「水妖の性・・・福音館の天使たち」


written by ひらやまさん

三.

「ああっ、あっ・・・・だめっ、き、き・・・もち、よすぎ・・・・あ、ひぃんっ」

まるで意思の無い発条仕掛けの人形のように、白い少女の下腹部に腰を抽送し続けるユイ。

水妖の少女は、すっかり生身に転生したかのように、ユイに寄生している猛々しい剛直の前に、眉根を顰めて辛そうに喘いではいるが、それでも決してユイを求めることを止めようとしない。
むしろ、片時たりとも離れたくないような頑是無い風情さえ感じられる。

かって、この剛直にユイが貫かれた時には、その圧倒的な巨大さと暴力的なまでの脈動の前に、串刺し刑に処されたような思いをしたものだが・・・それを、この水妖の少女はユイよりもさらに華奢な身でありながら、懸命に受け止めていた。

「あひっ、あぅんっ・・・、んんっ、あぐぅっ、あ、あたしもうっ・・・ひいっ!!」

一方、あれほど火が付いたような劣情に身を焦がしておきながら、ユイは、少女の秘処の想像を絶する快感の前に、自我がまるで永遠の闇の中に消え入ってしまいそうな本能的な恐怖を感じずにはいられなかった。

びくん・・・びくん・・・

ユイの胎内に深く根付いた紛い物の陰茎が肉欲に滾った血液を凝集させ、どくどくと脈打ち、女の性が知り得ぬはずの射精感に酷似した快楽を全身に駆け巡らせていく。

「やああぁっ、ゆるしてえっ・・・、つ、つらすぎるのっ、抜かせてっ、あ、ああっ・・・おねがいっ・・・おちんちんぬかせてえええっ!!!」

正気を保っていれば、到底口にできないようなはしたない哀願を、ユイはまるで幼な児のような泣き声混じりで、繰り返すばかりだった。

少女の引き締まった膣口は、まるで一度挿入されたら二度と離さぬ媚肉の罠であるかのように、ユイの在り得べからざる昂ぶりをきつく食い締め、その内部では無数の柔らかな肉の突起が緩々と絡んでは、細波のような淫らな抱擁と濃密な愛撫を加えていく。

実際、この白い少女の蜜壷の中に在れば、いかな性戯に長け、精力に満ち溢れたけだもののような男といえど、ひとたまりもなく射精し尽くしてしまうだろう。

まして、生まれて初めて体験する挿入の妖しい快美感に、女に生まれついたユイが堪え切れるはずがなかった。

しかも、どれほど昇り詰めようと、男のように自ら射精して果てることができないとあっては、いかな聡明な賢婦といえども悩乱の呪縛から逃れようがなかった。

「はあん、ぁあんっ・・・だめっ、も、もう、・・・・くるっちゃうううっ!!」

苦悶にも通じる快感に、もはや身も世もない声を上げるばかりのユイ・・・だが、その哀願が聞き届けられたかのように、唐突に擬似陰茎を食い締めていた力が緩まる。

この半人半妖の白い少女が、如何にして、ユイの恐怖と煩悶を知り得たものか・・・。
本能的に身を引き、下腹部を包んでいた灼熱の罠のような柔肉の坩堝からなんとか逃れるユイ。

湯気の立つような熱気と淫猥な粘液の糸を絡ませながら、その巨大な陰茎は、尚も硬度と容積を損なわぬまま、痛いほどに脈打っていた。

「はあ・・・・、はあ・・・はぁ・・・」

生殺しの蟻地獄のような快感から、願い通りに開放されたものの、肩を大きく振るわせるほど呼気を荒げ、ユイは、しばしの間言葉もろくに出せない。

昂ぶるばかりの快感に窮まった嬌声をまったく抑えることができなかったのだから無理もない。
それでも、ぎりぎりのところでユイは己が美質である健やかな精神を損なうことを免れたのだが

「ひっ・・・・ぐぅっ、・・・えっ・・・うえっ・・・・」

息が整うや否や、ユイは狂気に傾きかけた形相で、咽喉や頬肉を掻き毟り異様な呻きを漏らしていく底知れぬ肉の悦楽と盲目的な恐怖が募り、さしものユイも理性の琴線が切れかけていた。

ふと、白い少女の貌が自分の顔を覗き込んでいることに気がつくユイ・・・。

相変わらず、端正ながら表情の変化に乏しい仮面のような相貌だが、唇の端が僅かに上がり、どことなく微笑んでいるようにも見える。

果たして、真にユイを気遣うような知性が、芽生えているものか・・・
それとも、己が誘惑に陥った愚かな獲物を哀れんでいるのか・・・

少女のその表情を見た瞬間、ついにユイの理性の箍は弾け飛んでしまった。

「うわぁあああああああぁーーーっ!」

肺腑から全ての空気を搾り出すような絶叫とともに、惑乱しきったユイの病み衰えた肢体が獣のように翻り、バネのように身を撓らせ白い少女を打ち据える。

魔性の少女は、常軌を逸した力で、意外なほど呆気なく寝台の上に叩き伏せられてしまった。

その甲高い響きと音程の狂った絶叫、そして掌の鋭い痛みは、当のユイ自身を驚愕させ激情を沈静させるほどに強く大きかった。

「あ・・・ああ・・・・」

動揺するユイを、下方から見上げる少女は、目を丸くして驚いたような表情を浮かべている。
最初の忌まわしい夜に感じた禍々しい妖気など、そこには微塵も存在しない。
まるで、生まれたての仔犬のような、いたいけな挙措である。

「ま、また、そんな・・・忌わしい化生のモノのくせに、どこまであたしを誑かそうというの?」

ユイは、必死に少女の瞳から視線を逸らそうとするが、ついに適わなかった。

それは、かっての何ら表情を映さぬ瑠璃の如き虚ろな瞳ではなかった・・・。
瑞々しい生気を伴った印象的な紅玉のような瞳は、まるで魅了の魔力まで宿したかのようだった。

(ち、違うの?・・・・・ああ・・・も、もしかして・・・ほんとに?)

身が病み衰えた分、却って感覚が鋭敏に研ぎ澄まされていたユイは、理屈でなく、直感的に全てを悟りつつあった。

ユイを惹きつけて止まない瞳の奥底・・・肉欲の本能のみではなく、確かな情緒の光が瞬きつつある。
再見の時の心象通り、まさに、この水妖の少女はひとりの乙女として生まれ変わりつつあるのだ。

その罪の無い澄んだ瞳を見詰めるうちに、ふと、生家に残してきた愛息たちを思い起こさずにはいられなくなるユイ。

(あ、ああ・・・、シンジたちの瞳と同じ・・・)

硬直したユイの頬に手を差し伸べて、優しく涙を拭い取る白い少女・・・
濡れた指先を不思議そうに見詰めると、やがて、愛しそうに唇を寄せていく。
その様を見たユイは、またひとつ悟った・・・。

(そう・・・そうなのね・・・・この娘はきっと・・・)

古代ケルトやゲルマンの伝承より題材を取った、F・フーケの小説から抜け出て来たような、この水妖の娘(ウィンディーネ)の関心は・・・おそらくは、ユイの求めるものを民俗学に散見されるサトリのような精神感応能力で感じ取り、尽くし悦ばせることしかないのであろう。

その証拠に、拒絶され叩き伏せられたことなぞ意にも介さぬように、またもユイに甘えるようににじりよっていく。

この世のものとも思えぬ快楽は、ただの人間でしかないユイの精神の許容量では、到底受け止められるものではないのだが・・・そこまでは細かな配慮が及ばないのである。

・・・ぴく

ユイの表情に怖れと迷い、そして微かな期待が、またしても、つい今しがたまでの苦渋を全て忘れ去ったかのように蘇り、小首を擡げ掛けていく。

「ああっ、だめっ、だめえっ!!」

あまりに救いの無さ過ぎる女の業を拭わんと、いやいやをするように頭を振るユイ。

「おねがい、もうあんなに・・・ぎゅーってしないで・・・あたし、こわれちゃうの」

精神の平衡を欠いた美貌の未亡人の言葉は、まるで幼児退行を引き起こし、眼前の少女と年齢が入れ替わったかのようにたどたどしく拙かった。

ちゅ・・・

果たしてユイの訴えを理解し得たものか・・・少女の目標が、ユイの別の部位に移っていく。
そのまま覆い被さり、眼前の豊かな胸乳にむしゃぶりつく少女。

「あっ、あふっ、あふぁぅっ・・・・」

少女は、ユイの乳首をたっぷりと口に含み、そのまま無心にちゅうちゅうと音を立て吸っていく。
その様は、生まれて間もない赤子の仕草そのものだった。

自分の帰宅をじっと待っているに違いない子供たちを思い出してしまい、胸をじんと熱くするユイ。
ふくよかな人の母としての証が、見る見るうちにぴくぴくと震え、尖っていく。

二児の出産を経験したにもかかわらず、元よりほっそりとしたユイの腰周りは、娘時代からさして変化は見られず、それ故に尚更たっぷりと脂の乗った乳房と臀部の量感が際立っている。

そして、その頂の半球状にぷくりと丸みを帯びた乳暈の先端は、すでに痛いほどに勃起しきっていた。

「あうんっ・・・あっ・・ああーーーっ!!」

そこへもって搾乳される牝牛のごとく、少女の口腔部に吸引され、じわじわと蕩かされていく感触に、激しく悶えるユイ。

白い少女の歯の無い口腔部の粘膜の感触は、まるで、もうひとつの性器を思わせる。

「やあぁうっ、そ、そんなに吸っちゃ・・・だめっ、あ、あたし!!」

嬰児に唯一の糧を与える神聖なはずの行為・・・が、同時に少女の無垢な唇を深々と犯しているように錯覚してしまうユイは、めくるめく倒錯感と豊かな母性愛が綯い交ぜになった妖しい感覚に目も眩まんばかりだった。

びくんっ・・・・びくっ、びくっ・・・

少女がリズミカルに顔を少しずつ離すたびに、強く吸引されるユイの乳房がぴぃんと引き伸ばされ、まだまだ若々しい肌の張りと相俟って、まるで釣鐘か砲弾のような魅惑的な曲線を描く。

かっての良人ゲンドウの閨の手管に比べれば、あまりに拙劣にすぎるが、感覚の冴え過ぎたユイの乳首は、ぴぃんと伸びきったまま、痙攣するかのようにびくびくと脈打って止まなかった。

そして、更に少女の口腔部の中で、人のものと思えぬ淫猥な感触の舌が、勃起しきったユイの乳首を思う存分転がしていく。

「やあぁんっ、あっ・・・あふっ、くぅうんんっ、いくっ・・・お乳でいっちゃうぅっ!!」

望外の快感に、狼狽しきって、性の刺激に不慣れな未通娘のような悲鳴を上げ続けるユイ。

そう、快感に窮まり、ふるふると身悶えているのは、相変わらずユイのほうだった。
赤子のような精神の少女の授乳行為が、いつのまにか最高級の性の密技に摩り替っていた。

甘やかにすぎる疼きは、ユイの崇高な母のとしての精神を、想像もつかないほど淫らに変質させるに充分だった。

「くぅん・・・くふっ・・・ううんっ!!」

そして、昂ぶるばかりの性感の齎す変化は、ユイの股間のほうにも現れていた。

充血しきって膨らみきり、二枚貝のような薄肉の花弁を張り裂かんばかりに、左右にこじ開けている硬い肉竿の背は、引きられた弓のように反り返り、若き未亡人の生来の陰核を強く圧迫し、緩々と磨き上げるように擦りつけていく。

「やああうぅっ・・・おさねがっ、おさねがこすれちゃうぅっ!!」

普段なら到底口にできないようなはしたない言葉と共に、あられもなく泣き叫ぶユイ。
この謹厳な職業婦人の内で、性の禁忌が薄皮のように剥離しつつある証拠である。

その声に応えるかのように、白い少女は、ユイの股間に屹立する逸物を掌で緩々と包み込み、丹念に摩っていく。

「あひぃんっ!!・・・だ、だめえっ、もう、いっぱいな・・・の・・・あ、あんっ、あ、あそこが、はちきれちゃうううっ!!!!」

苦鳴をあげるユイの瑞々しい肢体が、弓形に反り返り、得も言えぬ悩ましいアーチを描いていく。
血液の激しい流動が、若い寡婦を昂ぶらせ脳内神経に快楽信号の短絡が満ち満ちていく。

「ひぃいんっ、ひあぁっ、つっ、つらいのっ・・・ああっ、な・・・なんとかしてええっ!!」

ひとしきり、水揚げされたばかりの活魚のように身悶えた後、ついに力尽き・・・・白い少女の前に、無防備に身を投げ出してしまうユイ。

あれほどまでに、肉欲の陥穽に心慄きながらも・・・もはや、行き着く処まで行かなければ、その猛々しい股間の緊張は静まりようがなかった。

(あ、ああ・・・だめなのね、もう・・・)

自分の中に眠っていた浅ましいばかりの女の性に、絶望に眼が眩むような思いのユイ。

少女の瞳の変化を認めてからというもの、あの底知れぬ盲目的な恐怖が消え失せつつあるのがせめてのもの救いかもしれない。

そう、少なくともユイの内では、この水妖の少女は、もう得体の知れぬ狂気と悦楽の使者ではなくなっている・・・だが、しかし、それでも気をしっかり保ち続けることができなければ、やはり、煮え滾る快美感に翻弄され、身も心も狂ってしまうより道はなかった。

必死に精神の拠り所を求めるユイの眼前で、水妖の少女は、自分の肉付きの薄い狭隘な秘裂に無造作に指を添えて、そのまま左右に割り拡げていく。

「!!」

ひとたび絶望と羞恥に顔を覆いながらも、なんの衒いもなく痴態を繰り広げる少女から、どうしても視線を逸らすことができず、微かに開いた指の隙間から、その光景を仰ぎ見て、まるで臆病な小鳩のように、成熟した肢体を震わせるユイ。

所作そのものは、身を鬻ぐ以外に生計を立てる術のない卑賤な娼婦のものを想起させるが、自分の娘時代も思わせる整った面(おもて)には、何ひとつ昏い翳りは見られなかった。

いまや、すっかりくつろいだ柔襞に満ちた開口部は、ユイの生々しい力感に溢れた剛直を余すことなく頬張ろうと・・・朝露を含むようにしっとりと潤っている。
それは、欲望に爛れきったユイの花弁とは対照的に、瑞々しい可憐さを湛えていた。

もはやユイに拒むことなぞ出来はしなかった・・・すっかり観念し、女盛りの火照った肢体をおずおずと開き、自分の花の盛りの姿を映し取った少女の拙い誘惑に応えるしかなかった。

「お、おねがい・・・じっとして・・・、ね?・・・・つ、つらくしないで・・・」

失調を来たした精神のまま、震える握りこぶしを口元に添え、あどけない少女のような仕草のユイ。
両肘に挟まれた乳房が、緊張できゅっと引き絞られ、たゆたゆと盛り上がった柔肉の膨らみが、殊更に強調されていく。

仰向けになったユイに騎上位で跨った白い少女が、狙いを定め、ゆっくりと腰を降ろしていく。

「くふぅ・・・ぅん・・・」

やはり、己が体重が掛かり、下方から突き上げられる体勢では辛いのだろうか。
充血して盛り上がった性器が圧迫され、初めて肉声の欠片が白い少女の咽喉から漏れ出でる。

一瞬、驚いて目を見張ったユイだが、すぐに彼女自身そんな余裕はなくなってしまう。

眉根を顰めて辛そうな表情を浮かべる中、少しずつ、ユイのたくましい肉傘がちっぽけな秘裂を穿ち、じわじわと抉じ開け、少女の秘唇が、まるで返礼のように根元から、きつく食い締める。

白い少女は、いまにも泣き出しそうな表情で、薄い唇を食い締めながらユイの巨根の突き上げにじっと耐えている。

(あ、ああ・・・なんて・・・・愛らしいの・・・)

その姿は、まさにかっての・・・穢れない時分の己が似姿に他ならなかった。
身を割り裂かれるような辛さをじっと堪える少女の稚い姿に、半ば陶然とした表情で仰ぎ見るユイ。

勉学以外に、とくに年頃の娘らしい嗜みに興味を覚えなかったかっての自分は果たしてこれほどまでに少女らしい清冽な魅力を振り撒くことが出来ただろうか。

ユイは、もはや、少女の振る舞いの全てが愛しく感じてならなかった・・・
その胸の満ち満ちる思いは、まさに、自己愛(ナルシズム)の極地と言えた。

ぴく・・・ぴくんっ

細波のような律動が、堅く繋がったユイと少女の間で無意識の内に、少しずつ増幅され、やがて目に見えるほど大きな揺らぎとなっていく。

「あう・・・あっ・・・・だ、だめっ!!」

かって洩らした哀願の言葉を、他ならぬユイ自身が翻してしまっていた。

・・・いや、正確にはユイの生やした擬似陰茎がである。

ひとりでに動くユイの肉槍の突上げに負けて、大きく上体を反らせる少女。
その姿は、やはり水面を跳ねる魚のように自由で軽やかに見えた。

「あふっ、くぅうっん、ああっ、そ、そんなにつよ・・・く・・・・だめええっ!!」

ユイの女芯から生え出で、白い少女の幼い秘唇を、みっちりと埋め尽くしている剛直が、またぴくぴくと小刻みに震え、元来知り得ないはずの男性の射精と同様の快感を与えていく。

「はうっ、ひぃっ、ひぃんっ!!」

混乱を来たしたユイは、意思がまとまらず、ひとりでに刻む律動のままに身を震わせるしかない。
だが、ユイの子壷に巣食った陰茎は、いつまで経っても収まることを知らなかった。

肉体の深奥に根ざした擬似陰茎に引きずりだされるかのように、ひとりで子宮が降りてきて、より貪欲に突き上げる快感を貪ろうとするかのようにうち震える。

いかに形状や機能が似通っていようが、男根そのものではないし、宿主であるユイにしても射精のための生理機能まで与えられたわけではない。

もはや、ユイは蛇の生殺しに等しい鋭すぎる快感に、ただ身悶えるばかりだった。

「やあぁっ、だっ、だめっ・・・も、もう、こわれるのっ・・・こわれちゃうのおおっ!!!」

童貞の少年にも等しい未知の経験にうち震えるユイは、狂気に等しい惑乱にすすり泣くばかりだった。

ちゅっ・・・くっ、くちゅ・・・・

互いの陰唇(ラヴィア)を濯ぐような淫靡な水音が、寝室の中をいつまでも流れていく。

図太い肉柱で結合された二枚貝を思わせる薄桃色の肉襞は、まるで熱烈な接吻を交わすように擦れ合い、その直上部では、充血しきってこりこりとした質感と硬さを増した淫核がまろびあい、互いに潰し合うかのように戯れていく。

「あひぃんっ、あふぁっ、と・・・、とまらない・・・ぃく・・・いくっ、また、いっちゃうぅっ!!!」

ユイと白い少女は、互いの女の芯で深々と繋がりながら、まるで競い合うかのように性愛と狂乱の輪舞(ロンド)を繰り返していた。





「あ、ああ・・・ユイさま・・・・ユイさまが・・・・」

そして、半開きになったドアの影で、頬を薔薇色に染めながら、二人の姿をじっと見詰めている少女の姿があった。

先刻のユイの只ならぬ様子が気になって、密かに様子を伺いに来たメイドのミサトである。

・・・それは俄かに信じられぬ光景だった

こんな人里離れた屋敷に、いったい何処からやってきたというのか・・・
白い幻影を思わせる美少女が、まるで、獣の交わりのように憧れのユイと絡み合っていく。
しかも、その姿は、ユイの姿を写し取ったまま若返らせ、さらに瑞々しく磨き上げたようだった。

自分と年令がそう離れているとは思えぬその少女が、あの魅力的な笑顔の令夫人を全裸に剥き、あられもない羞恥の声をはり上げさせている。

しかし、ミサトはなんとかしなければと思いながらも、少しもその場から動くことができなかった。

美しい姉妹のように見えるふたりが、まるで白蛇の交接のように絡み合う淫靡極まりない光景は、同時に、幻想的かつ倒錯的な魅力に満ち溢れていた。
(もし、これが最初の晩の・・・ユイが凌辱された時であれば、ミサトの目に白い少女は、紛れもなく物の怪としか映らなかったであろうが・・・)

「ああ、・・・ユイさまが、あんなに・・・・」

あの快活で心優しい貴婦人が、あまりに強すぎる快感に稚い子供のように泣き叫ぶ様は、ミサトの小さな胸を締め付けて止まなかった。

白い少女を見詰めるうちに、ミサトの瞳にいつしか別種の輝きが浮かんでいく。
胸の内にいつしか甘く妖しい興奮が宿り、少しずつ昂ぶっていく。

「ああっ、ユイさまぁっ・・・・あたし・・・あたしも」

ユイと少女の果てしない交情を見せ付けられ、ミサトは、ただ悲しみに苛まれていた。
胸の内に秘めた慕情が昂じ、心に深い瑕を負った思春期の少女の心を掻き乱す。

ミサトは、いつしか自分とさして年の違わぬように見える少女に嫉妬や羨望の念を抱き始めていた。

戸惑う心と・・・自分も、あのようにユイと愛し合いたいという、俄かに信じ難い欲望が、まだ幼いミサトの胸中でぶつかりあっていく。

ぴちゅ・・・・ちゅく・・・ちゅく、ん

「あ・・・く」

彷徨う指が、薄布ひとつ隔たりの存在しない、幼い肉体の最も柔らかい部分に到達する。
そこは、すでに熱い滴りで、しっとり潤っていた。

「・・・ユイさまぁ、おねがい・・・、おねがいなのぉ・・・」

ミサトは何よりもまず、ユイに関心を抱いてもらいたかった。
たとえ、それが、当たり前の人倫の路から外れても構いはしなかった。

「あたしをかわいがって・・・・ううん、うんといじめたっていいの・・・だから」

それは・・・、きっと、アスカやカヲルに与えられる無慈悲な疵の痛みとは違う・・・。

聖母のごとく慕うユイに与えられるものなら、たとえ如何なる苦痛であろうと甘美な陶酔に変わるはず・・・それは、既にミサトの中で確信となっていた。

(おねがい、ゆいさまっ・・・・あたしを、・・・すきになって・・・ほんの・・・、ほんの少しでいいからぁっ!!)

切ない想いを声にするうちに、いつしか拙い指使いで自慰に耽りきるミサト。
右手で、膨らみの薄い胸の先端を・・・右手で両足の付根を、自分の指で磨き上げるように丹念に揉みしだいていく。

その股間から滴った幼い蜜は、床に滴り、まるで失禁と見紛うばかりに広がっていった。





近隣の雑木林を野鳥たちが、まだ弱弱しい晩冬の陽光の中、飛び交っていく。
しどけなく晒した裸身を隠すこともせず、ユイは気だるさの中、その囀りに聞き入っていた。

「ああ・・・・やっぱり、・・・・もう、いないのね」

思った通り、既にあの少女はユイの傍らから立ち去っていた。

一糸すら纏わず、しかも、あれほどに深く愛し合い契り合った後だというのに、いったい何処から来て、何処へ去っていくのだろうか・・・

荒淫の名残りを残した下腹部を愛しげに摩りながらも・・・ふと一抹の寂しさを感じるのは、明らかにユイの心根が脆くなった証であろう。

あの少女は、確かに理解の及ばぬ不思議な存在ではあるが、得体の知れぬ無明の世界の使者、もはや、己が死を呼ぶ二重身(ドッペルゲンガー)などではないことはわかっている。
明らかに血肉を持った存在として、何らかの理(ことわり)のもとに存在しているのである。

そう確信したとき、ユイの胸中から、あの盲目的な恐怖心は淡雪のように消えうせていた。
年齢の離れた幼い妹か愛娘を思わせる、あどけない容貌と仕草があまりにも恋しい。

そのくせ、天性の才なのか、無意識のうちに繰り出される、生まれ着いての娼婦を凌ぐほどの性愛の技巧は、ユイを散々に悩ましい気持ちに陥れて止まなかった。

「・・・・・また、来てくれるのかしら?」

あれほどまで頑なに貞節を守り続けた肌身を犯しぬき、身を心も貶めた相手に、こうも思慕の念を抱くことになろうとは・・・所詮、ユイとて女の性(さが)には逆らえぬということか。
いつしか内腿に劣情の極りの証が、一滴、また一滴、糸を引くように零れていく。

これが所謂、精神の共鳴というものなのか・・・あの少女も自分を慕ってくれていることが、今のユイには、肌身で理解出来てしまう。

「そうだわ、・・・あの娘、・・・名前を付けてあげなくちゃ・・・・」

娘時代の自分にそっくりな魔性の存在のために、しばし思いを巡らせるユイは、ふと死産したという姉のことを思い出した。

麗しく育つようにとの願いから、レイという名前までも早々に決められていたのだが・・・

悲嘆に暮れた両親は、その名を虚無、即ち零に通じると忌み名にし、次に生まれた娘にはその真逆の意である唯一つの存在・・・ユイと名付けた。

(でも、あたし、レイって名前は嫌いじゃないわ・・・、響きも綺麗だし・・・そうだわ、あの子の名前・・・レイにしましょう)

あの魔性の少女に対して敢えて忌み名を付けることは、何処か相応しい気もするが・・・しかし、ユイは、決して否定的な意味で決定したわけではない。

(世の物事は、すべて零から積み上げるもの・・・いつかは、あの子も、私が・・・)

あれほどまでの荒淫を強いられ、一時は身も心も性の汚辱に塗れながらも・・・ユイの健全な母としての本能は、まだまだ死に絶えてはいなかった。

ユイは、いまやあの水妖の少女が、自分の腹を痛めて産み落とした子と同様に愛しく思えてならない・・・陽光の当たる場所に、レイを迎えられる術なぞ知る由もないというのに。

豊かな知性と情愛の念、そして、神聖なる母性と込み上げて止まない女の性と情欲。

ひとりの女として持ち合わせた、その各々があまりに深すぎる故なのか、ユイは危ういながらギリギリのところで、奇跡のように精神の均衡を保つことに成功していた。

無論、瑕疵や歪みが生じるのは避けられないが、それでも、幼い彼女の子供たちにとっては僥倖と言わなければなるまい。

托卵の習性を持つカッコウは、他の鳥の巣に潜り込み、既に在る卵を蹴落とし、代わりに自分の卵を置いていく・・・その鳥は、カッコウの雛を我が子と信じ、慈しみ育むのである。

もしユイの意思がもっと脆ければ・・・幼い子供たちは、哀れにも母親を永遠に人外の魔性に奪われていたことだろう。

(もしや、あの子も・・・カッコウのように、他の種族の庇護を受けて密やかに生長していく存在なのかもしれない)

それは、今の時点では只の想像にすぎなかったが・・・まさに正鵠を射ていたのである。





一方、広大な福音館の別室では、アスカとカヲルが何やら言葉を交わしていた。

「ふぅん・・・どうやら、思ったより、早く事が済みそうじゃないの?」

かっての唯一の前例を思い起こすアスカ・・・そう、カヲルと彼女の父の場合は、もう少し時間が掛かったはずだった。

無論、現在は、父という後ろ盾を失ったアスカと公爵家を影から支える存在として、能力的には何ら不足している部分はない・・・しかし。

「そうだね、性的により深く交わえる分だけ、差が現れたということかな?」

「はっ!!・・・、所詮、とり澄ましたあの女も一皮剥けば只の淫乱な牝犬ってことじゃない」

相変わらず、ユイに関して悪罵を繰り返さずにはいられぬアスカを、面白気に見つめるカヲル。
その表情を見たアスカは、ますます不機嫌になってしまう。

(ほんとにもう・・・どいつも、こいつも!!)

若くして惣流家の侍従を勤めるこの美少年だが、アスカは、その精神性の何処かに底知れぬ常闇の部分を秘めているように思えてならなかった。

もしや、最も色濃く継承したのは、愛娘であるアスカも知り得ぬ惣流公の心の暗部ではないかと思わずにいられないほどに・・・

「ところで、我らが巫女姫・・・そろそろ、こちらも用意しておかないといけないね。
汚穢なる生命のスープにして”宇宙の不浄すべての母にして父 ”たる・・・・・の活性化を急がないと」

「わかってるわよ・・・そんなこと!!」

そのために自分という存在があるのだという自負が、アスカに殊更に気負わせた言葉を吐かせる。
その小さな手には、黒く染め上げられた羊皮紙の表紙に見るからに禍々しい文字が記された奇怪な本が携えられていた。

「くれぐれも気をつけて・・・ひとつ間違えて、もし、アレが完全に目覚めてしまったら、こんなちっぽけな島国なんか、あっという間に呑み干されてしまうだろうからね・・・」

高ぶった小さな女主人に見えぬよう、銀髪の美少年は、その狂人の夢想のように恐ろしい言葉の内容を、自ら裏切るような不敵な笑みを浮かべていた。





・・・そして、その日の昼下がり

ユイはミサトに墨と硯を頼み、生家の乳母と、恩師の冬月老、そして、亡夫ゲンドウと共通の数年来の知己である赤木ナヲコ宛てに、投函できる見込みのない手紙を認めるつもりでいた。

そのミサトと言えば・・・どうしたわけか、今朝からずっとユイの顔を正面から見ようとせず、言い付けを終えると、真っ赤な顔をして駆け去ってしまった。

(はあぁ、もう、すっかり軽蔑されてしまったわねえ。あんな小さな子に・・・我ながら、情けないこと)

だが、いまさら悔やんでも詮無いことだった・・・いかな侮蔑の目で見られようが、もはや自分の晒した醜態は翻しようがない。

あれほどまでに獣染みた交わりに浸った閨房の後始末を任されれば、いかな幼い少女でも本能的にどんなことがあったか悟ってしまうだろう。

気を取り直して机に向かうユイだが、心身の健康を大きく損なった今では、文面を練るだけで、膨大な気力の集中を要し、一字一字書き記すだけでも、大変な疲労感に苛まれてしまう。

しかも長い時間を掛け、苦心してようやく書き上げた文面は、とても正気の人間が書いたものとは思えなかった・・・まるで、不健康な妄想手記そのものである。

当のユイからして、未だに悪夢を見ているような心持ちなのだから、無理もないことだった。

幼い時分からユイの文才を褒めてくれた冬月老などは、いったいどのような反応を示すことで
あろう。

「ああ・・・、もう、なんということ」

ユイをさらに気鬱にさせるのは、その手紙すら出すこともできない境遇である。
ミサトの話では、カヲルは、月に幾度か街に所用で出掛けることがあるらしい。
しかし、あの得体の知れぬところのある銀髪の美少年に、重要な書簡を託すことは躊躇われた。

人手が足りぬ時は、まれにミサトを伴うこともあるらしい・・・確かにあの素直な少女なら忠実に使いを果たすだろうが、果たして、それは何時になるものか。

とにかく、ユイは、我が身に起こりつつある変化が取り返しがつかなくなる前に、なんとか外界と連絡を取り付けたかった。

すでに肉体の変質に伴う苦しみは感じなくなっていたが、輝くように健康的だった相貌は見る影もなく、憔悴し、規則正しく巡っていた生理機能もどうやら悉く停止したようである。

また、奇妙なことに、全身の皮膚がまるで一枚皮のように剥がれ落ち、滑るように艶かしい潤いを帯びはじめ・・・それに伴い、頭部や顔以外の体毛も少しずつ抜け落ちていった。

ユイの肉体は、今も尚少しずつ変容しつつあるが、それは生来の容色まで絶え果てることを意味しているわけではなかった。

元より秀でた容色を備えてはいたが、いまでは痩せて恐ろしいばかりの・・・だが、それでも、やはり、人の目を惹きつけずにはおかぬ、凄愴なまでの美を湛えていた。

体質が変化しつつある今のユイは、食事を取ることさえ、大変な努力を必要としていた。
めっきり食が細くなった割には、不思議と衰えは見られないのがまだ救いではあるが・・・
今日も、目の端に付いたミサトの用意した質素な夕餉を、作法も何もなく手掴みで口にしてみるが・・・

「ぐっ・・・」

幾度か咀嚼した後、やはり、堪えきれずに口から吐き出してしまう。
それは、ミサトの料理の拙劣な出来栄えが理由だからではない・・・。

俄かに信じられないが、彼女の味覚のほうが、すっかり変わってしまっているのである。
好き嫌いの無かった健康的な味蕾そのものが別のものに変質してしまったかのように・・・

嚥下出来る数少ない例が火で炙った干魚だが、それでもどこか腐り掛けたような味わいは彼女を辟易させて止まなかった。

「ほんとにもう、あたしの身体・・・・いったいどうなってしまったのかしら?」

今更ながら、自分の肉体の変化に慄かずにはいられない・・・。
果たして自分はどうなってしまうのであろうか。

「!!」

苦悩と怖れの最中・・・ふと、何の兆しもなしに他者の気配を感じるユイ。
慢性的な飢餓感のためか、却って感覚が異様に鋭くなっているのが自分でも理解できる。

「だ、誰っ!?」

返答の代わりに、何かが、ユイの目の前に投げ出される。
あまりにも不似合いな場所に、びちびちと跳ね回るそれは一尾の山女魚(やまめ)だった。

「!!」

それを認めたとき、ユイは半ば意識を飛ばしながらも、それも反応していた。
無我夢中で暴れる山女魚を捉え、むしゃぶりついていくユイ。

気付いたときには、ユイの手の中には、体液の大部分を失い干からびた”水の女王”と人々に讃えられる美しい河魚の遺骸が残されていた。

「いやあああっ、あ、あたしは・・・・・あたしは、いったい?」

この自分でも信じ難い変容は、何かの業病の兆しか、それとも新たな怪異の先触れなのであろうか・・・謎の気配の追求も忘れ、ユイは、ただ激しい衝撃に呆然とするばかりだった。





そして、その日も陽は翳り・・・また狂おしい夜が訪れた。

「はあぁうううっ、・・・ああっ、ああっ!!」

またしても、強い肉欲に苛まれるユイ・・・両足の力も萎えきったまま、蹲って股間を押さえ、心の中でレイと名付けた少女の到来をひたすらに待ち侘びる。

この異常な肉欲の高まりは、もしかしたら、あの水妖の少女の現れる予兆なのではないかと、ユイには思えてならなかった。

「はあ・・・はあ・・・・はあ・・・・はぁ・・・」

まだ年若い未亡人の、荒々しく悩ましい吐息が寝室の中に満ちていく。
しかし、期待に反して、どれほど待ってもレイはユイの前には現れなかった。

「ああっ、あっ、どうしてきてくれないの!!?・・・もう、こんなに切ないのにっ!!」

涙を流し、ユイは、煩悶しながら夜着の胸元を開いている。
無意識のうちに、不必要に篭められた力が、羽虫の薄羽のような生地を引き裂き、そこから汗ばんだ豊満な胸乳が弾みながら、まろび出る。

肋骨の薄っすらと浮き出た胸の上、却って量感を増した感のある乳房は、皮膚の張りと相俟って、重力に何ら屈することなく、まるで釣鐘のようにつんと前面に突き出ている。

ぞろり・・・

「あくうぅうっ!!」

その苦鳴が合図であるかのように、ユイの爛熟した性器を猛々しい器官が内側より、抉じ開けようとする。

びくんっ・・・びくっ・・・びくっ

股間から生えたこわばりが、またしても硬度と弾力を増して、大きく反り返り、ユイ自身の淫核を擦り上げ圧迫していく・・・それを防ぐには、もはや彼女自身の手を使うより他なかった。

「うああっ、ああぅ、ああんっ、あんっ!!」

しかし、陰核のように、包皮に保護されていないその器官に直に触れる行為は、たちどころに彼女自身を悶絶させてしまう。

「だめっ、だめえ・・・このままじゃ・・・気が狂っちゃうっ!!」

本来有り得ないはずのこの器官は、まるで自分の秘めた欲望の具現化したもののように思えた。
触れれば触れるだけ、受け止めてくれる器が欲しくてたまらなくなってしまう。

「はぁ、はぁ・・・・レイちゃん、・・・はやくきてっ、・・・はやくうぅっ!!」

身悶えるうちに、いつしかレイの裸身だけではなく、ミサトやアスカのイメージまでもが、克明にユイの脳裏に浮かび上がっていく。

昂ぶる欲望のままに・・・ミサトの稚い蜜壷の震えを、ここで存分に味わってみたい。

いや・・・もし、アスカを背後から組み伏せ・・・あの未熟な果肉のような秘裂を思いっきり貫いたなら、あの高慢な少女は、果たしてどのような声で哭いてくれるのだろうか。
年端もゆかぬ幼い少女たちが、競ってあられもない痴態を繰り広げる妄想が淫らな陶酔を結んでいく。

「あ、ああっ・・・あ、あたしったら!!」

ふと、我に返り、人外の魔性であるレイのみならず、こともあろうにミサトやアスカまでも欲望の対象として感じ始めたことに、慄然としてしまうユイ。

だが、まるで堕落を運命付けられたかのように、その疚しい欲望は何の先触れもなく適ってしまうことになる。


・・・こと。

微かな物音に振り返ったユイは、其処に思わぬ姿を見つけた。

「・・・ユイさま」

「み、ミサトちゃん!!?」

不意に聞こえる呼び声に、うろたえて視線を向ける先、質素な木綿の夜着に身を包んだミサトが、いつの間にか思いつめた表情で寝室の中に忍んでいたのである。

「だっ、・・・だめっ、近寄ってはだめ!!」

「いいんです、・・・あたし・・・あたし・・・・」

一歩一歩、ユイの前に歩を進めるミサト

「ミサトちゃんっ!!?」

「昨晩から、ずっと見てました・・・ユイさまのこと・・・・だから、知ってるんです」

俯きながら、質素な木綿の夜着の前をはだけるミサト。
甘酸っぱい生身の少女特有の体臭とともに、淡い胸のふくらみがユイの眼前に曝される。

「どうか、あたしを・・・ユイさまの望むままに」

「だ、だめよっ、ミサトちゃんっ・・・・でないと、あたしっ!!」

よほど気が張り詰めているのか、強度の精神外傷(トラウマ)による、いつものたどたどしい口調やおどおどした素振りは完全に影を潜めている。

「ユイさまのお役に立てるなら・・・本望です・・・どうか、お好きにお使いくださいませ」

「・・・・・・・・」

弱弱しさを拭い去ったミサトの姿に卑しからぬものを感じて、目を見張るユイ。
確かに、この美少女の挙措には以前から洗練された教育や躾を施されたのではと匂わせるものがある・・・事に依ると旧士族の主家筋に通じる者か・・・あるいは。

(はっ・・・まさか!?)

ユイは薄れ掛けた記憶の片隅から、数年前に零落した子爵家が、確か葛城性だったことを思い出した。
同時に妻に去られ、心身を病んだ葛城子爵が、まだ幼い最愛の一人娘を連れ、何処かで隠遁生活を送っているという噂話も・・・・

「いいんです・・・あたし・・・お父様と暮らしていたときから、ほんとにつらいことばかりで・・・何度このままいなくなってしまいたいと願ったことか・・・」

数えでようやく十四になったばかりの少女の、あまりに悲痛な表情、そして声音に言葉を失うユイ。

本来なら、花の綻ぶ様な笑みの似合う年頃である・・・
厳しい風雨を避け大切に育まれたならば、きっと光輝くような可憐さを湛えているであろうに・・・言葉も損なうほどに深い心の疵は、いかなる過酷な運命が齎したものであろうか?

「ユイさまだけです、こんな卑しい娘に優しくしてくださったのは・・・ユイさまのためでしたらあたしなんでも耐えられます、どんな辛い事だって・・・・いいえ、このまま、死んだって!!」

思いの丈を篭めた言葉とともに、質素な夜着がはらりと落ち、ミサトの足元に蟠る・・・・

まだ薄い・・・つぼみのような胸の膨らみ・・・少し力が加わっただけで折れそうなか細い四肢痛々しいほど細い裸身が、閨房の薄灯りの元、ユイの前に晒されていく。

「・・・・・・どうぞ」

少女期特有の甘酸っぱい体臭が、嗅覚の鋭くなったユイの鼻腔を悩ましく刺激する。

「う・・・うう」

禁断の果実のようなミサトの蒼く可憐な肢体に魅せられ、思わず欲望のままにじり寄ろうとするユイ。

(い、いけないっ、ユイっ、しっかり・・・・気をしっかり持ちなさい!!)

この幸薄い少女は、自ら進んで変容し果てたユイの生贄になるつもりでいる・・・
そんなことは、断じてさせてはならない!!

(だめよ・・・こんな、いたいけな子を、自分の欲望の犠牲にするなんて・・・そんなことしてしまったら・・・・あたしの罪は、今度こそ許されない・・・)

意思を振り絞り唇の端を噛み切るユイ・・・己が血の味で浅ましい渇望を鎮めるとともに滂沱の涙が美しい顔を濡らしていく。

そして、その真摯な願いが叶ったのか・・・初めてユイの意思で股間の昂りが静まっていく!!


(守って・・・守ってあげなくっちゃ・・・あたしにとって、ミサトちゃんはシンジやシンリと同じ大切な子供だもの・・・・そう、あの子だって同じくらい!!)

この時、ユイは、自分の子供たちやミサトに加え、もし適うことならあの水妖の少女レイさえも自分の手元に置きたいと願っていた。

少女時代の似姿のようなあの少女は、いまや血を分けた妹や、娘のように愛しく・・・そして、何よりも大切な想い人のようにも思えてならなかった。

亡夫ゲンドウを裏切るつもりは毛頭ないのだが、後ろめたさや罪悪感は不思議と湧いてこない。
自分の愛の泉を潤してくれる者を恋慕するのは、やはり女としての本能なのかもしれなかった。

そして、たとえ、どれほど狂いかけようとユイの豊かな母性本能の基幹部はついに揺らぐことは
なかった・・・むしろ、女としての欲望も、教師としての理性も一際強いが故に、奇跡のように
均衡を保ち、より強い形で発現しているようだった。

「ミサトちゃん・・・ありがと・・・こんなふしだらな女を、そこまで思ってくれるなんて・・・ほんとにうれしい・・・でも、・・・・あたし、我慢するわ」

「ゆ・・・ユイさまっ!?」

驚いてユイの眼前に、自分の痩せた四肢を見せ付けるように広げるミサト。

「そんなに御辛いのに我慢なさらないでっ・・・あ、あの・・・あたしみたいに薄汚れた女の子ではお気に召しませんか!!?」

「ううん・・・、あたしね、ミサトちゃんのこと、とっても愛しく思ってる・・・」

「!!」

「ありがとう、勇気をくれて・・・、負けないわ、あたし・・・可愛いあなたのためにもね」

「あ・・・、ああ」

込み上げる欲望や、狂いかけた運命さえも懸命に超克しようと努めるユイに優しく髪を梳かれて感激に身を震わすミサト。

(やっぱり・・・やっぱり、ユイさまは変っていなかった!!・・・聖母さまのような御心のままだった!!)

この美貌の婦人教師は、敬意を捧げるにふさわしい、気高く優しい精神の持ち主のままだった。
凶運に翻弄され、他家の下働きにまで身を堕としてしまった少女は、それが確認できたことが何より嬉しかった。

「ね、ミサトちゃん、こんなだらしないおばさんでよかったら・・・、お母さまの代わりに・・・甘えてくれる?」

「ユイさま、・・・で、でもっ!?」

「ううん、あたしがそうしてほしいの・・・ミサトちゃん・・・あなたのこと、本当の娘や妹みたいに大切に思っていること・・・・知って欲しいから」

「えううっ、ゆ、ユイさまあっ!!」

感極まって、痩せ衰えたユイの首筋にむしゃぶりつくミサト。

覚えのない造反の嫌疑を掛けられ零落し、最愛の妻をも寝取られ、精神を病んで荒み切った実父の慰みに、齢10にも届かぬ内に純潔を散らされた挙句・・・無残にもうち捨てられ、幸薄い年月を重ねてきた少女の・・・それは、生まれて初めてのように知る歓喜だった。

例えこのまま、ユイに欺かれ・・・全ての血を吸われ絶命しても、もうかまわなかった。

「ユイさまっ・・・ユイさまあっ!!」

ユイも、ミサトの思慕に応えるように、思いの全てを込めて抱擁を繰り返す。
やがて、ミサトとユイは、抱き合ったまま寝台の上に崩れ落ちた。

「ああ、ユイさまのおっぱい・・・・ふかふかしてるぅ・・・」

ミサトもまた、自分の年齢を忘れて、ユイの豊かな乳房に無心にむしゃぶりついた。
暖かい愛情に飢えた心が、よほど安らぐのであろう・・・

「あらあら、ミサトちゃんったら・・・甘えん坊さんね」

欲情に汚れきったはずの自分の乳房に甘えてくれる少女たちの存在が、ユイには何よりも嬉しく、また誇らしかった・・・まさに女として生まれ、人の母となった者の本懐に思えた。

・・・そのまま、優しくミサトを抱き締めるユイ。
ミサトは、そのまま熱い接吻をユイの胸に幾度も幾度も降らせる。

思わぬ奇禍に巻き込まれ、心を弱くしたユイにとって、それは久々の優しい交流だった。
その返礼に、肋骨の薄く浮いたミサトの華奢な肢体の上にユイも接吻の雨を降らせていく。

「うふっ、ミサトちゃんのおっぱいも、とっても可愛い」

「えううぅっ・・・、あたし・・・・ユイさまの前で・・・は、恥ずかしいっ!!」

しばし、ミサトの瑞々しい肢体に見蕩れるユイ。
肉つきの薄かった両脚の付け根が、痛々しいほどに充血し、ぷっくりと隆起している。

(ああ、ミサトちゃん・・・こんなに腫らしてしまって・・・やっぱり女の子なのね)

いまや、ユイは、この下働きの健気な少女の全てが、愛しくてならなかった。
すでに数々の禁忌を踏み越えた身である、年端もいかぬ少女を愛しいと感じ、その意を示すのにもはや何の抵抗もなかった。

ユイは、そのまま稚い二枚貝を思わせる亀裂にそっと唇を寄せた。

「あううぅぅっ・・・ゆいさま・・・そこっ、おしっこの・・・き、きたないのぉ!!」

「ううん・・・、ミサトちゃんの身体に汚いところなんてないのよ」

くちゅ・・・

「はううぅううんっ!!」

少女のものとも思えぬ甘い嬌声が、ミサトのか細い咽喉から漏れ出でる。
ユイは、ミサトの薄い尻肉のくぼみを目印のように抑え、そのまま、まだ幼いメイドの少女の汁気たっぷりの貝肉を心ゆくまで啜り続けた。

「あぅうっつ、あうっ・・・あ、からだが・・・かってに・・・」

精神を病んだ父や、折檻のためにカヲルに犯される時には感じたことのない甘い疼きに身を震わせるミサト・・・

それは、今までの欲望だけを叩き付けるような、責め苦にも近い交わりではなかった。
心から敬愛するユイに愛されていると思っただけで、か細い腰がひとりでに大きく揺れ、十四歳になったばかりの肉体の深奥から止め処なく旨蜜があふれてくる。

ユイは、そのまま、こくこくと咽喉を鳴らしてミサトを貪り続ける。

「ゆ、ゆいさまっ・・・はふっぅ、あ、あたひ・・・・も、もうっ」

ミサトの幼い頭の中で、真っ白な火花が散っていく。
ユイの両脇から、にゅっと伸びた白く細い両脚が、激しくうち震える。

「あふっ、ふぁっ・・・あぅうううーーーっ!!!」

翻弄されるミサトの声が寝室に長く尾を引く。

やがて、断末魔のように激しく震えながら、ミサトはそのか細い四肢をユイの目の前に力なく放り出し、完全に動かなくなった。

「み、ミサトちゃん・・・ミサトちゃん!?」

くたりと横たわるミサトに狼狽するユイ・・・
その姿は、昼間の、あの体液を絞り尽くした山女魚(やまめ)を想起させるに充分だった。

微かな吐息が聞こえ、膨らみかけた堅いつぼみも、弱弱しく震えている。
ミサトは生まれて初めて味わった、あまりにも強い肉の交わりの快感に失神していた。

(・・・ほっ)

・・・だが、安堵できるのも束の間だった。

「!!」

不意に感じる人の気配に身を竦ませるユイ・・・忘れもしない、それは昼間の、あの忌まわしい事件の前に感じたものと全く同質のものだった。

「・・・やれやれ、臆病なこの子が、ここまで思い切ったことをやってくれるとはね。おかげで、また準備が大幅に遅れそうですよ・・・・」

そこには、惣流公爵家の侍従を勤める銀髪の美少年・・・カヲルの姿があった。

思考力の低下しているユイには、カヲルの言葉にある含みの全ては理解できなかったが
それでもミサトへの害意は直感的に感じ取っていた。

身を患って以来、あまり顔を会わせることのなかった、この銀髪の美少年だが・・・それでも、得体の知れぬ常人離れした印象があまりに強すぎる。

「・・・み、ミサトちゃんには、ひどいことしないでっ!!」

「碇先生・・・その有様でそんなことを口にするのは、些か滑稽とは思いませんか?ふっ、・・・確かに、リリンという種には、理解し難い部分があるものですね・・・」

頬をかあっと赤らめるユイ・・・確かに年端もゆかぬ裸の少女を抱きしめ、しっとりと慰撫していたのは、他ならぬ彼女自身である・・・傍目にどの様に浅ましく映ったとしても弁解なぞできない。

しかし、どの道、彼女にはミサトの想いを無為にすることはできなかった。
それについては、見苦しく弁解がましいことを言うつもりもない。

美少年の前で、淫らがましい姿を晒したことに、今更ながら激しい羞恥を感じながらも、ユイは必死に訴えた。

「こ、この子のことで、意に染まぬところがあると言うのなら・・・あ、あたしが代わりに咎を負います!!・・・だから、これ以上、ミサトちゃんをいじめないでっ!!」

いかな、少女たちの庇護者足らんと決意しても、所詮、やせ衰えたうえに非力な身である。
ユイは、女の身の不甲斐なさをこれほどまで痛感したことはなかった。

「ああ、それもいいかもしれない・・・正直なところ、ボクは貴女のほうに関心がある。
(・・・そう、心に疵を負って成長できないまま、幼体成熟(ネオテニー)を迎えつつある、あの高慢なアスカお嬢様よりも・・・ずっと・・・ね)」

ひとりごちながらユイの引き締まった尻肉を、まるで付きたての餅を捏ねるように無造作に掴みあげ、そのまま左右に広げていくカヲル。

たっぷりとした量感のある臀部が開かれ、隠された未亡人の菊座が顕わにされていく。

(あ・・・、ああっ、まさかっ!?)

衝撃に狼狽を隠せないユイ・・・不吉な懸念通り、少女のようにほっそりとした指先が、まるで道筋を付けるかのように、括約筋の皺に覆われた不浄の孔を緩々なぞっていく。

(いやああぁっ・・・そ、そこ、ゲンドウさまにも許したこと・・・ないのにっ!!)

だが、いまさら、言葉を翻るわけにはいかない・・・
いまや、唯ひとりの味方であるミサトに対する暴力を看過するわけにはいかなかった。

「リリンに、理解し難い部分があるというのは、別に貴女に限ったことじゃありません。
高度な学問を修め、高邁な人格者と人々に讃えられた旦那さまだって、口外できない秘密や趣味がひとつやふたつあるものでね・・・」

いつしか、カヲルの指には、ねっとりとした粘液のようなものが塗されていた。
敏感すぎる無防備な粘膜に感じるあまりに異様な触感に、思わず身を竦ませてしまうユイ。

「ひっ!!・・・な、何をっ!!?」

「惣流公、つまり亡くなった旦那さまには衆道趣味もあってね・・・ボクもよくお相手させられたものさ・・・これはね、初めての時に使う、八つ目堂の秘薬を練り合わせた軟膏でね・・・」

カヲルの言葉も終わらぬうちに、じんじんと熱を帯びはじめたユイの朱色の菊蕾が少しずつ少しずつ、潤み、綻びはじめていく。

「いやああっ、あ、あついっ!!・・・こ、こんなのっ!!」

失神したとはいえ、年端もゆかぬ少女の前で、熟れた白桃のような尻をくなくなとはしたなく振り始めるユイ。

「ほうら、もう我慢できないでしょう・・・、大丈夫、初めてでも、とてもよくなるからね」

にこやかな笑みを浮かべるカヲル、それはまさに堕天の笑みを彷彿とさせた。
美しい柳眉を顰め、ユイは懸命に堪えたが、所詮は無益な足掻きでしかなかった。
股間は元より両の内腿から踝・・・そして清潔な敷布の上までもしっとり濡らしてしまうユイ。
さらに毒の蜜を塗られた菊座からも匂いのきつい滴りが一筋・・・また一筋と垂れ落ちていく。

「ひぃんっ、だ、だめえっ・・・な、なんとかしてえっ!!!」

とうとう反吐を吐くような凄惨な叫びとともに、淫薬の前に華族の最後の誇りをも喪い、ユイは敢え無く陥落していった。

そして、ついに・・・まるで体温を感じさせない、巨大な石の張子のような陰茎の先端が、繊細な粘膜を秘めた狭穴に宛がわれていく。

・・・・めり

「あ・・・ぐうぅっ!!」

ユイの最後の処女性を保った秘処が、いま、まさに猛々しい力に屈しようとしていた。
堅く閉じられていたはずの狭隘な肉穴が、外から徐々に穿たれ、捻り込まれる拡張感に、いつしかユイの咽喉から絶望的な声が漏れ出でる。

ずんっ!!

「あぅ、ああぁーーーーーーーっ!!」

ついに深々と貫かれてしまい、第二の喪失の激痛に涙するユイ。

みじっ・・・みじっ・・・

(あぐぅっ、あうううっ!!・・・あ・・・、おっ、おおきいっ!!)

無防備な粘膜に、冷たく太い氷柱をねじ込まれたような苦痛に涙するユイ。
冷酷で容赦のない抽送に、ミサトを下にしたまま大きく揺さぶられてしまう。

脂汗と屈辱の涙に塗れながら、ユイは必死に耐えていた。
ただ、母の本能で、身をもってミサトの盾になろうという熱い意思の欠片だけが存在していた。

・・・ぞろ

(う・・・うそっ!?)

下腹部に高まる熱・・・この気配は?・・・思わず血が凍る思いのユイ。
まるでカヲルの陰茎に押し出されるかのように、ユイの子宮に巣食う悪魔がまたもや覚醒した。

(だ、だめええっ、出ないでーーーっ!!)

狼狽するユイ・・・このままでは、ユイが自らミサトを犯してしまうことになる。
だが、必死の思いも空しく、女の急所を窮められたユイには堪えることなぞできはしなかった。

ユイの胎内からせり出した巨大な模造陰茎が、まるで活魚のように跳ね、すぐ目の前の、愛らしい獲物である小さな秘裂にひとりでにねじりこまれていく。

「ああっ、あっ、・・・ひぃんっ、い、いたあいっ!!」

「みっ、みさとちゃんっ!!」

実父のものよりも、はるかに暴力的で狂猛な器官が、ミサトをふたつに割り裂いていく。
しかもその仕打ちは、彼女が敬愛して止まないユイがやっていることなのである。

ミサトの細い両足がぴんと伸びきり、激しく足掻く。
せめて少しでも辛くないようにという、ユイの細かな気遣いも忽ち水泡に帰してしまう。

「ほう・・・、”水妖(ヘプタパス)の臍の緒(アンビリカルケーブル)”が、まだ貴女の中に残っていたなんてね(これでは、お嬢様の儀式も、ほとんど意味を成さないだろうな。
・・・だが、これは考えようによっては、面白いことになりそうだ)」

「うぁあっ、あぅっ、あぁうううーーーーっ!!!」

「ひんっ、あひぃんっ、・・・だめっ、だめええぇっ!!」

望外の展開にカヲルは愉しげに微笑み、無慈悲に腰の動きを早めると、重ね餅のように繋がった美女と美少女の悲痛な叫び声が、まるで競い合うかのように重なり合った。

(続く)



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