鉄道模型制作報告
「80系100番台」その8
妻面の加工

 今週は久々に画像が5枚あって「お、進んでるやん」と一瞬思われるかもしれないが、実際のところあんまりなので勘違いされないように。
 側板がほぼ出来上がったので、次は妻面の加工をする。板状キットの供給が豊富であればそちらの妻面を使うのだが、貴重品なので一体ボディから切り取って使う。板状キットの妻面を使うとしても加工量はそんなに変わらないし。

雨樋部分付近を削る

 板状キットであれば、側板と妻面の合わせ目は斜めに面取りしてあるのでそのまま接着できる。しかし今作っている側板は自作なので面取りがない。以前モハ71をクハ76から切り継ぎしたときは試しにカッターとやすりで面取りしてみたのだが、斜めの加工というのは意外と難しい。おまけに今回はドア配置の関係で車端部が細い棒状になっているので、面取りの最中に折れてしまうリスクが高い。というわけで妻面の雨樋のあるあたりを削って組み合わせる形にする。写真左上が削ったところ。

またしてもGMやってくれたな

 モハ80のパンタ側も同じように作業しようとして手が止まった。なんだこれ。配管が……妙に太い。一体ボディのモハ80妻面配管ってこんなだっけ?と思って作業場にあったかなり古い塗装済キットの関西急電を見たら、板状キットと同じモールドだった。どこかのタイミングで金型が改修されたようなのだが、どうしてわざわざ改悪するんだ?

参考までに、板状キットのモハ80妻面配管

 こちらは板状キットのモハ80妻面だ。写真では分かりづらいかもだが、全体的に線が細くて上の写真よりも実感的だ。ジャンパ線受けの形もいいし、幌吊りの表現もある(私は幌相当分を削ってしまうので、幌吊りの表現は逆に邪魔なのだが)。
 というわけでここから迷走タイム開始。そのまま目を瞑って作ってしまうのが一番楽。次に、自分で配管をやり直す案。ただ、ここまで80系シリーズは配管をサボって楽してきただけに、ただでさえ側板で苦労している100番台で面倒な個所を増やすのもなあ。ちなみに3年前の1次車を作った時は見落としてそのまま作っている。考えてみれば妻面だから目立たないわけで……さて、どうしよう?

とりあえず4面終えた

 迷ってばかりで立ち止まってもしょうがないので、とりあえず考えなくていい4面(クハの連結側とモハの非パンタ側)の加工を進めた。ここまでで説明が抜けてしまったが、二次車以降で妻面窓は拡大されているので、その作業も終えている。あとは拡大された窓に合わせてウィンドシルを貼り直せば加工は終了である(側板と組み合わせた後に雨樋を復活させたりする作業は残っているが)。
 作業が一段落してからあらためて考えたのだが、結局モハの配管側は見なかったことにしてそのまま行くことにした。実は窓を拡大すると配管に干渉するのだが、「妻面だから目立たない」という理由で適当にごまかす予定である。

 今週は年賀状、来週はサイトの年末進行……しばらく制作速度は落ちたままになりそうである。

(2023.12.17)
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