AS レイプカップル、交差陵辱遊戯



02

―― そうして何度、二人声を合わせて惨めさの頂上を見せられてしまったことか。

飽く無く生贄達に与え続けられる淫らな責め苦の下敷きとなったシーツは、じっとりと汗汁を吸い込んで湿り果て、地下室全体にもむせ返るような性臭が立ち篭めていた。
トウジの腰に跨っていつまでも降りようせず、ハニーブロンドをざわざわと打ち揺すってうっとり声を上げているアスカ。
子宮を溺れさせるほどに射精を深く注がせておいて未だ貪欲さを見せている、その隣、

「ふふ……、委員長の膣(なか)、またビクビクッてしだした」
「ゆるして……も、ゆるして……いかりく、っ、うっ、……ああぁ!」

生臭く匂いシミだらけとなったシーツに半ば埋もれて、ヒカリはひぃひぃと息も絶え絶え。
彼女は覆い被さったシンジのペニスに嫌というほど犯し貫かれて気をやり、そばかすの残るあどけない顔が涙と涎で見る影もない。
ぐったりとなり、シンジの律動に合わせて揺さぶられるだけの胸の青いふくらみには、まだ残る芯の固さをたっぷりこね絞られてしまった手形が赤くついていた。

「ああうっ、ふわ……、わ、かはっ」

クラス委員長も務める凛とした眼は、許しを請うのも聞き入れられずに見せ続けられたセックスの極みまた極みの連続に、すっかり泣き腫らした虚ろさが残るだけだ。
助けて、許してと繰り返し繰り返し叫んだのを、執拗に注ぎ込んできたシンジの射精―― 愛を告白した相手ではない、そのおぞましい牡のエキスに膣をたぷたぷと満たされてしまった、絶望色に打ちひしがれた姿だった。

「イキそうになると委員長の奥、キュッとしてくるの、好きだな。でも僕まだ全然出し足りてないのに、また一人でイッちゃうなら、さっきの休憩の約束は無しだよ?」
「そんな……ぁ、らって……いかりくんがぁぁ……ぁ、わたしっ……やなのに、やなのにまた……ぁ、まふぁああああああ〜!!」

おとがいを逸らして喘ぎながら、感じさせられてしまっている息の合間、『助けて、助けて……』と、また泣きじゃくって訴える。
だが、聞き容れられる筈も無いのである。
シンジは既に抗う力も無い両脚を固定していた金属バーを取り外すと、少女の片足を肩に担いで挿入し直した。
犬が小用を足す姿に似た体位で、より深くヒカリの胎奥を突こうというのだろう。

「かっ、ハッ……。あううっ!」

腫れぼったくなった目を見開いて、ヒカリはシャンデリアが吊るされた地下寝室の天井を見る。
さし迫った灼熱の予感が背筋に再びのたくり出していた。
(また……)と、新しい涙が頬に流れる。
それは、また乙女としての屈服が重ねられてしまうのねという、惨めさの予感だ。

『何、なに……っ! こんなの……わたしっ、知らな――
『知らなかったの? それがエクスタシーよ! ふふふ、見なさいよ鈴原。アンタの恋人がシンジにはじめて教えてもらうのよ。本物の快感ってのを!』
『ムガッ、ふぃっ、ひがぃぃいー!!』
『すずはらっ、すずはらぁ……あ、あぅうう!? あぅううううう!!』

そうやってこの一二時間で繰り返しその14歳の躯に教え込まされた、恋人との幸せなセックスでは達することの出来なかったオーガズムの高み。
嵐のように打ちのめす、圧倒的なシンジの剛直の存在感が、ヒカリの蜜壷をじゅくじゅくと内臓が引っくり返るほどに掻き混ぜて、目覚めさせていっているのである。

「良いよ……どんどん解れてきてる。分かる? 委員長のここ、最初はあんなに窮屈だったのに、大分僕のに馴染んできてる」
「ふふふ、良いわシンジ。ヒカリのお子様オマ×コ、シンジのぶっといペニスでオトナにしてあげなさいよ」
「そんな……いやっ、いゃぁぁ」
「なぁに? 素敵なことじゃないの。後でお尻のセックスも教えてあげる。慣れたらスッゴイんだから。帰るまでに前でも後ろでも、いくらでもシンジを受け入れられるくらいに“大人のオンナ”の躯にしてあげるわ、ヒカリ」
―― だって。楽しみだね、委員長」

囁いて、トウジが睨みつける前でシンジがねっとりキスを与える。
ぎゅぅっと抱き締め、根元までヒカリの秘所に埋めてしまっている腰もぴったり押し付けて、濃厚な唇の交わりを演じてみせる。

「いや……ぁ、んっ、んふ……。ん、ん……むぅ……ふ……」

ヒカリにはシンジを押し返す余裕も、抗って顔を背けるだけの余力も残ってはいない。
ぴちゃぴちゃと舌を包め取られてしまい、濡れた音を恋人の耳にまで響かせてしまうのみ。

「ひん! ……ン、んああぁん……」

そうしながらも止むこと無き小刻みのノック―― トウジのがむしゃらなばかりで拙いセックスしか経験していない初心者少女には、自分でも何でと戸惑うしかない得体の知れなさで“気持ちいい”が発生してきてしまう―― が、ヒカリの子宮の入り口を、シンジのためにくつろげさせていくのだ。

「ひゃ……いやぁぁ……。わらひっ……ンッ、んむぅ……。ぅ、うふん……信じられない……こんな、しびれひゃう! しびれちゃうくらい、かんじちゃってふぅ……!」

トウジが眠る横で追い詰められ、力ずくで服を脱がされていく時にはあれほど罵ったシンジが相手なのに。
秘唇はとろとろと抽送を助ける愛液を沁み出させて、知らず知らずに熱っぽく睦言を口走り、腰を上下させて男の抽送に追随しようとさえ。
そしてハッと気が突いて、慌てて拒絶の心を戒め直そうとする。
わたしは……なにをしようとしていのと、裏切りはじめた自分自身に動揺して―― それも些かも持続させられず、

「……い、いやっ! わたしは……あ、ああっ!」

体は好きにされてしまっても、私は絶対あなたを許さないからと。そう叩きつけた決心を、なんとか思い出そうとする端から、また瞬く間にトロンと眼差しは蕩け、霞んでいってしまう。
うふん、あはんと悩ましい鼻息を、涙ながらに睨み付けたばかりのシンジに聞かせてしまう。

「だめだよ、委員長……キスはまだ途中なんだから。さ、僕の唾を飲ませてあげる。委員長の唾も飲んであげる。舌を出して……」
「いゃあぁ。いや……ぁ、ああ……む、ちゅぅっ、ンン……」

そして淫らな舌音が絡まる音に、割り開かれた股の付け根で二人の濡れたヘア同士、性器同士が擦り付け合わされ奏でるもう一つの粘音が交じり合っていく。

「ふぅあっ!」

はじめての相手であるトウジにも抱かれ慣れていない柔腰に、グッ、グッと力強く、そして巧みな緩急のリズムで押し込まれるピストン。
その度、敏感な奥襞粘膜からシンジの発達した形にジュブとおびただしい甘蜜が掻き出されてくる。
いけないと、そうは思っていても、ヒカリはその貰ってしまう打ち込みの一撃ごとに細首をしゃくらせておんなの啼き声を上げてしまっていた。

「あ、あ、あ……」
「やぁね、厭らしい音させちゃって。ヒカリったらなんだかんだ言っててビショビショなんじゃないの?」

ほんとは嬉しいんじゃない? そう揶揄してくる声に、泣きながらヒカリは首を振る。
レイプされて濡れてしまうような、そんな女ではないのだと。

「やだな、それじゃまるで僕が下手糞みたいじゃない。……そんなことないよね、気持ちいいんだよね。ね、委員長?」
「あうっ。あ、はおぉ……ォ、くぅううんンンン……!」

容量を超える肉塊を窮屈な未成熟器官の奥底まで一気に押し込まれ、堪らずヒカリはのけぞり返った。
瞼の奥でチカチカと火花を散らす刺激の強さに、目を剥きそうになって首を暴れさせる。

「くっ、だふぇっ。そんな、奥ぅぅぅっ! あ、あ、あ……死んじゃう! しんじゃうからぁぁぁ!!」

やめて、ゆるして。このままじゃ、おかしくなってしまう……!
悲鳴を上げて逃げようと、ベッドの上を這いずり下がろうとしても、細身を専門的な訓練の作った筋肉に引き締めたシンジの圧し掛かりはビクとも動かない。
逆にヒカリのもがきようをも利用して、力をこめた下半身で瑞々しい色の花弁を抉り抜く。
ヒカリのそこも、引っ切り無しに蜜を吐き出して射精器官が激しく出入りする摩擦運動を助けていた。

「いやっ、いやっ。いやあぁぁッ。動かさないで! けがっ、汚らわしい……。私の中で、動かさないでぇ……!!」
「うふふ。許して欲しかったら素直に気持ち良いって言うのよ、ヒカリ。じゃないと、シンジったらいつまでもいじわるするんだから」

初々しいピンク色の花びらを限界まで広げられて尚隙間の無い、シンジの逸物をキツキツに銜え込まさたヒカリの秘唇。それは無残な眺めですらある。
けれども、突き上げてくるものにカッと内側から灼かられていく快感は、今やアスカやシンジを憎いと怒りを燃やしていた筈のヒカリであっても、甘く狂おしく蕩かされると、慄かずにはいられなかった。

「やだぁ……。どうして……どうしてぇ……?」

ともすれば自分を犯すそのシンジの腰に、もっと深くと脚を絡めてしまいそうになってしまっている。
恋人のトウジにだって、そんなおねだりを―― はしたない真似をしてみせようとしたことは無かったのに。

「あぅっ、ああうっ。っふ、はぁん! あっ、ああう!」

思わず漏らしてしまう、淫らな吐息に、

「やっ、ちが……っ! わ、わたしっ、こんなの……違っ、ひっ! いっ、違うのぉっ! こんな、こんな、いやらしい女の子なんかじゃ……」
「いいじゃない。おかしくなんかないよ、委員長。……僕がこうやってたっぷり愛してあげてるんだもの、当たり前だよ。いくらでも気持ち良くなって、幸せだって悦がっててくれればいいんだからね」

ジンジンと疼くくらい充血させたヒカリの胸の蕾を指の間に摘み上げ、ああ、ああんと悶えさせながら、シンジは優しくさえ言い聞かせるのだ。

「……なに、言ってるの……よっ。わたしたちに、こんなに酷いことしておいて……!」
「どうして? 酷いことなんか何にもしないよ? 委員長を悦ばせてあげたくって、僕こんなに頑張ってるんじゃない」
「そうよ、ヒカリぃ? 私達と一緒に楽しんでればね、もう他じゃ満足できないようなとびっきりのエクスタシーを見せてあげる。感謝してくれても良いくらいよ?」
「勝手なこと言わないで……! だれもっ、誰もそんなこと頼んで……ないんだ、っッ、……から、からぁ……ぁ、あああっ!?」

胸を揉むついでにさんざんいじくり回して刺激し、最早淫らな囀りを引き出すスイッチにしてしまったその乳首を弄ぶ指に、ヒカリの抗議は無理矢理に歓びの声に変えられてしまう。

「あ、いやぁ! こ、こんなの……」

次にはぐるりと、ベッドの上で裏返しにされた。
すぐに力の抜け切った腰を抱えられ、背後を取って挑み掛かってきたシンジに尻から犯される形となる。

「ひどい……っあ、アッ、あうっ。……わたしっ、すずはらと……普通に、普通に幸せになりたかったのに」

動物のような姿勢を取らされ、それなのにぶっ通しの蹂躙で全身の性感帯を抑えられた彼女は、拒みきれずにどうしようもなく熱くなってしまっている。
はしたない、情けないと思いつつ、鼻息を荒く喘いでしまうのが止められない。
快楽漬けにされたシンジとアスカのあまりの手際の良さに疑問を覚えるが、同時にこのままではと、時間の問題で陥落させられてしまうことも予感せざるをえなかった。

「こんなことされちゃったら……。もう、もうっ」

おしまいだわ、と目を真っ赤に泣き腫らす。
ヒカリのような平凡で有り触れた女子中学生の暮らしに成長してきた女の子には、恋人の前で延々レイプされ続けるこの辱めに、世界の終わりのような絶望感を覚えずにはいられないのだろう。
頼るべき恋人はといえば、女としては敵うべくもない美貌を持つ友人に溺れきっているように見える。

「ほら、ほらっ。自分ばっかりイキ盛ってないで、一回くらいは私を狂わせてみなさいよ!」

息を乱しながら挑発するアスカ。
綺麗な子だ、羨ましいほどの美貌だと常からヒカリも思っていた。
そんなアスカは、淫乱としか呼びようのない嬌声を歌い散らしていても、やはり美しかった。

「はうぁっ、いっ、いうぅ……ぅ、いかりっ、くン……ゥ」
「可愛い声だよ、委員長。朝までずっと聞かせていて欲しいな」
「あ、あさ……っ? 無理っ、無理よ……。あっ、くうっ……許して……」

弄ばれるばかりの自分がただ性のおもちゃなのに対し、アスカは淫らであって尚、輝きを放つ。

「ハッ、アッ、あんっ、アハハハッ。そうよぉ……、アンタなんてどうせ体力くらいしか取り得が無いんだから、つまんない意地張ってないでケモノになっちゃいなさい。アタシをメチャクチャにさせて上げるから」

犬這いの姿勢で突かれているヒカリの顔とは向かい合わせ。
恥じらいも無く大股でトウジに跨り、宝石のように磨きぬかれた肢体を与えて、膝を開いた付け根をヒカリと同じく牡の体液にべったり汚させつつ、しかし、その激しい交合の主役はアスカなのだ。

「ほぉら……、もっとチ×ポコおっ立てんのよ!」
「フムッ、ウゴッ、フムム……!?」

騎上位の背を屈めてトウジの顔を覗き込んだアスカが、繋がり合った部分よりも下に手を伸ばしていた。
婀娜っぽい笑みを宿しながら、色責めに疲れ果てた男の後孔へ白い指を挿し込み、前立腺を刺激する。
その意味は知らなくても、おうと呻いてトウジが腰をうち揺すり、アスカを喜ばせる反応を見せたのはきっとそのせいだと容易く理解することが出来た。

「いっ、あっ、あはぁぁ〜。感じちゃう……ぅ!」

見事なブロンドを乱してしなる、美少女の小柄な肢体。
馬乗りで躍らせているアスカの手足はまだまだ子供の細さだ。
顔立ちにだって、美しくもティーンのあどけなさが残っている。

(まだ……、わたしと同じで、そんな年齢じゃないのに……)

であるのに、ぐいぐいと腰をツイストさせて性感を高めている腰使いは、実に堂々たるものに映るのだ。

「はン、ぅ……いいわ、いいわぁ……ぁ、ああんっ、あああん」

上向きにまっすぐ起ち立ち上がったトウジのものをシャフトに、膝のバネを屈伸に使い、ぷりぷりとしたヒップを跳ねさせると、濡れそぼつ紅茶色のヘアから、愛液や白濁した粘液が辺りに飛び散る。
色素の薄い白人の肌を発情に燃え上がらせ、汗に張り付く髪を掻き揚げながら片手で自分のバストを揉みしだく悦がり様は、心からの陶酔を浮かべていて、

「あんっ、あんンッ、鈴原のチ×ポ……ゴリゴリくるぅ」

喉をさかんに喘がせて感に堪えぬと。
だらしなく涎までこぼしている唇周りには、時折赤い舌をぬめと覗かせる。

(アスカ……)

どうせならと心の片隅に考えてしまったのを、何をとんでもないと動揺して打ち払うヒカリだった。
アスカのように出来たなら、こんな惨めな気分無しに素直に気持ち良くなっていられたに違いないのに――
アスカはやっぱり格好良いわと、一瞬そんな憧れを思い浮かべてしまった。

(ああっ!)

―― なんてこと、わたしは頭までおかしくされてしまったの?

シンジの寄越す執拗な抽送にじわじわと心の防壁を暖められ、知らずバックスタイルで息を切らせていたヒカリは、ほんの僅かと言えど正気を失い、彼らのようなセックス狂いの考え方を自分がしてしまっていたのだ。
目のくらむ思いはとどめに等しく、ぽろぽろと涙を溢れさせながら、自分はどうなってしまうのかと嗚咽するしかなかった。
そうして、そんな親友の心底に弱らされた泣き顔に、アスカは以心伝心のパートナーと顔を見合わせ、にんまりと口元を緩めていた。

「あらあら、また泣き出しちゃって、可愛そうなヒカリねぇ。うふふ、うふふふ……」

初心な少女の純心を手加減無しに踏み躙るだけ踏み躙り、いよいよ割れるか砕けるか、それとも歪み変質してしまうのか。
軋み出した精神が、今際に聞かせる悲鳴をこそ楽しみにしていたのよと。
そう受け取るものがいてもおかしくはない酷薄な笑みで、アスカからシンジへ、シンジからアスカへ、目配せを交し合った陵辱のカップルは、それぞれの獲物を更に増して熱心に嬲り上げるのだった。



◆ ◆ ◆




『出すよ』とシンジが額に汗をしぶかせながらまた告げると、そんなという慄きと同時して、淫らな裂け目の方では新たな涎を垂れこぼす、恥ずかしい感覚が生まれ出す。
キュウッとみぞおちから下腹部に掛けて広がる甘い痺れ。
挿入されたペニスをきつく締め付けている、ビチャビチャにぬかるんだ自身の性器。

「……はぁっ、あああ……!」

それが、なんとか肉体の暴走を抑制しようとしているヒカリの理性を振り切る、肉体の期待感なのだと、シーツに伏した顔は打ちひしがれる。
打ちひしがれながら、きつく寄せた眉根をくなくなとさせ、喘いでいた。
陵辱される苦しみに泣き叫ぶヒカリの心よりも早く、シンジの激しいセックスに順応してしまった肉体が勝手に屈服を選んだかのようだった。
まるでシンジを主だと認めてしまったかのような媚びへつらいで、早く注いでと尻を振らせているのだ。

「ふふっ、焦らしたりしないよ。すぐ、たっぷり……」
「ち、ちがっ、ああっ!」
「……んんっ。委員長……っ」

初めてのバック。尻から犯される、精液注入。

「…んああ、あ、ああーっ」

大きく割り開かされた形で抱え込まれている腿肉に痙攣の波を走らせつつ、ヒカリは自分の下腹を満たしていた粘液が新たな奔流にかき混ぜられるおぞましさを、心地良いと受け止めてしまっていた。
ドクドク、ドクドクと、膣洞から子宮口までの乙女の神聖な場所すべてにシンジの新鮮な精が満ち広がる。
とっくにもう妊娠してしまっておかしくないと思う量を出されてしまっている上に、それでもまだ念を押して、身篭らせようというつもりかと思った。

「熱い……あついの、わたし、中に出されちゃってる……。いやぁ、あかちゃん……赤ちゃん出来ちゃう……」

鈴原トウジの子供ではなく、碇シンジの赤ちゃんを産んでしまう自分。
今受胎していたなら、間違いなくそうなるのだ。
なぜなら、まだお嫁さんになるには早すぎるわといつも恋人を諌めていたヒカリは、その理由で常にコンドームを付けて貰っていたのだから。
ヒカリのまっさらな子宮が最初に牡の欲望の証を注がれたのが、この夜のシンジのレイプなのだった。
生臭い、どろりとした粘液が、じんわりと膣壁から体内に染み込んで来ているような気がする。

「段々感じ方が深くなってきてるね、可愛いよ」
「だめっ。あ……あ、今、だめなの。おっぱい、感じすぎるから……さわらないでよぉ……」
「ね? アスカも言ってたの、ほんとうだったって分かったでしょう? 膣で出してあげる方が女の子もずっと気持ち良いって」
「ちがうわ、ちがうもの……。いぅっ、うぅ……わたし、そんなこと絶対ちがうから……、ぁあ、あー……」

怯えるヒカリを、その懐胎の予感を伴う膣内射精の合間にさえゆるゆると腰を使い、胸を揉んでやるシンジ。
感覚を鋭敏にさせたクリトリスも探り出して、くりくりと粘液をまぶした指先で刺激する。

「うそよぉ……。ぉ、こぉんンンっ、なっ……すごいの、きちゃってる……わたし……っッ、ンゥンン〜……!」

いやいやと泣いているくせに、その実シンジの指に逆らったってまるで無駄で、簡単にトロトロに蕩かされてしまうのだと「教育」されてしまった生贄少女は、肩越しのキスを求められれば抗いも形だけで、スンスンと鼻をすすりながら舌を吸われるがままになるのだった。

紅潮する頬。そして熱っぽく舌を絡ませあうディープキスに、口元まで唾で濡らす喘ぎ。わななきの一つ一つまでもが、この晩の数時間で見違えるほどに艶っぽく変えられてしまっていた。
ヒカリ自身の裡から湧き上がっている興奮の証を、隣のベッドから、アスカとアスカに悔しく犯されているトウジもそこに見る。

「ンッ、ンンッ!? ンンーン、ンンン〜!!」

情熱的なベーゼを加えつつもぐいぐいと押し倒し、互い汗みずくであるのを利用してシンジが覆い被さった胸をスライドさせていた。
ヒカリが乳首を固くさせているのを、そうやって刺激してやる追い討ちの責め。
同時にそれは重なり合った下半身での律動とも一体化して、ヒカリの意地を甘やかに磨耗させてしまう。

「ぷはっ……あっ、ひどい……っ。ひどいよ、いかりく―― ぅあああ! あ、ああ……っ、あっ!? いやなのに……またっ、またっ、また……! わたひっ、感じちゃっ、ちゃってぇ……ぇ!」

あえなく理性の堤防は決壊して、いやだ、助けてと震え上がる無慈悲なレイプアクメが、ヒカリ自身これまで知りもしなかった性感神経を飲み込みながら膨れ上がっているのだった。

「あああ、いっちゃう! いっちゃったばかりなのに、わたし、またぁ……!!」

がくがくとシンジの脇に抱えられた足が宙をかき、ひくと力みかえった爪先がそり返っていく。

(こんな目に遭わされてるのにっ……!)

白色の快感ハレーションに埋め尽くされようとする脳裏、一片だけ最後に残された正気の場所で、真面目で潔癖な性格をしていると自他共に信じていた少女は呆然と立ち尽くすのだ。

(こんな、こんな……気持ち良くなっちゃうなんて、わたし……)

もうとっくに、自分からねだるような甘え声を漏らしてしまっていると自覚があるばかりに、ヒカリの乙女心は追い詰められる。

―― なんて、はしたない。
―― なんて、いやらしいの……?
―― わたし、もうヘンタイに……なっちゃってるんだわ……。

惨めさで心が張り裂けそうになる、その瞬間。
その刹那さえにも、ズン、ズン、ズン! と突き込んでくるシンジの強引なピストンは、もう甘美過ぎる拷問でしかなかった。

「はぁっ、はぁぁっ、はぁぁあ……ぁ!! あ……、ア! アア……!! いっちゃう……。また……ぁ、おねがい許して……みないで、見ないですずはらぁぁ!!」

恋人の視線を意識しながら駆け上がってしまえば、もう乙女心もズタズタに砕け散って、今この時だけの気持ち良さに逃げ込んでしまうしかないのだ。
ヒカリのような心の強い女の子であっても、そう逃避してしまうしかなかったのだった。
後はもう、すすり泣くような喜悦の旋律がを、自分を変えたその男の耳元に聞かせ続けるばかり。

「……ぁ、はぁ……ぁ、はぁっ、はぁっ……」
「休憩はあげないよって、言ったよね」

残された僅かな体力を、絶頂のアーチに背をしならせることに使ってしまった彼女を、まだ解放してやるつもりのないシンジの黒い目が覗き込んでいた。

「そ、そんなぁ……、あ、ああぁぁぁ―― !」


 
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Original text:引き気味
From:スワップ物考察スレ