-MODEL- 「講評」


Original text:FOXさん


 「ではユイさん、このスケッチがどう描かれたか惣流さんに教えてあげてください」
 低い革張りのソファーにアスカと並んで座り、たわいのない会話を交わしつつジュースを飲んでいたユイは、スケッチブックをカヲルから受け取り、ちらりとそれを見た瞬間真っ青になった。

 「渚君!」ユイは悲鳴に近い声を上げた。「いったいいつ、こんなものを!」そして一瞬沈黙したのち、震える声で、おびえた笑顔で続ける。「いくら貴男が絵が巧いからといって、こんな想像画を描くなんて酷いわ。これはモデルに対する……冒涜よ」

 「僕が想像でこれを描いたと?」カヲルはくすくすと笑った。「僕は写生派なんです。ご存じでしょう?」
 「冗談じゃありません。帰りましょう。アスカちゃん」ユイの頬は怒りのあまり紅潮していた。まだ状況が飲み込めていない少女の手を取り、スカートの裾を気にしつつ立ち上がる。

 「だめですよ」いつの間にか目の前に渚カヲルが立っていた。「ちゃんと惣流さんに教えてあげないと」
 とん、と額が押された。

 全身を「なにか」が貫いた。

 「あ……」ユイはスカートの奥に隠さねばならない下着の底まで見えてしまうほど低いソファーに沈み込む。ベージュの下着があらわになった。
 「さぁ」カヲルがうながした。
 すぅっとユイの右腕が持ち上がり、隣のアスカの腰へと回される。
 「おばさま……」
 「うそ!」ユイとアスカが同時にかすれた悲鳴を上げた。
 しかしユイはぎゅっと少女を引き寄せて、膝の上にスケッチブックをのせてしまう。
 そして、「説明」を始めてしまうのだ。

 「アスカちゃん……見て……。こ、この絵はね、お……おばさんが御主人様に愛してもらった直後のものなの……。いや……どうして!か、勝手に口が……」
 息子の幼なじみを抱き寄せて、衝撃のあまり声も出ない彼女に説明するユイはびっしょりと汗を浮かべていた。
 「わたし、わたし、こんなこと知らないのに!ちがうの!いや、そんなこと……言いたく……な……い」
 だが美しい夫人の唇は彼女自身の意志に逆らうのだ。

 「このソファーの上でう、うしろからず、ずんずん貫いていただいた……の……いやぁ……おねが……い。言わせないで!これは……ちがう……の。こんなこと……してない……」

 ユイの指先はその言葉とは裏腹に、なめらかにスケッチを指さした。
 「見て。これはね、うしろから愛していただくときのルールなの。御主人様の目の前で裸になったら、膝をついて手を後ろに回して、手錠をしっかり掛けてもらうの」
 ユイは涙を流し、唇を噛みしめて抵抗する。しかし、美夫人の内心の葛藤は一方的な敗北に終わる。涙を流しながら彼女は淫らな説明を続けてしまうのだ。

 「それから、それから、く、首輪を付けていただくの。そうして、奴隷でペットの『碇ユイ』に……なるの……よ」
 ユイは熱い吐息をついてしゃくり上げる。
 「ユイ、これは僕の想像の産物だったっけ?」
 「ちがう……わ……違い……ます。これは本当のこと……です」
 ユイは泣きじゃくった。だが彼女の膝は大きく緩み、その奥に見えるベージュ色の下着はみっともないほど濡れそぼっている。

 「思い出してくれて嬉しいよ。ユイ」
 「渚カヲル!」いままで言葉を失っていたアスカが絶叫した。「アンタ!アンタ!ユイおばさまに催眠術を掛けたのね!解きなさい!このヘンタイ!」
 「そうだね。僕の玩具になっていたときの記憶は封じておいたよ」
 あっさりと少年は認め、また微笑む。「そのほうが彼女のためになるし、僕も楽しいし。続けて、ユイ」

 「は……い」弱々しくユイはうなずくと、虚ろな熱心な口調で説明を再開する。
 「まずさいしょは、膝をついたままお口でご奉仕させていただくの。本当はカヲルさまの腰をぎゅーって抱きしめて、顔を埋めてナメたいんだけど、手が使えないから舌と唇だけで……」
 「おばさま!やめて!やめて!渚カヲル!やめさせて!」
 「どうして?これは事実なんだよ。真実を隠すことなんてできはしないよ」
 「あ、ああっ!」
 アスカが悲鳴を上げた。彼女が敬愛する年上の女性が少女の耳たぶにキスをしたからだった。
 「お願い。アスカちゃん。おばさんの話を聞いて。これはね、とってもすてきなことなのよ……」

 少女の耳をぬらぬらと舌で責め、甘い吐息を吹き込み、さらに脇腹に回した手でアスカの健康的な太股をさわさわと撫で回しながら碇ユイはさっきまで封じられていた記憶をささやく。

 いかにしてこの絵のように黒くぬめる革張りのソファー、彼女たちがいま腰掛けているそれの上に輝くように白い裸身をさらすことになったのか。
 滑らかな首筋から背中についたキスマーク。それが一つつけられるたびに感じた快楽を。
 前後の孔からこぼこぼとシートにこぼれる白濁液、それが放出された瞬間に碇ユイが得た感情を。それぞれの孔に二度も出して「いただき」抜かないままに掻き回されるときに感じた幸福を。

 「……な、渚、渚カヲルっ!」アスカはとぎれとぎれに叫ぶ。彼女はユイの欲情に感染し、頬を染めて全身に熱を持っていたがまだ、その闘志を失っていない。
 「あ、アンタ、アタシにも、アタシにも同じことを……」
 「したよ。惣流さん」
 シンプルな答えが惣流・アスカ・ラングレーの心中のなにかを打ち砕く。

 「でも、今日は思い出さなくていいよ。今日はまず、ユイさんの『講評』を楽しんでよね」
 「……渚カヲル……アンタ……許さない……から」

 だが少女は、やがて碇ユイの言葉とその体温と、甘い汗の香りと柔らかな愛撫にとろけてしまう。
 数分のうちに制服のスカートの奥を覗かせてもじもじし始めてしまう。
 十分も経たないうちに、ユイの淫らなスケッチを見ながらの自慰を始めてしまう。

 「……渚カヲル……アンタ……許さない……許さない……ん……だ……か……ら……あ!あははぁぁっ!」
 敵意に溢れた言葉を吐きながら絶頂を迎えてしまう。

 やがてユイの懇願に負け、右手で自分の「オンナノコの部分」を慰めながら、左手を年上の女性のショーツの中へと忍び込ませ、言われるがままに指を動かし始めてしまう……。



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From:【妄想炸裂】思いつきネタスレ2nd【猥文投下】