催眠学園 公衆便所アスカ編


Original text:リアル・カッコマンさん


俺の名前は相田ケンスケ。
ちょっと軍事物に凝っている、見た目どおりのさえないオタク野郎だ。
こういう趣味に走っていると女にももてたことがない。

まあ世の不公平さを呪う側に立つこと間違いがない、自分でもそう思えるような人間だ。
もっとも、それはすべて昨日までの話に過ぎないのだが。

今の俺は世界で一番ついている。
そう言っても過言ではないだろう。
相手の顔面に機械をおしあてて、明滅する光をほんの何秒か照射する。
たったこれだけの操作で、対象となった人物への暗示効果を極限にまで高める機械。
原理はサブリミナル効果の応用だとかいう。だが原理などはどうでもいいことだ。
ネット経由の知り合いからふとしたことで手に入れたこの機械の、驚くべきその効果はすでに今朝から何度か行った実験で実証済みだ。
つまりは、どんな荒唐無稽なことでも、対象にそれを信じ込ませ、意のままにあやつることができる。
筋骨隆々の男性に、君は深窓の令嬢だと言えば、相手はその通りにふるまい、清楚な美少女に発情した雌犬だと暗示をかければ、路傍ですぐさま、雄犬と交尾を始めるかもしれない。もっと手のこんだ暗示だって可能で、解除するキーワードや条件も細かく設定するとができる。
まるで、魔法のような、夢のような、しかしおそろしい効果を持った機械、それがこれなのだ。
大抵の人は信じられないだろう。だが、その効果は疑いなく事実なのだ。

あるいは、これを上手く使えば、世の中をがらっと変えることだって不可能じゃないかもしれない。
だが、そんなことのために貴重なこの機械を使って何になるというのだ。
俺には凡百の人間には思いつかないだろう、もっと素晴らしい使い道がわかっていた。
同じクラスの日欧クウォーター美少女、第3新東京市立第壱中学校のマドンナ。
惣流・アスカ・ラングレー。
俺のターゲットは、この女だけなのだ。

ニヤリと微笑んだ俺が見上げた先に、「男子トイレ」の表示板があった。
俺はしばらく考えこんで、変態的で惣流にとっては忌まわしい構想を練り始める。
あとにして思えば、トイレの表示板が俺の目にとまった。
こんなただの偶然が、アスカの人生最大の不幸の始まりだったのだ。



◆ ◆ ◆



「あ、忘れてたわ」
アタシは唐突に思い出した。そう、それは本当に唐突だったのだ。
何しろ、放課後に残ってすることがあるでもなく、とっとと帰り支度を初めて下校する途中のことだったのだから。
「トイレ……掃除しなきゃいけないんだった」
まったくどうしてこのアスカさまが、トイレの掃除なんかしなくちゃいけないんだろ。あーあ、やになっちゃう。
そう思った瞬間、頭の中に何か違和感がわき上がる。

「あれ。なんでだっけ」
だが、そんな疑問も一瞬にして消え去った。まるで頭の中で誰かが答えをささやいて教えてくれたみたいに。
「そうそう。遅刻した罰でミサトに言われたんだったわ。あのヒステリー、怒らせると何をするかわからないし……しょうがないか」
担任教師の葛城ミサトのまなじりをつりあげた顔が思い浮かび、あたしは肩をすくめた。
まぁいいわ、トイレ掃除なんてとっとと済ませちゃおう。
アタシは心の中でひとりごちて、校舎の外れにある受け持ちの生徒用トイレへと向かった。

「まずは男子トイレからよね」
大きく息を吸って、男子トイレに大股で足を踏み入れる。
トイレ全体に漂うすえたようなアンモニア臭がなんともいえず不潔な感じで、アタシは思わず顔をしかめた。
「うおっ、なんだよ、惣流。いきなり入ってくるなよ!」
中では便器の前に立っておしっこをしていた数名の男子が、すぐにアタシに気づいてうろたえた声で言った。

「アタシだって好きで来たんじゃないわよ! トイレ掃除しなきゃいけないんだから!」
アタシはダンと力強く足で床を踏みつけて宣言し、男子をとっとと追っ払おうとする。

「分かったら、とっととどいて余所に行ってよ! 掃除の邪魔よっ」
「何いってんだ! 俺はこれからするところだぞ!」
「そうだよ、もれちゃうじゃないか」
口々に反論する生意気な男子たち。しかし、腰をもじもじとさせているところを見ると、確かにそう我慢はできなさそうだ。
困ったわね、近くに他のトイレはないし。さりとてここのトイレを使わせたら、掃除する前にさらに汚れちゃって面倒なことになるし。

……そうだわ。余所の場所、おあつらえ向きの場所があったじゃない。
ふいに天啓がひらめく。不思議な感じだ。また、頭の中で誰かが答えをささやいてくれたみたいだった。

「おしっこなら、余所ですればいいのよ」
「よ、余所ってどこだよ」
「まさか、バケツにでもさせるつもりか? 冗談じゃねーぞ」
なぜか顔を真っ赤にさせて、それでも我慢したまま、男子たちは文句を言う。

「あんたバカぁ? それじゃ掃除の時にバケツが使えないじゃないのよ」
ああ、なんて、頭の悪いガキたちなのかしら。まあ、所詮、このアスカさまと比べるのが可哀想ってものだろうけど。
アタシは得意げに口元をゆるめる。そして、おもむろにしゃがみこむと、スカートの中に左手を入れて、ショーツを片足にくぐらせて下ろしていった。
左膝の下にまるまったショーツをからげたまま、ジャンパスカートを上げて剥き出しにした白いお尻を男子の方に突き出す。
むきだしになったラビアを右手の指で大きくくつろげると、膣内を見せびらかすように開陳する。

「ほら、ここの中にしなさいよ」
「うわっ、な、なにしてんだよ、惣流!」
大声を上げてのけぞった男子たちも、やがて現実をはっきりと認識したようだ。
まったく勘の鈍い男たちだわ。
「うはぁ……惣流のあそこ、丸見えだよ。初めてみたけどすげぇな……」
賛嘆の表情を浮かべて男子たちがどよめき出す。

「とっとと入れて、とっとと出しなさいよ! 掃除の時間がなくなるでしょ!」
「ほ、ほんとにいいのか?」
ごくりと唾を飲み込む男子。お互いに顔を見合わせていたが、やがてその中の一人が進み出ると、返事もまたずに、ズボンをおろし、アレを剥き出しにする。
よっぽどおしっこが我慢できなかったのね。

「なんだか別の白い小便が出そうだぜ。ここまでするなら……生でも構わないんだよな? 惣流」
「何をわけのわからないこと言ってるのよ。白いおしっこでもなんでも、あたしの中にとっととぶちまけなさいよ。ただし……」
男子のアレが早くも、アタシの恥丘に押し当てられている。
「ただし?」
「床だけは汚さないでよね。掃除が大変なんだから」
皮肉のスパイスを利かせて、アタシは挑発的に笑ってみせる。
男子はその挑発に反応したのか、雄叫びの様な声をあげて、アレをあそこに突っ込んできた。
カチンコチンのアレの鋭い突きなのだが、ぽってりと肉唇がはみ出したアタシの肉穴はいつのまにか濡れていて、男子のを優しく包み込む。
後背位で繋がるアタシと彼。肉ビラを巻き込んでは、ゆっくりとアタシの鞘を彫り進んでく肉刀。
みちみちと音を立てるようにぎっしりと密着感を感じるが、痛みはまったくない。
それどころか何故かそれは脳髄に電気が走るような快感をもたらした。アタシは思わず声をあげていた。
「ああっ、いいっ」
「うっ、き、気持ちいい……たまらねぇ……」
うめいた男子がこらえきれないのか、アタシの胸に手を伸ばして、ブラウスの上からもみしだきはじめる。
まわりの男子も、熱にうかされたような目で、アタシたち二人を車座に取り囲み、かぶりつくように見ている。

「すげぇ……これがホンモノのセックスなんだ。裏ビデオなんか目じゃないな」
「しかし、惣流のやつ、一体どうしたっていうんだ? シンジのヤツと付き合ってたんじゃないのか」
「シンジのが粗末だったんで、俺たちのモノを漁りに来たんじゃねえか」
シンジ? なんだろう、その名前。なんだかとっても大切な名前の気がする。
でも、どうしても思い出すことができないのだ。だからアタシはそれを振り払うように快感をむさぼろうとする。

「シンジぃ……そんなの知らないよぉ。それよりももっと激しく動かして。中に濃くてくっさい白いおしっこをどぴゅどぴゅってぶちまけてぇ」
甘えるように胎内への排泄をねだる。名前もよく覚えてない男子の前後運動が、アタシを興奮させる。おまんこだけでなく、クリトリスも敏感に刺激されて、なんともたまらないのだ。はしたなく、口のはじっこからだらだらと透明なよだれが流れ落ちるのに気が付いても、アタシはあふぅあふぅという声を上げるのをやめることができない。
「そんなに、俺のちんちんがいいのかよ! このどスケベの淫乱公衆便所女めっ!」
「ちんちん……これ、ちんちんって言うの? うん……いい、すごくいいの、このちんちん、好きぃ。大好きぃ」

世の中にこんなに気持ちがいいものがあるなんて。アタシは、男子に身体をパンパンと打ち付けられる度に、高みへと上りつめさせられていく。いつもバカにしていたような男子に、たった一本の肉棒でいいようにされる被征服感がなんともたまらないのだ。
「シンジのちんちんよりもか? 俺の方がいいんだなっ!」
「うん、シンジのちんちんよりも、あなたのおちんちんの方が好きぃ!!」

男子への媚びを含んだことばを大きく叫んだそのときだった。
きぃと蝶番がきしむ音がして、トイレの入り口の扉が開いたのだ。
アタシの視線が、中に入ってきた男子の視線と重なった。
驚愕の表情を貼り付けた「シンジ」の顔を見た瞬間、脳に電流のような感覚が走った。

突然、白昼夢が醒めたのだ。それはいっそ醒めなかったほうがいい悪夢のような現実だった。
男子トイレに下半身裸でいる自分、トイレ掃除のためだけに瑞々しい膣穴をクラスの男子の公衆便所として提供した恥知らずな自分。床を汚さずに精液をしぼりとるためだけに進んで男子と下半身を繋げた自分。
その行為の意味と愚かさに完全に気がついた。

頭の中が真っ白になった。男子から離れようともがく間もなく、その荒い息が首筋に浴びせかけられる。吐息のリズムから絶頂が近いことが感じられる。そしてそれは私も同じだった。私と男子の二人は仲良く息を合わせてオルガスムスへと近づいていく。だが、私は恐ろしい事実に気づいてしまい、戦慄した。

「惣流ぅ〜。中に出すよっ、全部俺の精子、アスカの中に出すからなーっ!!」
「や、やめてっ、き、危険日なのよっ、私っ!! 中には出さないでっ!」

叫びも願いもむなしいだけだった。
悪魔に魅入られた私には、神様の助けなんてもう、届かなかったのだから。

そして、スパークするような快感の中で、私の胎内が、男子の精虫でいっぱいの白い体液で満たされ、ママになるための受胎の準備が始まったのです。
……言葉もなく、凍り付いたままの、シンジの目の前で。
私の大好きだったシンジ、女の子の大事な初めてを捧げたシンジの目の前で。


私がママになって、あの時の男子が赤ちゃんのパパだということに気づいたのはそれから3ヶ月後のことでした。




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