AS レイプカップル、交差陵辱遊戯



03

「悔しい? 妬いてるわよね。……でも、ヒカリがシンジに気持ち良くしてもらってる分は、アタシがアンタに堪能させてやってるでしょ?」

トウジとのセックスを愉しんでいるアスカは、恋人の下着を噛み締めながら歪む顔に、埋め合わせとでも言うかのように赤い舌を這わせて汗を舐め取ってやる。
シンジが居合わせる前で平然と他の男に股を開き、おおっぴらな喘ぎ声を上げる感覚はトウジの理解の範疇外にあったが、トウジとの交わりを心から楽しんでいるらしいことは間違いなかった。
シンジとヒカリのペアに負けず、こちらも荒淫の汗でオイルに滑るようなテラつきを見せているバストを持ち上げ、顔に押し付けもしてくる。

「ほら、アタシの自慢のおっぱいよぉ。アンタもいつも物欲しげに見てたわよね、これ……『ぱふぱふ』って言うんでしょ? ほらほら、嬉しい?」

(いらんことや!)と、罵れたなら声の限りに叫んだだろう。
しかし今のトウジには不恰好にくぐもった声を漏らすだけが精一杯でしかない。
“シンジのセックス”に中毒寸前まで堕とされている恋人に、嫉妬で気が狂いそうに焦がされながら、トウジもまたアスカの豪奢な肢体に溺れさせられていたからだ。

この時点ですら、射精した量は普段ヒカリとの睦み事で放出する三倍にも四倍にも及んでいる。
限界の二文字が目の前にちらついていた。
快楽が苦痛にもなるのだと、はじめて知ったのだった。
それでも、惣流・アスカ・ラングレーという飛び切りの美少女の女肉へいきり立った欲望をうずめる昂ぶりは、トウジの下半身に力を与え続けていた。

「ふぉぅ、ふぉぉぅ……ふぉぉお゛、お゛っ」
「はっ、あっ、ああっ、いいわ……ぁ、今度は……ぁ、アタシもイケそ……」

加えて引っ切り無しに聞かされているのは、一方的に腰を使い、トウジの上で真っ白な肌にまとい付かせたブロンドヘアを波打たせているアスカの、扇情的な発情ボイスなのである。

(とんでもないオナゴやっ。なんちゅうエロい貌しよって……、た、堪らんわ……!)

幾度と無く果て、注いだ白濁が、トウジの肉柱との交合によって「あの、生意気な惣流」が漏らす悦がり汁と一緒になって、股間にぬるぬると逆流してきてもいる。
アイドル同然の美少女ぶりは同級生であってもどこか現実離れしていて、好きだ、惚れたといった感情には繋げる気こそ起きなかったにしても、男として欲情を向けずにはいられなかった―― そんな妄想どまりの筈の裸体が跨ってきており、あまつさえ深々とトウジの性器を銜え込んでくれてすらいる。
正直、ヒカリが、シンジが居なければと、ちらと脳裏に過ぎらなかったとは言えぬトウジだった。

だが、それも、果てしない性欲の深さを思い知らされるまでの話。
既にこの一二時間、味わされた快楽の程は、それまでに経験した全てを凌駕して圧倒的だ。
桁外れに貪欲なアスカの求めに応えさせられ続けて、トウジは疲弊していた。
それでも尚、何時とも知れぬ果てへとまで、アスカは搾り取ろうとしている。

「見て、見ててシンジ! アタシ……アタシ鈴原のおちんちんで―― イクわっ!!」
「イって見せてよ、アスカ。トウジのおちんちんでアスカが狂っちゃうところを、僕に、僕の前で……!」
「ええっ、ええっ! 見てて……またっ、アタシの膣(なか)っ、鈴原のザーメンでたぷたぷに……させられちゃうの!」

白い背を丸くしたり、仰け反らせたりして、悶絶寸前といった狂態を喚く金髪の淫乱少女。
女としての悦楽に充分目覚めきったこの姿、そして、そんな恋人に興奮を隠せない目を向けるシンジ。
つい先程のことだった筈の夕食の風景とは、どうやっても繋げられたものではない。
親友達との他愛ない語らいに咲かせていた罪の無い笑いさざめきからは、こんな状況が想像出来るようなものなら、そんな人間は気が狂っている。
今更ではあるが、別荘に来ないかと誘われた時、同級生時代の延長で深く考えずに頷いてしまったりはするべきではなかった。
使徒戦争の英雄として世間の脚光を浴び、再会した時にはトウジやヒカリの知らない大人たちとの付き合いも持って、どこか以前とは変わっていた彼らには、決して近付こうとしてはいけなかったのだ。

「お、ぉ、おぉお゛お゛ーぉぉ!? んぉぉっ、おっ、おお゛ー!」
「ひっ、イっ……イクっ! こんなにイッちゃったら……ぁ、妊娠だってしちゃうかも! ―― シンジ! アタシが鈴原にニンシンさせられるとこっ、ちゃんと見てるのよ……!!」

“親友のオトコ”に膣内射精させる倒錯の陶酔感で、アスカがはばかりのない喘ぎを叫び散らしていた。

「いいっ、いい……ああ……イケる……、イケる、イクから……イクからぁ! アンタもっ! ほら、鈴原ぁあああー!!」
「ムゴッ、ムゴォォォォオオー!!」

やがてとうとうトウジが白目を剥いて潰れてしまうのが早かったか。
それとも、貫かれた形にぽっかりと綻びっぱなしのヴァギナからトウジの残滓を滴らせるアスカが、ベッドを移って参加してきた頃には、とっくにヒカリも意識を失っていたのか。
双頭のディルドを持ち出した同性の親友にまで犯されるヒカリには、もうその頃には、明らかにトウジを越えて異常なタフネスさを見せるシンジの精が、血を滲ませて散らされた肛孔からすらもドロリと垂れ溢れていたのだった。



◆ ◆ ◆




かつてサードチルドレンと呼ばれたシンジと、セカンドチルドレンと呼ばれたアスカを気に掛ける者は多い。
使徒との過酷な戦いの日々、ほんの14歳だった彼らに強いられた様々な理不尽がどれだけ二人を傷付け、健やかな成長を見守られるべき心身に瑕を、歪みを残してしまったのか。

戦いが終わってさえもそうだった。
戦後、残された表沙汰には出来ない様々な惨事から世間の追求を逸らす目くらましとして、華々しく演出され喧伝された「幼い英雄たち」。
加えて二人は、少年と少女という芸能メディアが飛び付くには格好の組み合わせだった。
絶えぬ好奇の目は、幼い英雄同士の一対にカップル以外のあり方を認めようとしない、許そうとしない、有形無形の圧力となった。
人類が切り札とした決戦兵器の若いパイロット同士、二人は戦いの中、お互いを支えあい、愛を育み合いながら戦い抜き、人々に勝利をもたらしたのだと。
誰もがテレビドラマや恋愛小説を楽しむようにシンジとアスカの生活を追いかけ、マスコミが派手に脚色した物語を歓迎した。

そうやって二人が人々のアイドルである限り、ネルフと第3新東京市の最後にまつわる血生臭く陰惨な事件は、世間の関心から捨て置かれる。
組織の大人たちは思惑通りを安堵し、そして療養生活を送りつつも、顔を合わせれば傷付け合わずにはいられないでいる二人に、対外的には仲睦まじい付き合いであるかのように振舞うよう、指示したのだった。

殺してやる―― いいとも、返り討ちにしてやるさ、と。
そんな深刻な睨み合いを日に何度も繰り返す子供達が、「本人達のほほえましい願いを聞き入れて」大人たちが取り計らってやった一つ屋根の下での生活の再開を、マイクの前ではにっこり笑って声を揃え、『とっても嬉しいです』と答えねばならないのだ。
それが二人の、戦いの後にあてがわれた新たな使命となっていたのだから。

結果、どうにか破綻させぬようにその生活を運営していく術を身に付けることが出来たらしい彼らが、どうやってストレスの発散先を見出したのかは余人の知るところではなかった。

『精神に将来を深刻に憂うべき付加が掛かっている筈です。まだ守ってあげるべき子供なんですから、取り返しの付かない歪みが生まれてしまう前に絶対にケアが必要です!』
『……なんで、なんで皆、あの子達をほったらかしにしてるんですか! 良いです。だったら私が、きっと私がどうにかしてみせますから……!!』

旧ネルフからの人間の中には、そう言って訴えに取り合わぬ上層部に啖呵を切ってみせた者も居はしたのだ。
技術系の職員としてチルドレンとも比較的近い位置にあったというその女性職員は、同じネルフの同僚だったという婚約者と共に、私的な時間を費やして面倒をみようとしたという。
事実、彼らとの暫くの交流の時期は、子供達の生活は安定に向かいはじめた頃と重なる。

不幸にしてその後、件の女性職員は婚約者とも別れ、組織を離れたという話であるが、子供達が別荘を購入して積極的にお互いの関係を良くしていこうという時間を持つようになったのは、きっと彼らの功績だ。

近頃は、表面的な受け答えだけに徹し、真実では毛嫌いしていた筈のマスコミ人の中にも信頼関係を築ける知己を得たとも伝え聞く。
自分たちの辿ってきた過酷な経験は、みんなに伝え残す価値を必ず持ったものだと思うんです――
前向きな輝きを瞳に取り戻し、語ったその構想は、使徒戦争の真実を記録した貴重な一冊に完成するに違いない。
協力しているのはジャーナリストとしてはまだ駆け出しの若い女性だそうだが、年齢の近さがあればこそ、やり取りを密接にする土壌は育まれたとも言える。
取り持ったのは、彼らの同級生であったカメラマン志望の少年だとも、読書好きが高じて出版社に出入りするようになった少女だとも噂されていた。
彼らは週末を主に幼い英雄達の静かな別荘を訪れ、共に執筆の準備作業を進めているのだ。
どんな胸打つ真実の物語が綴られ、発表されるのか、楽しみなことである。

―― そして、彼らが命がけで守った人々の営みは変わりも無く回り続け、箱根の館には週末の日々が訪れる。



◆ ◆ ◆




ドアベルを鳴らすと、別荘の重厚な扉はトウジが思わず怯むほどの反応の速さで閂の外す音を返して来た。

「いらっしゃい、鈴原」

どの面を下げてそう微笑んでみせるのか?
扉の影から顔を覗かせたの一言目は、癇に障るほど歓迎的な挨拶だった。
薄く汗を浮かせた顔で息を整えているから、軽快な足音でも響かせ飛んできたのだろうかとつい目をやれば、足元は靴下も履かない素足である。
馴れ合うつもりは無いぞとへの字に結びに結んでいた口元も、さらに引いたドアの後ろに現われたアスカの格好に、呆気の形に開いた。

「なんや、なんっちゅう……」

丈の短い白のバスローブから、美少女の瑞々しい太腿が伸びていた。
ちらちらと上気した胸元も覗いていれば、素裸にその一枚しかまとっていないのだと、トウジの男性にいやがうえにも想像させてくる。
封印すると決めていてもそうは簡単にいかない記憶のせいで、不覚にも股間に漲るものを意識してしまった。

「……お前、知らん奴やったら、どないするつもりだったんや」
「あら、こんな辺鄙なとこ、うちの客ぐらいしか寄り付かないのよ?」

防犯設備にも金は使っているから、敷地に入る前から顔は確認出来ていたという。
それにと、

「そろそろ来る頃だと思っていたわ」
「…………。……ヒカリはどこや」

『来とるのやろう?』と詰め寄る。 来たくも無い場所をトウジがわざわざ訪ねなければならなかったのは、あんなことの後でどう接すれば良いのか分からないでいる内に、ふっつりと連絡が消えてしまった恋人に会う為だったのだ。

「一昨日から学校にも来とらん。親父さんの方にはお前らの名前で話が入っとるっちゅうやないか」
「返せ、とでも言いに来たのかしら?」
「当たり前やっ! ヒカリはワシの――
「恋人?」

ふふふと含み笑いをしてみせて、いきり立つトウジを誘うアスカだった。

「わたしたちも寝室へ行きましょう。アンタだって、ヒカリがアタシ達の家に来てどこにいるのかぐらい、想像できてたんでしょ?」
「おのれらがあいつを無理矢理連れ込んだに決まっとる……!」
「……さぁ、どうかしらね」

踵を返し、バスローブの裾からちらちらと腿の付け根から膨らむ魅惑的な曲線を覗かせながら、先を行く。
黙っていても必ず着いて来ると確信して、男を散々の屈辱に塗れさせたその場所へ、もう一度自らの足で向かわせるのだった。

廊下を行き、二週間ほど前には何も警戒すること無くシンジ達の出した食事にパクついていたダイニングを横目に、更に進む。
館の最も奥まった一室、表向きにアスカが使うベッドルームの大型クローゼットへ入るよう促されると、狭い我が家でトウジが自室に使っているくらいはありそうなその中に、隠ししつらえられた地下寝室への扉があった。
アスカがリモコンを操作したのか、床の一部が沈み込み、音も無くスライドする。
と、絨毯引きの階段が下へと続いており、そこが紛れも無くあの淫らな乱交儀式の繰り広げられた舞台なのだと伝えるように、引き伸ばされた女の嬌声が漏れ出してきているのだった。

「言っておいたのに、人がちょっと外す間くらい我慢できなかったのかしらね。随分お楽しみみたいじゃない?」

トウジは呻くしか出来なかった。
あれはヒカリの声だ。あんなに恥ずかしがり屋で、恋人同士ででもそんな声を聞かれてしまうのは耐えられない、とばかりにいつも声を押し殺していた―― それが、シンジの這わせる指の一撫で一刺激で悶え狂い、腰を送り込む一突きごとに卑猥な歓びを言葉に叫んでいた、彼の恋人の声に間違いなかった。

「ひ、ヒカリ……ッ!」

堪らずトウジは駆け出した。
とうに何が自分を待ち受けているのかは分かってはいた。
ここへの道々、どんなにか悩み苦しみ、ちらつく最悪の予想図、その情景に打ちのめされながら足を運んできたことだろう。
だが、負けてたまるかと。
きっと奪い返す。パチキかまして、この間の分も熨斗付きで借りを返して、そしてあいつらとの付き合いもこれっきりにして全部忘れるんやと、そう自分に言い聞かせ、決心を固めさせてきた。

―― それらがもう、飛び込んで現実に姿を捉えた途端、全て頭の中から蒸発していた。

「い、イイっ! お尻が……おしりが良いのぉっ!!」

ベッド際で繋がり、シンジ相手に声を上げている恋人の姿。
ヒカリは上体をベッドに埋めて汗みずでのたうつ背中をシンジに晒し、絨毯に下ろした足を突っ張らせ、懸命な様子でヒップの青いまろみをもたげ上げていた。
後ろ手に自分で尻たぶのまだ薄い肉を掴んで、ずぶずぶとアナルを犯すシンジのために谷間を開いて見せる、とんでもなく淫らな奉迎のポーズをしていたのだ。

「おのれらっ、またヒカリに無理矢理そんなことを―― !!」

させて、と言い切ることが出来る前に、トウジの顔は既に、泣き顔に歪んでいた。

「あ、あああ……お願い、碇くん! なんでも……わたし、なんでもするからっ。もっと、もっともっともっと! もっと私のお尻犯してぇ!!」

いい、いいと。お尻の穴におちんちん入れてもらって気持ち良いと、恋人は声の限りに訴え続けていたのである。

「ひいぃぃんンン!!」

よっぽど感じる場所を抉られたらしいわななきに首をそらすと、突っ伏したシーツのせいで隠れていた、ヒカリの嵌めた首輪が見えた。
あの晩のアスカの予告通り、排泄器官を使って興じるアブノーマルな淫交プレイに完全な順応を遂げさせられてしまったヒカリは、とうにトウジの姿など目に入らなくなってしまっていたのだった。
ペットがするような黒い皮製の首輪を巻かれ、ケモノのように啼き叫ばされる変態じみた愛欲行為に、すっかり満足してしまっているのだった。

「あぁぁぁぁ……あぁん!」
「ほらほら、お尻、下がってきてるよ。委員長のいやらしい体のどこが一番感じるのか、こっちの穴も徹底的に調べてあげるんだから、ちゃんと上げてなきゃもうしてあげないよ?」

気弱なかつてからは驚きですらある横暴な口振りで、ぴしゃりと尻朶を叩くシンジ。

「いやぁんン……。するから、ちゃんとアスカが教えてくれたみたいにお尻のセックスのポーズ、するからぁ……」

優しいと評されていた少年にそんなペットか家畜にするような扱いを受けても、ヒカリは甘えた声で縋っている。
菊花に似た秘めやかなすぼまりを穿つシンジの肉棒が、直腸に粘膜にゴリゴリと感じたことも無い快美を教え込んでくるのにもう夢中で、

「……ね、ね? お尻の方も……んンっ、前でするみたいに、凄く気持ち良くしてくれるんでしょう? ……わたし、お尻のセックスでもいっぱい感じちゃって気絶しちゃうくらい、エッチな女の子になれるんでしょう?」

深い感じる部分を小突かれて指示されるまま、ふりふりと腰を振って媚び従っている、変わり果てたクラス委員長少女の姿が、恋人との愛を信じていた男を打ちのめさずにはいられない。

「ヒカリったら」

トウジは顔を歪めて立ち尽くす。
肩に可愛く尖った顎を乗せて、馴れ馴れしくし過ぎるアスカを、払う気力も無いようだった。

「さっきはオマ×コの方が堪んない堪んないって必死におねだりしてたくせに、すぐにお尻で満足しちゃって……お手軽よね」

ほらと指差す方向にのろのろと顔を向けたトウジに、アスカはそこに張り渡された二本のロープについて嬉しそうに説明してやる。

「分かる?」

寝室の一角に並んで二本、壁から壁へ、湿った黒ずみの目立つ縄が揺れていた。
高さは丁度彼女達の腰の位置。
縄梯子の一種のように、全体に一定の間隔で結び目が作ってある。

「あれをヒカリと二人で跨いでね。競争してたのよ」

体重が掛かっただけで、女の子の割れ目にロープが食い込んでくる。だからスタートする前から感じちゃって大変なの―― と艶っぽく囁きかけるその競争は、一足進むごとに更に敏感な秘部を刺激してくる結び目に耐えて、ゴールまで縄全体に滲ませてしまった愛液を吸わせていって頑張り、アスカが勝ったのだと。

「それでね……」

後ろから抱き付いてきている淫乱少女の、トウジの胸元に這わせる手。
バスローブ越しに背中に感じる柔らかな肢体は、じわと熱を帯びている。
声も無く、くしゃくしゃにした顔を男泣きの涙で濡らすだけの弱々しい敗北感を、慰めようとでもいうのか。
さわさわと撫ぜながら下に向かったしなやかな指は、やがてズボンの股間で本能に従い大きくさせてしまっていた硬さを確かめるようにするのだった。

「アンアン悶えてて負けたヒカリはお仕置き。そんなに気に入ったんだったら、そのまま縄にオマ×コを慰めてもらってなさいって、アタシがたっぷりシンジと愛し合う姿を見せてあげる間、ずっと縛って転がしておいてあげる予定だったのよ」

それがと、

「アンタを出迎えに行ってたら、もうシンジのチ×ポを銜え込んでるんだから、ヒカリもとんだ淫乱よね」
「おのれが……」
「うん?」
「おのれらが、ヒカリを……あんな風に……っ」

見るに耐えないと、それ以上は言葉も続かない。
いっぱいに広げられた尻穴でどろどろにアナル開発されているだけでなく、ついにはバックスタイルで開いた股の間から、洪水状態のスリットまで自分でくちくちと弄りだした恋人の有様だ。

「ふぅん?」

アスカはその恨み言を鼻で笑って飛ばした。

「ヒカリは自分でここに来たのよ。これ以上我慢できないから、おかしくなりそうだから、どうにかしてってね。言ったとおりアタシ達はどうにかしてやっただけなんだから」

恨むなら自分にしておきなさいよねと。

「アンタがヒカリを満足させてやれなかったのがいけないのよ。二週間、何してたの?」
「……ワシが……ワシが悪いっちゅうんか? ワシが何もしてやれなかったから……ヒカリはあないになってしまった言うんか?」

ヒカリは彼が入ってきたことにさえ気付いていないのか、それとも振り向く必要性をまるで覚えていないからか、シンジだけをその肉欲に曇った目に映し、甘え啼いている。
トウジはもう、涙声だった。

「ワシは……ヒカリと付き合っとるっちゅうのに……、あんな目に遭わされたあいつに、何も……」

だが、アスカはやはり、優しくはなかった。
そこで救ってやるようなら、わざわざこんなシチュエーションに招き入れてやったりはしないのだ。

「まぁ、良いわ。アンタ、ヒカリの恋人だって言うなら責任取りなさいよ」

不意にドンと突き飛ばし、無様に床から見上げる格好になったトウジの前でするりとそのバスローブを脱ぎ落として、そして言い放った。

「ヒカリがシンジを取っちゃってるもんだから、アタシのここに入れるチ×ポが足りないの」

未成熟な尖った形をしていても、ヒカリよりはずっと肉感的に張りを持った乳房から、ショーツも履かない股間の秘丘まで、新雪のように汚れ一つ無い肌を惜しげも無く見せつける。
モデルのように最高級のプロポーションに育つと約束されているような、そんな腰高の下半身には、スリットに興奮の徴を潤ませておいて隠しもしない。

「舐めなさい」
「……うぁ、あ……ぁ、惣りゅ……う……」

すっくと立つ二本のしなやかなアスカの美脚に目を奪われ、その付け根に意識を惹き付けられ、呆けたかの如き顔で見詰めるトウジへ、さぁと腰を突き出して、

「アタシがその気になってたっぷり濡らすまで、丁寧に舌で奉仕するのよ。そうしたらあんたの、ヒカリに見捨てられたような情けないチ×ポでも、使ってあげるから」

そして吸い寄せられるように、淡く髪と同じ紅茶色の飾り毛が囲む秘部へと、トウジは顔を埋めていくのだった。

「あ、はぁぁ……」

一呼吸おいて、ピチャピチャと流れ出す舌遣いの音。
たった今折られたその心が強情な性格であったのと同じに硬質な髪の感触を、自らへ一層強く押し付けていって、アスカは見詰めてくるシンジの瞳を見返した。

「いいわ……とっても興奮する。こうでなくっちゃ、退屈しのぎにもなんないもの……。ね、シンジ。アンタもそうでしょう……?」

やがて、秘苑のしとどに濡れそぼつのを待って床に寝そべり、生涯のパートナーと定めた少年の目に嫉妬の宿るのを感じながら股を開き、トウジに貫かせるアスカは、今夜だけで終わりそうもない親友達との宴を思い、胸を躍らせた。

そうだ、今日は思いっきり卑しく這い蹲って、トウジの牝奴隷になってやろう。
以前の夜から溜め込んできただろう鬱憤をぶつけてきて、シンジがヒカリをそう扱ったように真似て、激しく犯されるに違いない。
せいぜい哀れっぽく泣いて許しを請い、躯で償いをすると跪くのだ。

前の時のような手枷は必要ない。寧ろ自分が拘束されてしまう番なのかも。
今度は何をするのも自由なその手で、胸は荒々しく揉み立てられるだろう。
アナルセックスも、きっと求めてくる。
顎が疲れるまでフェラチオをさせられて、顔中に濁った精液をぶち撒けられる。
みすぼらしくザーメンまみれに穢された姿をシンジの前に、無理矢理嵌められた首輪を引っ張られ、披露されてしまうのだ。

ああ――

恍惚とサファイアの瞳に瞼を下ろし、圧し掛かるトウジの荒い呼吸を胸に浴びせられつつ、アスカは満足げな吐息を漏らしていた。





[fin]



 
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Original text:引き気味
From:スワップ物考察スレ