ボクのヒミツたいけん


Scene.16
Original text:唐揚蝉さん


 なんか気にいらない。
 そりゃ巻き込んだのは私だけど、二人ともあんなに夢中にならなくてもいいじゃない。
 “練習”のときは気にならなかったのに、とにかく今は気にいらない。
 鈴原に突きまくられて咽き声をもらすアスカも、アスカの膣中(なか)を味わっている鈴原も。

「ねえ、碇君。私たちも楽しもう?私も碇君を気持ちよくしてあげられるよ」

 そういいながら私は碇君のアレをズボンの上から撫でてみる。
 それでも碇君は二人の痴態から目をそらせずにいた。

 面白くない。

 横目で二人の様子をうかがう。
 鈴原に突かれまくって咽いているアスカ。女の私から見てもすごく綺麗でいやらしい。
 碇君が見ているからって無表情を装っているみたいだけど、バレバレだよ。
 鈴原は…、何も考えていないんだろうな。気持ちよければそれでいいやつだから。
 いいもん。私だって碇君と楽しむんだから。

 そうよ、私だって…

 ズボンのファスナーを押し下げて、直に碇君のモノを握って剥き出しにする。
 布越しでもなんとなく感じていたけど、碇君のって大きい。多分、ううん、確実に鈴原のより
 大きいよ。

「すごい…、あ…っ」

 おなかが熱い。二人に中てられちゃったかな。もう濡れてきてる。

「碇君、私のこと欲しくない? 碇君がいいなら、私をあげるよ。その、オマンコは鈴原に
 あげちゃったから、後ろ…あげる。こっちはまだ鈴原にも許してないから。どう?」

 そういいながらも碇君への愛撫は続けている。びくびくと手の中で震えている“碇君”。
 かわいい。

「い、委員長。それって…」

 ようやくこっちを見てくれた。びっくりした顔で私を見つめている。
 赤かった顔がもっと赤くなっていく。
 前から思っていたけど、やっぱり碇君かわいいよ。
 つい腰をぐいぐいと押し付けちゃう。

「でも、今日は用意ができていないから。今度、二人っきりで、しよ? ね?」

 耳に唇を這わすように、吐息がかかるように、そっと囁く。
 碇君は、返事をするかわりに小さく頷いた。

「じゃ、今日はオマンコでね。好きなだけ膣中(なか)に出させてあげる。その前にお口でしてあげるわ」

 そう言って碇君の足元に跪く。私ももう我慢できなかった。



 間近で見るとやっぱり碇君のモノは迫力がある。顔つきとは正反対ね。
 大きく口を開けて碇君をのどの奥まで呑みこむ。太くて長い。少しむせそうになる。
 
 一心に頭を前後させていると、碇君も私の頭を手で押さえて腰を使いはじめた。
 頭がだんだん空っぽになっていく。
 気持ちいい、すごく気持ちいい。

 口だけじゃ足らない。オマンコにも入れて欲しい。
 どろどろにえぐりまわして欲しい。

 もう碇君に入れてもらうこと以外何も考えられない。
 碇君に犯されることを想像しただけでイっちゃいそうになる。
 
「委員長、気持ちいいよ」

 泣きそうな顔で私を見ている碇君。お口の中でいちだんと膨らんだ気がした。
 先の方をくるりと舌で一舐めすると、立ち上がって碇君を促す。
 
「私、もう我慢できない。ね。入れて」
 
 私と碇君は手早く服を脱いで裸になった。
 意外な感じ。もっとひょろりとした体を想像していたけど、碇君の体は細身だけど筋肉質で締まっていた。
 EVAのパイロットなんてしているからかな。

「横になって。私が上になるから」

 碇君は黙って横になった。カチカチになったペニスが天井を向いている。
 私はその上にまたがると、ゆっくりと腰をおろしていった。

「っはあああぁっ…イイっ。気持ちいい」

 下半身が膨らんだような錯覚をおぼえる。

 大きく息を吐く。
 私、碇君のペニスに貫かれてる。

 アスカが何かを懇願するような顔で私を見ている。
 ぞくぞくする。たまらない。真っ白になる。

 もう、コントロールなんでできなかった。ただひたすら腰をくねらせて碇君をくわえることしか考えられない。
 碇君も同じみたい。初めてだから当然だけど、腰使いも何もない。私の腰をつかんでむやみに
 突き上げてくるだけ。
 でも、そのでたらめさが私をさらに興奮させる。私が碇君のはじめてのおんな。私が…

「っあぁっ!イくっイっちゃうよおっ!」

 がつがつと子宮を突き上げられて、私はあっけなくイってしまった。
 でも碇君はそんなのお構いなしに突きこんでくる。
 膣中(なか)が熱い。我慢しきれずに精液を漏らしているのがわかる。ゆらゆらと上半身を揺らしながら、私は碇君の上でなすがままにされていた。
 何度も波が襲ってくる。続けざまに押し上げられて、イきっぱなしになる。
 二人に見られている。そう考えると、リードを取るなんてできない。
 
”鈴原、私、碇君に犯されてるんだよ。子宮の奥までいっぱいいっぱい精液を注がれて、イかされまくってるの”

 ぞくぞくとした快感が体中を走り回る。たまらない。たまらなくイイ。
 そのとき、碇君の体が反り返り、全身が硬直した。
 同時に熱いほとばしりが私の体の奥を激しく叩く。

「…………!!! あぁぁあああぁっっっ!」

 言葉にならない悲鳴をあげながら、私もイった。
 体を支えていることもできなくなり、繋がったまま碇君の上に覆い被さる。
 荒い息遣いが互いの耳元に吹き付けられる。
 ビクビクと体が震えている。気持ちいい。

 不意に碇君が上半身を起こした。繋がったままなので、対面座位の形になる。自分の体重のせいで、より深く碇君をくわえ込む。

「うんんぅぅっ…」

 イったばかりの体には少しきつい。

「委員長。すごくよかった」

 耳元で囁かれる声が甘い。それだけで体が震える。
 唐突に碇君の指がアナルを揉みはじめた。背中を、羽で撫でられたような痺れが這い上がってくる。

「ねえ、こっちも僕にくれるんだよね。楽しみだよ、…ヒカリ」

 そういいながら指を一本、ゆっくりとアナルへ押し込んできた。
 
「はああぁぁっ」

”鈴原、どうしよう。私、抜けられなくなっちゃうよ。スズハラ…”



 前後の穴をシンジに貫かれながら、ヒカリは自分の考えの甘さを思い知らされていた。



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