Convenience Harlem



02

「ああっ……」

震える吐息。
周囲の圧力に押されるようにして、リツコは小刻みに肩を震わせながら、その身を守っていた寝巻きを脱ぎ落とした。

ユイのように淫らがましくは無くとも、十二分にシンジの目を興奮させる落ち着いた装飾のブラジャー。色はショーツと揃えたシックなブラウン。
ぷつんと、夢遊病の手付きでホックを外すと、豊かなバストがカップを撥ね退け弾んだ。
ユイの胸よりも一回り以上大きかろう。
ほぅ……と、誰とも無くため息がもれる。

「……っ、ッ」

うなじの白さが朱に燃え上がった。
熟れた人妻が見せるには、意外なほど初々しい反応だ。

いかにも揉み心地の良さそうな乳白色の果実は、胸元から熟れた重量感にたわんでいたが、些かのラインの崩れも見せない―― 32歳とは思えぬ張りと肌艶を兼ね備えた、美乳であった。
長年をゲンドウの情婦として過ごした経験を示すように、大き目の乳輪の真ん中で息衝く乳首は葡萄色。
美味しそうだな……と呟かれた少年の声に、改めて羞恥を駆り立てられた長い睫毛が、涙を含んでふるふると震える。

少女達の鋭い視線が突き刺さるのがリツコにも分かった。
同性の敵愾心でもって、リツコの躯の隅々をチェックしているのだろう。
乳房に、腰に、そして手を掛けたままどうしても震えが止められないショーツの辺りに―― ヒップに、股間に、じりじりとした熱を感じる。

「あ、あ、ああ……。下も……脱がなければ……どうしても、ですか……?」

背中を押すプレッシャーだけが増す。
今のリツコは、まるで内気な少女のようだった。
年端もいかない迷子の子供とも変わらない。
誰かの庇護下になければ、恐ろしいと怯えているだけ。そんな頼りない精神状態。
喉がカラカラに渇いて、嫌とは言い出す、その事が無性に恐ろしい。
もしも彼女達の不興を買ったならと、それがとてつもない恐怖に感じられるのだ。

「どうしても……なの……」

ああと、悲しい呻きを洩らすしか出来ないリツコ。
すでにクロッチに沁みを拡げていたショーツを下ろすと、染めた髪とは違う、艶やかな黒の恥毛が陰阜を覆っていた。
じっとりと、秘所には自分でも驚くほどの熱い潤いが満ちている。

真白く脂の乗った熟女の肌が晒されると、寝室に満ちた粘性の空気は、その濃度を増したようだった。
素肌の上にまといつくその空気に操られるように、リツコはそのまま、よろめく足取りで淫らな揺り椅子の前へと、

「ああっ……」

躊躇っても眼差しが許してはくれず、視野狭窄を起こしたリツコの目には、卑猥に直立する木柱しか映らない。
サイズとしては夫のものよりも一回り大き目か。
無駄に職人が腕を振るった成果か、どこまでも人間のそれにそっくりで―― ただ、柱の幹にはゴツゴツとした瘤が浮き彫りにされている。
世の中には女を悦ばせるために性器に真珠を埋め込む男がいるそうだが、あんなものを果たして自分は受け入れられるものか。
ゴクリと、黒い木目が、滑らかな輝きでリツコに生唾を飲み込ませた。
いつ頃に作られたものにせよ、いかにも使い込まれているような―― 女の淫汁で磨き上げられたような、それ。

(あ、あの子達もこれを使ったのかしら……?)

アスカ達が嬉々として交わるシンジの男性根は、歳の頃を思えばかなり発達しているようだったが、それでもまだ中学生に過ぎない。
しかし、同じ年齢の少女達にしても、まだ体つきは未完成の筈なのだ。
それがああまで受け入れ慣れた様子を見せているとなると、まさかの想像が恐怖にすら感じられる。

「……ッハ、ハッ、ハッ、ハァァ――

息苦しかった。
追い詰められていた。
この部屋にいる中で、自分が一番弱々しい存在に思えた。

そんな馬鹿なと、怯みきった理性を鼓舞しようとしても、ユイは勿論、アスカやレイ、シンジ、そしてその他の二人の少女に対してすらも、抱いてしまった畏れが拭えないのだ。

「ハァッ、ハァッ、ハァァ……!」

がくがくと力の入らない脚を支えるのも限界だった。
今にも倒れ込んでしまいそう。
だが、崩れ落ちる先は床ではなく、目の前に圧倒的な存在感をもってリツコを待つ、そこへでなければならないと―― それ以外の選択肢が思い浮かばない。

ベッドに仰臥するシンジの股間で、唇同士ちゅばちゅばと挟むように口唇奉仕を続けていたレイとアスカが、その瞬間が今にもであることに興奮を募らせている。
シンジの胸にぬらぬらと唾液の跡を拡げて口付けているマユミも頬を赤く、横目遣いで食い入るように。
マナも寄り添ってシンジの耳たぶに舌を這わせながら、新たな欲情で鳶色の瞳を輝かせていた。
息子の肩にしなだれかかったユイも同じだ。

「うン、ぅんンン……」

息子の手が散々に左右の乳房を揉みしだいた挙句、ネグリジェの胸を結んでいた紐を解き、むき出しにさせてしまったその乳首で淫らな手遊びを続けていても、もう何も言わずにうっとりと、リツコが陥ちるその時を待っている。
母親の胸でコリコリとした手触りを楽しみ、こね伸ばしたり、指の腹に潰したりと喘がせて、好き勝手にしているシンジも言わずもがな。

「ああっ、あああっ。こんな……ことって……」

ついにその熟腰は杭棒へと下ろされて、

「こんな、こんな……! ああっ、許して……許してぇぇ!」

自らを串刺しの獄刑に貶めた美女は、何事か夫に対する裏切りへの謝罪に泣き叫びながら、木杭と牝肉の摩擦に溺れていった。

「ひっ、ひぃっ! 太いっ、太っ……ッ、許してッ、ゆるし……ああーっ! ああぁぁーっ!!」

深々と貫かれ、喉を反らして苦悶を訴える一方、ギシギシ、ギシギシと揺り椅子を鳴らし、己の肉体を苛んでいるのはリツコ自身なのである。

「あ、ああ……わたしっ、これじゃ……あ゛あ゛ー! 狂っちゃう、狂っちゃう! ゲンドウさん……ゲンドウさんンンっ!!」

官能責めの拷問具に膨れ上がった膣洞の形が、じゅぷにゅぷと恥蜜を飛び散らせる淫裂の上に浮かび上がっている。
大きく揺れる椅子から振り落とされまいと齧り付くリツコは、膝から下でも椅子の足に絡ませるように―― 必然、大股開きも同然に、女のあさましさを派手に晒している淫唇が、シンジや少女達の前に丸見えだった。
何度もゲンドウのものを飲み込んだのだろう、くすんだ色の秘粘膜。ムンと濃い蜜を匂わせて、熱帯の花を思わせる複雑な形の中に、模造のペニスがずぶずぶと埋没する。

「やぁだ、リツコったらこんなに激しいなんて……」

30を越え、完成された女体の見せる痴れ狂い様に、アスカ達も興味津々の体。
覗き込まれ、口もあからさまに囃されるリツコは、やめてと泣いて顔をよじらせながらも、うねる柳腰を止められない。

「あぁふ、ふぅああ! ああ! あぅぅん! あおお……!」
「凄い、ですね……」
「なぁに、ひと事みたいに言ってるの。マユミもあんなものよ?」
「そんな……。言わないで下さい、アスカさん……」

自覚はあるのねとマユミをからかうアスカ。
ネルフでは管理対象として彼女たちを扱っているリツコだ。恥を晒す屈辱に、天才科学者としてのプライドも悲鳴を上げる。

「あ、アスカ……。レイもっ、見ないで! 見ては……ぁ、だめよ……おぁあ、あぐぅ、ぅっ、お願い……シンジ君もぉ―― ぉぅんンン! あおぉおおうう!」

ごりごりと淫花を太く貫く杭棒に、クールビューティーから妖艶に花開いた牝の性が、獣のように吠える。
髪を振り乱して悶える度に、熟女の乳房もぶるんぶるんと。

「こんな……ことに……ンぁおおぅ! うぁ、あっ、……なるなんン……て!」
「ふふ、分かりますわ。リツコさん。あの人の乱暴なやり方に慣らされてしまったものだから、そんな硬い椅子なんかを相手にしていても、感じてしまうのよね?」
「ユイ……さん……!」
「生憎、ここに責任をとるべきあの人は居ないのだけれど……」

親の不始末は子の責任ですものねと、シンジを促すユイ。
その腹までネグリジェをはだけられ、まろびでた乳房には、息子にしゃぶられた唾液の跡が、美しい薔薇色の乳暈の周辺にぬめ光っていた。
シンジは少女達の口で高められた獣器をそそり立たせて、ベッドから揺り椅子へと近付く。
すぐにユイが床に膝を付いて、息子の股間へと顔を寄せた。

「ああ……母さん……。良いよ……」

跪いたまま、艶やかな唇で息子の肉幹をしごき上げる。
シンジはうっとりと息を洩らした。
柔らかな口腔に迎え入れられた亀頭を、母親の舌がやわやわと舐め包む甘美な感触。
こびりついた精液をこそぐようにして、敏感なくびれから先端の亀裂まで。滲み始めた先走りの汁 を、美しい母親が音を立てて飲み込んでいくのである。

「いけないわ……そんな、あなた達、血の繋がった母子なのに……」

目の前で演じられるインセストぎりぎりの背徳フェラチオに、しかしリツコは益々昂ぶる自分を感じていた。
清楚な美貌が唇を与えるにはあまりにギャップのあり過ぎる卑猥な形の男性器が、リップを塗った朱唇に収まっては消え、収まっては消え、顔を前後にさせての情熱的なストロークに口交奉仕を受けている。

「んっ、んふっ……、んちゅっ、んむ、む……」
「ぅあぁ……あ、母さん。母さんの口の中で……僕のおちんちんが……」

さながら溶けかけたアイスバーでもしゃぶるかのように、初々しいピンクの亀頭にはむと唇を被せる。
先走りの汁が口の端から垂れ落ちそうになるのも、レロと伸ばした舌先で掬い取って。

「気持ち良いよ……もっと、もっと舐めて。母さん……!」
「んふふっ、んん……んふっ、あぁむ……」

さらさらとセミロングの髪を揺らして、若い実母が舌を絡めているシンジのペニス。
発達途中であるものの、いかにも膣襞を気持ち良く掻き混ぜてくれそうなカリの張り出し。
同い年の少女を相手に目の前で可愛い悲鳴を囀らせていた、将来性たっぷりな―― なによりも、若いだけにの硬さに満ち満ちた鋼の槍だ。

「凄いよ……もう、出ちゃいそうだ。母さんの口の中に……、あっ、僕のセーエキっ」
「んっ、ダメよ……シンジ。リツコさんのおもてなしなんだから、我慢しなくっちゃ……」
「でも……ね、ああ……母さんのほっぺたの裏も、気持ち良くって……」

ああ、ああ……と少女のように喘ぐシンジ。
上目遣いにそんな息子と微笑み合いながら、時折、ほつれた髪を女神の如き繊手でかき上げ直すユイを見ていると、リツコもまた、背筋をゾクゾクと這い上がる不可思議なエクスタシーに高みへと押し上げられる一方なのだった。

「なんて……なんて、恐ろしい……。あ、あなた達は……は、はぁあああっ!」

ボリュームのある二つのすべらかな乳房を、たぷんと波打たせてリツコは仰け反る。
咥内で舐め転がす息子のペニスにも微かな震えを感じ、射精が近いと察知したユイは、さあと槍の向き先を主賓の方へ、シンジの腰を押しやった。
殆ど同時に、リツコがびくびくと下腹を波打たせてあられもない絶頂を。
続けざまにシンジも押し殺した唸りを上げて、マグマのような精を噴き上げた。

「あっ、っあ、あ……いやぁ! いやぁああぁぁぁ……」

ぽたぽたと、熟女の白い肌に飛び散る牡精。
金の髪を左右にうち揺すって嫌よと決壊したリツコの顔にも、生暖かいシャワーは容赦なく降り注ぐ。
泣き黒子の上を伝う、涙。その上にも、発情のピンクに染まった乳房にもシンジの精液は浴びせられて、若い牡の性臭に包まれたリツコは、もう一段上へのオーガズムに突き落とされたのだった。

「ふぁ、あ……あ……」

弛緩した肉体がずるずると足元に崩れ落ちてきたのを、母子は協力して抱き起こした。
普段の理知的な面差しも見る影も無く牡精に塗れ、朦朧とわななく唇に、ユイがそっと口付ける。

「んっ、む……いや、ぁ……ああ」

こじ開けられた隙間から忍び込んだ舌が、口移しに牡汁の苦さをリツコに飲ませる。
豊かな肉感を備えた太股を抱え込んだシンジは、今だ股間をそそり立たせたままだ。

「や、やめて、ください……もう、こんな酷いことは……ゆるして……」

息も切れ切れに訴えかけるリツコ。
ユイは彼女の潤んだ瞼の上にも舌を這わせ、息子の飛ばした残滓を舐め取った。

「まぁ、心外ですわ。何も酷いことなんかしなくてよ? リツコさん」

その癖、身を捩らせるリツコの肢体を逃がすまいとでも言うかの如く、がっちりと二人してホールドする。

「そうだよ、リツコさん。父さんがどれほどか知らないけどさ、僕も―― 最近は自信が出てきたんですから」

みんなもイイって言ってくれてるしと、その屈託の無い笑顔がリツコには恐ろしい。
大きく開かされた太股の付け根に添えられた切っ先は、二度、三度と放った直後に思えぬ硬さ。
くちゃりと、敏感な粘膜にシンジの熱さを突きつけられたリツコは、いよいよ少女のようにむせび泣いた。

「仲良くしましょう? あなたも私も、同じシンジの母親ですもの。ちょっと変ですけど……家族のようなものでしょう?」

背中に回ったユイが手を回し、膝の裏を引き上げる。
ぐっしょりと濡れた淫花を開かされたリツコは、屈服した犬がとるような、惨めに腹を見せた体位だ。

「家族は……お互いを深く知り合わなければいけませんわ」

そうよと、

「何より一緒になってなくっちゃ。離れ離れでも心は通じ合うなんて間違いなんですよ。側に居てこそ家族。硬く、かたぁく結ばれあって……それが絆というものですわ」

歌うようにユイが耳元に吹き込む。

「いきますよ、リツコさん……」
「だ、だめよ。だめっ、だめぇぇ――

力なく振り解こうとする拒絶も意味を成さず、濃い目の粘膜色を縦に割り開かれたクレヴァスへと、シンジの肉槍はずぶずぶ沈み込んで行って、根元まで打ち込んだ辺りで『ずぐん……!』と深く。

「おぅあ、おぁぁあああああ……!」

義理の息子に貞操を奪われたリツコが、獣じみた声を上げた。

「いやぁーっ! 抜いて、抜いてぇーっ! お願いよ、あうっ、シンジく―― うぐぅぅンン、んー……!」

言葉とは裏腹に、リツコの子宮からの欲望に応えた媚肉がわななき、ぎゅんと膣襞を締め付けて牡を歓迎する。
はじめて味わう大人の女性に、シンジはゆっくりとした抽送で、義母の膣を堪能していた。

「リツコさん……。ああ、こんなに柔らかいなんて……」
「はぁふ! はぁあふ、ふあああ……!」
「うふふ。どうかしら、シンジ? リツコお義母さんのお腹の中は」
「素敵だよ。火傷しちゃうくらい熱くって……すっごくドロドロって感じに柔らかいのに、掻き混ぜてるとキツく絡み付いてくるんだ」

満足そうに交わす母子。
シンジは言うだけはあってその腰使いは巧みなもので、滑らかなピストンに子宮口をノックされ、入り口までをずるずると勃起にこね混ぜられて、

「いう……んっ、くはぁあ……あ、あ、あ……」

リツコも柳眉を『ううん……』と悩ましい鼻声に捩じらせ、喘いでいた。
腰骨が蕩けだしそうな快美感は、目を背けようも無い圧倒的なもので、いくら抑えようとしても女の声で呻いてしまう。
こんな年端も行かない少年にと思っても、意識は甘美な混濁の波間にあって拒絶し切れないのだ。

「そんな……あ、私、シンジ君に……おかっ、犯されて……ンくぅぅんンン!!」

細い顎が突き出され、うわ言ように紡ぐ言葉も呂律が回っていない。
グンと奥に押し込まれて啼く。

「はふっ! ふっ、そんな……あ、激し……ぃ、シンジくん……ン!」
「リツコさん……リツコさん……!」

唱和するように声は昂ぶりを露に、同調してシンジの腰も叩き付けるペースを増す。

「シンジったら、もう……? 何だか、いつもより早い感じね」

息子の夜の生活を熟知しているようなユイの揶揄。
だってと、シンジは荒い息の下で答えた。

「リツコさん……いつも綺麗で、冷たい感じなんかしてて……それがっ、僕とセックスして……!」
「あぁ……あ、あああ……。あああー!!」

シンジの下ですっかり蕩けた顔をしているのは、はじめてあった時からクールな態度を崩したことの無かったリツコだ。
常に白衣をまとい、ピシッと服装を固めたこの大人の女性は、科学者であることを前面に立てた、いわば鉄の女のイメージだったのである。
ともすればキツイと苦手意識すら抱いた事のある美女が、その鋭かった目元を真っ赤に潤ませて、自分の腰を動かすままに声を張り上げ、喘いでいる。
しかも、今は義理の母親だ。
興奮はいや増すばかりだった。

「気持ちいいんでしょう、リツコさん? 僕の……おちんちんは!」
「シンジ君っ、だめよっ、あ、あああ……私はっ、わたしはっ……あ、あ!」
「ははっ、凄いや……」

白衣を脱がせたリツコの裸がこんなにも色っぽいものだったなんてと、たぷたぷと揺れる胸肉も両手で鷲掴んで揉みしだく。
てのひらの中心に感じる乳首は、ぽってりと膨らんで尖っていた。

「うん、感じて貰えてるようで、僕も嬉しいですよ。……かあさん」
「ひぐっ、んんっ! ……ン、どうして……こんな、子供相手なのに……ぃ、いぅううぅぅ……!」



◆ ◆ ◆




「あーあ、今朝はリツコに横取りされてお終いかしら?」

いつの間にかシンジの腰に脚を絡め、愛蜜の泉への抽送を積極的に貪っているリツコを見て、ぼやくアスカ達だ。
アタシ達もまだシて欲しいのにと、ベッド際に腰掛け、自分の手をしなやかな両脚の付け根にやっている。

「シンジ……?」

それ以上は言うまでも無いと、シンジが両脇に手を伸ばす。

「アスカも、綾波も……。ほら」
「まぁ。アタシ達にお尻を出せって言うのね?」

凄い格好……と笑いあいながら、四人の少女は熟れ肉を悶え狂わせるリツコの左右に身を横たえた。
慰めて欲しいのは、少年を求める疼きの中心部分。たっぷりと蜜を乗せた花弁を触って貰い易いように、寝そべったアスカの上にショーツだけ脱ぎ捨てた制服姿のレイが身を伏せ、揃ってバスローブを脱いだマユミの上へマナが乗って、互いを抱きしめあい、淫花を重ね合わせた脚の付け根を開く。

「ほらっ、シンジぃ」
「碇くん……触って……」

すべすべとしたマナとレイのお尻がシンジの左右で揺れる。
そのあわいの下に初々しい色のスリットが切り込んでいて、それぞれマユミとアスカと、唇に似た器官に相応しい、ヨダレを流しながらの淫らなキスをしているのである。

「んっんン……。妙な動きしないでよ、ファーストぉ」
「お尻を動かしているのは、あなたもでしょう?」

もぞと片方が揺らがせるだけで、密着しあったスリットからはむず痒いような快感が広がる。
特に敏感な桜色の小粒も角突き合せた状態なものだから、

「だ、だめよ……マユミ。私、シンジにして貰いたいんだから……女同士で、へっ、変な気分になるなんて……」
「ああ……でも、私……。マ、マナさん……!」
「んんっ、んむ〜〜!?」

幾度もシンジに注がれた情熱もまだ生々しく胎内に燃やす少女達には、互いの柔らかな肌さえも、容易くボルテージを上げる甘やかな香りなのだった。
すぐにもぞもぞと、抱きしめる腕に力を増して蠢く少女の肉体は、眼前に揺れる二対の誘惑に目付きを危なくさせたシンジの指で、いよいよ歓喜を高くして悦がり啼いた。

「ふむっ、んむぅっ!」
「んあん! あん……!」

唇を貪りあいながら、それぞれの膣口に侵入してくすぐる人差し指、中指にヒップを揺らすマナ、マユミ。
レイも『くふぅん』と鼻に掛かった甘え声で喜んで、

「それっ、いいよぉっ! もっと……もっと深いところ……抉って! ね、シンジ、シン……んぁ、あう! ああう! あー……」

アスカは、膣内に射精されたばかりの濁りを洗い流す勢いで、新たな蜜を湧きこぼしていた。
義理の息子の若茎を熟れた女性器に食い締めるリツコも、腹の底を遮二無二突いて来るのを受け止める一方で精一杯。
白目を剥く寸前で、激しい悦楽に喉を震わせているそこに、既に正気の気配は残っていなかった。

「ああっ、いいっ! シンジ君のチ×ポで……私のそこっ……無茶苦茶にして……ッ!!」
「いいわよシンジ……リツコさんも、みんなもとっても喜んで……。シンジが立派で、母さんも嬉しいわ」

息子と、その義理の母親の結合部に顔を埋めていたユイは、睾丸舐めの愛撫にぬるりと舌を繰り出した。

「あ、あっ……母さん……。今、そんな……舐められたりしたら……僕っ!」

リツコさんの膣内に出してしまう……と、これだけの女性たちを手玉にとって悦がらせているとは思えぬ悲鳴。
構わないわとまた舌の上でシンジを転がすユイだ。
ついでと目元に悪戯な笑みを浮かべて、息子の締まった尻肉の狭間に白魚のような指を。

「ああ゛っ! 母さん―― !!」
「ひぁああ、シンジくっ!?」

前立腺を刺激されたシンジの欲望器官が一気に膨張を増し、楔穿たれたリツコの恥肉が甘い悲鳴に打ち震える。
鋭い刺激による硬直は、少女達を愛撫するシンジのタッチにも強張り走って、

「あいっ、いんンン……!」
「ふぁっ、深いの……ッ、碇くん……!」

それだけで、アスカが、レイが、きゅぅうっとシンジの指を締め付けて絶頂の天辺を駆け上がった。
マナとマユミの二人にも、点火された導火線は加速していて、ひっきりなしに仔犬のような啼き声。

「シンジぃ、シンジぃぃ。イイのぉ……」
「あ、ああふ……もっと、もっと奥まで……私を可愛がって……」

少しでもその指を深く頬張ろうと、ふつふつとした官能の泡立ちにヒク付くウェストを、重ね合わせた桃尻を、色っぽくくねらせるのだった。

「出る……! ああっ、もう出るよ! 母さん……!!」
「良いわよ。お義母さんのお腹の中で、いっぱいに出してあげなさい」
「ひっ、ひあっ、あ……ユイ……さん……!」

僅かに残った理性が聞きつけた言葉に、リツコの恐怖が再浮上する―― それも、淫肉に突き刺さったペニスにズコズコと、底を突き破られそうな勢いで抉られれば、たちまちに元のドロドロの表情に熔け崩れていった。
今や、ネルフ一の才媛の面影も無い。悩ましい悦がり顔に目をトロンとさせて、ユイが息子への愛撫のついでといじくる淫核責めに、ヒクンと背を弓反り叫ぶ、官能酩酊の有様。

「ねぇ、リツコさん……このまま可愛い息子に愛して貰うのが、母親の幸せですわよねぇ?」
「ひぅっ、うっ、うぁああ……!」

見えるはずの無い火花が瞼の裏に飛び散っているリツコには、誘惑に抗う意思は持てない。
ゲンドウに抱かれ覚えた膣内射精の、じわっと沁みこむ様な熱い快感をシンジから与えられたらと、切なく息を切らせるだけだ。

「ねぇ、リツコさん」
「はいっ、は……はいっ、はいぃい。中に……膣内に……っ、シンジく……! 出して! 出してぇぇ!」

ふふふと満足そうに綻ばせて、ユイは息子にとどめを嗾けた。

「さあ、リツコお義母さんの中に……!」

がばっとリツコの脚を開かせ、グチャグチャに突き解されたラヴィアを左右に摘み伸ばすユイ。
鴇色にきらめく粘膜をぐいと掻き分けるようにして―― 奥底の子宮へ、息子の精がいかにも届き易いように。

「シンジを、いっぱいに注いで上げなさい……!!」
「うああー! かあさん! かあさん……!!」
「ああひっ! ひぃいいいいいい―― !!」

狩人の矢に射抜かれた牝鹿のように、一声高くわなないたリツコは、膣腔を満たす奔流が襞粘膜から子宮の隅々にまでを灼き尽くすのを感じて、がくりと首を折った。

最後まで注ぎ込むシンジの周りで、同時のアクメを貪っていた少女達が失神して抱擁を崩す。
ズル……と息子が熟女の肢体から引き抜いて後ろに尻餅を突くと、ユイは、こぷぷ……と白い泡を垂れ流すリツコの秘唇に口寄せ、啜った。

「んふ、濃いわねぇ……。お口からでも、母さん、妊娠しちゃいそう……」
「いぁ、あ、あぁ……」

その恐怖に怯えるのはリツコの方であったが、汗みずくの肢体を投げ出し、荒い呼吸を整えようも無い惨憺たる姿に覆い被さって、ユイはまた口移しを強いるのである。

「すぐに慣れますわ、リツコさん」

あのひとの味よりも、と。
嫌がるリツコが飲みこぼした分は、くたりと脱力した首筋から胸元、痛々しく乳首を尖らせた胸肉にぬめぬめと塗り拡げる。
さらにまた、弛緩した淫壷からこじ入れた指に掬い取って、脂の乗った腰肉や腹の上にも。
それはまるで、リツコの躯に残っていたゲンドウの気配を、息子のそれで塗り潰すかのように。

「ふふふ。あのひとの所が居辛いようでしたら、いつまでもお泊りになって下さって良いんですのよ?」

背後でまた身を起こした息子の気配が、リツコの上に四つん這いになっていた自分の脚の付け根―― びっしょりと濡れたことで、ますます陰唇の薄紅を透け見せているだろうレースショーツに突き刺さっているのを感じると、ユイはうっとりと受け入れる為の姿勢をとっていった。
つい今しがた、少女達がそうしていたのと同じく、リツコと二人、熟れた裸を重ね合わせて。

「良いわよ、シンジ。ご褒美だもの、母さんの下着……脱がせてくれるわよね?」

誘うように左右にくねらせたお尻に、シンジの手が掛けられる。
後ろ手に手伝って腰までネグリジェをたくし上げると、ユイは、シンジが興奮に吐き出す熱い息を、少しずつ引き下ろされて剥き出しになる尻肉でゾクゾクと楽しんだ。
直接、晒すのははじめてである陰唇にも、息子の視線が感じられるほどに疼きが増している。
独りでに綻んだ隙間からは、トロリと濃い蜜が垂れていた。

「どう? シンジ。母さんの……美味しそう?」
「う、うん……」
「そう……嬉しいわ」

上擦った声は、子供にとって最大の神秘の場所である母親の入り口を目の当たりにした、シンジの興奮だ。
しどけない腰を浮かせて、ユイは息子にもっと良く見えるようむっちりとしたヒップを突き上げた。

「さ、食べて良いのよ。母さんを好きなだけ、シンジにご馳走してあげる……!」
「か、母さん……!」
「んふっ、うぅンんん〜〜! シンジぃ……」

むしゃぶり付いたシンジが、母親の股間に差し込んだ舌で、存分に淫肉のとろみを貪り味わう。
気持ち良いわよと、うっとりとした声で褒められる度に、踊りうねる舌は激しさを増した。
ユイもこれまでに無く昂ぶっている官能の証に、次から次からと溢れ出す愛液に喉を慣らして、まだ挿入こそは許してもらっていないけれど―― でも、と。

(そうよ、シンジ。母さんをあなたにあげる。母さんは全部、シンジのものなのよ……!)

母子揃っての欲望の高まりが、同じ禁忌の果てを夢見ていた。



◆ ◆ ◆




「んあああっ、そこよっ! 母さん、感じるっ! 感じすぎちゃうのぉ……!」
「はぁん、はぁぁん! シンジ、く……っ」

やがてシンジは、美貌の実母が四つ足の姿勢から胸を伏せて雌猫の交尾がそうするよう―― ラインの美しい背筋を背後へしならせ、高々と掲げた陰部を舐めしゃぶりつつ、その下に組み敷かれた義母の秘肉に、再びのピストン結合を果たしていた。

「イイわっ、食べて……もっと食べて、シンジぃぃ」

母親の美しい粘膜はどこまでも甘美に感じられ、奥へ伸ばした舌先で感じられる処女の証に、不可思議な気分を―― そう遠くない約束の夜に、母に“初めての”牡液を注ぐのだという、本来いかなる世界の“息子”も果たせる筈のない種類の興奮を駆られていた。
27才の若い母親も、弟ほどにしか歳の離れていない息子の巧みなクンニテクニックに、余裕の無い嬌声を上げている。
そうして、荒ぶる下半身をもう一人の母親の濡れ肉で鎮めるように。目もくらむ快感がここにあった。

「碇くぅん……」

そんな只中で、頭の後ろからぴちゃぴちゃと首筋に這わせられる小さな舌の感触。

(あ、綾波ぃ……)

今朝はまだシンジのペニスに貫いて貰っていないレイが、次はとねだって甘えていた。
尖らせた舌先で耳穴をくじられると、不覚にもそれだけで達してしまいそうだ。
背中にぴったりと張り付くコリコリと二つの尖った硬さは、制服の前を開いて、清純な乳房を露にしたのだろう。
シンジの肩甲骨で転がして、くぅんと鼻息に喘いでいるから、ひょっとするとシンジがリツコの胎内に迸らせた頃になると、またぐったりとその赤い瞳を虚ろにさせているのかもしれない。

「はぁぁ……ァ! あ、シンジっ、イッちゃいそう、イッちゃいそうよ……! シンジに食べられて……母さん……!!」

今までに経験したことも無い官能に翻弄されるユイの、その悦がり声がまた、少女達の欲望の焔を炊き付けていたのだった。
マナもアスカも、マユミも、熱に魘される目でトロンと起き上がると、横たえていたあられもない裸身を引き摺って、シンジに縋り付いて行くのだ。

「イッ、イクわっ! 母さん……もうっ、だめぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ユ、ユイさん……私も、わたしも……ああっ、イクぅ……ゥ、うぅうううーっ!!」

二人の母親が声を揃えて絶叫する。
その悩ましい音色に腰をビクと送り込んだシンジは、暖かな締め付けの中に射精感を全うしたと思った途端、

「うぁぁあっ、マナっ……!」

抜き出した先端にマナがしゃぶり付いた、直後の鋭い快感に呻いていた。
ちゅうちゅうと、尿道に残った精液を吸い出そうとしている。

「まだよ、シンジ……。まだ、アタシ達を愛してくれなくっちゃ」
「あ、アスカっ……そんなことまで―― !?」

紅茶色の髪を波打たせる美少女が肛門に舌をねじ込んで加えるアニリングスが、シンジのペニスに尽きぬ活力を蘇らせる。
マナとアスカと、二人の陶酔の面持ちが挟んだシンジの腰に、更に、股の下から潜り込んだマユミが、長い黒髪を揺すりながらユイを真似たような睾丸舐めを。

「あっ、あ……みんな……」

6人の女性を相手にしているシンジだ。その体力がここで及ばぬ程度であったなら、少女たちの次々という快楽奉仕は拷問にも等しかったろう。
それでも平然と歓喜を漲らせて、『待たせちゃったかな、ごめん……』とレイの桜色の唇を奪ってベッドに押し倒していくシンジを見て、一人リツコは納得の色を浮かべていた。

さすが―― 、と。

ここ数年、ゲンドウを相手には得られなかった濃厚なセックスに、二度も子宮を灼かれた満足感。
腰の辺りの気だるい充実を感じながら。
その脳裏には、LCLの残留がどうのだとか、A10神経のシンクロが云々、感覚の鋭敏化でああなのねと。

一言にまとめてしまえば、

(もう一回くらいは……順番、回ってくるかしら……?)

そう生唾を飲んでいるのだった。

「ねぇ、リツコさん」
「んぁ、あ……」

妖艶な流し目でユイに肩を抱かれ、背筋を指先の感触がツゥ……っと。

「仲良く……出来るわよね?」
「は、はい……」
「うふふ。母親同士、二人で仲良く……シンジのきょうだいを産んであげましょうね」
「は、はぃいぃぃ……!」

含み笑いでリツコを引っ張るユイの行く先では、キングサイズベッドのシーツをさながら泥濘の酷さに濡らしてしまって、四人の少女達が四つん這いに並んでお尻を向けている―― その淫裂に、次々とペニスを挿し込んで回している、シンジの姿が。
それまさしく、ハーレムの王、そのものだったのだ。



◆ ◆ ◆




「なんだか司令、いつもにまして人相が悪くなってません?」

ゲンドウの立ち去った後の司令塔を見上げて、マヤがミサトに囁いた。

「あー。それねぇ……」

ミサトは果たしてどこまで言ったものだかと、ぽりぽり頭を掻いた。
ネルフの前線部門TOP2のもう一人、赤木博士の姿はそこにはない。
初号機から前妻のユイがサルベージされた途端、ぎくしゃくとし始めたゲンドウとの夫婦関係が拗れに拗れて、今はシンジと同居しているユイのマンションに荷物ごと家出してしまっているとは、ミサトもよく知るところであったが。
前妻とは言ったものの、あくまで戸籍上の死亡扱いに伴ったもの。
戸籍回復となって一応は離縁と処理されてもいたが、ゲンドウの振る舞いを見ていた限りでは、どうもまだユイの事を自分の妻だとしか見なしていなかったような――

(無理無かんめぇな、こりゃ)

おっさん臭くため息を吐くミサトだ。
事が親友の一大事だけに、果たしてどう収めたものかと。
実を言えば、司令とじゃリツコは幸せになれないっぽいしぃと思わないでもない。

「ユイさんにもうその気はないみたいだし、司令もすぱっとケジメ付ければ良いのにねぇ……」
「だいたい、センパイという奥さんがいる癖に、他の女の人にまで気を向けるような考え方が最初から間違ってるんです!」

不誠実です! 不潔です! 離婚ものです! と鼻息荒いマヤも、何でそこまで切実に目くじら立てんのよと問わば、決して不潔は他人事だけではないのだが。
サードインパクトからこっち、目付きがこわひと何度かリツコに相談されているミサトである。

「司令がああだからっ! シンジ君まで無茶苦茶なことをやり出すんです!」
「あ゛ー。それは何と言うか、ちょっち……」
「みんな変ですよっ!」

伊吹マヤ嬢のボルテージは収まらない。

「アスカちゃんもっ……。最初は、霧島さんたちが三人がかりでシンジ君を誘惑してるって、おかしいって言ってたのに!」
「どっちかってぇと、あの頃はアスカが一番リードしてたもんねぇ」
「だからって普通、共有で良いからって手を組みますか? 好きな人が他の娘にも優しくしてるのが許せるなんて――
「戦の仕方としては間違ってないのよね。さすが戦自仕込みっつーか……。あ、いや……」

ギロリと睨まれ、明後日を向く。

「だぁって、山岸さんは正面からじゃ勝ち目が無いって弱気入ってたしぃ……。レイはよく分かんないけど、それでも良いとか言ってたもんだから……」

『碇くんと一つになりたい……』とそればかり。他は無いの? そーですか、んじゃあと、適当吹いた記憶も新しいミサト。

「相談に乗った葛城さんが炊きつけたんですよね?」
「……いや、それも面白いかなーって。まさかシンちゃんがねぇ……」

本気でハーレム作っちゃうとはと、タハハ笑いで誤魔化してみたり。

「カツラギさんっ!」
「あー。うん。アスカが意地張ってないで最初から王手決めてればね。丸く、フツーに収まったんだけど」

(逆転されて、やけくそ起こして、挙句の果てにドツボに嵌ったのよね……)

「とにかく不潔です! わたし、シンジ君のこと見損なってました。ケーベツします!」

あんな子は―― と、多分、リツコと今は一つ屋根の下にいるのが余計に面白くないか、それだけに邪推の極みを働かせた危機感を募らせているのか、

(ちょっちっ! ヤぁバいわよ、マヤちゃん……!)

タラリ、ミサトが冷や汗流して青ざめる程、悪し様を罵り始めたマヤであったのだが、

「じゃ、じゃあ……私、急ぐからぁ……」
「あら、午後からはうちに手伝いに来てくれるんじゃなかったの? 葛城さん」

いつの間にやらの背後から、その淑やかな声。
ヒキッと強張ったマヤの肩に、見た目からは驚き桃の木の握力がガッチリ捕まえて、逃げようとしたミサトも許しまへんえと、そんな感じ。

「い、碇博士……?」
「そうそう。今日はリツコさんの部屋に家具を入れるんですのよ。伊吹さんも日頃お世話になっているそうですし、この機会にお手伝いなんてどうかしら」

頬に指をあててニッコリと。笑っていても目がプレッシャー! なユイである。
うんうん。それが良いわ。きっとリツコさんも喜ぶし……なんて一人で流れを取り仕切って、有無を言わさずに。
『あうあうあう……』と、怯えながら引き摺られていくマヤの明日が、これ以上無くはっきり見えてしまうミサトではあった。
なにしろと、思い出す言葉は『鮎の共釣り』。
一生の不覚……と、下着の底が熱く疼く。

「喜ぶのって……どっちかってぇとシンちゃんのような……」
「葛城さんも。暫くぶりですわよね? 人手が多いと、助かるわぁ」
「……あ、は、はいぃ……」

振り返り様の流し目で捕まえられて、そのユイと良く似た面立ちを―― ゾクゾクと、背筋の震えに思い出してしまう歯切れの悪さ。
目線で助けを請うマヤにも、諦めなさいと告げるべきか、あなたが思ってるよりもっと性質悪いのよと虚ろに笑ってみせるべきか、

「んまぁ、終わった頃には満足してるから……。悪くはないと思うのよ。うん」

どちらかと言えば気分はもう、ユイの側の共犯意識に傾いていた。

(あ、ちょっと濡れちゃったかも……)

記憶を反芻して―― 舌舐めずりのミサトだった。



【ふぃん】




 
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Original text:引き気味
From:【妄想炸裂】思いつきネタスレ2nd【猥文投下】 & ハーレム物全般嫌いなんだけど@2ch