Back Seat

Original text:半引退状態


02

「……っあ、ああ……いやぁ……」
「くく、どうだね洞木君? 悪くはないだろう?」
「い、嫌です……。噛まないでぇ……」
「そうかね? もう、こんなにコリコリとさせておるのに……。そう、グミの実のようなとも言うようだがね。この甘露の舌触りをな、君にも楽しんでもらいたいのだよ……」
「ぅああ……! やあぁ……」

シートのすぐ後ろで、親友のヒカリが紳士を装った恥知らずに良いように弄りものにされている。
ほんの2、30分前まではいつものように学校で笑いさざめきあっていた少女が、今はその制服のまま、ブラウスの前を暴かれて、スカートの裾を乱して老人の淫らな侵略を受けているのだ。
目を瞑っていても、アスカにはその様が手に取るように分かってしまう。
―― ぴちゃぴちゃと濡れた舌音。
まだ小さなあの乳房をむき出しにされて、ヒカリの白いお腹から首筋まで、汚れを知らぬ15の少女の素肌を老人の舌が好きに這いずり回っているに違いない。
そのヌメヌメとした感覚がたまらなく嫌なのに、赤い髪留めで押えたおさげを振り乱して、必死に抵抗していた筈なのに、その声はもはや誤魔化しようのない官能の喘ぎ。
じわじわと守りの壁を溶かし崩すように、堕とされていく。

「ああ、いや……いや、いや、いや。いやぁ……!」

心は老人の責めに押し流されるまま、千々に乱れているのだろう。
それはまだ幸せな混乱の内だ。
すぐに認め難い事実に直面させられるのだと、アスカには分かっていた。



◆ ◆ ◆

ヒカリの洩らす嗚咽と年寄りの舌が立てる淫らな水音。
気づけばつい先ほどまではシートを激しく蹴り上げていたヒカリの抵抗も、すっかり大人しくなってしまっていた。
粘ついた舌音がふと途絶え、一時静まり返った車内にヒカリの荒い息遣いだけが耳を突く。
きっと……、鎌首をもたげた蛇が獲物を見下ろすように、少女に覆い被って見詰めているのだ。
顔を真っ赤に上気させ、屈辱に涙の滲んだ目を固く瞑ったまま、ヒカリが自分の与えた責め苦から束の間の落ち着きを取り戻すのを。
ゆっくりと、皴だらけの手のひらに包んだ白桃の実を撫ぜながら。

「はぁ……はぁ……。っああ!? いや! またぁ、ッ! ああぁ〜〜!!」

そうしてまたぐにぐにと揉み上げ、潰し、尖りきった乳首を吸いたてて、何も知らない少女に教え込んでいくのだ。
―― 官能という毒蜜の味を、トロトロと理性を蕩かしながら。

「どうかね。堪らないだろう? こうやって可愛がってもらうのは。……もっとして欲しいとは思わんかね?」
「そんなこと……ッ、うぅ。あ、ありません!」
「ふふ、鼻にかかった甘い声でそう言ってもな? 躯はほれ、可愛いお尻をくねらせて、もっともっととわしを誘っておるではないか?」
「ああ……、う、嘘です……」

あの年寄りが昔教師だったと言うのは確かなのだろう。
緩急を付けて、責めの中にふと理性を取り戻させ自分の痴態を無理やり自覚させるその手管は、どこまでも的確に処女の心を穿ってゆく。

「嘘か真か……。洞木君は知っておるかな? 動物の牝というものは、牡に犯して欲しいという時はちゃんと目印を出すのだよ」
「っあ!? 嫌だ。そっちはッ。ああっ、やめてください!!」

胸に固執していたあの年寄りが、ついにスカートを捲り上げてその下に手を這わせ始めたのだろう。
ヒカリは思い出したように抵抗しているが……、もう駄目だ。
あの年寄りが乙女の徴に手を伸ばす時は、最後の砦を攻め落とす時。
これまででさんざん悶えさせられて、とっくに抗う体力は無くなってしまっているのだ。

「このすらりとして素敵な足も、すべすべとしたお腹もね? 汗を浮かべて真っ赤に染まっているだろう?」
「やめて……。ああ、やめてください……」

耳元で上辺だけの優しい声を囁きながら、じわじわと腿に這わせた手を女の子が一番恥ずかしい場所へと進めていく。
どんなに固く足を閉じようとしても、腿の間に差し込まれた手は止まることなく這い登っていくのだ。
今まで誰にだってそんな真似をさせた事がないヒカリには、気も狂わんばかりだろう。

「この燃え上がった肌はセックス・フラッシュ―― 性的紅潮だよ。つまり、私は興奮しているんですと言って誘っているわけだな」
「うそ! 嘘です! そんなことありません……!!」

柔らかい耳たぶをあの気持ちの悪い舌でネトネトと舐めながら、言葉の毒矢で可愛そうなヒカリの心を串刺しにする。

「そして、この汗に濡れた肌から。ほれ……、んぅ〜〜」
「……ひぃ! っ……いやぁ!!」

れろりと、少女の汗を味わったに違いない舌の音に続けて、あの年寄りは肌に寄せた鼻でわざとらしく深く息を吸い込んでみせる。

「君の体から立ち上るこの甘い香り。興奮した牝の躯が匂わせる、牡を誘い入れる為の自然の香水だよ。……ここにな!」
「っ! あはぁ、あアッ!!」

―― 股間の最も奥に、あの年寄りの指が突き立てられたのだ。

ヒカリの上げた悲鳴を耳から聞くだけでも、アスカの閉じた瞼の内には、少女の飾り気のないショーツの底が伸ばされた指先で犯される様がはっきりと浮かび上がる。

「どれ……、分かるかね……?」
「……ぅあっ、あっ! いやぁッ!!」

皴だらけの指先に染み込むように、きっとショーツの生地からは恥ずかしい滴が染み出しているに違いない。
そのヴィーナスの丘が零す涙を味わおうと、あの年寄りが突きたてた指先でぐにぐにと揺さぶり責める。
そうして嫌でも目を背けさせないのだ。

「そらそら……分かるだろう? こんなに濡れきって……。中学生でも愛液という言葉ぐらい知っておるだろう、洞木君?」
「ああ……。やめてください。もういやです。いや……ッうんっ……。あはぁ……ぁ、イヤぁ―― !」

ねちゃねちゃと指先でくじられる音が聞こえるほどに、自分の秘裂が愛液に潤んでいる。
一服盛られてしまっているのだと知らないヒカリには、忌むべき陵辱者である筈の老人の愛撫に感じてしまったのだと、自分がレイプされて股を濡らすようないやらしい娘だと、そう突きつけられたような思いだろう。
耐えられない羞恥があの子を襲っている筈だ。
その嵐の中の小船のように混乱する処女の心に、指と言葉で快楽というただ一つだけの強烈な感覚を直視するように強制する。
これが、何も知らない女の子が老人の性の奴隷に堕とされる、調教の始まりなのだ。

「まるで溢れ出すようだな。いやらしい女の子だよ、君は。……太腿を伝っていくのが分かるだろう? はは、膝まで濡らすつもりかね?」
「ううっ……うっ、うっ……うっ、く、くゥん……ッ、うああっ! んぅああ!!」

恥ずかしくて堪らない。
それなのに感じてしまっている自分から目を背けさせてもらえない。
そうして、より一層羞恥に駆られ身悶えする様を眺めるのが、あの心の腐った年寄りは大好きなのだ。
私達のような女の子には、こんな辱めを受けながらも泣き叫ぶことしか出来ない。
嫌で嫌で堪らないのに、認めたくもないのに、愛撫される股の間を良い気持ちなんですと濡らしながら、淫らにその躯をくねらせてしまうのだ。

『はしたない。まったくもって、はしたいないものだね。アスカ君。それが天才美少女の姿かね?』

そう言われながら、何度鏡の前で責められた事か。
椅子に深く腰掛けたあの年寄りの上に跨らされて、両膝は左右の肘掛の上。
ヴァギナを黒いペニスでずぶずぶと突き刺しにされて愛液を溢している姿を、これでもかとさらけ出すように大股開きのまま、恨めしい快楽に啼かされて、ダンスを踊るように自分から腰を使わされた。
嫌だ、嫌だと。
無理強いされているだけで、自分は本当はこんな事はされたくないのだといくら思ってみても、鏡の中のセックスに蕩けきった自分と目が合ってしまえば、その度思い知らされてしまうのだ。

『アウウッ! んぁッ、んぁンぅ……っ! んぁ、ハァァ〜ン……』
『おお……こんなに締め付けおって……。感じておるな? 惣流・アスカ・ラングレー!』
『そうなのッ! イイっ! イイわっ! ああ……!! もっとぉ……。ぐりってッ、もっとアスカのお腹をぐりってして下さぁい……!!』

後ろから揉みしだかれる胸の先を痛いほどに硬く尖らせて、舌を突き出し嬌声を上げて、涎を垂らしながら淫らな言葉を叫び散らして。
自分がとんでもなくエッチな女の子なんだって―― いや、淫らな一匹のメスでしかないのだと、そう思い知らされるのだ。

ああ……、なんて惨めなあたし。
なんて可愛そうなヒカリ――



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From:「EVA」アスカ&レイのエロエロ統合スレ