鉄道模型制作報告「阪急5100系」その1

さあ長期計画の“2週目”の始まりだ

 今週の主な作業内容
(1) 先頭車側板の歪んだ窓の修正
(2) 側面窓の抜き勾配削り
(3) 側面不要モールド削り
(4) 前面加工

 侃侃諤諤本編で話したように、今年から始まった長期計画の“2週目”に突入する。おそらく阪急電車が最も変化の少ないシリーズになると思う。何せ完成形態が詳しくない人からすれば全部一緒だからね!(禁句) 前回は3000系だったが今回は5100系を作る。5100系も凝り出すと何編成も欲しくなってしまうが、私には残された時間が少ないと思っているので、ぐっと気持ちを堪えてあと4編成に集約した。今回はそのうち、オーソドックスな「1パンタの4+4編成」にしようと思っている。

まだ3回目だが「いつもの」工作その1

(1) 原形5136Fから始めた窓の修正。おそらく金型が歪んでしまっているのだと思うが、先頭車側板の片方のちょうど中央部の窓が歪んでいるので、パテを盛ってヤスリ掛けして直しておく。写真はおそら3064Fのときのほうが分かりやすいと思う(ページ中ほどよりやや上)。

まだ4回目だが「いつもの」工作その2

(2) 阪急シリーズとしては“決定版”第一弾である原形5100Fから始めた工程。窓の抜き勾配を削ることで、完成時の窓周りがシャープに見えることを狙っている。左が削った後で、右がキットそのまま……こちらの写真も、3064Fのときのものが分かりやすいと思う(2枚目の写真)。ちなみにだが、前回の写真をそのまま使った方がいいんじゃないかと自分でも思っているので、ツッコミはご容赦いただきたい。

阪急キットお決まりの工作

(3) GMの阪急エコノミーキットは、多彩な形式に対応できるよう行先表示器や側灯が多くモールドされている。よほどの手抜きをしない限り、必要なものを残して削る。間違えると悲惨なので、自分の作る形式・編成に合わせて実車写真などでしっかり確認しながら削ろう(5100系は多分全編成で共通)。

前面加工……の途中で時間切れ

(4) 前面は加工箇所が多い。エッチングパーツに置換する渡り板、飾り幌を削る。こちらも窓の抜き勾配を削り、窓ガラスははめ込み式にするので削り出しておく(キット付属のパーツは使わない)。標識灯、テールライト部の加工も待っている。が、今週はその途中で時間切れとなった。来週に続く、だ。

余談

 2枚目の写真で、「ゲートが随分残っているな」と気付いた人は鋭い。ゲートを残した切り出しをするようになったのがいつ頃からか忘れてしまったが、少なくとも10年前にはそうしていたような気がする。ニッパーでゲートギリギリを切り出すとパーツ本体が抉れてしまうことがある。それを防ぐために敢えてゲートを残し、後からゆっくりもう一度ゲートギリギリのところを切るのだ。さて、70系300番台を完成させた後エヴァのプラモを組んでいたが……何気なく説明書を読んでいると、最初のページの「パーツの切り取り方」で私がやっているのと同じ方法が示されていた。これはバンダイ、コトブキヤに共通することである(写真の左がコトブキヤのエヴァ8号機、右がバンダイの4号機の組み立て説明書……ちなみに同じくバンダイの孫悟空にも書いてあった)。私オリジナルの習慣だと思っていたが、モデラーの行き着くところは大体一緒なのかもしれない。

(2022.12.04)