INNOCENT TABOO

case Touji & Kensuke 03


written by PDX.


 長い長いキスが終り、ようやく二人の唇が離れる。一体先程から何回唇を重ねているのだろう。トウジにしてみれば、ユイとの最初のキスがファースト・キスの筈だったのに、それは遠い日の思い出のようでもあった。
 ユイの中にあれだけ注ぎ込んだにも関わらず彼は未だ臨戦態勢であった。そのままの勢いで再びユイに挑みかかろうとしたが、伸ばした指を唇に当てる、たったそれだけで彼は動きを封じられてしまっていた。
「うふふ、次は相田君の番よ。しばらくおあずけ」
「あ、そ、そうでんな」
 頭を掻きながら立ち上がるトウジ。
「なんだよ、冷たい奴だな」
「しゃぁないで、ありゃなんぼなんでも良すぎるわ。夢中にもなるで」
「…そんなによかったのか?」
「おぉう」
「口とどっちがよかった?」
「う」
 真剣に考えるトウジ。だが逆に言えば、あれだけ気持ち良かったフェラチオの感覚と互角なのだ。そう思えばこれは凄いことだ。
「さ、いらっしゃい」
「は、はい、よろしくお願いします」
 緊張しているケンスケの言葉に苦笑する一同。
「もっとリラックスして…肩の力を抜くの。そう、ふふ力はここだけに入れてね」
 ケンスケの腰のものに手を添わせて囁くユイ。
「あ…」
「トウジくんがしてくれた後だから、充分潤っているわ。だからこのままいらっしゃい」
 誘うように、招くように唇を重ねる。
「…はい」
 トウジを見ていて学んだのか、最初から手を添えて狙いを定める。熱い切っ先をユイの入り口にあてがい、一思いに突き入れる。
「ああ…っ!」
「くっ…!」
 やはり連戦のせいかユイも身体が温まってきたのであろう、トウジの時よりも反応がいい。最初の一撃で甘い声が漏れる。
 一方ケンスケはというと、トウジ同様に深く繋がったまま微動だにしない。
(しゃーないで。ありゃナンボなんでも良すぎるわい)
 たった今童貞を喪失したばかりの少年は、自分と同じ悦びに満たされているであろう友人の姿に、ほんの数分前の自分の影をみていた
「おめでとう。ケンスケくんも、大人の仲間入りよ」
「…はい」
「うふふ、ずいぶん大人しいのね?」
「な、なんというか、感動しているんです。
 暖かくて、気持ちよくて、ああ」
「そんなにいいの?」
「はい」
「いいのよ。今日はあなた達の好きにさせてあげるんだから」
「今日は、ですか?」
「ええ。この次からは色々勉強してもらうわ。コイトスというのは一方的な排泄行為じゃないの。
 男は女を、女は男を、互いに感じて感じさせて、互いに満足するのが最高に素晴らしいの」
 つまり、セックスのテクニックを教えてくれるということか、ケンスケはそう思った。
「単にテクニックだけの問題じゃないのよ。相手を想うことが第一。
 お金やそういうもののために、性を商品化するのはつまらないこと。
 そういう汚れたものから解放されて、本当に性というものを理解してほしいの」
 アダルトビデオなどのことを言っているのだろう。
「…ごめんなさい」
「いいのよ。さっき約束してくれたでしょう?」
「はい。もう買いません」
「でも、レッスンはこの次から。言ったでしょう? あなたの好きにしていいって。
 あなたの元気なもので、私を欲しいままにして。
 私を犯すのではなく、私を求めて。あなたが求めてくれたものを、全てあげるわ」
 ケンスケを抱きしめるユイ。柔らかな身体を全身で感じる。
 欲しい。この人が欲しい。たった今だけだとしても、この人を恋人にできるのだ。
 彼のモノが、ユイの胎内でひときわいきり勃つ。
 ケンスケは、深く突き入れたまま腰を上下にグラインドさせ始めた。結合部を支点にしてユイの胎内を掻き回す。
「まぁ…? ああぁ…いいわ…」
 ぐりっ、ぐりっ、と腰を押し付けるケンスケ。今度は左右に腰を振る。ぎごちない動きであるが、考えてやっているのは明白であった。
「なんやケンスケ、もっと勢いよぉやらんかい」
 トウジが愚痴る。横でシンジは苦笑している。
「黙っていようよトウジ。母さんは、ケンスケの好きなようにって言ったんだから」
 シンジがカメラを向けた先では、ケンスケの腰が円を描くように動いている。ユイの声が次第に熱を帯びてくる。
「はあァン…そう、そこよ…ああ…」
 腰を密着させて擦り付けることで、二人の身体で挟まれたクリトリスが転がされ、さらにユイの性感を刺激する。ユイの右腕がケンスケの背中に回され、優しく撫で始める。
「あアッ…!」
 ケンスケが数回ピストン運動した。勢い良く突き込み、再びグラインドを始める。
(確か、これで、いいんだ、よな)
 僅かに残った理性と自制心を総動員して、がむしゃらにピストン運動してしまいたいのを抑え込む。そんなことをしたらアッというまに融けてしまうのは目に見えていた。
 初めてのセックスで年上の女性を満足させられるとは思っていない。だがそれでも、恋人と呼んでいい、全てをあげるとまで言ってくれた女性にただ甘えて一方的に果てるのはあまりにも情けなかった。
 だから、なけなしの性知識から今の自分でもできる方法を選択したのだった。
 その努力は無駄ではなかったらしく、ユイは明らかにトウジ相手の時よりは感じている。
「ああっ…そこ…いイ…ああ…突いて…奥まで…」
‐パンッ パンッ パンッ パンッ‐
「あああああっ!」
「ううっ!」
 キュキュッ、とユイの内部が引き締まる。グラインドとピストン運動を交互に送り込む。その度にユイの反応が良くなり、無意識に牙を剥き始める。複雑に蠢き肉茎を締め上げる女肉の前に、ケンスケの理性が飛んでしまうのは時間の問題であった。
 そしてついに、ケンスケの動きが変わった。
 冷静にグラインドするのではなく、荒々しく腰を使いユイを突き上げ始めた。
「ああっ、んっ、そ、そう、そうよ!」
 ユイが両腕をケンスケの背中に廻ししがみつく。二人の身体の密着度が増し、ケンスケのボルテージがさらに高まっていく。
‐パンッ、パンッ、パンッ‐
 腰の動きが次第に規則的なリズムを刻み始める。ケンスケも慣れて来たということか。また、ユイも自ら腰を浮かしケンスケに合わせている。
 そのためリズミカルに二人は交合を繰返し、少年のモノが年上の美女の花園を休むことなく掻き回しつづける。
「うっ、くっ、くっ、うっ」
「あっ、はっ、あァ、ああっ」
‐パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ‐
(もしかしたら母さん、イくかな…?)
 ファインダーいっぱいに映るユイの表情は、このところ腕を上げてきたシンジに抱かれるときのように甘く融けている。
 童貞の少年を相手にしているにしては余裕がなさそうにすら見える。
‐パンッパンッパンッパンッパンッパンッ‐
 だがケンスケはそれ以上に余裕が無い。ひたすら歯を食いしばって腰を打ち付けつづけている。
「あっ、あっ、ン、はぁァ!」
 ひくん、とユイが仰け反る。状態を反らしたため突き出された乳房にケンスケが吸い付く。
「ああっ! あっ! あああっ!」
「んっ、くっ、うっ」
「いけぇ! ケンスケ! やったれい!」
 見ているトウジも鼻息が荒い。
「うっ、うああっ!!」
 ぱんっ、とひときわ強くユイに叩き込んでケンスケが限界を迎えた。
「ああっ! ああっ!!」
「ああぁアアァァッ!!」
 ケンスケが深々と突き入れたモノを受け入れ、注ぎ込まれた熱汁を一滴残らず浴びるユイ。
 童貞の少年の放つ精液を胎内に浴び、甘美な悲鳴をあげる。
 だが、カメラが捉えたユイの笑顔に、シンジは彼女の余裕を感じ取っていた
「うふふ…」
 全体重をユイに預けてぐったりするケンスケの頭を撫でて微笑むユイ。
 その眼差しは、愛しい我が子を慈しむ母のようでもあり、恋しい男性を胸に抱く恋人のようでもあった。
「初めてなのに、上手だったわ。もう少し頑張っていたら、私の方が先にいかされちゃったわね」
 艶のある笑顔。まだ回復していないケンスケを引き寄せ、彼に活力を吹き込むかのように接吻する。
「ん…んん…」
 抱き寄せられたケンスケのモノがユイから引き抜かれる。シンジはキスする二人を映していたカメラを股間へとパンさせる。
 大きく開かれたままのユイの花園から白い液体がこぼれる様を子細に記録する。
 それは、彼の親友の精液が、彼の大切な母親を奥の奥まで汚したことの証。
「ふふ…二人とも素敵だったわ。ペニスもザーメンも、とても美味しかったわ。
 さぁ…まだ二人ともし足りないでしょう…?」
 片手でケンスケのモノを震い勃たせ、視線でトウジのモノを舐めながら言う。
「いらっしゃい…今日はあなた達の好きにしていいのだから。あなた達のザーメンを一滴残らず飲ませてちょうだい」
 ふふ、と微笑んで舌なめずりする。子猫のようにも女豹のようにも見える挑発的な笑顔。
「お、おし、いくで!」
 ケンスケが退いた所にトウジが挑もうとする。
「ちょっと待てよトウジ。こうしようぜ。お前はソファに仰向けになるんだ」
 その言葉で、ユイは彼の意図を見抜いた。トウジを招くと、その上に仰向けになる。トウジの先端に秘めやかな亀裂を触れさせる。
「さぁ…突いて。トウジくん」
「お、おう!」
 トウジはユイの尻肉を掴んで狙いを定めると、真下から一思いに突き上げる。ユイのそこに浅黒いモノが打ち込まれ、美しい人妻を跳ね上げる。
「あああっ!!」
 トウジに下から抉られるユイ。先ほどのケンスケとの交合で火照っていた身体に再び火がつく。
 トウジも馬鹿ではない。ケンスケがどうして、ピストン運動をせずにグラインドに拘ったかを理解していた。
「ほな、わいもいきまっせ」
 わいがイかせたる、と内心決意している。
「おいおい、ちょっと待てよトウジ。今度は二人でしようぜ」
「なんやて?」
 ケンスケがユイのヒップに手をかける。左右に大きく割り広げ、中央のすぼまりに狙いを定める。
 そこは、二人の少年に貫かれつづけた泉から溢れた蜜でヌルヌルになっていた。
「おぉ、そっちにするんかいな!」
「あぁ、せっかくOKが出てるんだからな…それっ!」
「あああっ!」
 ケンスケの肉柱がユイの菊門を貫く。
 美しい人妻は、二人によって裏と表の両方から抉られてしまっていた。
「くっ…締まるっ…!」
 喘ぐケンスケ。ユイのそこは大きなモノでも受け入れられるよう充分拡張されていたが、かといって緩いわけではない。
 幼い恋人を優しく受け入れた後、彼を力強く抱きしめてきたのだ。
「あぁ…いいわぁ…」
 うっとりとした声を漏らすユイ。二本のペニスで下半身を埋め尽くされた悦びに浸っている。
「じゃぁ、動くぜ、トウジ」
「おう!」
 二人が腰をグラインドさせ始めた。上下に、左右に。
 今度こそこの美しい人を満足させてみせる、との決意を秘めて、二人は陵辱を開始した。 トウジとケンスケが上下からユイを貫き、突き入れたままのグラインドを繰り返すが、なにぶん初めてのことなので二人の息が合っていない。
 見ていてもどかしさを覚えるシンジであるが、やがて二人も気付くであろうし、必要ならユイが何か言うはずだ。
 それでも、トウジ、ケンスケと立て続けに受け入れ、その熱も冷めやらぬうちの二本挿しである。ユイの身体も次第に熱を帯び、若々しい牡達の送り込む快楽を愉しんでいるのが見て取れる。
「あぁ…そうよ…あああ…ああン…」
 トウジがピストン運動に転じる。長いモノがユイの子宮口を目指して突入を繰り返す。
「あああっ!」
 やや遅れてケンスケも腰を振り始める。前後からの突入がユイを抉り続ける。
 やがて二人の動きがまたグラインドに転じる。二人とも、ピストン運動の方が気持ちいいが、それではあまり持たないことを学んだのだろう。
 深く突き入れたままの上下左右の運動で、自分が感じることよりユイを感じさせることを優先した性交をしようとしている。
「そうよ…ああ…いいっ…」
 ユイが自ら腰を動かし始めた。意識してのものか、無意識のものか。
 美しい人妻は、二匹の若き牡を、より深く受け入れようとしていた。
 彼女が自ら腰を動かし始めたことで、少年達の動きも大きく変化した。
 今まで互いに合わせようとしてちぐはぐだった二人の動きが、ユイの動きに合わせることできれいにユニゾンしはじめたのだ。
(まったく母さんったら、二人の好きにさせるとか言ってたくせに…)
 トウジとケンスケの動きに無駄がなくなり、前後からリズミカルに彼女の内部をかき回すようになった。
 下から突き上げるトウジは、ユイの腰に張り付くように腰を突き上げ、前後左右にグラインドを繰り返す。
 バックから直腸に突き入れるケンスケは、ユイの尻を掴んだまま逃がさず、やはりグラインドし続ける。
「ああ…そう…もっと…深く…」
 腰をくねらせるユイ。その悩ましい動きに追随して腰を使う二人。
 2本の男根が、結合部を支点にユイの胎内で暴れまわる。特に、トウジが腰をぐりぐりと押し付けることで下腹部に擦り付けられるクリトリスは、ユイに最高の快楽を与える。
‐パンッ、パンッ、パンッ‐
 突如、二人の動きがピストン運動に転じた。
 前後からの激しい突きがユイの恥肉を震わせる。
「ああッ! そう! そこ! そこよ!」
 ひくん、と仰け反り白い咽を晒すユイ。つい先ほどまで童貞だった二本の肉茎を根元まで打ち込まれ、子宮を前後からノックされてわなないている。
 再び二人の動きがグラインドに転じる。トウジとケンスケが、より密着度を増してユイの柔肌にすがりつく。
「いいわ…トウジくん…その調子よ…」
 トウジの耳元で囁き、逞しい腰使いを称えるかのように唇を重ね、トロトロと唾液を流し込む。
 突如、甘露の洗礼を浴びた少年はうろたえつつも、その素晴らしい褒章を飲み下す。
「ケンスケくんも…そう…ああ…もっと…深くッ…」
 上体を捻ってケンスケの唇を奪い、舌を絡め合う。
「さぁ…ああ…二人を…二人をちょうだい…もっと…ああッ!」
 二人が、再びピストン運動に転じる。
「ああッ! ああッ! アアアッ!」
 ユイの体温が上がっていくのが感じられる。淫らに燃え上がる女体。ペニスを包み込む柔肉が熱く感じられる。
 歯をくいしばって射精の要求に耐えた二人が、またグラインドを開始した。
 ソファの上で三人の身体がリズミカルに蠢く。
 美しい人妻の二つの肉孔を貫いた少年達は、己の内から湧き出る射精への要求に必死で耐えながら、自分が感じるためではなく、相手を感じさせるための運動を続けている。
 二本の肉茎がユイの膣の、直腸の中で暴れまわり、粘膜をこすりつづける。堅い堅い肉の棒で体内をかき回され、子宮を前後から突かれ、彼女の美貌が美しく歪む。
「アアッ! そ、そうよ! もっと! もっと!」
 ぐりっ、ぐりっ、ぐりっ、と大胆に腰を使う少年達。ユイが自ら腰を振るリズムに合わせ,彼女と反対に腰を振るだけで最高の効果が得られる。
 トウジが手を伸ばし、ユイの乳房を揉み解す。柔らかな肉が思いのままに姿を変える。
 その先端の葡萄色に吸い付き、歯を立てる。
「アアアアッ!!」
 その声に誘われるかのようにケンスケがピストン運動を始める。肉と肉がぶつかり合う音が室内に響く。
「ああっ! あああっ! ああっ!」
 ケンスケがグラインドをやめ、トウジの代わりに乳房を弄ぶ。そして今度はトウジが腰を振る。
 下から上にめがけて激しく激しく突きあげる。
「いい! いいわ! ああ! 来て! あああっ、突いて! 突き込んで!」
 ユイの懇願に、全力で腰を突き込む少年達。
「そう! そこ! もっと! ああああっ!」
 トウジがユイの子宮口を叩き、ケンスケが直腸を抉る。
「あああああーーーーーーっ!!」
「う、うおおおっ!」
「うわああっ!」
 ユイが達した。シンジの構えるカメラは、美しい母の最も淫らな瞬間の表情を捉えていた。
 そして、絶頂を迎えたユイの身体が少年達のモノを喰いちぎらんばかりに噛み締め、彼らを限界まで連れて行った。
 ユイの胎内に、腸内に、灼熱の奔流が流し込まれる。
 精液を浴びせられ、その熱を感じることで昂ぶったユイがもう一段階跳ねる。
「あああああああっ!!」
「うううっ!」
「おおっ!」
 ユイが再度少年達に牙を立て、二人は立て続けに射精を強いられる。ユイの前を、後ろを精液が満たす。腸を灼かれる快感にユイが舞う。
「あああああああぁぁーーーーーーっ」
 絶叫。それを最後にゆっくりと崩れていく母の姿を、シンジは最後まで見つめ続け、カメラを廻しつづけた。

 しばし夢を見ていたような三人であったが、男女の身体の違いか、トウジとケンスケが先に正気を取り戻した。
「おめでとう、二人とも。母さんをイかせるなんて凄いよ」
 シンジはもうカメラを構えていない。
「セ…センセ…」
「シンジ…」
 目の前で母親を陵辱されたというのに、笑顔すら浮かべているシンジに呆れた視線を向ける二人。
「何してるのさ。二人は母さんの恋人なんだろう? イかせてあげた後は優しくしてあげなきゃ。
 髪を撫でながらキスくらいしてあげるものだよ」
「だ…だめよ…」
「あ、母さんも降りてきたんだ」
 残念そうなシンジ。全身が敏感な今の状態で二人をユイにけしかけ、その熱が冷め遣らぬうちに再度の陵辱をさせたかったのに。
「少し落ち着かせて…ふふ…二人ともあんなに頑張るなんて思ってなかったわ。
 私をいかせるまでに、あと二,三回は必要だと思ったのに」
「さ、さいでっか」
「ケンスケくんが最初からあんな腰の使い方をしてきたからね。ふふ」
「こ,光栄です」
「シンジ。悪いけどそのディスクをコピーして頂戴。二人と私の分。二人が帰るまでにね。
 あと我慢して撮影できた御褒美に、シンジも持っていていいわよ」
「はいはい」
「わいらが帰るまでって…」
「あら? まだ終わりじゃないでしょう? 今も私の中で元気なくせに。
 ふふ、お邪魔虫のシンジにはお部屋に行ってもらって、3人で楽しみましょう」
「はいはい、じゃ、ごゆっくり」
 シンジが居間を後にすると同時に、二匹の牡が美しい牝に再び挑みかかった。ドアの向こうからユイの嬌声が聞こえる。
「ダビングして…時間が余っちゃうよ。二時間くらいそっとしてあげようかな」

 二時間後、シンジが降りていった居間には三人の姿がなかった。
 ユイの淫らな歌声が浴室から響いてくる。おそらく、そろそろ終わりにしようとして汗を流しに三人でシャワーを浴びようとしたのだろう。
 そして、浴室で再び盛りのついた二人がユイを求め、彼女もそれを拒まなかったに違いない。やれやれ、と思いながらそっちに向かう。
 一応ノックだけして浴室に入る。
 案の定、四つん這いのユイのバックからトウジが、口にはケンスケが挑みかかっていた。その姿は、かつてシンジが最後に童貞だった時に見た光景を思い出させるものであった。
 あの時と同様に浴室を満たす性臭。絡み合う肢体。ユイの喘ぎ声。
「ええとさ、そろそろ暗くなってきたよ。今日はもう終わりにしたら?」
「お、おう」
「あ、ああ」
「…そうね、じゃあ、最後にサービスしてあげるわ」
「へ…おおおぉ!?」
「う、うううっ!」
 ユイが腹式呼吸の応用で腹筋に力を入れ、胎内を巧みに操ってトウジのものを攻め始めた。これまでにどれだけの男をこれで魅了してきたのであろう。名器と呼ばれたユイの女陰が若い恋人に本気で牙を剥いた。
 そして、口の方でもこれまでにない舌技でケンスケを翻弄し始めた。
 居間でのあのフィニッシュから二時間、えんえんこの美しい人妻の肢体を征服できたと思っていた少年達はしたたかな逆襲をうけ、ものの十秒であっさり搾り取られてしまった。だが、彼らの顔に敗北の色は無かった。あるのはただ、蕩けたような恍惚の笑み。
「ご、極楽やぁ…」
「お、俺このまま死んでもいい…」
「うふふ、ご馳走様」
 余裕で微笑むユイ。一方的に犯されていたはずの彼女は、単に二人の好きにさせ、レイプのような状況を楽しんでいただけだったのだ。
「これから、もっといろいろ教えてあげるわ。女の悦ばせ方をね。そうなったら、本気で私を犯してみなさい。ふふ」
 二人を立たせ、シャワーを浴びせる。ユイ自身も全身にこびりついた諸々のものを洗い流す。
「シンジ。悪いけど私たちの服をリビングから持ってきてちょうだい」
「はいはい」
 シンジは、言われるままに脱衣所の向こうに消えた。

 甘い時間には必ず終わりがある。二人は、自分の家に帰らねばならない。
 制服を着込んだ彼らの前には、先ほどと同じく薄い薄いブラウスと、深い切れ込みの入ったスカートに身を包んだユイの姿があった。
 別れ際。あの淫らな誓いの記録されたディスクを二人に手渡し、その日最後の濃厚なキスを与えるユイ。
「ちゃんと約束を守ってね」
「は、はい」
「ええ、必ず先に電話をいれて、おばさんの…いたたた」
 ケンスケの頬を抓るユイ。
「『おばさん』って誰のこと?」
(最初自分でおばさん、って言ってたくせに)
 呆れるシンジ。
「もう私たちは他人じゃないのよ? あなたたちは私に童貞をプレゼントしてくれて、私はあなたたちのザーメンをいっぱい注いでもらったわ。
 わかるでしょう? 私たちは一つになったのよ?」
 清楚さと淫らさの調和した微笑。
「恋人をおばさんだなんて呼ぶの? ふふ、これからは名前で呼んでちょうだい。ケンスケくん。トウジくん」
 今になってようやく、事の最中に彼らを受け入れてから自分たちへの呼び名が変わっていた事に気付く二人。彼女は、自分たちのことを名前で呼んでくれていたのだ。
「ほら?」
「は、はひ、ゆ、ユイさん」
「ふふ、合格」
 ケンスケの頬を解放するユイ。
「トウジくんは?」
「は、はい、ユイはん」
 ニッコリと微笑むユイ。
「これからは、他の人がいないところではそう呼んでね」
「「はい!」」
 二人は意気揚揚と帰っていった。多少足がふらついていたのは、あの二時間でよほどの回数をこなし、搾り取られたということなのだろう。
「…母さん」
 ユイの背後から抱きつくシンジ。ズボンの中の堅いものを、愛しい母のヒップに擦り付ける。
「よく我慢できたわね…途中でオナニーしてもよかったのに」
「くやしかったよ…母さん…あんなに乱れて…」
「ふふ、だって二人ともあんまり可愛らしいから。それに、とっても元気で、美味しいペニスだったわ」
 悔しさのためか、シンジのものが一段と堅さを増す。
「父さん…今夜も帰ってこないよね…?」
「ええ…いいわ…今夜はあなたのために時間をあげる。ママにいっぱい甘えなさい」
「うん」
 振り向いたユイと唇を重ねるシンジ。今夜は夕食なんていらない。この美肉を貪ればいい。そして、自分自身を心ゆくまで喰べてもらえばいい。シンジは、まず手始めに美しい母の口腔を貪り始めた。



case Touji & Kensuke

Fin.



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