「よーしよーし。逆らっちゃいけませんヨ、いい声で鳴いてくださいネ、アスカ」
 「ひ、ひッ!あぁぁ……んっぅ……」
 「そうですよ、そう、とてもいやらしいカオができるようになってきましたね。いいコですね、アスカ」
 耳元でささやかれ、 背後から忍び寄ってきた肉厚の掌がブラジャーの中に入り込み、しっとりとして柔らかなバストをこね回す。子猫のような声とともにルージュが輝く唇から白く濁った涎がこぼれる。
 「オオ!いい手触りだ。これがいままで、碇サンだけのモノだったんですネ?」
 「う、ふぅぅん……ひぁ……」
 陵辱者の丸太のように固い膝に乗せられたクォーター美女は、ぐらぐらと首を揺すりながら切ない声を上げた。
 「ほうら、気持ちいいですか?いいですよネ?アスカのオッパイの先、どんどん大きくなってますよ」
 そうささやきながら唾液にまみれたクリスの舌がアスカの耳孔のなかで動き回り、くちゅくちゅと粘っこい音をたてて彼女の脳をピンクに染めていく。
 「マヤより可愛いバストですけど、ワタシがしっかり育ててあげますからネ。期待してくださいネ」
 セックスを、牡を体現するような漆黒の巨人はアスカに冒涜的な宣言をすると、かちんかちんに膨らんだ双胸の朱い先端を太い指が押しつぶす。
 「ひっ、ひぃ……ひぃぃん!」
 もうじき花嫁になる彼女は無意識の媚びを含んだ悲鳴を上げていた。
 婚約者の視線を感じながら、陵辱者の指の動きにあわせていやらしい声で鳴いていた。
 「Nervのプリンセス」はもう抵抗できない。
 こりこりと乳首を転がされると瞳を潤ませて、甘え声を張り上げる。
 清楚なデザインの光沢のあるナイロン地のブラジャーが引きちぎられるように外され、婚約者以外に見せたことのない美乳がぷるんとまろび出ても隠そうともしなかった。
 ミルク色の張りのある膨らみに野獣の指の形が残るほど強く握られても、もう逆らおうとはしない。
 柔らかな、しかし弾力に富んだ膨らみをいじり回していた雄の手のひらが、脇腹をそろそろと撫で、おへそをくすぐりながら降りていっても首を何度も振るくらいのことしかできなくなっていた。
 卑劣漢の生殖器、その凶暴なまでの硬さと太さ、熱さを唇と喉で覚えさせられてしまった彼女は、すべすべしたシルクショーツ……それはもはやTバックと呼んでいいほど引き絞られていたが……の底にそれが押しつけられると、全身から力が抜けてしまったのだ。
 婚約者のものとはまったく異質な「それ」が先端からじくじくと雄汁をにじませ、鎌首を持ち上げて彼女の女の部分を布地越しにこね回すたびにアスカは切れ切れに悲鳴を上げ、従順になっていくのだ。
 ただ震えながら、クリスの愛撫を受け入れるようになってしまったのだ。
 自分が無意識のうちに腰をもじもじと動かして、柔らかで慎ましげな肉襞の位置を陵辱者の硬く熱い肉棒に合わせようとしていることも気づかないまま、「んん……ン、ああ……ン」と子猫のようにアスカは鳴いていたのだった。

 婚約者である碇シンジの視線を痛いほど感じつつ。
 婚約者である碇シンジと一緒に選んだ調度品に飾られた愛の巣で。



真説・交換奴隷誕生記 -奈落編-






 すっかり素直になったアスカの様子にほくそ笑み、その滑らかで大理石のような肌をクリスは堪能していた。
 彼女は彼の愛撫をもはや拒絶しなくなっていた。
 新居に招いた友人たちが突然始めた淫らな宴、その獣欲の渦になすすべもなく巻き込まれてしまった惣流・アスカ・ラングレーはクリスの性の奴隷に堕とされた同僚達……アオイ、サツキ、カエデ……の羨望と好奇の視線に肌を火照らせて、クリスの指と舌による愛撫を受け入れていた。
 お気に入りの黄色いエプロン……肩どころかウエスト周りまでフリルがいっぱいついていて、「ね?ね?ね?すっごくかわいい奥さんって感じでしょ?」と笑顔でポーズを取って見せたとたんシンジに「……そんなドレスみたいな……アスカって、結局料理するつもり、ないんだね……」と呆れさせたそれ……を剥ぎ取られたときに見せた怒りの表情はもはやなかった。
 Nerv制服のファスナーをじりじりと下げられてもあげていた、「この!この!放しなさい!放せ!放せっ!」という叫びはいつしか熱い吐息に変わっていた。
 なかば剥かれた制服で両腕が拘束され、純白の下着に飾られた乳白色の肌が露わになった滑らかな肩にキスマークを付けられると、震えながら肌をピンクに染めていた。
 芸術品のようなトルソーを巨体にがっしりと絡め取られて肌に浮く玉の汗を音を立てて舐められると、全身の力が抜けて小犬のような声を上げてしまっていた。
 アスカの身をまずなによりも案ずるべき未来の夫が、年上の可愛らしい女性の献身的で濃厚な交悦に心を奪われているどころか、アスカがケダモノにねじ伏せられるさまに興奮の度合いを高めていることを感じ取り、こころを麻痺させてしまっていた。
 クリスは誰もがお似合いと認める婚約者との優しいキスしか知らない唇を強引に奪い、柔らかな舌を好き放題に蹂躙した。
 じっくりたっぷりとディープキスで彼女の温かな口内を舐めしゃぶり、アスカの瞳をどんよりと曇らせてやった。
 彼女が喉を鳴らしてクリスの唾液を飲みくだすようになるまで、下着の上からこりこりと乳首を転がしてやる。
 濃厚でいやらしいキスを愛おしい恋人との甘いキスと錯覚させられた彼女がおずおずとその舌を男の舌と絡めはじめると、ちゅぱちゅぱと下品に音を立ててギャラリーを喝采させた。
 そうしておいて、唾液でべとべとになった美しい唇をクリスはおのれのペニスで犯してやったのだ。
 拒絶の言葉も、抗議の悲鳴も極太の男根で封じ、淫らな舌同士の交わりを教えたばかりのその口に、ペニスの味を覚えさせた。
 温かな舌を使って凶暴なほどの先端の鎌首をおしゃぶりするよう強制し、喉奥深くに精液をたっぷりとながしこんでやったのだ。
 処女を捧げた相手のモノしか知らなかった貞淑な牝孔を人差し指でごりごりといじめながら、放出した汁をすべて飲み干すよう命じたのだった。

 にたり、とクリスは唇をゆがめる。
 男の指から与えられる快楽を明らかに受け入れ始め、無意識のうちに娼婦の吐息を漏らしはじめているアスカの耳元に分厚い唇を寄せてこれ見よがしにささやく。
 「さぁ、いまから碇サンしか知らないアスカのアナを、もっとずっとキモチよくしてあげますネ」
 ひっ、と身体を震わせる彼女の目の前で人差し指と中指をゆっくりと動かしてみせた。それはいまアスカの足下で四肢を投げ出してだらしなく横たわっている大井サツキを歓喜の声で泣き叫ばせた指だった。
 「さっきはワタシのユビ一本であれだけ泣き叫んでましたネ。デモ、今度は二本ですよぉ。アスカはどんな声でよがるんでしょうか?」
 「あ……ああ……」
 アスカの白磁の肌の上を、黒く太い指がとことこと進んでいく。
 「あ……あああ……イヤ……」
 しかしアスカは視線を逸らすことができない。自分を貶め、汚す指が一匹の生物のように這っていくさまをおののきながら見つめてしまう。
 「さ、いきますよ」
 簡素なショーツのウエストのゴムをくぐり、男の指が侵入する。
 「だ……め……だめぇ……ひぃぃぃッ!ダメ!シンジ!シンジぃぃぃッ!!!」

 ぬるり、と巨人の指に犯されるとアスカは泣き叫んだ。
 ごりごり、と二本の指が動き回ると涙の粒を振りまきながら婚約者の名を呼んだ。
 ざらり、とGスポットを二本の指の腹で擦り立てられると、先ほど教えられたばかりの快楽に悲鳴はしだいに甘くとろけていった。
 ぬぷぬぷ、とたっぷり蜜をたたえた秘裂をよじり合わせた二本の指でピストンされて、涎をこぼしながらひぃひぃと喘いだ。
 こりこり、と秘真珠を愛液でまぶされながら弄ばれて、幸福感でいっぱいになりながらクリスに促されるまま「イクイクイクぅぅぅーッ!」と叫ばされる。

 奇跡のようなカーブを描くヒップから、清楚なデザインの、ただしどうしようもなく濡れそぼったショーツがくるりと剥かれても、彼女は抗おうとはしない。
 水蜜桃のようなヒップの谷間から恥ずかしい蜜をしたたらせ、膝のところまで下ろされたショーツに拘束された両脚をひくひくと痙攣させながら、ただ黒い巨人の指が与えてくれる快楽にどっぷりひたっていた。
 婚約者がアスカの同僚を夢うつつな表情で貫き、「マヤさ……ん、マヤ……すごくいいよ。すごく……」とつぶやくのを目の前にしながら、つややかな紅茶色の髪を振り乱して快楽にむせび泣いていた。
 「もう抵抗しないんですか?アスカ」
 男の胸に全身を預け、天井を虚ろに眺めている彼女はなにも答えない。クリスの貪るようなディープキスからやっと解放され、荒い呼吸を繰り返す唇からはただ子犬のような甘え声しか出てこない。
 「マヤはもっと暴れましたヨ。泣きながら抵抗しましたヨ」
 「……ああ、ひどい……」アスカは顔をそむける。だが、同時にクリスの極太の指に掻き回される蜜裂はさらに強くそれを食い締めてしまった。
 「死にものぐるいで抵抗しましたよ。マヤは。でも、ああなりましたけどねぇ」クリスはアスカを見下ろしながらにやりと笑う。「いちど覚えてしまうとヤミツキになったみたいですねぇ。私のペニスがダイスキになったみたいですよ。Nervのオフィスでも『ください!ください』ってせがむのですヨ。バージンを捧げたオチンチンに中毒しているみたいですヨ、Nervの技術主任サンは」
 「ひどい……マヤの純潔を……貴男……悪魔……だわ……」涙ぐむアスカにクリスの笑みはさらに大きくなった。そのまま朗らかに「友人」に問いかける。
 「碇さん、どうですか?ドール『マヤ』の使い心地は」
 「あ……あの、すごく柔らかくて、でもきゅっきゅっって……彼女……アソコ……締まって……」マヤとしっかり抱き合ったまま法悦に浸るシンジの口元からだらしなく涎が垂れた。それを彼女は音を立てて舐めあげる。
 伊吹マヤはとてもとても幸福そうだった。
 「そうですか。それは良かった。しっかり教え込んだ甲斐があったものですネ」にぃっと笑うクリス。
 「じゃ、ドール『アスカ』の味はどうでしょうかね?」男はアスカの表情を観察しながら指をゆっくりと抜く。
 「あ……ああ……あ……じ?」不安げな声をあげるアスカ。
 しかし陵辱者の指に肉襞を名残惜しげに絡みつかせ、濃い愛液を湧き出してしまっていた「Nervの姫君」はぬぽり、とそれが抜かれると軽いアクメを迎え、その幸福感に先ほど抱いた疑問もかき消されてしまう。
 男の膝の上で姿勢を変えられて逆さにされ、ぐるりと天地がひっくり返っても抵抗の声もあげられなかった。
 熱を持つクリスの極太棒が目の前に迫り、硬く密林のごとき雄の陰毛を頬に擦りつけられ、さらに秘所をクリスの視線に曝される恥知らずな格好にされても、指によるレイプの余韻にひたってしまっていた。
 だから細腰を抱えられた姿勢でクリトリスに巨人の舌がざらりと触れたときには声にならない悲鳴を上げて、全身で悦びを表してしまったのだ。
 じゅるじゅると身の毛がよだつほど下品な唾液の音とともにアスカの蜜が吸われたときには「やめて!やめて!」と泣き叫びつつ爪先をきゅうきゅうとすぼめ、さらに濃い蜜を溢れさせていた。
 ぐらぐらと首を揺すっているうちにすぐ目の前に逆しまにそそり立ち、鈴口からどろどろと透明の汁を吐き出すクリスの剛棒のかたちと強烈きわまりないホルモン臭に圧倒され、いつしかそれから目を離せなくなってしまう。
 「キモチいいですか?アスカ?」とクリスに尋ねられ、ぎゅっと唇を噛みしめたのも一瞬のこと。ちゅぅちゅうとクリトリスを吸われたとたん白濁液まじりの涎をこぼしながら、「あ、あっあっあ……は……い」とつぶやいて、ギャラリーのサツキとカエデを大喜びさせた。
 「正直なドールにご褒美ですネ」とにやりと笑ったクリスは、逆さ吊りに近い姿勢でもかたちがまったく崩れていない彼女のミルク色のバストをやわやわと転がすと同時に、後ろのすぼまりに舌を這わせていく。
 嫌悪と恐怖にまみれたアスカの絶唱はしかし、長く続かない。
 クリスの先走り汁を滑らかな頬に、額に塗りつけられ、剛毛で美貌をごりごりと擦られながら尻穴を熱く長い舌でほじくられていくうちに、彼女の理性はどす黒い快楽に塗りつぶされていく。
 アヌスに唾液をとろりとろりと垂らされ、ひくつきながらふっくらとほぐれていく不浄の孔に尖らせた舌がしだいしだいに侵入していくと、羞恥と恥辱で表情をゆがめながらもおへそのあたりまで垂れてしまうほどの女液を前門から分泌させていた。
 鶏卵ほどもある皺だらけの肉嚢に整った顔を押しつけられても、「あはぁ……。あはぁ……ン」と熱く情熱的な吐息とともにそれに頬ずりをしてしまうくらい、菊門にねじ込まれた舌から与えられる快楽に酔っていた。
 すぼまりの皺の一本一本を舐め上げられたときに「お、おしり……お尻が……こんなの、こんなのぉ……すごぉ……ぃ」とうっとりとつぶやいて、サツキに「ふふっ、アスカったらお尻弱いんだ」と揶揄され、「ほんと、あんなに大人しくなっちゃって。あーあ、シンジ君もアスカのアナルを犯しておけば、こんなに『苦労』しなくて済んだのにね」とカエデに笑われてしまう。
 そして、クリトリスをしごかれながらアナルを舌でピストンされると婚約者の前であることなど気にもせずに、「お、お、お、おしりぃぃぃッ!お尻ぃぃ!ああ!こんなの初めて!こんなの!すごぉいぃぃ!ああ!」と肺活量のすべてを使って泣き叫ぶ。

 もうだめだった。
 彼女は肉欲の宴への貢ぎ物であることを、みずから選択してしまった。
 再び姿勢を変えられて、まるで幼児が排尿するかのように膝裏を抱えられても、ひくつき蜜をしたたらせる女陰をペニスに擦りつけられても、幸福そうな淫らな音色で鳴くだけだった。
 だから耳元で「アスカのアナ、開け直してあげますからネ」とささやかれ、ゆっくりゆっくりとペニスの上へ下ろされたピンクの肉裂がにちり、と拡げられて初めて、取り返しのつかない事態になっていることにアスカは気づくのだ。
 「いや!いや!ダメぇぇっ!シンジ!シンジ!シンジぃぃぃッ!助けて!赦して!お願い!入らない!入らない!」
 首を振りながら泣き叫び、しなやかな両手を男の肉体に突っ張って、「そのとき」をなんとか遅らせようとする。
 が、しかし。
 「あ……ああああッ!お……おぉぉおおおお……」
 みしり、と邪悪な先端が埋め込まれた。
 肉体を拡張されていく苦痛が、体の芯を貫かれていく無力感が彼女の抵抗をみじんに打ち砕く。
 「は、はいってくる……アタシのナカに……おぉぉぉ……」
 男に爪を立てようとしていたアスカの両手が糸の切れた人形のように、だらりと垂れ落ちる。
 ショーツに絡み取られた両脚がかくかくと揺れる。
 しかし残酷な「人形遣い」は、美しい「ドール」に即座に引導を渡しはしない。
 ゆっくりと、じっくりと、数ミリずつそのモデル顔負けの肢体をペニスに埋め込んでいく。
 カリ首が埋まったところでがっちりと彼女を抱きしめ、うなじにキスマークを散らし、耳孔をねろねろとねぶるのだ。
 「ほーら、イチバン太いトコロ、アスカに入っちゃいましたよー」とささやき、美しい花嫁を絶望させるのだ。
 それはけっして可憐な肉体を凶暴きわまりない器官で破壊することを恐れているのではなかった。
 「喪失の瞬間」をできるだけ引き延ばし、生贄になにが起きているかをじっくりと認識させることによって、「Nervの姫君」をセックスのための「ドール」へ引きずり下ろすための手段に過ぎない。
 じりり、じりりとペニスが埋没していくごとに、アスカの精神は白熱していく。
 「い、いたぁ……いぃぃ……ゆるして……ゆる……して……ぇ」全身を貫く苦痛に、きしみながらねじ込まれていく圧迫感に声にならない悲鳴を肺腑の奥から漏らしながら、アスカは巨大なペニスに馴染まされていく。
 絶望にうめき、無力感に押しつぶされ、自分がこの肉塊に支配されてしまったことをいやでも理解させられていく。
 慈悲を乞う言葉がいつしか、「ダメぇ……ダメ……赦してぇ……違うのぉ……違いすぎるの……シンジのものと違いすぎるの。こんな、こんな凄いの入っちゃったら、ア、アタシ壊れちゃうぅぅッ!」というものに、つまり彼の偉大さを讃えるものとなっていることに気づきもしない。
 ついに彼女の子宮まで「それ」が達したときには、全身に脂汗を滲ませて「あ、あ、あ、はいっちゃった。ぺにす、ぺにす、ぺにすが……ぺに……すぅ」と痙攣しながら連呼し、普段の聡明さなどは欠片も残っていなかったのだ。
 だから、クリスに「おお!アスカのココ、『美味しい、美味しい』とヨダレをたらしてますヨ」と卑怯に揶揄されても反論などできるわけがない。
 この外道な拷問になんとか耐えようと、本能が潤滑液を分泌させているにすぎないことをもはや彼女は理解できない。
 肉体の芯を貫く牡器官の存在感に思考のすべてを占められてしまった彼女は、クリスの言葉を砂に染みこむ水のように受け入れてしまう。
 苦痛から逃れようと無意識のうちに蠢動する肉裂の動きを乳首を転がされながら指摘されると、プライドを剥ぎ取られた彼女はぽろぽろと涙をこぼしつつ可愛らしく鳴いてしまう。

 だから、「アスカ、本当のセックスを教えてあげますネ」と宣言され、芸術的なカーブを描くウエストを掴まれてゆっくりと揺すられはじめた彼女は、美しくエロティックな悲鳴を上げることしかできない。
 彼女の目の前でマヤと交わるフィアンセが、その素敵な調べにさらに昂ぶっていることすら気づかずにアスカはクリスに与えられる強烈な刺激に翻弄されていた。
 半時間以上クリスに後ろから揺すられて、心も精神も、峻烈な意志も、アスカの精神をを形作るものすべてが「自分を貫く巨大なペニス」だけしか意識できなくなっていた。
 こころとは無慈悲に切り離された雌の本能を強引に覚醒され、誠実(だった)フィアンセを数分のうちにゴム越しの射精に導いていた熱く、締まりのよい肉洞すべてできゅうきゅう、ひくひくと巨人に奉仕するようになる。
 そうなったところで、男は美神への本格的な陵辱を開始する。
 すらりとした脚からどろどろに濡れ、伸びきったショーツが抜かれ、ぐるりと身体を巡らされる。
 強引に対面座位の姿勢にさせられて、情け容赦なく突き上げられる。
 悲鳴とともにのけぞると、硬くしこった両方の乳首をぎりぎりと摘まれて、苦鳴とともにさらに強くなった締まりを絶賛された。
 うってかわってソフトタッチで乳首を転がされて夢うつつの表情になったところで、強烈に突き上げて彼女を支配しているものが誰なのか改めて教え込む。
 男の胸にもたれ、いつしか幸福そうな表情を浮かべるようになると、彼はその上半身を前へ倒れ込ませてぐいぐいと腰をあおり、絶叫するところで尻穴をくじってさらに泣きわめかせた。
 「ほら、アスカ、イヤならそのまま立ち上がったらいいんですヨ。そうしたらワタシのペニス、抜けるじゃありませんか」ともうすぐ花嫁になる美女のアナルを指で撫で回しながら挑発する。
 全身の力が抜けてしまった彼女には、みずから立ち上がることなどできないことを知っていながら。
 ローティーンの頃からの戦友しか赦したことがなかった狭隘な彼女の花園が、柔らかくしっとりと陵辱者のペニスを食い締め、無意識のうちに射精を促す運動を始めていることを感じながら。
 そこでクリスはアスカの精神にとどめを一撃を与えた。
 「おや?いいんですか?このままワタシにレイプされてもいいんですか?ワタシのオチンチン、クセになっちゃったんですか?」と大声で尋ね、アスカに絶望の涙を流させるのだ。
 彼女が背中を震わせて泣き出すのと同時に、その肉襞がさらに甘美な蠢動を始めたことに勝利感を得たクリスはにやりと笑い、哀れな美しい生贄の髪を撫でてやる。

 再びアスカは対面座位の姿勢を取らされた。
 アナルをくじられ、唇を奪われるが抵抗しない。
 いつしか彼女の細い足首が男の腰の後ろで結びあわされる。
 彼女のしなやかな手が巨漢の首の後ろに回り、尖った胸の先を擦りつけはじめる。
 漆黒の巨体にミルクを溶かし込んだような美しい肉体を情熱的に密着させた惣流・アスカ・ラングレーは幸せそうにうっとりと瞳を閉じて、男に与えられる唾液をこくこくと飲み干しつつ、素敵な歌声をあげていた……。



 すぅっと闇の中から意識が浮かび上がった。
 「あ……アタシ……」涙をこぼしながら起きあがろうとする。
 「んっ!」首が絞まり、再びベッドへ倒れ伏す。
 「首輪……リード……」大きなベッドの柱と彼女の首輪をつなぐ頑丈なリード。それは彼女に自分の境遇を思い知らせる。
 錠付きの深紅の大きな首輪以外なにも身につけることが許されない「ペット」としての、「調教中の奴隷」としての立場を。
 「アタシ、また……」記憶がよみがえる。
 同時に屈辱もよみがえる。

 ……また、また、負けてしまった……。
 ……嫌なはずなのに。こんな屈辱、許さないはずだったのに。
 ……それなのに。
 惣流・アスカ・ラングレー、いや、あと数週間で「碇アスカ」となる美女はすすり泣いた。
 ……それなのに、また負けてしまった。自分から望んでしまった。
 ……あの屈辱を自分から「求めて」しまった。
 絶望が彼女の心を真っ黒に塗りつぶす。
 ……どうして、どうしてよ!どうしてなの?
 アスカはしゃくり上げる。
 ……だって、クリスは力が強いのよ!あんな男に力ずくで犯されたら抵抗できるわけないじゃない!
 ……だって、クリスの指で、あの指で触られて、いじられて、撫で回されたら……。
 ……だって、クリスの舌で舐め回されて、吸われて、そのうえキスされたら……。
 ……だって、クリスの、クリスのアレが入ってきたら、入れられてしまったら……。
 アスカはすすり泣く。

 ……クリスは悪魔だもの。せっくすの……悪魔……なのだから。彼に犯されたら……だめに……なるの……よ。

 婚約者との愛の巣で、それも許嫁の前で貫かれ、体内にたっぷりと精液を注ぎ込まれたアスカは絶望の淵に落とされた。
 その衝撃に打ちのめされたところを、指と舌とで変質的に犯されて雌の欲望をぶすぶすとくすぶらされてしまったアスカはソファーの上で尻を突き出してさらなる愛撫を無意識のうちに全身でねだってしまった。
 碇シンジが伊吹マヤに欲望を放出するさまを見せつけられつつ、クリトリスとアナルを責めたてられたアスカは、さきほど教え込まれた巨大なペニスへの渇望を植え付けられたのだった。
 そうなった彼女に残酷な拷問が行われる。
 クリスの巨大なペニスを待ち望んでひくひくとうごめく花弁に、その肉塊はあえて挿入されない。
 熱を持つ凶器は蜜を溢れさせる襞を乱暴にこすり立てるものの、その中へは侵入しようとはしなかったのだ。
 ソファーに横たわったアスカの太股を閉じさせて、その隙間を強引にピストンしてその絹のような肌の感触と、むっちりとした弾力をクリスは楽しむだけで、溶鉱炉のようにとろける彼女の「穴」へそれを挿入しようとはしなかった。
 さきほどアスカを貫いたときと同様に、幼女のような姿勢で抱きかかえておいて、クリトリスをペニスの先でぬるぬるとこすって、異様な刺激に彼女を泣き叫ばせる。

 「いや、やめて……」というつぶやきが「どうして?どうしてシないの?」に変わり、「なによぉ!犯すのなら早くしなさいよぉ!アタシをレイプしたいんでしょ!早く、早く入れなさいよ!オチンチン入れなさいよ!」と涙ながらの叫びに変わる。
 やがてついに「お願い!お願いだからどうにかして!」という懇願になる。
 ギャラリーの同僚女性たちに哄笑されつつも「おちんちん入れて!おちんちんが欲しいの!」と敗北の叫びを上げてしまう。
 カエデに携帯電話を渡され、そのほのめかしに負けて恥知らずで屈辱的なメッセージを婚約者の……「ね?次はベッドの上で……マヤを犯して……ベッドルームで、私をめちゃくちゃに……して……」と上目遣いでおねだりするマヤとともに隣室に消えたシンジの……携帯電話に残してしまう。
 全裸のままで、股間から白濁液をこぼしながら連れ出され、「勝手にオナニーを始めないように」手足をクローゼットから勝手に持ち出されたシルクのスカーフで拘束されたあげく、車のトランクに詰め込まれてクリスの官舎まで運ばれたのだ。

 「ああ……どうして……」
 アスカは絶望をその表情に浮かべて、裸身の肩を抱いた。
 そのまま身体を丸めて涙を流す。
 意識を失っている間に綺麗に磨き上げられていたにもかかわらず、太股と太股の間がまたぬかるんでいることを改めて意識して、彼女はさらに泣いた。

 「アスカさん、ゆっくり休めましたか?」
 突然にドアが開く。そこに立っていたのは上半身裸のクリスだった。
 「あ……ああ……ああ……」アスカは震えながら巨大なベッドの上を這い、巨漢からなんとか遠ざかろうとする。
 「ずいぶん楽しんだみたいね」カエデがビデオカメラを手ににこにこと現れた。
 「正常位で三回、バックで三回も出してもらえたのね。ずーっとお預けされてたのは分かるけど、アスカがあんな恥ずかしい声で叫ぶなんて予想外ね」
 サツキが頬を染めてカエデの言葉に続けた。
 「クリスさまのハメ撮りだから、アスカの表情がすごくよく撮れてたわ。だけど、ディスクが途中で終わってるのは残念。ね?本当は何回していただいたの?」
 車から荷物のようにベッドまで運ばれ、問答無用でずぶずぶとクリスとの交わりを強制された記憶がよみがえる。
 トランクのなかで取り返した理性がペニスにひと突きされるごとに薄れていくさまを思い出す。
 碇シンジにはとても許さないようなポーズでの性交に、脳の奥をスパークするほどの快楽を得ていたことを思い出す。
 「あ……ああ……」
 「アスカったら……犬のポーズで子宮を突かれてイキまくったあとに、うつぶせになってクリスさまのぶっとーいチンポでGスポットをごりごりこすってもらったのね?」サツキが身体をくねらせながら惚けた笑みを浮かべた。「すごく……すご……く良かったでしょ?とってもキモチよかったでしょ?アスカがおしっこ漏らしちゃうのもよく分かるわ」
 「サツキ……ああ……そんな……」
 同僚の淫落ぶりに絶句するアスカにカエデが続けた。「このロシア娘ったらバックスタイルのファックが大好きなのよ。おしりだけ突きだした姿勢でずぶずぶされちゃうと、シーツをぎゅーって掴んでとっても可愛い声で泣き叫ぶんだから」
 「カエデだって……アナルファックしてるときのよがり声……聞いている私たちみんなヘンになるくらいいやらしいくせに」
 「やだ……やだ……」アスカはできるだけ身体を小さく縮めて震えている。変わり果てた同僚たちの言動を改めて教えられた彼女はこどものように怯えていた。
 「まぁまぁ、ケンカはそれくらいにしましょう」クリスが朗らかに笑う。「これからアスカにレッスンしなくちゃいけませんから」
 「いやぁ!いや!許して!」アスカは泣き叫ぶ。恐怖で気が狂いそうだった。
 ひとたびクリスの指と舌と、ペニスで責められれば自分が正気を失ってしまうことを考えると、その途方もない快楽で彼女たちのように変えられてしまうことを考えると、もう身体の震えが止まらない。
 しかし、クリスはにやにや笑いながらアスカに近づいた。
 「見てクダサイ、アスカ。ほら」男はジーンズの前をゆっくりと開いてゆく。
 「あ……あ……あ……」男がジーンズのファスナーをじりじりと下ろしていくそこから彼女は目を逸らすことができない。原色のぴっちりしたショーツに包まれた巨大な膨らみが、その存在を露わにしていくさまを震えながら見つめてしまう。
 やがて現れる巨大な肉根に、異様な角度で立ち上がるそれに視線を吸い寄せられたアスカは、無意識のうちに太股をもじもじとさせていた。
 巨根の先端からじくじくと滲み出る汁を発見してしまうと彼女は碧眼を潤ませ、かすれた吐息を漏らすようになる。
 にやりとクリスは笑い、アスカとベッドをつなぐリードを外し、深紅の首輪を掴んだ。
 「助けて!いやぁっ!」我に返り暴れるアスカがひょいとクリスに担がれた。
 「助けて!助けて!ひぎぃぃぃッ……」男の肩の上で暴れていたアスカの抵抗が静まる。がくがくと痙攣していた。
 「オオ!アスカのココ、いい感じにほぐれて、濡れてますね。イイですよぉ」
 「い……い……あ……おぉぉ……」
 アスカの白磁のヒップを割り裂いて、男の太い指が女陰に侵入していた。
 「ワタシのペニスのことを考えていて濡れたんですね」
 「ちがう!ちがう!ああッ……」ぬぷぬぷと掻き回されて、アスカの抗言は尻すぼみになり、代わりに甘い吐息が混じりはじめる。
 「さ、アスカのファーストレッスンはどんな内容なのかしら」アオイがつぶやく。
 「お尻のレッスンだと思うわ。抵抗できない姿勢でたっぷりお浣腸されて、お尻に栓をされちゃうの。そうして言葉遣いと態度を矯正されるの。綺麗な肌を脂汗でてらてらさせて、泣きながら我慢を覚えるのよ」とカエデ。
 「ううん、違うわ。もっともっとセックス漬けにされるの。シンジ君に許したこともないスタイルでいっぱいいっぱい犯されて、なんどもなんども絶頂に連れていかれて、おちんちんが好きで好きでたまらない花嫁にされちゃうんだわ」とサツキ。
 「わたし、どきどきしちゃう」別室に向かうクリスをおぼつかない足取りで追うアオイのタイトスカートは、股間のあたりにはっきりと染みが浮いていた。「あの……あの……アスカちゃんが『オマタのゆるいマゾ奴隷』になるのを想像するだけで……わたし、もう……濡れて……ぐしょぐしょ……ダメになりそう」
 「ゆるして……ぇ。助けて……」ぽろぽろと涙をこぼすクォーター美女の言葉に応えるものは、もう誰もいない。



◆ ◆ ◆



 勇ましい音を立てていた掃除機のスイッチを切ると、周囲が急に静かになった。
 「よしっ、完了」
 まくり上げた真っ白なシャツの袖を下ろし、深呼吸をする。
 「えと、次は……洗濯ものの整理……か」
 ぺたんと絨毯に座り、籠いっぱいに盛られたふかふかの洗濯ものを取り出すと、丁寧にたたみ始める。
 いつのまにかハミングが唇から漏れていた。
 「甲斐甲斐しく働くお嫁さん」を、彼女は心の底から愉しんでいた。
 自分があの「碇シンジ」に身も心も捧げた妻となっている。そう考えると身体が震えるほどだった。
 「使徒戦役」に終止符を打った英雄に、世界を救った優しい戦士に、初めて会ったときから親近感を感じていた年下の異性に尽くすことができる幸福を噛みしめていた。
 「彼」が喜ぶことならば、どんなことでもしてあげようと健気に思ってしまう。
 ……今日のご飯、シンジ君、気に入ってくれるかしら。
 下ごしらえを済ませたメニューのことを考える。
 ハミングが知らず知らずのうちに大きくなった。
 ほほえみながら籠に手を伸ばしたとき、彼女の華奢な肩が背後から抱きしめられる。
 細い悲鳴が彼女の喉から漏れた。

 「ただいま、マヤ」耳元でささやかれた。
 「……あ……あな……た」
 「今日は休講になったんだよ」籠に手を伸ばしたまま凍りついている伊吹マヤの耳に軽くキスしてから碇シンジは続けた。「だから、急いで帰ってきたんだ。マヤに早く会いたくて」
 「……で、電話……くだされば」微笑みのかけらもなく、青ざめているマヤの横顔を観察するシンジはとても嬉しそうだった。
 「電話?電話なんかかけたら、マヤが言いつけをきちんと守っているか分からなくなっちゃうよ」真っ白なコットンシャツを持ち上げている彼女の双つの膨らみをやわやわと揉みしだきながら彼は笑う。
 「電話しなくて正解だった。マヤが嘘つきなのを見つけちゃったよ」
 「だって!宅配のひとが来ちゃったんですもの!シンジく……シンジさまの言いつけ通りにしてたら、わたし……」
 「そのまま玄関で押し倒されて、ずぶずぶずぶ……ってレイプされちゃっただろうね」
 「ああ……」マヤのまつげが震えた。
 「まずは自分が十分愉しんでから、業務無線で同僚を呼ぶんだ。『おーい。変態がいるぞ』って。『首輪とエプロンしか身に付けてないオンナがここにいるぞ』って」
 シンジがマヤの頬に口づける。全身の力が抜け、両手がだらりと絨毯におちた。膝丈のジーンズのウエストホックが外されてもまったく抵抗できなかった。
 「仕事を放り出してきた男達に、マヤは輪姦されちゃったかもしれないね。もちろん全員生でナカダシはデフォだね」
 「わ、わたしっ……」がくがくと全身を震わせ、マヤは泣きそうな声で、でも陶然とつぶやく。「わたし……シンジ君のもの……なのよ。そんな、見も知らないヒトたちに犯されるなんて……ああっ!」
 「そういうの、大好きなんだろ?マヤ?」
 「い、い……あ……」がくんとのけぞる。唇からは甘い悲鳴が漏れた。
 「自分がただの『孔』として扱われるのが、さ」
 「違い……ます!違いま……すぅっ!」
 「こんなにどろどろなのに?」
 「う、うふぅぅぅッ!」
 「こんなに熱いのに?」
 いつしかシンジの右手はマヤのジーンズのファスナーを下ろし、さらにシンプルなショーツの奥深くへと侵入していた。
 「スキなくせに」シンジは言葉でマヤをいたぶった。その瞳にはまぎれもない歓喜があった。「処女を捧げた『御主人様』に命令されたら大喜びで碇シンジの『穴人形』になっちゃうマゾマヤのくせに」
 「ひぁんッ!言わないで!そんな風に言わないでぇっ!」
 見る者をぞくぞくとさせるマヤの泣き顔を鑑賞しつつ、シンジは締まりのよい柔らかな花弁深くまで蹂躙した人差し指をずぶずぶと前後させる。マヤはなんども首を振りつつもそのほっそりとした指をきゅうきゅうひくひくと締め付けてしまい、それは彼をさらに邪悪に微笑ませる。
 「マヤは、」碇シンジは「親友」に貸し与えられた「妻」へと呼びかけた。「マヤは分かってるよね?『言いつけ』は守らなくちゃいけないってこと。それがたとえ仮の御主人様の言葉であっても」
 「でも、でも……あ、ああっ!……ひぃぃッ!」Gスポットを乱暴に擦りたてられ、黒目がちの瞳に涙を浮かべて抗弁するショートカットが大きくのけぞる。
 はぁっとシンジは深く溜息をついた。
 「まったく、言うことぜんぜん聞かないんだから。もっと僕がしっかりしないと……ね?」
 くすりと笑ってシンジは指を引き抜き、花蜜にぬめった人差し指と親指で、かちかちに屹立したマヤのクリトリスをぎりぎりと摘む。
 「ひ、ひッ、ひぃぃン!許して、許して、ごめんなさい……言いつけ、言いつけ守れなくてごめんなさい!許してください!あなた!あなたぁぁッ!」
 謝罪と懇願を涙に濡れた声で叫びつつ、伊吹マヤはさらにショーツを濡らしてしまう。
 敏感な肉芽をごりごりといじり回されて、ダイレクトな刺激に翻弄されているうちに、Nervの優秀なシステム管理者はわずかに取り戻した理性を蒸発させてしまう。

 ……そう。そうよ、マヤはシンジさまの妻ですもの。旦那様のおっしゃることならどんな命令にも従わなければならない奴隷妻ですもの。
 ……ああ、そうなのよ。マヤは奴隷ですもの。
 ……「御主人様」がシンジさまに、そう、まるで「モノ」みたいに貸し与えた奴隷ですもの。

 そう心の中でつぶやいていくうちに、彼女の体温はさらに上昇する。
 シンジに与えられた言葉から、歪んだ淫らな想像をふくらませてしまう。

 シンジさまの言いつけ通りに、ハダカよりも恥ずかしい格好を……しなくちゃならないのね。
 シンジさまの言いつけ通りに、知らない男の人たちを誘惑……するんだ。
 シンジさまの妻なのに、「奴隷のマヤ」に欲情した男の人たちに押し倒されて、押さえつけられて、犯される……のね。
 シンジさまの妻なのに、「彼ら」がやりたいことをすべて受け入れさせられて……しまうのよ。おくちでのセックスも、両手を使ってのご奉仕も、お、お尻の穴のセックスも、それに、それに、屈強な男たちに挟まれて、二本のおちんちんで同時に犯されるの……逆らってもだめ。嫌ですって言っても、許してってお願いしても……むりやりに……。
 全身を精液まみれになって、玄関に放置される姿をシンジさまに、愛おしいだんなさまに見られてしまうの……。
 シンジさまの妻なのに、輪姦されて悦んでしまった証拠を隠せもしないマヤは、シンジさまに軽蔑されてしまうんだわ……。
 「罪を償う」ために、マヤはお仕置きをされてしまうの、とっても恥ずかしくて、辛くて、キモチのいい……罰をうけるんだわ。
 「罪を償う」ために、どんなご奉仕でもさせていただきます。いえ、させてください。って泣きながらお願いするの。シンジさまに軽蔑されても、嘲られてもお願いするの。
 だって、だって、ご主人様にご奉仕することは、とてもすばらしくて、素敵で、気持ちがいいコトなのですもの。

 ……ああ、奴隷妻のマヤってなんて恥ずかしくて、不潔で、いやらしいのかしら……。
 ……ああ、マヤってなんて恥ずかしいマゾなのかしら……。
 ……もう、戻れるわけなんてないわ。こんな変態になってしまったら、マヤはもうだめなんだわ……。

 誰からも好意を持たれる愛らしい表情に淫靡な笑みを浮かべ、「奴隷妻」伊吹マヤは自らの未来を想像する。
 彼女の心の中でしだいにあるイメージが強固なものへと変化していく。

 どんな淫らな命令でも、どんな恥ずかしい命令にでも従わなければならない伊吹マヤ……。
 ペニスに支配され、オスの快楽に奉仕することが存在意義となった伊吹マヤ……。
 知性もキャリアも否定され、ただのセックスのための温かな肉人形と化した伊吹マヤ……。

 ああ、とマヤは甘い声を漏らす。
 「ごめんなさい……あなた。マヤは、マヤは言いつけを守れない悪い妻です……」うっとりとシンジを見つめる彼女の瞳にはまぎれもない被虐の色があった。
 「どうか、どうかマヤを躾けなおしてください……」
 シンジは微笑み、彼女の唇を奪う。
 「愛しい旦那様」の唾液を嚥下させられながら、その美しい牝奴隷は何度もピンクに染めた肢体を痙攣させていた。



◆ ◆ ◆



 「あらぁ、そのエプロンとっても可愛いわね」とカエデはマヤに微笑む。
 「アクセサリーのコーディネートもばっちり。素敵よ」アオイはそう言いながらブーツを脱いだ。
 「でもどうしたのかなぁ。そんなにもじもじしちゃって」サツキの言葉にはかすかな嘲りがあった。
 同僚たちの訪問を受け、玄関まで迎えに出たマヤは頬を染めたまま黙って首を振る。
 肩口に、腰回りにフリルの付いた黄色いエプロンの腰のあたりに両手がまわり、何度も首を振る。そのほっそりした首には鑑札付きの黒い首輪……アオイが「アクセサリー」と呼んだもの……ががっちりとはめられていた。
 「どうしたの?マヤ?上がってもらってよ」シンジの声がリビングから届き、マヤの表情はさらにせっぱ詰まったものになった。
 「あ、あの……どうぞ……」
 職場でのリーダーとしての威厳もなにもなく、伊吹マヤはつぶやきながら後じさり、壁にぴったり背中を押しつけたまま三人の部下……大井サツキ、阿賀野カエデ、最上アオイ……に部屋の奥へ進むよう促した。
 「どうしたのかしら?マヤ主任?」アオイがマヤへと歩み寄り、その肩を掴んでマヤを壁から引き離す。ぱっとその表情が明るくなった。
 「見て見て!これ!」くるりと裏返す。
 「いやぁ……見ないで……」
 「まぁ、真っ赤っか!」
 「あらぁ、また旦那様に逆らったのね。マヤったらほんとにグズなのねぇ」
 マヤの小さな声はカエデとサツキの哄笑にかき消される。
 「ほら、よく見せて」お尻を隠そうとしていたマヤの掌をカエデが軽く叩くと、マヤはその手を言われるがままに壁につき、お尻を突き出す姿勢を取った。
 「ね、マヤ主任、教えてくださいな」サツキが耳元でささやく。「どうしてこんな風になったんですか?」
 「それは、それは……旦那さまが、シンジさまが帰ってきたときに『この』格好をしていなかったから……で……す」
 「どんな姿でいたの?」
 「ジーンズに、コットンブラウスに、ソックス、それに、下着……」
 まぁ、と三人の唇から大げさな驚愕の声が漏れた。
 「シンジ君が怒るのも当然だわ」
 「まったくだわ、サツキ。奴隷のくせにそんな格好をしたなんて信じられない」
 「まったく、マヤったらどうしようもないわね」カエデは断言した。「いいこと?貴女は碇シンジ様に貸し与えられた奴隷なのよ?碇シンジ様の欲望を満たすためのただの『孔』なのよ?」
 「あ、ああ……」
 「奴隷が身につけていいのは首輪だけと『御主人様』はおっしゃったでしょ?」サツキが続けた。「シンジさまの温情で、その可愛いエプロンだけは身につけていいと許可をいただいていたのに……なんて恩知らずな奴隷なの?マヤは」
 「ごめんなさい!ごめんなさい!」マヤは涙をこぼしながら同僚達に贖罪する。「マヤはいけない奴隷妻でした。だから、シンジさまに罰をいただいたんです!」
 「どれだけぶっていただいたの?」
 「さ、三十回……です。身につけたもの一枚あたり五回です。きちんと、きちんと声を出して数えました!」
 小振りのお尻をくりくりと振りながら、目に涙を浮かべてショートカットの可愛らしい女性は叫ぶ。カエデはゆっくりとうなずいた。
 「当然よ。でも、シンジ君って優しいのね。『御主人様』なら一枚あたり二〇回でも少ないくらいよ」
 「で、でも、マヤはよく分かりました。きちんと理解しました!もう、もう、勝手なことはしません!」
 「よく言えたわ。マヤ」カエデは優しくマヤのショートカットを撫でた。「いまの言葉を忘れちゃだめよ」
 「はい……」甘く、淫靡な表情でうなずくと、伊吹マヤは客人たちを碇邸の奥へと案内する。
 「旦那さま」の罰で真っ赤に腫らしたお尻を三人の同僚の視線にさらしたまま、素肌に黄色い可愛らしいエプロンだけの姿で部屋の奥へと歩いていくのだ。
 おぼつかない足取りで、その太股に粘液の筋を光らせながら「シンジさま……お客様がいらっしゃいました……」と震える声で告げるのだ。



◆ ◆ ◆



 「マヤ、辛いかい?」
 「夫」に呼びかけられたマヤは潤んだ瞳で彼を見上げ、こっくりした。
 「そうなんだ。可哀想に。だけどね、まだだよ。まだもっと僕を気持ちよくしてよね、マヤ」
 「あ、ああぁ……シンジさまぁ……もう……もう……」
 「いい顔してるわ。マヤったら」カエデがマヤのほつれ毛をそっと直してやりながらつぶやく。「お浣腸液でお腹のなかをぱんぱんにされて……でもおちんちんで前の穴をぎちぎちにふさがれて……とても気持ちよくって、とっても苦しいのね?」
 「あ、あはぁ……ん」リビングのテーブルに仰向けの姿勢で横たわり、真っ白な太股を大きく開いて碇シンジを受け入れているマヤは虚ろに甘美な表情で吐息を漏らしていた。
 彼女の肛門には黒いアナルプラグが挿入され、腸内できゅるきゅると暴れ狂う一リットルの浣腸液が勝手に迸らないようにされていた。
 苦痛と快楽で精神をぐずぐずにされた彼女は、雌奴隷としての本能に従い「御主人様」に仕込まれたとおりにシンジのペニスをその蜜壺で巧みに締めつけ、彼に快楽を供給する。
 もうなにも考えられなかった。
 「だんなさま」の硬いペニスと、腹部を圧迫し、灼熱の苦痛を与える液体と、ペニスが前後するたびにこりこりと暴れて直腸と子宮を巧みに刺激するプラグのこと以外は。
 「ああ、マヤ、貴女とても素敵な貌をしているわ」アオイがそっと頬を撫でた。「ご覧なさい。あのアスカと同じくらい綺麗よ。いまの貴女は」
 軽く頬を叩いて壁際のディスプレイに注意を向けさせた。
 「あ、あたし……アスカ……と……おなじ……」
 ふるっ、とマヤは全身を震わせる。シンジがうめき声を上げた。

 彼らの視線の向こうにはアスカがいた。
 尻穴に薬液を注ぎ込まれ、栓をされたままクリスに貫かれて、美しく淫らに鳴いていた。


 その映像のなかのアスカは、とても美しく、とても淫らで、哀しいペットだった。
 リビングルームの絨毯に膝をつくよう命じられ、全裸の美女はお尻を高く突き上げた礼拝の姿勢をとらされる。
 クリスに首輪を掴まれ、ふっくらとした頬を毛足の長い絨毯にすりつけるアスカの青い瞳は、どこか遠くを見つめていた。
 すらりとした下半身と、むっちりとしたヒップを強調する姿勢を保つアスカの背後に巨人が膝をつく。
 「デワ、このクリスめがお姫様のお尻にご奉仕さしあげましょうネ」
 真っ白なヒップをぐいと掴んで秘肛をあらわにすると、クリスはちゅぱちゅぱと粘っこい音をたてて、丹念に執拗に彼女の排泄口を舐め回す。
 「ひぃん……ひ……は……ぁあ……」
 アスカの瞳がはっと見開かれる。
 Nerv官舎の無機質なトーンの絨毯に爪を立てて掻きむしる。
 ルージュが塗り直された唇から涎がこぼれ落ちる。
 艶やかな髪を振り乱す彼女の首輪が再び掴まれ、カメラへ正対させられる。
 「ほらほら、アスカ、綺麗に撮ってもらわなくちゃ……ね?」
 ほっそりとした指で髪を整え、最上アオイはアスカの紅に染まった頬にちゅっと口付ける。そのままレンズに流し目を送って微笑む。
 「さぁ、アスカちゃんはどんなに美しく開花するのかしら?」
 「う、あ、おお……い、いやぁ……」
 ずるりと舌が侵入し、すぼまりの中で動き回ると身体を震わせてアスカはエロティックな音色を奏でた。
 だが、これも調教の序曲に過ぎない。
 屈辱的な快楽に酔う彼女に、クリスは平然と命令する。「さ、アスカ、今度は自分の手で左右のヒップを開いて舐めやすいようにしてクダサイ。ワタシが両手を使えるようにネ」と。
 できるわけなどなかった。
 いくら卑劣漢に犯されたとはいえ、気高い彼女がそのような姿勢を自ら取ることなどできるわけなどなかった。
 小さく首を振り、「できない……そんなこと……できない……」とつぶやく。
 直後、肌を打つ音が立て続けに室内に鳴り響き、そのたびにアスカは悲鳴を上げる。
 打擲音とともに涙をまき散らす。
 その表情を写しとっていたカメラが、ぐっと引いた。
 「いや!いやぁっ!」クリスはにやにや笑いつつ、アスカにスパンキングを与えていた。
 泣き叫び、なんとか逃れようとしても、屈強な男に首輪を握られて上半身を絨毯に押しつけられていてはどうにもならない。
 大理石のように白く輝く美尻にクリスの平手が容赦なく叩きつけられていく。
 一打ごとにアスカの悲鳴に嗚咽が混じり、語尾に媚態が混じっていく。くるりくるりとむっちりとしたお尻を振って泣く。
 幼女のように泣きわめきながら「します!します!お尻のアナ、見えるようにしますっ!」と絶叫するまで三分もかからなかった。
 涙をこぼして紅く腫れあがったヒップに両手を回し、あごと肩、膝で体重を支えつつ自らの手で谷間を開いて不浄の孔をクリスと、いつの間にか背後に回ったビデオカメラの視線にさらす。
 「オオ!アスカの美味しそうなアナル、丸見えですね!」
 「……ああ、言わないで……言わないで……」男の言葉にアスカはしゃくり上げる。
 「ホラ、物欲しそうにひくひくしてますヨ」
 「お願い……お願い……いじめないで……お願い……」
 カメラに向かって哀願するその表情は被虐の悦びに染まっていた。
 そして、クリスによる「奉仕」が再び始まった。
 尖った舌で麗人の排泄口は清められ、唾液を塗り込められ、そしてねろねろと侵入された。さらに男がその両手でほっそりした腰回りをすべすべと撫で回すと彼女は全身を震わせる。
 男の指がゆっくりと前へ回り、アスカの敏感なクリトリスをつまんでごりごりと弄り回すと、痺れるような快楽で彼女はなにも考えられなくなった。いつしかアスカの腰はゆっくりと回り、濃度の高い蜜が内股を、滑らかな腹部を伝って流れていく。
 「はぁぁ……」
 どろどろになったアスカの女陰にクリスがずぶりと中指を突き入れる。
 悪魔のセックスの悦びを知ってしまったそこを指でピストンされ、肉芽が押しつぶされる。
 女の悦びで理性が熔け落ちていくなかで、尻穴をいやらしく責めたてられた。
 そうして性器として目覚めさせられ、ひくひくと尻穴がほころんできたところに悪魔の薬剤が注入されるのだ。
 クリスの舌による愛撫がいつのまにか終わっていても、夢うつつな瞳で腰をうごめかせていたアスカは肛門に突然感じる冷たく硬い感触に悲鳴を上げ、ちゅるちゅると流し込まれる液体の冷たさに絶叫し、暴れようとする。
 もちろん、それはまったく無駄な行為だった。
 巨人によって首輪を掴まれ、カーペットに美貌を擦りつけた彼女は奴隷の姿勢を強制された。
 腰を動かそうとしても「だめよ、アスカちゃん。この器具、ガラス製だから暴れると折れてしまうわ」と浣腸器を支える大井サツキに指摘され、自らの手でアヌスをさらけ出したポーズのまま凍りついてしまう。
 「ふふ、いい子ね。カエデ?しっかり撮ってあげてね」サツキは微笑むとゆっくりじわじわとピストンを押し出していく。
 「あ、あ、あ、やだ、やだ、やだ……」
 背筋を悪寒が走り、内蔵が灼熱の炎にじわじわとあぶられる。
 同時に理性も融けくずれていく。
 じっとりと全身に汗を滲ませた彼女は屈辱的な姿勢のままで、残りの薬液を注ぎ込まれてしまう。
 男の指でクリトリスをしごかれて、鋭い快楽と腹部の圧迫感で意識がとぎれとぎれになる。
 「ひぃっ……ひぁぁ……ん……ひ……」
 「ほーら、全部入っちゃったわよ。えらいわ。よく我慢したわね」カメラを構えていたカエデはひどく優しく言った。「さすがにエヴァの搭乗前に腸内洗浄してるだけのことはあるわね。三五〇CCも美味しそうに飲み干しちゃって」
 「あ、あ、ああ、出ちゃう、出ちゃう、苦しい……よぉ……あ……い、いいいいッ」
 悶えるアスカ、しかし彼女は混乱している。鋭利なほどに断続的な排泄欲と、ぶっとい指にしごかれるクリトリスから与えられる悦楽の両方に翻弄されているうちに、どちらが快楽で、どちらが苦痛なのかすらもう分からなくなってしまっていた。
 だから彼女は奴隷の姿勢を保ったまま、白い裸身に冷や汗を滲ませて、淫らに鳴くだけになってしまう。
 「ほらアスカ、いまからお注射抜きますからねー。お尻の穴をぎゅっと締めておかないと、大変なことになっちゃうわよ」サツキはくすくす笑う。
 「ああ、ああ、助けて、助けて……ぇ……あぁ……」
 アスカのアナルから浣腸器の嘴が引き抜かれる。歯を食いしばって暴発を食い止めようとする彼女の表情ははやくも蒼白になっていた。
 「トイレ、トイレ、トイレぇ……いかせてよ。でちゃうよ。でちゃうよぉ……や、や、いじらないで、こりこりしないで、気持ちよくなっちゃったら、なっちゃったらぁ……」
 泣きながら哀訴した願いはにべなく拒絶される。トイレに行くことも許されず、きゅっと持ち上がった自慢のヒップを自らくつろがせる姿勢のままでいることを命じられる。
 何度も何度も首を振り、歯を食いしばって屈辱の瞬間を遅らせようと彼女は努力する。
 そこへクリスがにやにやと笑いながら尋ねるのだ。
 「もう限界ですカ?我慢できませんカ?」
 何度も何度もうなずくアスカ。頬がざらざらする絨毯にこすれていることなど気にもならない。
 「もう漏れそうなんですね?」
 子供のようにこっくりする。もう限界だった。
 「お願い!お願い!お願いだから!……え?!ひ、ひっ!いやぁぁぁ!やめ、やめ、やめてぇ!お、おおおおおおッ!」
 「よかったわね、アスカ。クリスさまに『栓』してもらえて」
 紺碧の瞳を見開いたまま痙攣するその表情を克明に捉えていたカエデが微笑する。もちろん、アスカの尻穴に第一関節まで埋まっているクリスの中指をクローズアップで押さえておくことも忘れない。
 「もうだいじょうぶデスヨ、アスカ。もう漏れたりしませんから、思い存分愉しんでくださいネ」
 「ああ、ああ、いやぁぁ……あ、おおおッ!い、いぃぃぃぃッ!」
 アナルを指で犯されたままアスカは姿勢を変えられ、性交を強いられる。
 左脚を大きく持ち上げられた側位のポーズで男の太くて硬く、熱いペニスをずぶずぶと迎え入れてしまう。
 腸内で煮えたぎる液体の感覚と、直腸付近をごつごつした指で弄ばれる違和感と、子宮を突かれる衝撃に彼女は泣き叫んだ。
 だが男が腰をグラインドさせると、狭隘な蜜壺を擦り上げられる快楽と尻を男の指で掘られる圧迫感に彼女の理性は消え失せてゆく。
 惣流・アスカ・ラングレーはよがり泣き、甘え声を張り上げる。
 信頼していた同僚たちにくすくすと嘲笑されていることにも気づかずに、艶やかな髪を振り乱し淫声を部屋中に響き渡らせる。
 好き放題に男に突かれているうちに、屈辱的な絶頂を何度迎えたのかも分からなくなり、ただ泣きながら「ああ、ああ、すごい!すごいの!こんなの、こんなの、らめぇ!らめぇぇぇ!」と絨毯をかきむしりながら子供のように泣くようになる。
 いつのまにか獣の姿勢で巨漢と交姦させられて、ペニスで突かれるたびに言語とは呼べない淫声をあげつつ室内を這いまわされる。

 そして彼女は「教育」されるのだ。
 快楽で惚けただらしない表情を軽くはたかれ、瞳に光が戻ってきたところでペニスを引き抜かれる。
 「芯」を抜かれた極上ボディを絨毯に突っ伏し、荒い呼吸を繰り返すアスカはしかし、安息を許されない。
 肛門を貫く指がごりりぐりぐりと動き回り、再び泣きながら絨毯を這い回ることになる。
 言われるがままに応接テーブルの上に仰向けになり、自ら膝裏に手を回して卑猥な開脚ポーズを披露させられた。そうして同僚たちと彼女が構えるカメラのレンズに絶頂に至るまでとその後のだらしない表情を詳細に観察されつつ、クリスに尻穴をなぶられることになる。
 灼熱の液体が腸内を掻き回す苦痛にうめき、ごつごつとした指にじわりじわりとピストンされる異様な感覚に涙をこぼす。
 腸内に灼熱の液体を注入されたアスカは、拡張された排泄口を貫く指がゆっくり抜かれると排泄の快楽に全身を震えさせ、引き抜く寸前で再び奥へそれが侵入すると圧迫感で半狂乱になった。
 そこでクリトリスと牝裂をも指で犯される。
 もう耐えられなかった。彼女はそれが快感であることに否が応でも気づいてしまうのだ。
 クリスに「アスカ、アナルをいじられると気持ちイイですよね?」と太い指をゆるゆる動かされながら尋ねられると、数度目の質問ののちにうなずいてしまったのだ。
 さらにクリトリスをしごかれつつ、菊肛に刺さった指を回転させられると「い、いヒぃぃぃ!お、おしりぃぃぃッ!お尻がいぃぃぃのおぉぉっ!」とついに叫んでしまったのだ。
 同僚やクリスに訊ねられるたびに「Nervの姫君」なら絶対に言ってはいけない淫語をつぎつぎと艶やかな唇から発するようになったのだ。
 「うん!うん!あなる、アナル!気持ちイイっ!」
 「あ、ああっ!いま、いま、アスカ、アスカはお尻でイきましたぁぁ……!」
 「ユビ、ユビ、クリスのユビ!すごくイイのぉ!ああ!ああ!とっても、とっても素敵なの!」
 「こんな、こんなキモチのいいコト、シンジは、シンジはしてくれなかったわ!ああ!ああ!すごくいいのぉぉ……」
 決壊の苦痛と背徳の快楽に押し流された彼女はペディキュアが塗られた爪先をきゅうきゅうとすぼませて泣き叫ぶのだった。
 同僚達のくすくす笑いに、「あーあ、アスカったら、アナル責めに夢中になっちゃったぁ」という嘲りの声に背筋をぞくぞくさせてしまっていた。
 「ひィン!ひぃぃぃッ!あぁッ!」と切れ切れに淫靡な鳴き声をあげながら、ガラステーブルの上で全身を揺すり、さらなる快楽をねだっていた。
 切ない声を上げるアスカの唇ににんまりと笑ったクリスが顔を近づけると、彼女はうっとりと瞳を閉じてキスをねだるまでになっていた。
 じゅるじゅると卑猥に巨漢と舌を絡めつつ、前と後ろの孔を指で犯される幸福に酔っていた。

 やがてアスカはクリスの指遣いに誘導され、よちよちと前のめりの姿勢でバスルームへと連れて行かれる。
 そこでもまた、彼女は男との交わりを要求される。
 いや違う。
 もうすぐ「碇アスカ」となる女性は、恋人でもない男とのセックスを「許される」のだ。
 尻穴からの快楽で心が麻痺した彼女は、膣孔へのさらなる刺激を自分から求めるまでに堕落していた。
 「あ、ああ、アタシの前の方も……ゆ、指、指じゃなくって……ね、ね?奥まで、さっきみたいにずぶってシて!ね?お願い。お願い。ずぶって、ずぶってしてよぉ……」と涙を浮かべておねだりしていたのだから。
 だから「イイですよ、アスカ。ただし自分でまたがって、自分の手で入れるんですヨ」と言わるとためらいもなにもなく、「は……はい……」とつぶやいて、タイルの上で胡座を組むその漆黒の巨体にアナルを指で犯されたまま不自由にまたがる。
 クリスのペニスに絡ませようとしたしなやかな指が、火傷でもしたかのように離れたのはその背徳の行為に躊躇したらではなく、その牡器官の熱さと硬さに驚いたためにすぎない。
 なぜならば一度遠ざけたその両手は、またすぐにクリスのペニスに添えられたから。
 その赤黒い肉棒を、やわやわと握りしめたアスカの表情は喜悦と欲情にとろけていたから。
 熱い吐息とともに彼女の腰が沈み、男の腰と密着したとたんに「あ、ああっ!にゅるって、ぬるって入っちゃったぁ!クリスのペニス、ぺにすぅぅぅ、アタシの中に入ってるぅッ!」と絶叫してしまったのだから。
 幸せな鳴き声を漏らしながら、クリスにひしと抱きついて唾液を交換しはじめたアスカは、誰の目にもとても幸福そうで、とても卑猥だった。

 そして彼女はその時を迎える。
 「さァ、アスカ、おトイレですよ。皆に見てもらいながら一杯ひり出してくださいネ」
 淫らな腰の回転運動を止められなくなったアスカの耳元でクリスがささやく。
 「え?だ、だめ!」
 はっと瞳が見開かれると同時に、勢いよく指が抜かれる。
 「い、いやぁぁッ!」アスカは歯を食いしばり、決壊をなんとか防ごうとする。下半身に力を込めて、人間としての尊厳すら否定される瞬間を同僚たちの目にさらさないようにはかない努力をする。
 「おお!おお!アスカ!いい締めつけですね!上手になってきましたね!」
 きゅうきゅうと男の性器を締め付けつつも、ねっとりと絡みついてさらなる奉仕を行う膣孔の性能を褒めたたえつつ、クリスは放出前のラストスパートを開始する。子宮を突かれる快感にアスカは半狂乱になりつつも、なんとかアナルを食い締めようとする。
 しかし、どすどすと彼女を突き上げていたクリスがにんまりと笑い、「イイんですよ。アスカ。思い存分出しなさい」そうささやくとかちんかちんにしこったアスカの乳首に歯を立てたとたん、彼女の努力は潰えてしまった。
 「あ、あああっ!イヤ!だめ!だめぇぇぇ!見ないで!見ないでぇぇッ」
 人としての尊厳をなにもかも否定される聞くに耐えない排泄音とともに、少女の面持ちを持った美女は泣き崩れる。
 同時にその放出はもうじき「碇アスカ」となる女性を原始的な悦楽で飽和させていることが、柔らかな唇の端からあふれる唾液からも明らかだった。
 そこに男は残酷に卑劣にとどめを刺すのだ。
 「行きますよ、アスカ」言葉も出せない彼女にささやくと同時に獣のような声を上げてクリスが自らの欲望を放出する。
 子宮に叩きつけるように放出される白濁液の感覚に意識を白熱させ、信じられないほどの快楽を強制的に与えられたアスカは堕ちてしまった。
 「あ、あああ、クリス!クリス!素敵!ああ、ああ!アタシ!アタシ!イク!イっちゃうぅぅ……あああ……らめぇぇぇ……」
 完全に牝として目覚めてしまった表情と卑語にまみれた絶叫をカメラに記録されるアスカは、さらに固く陵辱者に抱きついてつぶやいていた。
 「ああ、クリスぅ……ステキぃ……きもちぃぃ……ああ……大好き……」と。



 「……そうなんだ。イきながらお漏らしするとすごく気持ちいいんだ」
 マヤをテーブルに乗せて犯しつつ、壁のモニターに見入っていた碇シンジは口元に笑みを浮かべる。
 モニター内の惣流・アスカ・ラングレー、クリスにその肢体を清められるシンジの恋人はだらりと四肢を投げ出しまったくの無抵抗で、まるで人形のようだった。
 しかしその濁った淫靡な色彩を瞳に宿した人形は、男の指がボディーソープを塗り広げていくうちにひくりひくりと痙攣し、「ああ、クリスぅ……くりすぅ……あなたぁ……あなたぁ……」と蜜のように甘い睦言をつぶやくのだ。
 「ほんと、すごくいいみたいだね」
 裏返されてだらしない大股開きになった婚約者の姿を見つめるシンジのその笑みは彼の父親とまったく同じものであることに、彼自身は気づいていただろうか。
 「じゃ、マヤもそうしてあげようね」
 「ひ、ひっ!そんな!お願いです!それだけは、それだけは許してください!」
 クリスに丹念に清められているアスカの下半身のクローズアップ……アナルをひくつかせつつ、媚肉からおびただしい量の精液をこぽこぽと逆流させるさま……を酔ったように見つめていた伊吹マヤは蒼白になった。
 「あら?マヤったら……」シンジによるマヤへの調教を見守っていた最上アオイが眉をひそめた。
 大井サツキが足音も荒くテーブルの上で喘ぐマヤへと近づくと、その表情をのぞき込み冷ややかにあざけった。
 「マヤ?あなた何様のつもり?自分はアスカちゃんよりも偉いとでも思っているのかしら?」
 「だって……だって、あんなコト、あんなコト……」
 「伊吹マヤは自分のことを『イきながら排泄させられるような最低のドレイじゃない』って思ってるのね?アナルをクリスさまのオチンチンでずぶずぶされてイっちゃう女のくせに」
 「……そんな……言い方……しないで」顔をそむけるマヤ、だがその言葉にはどこか陶然としたところがあった。
 「いいえ。マヤは最底辺ランクのマゾ牝奴隷よ。おちんちんのためならどんな言いつけにでも従う、モノみたいに扱われる自分が愛おしくてたまらない変態娘よ」サツキの隣に並んだ阿賀野カエデが微笑しながら嘲った。
 「あ、あああ……」
 「ほら、もう昂ぶってる。本当にマヤってマゾっ娘なんだからぁ」アオイが微笑する。「シンジ君、このマゾマヤはどんなに扱っても構わないのよ。クリスさまからもそう言われていたでしょ?」
 「え、ええ」アオイの言葉にいささか気圧されて彼はうなずく。
 「いいのよ。ぜんぜん構わないの」カエデがアオイの言葉を継ぎ、茶色い瞳にどこか冷酷な光を宿してマヤの頬をそっと両手で挟む。「だってこのコったらね、バージンなくして二日も経たないうちにおちんちんが好きで好きでたまらないオンナノコになっちゃったのよ」
 「カエデぇ……ひどい……よ……」
 「そうそう」テーブルに腰掛けたアオイが涙ぐむマヤの柔らかな胸を人差し指でそっとつつく。「『研修に来たクリスさん』を宿舎に案内したところまではバージンだったくせに、ベッドルームに引きずり込まれてずぶずぶずぶーってヤられちゃったマヤちゃんは、クリスさまのドレイにしてもらうために私たちを罠にはめたんだから」
 「だって!だって!そうしないと、そうしないと……」マヤの表情が歪み、涙がぽろぽろと溢れ出す。が、友人たちはとても残酷だった。
 「『マヤにオチンチンをくれないですもの!』だったかしら?」サツキもテーブルに腰掛け、浣腸液でぷっくり膨らんだマヤの真っ白な下腹部をさわさわと撫で回す。「無断欠勤を心配するわたしたちを呼び出して、睡眠薬を飲ませて……意識をなくしたところをハダカに剥いてベッドに並べて縛り上げて……クリスさまに……捧げたのよ」
 「ああ……許して……」マヤの頬をこぼれる涙をカエデは優しく拭ってやる。そのうえでマヤを責めるのだ。
 「あたしね、その日デートの予定だったのよ。マコトさんと……。前の日にね、あたし……プロポーズされてたの。それでね、どんな風に、どんな顔してマコトさんのお嫁さんにしてください。って言おうかな。って思ってたんだよ。なのに、なのにね。ぎっちぎちに縛られて後ろからクリスさまに……」
 「カエデったら『マコトさん!マコトさん!ごめんなさい!ごめんなさい!』って泣き叫んでたのよ。クリスさまにずぶずぶハメていただきながら」サツキがうなずいた。
 「サツキは三人の中では最初だったのよね」アオイの言葉にサツキは頬を染めた。
 「そう、クリスさまに貫かれて目が覚めたの。でもね、夢の中でわたし、なんどもクリス様の指と舌でイかされていたから……何が起きているのかも分からないうちになんどもなんども絶頂してしまったの」
 「そうよ。サツキったら意識を失っていたカエデやあたしが起きちゃうくらい恥ずかしい声でヨガってたのよ。『誰?誰なの?いや、やめて!またイっちゃう!また、またぁぁ』って」アオイは淫靡な笑みを浮かべた。
 「そしてあたしは、失神したカエデとサツキに左右を挟まれたままオチンチンをいただいたのよ。ふたりがクリスさまのチンポで泣き叫んでいるあいだ、『おあずけ』されてたから、入ってきた瞬間にあたし、すっごいオーガズムをむかえてしまったの。そのあとの記憶が全くないくらいに」
 マヤと同類のセックスの虜へと堕とされた経緯を笑顔のままシンジに告げたあと、アオイは悪戯っぽく彼をのぞき込む。「だからね、シンジ君。いいのよ。レイプされたくせに、そのチンポ欲しさに親友を売ったこの変態奴隷を好きなように扱っても。苦痛と屈辱と快楽で壊してしまっても、クリスさまは笑って許してくださるにちがいないわ。それに、マヤも本望だと思うわ。快楽で壊れるなんて、マゾ娘には至福の歓びだもの」
 「ひ、ひ、ひぃぃぃン!」マヤが絶叫する。「お願い!お願い!シンジく……あ、あなた!そんなに、そんなに、激しく掻き回さないでぇ!」
 だがシンジはピッチを早めた腰遣いを止めようとしない。泣きじゃくり、懇願するごとに具合が良くなってくるマヤの蜜壷の具合を微笑みながら堪能する。
 「マヤ、苦しい?」優しく尋ねるカエデに声も出せずマヤはうなずく。
 「そう、そうだよね。オナカをぱんぱんに膨らませて、出させてもらえないんだもんね。オチンチンとアナルプラグがとっても気持ちいいのに、そのおかげでイけないんでしょ?」
 マヤは親友の柔らかな語調にぽろぽろと涙をこぼし、何度もこっくりした。
 「可哀想なマヤ、気を紛らわせてあげるわ」マヤの第一の親友はにっこり笑ってマヤの顔をまたいだ。
 「カエデ……カエデ……そんな……あっ!その……染み……」カエデの制服の奥をまともに見上げ、彼女の下着を否が応でも見つめさせられたマヤの表情が変わる。
 「あら、もう気がついたんだ」カエデはそのまま腰を落とし、マヤの顔にショーツの股間を押しつける。
 「ふぅぅん!カエデ!ああ、この、ふぉのにおひ、この匂いぃぃ……」
 マヤが麻薬中毒患者のように震えたところでカエデは押しつけた腰をいったん離す。そうしておいてゆっくりとショーツをずらし、自分の媚肉をマヤの視線にさらすのだ。
 ぐしょぐしょに濡れた無毛の蜜壷を。
 白濁液がぽたりぽたりとしたたる淫孔を。
 「そうよ、マヤ」大きく唇を開け、舌を伸ばしてそのしたたりをなんとか舐め取ろうとする彼女を見下ろしてカエデは薄笑いを浮かべた。「そうよ、いっぱいナカダシしていただいたの」
 「ふぅぅっ!ふぅぅぅ!ずるい!ずるいよぉぉ!」マヤはこどものように泣いていた。
 「ふふっ、マヤ、舐めたい?」
 「ちょうだい!カエデ!ちょうだいよぉ!」
 なんとかむしゃぶりつこうとするマヤのショートカットは、静脈がうっすらと透けた太股でぎゅっと締め付けられて動けなくなった。
 「だめよ。マヤ」くすくす笑うカエデ。舌を一杯に伸ばして彼女にとっての「甘露」をなんとか舐め取ろうとするマヤ。
 「あ、あああ……欲しいよぉ。カエデ!カエデぇ」
 「もう……マヤったらどうしようもないコなのね。じゃあ、貴女がもし、シンジさまが満足できるまで我慢して、一生懸命ご奉仕できるのだったら、舐めさせてあげてもいいわよ?」
 「うん!うん!我慢する!我慢する!シンジさまが満足してくれるまで、マヤは我慢します!」
 「本当に?」
 「はい!はい!マヤは我慢します。シンジさまに一生懸命ご奉仕しますっ!だから、だから!」カエデの上司は男に貫かれたまま、必死になって懇願する。自分の言葉がなにを意味するかなどもはや分かっていない。ただ自分の真の主人の精液を、ここ数日味わうことができなかったその汁を舐めたいだけなのだった。
 「じゃ、恥ずかしいことも我慢できるよね?シンジさまがそう望まれるのなら」
 「はずかしい、こと?」マヤは幼児のように無垢な表情で尋ねる。頬に、額にカエデのこぼした精液を受けたままで。
 「そうよ。とても恥ずかしいこと。御主人様が望む、マヤにとってはとっても惨めなこと。そう、アスカちゃんみたいなこと……できる?……もちろんできるよね?」
 「アスカちゃん、みたいな……」マヤは繰り返す。

 ……アスカちゃんみたいに。
 マヤの麻痺した思考の中で何度もその映像がリプレイされる。

 ……お腹の中に溜めに溜めさせられた液体を同僚の嘲りの視線を浴びつつ放出させられるアスカの姿が。
 ……プラグを抜かれて十秒ほどは「ダメ!イヤ!こんなのイヤぁ」と歯を食いしばっていたものの、決壊が始まったとたんに原始的な快楽にまみれてしまったアスカの端正な美貌が。
 ……アスカがぶるぶると震えつつ排泄の快感に悶えているそのときに、満を持したクリスに精液を注ぎ込まれ、熱くて粘度の高いその悪魔の液体に子宮をノックされてさらなる高みへ連れ去られるアスカの獣のような声が。
 ……放心状態からゆっくりと帰ってきたところで、美しい年上の同僚たちに「そのとき」の音と匂いを口々に嘲られ、プライドも希望も打ち砕かれて泣きじゃくるアスカの涙が。
 ……クリスによって塗りつけられた石鹸で裸身を妖しく輝かせて、命じられるままに四つん這いになって再びごつごつした指でアナルを悪戯される美しい花嫁が、淫菊から与えられる快楽に身を震わせるたびにひくつく媚肉からぽたぽたとしたたる巨漢の精液が。

 クリスに言われるがまま、人形のようにうつろな表情で、人形のように男の好みのポーズをとる惣流・アスカ・ラングレーは伊吹マヤにとってとても美しいものに思える。

 ……あたし、アスカちゃんみたいに……なるの……ね。排泄さえも御主人様にコントロールされる奴隷になるんだ。
 ……惨めで、恥ずかしくて、いやらしいオトコのヒトの玩具になるのね。
 ……とても素敵なセックスのための人形になるのね。

 「しますぅぅッ!」伊吹マヤは陶酔しきった表情で叫ぶ。「しますぅッ!アスカちゃんと同じことを!どんな恥ずかしいことでも!ね?ね?ね?だから、だから、だからぁ!」
 「駄々っ子なんだから、マヤは」見られながらの排泄すら大声で望みはじめたマヤの髪を大井サツキは手を伸ばして撫でてやる。
 「ね?カエデ、いいんじゃない?このマゾマヤにセーエキあげても」
 にっこりと微笑むと、カエデは腰を落とす。
 くぐもった歓喜の声とともに、子猫がミルクを舐めるような音が聞こえるのと、カエデが悩ましい吐息を漏らすのはほぼ同時だった。
 サツキはシンジへ笑いかける。「ほら、このマゾ娘ったら、同性の同僚のアソコをしゃぶるのに夢中だわ」
 シンジも笑う。「本当だ。さっきまでお腹が痛いって泣いてたくせに。クリスさんの精液をぺろぺろできたらどうでもいいんだ。僕のものをあんなに美味しそうにしゃぶってクセに妬いちゃうなぁ」
 「ああ、あン、ふむぅぅッ、ち、ちがうんですぅ。んふぅ、ひがうんでふぅ……」
 「夫」の非難を頬を染めて否定しつつも、マヤは舌を動かすことを止められない。同僚と同様にクリスの精液中毒患者となった彼女は、同僚の胎内にたっぷり注ぎ込まれた白濁液を味わうことに夢中になっていたのだから。
 さらにアオイの胎内にもクリスの精液が詰まっていることを教えられ、条件によってはそれを舐めさせてやってもよいとほのめかされたマヤはなんの躊躇もせずに降伏する。
 どんなことでもするから舐めさせてください。と泣きながら同僚に懇願する。
 にやりと笑った「夫」から「してほしいこと」を告げられても、ほんのわずかしか躊躇しなかったのだ。
 「そうなの、そこまでしてマヤ主任はあたしのココ、舐めたいんだぁ」とサツキに笑われても涙を浮かべてこくこくうなずくほど渇望していた。
 大井サツキが巻きスカートをほどき、Tバックをずらして豊満なヒップをマヤの顔の上に落とすときにはシンジに促されたとおり「マヤにお恵みいただいて……ありがとう……ございます」と頬を紅潮させてごあいさつするのだ。
 そうして同僚の花弁を丹念に舐め、喉を鳴らして精液をすすり、さらにアナルセックスを楽しんできたばかりの菊門にも口舌奉仕を終えたマヤは、シンジの望みどおり自らの転落を告白する……。


◆ ◆ ◆



 その北米支部からやってきた男に伊吹マヤが親切に接したのは、好意を抱いていたからではなかった。
 むしろ彼女が抱いていた畏怖とちょっとした偏見を糊塗するためだった。
 そのちょっとした仕草や視線から感じてしまう純粋な「牡」への恐怖と反発を。
 さらにその肌の色への偏見とかすかな優越感を。同時にそんな自分への嫌悪を。
 だから自分から彼、クリスを宿舎へ送っていこうと声をかけたのだ。
 東京支部開発室長たる伊吹マヤが、オトコノヒトが怖いなどと言えないのだから。
 宿舎の前まで彼の先に立って歩き、男の視線を痛いほど背中に感じていても毅然としている自分を、松代になかば幽閉状態にされている先輩と重ねて誇らしく思っていたのだ。
 だからカードキーをリーダーにかざし、「はい、ちゃんと登録されてますよ。ゆっくり休んでくださいね」と微笑みながら振り返えったそのときに、にゅっと伸びた太い両腕に背後から抱えられても対応を誤ってしまったのだ。
 少女のように泣き叫んでいれば、子供のように暴れていれば、助かったかもしれないのに。
 伊吹マヤはなけなしの勇気とプライドを振り絞って「あ、あの、クリスさん……私、こういうこと、いやなんです。離して……くださいませ……ん?」と震える声で抗議して切り抜けようとしたのだった。
 ひょいと抱え上げられ、「そうですか。デモ、ワタシはお人形みたいなジャパニーズガールがダイスキなんですヨ、伊吹室長みたいなネ」と笑うクリスの目を見てしまったマヤは、ブーツの爪先をぶらぶらと宙に浮かせた姿勢で金縛りにあってしまう。
 彼女は理解してしまったのだ。
 彼の本性を。
 彼がいままで巧妙な仮面をかぶって生贄を探していたことを。
 自分がもはや逃れられないことを。彼の欲望に捧げられてしまったことを。

 その男の瞳は爬虫類のそれだった。

 官給品とは思えないほど豪華なベッドのマットレスに投げ出され、ようやく我に返って携帯を取り出して助けを呼ぼうとする彼女に巨漢はのしかかる。
 ぎゅっと手首を握られると、簡単に携帯は床に落ちた。
 マヤの拳をふるっての抵抗も、涙声での呼びかけも効果はなかった。
 這いずって逃げようとすると、巨漢にのしかかられ肩をぎゅっと掴まれる。
 激痛が走った。苦痛に声も出ない。
 ぱくぱくと唇だけを動かすマヤの耳元で、男はにやにや笑いながらささやいた。
 「ニガーのディックがダイスキになるまで犯してあげますからネ。抵抗してもいいですよ。ぜんぜん大丈夫ですよ。好きなだけ暴れてください。関節を外されるまで、好きなだけ」
 凍りつく伊吹マヤに、クリスは続ける。
 「ココにくる前に、ブロンドのリトルガールにハメたときはそうしましたヨ。ジュニアハイにも入学してないコドモのくせに、ワタシにハンドガンを向けましたからネ」
 「あ、あなたって、あなたって人は……」
 戦慄するマヤ。しかし彼女はもう抵抗できない。
 溌剌としたブロンド少女が巨人に押さえ込まれ、四肢の関節をひとつひとつ外されるごとに泣き叫び、抵抗のすべを失うさまを微に入り細に入り教えられては。
 太陽のような笑みが魅力的な少女を全裸に剥き、いまや等身大の人形と化した彼女をベッドの上で様々なポーズをとらせたのちに極太のペニスで前後の孔を貫いたと耳元でささやかれては。
 両親と兄に助けを求めること、涙をこぼして慈悲を乞う以外なにもできなくなった十二歳の少女のあらゆる部分を……唇や太股はおろか、脇の下から爪先までつかって欲望を満たしたとにやにや笑いながら告げられては。
 マヤはもう、屈服するしかない。
 クリスに命じられるまま泣きじゃくりながらうつぶせになり、手足を大きく開いたままの姿勢を取る。
 澄んだ音ともに立ち上がる鋼の刃に制服が、清楚な下着がたちまち切り裂かれ、ただの布きれと化した。
 すすり泣き、震えるマヤの背中に、首筋に、むっちりとしたヒップにクリスの舌が這う。
 べったりと唾液を塗りつけられ、嫌らしい音ともにキスマークを付けられていくうちに、嫌悪の声がいつのまにか「おんな」のあえぎに変わっていることに彼女は気がつかない。
 男に言われたとおり大の字の姿勢でシーツをぎゅっと握りしめ、あんあん鳴いてお尻を振っていることも気づかない。
 異性の目に触れさせたこともなかった淫孔に分厚い舌を感じると悲鳴を上げてしまうものの、恐怖で折れてしまった心は言われたとおりの姿勢を保ち続けてしまう。
 「だれか!だれ……かぁ……センパイ、センパイ……助けて……助けて……」とうわごとのようにつぶやいていたものの、いつしか軟体動物のように自在に動き回るクリスの舌に翻弄されて艶声を張り上げていた。
 そしてたっぷり二時間以上舐め回され、吸われ、しゃぶられた伊吹マヤはクリスに言われたとおりにお尻を高く持ち上げて彼の指と舌が与えてくれる快感を受け入れている。
 聡明で柔和な瞳を欲望にどんよりと曇らせて、彼女は腰を振っていた。

 いままでに得たことのない悦楽に、しなやかな肉体が痙攣と弛緩を数え切れないほど繰り返したのち、伊吹マヤは純潔を奪われる。
 膝裏に手を回されてひょいと持ち上げられ、無防備なM字開脚とされた彼女は、虚ろな瞳のままその秘襞にクリスの屹立しきった巨大なペニスを埋め込まれる。
 初々しいといってもいい秘やかな割れ目が固い肉棒に無惨に貫かれ押し広げられ、愛液と鮮血を滲ませる。
 しかしそれでも男は容赦しない。言葉も出せないままなんどもなんども首を振る彼女を強引にゆすり、突き上げ野蛮な牡器官をさらに深く埋め込んでいく。
 「やっぱりバージンだったんですねぇ。会ったときからそうじゃないかと思ってましたヨ。マヤ室長はとっても幸運ですネ。初めてがこんなすごいディックなんてレディはほとんどいませんからネ」
 「あ、ああ……苦しい……のぉ。許して、ゆるして……ぇ」
 うわごとのように切れ切れにつぶやくマヤを残酷に言葉でなぶり、じりじりと彼女の身体を沈めてゆく。
 「ああ、ああ……ゆるしてぇ……こんなのぉ……こわれちゃうぅぅ」
 「大丈夫です。マヤの躯はずいぶん美味しそうに頬張ってますからね。すぐにコレなしでは生きていけなくなります」
 「やだぁ……やだ……こんなのぉ……いやよぉ……」
 しかしやがて美しい涙とともに、マヤは開花させられるのだ。
 貫かれたまま失神と覚醒を繰り返させられるうちに、彼女の肉襞は牡のペニスに絡みついて快楽を得ることを覚えてしまう。
 子宮に浴びせかけられる熱い精液の感覚が理性を麻痺させ、絶望の悲鳴を歓喜の声へと変えてしまう。
 男の屈強な肉体に絡め取られ、アクロバティックな体位でずんずん突かれていると、男の体にひしと抱きついている自分を発見してしまう。
 固く節くれ立ったペニスでおんなの弱点をついに探り当てられ、そこを集中的に責められるうちに、自分がなぜ処女を保とうとしていたのか忘れてしまう。
 男に抱かれたままでしか眠ることを許されず、口移しでしか喉の渇きをいやせず、幼児のように抱えられての排泄を強いられ、凶器としか思えない剛棒で責め抜かれた彼女はそれにすがりつくしかなくなるのだ。

 快楽に、悦楽に、淫欲に。
 「可哀想なマヤ」という自己憐憫に。
 「野獣を愛するしかない伊吹マヤ」という幻想に。

 そうして彼女は花開いていく。
 それはさだめ。逃れられない運命。
 淫らに鳴きながら、伊吹マヤはクリスの虜となってゆく。


 「御主人様」の精液を舐めさせてもらえるのなら、いまやどんなに恥知らずなことでもできるようになってしまった伊吹マヤの告白はそれだけでは終わらなかった。
 マヤが「……でもね、でもね、いたかったけど、くるしかったけど、わたし……いまはとってもクリスさまのオチンチン、だいすきなのよ」と自身の処女喪失をうっとりとした口調でしめくくると、それまで両手を自らのスカートの中で掻き回していた大井サツキは淫蕩な笑みを浮かべショーツから引き抜いた人差し指と中指をマヤの目の前にかざしてみせる。
 「まーや、これなにか分かる?」
 ほっそりとした人差し指と中指のあいだには粘液と白濁液のアーチがかかっていた。
 「あっ!あぁぁっ」アナルプラグから与えられる快感と嫉妬に燃えた「夫」碇シンジが激しく打ち付ける腰が与える刺激、さらに切なく甘いあえぎ声とともに語られたマヤの処女喪失譚は彼女自身の理性を完全に失わせていた。
 「ちょうだい!ちょうだい!アオイぃぃ!」
 「いいわよ。マヤ、もちろんですわ。私たちって友達ですもの、ね?」
 マヤの頬に淫交の証を塗りつけるサツキは冷ややかに笑う。
 「じゃあマヤ、さっきみたいにお話ししてくれれば舐めさせてあげるわ」
 「う、うん。話します。なんでもします!」
 「そう、じゃぁ、お願い。私たちをクリスさまに『捧げた』ときのことを」
 「え?……は、は……い」
 マヤがためらったのはほんのわずかなあいだだけだった。
 熱に冒されたようにふわふわした口調で言葉を紡いでいく。


 心配して集まった親友三人に睡眠薬を飲ませたこと。
 意識を失った彼女達の衣服を剥ぎ取って、「御主人様」に言われるがままの姿勢を取らせては同僚の肉体を隅々まで鑑賞していただいたこと。
 そのあいだ、マヤは「御主人様」に問われるがままに親友たちの「パーツ」について赤裸々に品評し、単なる同僚以上の絆から知ったプライバシー……けっして他人になど話してはならないおんなの秘密まで……頬を染めて漏らしてしまったこと。

 ……はい。たしかアオイはお尻でセックスしたことがある。っていってました。だけどいたくてとちゅうでやめちゃったそうです。だけど、なめなめしてもらったり、ゆびでイジってもらうのは、なんだか不思議なキモチになっちゃうって……。

 ……カエデったら、あたしたちのなかでいちばん経験がはやかったんです。じゅう、じゅうに……さいのときに、家庭教師に恋して「だいて」もらったんですって。
 ロリコンの大学生にいろいろ教え込まれて、三ヶ月も経たないうちにオチンチンでイける小学生になっちゃったけど、その「恋人」のゼミ仲間に「レンタル」されて目が覚めたそうです。
 カエデったら、カレシのマンションから三日も帰してもらえずに、ロリコン大学生たちに輪姦され続けてやっと自分がオモチャにされてるだけだって気がついたんですって。
 ふふっ、ずいぶんお馬鹿さんですよね。

 ……サツキはお口で舐めてあげるのが大好きなコなんです。
 ぺろぺろしていくうちに、しだいに大好きな人のアレが固く、熱くなっていくとすごく幸せな気分になるんですって。
 そう、サツキって献身的なんです。とっても。大好きな人に望まれたら、嫌って言えないタイプなんです。
 だから、素肌に制服だけ身につけて職場に来たことだってあるんですよ。みんな気がつかなかったけど、あたしたちにはすぐ分かりました。だって、なにをするにもトロトロしてたし、顔を真っ赤にしてたし。そのくせ仕事熱心だから、床にしゃがんで配線のチェック作業してるんだもの。パンツはいてないのが他の人にばれちゃわないかしら、ってとってもはらはらしてたんですよぉ。

 そんな無慈悲なプロフィールを語りつつ、マヤは同僚の肉体を弄んだのだ。彼女自身を陵辱した男とともに。
 そうしてマヤと同僚達は獣の虜にされてしまう。

 カエデはデートの待ち合わせ場所で二時間以上も待ち続けている相手が「どうしたの?カエデちゃん?」と優しい口調で問いかけてくる携帯に向かって、「ああッ!あたし、すごく素敵なチンポにいま犯されてるんですぅ!ま、マコトさんよりも、ずっとずっとぶっとくて気持ちいいの!ああ、ああ、カエデはとっても幸せなの!お、おおお……い、イク!イク!カエデ、カエデはクリスさまのチンポでイきますぅぅぅッ」と絶叫する。
 二つ折りにされて足首をかくかく揺らしなが短縮ダイヤルの最上位に登録した相手へ、自分が肉欲の虜となったことを宣言したのだった。

 「こんな……こと……こんな……許されない……わ」そうつぶやきながらも最上アオイは腰の動きを止められない。クリスにきめ細かな背中を見せてまたがる姿勢から逃れることができない。
 脚を踏ん張ってその巨大な肉棒から抜け出そうとしても、腰を持ち上げていくうちにごつごつした牡器官が淫洞へ与える刺激が彼女を夢心地にしてしまい、あと少しのところでぺたんと腰を落として圧迫感に歓喜の吐息を漏らしてしまうのだから。
 クリスの太い人差し指がひくひくとうごめく尻穴にずぶりとはめ込まれてしまうともうだめだった。
 「恋人のベットでのお願い」に根負けしてしたこととちょっとした好奇心で、アナルの快楽をおぼろげながら知っていたメルキオール主任オペレーターは、成人ペニス並みの太さでかつ自在に動き回るクリスの指がアナルをくじると泣きわめきながら腰を振ってしまう。
 「おしり、おしり!おしりイヤぁぁ!」とメガネの奥の知的な瞳をどんよりと澱ませて、ヨダレをたらしながらなんども痙攣していたのだ。

 量感のあるヒップを突き出す姿勢を強いられて、バックから犯された大井サツキもその唇から上げているのは拒絶でも、助けを求める悲鳴でもなく、やむことのない歓喜の声だった。
 子宮が命ずるままに、もっともクリスのペニスにGスポットを刺激されやすい角度に腰を持ち上げたサツキは屹立した乳首をクリスにこりこりいじめられるとさらさらとした髪をおどろに振り乱し、シーツを固く握りしめて絶叫するのだ。
 「こんなの、こんなの、私じゃない、私じゃない!」
 そう叫びつつも彼女の腰は卑猥に動き続けていた。
 やがてその叫びも言語とは呼べないものへと変わっていく。
 樹液を彼女の中にたっぷり放出し、それでも硬度の変わらない凶器を目の前に差し出されると、その異臭にも粘液にも躊躇せずに大きく口を開けて舐めしゃぶるようになっていた。



◆ ◆ ◆



 「……ね、マヤって最っ低のマゾでしょ」サツキと途中で交代し、アナルにまで流し込まれたクリスの精液をマヤに与えていたアオイは淫猥に微笑んだ。「オチンチンのためなら、セーエキのためなら、キモチ良くなることなら、どんなことでもしちゃうのよ」
 「あ、あむぅぅん。ひ、ひがうのぉ……ん、んふぅッ」涙を流しつつマヤは同僚の言葉を否定する。しかしそのあいだもアオイのアナルを味わうことを止められないマヤにシンジは微笑む。
 「そうだね。マヤは最低のマゾ妻だね」
 「ああ……言わないで……そんなひどいこと言わないでぇ……」
 けれどもシンジには分かるのだ。彼の「妻」が意地悪な言葉を投げつけられるたびに、柔らかで熱い肉襞がきゅっ、きゅっと彼のペニスを締めつけることを。
 親しみやすく愛らしい表情が涙で曇るたびに、彼女の蜜壺は美味になっていくことを。
 「じゃ、そろそろ行こうか」
 「え……?」
 怪訝な表情のマヤにシンジは微笑む。
 「バスルームだよ。アスカみたいにお漏らししながらイくんだろ?」
 「あ……あぁ……」そう、彼は忘れていなかったのだ。クリスの精液を舐めさせてもらうためにマヤが破廉恥きわまりない宣言をしたことを忘れていなかったのだ。
 そうしてマヤは連れて行かれる。
 バスルームへと、犬のように這いながら、「夫」にバックから貫かれて。

 清潔な新居のバスルームで、伊吹マヤはアナルプラグを抜かれ、ビデオカメラのレンズと同僚の嘲りの視線に曝されながら排泄を強制され、同時に精液を子宮いっぱいに注ぎ込まれる。
 映像のアスカと同じように、伊吹マヤも全身を震わせながら絶頂を迎えさせられる。
 映像のアスカのように、快楽で頭のなかを真っ白にさせられる。
 映像のアスカのように、なにも考えられない悦楽人形へと化身する。
 ビデオカメラのレンズと同僚と、「夫」の視線にさらされながら。


【真説・交換奴隷誕生記 -煉獄編-に続く】





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Original text:FOXさん
From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(3)