鉄道模型制作報告
「阪急5100系5128F更新車」その5
動力用のスペーサー及びツメ
スペーサー&ツメの車体への取り付け

 (写真上)動力ユニットは鉄道コレクション用19m級Aを使う。そのままでは寸法が合わないので、スペーサーとしてt0.3プラ板を使う。そのスペーサーに、固定用のツメ(t0.5プラ板小片)を現物合わせで接着する。テンプレートなどを使わずに現物合わせにする理由は、その方が精度が高いから。
 (写真下)上で作ったスペーサー&ツメを車体に接着する。動力ユニットに噛み合わせた状態で車体と位置合わせし、流し込み接着剤で固定。つまりここも現物合わせということである。その方が精度が高いから。ちなみにこの写真に写ってる線路は、車体を傾けてスペーサー部分に光が回るようにしているだけで深い意味はない(ツメ固定後、車体高さや水平が出てるなどを確認するために使った線路ではあるが)。

屋根の加工

 軽く作るならパンタ周辺の水平部分はキット付属のモニターパーツを使えばいいのだが、いろいろと“違う”のでプラ板加工する。まず「コ」の字状に切り取る。Rが付いていて加工に注意を要するので、マスキングテープを張って切り取る部分の目安にしている(写真上)。
 厳密には車端側は0.5ミリほど残しておかなければいけないのだが、加工難易度が跳ね上がるのでデフォルメしている。

プラ板を貼る

 切り取った部分をt0.5のプラ板で塞ぐ。さらにその上に「t0.2+t0.5」プラ板を貼り付けると、ちょうどいい高さの水平な土台が出来上がる。プラ板を2段階で貼り付けているのは、1枚目を貼る段階で水平を出しやすいから(いい説明が思い浮かばなかった)。

いろいろと難航した

 ここまでは何度か行った作業なのですんなり行ったのだが、この後が思ったより手間がかかった。今回のパンタグラフはいつもの下枠交差型ではなくシングルアームタイプである(部品としてはKATOのEH200用を使用)。取り付け脚が下枠交差型のパンタ中央ではなく、実車と同じ4つ脚になる。今までだとパンタ台は別に作っておき、別に塗装して組み上げ時に現物合わせで取り付けていた。今回は取り付け穴を開けておく必要があり、精度の高い加工が求められる。なので、別部品とするのではなく、最初から屋根側に固定することにした(塗り分けは筆塗りにするかマスキングして塗装するか未定)。前回と同じ寸法でパンタ台を作ると穴の位置が苦しかったので、0.25ミリほど幅を大きくして再制作した。
 さらに、配管が下枠交差型のものと一部違っていた。取り回しがどうなっているのか……写真を見たけれどもよく分からない。誰か写真に撮ってネットに挙げてないかなあ?と思って検索したら……橘雪翼とかいう人の作ったクオリティ低めのGMキット組み立て品が出てきたんですけど!? 冗談はさておき、いつもの「よく分からない」やつなので、見えない部分は「適当に想像で」誤魔化した。あと、パンタ鍵外し線だと私が勝手に思っている部位も逆位置へ移動していた。おそらくシングルアームパンタグラフの“肘”の部分が干渉するせいだろう。パンタの向きを逆にすれば良かったのに、と思うのだが、私が好きなシングルアームパンタグラフ搭載方向は実車の向きである。

(2024.03.03)
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