01.ASUKA STRIKES!

「ぉあ、黒や……」

鼻の下を緩め気味に、率直過ぎる声を洩らしてしまった少年は迂闊といえば迂闊だったのだろう。
直後、延髄にミシリと決まった衝撃。
刹那の速さで意識を刈り取られると、鈴原トウジは放物線状に伸びた血反吐を残して、船べりから大西洋へとダイブして消えたのだった。

「ト、トウジっ!? な―― なんてことすんだよっ!」
「うるさしっ! 下賎の輩がこのワタクシに穢れた目を向けてッ……!」

万死に値するわと高らかに叫んだ彼女に蹴飛ばされて、もう一人の友もまた哀れっぽく悲鳴を上げながら甲板から吹ッ飛んでいく。
蹴り抜いた姿勢から彼女の右足がダンと甲板に着地して、そのやたらと重く硬そうな靴音にシンジはヒッと首を竦めた。
脛を覆う、鈍く輝くダークアイアンの金属色。
大人の男だってそうそう履いていそうも無い凶悪なプロテクターが付いた、なんともゴツいブーツだった。
その足下から黒のサイハイを黒のガーターで吊って、続いて一瞬見えた下着もなんともアダルトな黒。
そしてこれまた黒のワンピースを潮風に翻してと、カラス色に統一したファッションの少女だ。
次は僕の番かと泣きそうになっていたシンジにニヤリと横目をくれて、彼女―― 惣流・アスカ・ラングレーは口元に手を当てながら高らかに笑って見せたものだった。

―― ひゅーほほほほっ……!!

それはまるで獰猛な肉食獣に射竦められたかのようで、シンジはたまらず腰を抜かしてしまったのだが、周囲から野太い歓声を上げる水兵達には何故か堪らないほど魅力的な笑顔に見えていたらしい。

「えーっと。多分、分かってると思うけど……」
「……彼女がセカンドチルドレンなんですね」

そんな彼女をお仲間なのよと告げる上司の声も、部屋の隅で包帯グルグル巻きにミイラ男と化した友人達を片目にでは甚だ不吉に思えて、

「フフッ、仲良くやりましょ? サードチルドレン!」
「……あはは。よ、良かったわねぇ〜シンちゃん。なんか気に入って貰えちゃったんじゃない?」
「勘弁して下さいよ……」

只でさえ悲観的にしか見通せないシンジの将来に、鬱々と予感させるものがあったのだった。



その後、新横須賀の港にたどり着くまでの混乱をシンジは殆ど何も覚えていない。

「たかだかサカナのでっかい程度がぁッ! ……このアタシにぃ〜〜!!」

必殺っ、ATフィールド三枚下ろしっッ……!!

襲来した使徒を吹っ飛ばすついでにアスカが艦隊の半数以上を海の藻屑にしてしまった―― それでも『アスカ様を守るためならば』と、艦長以下の皆が口を揃えるのをミサト達が薄気味悪そうにしていたのも。
引き摺られるようにして紅いエヴァンゲリオンに連れ込まれ、その二人乗りのままで戦ったシンクロの記録に出迎えに来たリツコが目を丸くしていたのも。



Index Next


スパシン物・鉄の掟、消化メニュー

高CQ、博士号、直接シンクロ、高笑い、名前変化、聖痕、特殊能力(ATF、眼力悩殺スマイル等)
爪先から頭のてっぺんまで漆黒エヴァ二人乗り、俺理論全開、料理の鉄人、名前だけの訳わからん必殺技
命令拒否権、いちおくえん請求、ハーレム、刀から炎、ピアノ線、指弾、レイたん人形、元傭兵
MAGIへの最高ランクアクセス権、下逸も真っ青な大金持ち碇家当主、もしくは次期当主
私設特務機関●○××総司令官、最低でも尉官以上の階級、俺キャラマンセー
コアなアニメ及びエロゲー準拠のオリキャラ、使徒っ娘、やたらと無能な外道、電柱、赤毛猿
無能かつアル中なホルスタイン牛、改造大好きマッド、単にヘラヘラ笑っているだけの無精髭
ショタもしくはズーレな手下、超熱血馬鹿、潔癖性馬鹿、キモイ軍ヲタ、狂牛病メガネ、忘れられたロンゲ
「左様」以外に台詞を吐かない敵役、強化型ナルシスホモ
サンドバック、もしくは糸でカッティングされるチンピラとヤンキー
決まって虐殺される保安部か諜報部の黒服さんと戦自の隊員さん
形だけでも出るか完全無視、たまには大悪人になるJA作った人
二、三行の戦闘表現、もしくは特大フォントの擬音だけであっさりと死んでしまう使徒の皆さん

※このメニューは最低スレpart5のレス185に準拠しています。