碇シンジ寝取り道中膝栗毛


Original text:荒淫さん


02. 「某オオイソシティ編U」

さて、少々時間を遡る。
襖の隙間から監視していたユキナではあるが、何時までも不自然な場所にいるわけにも行かない。
さりとてシンジを放置するわけにもいかず、正直彼女は困ったことになっていた。

(まったくう……子供は早く寝ちゃいなさいよ)

少女自身が同年齢だということを棚に上げそんなことを考えているユキナだったが

コロン

「ふぇ?」
「ええと……その、監視って言うならいっそこっちの部屋でしたら?そこは寒いでしょ」

真冬の夜だ、いつもなら布団に入って眠りの国に旅立つような時間にこんな場所にいては手足の先は冷え込んでしまう。
それを体感して辛くなっていた矢先の誘い――体重を乗せていた襖を開けられて、シンジの前で抱き枕をかかえて転がるユキナは気を取り直すのにしばらく掛かった。

「わ、解ったわよ!」

起きあがり、這い進むように脇に除けられていた電気ヒーターの前に陣取ると、赤い頬をごまかすように彼女は大きな声で威嚇した。

「じゃあ、とりあえず電気消しておくね」

カチリ、カチリ。 紐が二度引かれると、常夜灯のぼんやりした灯りが辺りを包む。
――知らない故仕方ないのだろうが、この時点でシンジはその能力の幾ばくかを使用してしまっている。
具体的に言うならば、この六畳間、繋がるユキナの部屋を他と隔てる絶対領域の展開である。
仮免とはいえ神の力は伊達ではない、これによって彼女の保護者――そしてこれからの事態の救い手、更に言うならば次の犠牲者であるミナトから隔離されてしまったことになった。

「全く……あんた見かけおとなしいのに強引よ……ジュン君とは大違い」
「んー、そっかな……それで、そのジュン君って……ユキナさんの恋人?」
「ばっ……!ち、違うわよ、そんなこと無いんだから!ジュン君は、その、そう、便利だからいつも」
「はいはい」
「こら、ほんとなんだから!」
(成る程ねえ……好きになりそうなならなさそうな、という辺りなのかな?良いなあ、熟しかけの青い果実って奴だよね、そんな娘を先に頂いて大人にしてしまう……溜まらないよ)

内心が酷くオヤジくさいシンジ――あるいは、経過した時間が相応なのかも知れない。
それはさておき、抱いた目標に忠実にシンジは動き出す。

「解ったってば、夜遅くに大きな声出すと近所迷惑だよ」
「あ……わかったわよ」

諭すような口振りでたしなめ、ユキナに声を潜めさせる。
そうなれば再び夜の静寂が戻ってくる……この空気は、不思議と親しさを醸し人を正直にさせる。
まあ本来は初対面の異性に対して警戒が解けるなどまず無いのだが――

「ほんと……ジュン君と違うわ……注意もしない、こっちをリードもしない、ジュン君とは……」
「リード、して欲しいんだ?」
(ミナトさんにも効いたけど、ふーん……アラエルの力ってこういう風にも使えるんだ……)

――今のシンジには使徒の力がある。
強引に浸食し、屈服させてしまうような強烈な物ではないが、それ故限られた力で羽でくすぐるように、太陽がコートを開かせるように繊細に少女の警戒心をほぐしていく。

「そんなこと…………そんな、こと、あるかも。 私だって女の子だもん、年上の相手になら……なのに、ジュン君てば……」
「そう?もしかしたら、女の子としてみられていないんじゃないの?」
「ッ!」

痛いところをついたようだ。
シンジには漠然とした印象としてしか伝わらなかったが、確かに彼女は己の女性らしさにコンプレックスを抱いている。
それは、彼女の身の回りにいる女性が豊かな乳房を誇る女性ばかりのせいかもしれない――ミナト然り、そしてジュンが今なお想いを残しているユリカ然り。
見せつけられるそれに強がるが、事実が覆ることはなく、自然に鬱屈した物が溜まっていってしまう。
そこをあっさり指摘されたのだ、当然のように強い反発が生まれる。

「解ったようなこと言わないで!」
「ごめん……そうだね、けど僕には、その、ユキナさんは魅力的に見えるけど」
「な……は、恥ずかしいこといってんじゃないわよ……」
「ごめん。 でも、本当だから」

反発して語気を荒げ――それを、望んでいる言葉で迎えられて混乱してしまう。

「そ、そうかも知れないけど、ミナトさんに較べると、胸小さいし……」
「気にするほどじゃあ……あ、僕豊胸マッサージの仕方知ってるけど。 勿論胸を直接なんてしないやり方の――どう?」
「ほ、ほんとに?」
「うん、普通のマッサージと同じ風にするんだけど――するの?ならそこにうつぶせになって」
「え?あ……」

そして、混乱のままに流されて、気づけばユキナはシンジに用意された布団にうつぶせに横たわっていた。
ごく普通のパジャマごしではあるが、成長途上の細いながら魅力的な女性のラインが浮き彫りになる。
そのプロポーションは彼の知る同年代の少女の平均から見ても、そう劣ってはいない。
いや、むしろ今のシンジの外見年齢相応な精神ならば賛美してもおかしくない物と言える。
だがそれを見つめながらの彼の内心は――

(いやー、あっさりだなー。 アスカや綾波相手だと、僕の力ってストレートに効果でないんだよね。 ここまで効果あるなんて……来て良かった。 メインディッシュのミナトさんの前のオードブルとしては、ずいぶん美味しそうだね♪)

まあ、ずいぶん不遜な物だが。
さて、シンジがマッサージを心得ているというのは嘘ではない、サードインパクトの最中、人の持つあらゆる知識と技能がシンジの中に存在するようになったのだから。
だが勿論、それだけに終わらせるつもりがないのは明白で。

「じゃあ、痛いようなら言ってね……まずは……と」
「わかっ……んんぅっ 解った、わよ……」

背骨沿いにぐいぐいと親指を押し込むように揉みほぐす。
その際、キーになる部分に気を込めて点穴。

(あ……なんか、熱い……これって、マッサージの効果……?)

ユキナには心地よい火照りが背筋から全身に広がっていくように感じられる。
波は折り返して戻ってくるのだが、そこに含まれる甘味を彼女の稚い感覚は理解できない。
行って帰る波動は多層に織りなされ、シンジの手が小さな形良い臀部に掛かったときにも抵抗を生まないようにされてしまう。

「くぁ…… あ、そ、こは……や」
「んー、でも効果強いツボが多いからさ、我慢して」
「ん……ぅん。 いい、わよ、しかたない、のよね……ふぅん

効果が強いのは、さて何に対してのことか。
それまでの波が、ねっとりした水流のような快感に変じたことではっきり物語っているが。

(キモチ、イイ……そうよ、仕方ないから、これもそのまま受けて……もっとされて……

はっきりと性的な快感に変じても、ユキナはくにゃりと全身から力を抜いてされるがままになってしまう。
尻たぼを持ち上げられ、肛門近くの肉に親指を埋められても、はたまた太股の付け根に三本の指が食い込まされても、ユキナは甘いため息と身じろぎを返すばかりだ。
実を言えばシンジのマッサージは最初から彼女の性感を開発していく物でしかない。
気と使徒の力を織り上げた、或る意味麻薬にも似た手管なのだが、ユキナはそれを知るはずもない。
シンジの手は掌の下で熱を帯び熟していくユキナの性感を計りながら太股を飛んで足首へ。
足指から土踏まず、そしてまたゆっくりとふくらはぎを遡っていく。

「どう?いたくない?」
「うん……キモチ、ぃい……くぅんっ
「ちょっとしにくいな、足開いて」
「うん……」

抵抗はすっかり溶かされてしまったのだろう、シンジのちょっとした指示に逆らうことなく足を開いて――ユキナのパジャマの股間は、常夜灯の薄明かりの下でも解るほどはっきり黒く湿ってしまっている。

(ふうん、ユキナちゃんってずいぶん濡れ易いんだ。 いいなあ、後で原因のこと聞いてみようかなあ)

只の体質的なことなのだが、それを自慰のしすぎと責めようと言うのか。
シンジの笑みは無邪気に見えるが、その内心は言いようもなく黒い、果てしなく黒い。

「じゃあ、そろそろおしまいの……」
「え……?ひゃ、あくぅっ!ひ、あ、ひらなひ、こんなの、ゃううぅっ

内股を、もはやはっきり愛撫になった動きで揉み込まれてユキナの唇は閉じることを忘れてしまった。
布団に涎を滴らせながら、舌を突き出し発声することすら慣れていないよがり声をこぼし続けてしまう。
ぐりぐりと恥丘を布団に押しつけ捏ねる動きは稚さと淫らさが同居して、その必死さがシンジの目を楽しませた。

(くー!これだよこれ!初めて頃の二人はともかく、最近めっきり慣れちゃったから……いやー、新鮮だなあ、溜まらなくなっちゃうよ!)

一方のユキナはといえば

(だめ!こんなの、いやらしいのにでも気持ちいいここぐりぐりってしてもっと凄くだってマッサージだから仕方なくて何か来る白く白くな――ッ!)
「やああぁっ!ふっく――ひぅ、んんんぅぅーーっ!!」

サポートにシンジが尻を押し、ぐしょぬれのショーツの中で初めてのオナニーに震えるクリトリスをシーツの皺にこじられた瞬間に生涯初のアクメに昇り詰めてしまっていた。
恥ずかしい声を出すまいと枕を噛み、嬌声をくぐもった呻きに変えて――だが見下ろすシンジの眼前で細いお尻が痙攣し、ユキナの絶頂を伝える。

「ねえ、ユキナさん、もっと気持ち良くなりたくない?」
「ふぁ……?あ、ぬがす……なん、くぅん
「さっきからユキナさんのエッチな声聞いてたら、我慢できなくなって来ちゃったんだ……一緒に、良くなろうよ」

パジャマにすら糸を引くほどに濡れた股間を浮かせ、するりとズボンを降ろして。
ぺったり貼り付いた淫液まみれの布を、皺ばかりではない突起や筋をなぞるようにくちくちとくすぐりながらシンジは先を強請る。
初めての絶頂に浸る間もなく新しい愛撫を加えられたユキナはひくひくと腰を踊らせ甘い悲鳴を上げるばかり、それを勝手に許可ととってシンジはその濡れきった最後の守りすら剥いでしまった。

「うわ……凄いや、ユキナさんて濡れ易いんだ」
「ぬれ、ちが、そんないやらひぃっ く、ない、ひが……あぁんっ!」
「そう?でもこれは凄いよ……いつものオナニーの時もこうだよね?どうやって対処してるの?」
「ひ、ひぃっ!して、してない、そんなやらしぃいっ!こと、してないもん!」

本当のことだ。
今の今に至るまで、ユキナは自慰を言葉だけしか理解していなかったのだ。
だが、それもこうしてシンジの問いかけで繋がって、体感した物として理解されてしまう。
むき出された、恥ずかしげに細々と陰毛の生える恥丘と肉付きの薄い陰阜を愛液でべったり濡らしたまま逃げるように腰をしゃくり――逃げ切れないまま巧みなシンジの指先で快感を紡がれてしまう。

「あれ?急に量が増えて……ふうん、もしかして、言われて興奮したの?」
「ちっ、ちが、そんな、そんなことない、ちがうぅっ!―あ〜〜っ

必死の否定の言葉は甲高い嬌声にとって変わられる――陰核を包皮ごとそっと摘み上げたシンジの指によって。
小さな快楽のスイッチを摘まれるたびにアクメに達し、本来ならばミナトに聞こえてしまうような大きなよがり声を上げ、跳ね踊ってしまうユキナ。

>「……んっ、ちょっとだけにしとかなきゃね……」
>その疑問も、喉に染みる味わいを楽しんでいる内に、ほかほかと火照り始めた意識の波間へと消えていく。
>「うん、やっぱりもう寝たみたいだし……」

同時点でのミナトは、自分の大事な義妹がそんな痴態を演じさせられているなど知らない。
全ては今シンジの掌の上だ。
ユキナの拙い嬌声が、彼の指先で繰り返させられるうちに生々しいよがり声へと変わっていくのを楽しんでいたシンジだが、流石にそろそろ我慢が効かなくなってきたようだ。
手を止めるとのしかかり

「じゃあ、そろそろ行くよ」

返事を待たずに腰を進めた。
いきり立つペニスが、無毛の、歳以上に幼く見えるスリットに押し当てられ、裏腹に卑猥な匂いを立ちこめさせる多量の愛液で滑りながらその入り口を探り――当てた所でユキナが必死にもがいた。

「ま、待って、私今日は!お願い、せめて避妊をして!」

初めての行為に対しての拒絶は薄く、それ以上に妊娠に対しての警戒が先に立つ。
だから身を捻って力の抜けた腕でシンジを押し離そうとしたのだが、そのシンジはといえば

(んー、嫌がるのに膣内出しかあ……三人ともそっちは完全に制御下に置いてたからなあ。 これも美味しいね……まあ、まだ先は長いし強行することもないし)
「うん……でも、僕コンドームなんて持って無いよ」
「そ、それは……」

何故か言いよどむユキナ。
それでも、シンジのペニスが意図して揺らされクリトリスをつついた時点で躊躇っていられなくなる。

「わ、私持ってるから、だから……」
「すごいや、準備いいんだね……大人の女って感じがする」
「ち、ちがっ、それは!」

自慰すら知らない少女が何故避妊具を持っていたのか?
一因にはミナトの、そしてもう一因としてはジュンの存在があった。

『それでですね、アキトってば分けて持っておかないかっていうんです。 そんなエッチな女の子に見えます?』
「あはは、エッチかどうかはともかく、ちょっと失礼よね。 けどやっぱり持っておくにこしたことはないわよ?」
『えー?でも、わたし、その、結婚までは綺麗な躰で……そんなふしだらなこと……(ごにょごにょ)』
「ふふ、お嬢様だものね。 でも、二人とも好きあっているんでしょう? いざそうなったときに、なしで出来ちゃいました、というのは問題じゃない――アキト君の屋台、まだ軌道に乗ってないんでしょ?」
『ン……そうなんです、ちょっと……でも、子供は結婚したらすぐにでも欲しいし、アキトと一緒に頑張らないと……えへへ』
「そうね、艦長とアキト君二人一緒なら、きっと大丈夫よ。 で、そのためにもちゃんと用意はしておきなさいな。 家族計画はしっかり立てないとね」
『でも……ちょっと恥ずかしいし』
「コラコラ、私相手に話すのはどうなのよ。 とにかく、早く仲直りしときなさいね」
『はーい』(Pi)
「ねえ、ミナトさん、今のは?」
「あ?ああ、今のは、なんか艦長とアキト君、ちょっとごたついたみたいで、その助言」
「それで、用意って……?」
「え?あー、それは……うーん、早いけど言っておくべきかしらね。 コンドーム、避妊具の話よ」
「コっ……っ!?そ、れは、あう……」
「ユキナちゃんにはまだ早いとは思うけど、一応ね。
 こういうことは何時起こるか解らないし、そのときに無しでやめにするのは悲しいでしょう?
 男はそう言うことになっても止めたがらない物だし、そうなったら女の方が苦労するんだし」
「え、あ、でも、その、はしたな」
「恥じらいも大事だけど、身を守るのに手を抜いては駄目よ。 そうね、一枚くらいお守りにしといてもいいかもね」
「あ……はい、ミナトさん……」
「ふふ、顔真っ赤……もう、可愛いんだからっ!」(ぎゅう)
「や、やめ!恥ずかしい…………うー」

姉妹のそんなひとこま。

「明日、初デート……けど、だからってする事になると限った訳じゃ……でもジュン君大人だし……」
睨まれる罪のないコンドーム。
「そ、そうよ、用意はしておくのが嗜みっていってたし……でも、はしたないって思われないかな……」
何着もの服が散乱する中央で、財布の中から避妊具を忙しなく出し入れするユキナ。
「つ、使い方解らないし……ああでももしかしたら教えて上げるとかいって強引に……」
青くなったり赤くなったり、多様に変わる表情。
「うー…………と、とにかく、このまま、決定!」
そのまま財布に収められる避妊具。

結局それは使われずじまいだったのだが。

無論シンジはそんないきさつは知らない、だが逃げるように自室にとって返したユキナを追い、財布から取り出すときの表情を見れば葛藤や躊躇いを見て取るのは容易だ。
冷めさせてはならない、それだけを理解しているシンジは立ちつくすユキナを後ろから抱きしめてしまう。

「ひゃあぅ!?」
「それ?じゃあさ、大人らしく着けてくれると、嬉しいな(ちゅっ)」
「んぅっ

耳元に囁きかけ、火照った首筋にくっきりとキスマークを刻み――そのまま舌を滑らせて愛撫していく。
落ち着きかけていた燠火をかきたてられてしまえば、ユキナに抗する術はない。
そのまま後ろ抱きに乳房を揉まれ、与えられる快楽に力の抜けた躰をシンジに預けて。
再び布団の上に連れ戻される頃には、これからする行為への期待を抱くまでに愛撫に狂わされてしまっていた。

「じゃ、おねが……どうしたの?」
「あの、私、使い方よく知らなくて……」
「……そう、じゃあ付け方僕が教えてあげるよ」

唇を興奮で震わせながらとつとつと告白するユキナに対してにこやかに笑ってみせるシンジだが、その内心たるや

(ビバ!ナイス!素晴らしいよ!こんなラッキーなんて……ガっちゃんはぐれたのは殊勲だよ!後でいっぱいご褒美あげなくちゃ!)

小躍りせんばかりの浮かれよう。
しかしかの使徒に、己の忠実な天使にする事は変わらないのが何とも最低だ。
そんな内心をおくびにも出さずにシンジはのんびり指示を出す。

「まず剥いて……で、その少し出っ張ったのを捻って馴染ませて」
「こ、こう?」
「そうそう、でその先の方を唇で咥えて」
「え?」

言われるままに行動しようとして、包装を剥がしたコンドームを手になんとはなしに躊躇ってしまうユキナ。

(えと、これってすぐに、その、あ、アレにかぶせるん、だよね?それに唇当てるって……か、間接キスをおち――あれにしちゃうってことで!)

間接キスで動揺している彼女は、その先に待っている物を想像もしていない。
そうして動きを止めたユキナに、後押しする一言が的確にシンジから投げられた。

「やっぱり無理?まあ、大人っぽい女の人でないと上手くできなくても仕方ないけど……」
「や、やるわよ、こうでしょ?ン……」

誇示するようにコンドームを摘んだ唇を突きだしてみせるのにシンジは苦笑を滲ませる。
ことさら背伸びして大人の女性を演じる、そんな余裕のないユキナの様子が透けて見えるからだ。

「じゃあ、それをそのままここの先に着け「!?」――無理ならいいよ?子供が無理してするようなことじゃないしね」

す、と指さした股間、ペニスの先端。
色こそ綺麗なピンク色だが、似つかわしくない魁偉な、エラの張りだした肉棒を見てユキナが動揺も露わに硬直するが、見透かしたシンジの一言でもはや止めらなくなってしまう。
つん、と漂う腺液の匂いの中に口を塞いだまま顔を寄せ、浮遊する粒子を鼻粘膜から吸収する。

(変……な匂い、何だけど、妙に癖になるみたいな……嫌じゃ、無い、かな……)

もっと酷い臭気なのでは、と警戒した彼女が拍子抜けするような匂いが脳に届く。
同時に、鼓動が速まり視界がくらりと揺れ目が潤む――興奮しているのだ。
ユキナはそれを、大人の女のするような行為をする自分に酔ってのことと解釈したが、

(ン、食事中に用意して置いた合成が終わったみたいだ。 ユキナちゃん、いい反応してるし)

事実は違う。
食事を摂って得た栄養素を意のままに組み替え、蓄積させるマトリエルの能力、即時には使えないその準備が間に合ったことにほくそ笑むシンジ。
事のついでに言えば、こうして唇で避妊具を装着するなどと言うのは、よほど性に慣れた女性でもなければしないことだ。
ぽう、と酔ったようになりながらいきり立つペニスに唇を寄せ、ゴムをかぶせるユキナのそんな仕草に嗜虐を強く刺激され、シンジはびくりと亀頭を膨張させてしまい――それに驚いて引こうとしたユキナの頭を押さえつけ、次の指示を出してしまう。

「ごめん、でもこれじゃ外れちゃうから――それで、そのまま舌を使ってゴムをめくりながらかぶせるんだよ……唇で押さえるのも忘れないでね」
「ン……ん、む、んぅ……」

やはり直に肉に触れるのは躊躇うのだろう、アラエルの力で貞節を緩めてもユキナの動きはぎこちない。
それでも、シンジの手に押さえられても抗うことなく受け入れ、たどたどしく舌を伸ばしてペニスの輪郭をなぞるようにしてゴムで覆っていく。
時折ゴムの縁を越えて舌先が肉に触れてしまい、慌てて逃げる、そんな動きにくすぐったいようなもどかしいような、ざわつく快感が湧くが――それ以上に

(くー!何も知らない、処女の娘にこんな風にコンドームの付け方憶えさせるなんて……ああ僕って悪い男だなあ!でもいけないことの方が萌えるんだよねえ!)

無垢な少女の性を思いのままに歪ませた、その征服感に震えが来るほどに快楽を感じるのだ。

「ふ、んむ、ン……ちゅ、んぅ……ぐ、ん〜……」
「あ、最後まで着けられたね、ありがとう……上手だったよ」

感慨に浸っている間にユキナの口は避妊具を着け終え、半ばの時点で喉を突くようになってしまったペニスにくぐもった呻きを上げるようになっている。
慌てて解放を告げると共にアラエルの力を緩め――途端に

「ぷは!あ……わ、私、わたし……まだ、キスもしてないのに……なんでこんな……こん」
(!?うわ、拙い!)
「これじゃわたし娼――んぅんっ!?」

戻ってきた理性が酷いショックを引き起こす。
その衝撃でこれまで積んできた雰囲気が台無しになりそうなのを見て取ると、シンジは震えるユキナの頭を抱えて唇を奪ってしまう。
何事かを言い募ろうとする舌を奪い、何もかもを忘れさせるような激しいキスを浴びせる。
ぴったり唇を合わせ、こじ開けた口から侵入した舌で上蓋を執拗にくすぐり

「ふぐぅ……む、ん、ンンッ!」

腺液同様に媚薬と化した唾液をカクテルにして注ぎ込み

「むぶゅうぅっ!?ン、んぐぅんん、ンーッ!(こく、こくん)」

緩んだ舌をくなくなと絡み合わせ、僅かな隙間から卑猥な水音を執拗に奏でた。

「ふぁう、ん、んぐ(ぢゅ、じゅくっ)ふゃあ……ほん、ぁむ、んんぅんーっ!(ずる、ちゅく、ちゅうっ)」

胸の前に持ち上げられた握り拳がひくひくと震え、当初驚きに見開いていた目はうっとり半開きになってとろりと濡れた瞳を覗かせて。
鼻だけで荒い呼気を繰り返し、そのはしたなさに更に快感が溢れる――そんな繰り返しをたっぷり10分以上続けて無垢だった口腔を犯し、唾液の糸をねっとりと引いて唇を離す頃には

「やぁ……もっと、もっとしてよぉ……キス、キスしてよぉ、ねえ」

青ざめた色は何処へやら、つやつやと唾液に照り光る唇でさらなるキス――否、オーラルセックスをねだるようにされてしまう。

「ファーストキス、埋め合わせになった?」
「ふぇ?え、あ……ッ!」

からかうような問いかけに応えるのは、薄明かりでも解るほどに火照る頬。
獣欲をその反応で刺激されたシンジは、返答も待たずにまたユキナの唇を奪った。

「ゃう、ま……んんーっ ンー、ふっく、んむぅ、んぅん〜!(ちゅ、ぷちゅ、ぢゅるるっ)」

更に十分。
丹念に舌をしゃぶり合ってから顔を引けば、もはやまともに言葉も発せなくなり、欲情を露わにした忙しない息づかいを繰り返すばかりのユキナができあがってしまう。
初めての唇の蹂躙に胸の前で震えていた手は身を離しても動かず、ひく、ひくと宙を掻くような動きを見せ、つつましく女の子座りしたそこだけ剥き出しの股間は布団の綿にまで染みてしまうほどに愛液を垂れ流してしまっている。
霞みきった視線でじっと自分を見つめる少女の様子に頃合いと見たシンジは、先ほどと同じように彼女を布団の上に押し倒す。
乱れきってはいるがまだ着たままのパジャマ、そして膝までずり降ろしただけのズボンとショーツ。
股間だけを、闊達な少女のイメージとかけ離れた卑猥な欲情ぶりを見せる性器だけを掲げさせる姿勢――それに激しい達成感を刺激されながら、シンジは背に覆い被さった。

「いくよ」
「は……ぁう?ン――ひ!」

今度は制止はない。
薄いゴムの皮膜に覆われたペニスを、口唇による奉仕と激しすぎるキスとで蕩かされてうっすら口を開くほどに綻びた陰唇へと押し当てる。
拒絶どころか、迎え入れるように腰がくねり――

「ン、ンッ!く、はあぁっ!」

ゴリ、と、そんな擬音を思わせるようにシンジの物によって膣口がこじ広げられた。

「や、あぐ、お、おっき……ひ、ふとい、らめ、これいじょむりぃっ!」
「大丈夫だから……奥はまだ……くっ!」
「ひく―あああぁぁーっっ!!」

こなれていない性器は、シンジの長大な物を収めるには足りなかったのだろう。
指三本分ほどを余したペニスが、狭い突き当たり――子宮口に届く。

「届いたよ……大丈夫?」
「あ、ぅっく、こ、れ、変、へんだよぉ……」
「どういう風に?」
「いっ、いた、いたい、のに、痛いはずなのにひぃっ!気持ちいいの、腰の奥、ずくずくって、溶けちゃうのぉっ

当然だろう。
シンジは己の体液をそう言う風に造りかえた上でたっぷり注ぎ飲ませたのだから。

「素質があるんだね、大人の女の……ほら」
「はくうぅっ!め、めくれ、あ、なか、なかでちゃあ……っ!」

ゆるゆると腰を引くと、性に目覚めきっていない稚いピンク色の襞たちが雁に弾かれてたたき起こされていく。
それによって生まれる快感とかき回される感触にユキナは尾を引く呻きを上げ

「初めから、こんなに感じられるなんて……素敵だね」
「は、くううぅっ また、またあ!またおく、おくまでぇ、変、へんになるううぅっ!」

その呻きを押し込むように腰を進められて枕に顔を埋めて甘く高い悲鳴を上げ続けさせられてしまう。
身に余る魁偉な物体ではあるが、シンジの腰遣いは初めての彼女を気遣った緩やかな物であり、技巧を凝らしたその動きにたちまちのうちに少女の性器はセックスを貪れる快楽の器官として開発されていっていく。
薄い壁と絶対領域を隔てた向こうでは、ミナトが心の裡に灯された欲求のまま杯を重ねて、それと息を合わせるように少女の快感が深く深く、逃れようのない物へと変えられていく。

「これ、こんな、こんなのだめなの、すご、すごすぎてぇっ!らめええぇーっ!」
「これ?」
「ふぅっ、うううぅぅっ!そ、それもだめ――ひきぃ、ぐりぐりもらめ、ひっかくのもらぇへええーっ!」

胎内深くをシンジの意のままに突かれるたびに、一瞬前までの処女の唇からほとばしる呂律の回らぬよがり声がその深さを物語る。
覆い被さるシンジの腰遣いに追従するように、拙いながらもはっきりと腰遣いを見せ出すユキナ――心の裡は今このときの快楽でいっぱいだ。
そんなユキナに悪戯心が湧いて、シンジは布団を掴む両手を指を絡めて握り合わせ

「ほんとに感じてるんだ――ジュンって人の前でもこうなの?」
「ひぅ……っ!ちっ、ちが、無い、違うしてない、こんなやらしいことしてないぃっ!」

その名を聞かされ、アクメの嵐に蕩かされていた少女の心に背徳が宿る。
心臓の裏にひりつくような想い――だがそれも

「そうなんだ、じゃあ、こうしてる僕がユキナさんの初めての男って訳なんだ――嬉しいな」
「や、ああああぁぁっ!だっだからそれ、それだめってえぇっ!奥、おくううぅんっ!!」

これまでの短いセックスで暴き出し、あるいはあることを思い知らせた性感の焦点を擦られ、突かれ、かき回されることでどろどろに煮溶けた快楽の渦に呑み込まれてしまう。
あふれかえる多量の愛液はシンジの動きに合わせてぶちゃぶちゃと卑猥に爆ぜ、膝まで伝ってパジャマを濡らしていく。
充血した粘膜がめくられ、太い陰茎に絡みつき、また巻き込まれる――そのたびにユキナの声が高く熱く奏でられ、もはや思い出させられた背徳感すら快楽のためのスパイスでしかなくなってしまっているのをはっきりさせてしまう。

「ひ、やぅっ、くひぃんっ!きひぅっ!ひ、ひぐうぅっ!」

――何時しか上げるよがり声の激しさは頭打ちになり、すすり泣きにも似た嬌声を上げて連続するオーガズムに呑まれるばかりとなってしまうユキナ。
まだ余裕があるが、限界を見て取ったシンジは自分の制御を緩めた。

「じゃあ、イくよ……最後まで一緒、に!」
「ひ、やらああぁっ―だめ、だめだめらめぇえぇーっ!ジュンく――っ」
「く……うぅっ!」
「ひぃっく、あっ、ひ、ああああぁぁーーっ!!!!」

その名をかろうじて口にしかけるのが精一杯。
その僅かな抵抗さえシンジの最後の突き込みと、コンドームごしにびくびくと膨れる射精の衝撃でオーガズムの泥流に押し流されてしまう。
ぴんと突っ張らせた足で布団に卑猥な皺を描きながら、皮膜ごしのザーメンを乞うように尻がきゅうきゅうと持ち上げられて痙攣した。
延々引き延ばされた一瞬が終わり、長い時間自慰のアクメすら知らない彼女に絶頂を味わわせた波はすうと退くと、そのままユキナの意識を無意識に引きずり込んでしまった。

「ン……ンッ。 はぁ、とりあえずこんな……アレ?おーい、ユキナさーん?」
「んぁ……は、あぁ……ン」

射精を終えてなお萎えぬ物を引き出し、とりあえずの後戯から次へと繋げようとしたシンジは彼女が眠り込んでしまっているのに気づいた。
軽く頬をはたき、あるいは揺すって。
それでも満足げな寝息を漏らすばかりのユキナを見て苦笑する。

「まあ、初めてだしなあ、仕方ないか――じゃあミナトさんかな……ン?」

意識をもう一方、今夜のメインディッシュの女性に向けたところで、ATフィールドを震わせる情動にシンジは頬を緩める。

「ふうん……あの一突きだけで、か……てことは、やっぱりミナトさんも欲求不満だったのかな?ま、何にせよ好都合、っと」

コンドームを剥がし、処理し、とりあえずの身繕いをして。
破瓜の血がゴムのみにあることを見て多少当てが外れたようになるも、気を取り直してミナトの部屋へと向かった。

まあ、掛け布団をきっちりユキナに掛けてから立ち去るのは、最低ではない……と、言い訳になる物なのか。
ともあれ舞台は次なる場所へと移る。



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From:【ザザーン】碇シンジ寝取り道中膝栗毛【スパシン】スレ