オトメゴコロ・完結編


Original text:STさん


〜そのプロローグ〜

うららかな日曜の昼。前日の土曜日に続けての連休である。
学生達は、あるいは趣味に、あるいは休養にと、皆それぞれの休日を楽しんでいるのだろう。

だがこの部屋の主は、そんな心境になれなかった。
ベッドに座り込み、手の中の物を見つめている。一枚の映像ディスクだ。
机の上には同様のディスクが数枚置かれている。

日曜の昼、両親は用事ででかけている。室内でどのような行動を取ろうと誰も咎める者はいない。
だが少年は悩んでいた。このディスクを渡されたのが一昨日。
それからというもの、見るかどうか悩み続け、踏ん切りがつかなかったのだ。
この一ヶ月の間、自分の立っていた世界が揺らぐような体験が続いた。
そして手に入れたこのディスク。この中の映像は想像がつく。
否、予想はできるが想像がつかない映像なのだ。

少年が動いた。彼の部屋にある小型のテレビ。スイッチをいれ、震える手でディスクをセットする。
再生ボタンが押された。少年の顔に浮かぶ表情は好奇心と欲望、そして恐怖だろうか。
低い起動音の後に映し出されたのは・・・拘束された女性達だった。

「ア、アスカ・・・、綾波・・・」

全裸の二人は両腕を広げて固定され、足はM字型に広げ、やはり固定されている。
さらに目隠しされた上に口は猿轡で塞がれていた。
そして彼女達をとりまく沢山の男達。みな欲望に目をギラつかせている。

  
 『準備は完了っと。これで抵抗はできないだろ』
 『んんーっ、うむーっ』
 『うぐっ、うーっ』

身動きできない二人は必死に身をよじり、拘束から逃れようとしている。
だが徒労にすぎなかった。


 『何を言ってるかわからないねぇ。早く入れてほしいのかな?』
 『んっんんっ!』
 『ふぐーっ!』

男の言葉を否定するように顔を振り、声をあげようとする。
しかし塞がれた口では呻き声にしか聞こえない。

 『安心しなよ。すぐに気持ち良くしてあげるからね』
 『よし、アスカちゃんは俺からだな』
 『レイちゃんは俺だ』
 『うんんっ、んーっ』
 『んむっ、んむーっ』

勝手な事を言いながら、それぞれの足の間に男達が身を入れる。
閉じる事も隠すことも出来ない女性器に男達の性器がこすりつけられる。


「や、やめろ・・・やめてよ・・・」

少年のか細い声がもれる。しかし映像はすでに記録された物。もう変える事はできないのだ。


 ヌグッ ズヌヌッ
 『おおっ、キツイ、キツイなあ、アスカちゃんのマン○は』
 『わっわえぇ、ぅわええ〜』
 『グニッ、ズププッ』 
 『レイちゃんのオマン○も凄く締まっていい感じだよ』
 『ぐっ、ふぐうっ!』

微かな抵抗も虚しく、少女達の性器は根元まで男の性器を受け入れてしまった。
 
 ギッチュギッチュ
 『アスカちゃんのここ、あったかくてヌルヌルしてて、とってもいいよ〜』
 『ぐっ、んぐっ、んうううぅ!』
 ギュッギュッ 
 『ほ〜らレイちゃん、奥をこすってあげる。気持ちいいだろう』
 『いあぁ、んひぃっ』 

激しく髪を振り乱し、猿轡をギリギリと噛み締める。男達の蹂躙から逃れるように。

「あ・・・あぅ・・・」

シンジは何も出来ない。助ける事も。そして・・・何故か目を背けることも出来なかった。
 
 『はーっ、はーっ』
 『ふーっ、ふーっ』
 『そろそろ出そうかなぁ』
 『おっ、こっちもこっちも』
 『!! うーっ! うーっ!』
 『んあっ! んあーっ!』

抜く気配など無いまま射精を訴える男達。その危機を感じ
二人は頭を激しく振り、必死に拒否の意思をしめす。しかし・・・

 『何を言ってるか分からないってば』
 『ほらほら、出しちゃうよ』
 『ひあぁ! ひあーっ!』
 『わぇ! わぇーっ!』

 ビュッ ドピュ ドピュ
 『出た出た、あーいい気持ち』
 『ううーっ!! うぐっ、うぐぐぐ・・・』
 『出るっ、いっぱい出るよっ』
 ドピュッ ドピュッ ドピュッ
 『んっ、ふぐぅっ、くくっ・・・』 

容赦のない膣内射精。二人の少女はギシギシと拘束具を鳴らしながら子宮へと注がれる精液を受けている。
目隠しの下から流れる涙と、呻き声とともに溢れた涎で、美しい顔はべしゃべしゃになっていた。

画面の中で凌辱される二人の幼馴染。
そして、それはまだ終わったわけではないのだ。

 『よーし、今度は俺達が可愛がってあげるね』
 『二人とも、今度はお尻がいいかな』
 『ふぐーっ!!』

 ズプ ズププ
 『あがっ、あえぇ・・・』
 『うっ、うぐうぅ・・・』

何人もの男達が容赦なく精液を二人に注ぎ込んでいく。前の穴にも後ろの穴にも。
次の男が挿入する事で、胎内の精液が押し出されて流れ出すが、またすぐに補充されていく。
シンジは呆然とそれを眺め続けた。
何回射精されたのだろう。男達が離れた後、ぐったりと横たわる二人の少女の体は
ヌラヌラと白濁液にまみれ、流れ落ちた精液で、下のシーツの色が変わる程だった。

 『ふーっ、出した出した』
 『最後に、俺達のをきれいにしてもらおうかな』

猿轡が外され、頭を抱えられた二人の口元に男達のペニスが突きつけられる。
先程の抵抗が嘘のように、素直にそれを咥え、清めていく二人。
もう抵抗する気力も残っていないように見える。

だが、そうではないのだ。

全員のペニスを舐め清めた二人の拘束が外される。
目隠しを取られた二人の表情は、軽い笑顔さえ浮かべた、落ち着いたものだったのだ。

 『どうだった、アスカちゃん。今回のプレイは』
 『うーん、まあまあね。目隠しされてされるがままってのも、ちょっと怖くて興奮したわ』
 『そりゃ良かった。レイちゃんは?』
 『私はあまり。猿轡なんかしないで、お口にも乱暴に突っ込んでもらうのがいい』
 『あいかわらずねぇ、あんたは。ホントに淫乱なんだから』
 『あなた程じゃないわ』
 『なんですってぇ!』

いつもの様な二人の口ゲンカ。だが内容はシンジを取り合ってではない。
お互いのセックスについての貪欲さについてなのだ。

「は、ははは・・・」

シンジの口から乾いた笑いがこぼれる。頭の中が飽和しているのだ。
しかし、自分でもきがついているのかいないのか。
その性器は、はっきりと性的興奮を示していた。


映像が切り替わった。映し出されたのは茶色い髪の少女。
全裸で、チョコンと座り込んでいる。その膝の上には、何故か皿のような物が置かれている。
少女が、始めましょうと声をかけると、画面の中にいくつもの影が入り
あっというまに少女の周りに群がった。小柄な少女と比べてもさらに小さい。
子供と言っていい年頃の少年たちだった。

 『こら、慌てないの。カメラの前に立っちゃだめよ』

その声に従い、少年達が動く。再び少女の姿が見えた。

 『はーい、順番に並んでぇ。今からお姉ちゃんがお口でいいことしてあげるからねぇ』

そう言いながら、先頭の少年の性器へとむしゃぶりついた。

 『あっ、ああっ!』
 『んふ? んっ、んっ、レロッ、んんーっ』
 『あっ、あっ、出ちゃうっ出ちゃうよぉ!』
 ピュッ ピュルッ ピュッ
 『んふぅ、んっ、んーっ、ぷはぁ、はぁっ・・・。いっぱい出たね。気持ちよかったんでしょ?』 

少年の小さな性器から口をはなすと、その唇の端から白い精液が顎を伝わりドロリと垂れ落ちた。
待ちきれないのだろう。次の少年が自分もというように腰を突き出している。

 『あーん、はむっ。うんっ、うんっ』
 『ああっマナお姉ちゃんっ、気持ちいいっ』

二人目もあっという間に射精してしまう。

 『あはぁ、もっとぉ。みんなもっとセーエキ出して。おちんちん空っぽになるまで吸い出してあげるぅ』

次も、その次も、少年達は未経験の快感に腰をふるわせ、マナの口へと精液をしぶかせていく。
一度終わった子たちも、ガマンできずにマナの髪の毛や顔に性器をこすりつけ今度はそこで射精していく。
時間をおかずに、マナは口元だけでなく、顔も髪の毛も白濁液まみれとなってしまった。

 『もう、髪にまでかけちゃって。洗うの大変なのよ』

子供達を叱りながらも、顔にかけられた精液の匂いを吸い込み、うっとりとした表情を見せている。

 『でもまあ、許したげる。こんなに出してくれたんだもんね』

そういって手に持ったのは膝の上に置いていた皿。そこには垂れ落ちた精液がドロドロと溜まっている。

 『うふふ、いただきます・・・』

マナは陶然とした表情でその匂いを嗅ぎ、舌を伸ばして、ミルクを飲む子猫のように
ピチャピチャと舐めた。 

 『あはぁ、頭がおかしくなっちゃいそう』

今度は皿を高く上げ、ジュルジュルと精液を飲み干してしまった。

 『おいしい・・・さ、最高ぉ・・・』

自分の異常な行為に興奮しているのだろう、乳首は硬くとがり、その手は股間へと伸びている。
そして興奮しているのは彼女だけではなかった。
目の前の光景に、少年達も再び性器を勃起させていた。
 
 『みんな、また元気が出たみたいね。さあ、今度はお姉ちゃんを気持ちよくしてね』

足を開き、性器を見せ付ける。
再び群がった少年達が、マナの姿を覆い隠した。



映像が切り替わった。誇示するかのような男の性器が映されている。
そしてそれを長い黒髪の少女が、息をするのも忘れたかのように凝視している。

 『心の準備はいい?マユミ』
 『マユミは生のチン○は初めてなのよねぇ』

アスカとマナの声が聞こえる。

 『えっ、マユミちゃんは処女なのかい?! いいのかな、こんなパーティーに参加して』
 『男とは初めてだけど、処女じゃあないのよねぇ』
 『マユミはオナニーが大好きだから、バイブで破っちゃったんだって』

男の疑問の声と、二人の楽しそうな声。
それを聞きながらマユミは恥ずかしそうに目を伏せた。だが目に浮かぶ欲情の色は隠せない。

 『さあ、まずはチン○しゃぶってみようかぁ?』

マナの声に従うように、ハァハァと息を荒げながらマユミが震える手を伸ばす。

 『あ・・・熱ッ・・・、それに、ああ、こんなにビクンビクン脈打ってる・・・』
 
いつのまにか顔を間近に寄せ、漂う性臭を吸い込んでいる。

 『本物はHな臭いでしょう。オモチャばっかり突っ込んでちゃマユミのマン○が可愛そうよ』

すっと伸びたアスカの手がマユミの性器をいじる。
「ああ・・」と声をあげるマユミのそこは既に期待の汁を滴らせていた。

 『さあ、早くしゃぶってイカせてあげて。でないとマン○にはおあずけよ』
 『あ・・・は、はい』

怯えるように答えるマユミ。だが、次の瞬間には、ためらうことなく男の勃起を咥え込んでいた。

 んちゅ ちゅう ちゅぷ
 『んんっ、フッ・・・、んふぅっ』
一心不乱にフェラチオを行うマユミ。
そこには初めての行為に嫌悪する様子は微塵も無く、紅潮した顔が彼女の興奮を示していた。
 
 チュボッ ジュルッ
 『す、凄いね、マユミちゃん本当に初めてなのかい?』
 『バイブを入れる時にね、いつも舐めて濡らしてるんだって。それが練習になってるのね』
 『それもあるだろうけど、マユミが心底チン○好きだからじゃないのぉ』

冷やかすような貶めるような声を振り払うかのように、マユミのフェラチオにますます熱がこもる。

 チュブゥッ チュボッ ジュプッ
 『んむっ、んっ、ん〜っ! んん〜!!』
 『よ、よし、Hなマユミちゃんにご褒美だ。そらっ!』
 ビュクンッ ビュッ ドプッ
 『!! んむうっ、ングッ・・・』
 ビュッ ビュッ ビュクッ
 『もちろんゴックンよ、マユミ』

頭をおさえられたまま、初めて味わう精液。
その衝撃にカッと目を見開いたままのマユミの喉がゴクリと動くのが見えた。

 『うぷっ、げほっ・・・はあぁ・・・』
 『どうだった始めてのザーメンの味は?』
 『の、喉に絡みつく、とても攻撃的な味です。でも・・・』
 『でも?』
 『凄く・・・Hな味・・・』

その顔はまるで何かに酔っているようだった。

 『初めてなのにやーらしいんだ。これも毎日オモチャで遊んでたせいかしらね』
 『や、やめてくださいアスカさん』
 『ふふっ、でももうオモチャは必要ないわよ』

そう、周りには固くいきりたったペニスを持った男達が控えているのだ。
 
 にゅる にゅる・・・
 『あっ、あっ、うあ・・・』
 ズニュウッ
 『あ・・・はあっ! あーっ!!』

侵入を妨げる膜を失っているマユミの性器は、いとも簡単に男の挿入を受け入れてしまった。

 ズチュンッ ブリュッ ズプッ
 『ああ・・・はあ・・・はっ、はひいっ! イッ・・・、すごいっ! ダメェッ! いっぱい、いっぱいなのっ、もっとゆっくりぃ・・・』
 『はいはい。ホラゆっくりね。ゆーっくり・・・』
 
あまりの感覚に翻弄されるマユミ。その要望に従い男の動きがソフトになる。

 ぬちゃぁっ ぬちゃぁっ
 『ふああっ、あっ、はっ・・・。ゆっくりはダメェ・・・すごっ、凄いのぉ! ダメッ、ダメェェ!』
 『ゆっくりしろとかダメとか、いったいどうしたらいいのやら』
 『よっぽど生チン○がいいのね』
 『そろそろイカせてあげないとね』
 『よし、じゃあ、おおせの通りスパートをかけますか』

動きが変わる。激しくも巧みな腰使いで、たちまちマユミを追い詰めていく。
男の腰に足を回し自らも腰を振りたてるマユミに、読書するいつもの静かな雰囲気は残ってはいない。  
 ズルウッ ズプッ ズリュッ
 『んああっ! あっ! すごっ・・・い! くるっ! 凄いキてるぅっ! チンポいいっ! 生チンポォ・・・。あっ、いいいくっイク・・・』
 
 ズンッ ビュッ ビュゥーッ
 『アアアアーッ!』

男の射精を受けると同時に絶頂へと達したマユミは、糸が切れたかのように動きを止め、ピクピクと痙攣するだけだった。

 『むーっ、やっぱり普段が静かなだけに乱れるとすごいのね』
 『ほら、大丈夫? マユミ』

まだ朦朧としているのだろうマユミが二人に抱えられ半身を起こした。
性器から注がれた白濁液が流れ出す。
 
 『どうだった、初めてのチン○は?』
 『す、すごく気持ちよか・・・、あ、その、恥ずかしい・・・。あんなに叫んでしまって・・・』
 『恥ずかしがってる暇なんてないわよ。まだチン○はたくさんあるんだから』

その言葉の通り、勃起した性器を見せ付ける男達。
それを見つめるマユミの目は、うっとりと潤んでいた。




一枚目のディスクの映像が終わった。ベッド腰掛けていたシンジは、今は画面の前に食い入るように近づき、その手は自分の放出した精液で汚れていた。

「・・・最低だ、僕って・・・」

その目に映る感情はなんなのか。
驚愕。恐怖。欲情。哀しみ。・・・そして狂気。

意地っ張りだが実は寂しがりやな幼馴染。
無口だが本当は優しい従兄妹。
陽気で明るい気分にしてくれる女の子。
儚げで読書する姿が似合う女の子。
そんな今までの日常の風景。



彼の現実は崩壊した。彼がこれから取るであろう行動はなんなのだろうか?

自分の中のやり場のない衝動に従い、部屋を飛び出すのだろうか。

現実から目を背け、自らの殻に閉じこもってしまうのだろうか。

本能が求める欲望を抑えきれず、残りの禁断のディスクを手にするのだろうか。





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