ボクのヒミツたいけん


Scene.17
Original text:唐揚蝉さん&PDX.さん
edit:引き気味



 想い人の目の前で他の男に犯されて熱く息を弾ませて。
 終いには膣内射精を受け入れて朦朧と喘ぐ様まで演じ、アスカは最早自分が処女ではないことを生々しくも露にしてしまったのだ。
 揚げ句に目の前でそのシンジの童貞をかっさらわれてしまったのだから、正直良い所なしだった。
 それでも、コトの済んだ後には二人で愛しあい、鈍感だとか意地っ張りだとかそういうのをあっさり乗り越えた嫉妬をぶつけあって深く深く結ばれたのだが。

「なんだよアスカ、あんなに腰を振って……そんなにトウジのがよかったのかよっ!」

 悔しさを腰に込めてアスカに叩きつけるシンジ。

「アンタこそヒカリにしゃぶられてうっとりとしてたじゃない!」

 ヒカリに仕込まれ、トウジをガクガクにしたテクニックでシンジを絡めとるアスカ。

「忘れさせてやる……! トウジのことなんかっ!」

「アタシの虜にしてやるわっ!!」



◆ ◆ ◆



 情熱の一時が過ぎ去り、ベッドの中で添い寝する二人。

「あんた、さっきヒカリと何こそこそやってたのよ」

「こそこそって、別に何も……」

「とぼけんじゃないわよ。耳元で何か話してたでしょ!」

 話の内容が気になって仕方がないのか、じれたように迫ってくる。
 
「あれは、その……」

 昼のことを思い出す。
 
“私のお尻の初めて、あげる”

 まるで実際に耳元で囁かれたような気がして、ぞくぞくした。ペニスも正直に硬くそそり立つ。
 
「!! 〜〜ッッッ」

 いきなり性器を鷲掴みにされて悶絶するシンジ。
 
「何思い出しておっ勃ててんのよ! ほら! きりきり白状しなさい!!」

「言う!! 言いますから放してえぇ!!」

 力は弱まったがまだ掴まれたままだ。素直に話さないとすごくやばい。
 冷や汗を流しながら、ヒカリとの約束を白状する。
 
「委員長が言ったんだ。お尻のはじめてをくれるって」

 じわりとアスカの手に力がこもる。
 
「で、あんたなんて答えたの?」

「うん、て痛たたた!! こっ答えただけだよ!!」

 突然“シンジ”は開放された。ほっとしながらもいぶかしむシンジ。
 
「あの、アス「ヤルわよ」」

「へ?」

「今夜っからみっちりとね! 学校なんか行ってる暇はないわ! いい!? あんたがアナルバージンを頂戴する相手はヒカリじゃないわ。このあたしよ! いいわね!!!」



 翌日から四日間、彼らは学校に姿を現さなかった。

「碇くんたち、どうしたのかしら」

「ん〜、アレのあとやさかいにな〜。今ごろヤリ狂っとんのとちゃうか?」

 心配するヒカリをよそに、トウジは鼻をほじりながらのんきに答えていた。



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