DQ4 PS版会話収集ファイル
(カッコ内は管理人の注釈です。★がついている台詞は仲間会話です)

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第2章 おてんば姫の冒険 その1
サントハイム・サラン・フィールド


第二章 おてんば姫の冒険

むかしむかし ある所に
アリーナ姫という それはそれは
おてんばな お姫さまが おったそうじゃ。
          ▼
その国の王様は 姫の おてんばに
頭をかかえる 毎日。
ある朝 姫を 呼びつけたのじゃよ……。
          ▼
*「姫さま! アリーナ姫さま!
  お父上が お呼びですぞ!
王「おお アリーナか!? じいから
  聞いたのだが ちからだめしの旅に
  出たいと 申しているとか……。
          ▼
王「ならぬっ。ならぬぞ。
  お前は 女。
  しかも わが国の姫なのだぞ。
          ▼
王「怪物どもが住む 外の世界へ
  ちからだめしに 出るなど
  このわしが ゆるさん!
          ▼
王「よいなっ!?
  この城から 出てはならぬぞ。
  では 下がってよい……。

王「どうした アリーナ?
  まだ 外に出たいと申すのか?

モはい
 いいえ

王「ならぬっ。ならぬぞ!
  どうして お前は
  そう おてんばなのじゃ……。

 はい
モいいえ

王「おお! 聞き分けてくれたか!
  それでこそ わしのかわいい娘じゃ。
  ささ 部屋で 休むがよい。

(サントハイム玉座の間・昼)
*「王様は 姫さまのことを思って    (大臣)
  ああ言って おられるのです。
  なにとぞ 聞きわけられますよう。
★アリーナ「大臣って ホント
  うるさいのよねー。
  ブライよりは マシだけど。

*「ここは
  サントハイムの お城です。

*「この上は 王様とお姫さまの
  寝室で ございます。

ブライ「姫!
  少しは 女らしくして
  いただかないと。
          ▼
ブライ「お亡くなりになった
  お妃さまは
  とても 上品な方でしたのに。
          ▼
ブライ「姫の 教育係として
  この じいは 王様に
  合わせる顔が ありませぬぞ。

(サントハイム玉座の間・昼 一度出て戻ってきた後)
王「おお 戻ってきてくれたか。
  アリーナ。
          ▼
王「いや 言わずともよい。
  どうせ お前のことだから 止めても
  またすぐに 出てゆくつもりであろう。
          ▼
王「しかし わしの目のとどかぬ
  よその大陸だけには
  行くでないぞ。
★クリフト「大陸中を アリーナ姫と
  旅をしてもよい と
  王様の おゆるしが……。
          ▼
★クリフト「ああ 私は
  なんという 幸せ者でしょう!
  うっうっ 涙がっ。
★アリーナ「いっそ お父さまも
  いっしょに 旅をすればいいのよ。
          ▼
★アリーナ「そうすれば 世界中
  どこにだって行けるわ!
  お父さまの目がとどくんだから。
★ブライ「王様も 甘いですな。
  姫を止めてくだされば
  よろしいものを。ぶつぶつ。

*「ああ よかった。          (大臣)
  よくぞご無事で……。
★ブライ「姫と 旅をしていると
  命が いくつあっても
  たりませんわい。
★アリーナ「大臣も お父さまも
  心配しすぎなのよ。
  私を 信じてほしいわ。
★ブライ「ふつうの姫君ならば
  あの玉座に しとやかに
  こしかけて いるでしょうに。
          ▼
★ブライ「どうして わが姫は……。
  ぶつぶつ……。

(サントハイム玉座の間・夜)
★アリーナ「お父さまは もう
  お休みの 時間みたいね。
  私も ちょっと眠いかな……。
★クリフト「こんな 夜ふけまで
  兵士どの ご苦労様ですね。

(サントハイム1階・昼)
*「この階段をのぼると 玉座の間です。
          ▼
*「あっ アリーナ姫さま!
  ごきげん うるわしゅう。

*「あっ アリーナ姫さま!
  ごきげん うるわしゅうございます。

*「ああ ハラがへった。
  早く メシの時間に
  ならないかな。

*「さあさ お食事の仕度を
  しなくては。
  ああ いそがしい。

*「私は 旅の商人ですが
  この城の お姫さまは
  とんでもない おてんばだとか。
          ▼
*「一度 会ってみたいものですな。
  わっはっはっ。
★アリーナ「とんでもない おてんば?
  失礼ね。私は この国いちの
  おてんば姫 なんだから!
★ブライ「しもじもの 者にまで
  このようなウワサを されるとは。
  はあー なんとも なげかわしい。

*「どうか お許しください。
  その人は いい人なのですが
  どうも クチが悪くて。

*「もし 姫さまが 旅に出たなどと
  世間に知られたら 悪いやつらが
  姫さまを ねらうかもしれんのう。
★アリーナ「悪いやつらが
  私を ねらう……。
          ▼
★アリーナ「……うふふふふ。
  そうこなくっちゃ!
  ああ 腕が鳴るわ〜。
★ブライ「うーむ。 やはり 一国の姫とも
  あろう方が 旅に出るのは
  良いこととは 言えませんな。

*「王様の ご命令により
  ここを 通すわけには
  いきませぬ。
*「何とぞ お部屋に
  戻られますように。
★ブライ「ほれ 姫さま。
  兵士も こう申しておりますし
  このまま お城にお戻りなされ。
★アリーナ「お父さまの わからずや!
  いいわ また壁をけやぶって
  外に 出てやるんだから!
★ブライ「はあ……。
  姫の 教育係になったばかりに
  ひどい目に あわされますわい。

★アリーナ「どうも お城の中って
  きゅうくつで キライなのよね。

(王の了承を得たあと)
*「王様から
  お話は 聞いております。
  さあ お通りください。
*「何とぞ お気をつけて
  旅を 続けられますように。

(サントハイム1階・夜)
*「この階段をのぼると 玉座の間です。
          ▼
*「しかし 王さまは すでに
  お休みでございます。

*「ぐうぐう……。           (兵士)
  あっ 姫さま いけません……。
  むにゃむにゃ……。
★クリフト「なっ なんとふしだらなっ!
  いち兵士の ぶんざいで
  なんという うらやましい夢をっ!?
          ▼
★クリフト「はっ……!
  い いえ 失礼しましたっ。
  なんでもありませんから!

*「これは これは。          (老人)
  今 ちょうど 姫さまのお話を
  しておったので ございます。
★ブライ「どういうウワサか
  だいたいの 見当がつきますな。
  やれやれ……。
*「うちのお姫さまは どうして
  ああ おてんば……いえ
  お元気なんでしょうねえ。
★アリーナ「べつに 私 自分は
  ふつうの姫だと思うけどな。
  元気があるのって いいことだし!
★ブライ「元気だけが とりえの
  姫君とは まったく
  なげかわしいものですな。
*「ふむふむ。 すると ここの
  お姫さまが 旅に出る。
  もちろん 人には 言いませんよ。
          ▼
*「何しろ 私は クチがかたいので
  有名なのですから。
  わっはっはっ。
★アリーナ「私たちの事
  もうウワサに なってるのね。
  ふふっ 人気者のしるし?
★クリフト「あまり たくさんの人に
  姫の旅が 知られてはなりません。
          ▼
★クリフト「まあ この方は
  クチが かたいそうなので
  心配はないでしょうが。

(サントハイム城内・昼 一度出て戻ってきた後)
★アリーナ「もう お城なんかに
  用はないわ。
  さあ 冒険にでかけましょう!
★ブライ「うむ。 城の者たちは
  変わりないようですな。
  けっこう けっこう。
★クリフト「お城に もどってくると
  なんだか ほっとしますね。
*「やや!
  よくぞ 戻られました!
★ブライ「ほっほっほ これで
  城の外へは 戻れませんぞ。

(サントハイム城内・夜)
★ブライ「年よりは そろそろ
  眠くなってきましたぞ。
  ふわ〜 ねむいねむいっ。
★アリーナ「今夜は 月も星も
  よーく 見えるのね。
          ▼
★アリーナ「城の屋上を
  私の部屋にしたら 毎晩
  星を見ながら 眠れるわ。

(礼拝堂・昼)
*「近ごろ 何やら 東の空より     (神父)
  あやしげな気配が
  ただよってきます。
          ▼
*「おお 神よ!
  このサントハイムの城を
  守りたまえ。アーメン。
★ブライ「ふーむ。 東で何かが とは
  気をつけねば なりませんな。
          ▼
★ブライ「いちばんいいのは
  この城から 出ぬことだと
  思いますがな。
★クリフト「ご安心ください 姫さまは
  命にかえても このクリフトが
  お守りいたします。
          ▼
★クリフト「い いえ ブライ様も
  もちろん お守りいたしますよ!

クリフト「じいやの ブライさまから
  うかがったのですが アリーナ姫は
  一人旅に出る おつもりとか。
          ▼
クリフト「どうか そのような
  ムチャを なさらぬように!
          ▼
クリフト「姫に もしものことがあっては
  このクリフト……いや 王様が
  どんなに なげかれることかっ!

(本棚)
「信仰と祈り」という 神学の本がある。
本の間に 何か はさまっているようだ。
          ▼
なんと アリーナの かくしどり
ブロマイドが出てきた!

(礼拝堂・夜)
*「何やら 胸さわぎがして
  眠れません。
 おお 神よ。アーメン。
★クリフト「神父様の胸さわぎ とは?
  アリーナ姫の 身に
  何事もなければ よいのですが。

(サントハイム3階・昼)
★クリフト「私のような身分の者が
  王様と姫の お部屋に
  入っても いいものだろうか……。
★アリーナ「たまには お城の
  フカフカのベッドで
  ぐっすり 眠りたいわ。

*「姫さまの 寝室のカベは
  修理を頼んで おきました。
          ▼
*「もう カベを
  けり飛ばして 壊したり
  なさりませぬように。
★クリフト「私は 神官ですから
  壁を けやぶるなんて
  とても できません。
          ▼
★クリフト「さすがは 姫!
  やっぱり ステキです!!
★ブライ「亡くなられた お妃様は
  それはそれは おしとやかで
  美しい方でしたのに。ぶつぶつ。
★アリーナ「私が 悪いんじゃないわ。
  壁が こわれやすいのが
  悪いのよ。ねっ?

アリーナは カベを 調べた!
          ▼
板で 修理してあるだけなので
けやぶれそうだった。
          ▼
カベを けやぶりますか?

モはい
 いいえ

(サントハイム3階・夜)
★クリフト「もう 王様は
  お休みのようですね。
★アリーナ「たまには お城の
  フカフカのベッドで
  ぐっすり 眠りたいわ。

*「王様は すでに
  おやすみに ございます。
  お話なら また明日おいでください。

*「まったく 姫さまの
  おてんばにも 困ったものだ。
          ▼
*「ありゃりゃ 姫さま!?
  これは 失礼いたしました……。
★アリーナ「おてんば おてんばって
  耳に タコができちゃうわ。
★クリフト「この人は わかっていない。
  おてんばな 所こそが
  アリーナ姫の……。
          ▼
★クリフト「えっ? わ 私は
  何も言っておりませんよ!
*「すー すー。

(サントハイム屋根・昼)
*「にゃ〜ん。  (ミーちゃん。トラねこ)
★アリーナ「あら こんな所に
  ネコがいたのね。
  かわいいー。

(サントハイム城門・昼)
★ブライ「本来なら 城でのんびりと
  お茶を飲んでいる時間だというに
  なにゆえ このような……ぶつぶつ。
★アリーナ「お日さまが ポカポカで
  気持ちいいわねー。
  うーん いい天気!

(フィールド・昼)
!                    (アリーナ)
ブライ「姫! お一人で 旅に出るなど
  とんでもない! どうしてもと言うなら
  この じいめも ついてゆきますぞ!
クリフト「およばずながら 私も
  姫さまの お供をいたします!
  さあ 参りましょうか。

ブライとクリフトが 仲間にくわわった!

★クリフト「サントハイムの 領地は
  この大陸全土に およんでいます。
  私も 城から出るのは初めてですが。
★アリーナ「お城の外って
  広くて 気持ちいーい!
          ▼
★アリーナ「さあ! 魔物たち!
  どこからでも かかってらっしゃい。
  みんな やっつけちゃうわよ。
★ブライ「はー つかれた。
  姫さま! もっとゆっくり
  歩いてくだされ!

★クリフト「アリーナ姫。
  おケガは ありませんか?
          ▼
★クリフト「何かありましたら
  いつでも このクリフトが
  手当てさせて いただきます!
★アリーナ「じいが 何と言おうと
  もう ぜったい お城には
  戻らないわ。 ぜったい!
★アリーナ「まったく どうして
  あなたたちまで
  ついて 来ちゃったのよ。
          ▼
★アリーナ「せっかく 一人で
  気ままに 冒険できると
  思ったのに! もうー。
★ブライ「姫さまには まったく
  困ったものですな。
  ぶつぶつ……。
★クリフト「姫と いっしょに
  旅をすることに なるとは……。
          ▼
★クリフト「なんだか 私
  ドキドキしてきました。
 い いえ その 変な意味ではなく!

(フィールド・夜)
★ブライ「年よりは 眠くなって
  来ましたわい。ぶつぶつ。
★アリーナ「夜って 魔物たちが
  たくさん 出るのよね……。
          ▼
★アリーナ「ああ 腕が鳴る!
  さあ どんどんいらっしゃい!

(サラン・昼)
★アリーナ「サランの町なんて
  城の庭みたいな ものだわ。
  もっと 遠くへ行きましょ!
★ブライ「そろそろ お城に
  戻ってくださればよいものを……。
★クリフト「サランは 美しくて
  よい町ですね。
          ▼
★クリフト「私は 幼いころ
  この町の教会で 神の道を
  教えて いただいたのです。

*「こんにちは。
  サランの町に ようこそ。
★クリフト「たしかに たまには
  こうして 城の外に出るのも
  息抜きに なりますね。
★アリーナ「いーい?
  私が アリーナ姫だってことは
  町のみんなには 秘密よ。
★ブライ「ひとまず われわれの身分は
  知られては いないようですな。
          ▼
★ブライ「とはいえ 油断は禁物。
  目立たぬよう 行動せねば。

*「商人仲間から聞いたのですが
  となりの城のお姫さまが 旅に
  出たとか。あっ ないしょですよ。
★アリーナ「やだ もうサランでも
  ウワサになってるの?
          ▼
★アリーナ「人気者は つらいわねー。
  でも ま とぼけとけば
  バレないわよね。
★ブライ「商人というのは
  どうも おしゃべりで
  いけませんな。ぶつぶつ。

*「わんわんわん!
*「おしろのアリーナさま みたいに
  つよーく なるんだから!
  てやーっ! たーっ!!
★アリーナ「うふふっ かーわいいっ!
  この子が 大きくなったら
  一度 勝負してみたいわ。
★クリフト「やはり アリーナ姫は
  みなの あこがれなんですね!
  じーん……。
★ブライ「……やれやれ。
  アリーナ姫に あこがれるとは。
  将来が おそろしいですな。

(サラン・夜)
★クリフト「町の みなさんも
  もう お休みのようですね。
★アリーナ「夜の町 なんて
  ちょっと ワクワクするわ。
  やっぱり旅ってステキ!
★ブライ「いつもなら とっくに
  眠っている時間だというのに。
  あー 疲れましたぞ。

(サラン教会・昼)
*「この町より 北に進み
  東の山奥に
  小さな村が ありますわ。
★クリフト「山道は 険しいはず。
  薬草を たくさん
  買っておかなくては。
★アリーナ「東の山奥の村……。
  これは ぜひ行ってみなくちゃ!
*「俺は この尼さんに
  ひとめぼれ しちまったんだ。
  結婚して くれねえかなあ。
★ブライ「姫様のご結婚までは
  このブライ 死んでも
  死にきれませんぞ!
          ▼
★ブライ「とはいえ いったい
  いつになることやら。
  ぶつぶつ。
*「いけませんわ。
  私は 神に お仕えする者。
  神にささげた身で ございます。
★ブライ「このブライも 若いころは
  いろいろと 浮き名を流したもの。
  なつかしいですな。ほっほっほ。
★クリフト「やはり 神に仕える身では
  恋をしては ならぬのでしょうか……。
  はあー……。
*「私は 詩人のマローニです。
          ▼
マローニ「あおーい そーらとー
  ながれるー くもーたちー ラララ。
★ブライ「フム。この者が マローニか。
  国でも ひょうばんの詩人と
  聞いております。
★アリーナ「マローニって わりと
  いい声 してるわね。

(サラン教会・夜)
*「すやすや……。        (シスター)
マローニ「かがやくー みかーづきー
  またたくー ほしーぼしー ラララ。
★クリフト「美しい歌声と
  美しい三日月……。
  ロマンティックですね。
★アリーナ「一日中 歌ってて
  よく あきないわね。
          ▼
★アリーナ「たまには ぱーっと
  あばれたくならないのかしら?
*「マローニの歌は
  いつ 聞いても ステキ。
  ウットリ……。
★ブライ「およそ 女人というものは
  ムードに弱いものと
  決まっておりますからな。
          ▼
★ブライ「アリーナ姫様は……
  まあ 置いておいて。
★アリーナ「歌ねえー?
  私なら あきるわ。すぐ。

(サラン立て看板)
ちょっと待て!
そんな装備じゃ 危ないぞ!
    サラン武器防具連盟
★クリフト「備えあれば うれいなし。
  この町の人たちは 親切ですね。
★ブライ「フム。商売上手めが。
  見えすいた事を やりおる。

(サラン宿屋2階・昼)
*「ほう? 女だてらに
  ちからだめしの旅に……?
          ▼
*「しかし しばらくは 町のまわりで
  ちからを つけることだな。
★アリーナ「女だてらに って
  失礼な人ねー。
  私 すっごく強いんだから!
★ブライ「この者の言うことも
  もっともですな。
  いきなりの遠出は 危険ですぞ。

(サラン宿屋2階・夜)
*「くそー マローニのやつ
  うまいこと やりやがって。
          ▼
*「ああ 俺も あいつくらい
  歌が 上手かったらなあ……。
*「ほう。 どこからともなく
  澄みきった歌声が 聞こえる。
  これは 気持ちよく眠れそうだ。
★ブライ「わたしは やはり
  静かな所でないと
  よく寝つけませんがな。
★クリフト「きっと 今夜は
  よい夢が 見られますね。



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