう。
 その全ては、ヒカリのPCの中で『Aちゃんの部屋』として結実している。
 すなわち、ヒカリがシンジを誘惑して、彼のペニスを咥え込む場所には事欠かないというわけだ。
「あぶれ者同士、仲良ぅしようやないか惣流?」
「……勝手にしなさいよ」
 すたすたと歩き出すアスカの口からは、拒絶の言葉は紡がれなかった。
 ヒカリとシンジが行動を伴にしているかもしれないという事実。ヒカリに誘惑されたら断らないであろうシンジに対する嫉妬。
 そして何より、自分を待っていたトウジと目が合った時……学校で見る「三バカ」の一人ではなく、自分を犯し貫く「オトコ」である彼の視線で射ぬかれた時、一瞬高鳴ってしまった心臓に対する困惑。
(嘘……嘘よ……これは……絶対に、恋なんかじゃ、ない……)
 ギリ、と奥歯を噛む。
 コンフォート17マンションへの道を一歩一歩踏み出すたびに、その脚の付け根が熱く疼いてくるという自覚。汗ではない液体がショーツを濡らしているという事実。
(ああ……!)
 自分の後を歩いてくる男の視線。制服のスカートの上から、尻を撫で回すかのようなねっとりとした視線。
 いや、この男の視界の中では、自分は全裸で歩いているのだろうという想像。
 それほどまでに、トウジはアスカの裸身を見慣れている。
 全裸のままで歩くアスカは、尻を左右に振って彼を誘い、ピンク色の花弁からは蜜をたらたらと滴らせているのだ。そう今のアスカのように。



◆ ◆ ◆



 チン。
 エレベータのドアが開く。ドアが閉まり、そこは二人だけの空間。
 有無を言わさずに唇を奪われ、制服ごしに股間を擦り付けられる。
「んっ……んんっ……」
 勃起したものをぐりぐりと押し付けられる。それが恥丘に擦り付けられるたびに、あの屈辱の処女喪失を思い出してしまう。ヒカリの口車に乗せられ、唇を穢され、膣洞を抉られたあの日のことを。
 そして思い出してしまう。今日まで数限りなく受け入れていたこの肉茎の味を。子宮口まで届かんと強引に押し入り、遠慮なしに自分を陵辱し、何度も何度も屈服させた力強いペニスを。
 チン。
 エレベータのドアが再び開き、ようやくアスカは解放された。
 それまでの間、ひたすら唇を貪られ、舌を差し出しての奉仕を強いられ、流し込まれる唾液を飲むことを求められ続けた。
 もしこのコンフォートマンションが超高層ビルで、NERV本部内のエレベータのごとき時間あの奉仕を続けさせられていたら、アスカはそれだけでイかされてしまっていたかもしれない。
 それほどまでに、彼女の身体にはトウジとの性交の記憶が刻み込まれていた。
「……ただいま」
「お邪魔するで」
 シンジもミサトもいない部屋に二人の声が響く。
 もし誰かいれば、アスカはこれ以上の恥辱をうけることもないであろう。だが、ペンペンしかいない部屋は、ドアが閉まってしまえば、先程のエレベータと同じ……アスカを辱める為の煉獄でしかない。
「どないする気や?」
「……汗になったからシャワーを浴びるわ」
「おぉそりゃええな。待っとるで」
 バスルームへと向かうトウジの気配を背中に感じながら、再び奥歯を噛むアスカ。
 いまさら逆らえる筈がない。何より、自分の身体は恋する乙女のごとくドキドキと胸を鳴らし、盛りのついた雌猫のように発情している。
(……とっとと、済ませてしまおう)
 部屋に駆け込んで鞄を放り出す。最小限の着替えを手にし、バスルームに向かった。



◆ ◆ ◆



「んっ……ん、んんっ……」
 バスルームの床に膝をつき、手も使わずに口だけで奉仕を続けるアスカ。
 堅く大きく勃起したトウジのペニスに唇を捧げ、舌を絡め、舐め、啜る。
「おぉ……さすがに手慣れたもんやのぉ……ごっつええわぁ……」
 アスカの頭を撫でながら、彼女のテクニックを褒めるトウジ。
 彼女の唇の処女を奪い、清らかな喉を精液で穢したペニス。シンジと関係を持つにいたる以前は、アスカの唇を独占していた肉柱である。
 当然、彼女の口唇愛撫のテクニックの殆どは、彼を悦ばせるために身に付けさせられたわけであり、シンジのもの以上に、アスカの唇になじんでいるわけである。
「おっしゃ、オナッてもええで」
「んんっ」
 アスカの手が、自分自身の脚の付け根をまさぐり始める。
 帰宅前からじっとりと濡れそぼり、エレベータの中での淫戯だけで蕩けさせられた花園を慰めるかのように愛撫する。クレヴァスから滴る蜜を塗り拡げ、ツンと尖った雌蘂を摘み上げる。
「んんんっ!!」
 快楽にうっとりとした表情をうかべ、甘い声を漏らすアスカ。
「ええぞ惣流。その顔最高や……ほんまエロい女やでお前は……」
 そんな卑猥な言葉にすら、羞恥を擽られ快楽を煽られてしまう。
「ん、ん、んんっ」
「おぉ、わいもそろそろやで。たっぷり飲みやぁ!」
「んんっ」
 トウジの股間と、アスカの股間から零れる濡れた音。ぐちゃっ、ぐちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ、と淫らな音がバスルームを満たす。そして。
「おらぁ、しっかり飲まんかいっ!」
‐ドクッ!‐
「ああああっ!」
 トウジが射精した瞬間、クリトリスを摘み上げてアスカも達する。
 快楽に口を離してしまうが、そこに追い討ちをかけるかのように二度、三度と精液が放たれる。その熱い白濁は、アスカの口ではなく顔に胸に降りかかり、彼女をベットリと白く汚してしまう。
「ああああっ!!」
 穢される悦び……いつの間にか憶えこまされてしまったマゾヒスティックな快楽に震えながら絶頂を貪る。アスカは、そこまで躾けられてしまっていた。
「ほんま可愛ええなぁ惣流は……」
 トウジの手が、アスカの頬に散った粘液を塗り拡げる。
 白く汚れた手で豊満な乳房を撫で回し、そこを汚す精液をも彼女の肌に擦り込んでいく。
「ああ……」
 己の肌に、愛してもいない男の精液を擦り込まれているというのに、ゾクゾクとした快感が背筋を走るのを感じてしまう。股間が、さらに熱く疼いてしまう。
「もの欲しそうな顔しとんのぉ」
「……て」
「お? なんやて?」
「……抱いて……アンタのを、挿れて……」
「それでええんや。やっぱオナゴは素直なんが一番や」
 イインチョはやかましくてかなわん、とボヤくトウジ。
「おら、立たんかい。そや、壁に手ぇついて、尻向けんかい」
「は……はい……ああ……」
 トウジの命ずるままのポーズをとり、全てを晒し出す。
「ほな、いくで」
「あ……あああああっ!」
 熱い切っ先が花弁に触れたかと思ったら、次の瞬間には根元まで突き込まれていた。
 さんざん自分の手で蕩けさせていた秘肉は、前戯なしですらオトコを受け入れてしまう。
「うひょ、キュウキュウ絞まりよるで! よっぽどコイツが待ち遠しかったみたいやなぁ!」
「ああっ! あ、ああっ!」
「おらおら、いつもみたいにイイと言うてみぃ!」
「あっ、ああっ、い……いい……イイッ!」
 意地を張らずに、認めてしまえば楽になれる……プライドも羞恥心もかなぐりすて、快楽に身を任せる。そうするだけで、もっともっと気持ち良くなれる。
「イイ……ああっ、イイのォ!!」
「そや! お前は、これ無しでは生きていけんのじゃ!」
「はいっ、わ、私は、みだらな、メス奴隷ですっ、あああっ!!」
「正直な子にはご褒美や、全部ナカで出したる! 一滴残らず飲み干せや!」
 ヒカリと違って、避妊薬を処方されているアスカには膣内射精を躊躇しなくてもよい。トウジは毎回、彼女の性器を精液で満たしていた。そして今日もまた。
「ああっ! イイッ! イイのおおお!!!」

 終



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