Back Seat

Original text:引き気味


13

早生れで、15歳の年をまだ半年も過ごしていないヒカリは、もう高校生になっていた。
しかし、その新たな生活の幕開けは、ヒカリが想像していたようなものからは遥かに―― そして、陰惨なものにとかけ離れてしまっていた。

「あうっ、うっ……うーっ、あうぅーっ」
「そらそら、もっと腰を振らんか」

既に一月近くに渡ってヒカリが通わされている、老人の調教部屋である。
ヒカリは手首を一括りにして梁から吊るされ、嬲られていた。
今は、滑車を使って肘掛椅子に悠然と腰掛けた老人の上に移動させられ、股間にそびえる男根にと背中を向けて跨る形になっている。
下肢は大きく開かされたままで縄に戒められており、老人が要求するような淫らな腰振り奉仕を行うには、ヒカリは吊るされた腕と下腹に必死に力を込めるしかない。

「うくっ、ふっ……ううっ」

深々と老人を飲み込んだ、幼いラヴィア。
嫌々ながら、ぐじっ、ぐじっと腰の底を老人に擦り付けるようにする度、ヒカリ自身の淫汁に塗れた剛毛が、串刺しに割り拡げられた媚粘膜を刺激する。
またそうやって自分からあさましく腰を振らされていることが、この純朴な少女には堪らない恥辱を与えていた。
―― しかもその様子を、真正面に用意された姿見によって赤裸々に突き付けられているのだ。

「何度言ったら分かるのかね。顔を背けてはいかん」
「ああっ」

背後からぐいとお下げ髪を引っ張られて、鏡の中の無残な自分と対面させられる。
激しい陵辱を受け続け、汗みずくの緊縛裸身。
下半身はMの字開脚で固定され、若草も萌えぬ幼げな秘所を丸出しに。ツルツルの淫肉を割って、老人のペニスがドス黒く突き刺さっている。
その割れ目の縁でぷっくりと腫れ上がっているのは、さんざんに麻縄の味を教えられたクリトリスだ。

(ああっ、酷いわ……。何で私が……こんな格好に……)

今更に今日が初めてではないとはいえ、年頃の少女には耐え難い肉調教姿なのだった。

「可愛いじゃないか……ヒカリ君。すっかり縄が似合うようになってなぁ」
「いやぁ……」

目を細めて老人が言う。

「ワシはね、君のような若い娘の躯にこの手で縄を打ってな、こう食い込んで―― それでも瑞々しい肌が負けまいと、精一杯突っ張るのが堪らなく好きなのだよ」

言いながら老人の手がヒカリの胸に触れてきた。
腕を吊られた左右の脇から回して、ゆっくりと撫ぜ回してくる。
そこも当然のように縄できっちりと締め上げられているのである。

「ううっ……」

歪に変形させられたヒカリの乳房には、巻き付く縄の下に、赤く食い込んだ跡が残ってしまっている。
チルドレンであり、その身体にあまり目立った痕跡を残すわけにはいかないアスカと違って、ヒカリには老人が斟酌すべき背景は何も無い。
寧ろ、そうやって手加減を加えねばならないアスカの代わりとするように、容赦無くの責めを加えるのが常だった。
既に下着も同然にその身を縄で飾られるのが常態となっており、今日も学校に居る間から縄化粧をされたままだったヒカリなのだから、その肌理細かな肌には、そう容易くは消えぬ縄目が刻まれているのだ。
その赤い筋を、縄の下をくぐった指になぞられると、痛みとも痒みともつかぬ刺激がヒカリに走るのだった。

「ふっ、うっ、あうぅ……ンッ」

息を切らせるヒカリの呻きが、悩ましく濡れる。
歪められた膨らみを麓からやわやわと揉みこね、頂に辿り着いた爪先が、不自然に重たげにしていたその先端をピンと弾いた。

「くあっ、あっ……あひぃぃ……!」

腰周りに少女らしからぬ淫靡な追い詰められ方を露に、うねうねと揺らめかせていたヒカリが、ビクンと声を詰めて仰け反る。
左右のお下げを振り乱して喘ぐと、鏡の表面にポタポタッと雫が飛んだ。
汗粒をソバカスの残る幼い顔立ちにびっしりと浮かせ、まだ薄い胸肉を搾り出された谷間にも、滝のように流しているヒカリである。
引っ切り無しに飛び散らせているのが、強制緊縛ダンスによる苦役の汗水か、止め処無き悦悲鳴に口元を汚した、だらしない涎なのかは分かるものではなかった。

「おうおう、コリコリと硬くしよって」
「やめて……やめて下さい……ああっ、辛いんです……ううぅ……」

気息えんえん。ヒカリは涙を浮かばせて訴えた。
不自由に固められた上半身を捩じらせて、尚も彼女の胸を苛めようとする手から逃れられればと。しかし、いやらしい含み笑いで摘み上げられて、また切なげな涙が吹き溢された。

「はぁう……。あ、あぁー!」

喘ぎ声に、『ブブ、ブブブ……』と混じる低いモーター音。ヒカリの両の乳首には、鶉の卵ほどの性玩具―― ピンクローターが取り付けられていたのだった。
医療テープで貼り付けて、左右それぞれの乳首を挟むように二つずつ。機械ゆえの冷酷さで、一時も休むことなく陰湿な責め苦を少女の敏感な胸に与え続けている。
宙吊りの身で腰を上下させられる以上にヒカリを苦しめ、老人に反抗する気力さえ湧かないでいたのは、これが理由だった。
更には、この淫らな拷問器具は胸の合わせて4つばかりのみならず、老人の膝の上に腰掛けるようにしたアヌスのすぼまりにも忍ばされているのだ。
都合5つ。細かな振動にヒカリの性感を苛んでは、否定しようのない快感を送り込む。
いくら唇を噛んで堪えようとしても、真っ赤に染まった顔には悦とした嬉しさが滲んでしまっている。
小鼻がひくひくとそよいで、息が熱くなってしまう。

「ふふ。大分、膨らんできておるな。可愛がってやるのに丁度良くなったわ……」

すっかり充血し切った乳首はぽってりと腫れ上がり、小ぶりな乳房に不釣合いなほどの発達を見せていた。
老人の執拗な調教の成果であるが、淫らな手でまさぐられれば、たちどころに小指の先程にも屹立する―― 今の自分の淫らさを象徴するようなそれが、ヒカリは堪らなく嫌だった。
もはや性の歓びも知らぬとは言えぬ身にさせられていたが、それでも心の純潔は明け渡さぬままだと、そう心に誓っている。
その最後の抵抗を揺さぶる最大の敵が、他ならぬ自分自身の姿なのだった。

「それっ、忘れてはいかんぞ。腰を振って―― ワシを楽しませい!」
「いうっ!? うっ、あぁう! あ、あはぁ……ぁああ!」

グンと下から打ち付けられる。

「ああっ、はぁっ……!」

濡れそぼった膣穴を、太々とした男性器で抉られる。

「それっ、それっ、それっ!」
「お……おぅふぁ、ぁ……ハ! んンッ! いひぃいいぃ〜〜!」

たちまち嵐のような悦楽に飲み込まれて、よだれを垂れ流しながらあられもなく悦がり狂ってしまうのだ。
そんな見苦しく蕩かされた自分と対面を強いられるのは、己を毅然と保とうと必死な彼女に何よりの苦痛だった。
所詮は言われる通り、この年寄りの手管には勝てぬ、無力な存在だと打ちのめされる。

『どうだね? 見れば分かるだろう? 君はもう、ワシの逸物無しでは生きられぬ、ワシの為の淫らな身体なのだよ!』

いいえと。そんな事があるものか、自分は決して負けない、認めない―― と、繰り返してはきた。
しかし――

『無駄なのよヒカリ。そう、無駄なの』

その度に、何もかも諦めてしまったような声が、自分の言葉の後を取る。

『分かるでしょう? 自分が牝に目覚めていっていることが。……変えられんじゃないのよ。はじめから決まっていたの。あたし達はどんなに上辺を飾って見せても、牝の本能には勝てないの。ご主人様のような逞しい牡には勝てないのよ』

そう……と、ヒカリが理想とも思った「強かったアスカ」は、老人の股ぐらから持ち上げた―― 精液を浴びせられたばかりの顔で微笑んで、疲れた涙を流すのだ。

『この方の……お、おチンポ様にお仕えして、あたし達のような牝イヌのカラダを使っていただくのが……一番良いのよ……』

うふ、うぅふふふ……と、泣くような笑い声で。
それが自分にも決められた敗北の姿だとは思いたくなかったが、彼女に憧れていただけに、絶望を見てしまうのである。
輝きを失った青の瞳。それは今も、昏く自分を見つめている。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

声を切らせて、負けないと言った筈の自分が憎んでも余りある男の快楽に奉仕し、腰を弾ませている、その様子を。
鏡の端、支配者の座る横に控え、飼い犬の身分を示す赤い首輪以外何一つ身に着けぬアスカが、かつては自分がそうされていた調教に親友が壊されようとしている一部始終に立ち会って。

「あぁ……」

うっとりとした声が聞こえた。
四つん這いになって、老人の声が掛かるのをひたすら従順に待ち望みながら、アスカは犯されるこの自分の姿に昂ぶり、もじもじと太腿の間に入れた手を蠢かせていた。

(酷い……最低よ、アスカ……!)

親友なのに、それなのに私を見てオナニーなんてするなんて! と。本当ならば助けようとしてくれるのが当たり前じゃないかと憤る。
しかし、分かってもいるのだ。大切なあの少年を人質に取られて、自分で言って見せているより本当はずっと健気な女の子のアスカが、逆らえる筈が無いと。

(可愛そうな……アスカ……)

そして、彼女がここに用意されているのは、このいやらしい老人がとことん自分達を苦しめる為だと。



◆ ◆ ◆

ギシギシ、ギシギシと、生贄少女を縛り、吊り下げた縄が軋んでいた。

「ひああああっ! あああっ! やめ……っッ、やめぇ……く……さい。もうっ、やめぇぇぇ……!」
「ふふふ。どうだね、またイクのかね? ヒカリ君」

がっくりと力を失い、下から揺さぶられるままにガクガクと首を振って咽び啼いているヒカリを、嗜虐の悦びに浸りながら老人が呼ぶ。
既に蹂躙絶頂に可愛らしい悲鳴を上げること三度。少女の体力が底を尽いていることは明らかだった。
ドロドロの汗にまみれて、今や苦痛にまで至った先へと性感は突き抜け、理性も飽和し切っている表情だ。
真っ赤に火照った乳房から片手を下ろし、過酷なセックスに限界まで勃起したクリトリスをねっとり撫でこねてやると、鼻に掛かった悲鳴だけが最後の抗議である。

「ヒィッ、ヒィイイイー!」

弱った声で悶えて、どうにも耐えられぬと淫猥に細腰を揺り動かす。
ここまで追い詰めた時こそ、生贄の精神に自分への隷属を仕込むのが一番良いと、老人は知っていた。

「そうれ、ヒカリ君。そろそろ分かってきたのではないかな?」

『ふーっ、ふーっ』と息を荒く身をよじりながら、それでも顔はふらふらと左右に。

「強情だねぇ。それ、お前も言ってやるが良い。親友への心からの忠告をな」
「はっ、ハイ!」

アスカには待ち望んだお声掛かりである。
しとどに股間を濡らすまでに放置されていた躯を震わせて、アスカは立ち上がった。
(ごめんね、ヒカリ……)と片隅に胸を痛めながらも、眼前の濃密な情交に魘され続けた頭は、もうその後に頂くご褒美の事だけしか考えられない。
心得たように親友に向かい合うと、その乱れた前髪を優しく梳いて囁き掛ける。『ねえ……』と、甘ったるく。

「ヒカリ……、聞こえて?」
「アス……カ……、あ、ああぅ……! うぅ〜〜! アス、カぁぁ!」
「もう良いのよ。ヒカリは頑張ったわ。誰だってもう責めないもの、充分よ」

ほつれ毛の張り付いた項をさすり、頬にちゅっちゅっと口付けながら言い聞かせるように。

「楽になってしまいましょう。楽になって良いのよ。後はヒカリが本当に望んでいるようにすれば良いの」

ヒカリと裸の胸を合わせ、そのつんと尖った両端にローターの振動を分けてもらおうとする。
ペット少女のあまりに欲望にストレートな淫乱ぶりに、老人はニヤニヤと口の端を歪めていた。
その合間もヒカリへの肉交責めは休まることなく。胸をアスカに下げ渡した後は、クリトリスや、やはりローターを飲まされた菊花の入り口を、ねっとりとしたタッチでくすぐっている。

「ね、ヒカリもホントはもう良いのよね。だって気持ち良いでしょう?」

小さな舌を這わせて、友の涙と汗とを舐め取るアスカ。ぴちゃぴちゃと、イヌのように。
『そんな……しないで……』と、むずがる顔をしっかり抱き締めて逃がさず。

「あ、ああふ……ん。ずっとずっと気持ち良く―― 飼って頂くの。素敵よね? ね、ご主人様に誓いましょう」

愛液まみれの秘部に途切れぬピストン。ローターと、堕ちた親友が情熱的に揉み立ててくる乳房。女の急所を知り抜いた手付きでまさぐられるアヌス、クリトリス―― 全身の緊縛さえも、逞しい腕に抱き締められているように錯覚する。
竜巻のように幾重にも重なって襲うエクスタシーに、噴き零れる涙も辛さか嬉しさか。
ヒィヒィと息を喘がせる下、精一杯薄目を開けて友を見つめるヒカリに、蕩けるような笑みを向けてくるアスカは、いっそ悲痛だとさえ映った。

「アスカぁ……」
「服従するの。アスカのように従順なマゾ奴隷になりますって、大きな声で申し上げるのよ」
「いや、いやぁ……」
「何が嫌なものよ。とっても素敵なのよ。つまんない躊躇いは捨てちゃいましょう? ね、ヒカリも……おマ×コで感じてるでしょう?」
「やめっ、アス……あうぅぅうう〜〜!」

老人のペニスにぽっこり膨れ上がった下腹を、しなやかな手でグリグリと押し込んでくる。
外からの圧迫によって思わぬ性感ゾーンを刺激され、ヒカリは鋭く女の悲鳴を上げた。
やめて、やめてと涙ながらに頼んだが、美貌を妖しく輝かせたアスカは許してくれなかった。
悩乱する様子に笠にかかってその手を撫ぜこねさせ、彼女の飼い主が新たなペット少女の蜜壷に、ゴリゴリと被虐の悦びを教え込む手助けをする。

「どう? どう? ヒカリ……! 硬くって、大きくって、ご立派な―― ご主人様のこれさえあれば幸せだって、分かるでしょう!」

老人の性奴へと屈服した親友の、堕落しきった声。
主従の悪辣な連携責めの前に、官能感覚へのまともな耐性を持たぬ15の少女は、ドロドロのオーガズムであえなく意識を塗り潰されていくのだった。

「やめぇ……くるっ、あっ、私っ、狂っちゃう〜〜! ひあっ、ひぁああああ―――― ん!!」

今日は抗い通せても、明日は分からない。
それ以前に、こうやって何とか抵抗していられるのも、結局は老人の掌の上ではないのかと。老人がただ、自分が儚くもがく様を眺めて楽しんでいたいだけの、その気まぐれな遊びに供されているに過ぎないのではないかと、そうヒカリは思うのだ。

(何をしたって無駄なのかもしれない……。アスカの言う通り、私もアスカみたいに……)

とどめと腹の底に滾るスペルマをぶち撒けられながら、ヒカリは嗚咽した。



◆ ◆ ◆

休憩だと言って、老人は部屋を出て行った。
ヒカリは漸く梁から下ろされ、ローターから開放されてはいたが、胸から下半身への拘束は解かれていなかった。
あの後には、ヒカリを翻意させられなかった仕置きだとバイブ責めで膣を塞がれ、悦がり叫んでいたアスカだ。
請い願った肉竿でなかったにせよ、それなりの満足を得て、今はヒカリの隣でしどけなく夜具に横たわっている。

「うっ、うっ……ううっ、うぅ……」

ヒカリは泣いていた。
泣きながら犯し貫かれた陰唇に指を差し入れ、老人の精液をかき出していた。
大股開きに縛り上げられたままの少女の秘部から、ドロドロとおびただしい白濁液が流れ出して、夜具にこぼれる。

「ヒカ……リ……?」
「酷いよ、アスカ……。私、どうして……こんな目に遭わなきゃならないのよぉ……」
「……ごめん」
「イヤなんだから。……あんな、あんな奴の……ううっ、赤ちゃんなんか……出来ちゃっ、たらぁ……」
「ごめん、ヒカリ……」

でも……とアスカは憐憫を向けた。
ピルを処方されている自分とヒカリは違う。
最初から避妊など考えもせず、欲望のままに汚液を注ぎ込んできたあの老人なのだ。
まだ16にもならない、本当なら花も咲いての乙女の夢見る季節なのに。こんな惨めな奴隷暮らしをしている自分よりも、ヒカリはさらに惨たらしい暗闇の中にいる。
―― それもこれも、自分と友達だったばかりに。

「ごめんね、ヒカリ」

もぞと身を起こして、アスカはヒカリに寄り添った。
もう、助けて上げられない。だからせめて慰めをと、そう曇らせた顔で見詰めて。

「ひぃぁっ!? アスカ―― !」
「んうっ……あ、あたしが……してあげるから……。ヒカリ……」

ぴちゅっ、ぴちゅりと。アスカはヒカリの下腹に顔を寄せていた。
仔猫がミルクを飲むように、未発達の性器に舌を付け、くぐらせる。

「だめよっ、そんな……汚い―― あ、あーっ!」
「あたしが全部綺麗にしてあげる」
「ああっ、ひぃうっ、ひぃん! アスカっ、アスカぁ……!」

痛々しく穢されてしまった親友の秘裂。くちゅりと尖らせた舌先を潜り込ませ、奥から奥から溢れ出す精液を舐めすすった。

「あはぁぁっ!」

友愛奉仕を受けるヒカリの裸身が弓のように反る。
アスカも鼻息を漏らしながら、更にその優美な口元を蠢かした。
恥肉の花びらにぴったりと唇を吸い付かせ、頬をすぼめ、んくんくと粘り気のある汁液を飲み干す。
まだ珊瑚のように初々しいピンク色を保つそこにこびり付いた汚辱の痕跡を、最後の最後まで拭い去ろうと。肉襞の隅々まで丁寧に丁寧に舌を這わせて。

「ダメっ、そこだめっ、そこは……今弱いの……。あっ、ああん……」

ヒカリにとりアスカは、憎めよう筈の無い大切な友だ。秘部を同性に、しかも口を使って愛撫される羞恥も、あの鬼畜の蹂躙を思えば遥かに抵抗感は薄い。

「きゃふっ! ンン! そっ、そんな奥まで……あ、あ……! 許してぇ……」

ヌルリとした動きが女の構造を探るように。
新たに腰の芯から湧き上がり始めた快美感も、嫌だと言うにはあまりに好ましく、突き放し難かった。

「んっ、んふん……んっ……」
「いうっ、あっ、だめ……感じちゃうよ、アスカぁ」

思わず漏れる甘え声。縄に拘束された細腰がくねり出す。
愛情のこもったクンニリングスを受けて、ヒカリの悲哀の表情も陶然と熔かされていくのだった――

「あん、また濡らして……もう布団までビショビショよ、ヒカリ」
「だって……アスカが……んぁ、あぁ……」
「いいわ、いくらでも飲んであげる。ヒカリのエッチなジュース、あたしが飲んであげる……」
「あはああっ……いい、いいよぉ……。アソコ、蕩けちゃう……」

お互いだけが、この肉獄での救い。
老人が戻ってきた時には、二人は甘美な痺れに身を任せながらきつく抱き合って、可憐な唇同士を重ねていた。

「はははは……。麗しい友情だな。アスカ君、ヒカリ君」

そう言って見下ろし、老人は睦み合う少女達の姿を嘗め回していた。
肩に引っ掛けたガウンの前から、隆々とペニスをそそり立たせて。

(ああっ……)

一滴の癒しを求めた自分達の行いさえも、老人には性欲を漲らせる対象と見られてしまう。その事がアスカには悲しかった。
そうして、また親友の胸を痛めさせることになっても、

「良かろう。折角だからな、アスカ君も同じに縛ってあげようか」

どうしても抗えぬ自分は、老人の支配に従うより他は無いのだと。縄を手に歩み寄るのに、ガクガクと震えながら身を横たえ―― 黙って恥ずかしいポーズに脚を拡げるのだ。

「ご主人様……」

二人お揃いと呼ぶにはあまりに惨めな緊縛裸身を夜具の上に並べ、満足そうに口元を歪める年寄りに、上目遣いで媚びる。
隣でヒカリがため息を震わせたが、アスカは目を瞑って、一息に言ってのけた。

「ご主人様っ、あ……アスカにお慈悲を……! アスカの、いやらしいマ×コを使って下さいませっ!!」

皺だらけの老人に犯されるため、あさましくヒップをせり上げ、緩んだままの淫口をペニスの前に晒す。
どうせ、挿し貫かれてしまえば何もかもどうでも良く―― 狂ってしまうのだからと。
淫猥なM字開脚に拘束された腰を揺さぶり、誘った。

「ふふ、殊勝なやつめ。良い声で啼くが良い……」

その時、堕ちるところまで堕ちた奴隷美少女は、黒ずんだ欲望凶器の放つ熱気が近付けられただけで、トロリと溢れ出す牝蜜を感じていた。



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