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2015,11,30, Monday
大変今頃ですが
お申し込み頂いた分の通販は全部発送済みです。 届いていないという場合はご一報下さい。 以下雑記↓ 暇つぶしに海外ミステリを読むのが好きなのですが、最近北欧ものを読む機会が増えてます。 もう何年も前から北欧ミステリはプチブームらしく、沢山出てるので一冊読み終わるとなんとなく次も北欧ものになったりします。 作中に描写されている生活の様子が、イギリスやフランスといったうちらに馴染み深い(と言っても本当に詳しい訳ではないですが)ヨーロッパとはちょっとずつ違うのも面白く。 備忘録がわりに最近読んだ本らと一言感想を書いてみます。 まずスウェーデン ヨハン・テオリン「黄昏に眠る秋」 ・渋い話。主人公の姉とその夫が主人公に冷たすぎる気がした。 ヴィヴェカ・ステンのシリーズ物 「静かな水のなかで」「夏の陽射しのなかで」「煌めく氷のなかで」 ・二作目あたりから、主人公の1人であるノラが、性格的に合わない、自分勝手でマザコンな夫とさっさと離婚しないで悩んで泣いての繰り返しなのでイライラしてくる。本筋のミステリよりそっちが気になる(笑) スウェーデンというと女性は自立しまくってるイメージがあったので意外。 あとみんなシナモンロールとかデニッシュ食い過ぎ。読んでると段々口の中がパサパサになる。 全体的にキャラが作り物くさくてハーレクィン風に感じた。 ヨート&ローセンフェルト 「犯罪心理捜査官セバスチャン」上・下 同じセバスチャン・ベリマンが主人公の「模倣犯」上・下 ・とても面白かった。主人公のセバスチャンが癖のある性格(生い立ちのせい?)なのと、ある事情から更にクズ化しており、周囲から嫌われまくるという設定に慣れるまでは若干読むのにストレスを感じたが(セバスチャンは50がらみの中年で、その皮肉な性格を親のせいにできる年齢でもないので)彼とヴァニヤの関係が明らかになるにつれてその後の展開に興味津々。 捜査班のメンバーもキャラが立ってて面白い。ただヴァニヤはチーム一優秀な刑事を自認する割に、常に頭に血が上ってる印象しかない(主にセバスチャンのせいで) そして「模倣犯」のトロッレ元刑事に泣けた。 続きが楽しみ。 スウェーデンのミステリでは他に アルネ・ダール「国家刑事警察特別捜査班」シリーズと ヘニング・マイケルの「ヴァランダー警部」シリーズ、 カミラ・レックバリの「エリカ&パトリック」シリーズは 原作は読んでないのですがTVドラマを視聴。 どれも面白かったけどダールの特捜班シリーズが好みでした。 銀髪メガネの元弁護士セーデシュテットと、のほほんとしたノーランデル刑事がマグカップを持ち上げて順に「グッドコップ」「バッドコップ」と言い、最後に2人で「スーパーコップ!」とカップを合わせる謎のシーンが可愛い。 現地の伝統的語呂合わせかTVの台詞か知らないけど。 「ヴァランダー」は名優ケネス・ブラナー(イギリス人)が惚れ込んで映像化したんだそうで。 熱演だと思いますが、任務で犯人を射殺したのがトラウマでずーーっと引きずってるのよね。 だってそれは……仕方なくないですか。家族との関わりでも非常に繊細な(それでいて自分勝手な)面を見せるので、刑事の癖にウジウジすんな!と言いたくなったりこの時代はこういう描写が評価されてたんだと思い直したり。 何日も風呂に入ってないヴァランダーが自分の体の臭いをかいで、ウェって顔をして脇をカーテンで拭く(署のカーテンですぜ)シーンではガチでブッと吹き出しました。 恰幅のいいブラナーが中年男の悲哀をあらわしすぎ。イヤすぎ。 以下また本について。 デンマーク作家ユッシ・エズラ・オールスンの特捜部Qシリーズ 「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」「カルテ番号64」「知りすぎたマルコ」 ・最初の「檻の~」が一番よくできてると思った。 このシリーズはハリウッド的というか北欧ものにしてはキャラもストーリーも派手なので、ドラマ化したらいいのにと思ったらもう映像化していたらしい。見てみたいです。 ただ派手な反面リアリティには欠ける。リアリティが少ないという事はその分余計に、話を進める上での芯というかまあモラルがしっかりしていないとダメなんじゃないかと思うのですが、「Pからのメッセージ」ではちょっとそれが気になった。 アイスランドのミステリ アーナルデュル・インドリダソン「湿地」 ・アイスランドものって初めて読んだ。めっちゃ寒い寒~い描写が多いかと思ったらそんなこともなく、生活風景は漠然と抱くヨーロッパのイメージとそんなに変わらない。 刑事である主人公の不肖の娘(ヤク中で妊娠している)が一時しおらしくなってママ譲りの料理を作るシーンがある。 それが私の感覚からするとあんまりおいしくなそうだった(肉と野菜のスープ)が、主人公は感激して食べていた。 こんな風に書きながらざっと内容を思い出してみると、国は違っても北欧というくくりである共通点が浮かぶ気がします。 それはキャラの平均年齢が高いということ。みんな中年および初老(一般的な意味での!)っすよ。 それが普通に恋愛とかしてるし。お羨ましい限りでございます。 ただそれをTVドラマにしてみるとちょっとそれもやりすぎっていうか視覚的にどうなのっていうか、アメリカのTVドラマのような若い美男美女とかどこにもいません。 特にスウェーデン国家警察シリーズは、中年でしかも全くワークアウトしてなさげなルックスの男女のセックスシーンがバンバン出てくる。 これを長々と見せる意味あるのだろうかってくらいバンバン。 スウェーデンなんてその辺を歩いてる一般人が普通に美男美女だと思うんですよね。 なのにわざわざ中年体型をチョイスしてズコバコをクローズアップするのって……アファーマティブ・アクション? とか思うくらい誰得でした。 話は面白いです。
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| サークル::通販 | 01:34 AM | comments (0) | trackback (x) | |
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