INNOCENT TABOO

case Touji & Kensuke 01


written by PDX.


 ケンスケから借りたアダルトビデオをユイが処分してしまったことを、どう謝ろうかと悩むシンジ。
 ユイも、他人の所有物を勝手に処分してしまったのはやりすぎかと思ったので、シンジにとある提案をした。自分からも謝るからと、ケンスケを家に招くようシンジに言い含めたのだ。
 なんとなくユイの考えていることを予想したシンジ。
「ケンスケだけじゃなくトウジも呼んでいい?」
「鈴原君ね。構わないわよ」
 そう言えばあなたたち三人はいつも一緒ね、と笑って言った。
 翌日の放課後。
 アダルトビデオを紛失したことを謝るシンジを、ケンスケは笑って許した。
 だからシンジは、ユイからの謝罪の意は伝えずに、二人を誘った。
 無論二人に異論がある筈が無い。父兄参観の時以来、二人はユイの大ファンであった。
「ただいまぁ」
「「おじゃましまぁす」」
「お帰りなさいシンジ。二人もよく来てくれたわね。おあがりなさい」
 にこやかに微笑むユイ。シンジは少しだけ危惧していたのだが、幸いユイはちゃんと服を着て出てきてくれた。
 いや、ちゃんと、と言っていいものだろうか。
 薄い薄いブラウスは、本来なら下に着ている美しいランジェリーを見せつけるためのものであろう。
 だが、そこに見えるはずのブラもスリップも見えはしない。
 見えるのは、うっすら透けて見える肌。ふくよかな胸の膨らみすら見えてしまう。何より、その先端の葡萄色さえ。
 そして、深いスリットの入ったタイトスカートの下の脚はストッキングを履いておらず、柔らかそうな生脚が少年達の目を奪う。
 リビングに通された二人は、ユイがお茶と菓子を用意する間、緊張しながらもちらちらと美しい人妻を鑑賞し続けていた。
 シンジもテーブルにつき、ユイも席につく。トウジとケンスケの正面にユイが座ったため、二人には正直目の毒でしかない。
 二人の視線が、母親の肢体に釘付けになっている様をシンジは複雑な思いで眺めていた。
 しばし、あたりさわりのない世間話が続いた後、ユイが本題を切り出した。
 先日処分したアダルトビデオの件でケンスケに謝ったのだ。
 ケンスケは、自分がそれを貸したことをユイが知っていることでシンジが嘘をついたことにいささか腹を立てていたが、そんなことはすぐに忘れることとなる。
「あなたたちの年齢だと、異性にいちばん興味があるのはわかるわ。
 でも、ああいう物は、性を商品化して愚弄するものなの。
 そんな物のためにお小遣いを使うのは止めなさい」
 厳しい顔でそう告げた後、柔和に微笑んでこう続ける。
「こんなおばさんでよければ、本物をいくらでも見せてあげるわ。触らせてあげてもいい。いいえ、もっともっと素敵なことを教えてあげる。
 その代わり、あんな物を買うのはやめて貯金でもして、いつか可愛いガールフレンドがえできたら、その子にプレゼントを買ってあげなさい」
 ユイの言葉に仰天する二人。
 二人の目の前で、ユイがブラウスのボタンを1つ外した。そしてもう一つ。
 胸元が開き、胸の谷間がかすかに覗く。
 トウジとケンスケの視線がそこに集中していることを充分に意識した上で、もう一つボタンを外す。
 そして両手を下ろし、無防備に胸を晒したまま微笑む。
「え、え、ええんでっか…?」
 トウジが顔を真っ赤にして、恐る恐る手を伸ばす。小刻みに震える指先が、薄いブラウスごしに、柔らかな果肉に触れようとする寸前。
「言いつけを守れるかしら?」
「は、はいっ、守りますっ! 金輪際、エロ本もアダルトビデオも買いまへん!」
 その言葉ににっこり微笑むユイ。
 意を決してユイに触れるトウジ。少年の指先が、たわわな膨らみをそっと掴む。
「いい子ね」
 優しく微笑み、トウジの頬に手を伸ばす。顔を近づけて、そっと唇を重ねる。唇を触れるだけの優しいキス。
 ユイがわずかに唇を離すと、トウジはいきなりのファースト・キスに目を丸くしている。
 くすっ、と小さく微笑んでもう一度キス。今度はさっきよりずっと濃厚なキス。いや、ユイの舌がトウジの唇を割って侵入した瞬間から、それは一方的な愛撫のごときキスとなった。
 口腔を隅々までしゃぶられ、驚きに見開かれていたトウジの目がとろん、と融けていく。
(母さん、いきなり本気はないんじゃないかな…)
 いささか呆れているシンジ。
 やっとユイがトウジを解放する。そして、ケンスケの方を向いて問い掛ける。
「相田君は?」
 ケンスケも、意を決して手を伸ばし、ユイのもう一方の乳房に手をかける。
「ち、誓います」
「それでいいのよ」
 美しい微笑み。かつて父兄参観の時にケンスケがカメラに収め、あこがれた微笑が間近に。
 そして、写真の中でつやつやと輝いていた柔らかそうな唇が、彼に与えられた。続いて、練り絹のような舌による陵辱。
 シンジの目の前で、友人二人がユイに屈服させられた。

「それじゃあ、約束通りに見せてあげる…そうだわ、シンジ。あなた、相田君の持っているビデオカメラ使える?」
「え? 使えるけど?」
 体育祭のとき、ケンスケが走るときにはシンジが撮影係だったのだ。
「相田君、今もカメラ持っているんでしょう?
 それをシンジに貸してあげて。ブランクメディアを入れてね」
 わたわたとユイの指示に従うケンスケ。室内用のセッティングでセットアップしたカメラをシンジに渡す。
「シンジは撮影をお願いね。
 二人はお客さんだからそこで見ていて」
 立ち上がったユイが、優雅な動作でスカートを脱ぎ捨てる。細身のユイは清楚そうに見えるが、こうしてみると意外と肉付きがよいことがわかる。
 それでいて無駄な肉は付いていない。とても中学生の息子がいるとは思えない肢体であった。
 そして、ブラウスの残りのボタンも外しそれも脱ぎ捨てる。
 やはりというかノーブラだったため、彼女の上半身を隠すものはこれで無くなった。
 彼女が身に付けているのは黒いショーツ…それも、ヒップをほとんど隠していないTバックのショーツのみであった。
 それを見せ付けるかのように後ろを向いてみせる。その瞬間、少年達は再度驚くことになる。
 そのショーツには、あろうことか真ん中にスリットが入ってすらいたのだ。
 シンジが構えているカメラのファインダーいっぱいに、ユイの白い尻を縦に割る黒い下着が映る。ズームアップされた局所は、黒い布地にに入った切れ込みのため、なまめかしい肌の…いや、柔肉の色が剥き出しになっている。
「うふふ…気に入ってもらえたかしら?」
「は、はいっ!」
「最高ですっ!」
 二人は、これまで見たどんなエロ本やアダルトビデオよりも刺激的なこの光景に舞い上がっていた。
 しかも、彼女は見るだけでなく触ることすら許してくれるという。
「さ、今度はあなたたちの番よ」
「え?」
「ふふ、あなたたちのヌードを見せてちょうだい」
 胸も腰も隠しもせず微笑むユイ。葡萄色の乳首も、逆三角形の茂みも、その下の秘裂さえも少年達の無遠慮な視線に晒して平然としている。
 ギブアンドテイクということか。トウジもケンスケも腹をくくった。
 わたわたと服を脱ぐ二人。シンジはその間、ユイの裸身を撮り続けている。ときどきカメラ目線を送るユイ。
「…ふふ」
 どうやら二人もヌードになったようだ。パンツも脱ぎ捨て、股間を隠して立っている。
「あなたたちのも見せてちょうだい。全てを」
「…は、はい」
 もじもじとしてたトウジが、開き直って手を腰に当て、腰のものをむしろ誇らしげに突き出した。
 浅黒い肌に突き立ったそれは、すっかり皮が剥け、充分に発達した凹凸のある形状をした立派な逸物だった。
 いささか劣等感を刺激されるシンジ。
 そしてケンスケも性器をユイの視線に晒す。
 こちらはサイズではトウジに劣るものの、根元の方が太いロケット型で、深く突き入れてのグラインドに向くタイプだ。
「ふふ、二人とも素敵よ。立派なペニスね」
 なまめかしい視線。それだけで二人の背筋に何かが走る。
「それじゃあ、最初のレッスンよ…」
 どうやら、最初のキスは『誓約』であり、レッスンには含まれていなかったらしい。ソファの背もたれに上体をあずけるようにして、変則的な四つん這いの姿勢になる。膝を肩幅よりも広くあけているので彼女の秘めやかな部分は少年たちの前に全てがさらされてしまっている。また、たわわな膨らみは重力にひかれるままに「たぷん」とぶら下がり、まるで彼らの指を待っているかのようである。
「使っていいのはあなたたちの手と口だけ。そのかわり、私の身体を好きにしていいわ。触っても、キスしてもいいのよ。…どこでもね」
「ど、どこでも、でっか」
「ええ。あぁそうそう、歯形は残さないでね。キスマークも、目に付くところはダメ。それくらいの配慮はできないと、いいオトコになれないわよ?」
「じゃ、じゃ、ワイから…」
「ずるいぞトウジ!」
「あら、構わないわ。二人ともいらっしゃい」
「「えっ」」
「ええ。そのかわりこういうルール。二人がわたしを満足させられたら、ごほうびに今日で限定解除よ」
「限定解除?」
「口も、アソコも、お尻も使わせてあげる。あなたたちが勃つかぎり何度でも相手をしてあげるわ」
「ほ、ほ、ほんまでっか!?」
 鼻息が荒いトウジ。
 それはそうだろう。憧れていた美しい人妻のヌードを拝め、触らせてもらえる。そればかりか、セックスもさえてもらえるらしい。
 こんな美人相手に初体験ができるなら、男として泣いて喜ぶべき事態であろう。
「もし私を満足させる前に、我慢できなくなって自分で出しちゃったらアウト。今日はお口とアソコを1回ずつで打ち止め。お尻はおあずけ」
 それでも十分な大サービスである。
「わかっていると思うけど、このレッスンではその元気なペニスは使わないでね。もし入れたりしたらペナルティよ」
 バックから今すぐでも挿入できそうな姿勢だというのに、それを我慢しなければならない。二人の忍耐力のテストなのだろうか?
「さぁ、いらっしゃい…うふふ、頑張ってね」

「ほ、ほな、いきますっ…」
 まずトウジが、ユイの背後から両手を廻し、乳房を掴む。あまりに柔らかなその感触に歓喜しつつ、豊満な果実を弄ぶ。
 一方ケンスケはもう少しフェティッシュだったようた。ユイの前に回り込み唇を求める。もちろんそれを拒むユイではない。手と口を使う限り何をしてもよいのだ。ケンスケはユイの唇を独占し、甘い蜜をひたすら飲み続ける。
(お、おばさんの、唇…)
 ケンスケは心底感動していた。かつてカメラで撮影した美しい唇。つややかで柔らかなそれを貪ることができる。そして、甘い甘い唾液を欲しいだけ与えられる。
 それを見てトウジも刺激をうけたのだろう、ユイの乳房に横から吸い付き、柔らかな肉に舌を這わせる。
「ん…んんっ…ん…」
 くちゃっ、くちゃっと舌を絡めあう濡れた音が部屋に満ちる。3つの舌がなまめかしく蠢き快楽を求めあう。ケンスケの舌がユイの口腔の奥までしゃぶる様を、トウジの唇がユイの乳首を啜る様をシンジの手にしたビデオカメラが収めていく。美しい母が、親友たちの唾液で染め上げられていく様をつぶさに見つめ続けているシンジは、穢されてもなお美しい…いや、穢されれば穢されるほど輝きを増すかのようにみえるユイの姿に感動すら覚えていた。
 充分喉を潤したのか、ケンスケがユイの頬を首筋を舐めながら胸の方へと下がっていく。それに合わせてトウジはユイのヒップへと攻略の手を伸ばしはじめた。つるんとした美尻は細い細いTバックショーツによって飾られ、少年の視線からも舌からも何も隠してはいなかった。
 液晶ファインダーの中で、トウジの舌がユイの尻を這い回る。
 その手がショーツにかかり、一思いに引き下ろす。ユイの下半身の全てが晒される。シンジに目配せするトウジ。両手でユイの尻肉を左右に割り、秘めやかな部分をぱっくりと開かせる。シンジの視線は…レンズを通したシンジの視線はユイの小さなすぼまりを、その先の蜜で溢れかえった泉を、プックラと膨れ上がった雌蘂を順に捉えていく。
(綺麗だ…なんて綺麗なんだ…!!)
 今すぐ挿入したい、その願望を強引にねじ伏せて、シンジは撮影に徹した。
 その間にも、少年達による陵辱は続く。ケンスケの唇がユイの乳首を貪り、固く尖ったそこを味わい尽くす。トウジの指が淫汁に溢れた花園を開き、内部に指を侵入させる。
「あァ…そうよ…奥まで…」
 ユイがトウジにアドバイスする。トウジは夢中になって、柔らかな肉洞の奥までまさぐろうとする。
(だめだよトウジ、そんなに単調な愛撫じゃ、母さんは満足させられないよ…!)
 ユイの尻を、胸を舐めるようにパンした後、少年二人がかりの愛撫に酔いしれる彼女の顔をレンズで捉えたとき、シンジは確信した。自分と比べてもなお経験値の低い二人の責めでは、ユイにとって児戯に等しい拙い愛撫でしかないのだ。
 彼女が感じているのは、初々しい坊や達の可愛らしい行為であり、余裕でそれを楽しんでいる。ムサシとケイタ…シンジが嫉妬したあの二人のようには、ユイを悦ばせることも汚すこともできない。それは、シンジの目に映るユイの美しさが際立たないことでもあった。
「相田君」
「は、はいっ」
 ユイの手が伸びてケンスケの右手をつかむ。そのまま彼の指を唇まで導き、人差指の先端を口に含んだ。まるでフェラチオするかのように。
「あ…!」
 ゾクリ、としたかのようなケンスケの声。そのまま、ユイが舌を使い、指の先端を舐めまわす。性急ではない、焦らすようなタッチ。だが、それは愛撫される側の心に、もっともっと欲しい、という思いをかきたてるものであった。
「わかった? 唇と舌は、こう使うのよ?」
「は、はいっ…」
「そして…」
 もう一度口に含んだケンスケの指先を甘噛みする。
「!!」
 ギリギリ痕が残らないような絶妙な力加減。そして、噛んだ痕を優しく舐める。その痕を癒すかのように。ケンスケはそれだけで射精させられてしまいそうだった。もしこんな愛撫をペニスにされたらひとたまりもないであろう。
「わ、わかりましたっ!」
 喜び勇んで、ケンスケがユイの胸に再度挑む。ツンと尖った先端を口に含み、ユイに教わった愛撫を。そして、そこに歯を立てる。
「ああッ! そ、そうよっ…」
 あきらかにそれまでと違うユイの声に自信を持ったケンスケが嬉々としてユイの胸にむしゃぶりつく。ソフトに、ソフトに舐め、そして噛む。
「…シンジ」
「な、何、母さん」
「鈴原君には、シンジがアドバイスしてあげなさい」
「ええっ!?」
 彼を使って、貴方の望むように私を汚してごらんなさい、ユイの瞳がそう囁いていた。 その声を聞いたケンスケは一瞬耳を疑った。そうだ、今ここにはシンジがいるのだ。自分たちは親友の目の前で、彼の母親を、若くて美人と評判の、自慢の母親を相手に淫らな行為に耽っている。シンジは平気なのか? それとも、彼もこの美しい女性と、こんなことをしているのか? 実の親子だというのに?
「トウジ」
「な、なんや、センセ」
「さっきから母さんの中ばかり攻めているけど、それじゃ駄目だよ。指を抜いて…そう、クリトリスってわかる? そうそう、そこのプックラしているやつ。そこが敏感なんだ」
「こ、こないか?」
「半分皮が被っているのわかる?」
「おぉ」
「皮を剥いてあげて。そっとね。敏感だから」
「お、おぉう」
 トウジがおっかなびっくりでユイの包皮を引っ張り、勃起した肉珠を晒しだす。それだけのことでユイが甘い吐息を漏らす。
「あァン…」
「ピ、ピクピクしとるで」
「キスしてあげてよ。優しく」
「おう」
「はッ…はァッ…!!」
「そう、今度は舌を伸ばして、しゃぶるんだ。焦らすようにね」
「ああっ…あ…!」
 ユイの胸に手をかけたまま、ケンスケは呆然として目の前の女性の表情を見つめていた。シンジは、明らかにユイの悦ばせ方を知っている。そしてそれをトウジに教えている。自慢の母親を、友人の毒牙にかけようとしている。ユイもそれを許容している。どういうことだ? 混乱しているケンスケの目の前で、さらにユイが蕩けてゆく。
 ケンスケは睨むようにシンジを見る。彼の視線はファインダーごしにユイの股間…トウジが吸い付いている場所に釘付けになっている。カメラで半分以上隠れてはいるが、その表情は手に取るように見えた。嫉妬、そして興奮。
「いいぞトウジ。そこを吸うんだ!強く吸ってあげて!」
「アアアーーーーッ」
 トウジを母親にけしかけているシンジの股間が激しく勃起していることは明白だった。彼は、この異常な状況で明らかに興奮し発情していた。
(…そういうことかよ、シンジ)
 そう納得する。おそらく彼はこの美しい人と既に…そう思うと、ケンスケの心にそれまでの単純な興奮ではなく、嫉妬まじりのものがたぎってきた。
(そういう事なら遠慮なくヤってやる!)
 彼は再び、ユイの唇にしゃぶりついた。彼の真意を知ってか知らずか、ユイは先ほど以上に優しく濃厚なディープ・キスで応えてきた。
 ケンスケの舌がユイの口腔に侵入し、隅々まで舐め回す。歯の一本一本をなぞるように。おそらくユイは虫歯の経験はないのであろう、奇麗な歯並びをしていた。
 そして、彼女を舌を追い回すように舌をうごめかせる。ユイは先ほど同様、逃げるように、しかし誘っているかのように舌を使っていたが、やがてケンスケに追いつかれ、組み敷かれた。そして、情熱的な抱擁。
 くちゃっ、くちゃっ、と湿った音が長く続き、ようやく少年が唇を離す。上気してうっとしした顔をしているのは、犯しているはずの彼の方であった。
「ふふっ、だいぶ上手になったのね?」
「はあ…さっき…してくれたから…真似で…」
「それでいいのよ。みんなそうして学んでいくのよ」
 優しく微笑み、今度はユイの方から唇を重ねた。柔らかな舌が少年に与えられる。少年は恭しく、彼女を迎え入れる。と、口の中に溜めていたのであろう唾液を流し込まれた。
 甘い。なんて甘いんだろう。少年はその滴を一滴たりとも漏らすまいと啜り、しゃぶりあげた。コクコクと喉が鳴る。そして、再び与えられた舌を、先ほど彼女の乳首にしたように優しく吸った。
「ん…んん…」
 ユイが心地良さそうに甘い声をあげる。その甘美な声に混じって、彼女の柔肌に吸い付くもう一人の少年と、彼をけしかける少年の声が聞こえてくる。
「そこばかりでも駄目なんだよトウジ、ワンパターンじゃだめなんだ」
「そ、そうなんか?」
「手を使って、そう、割れ目に沿って撫でてあげて。入れなくてもいいよ。ヌルヌルを塗り拡げて」
「こ、こうか?」
「そうだよ。時々はクリトリスを舐めたり吸ってあげてね」
「お、おう」
「んんっ…!」
 ケンスケに唇を押し付けるようにしてくぐもった声をあげるユイ。すっと通った鼻筋から漏れる熱い息が、彼女の愉悦を感じさせた。
(本当に感じてるんだ…)
 そう思うと、自分もユイを感じさせたくなってきた。ユイのそこを、思うままにしゃぶりつくしてみたくなった。いや、トウジ以上の方法でユイを感じさせたい。そう思った。

 ユイの唇と胸を充分堪能したケンスケが立ち上がる。
「おっ、交代か?」
 さっきから自分ばかりがユイの花園を独占していたことに今更気付くトウジ。女性の一番秘めやかな部分。ケンスケだってそこに興味が無いはずはないのだ。
「あぁいいよトウジ、そのまま続けて」
「ケンスケ?」
 シンジに意味深な笑みを返すケンスケ。ユイの形の良いヒップを、愛でるように撫でる。
「なぁシンジ」
「何?」
「おばさんの…ここって、いいんだよな?」
 ケンスケの指先がユイのすぼまりに触れる。やわやわと揉むように菊門を弄る。
「勿論だよ。さっき母さんが言ってたじゃないか。手と口でなら、何をしてもいいって」
 シンジの目の前でユイの秘孔を辱めると言ってのけたケンスケ。対して嫉妬を抑えながらもそれを肯定するシンジ。
「限定解除したら、ここにも挿れさせてくれるって言ってたから、大丈夫とは思ったけどね」
「んっ…」
 ケンスケの指先がユイの腸内に潜り込む。あらかじめ指を濡らしていたわけでもないのに、ヌルリとした感覚を伴ってそれは侵入を果たした。ツッと指を引き抜き臭いをかぐ。不快な臭いはしないし、指先に汚物もついていない。
「下準備はできているよ。ローションも塗り込んであるし」
 あらかじめ浣腸を施して清潔にしたうえで、下手くそな愛撫でも傷付かないようにしてあるということか。以前小説で読んだアナルセックスの描写を思いだしながらケンスケは納得した。
「それじゃ、いただくぜ。カメラ、よろしくな」
「バッチリだよ」
 淫らな宣戦布告と、それに対する応戦の返事。ケンスケは満足して、嫉妬に煮えたぎっているであろう親友の視線に射貫かれながら、その愛らしい中心部に唇を重ね、舌を突き入れた。
「ああっ…」
 塗り込まれているというローションのせいだろうか? ユイの粘膜は甘いとさえ感じられた。ケンスケは白い双球を割るようにしてそこを晒しだし、伸ばした舌で周囲を舐め上げている様をシンジに見せつけた。
「あ…ああン…」
 ユイが甘い声を漏らす。
 クリトリスとアヌスに、少年達の舌が這いまわっているのだ。未だ拙い愛撫ではあるが、それ故に背徳感も高い。
 さらに、その一部始終を実の息子に見られ、ビデオカメラで撮影されているのだ。彼の言葉や吐息から感じられる、嫉妬と興奮の波動が心地よい。ユイの体内に淫らな熱がこもってくる。
「トウジ、母さんはもう充分濡れているよね?」
「おぉ、ぐちゃぐちゃや」
 わざとユイに聞こえるように言うシンジ。彼の視線の先では溢れかえった愛液でテラテラと輝く秘裂がひっそりと咲いているはずで、わざわざ口に出す必要もないのに。
「それじゃあ、今度は指で中をかき回してあげて。こんなになっているから、二本入れても大丈夫だよ」
「お、おお」
 トウジが人差し指と中指をまっすぐ伸ばし、淫らな雫が湧き出す中心部に狙いを定める。
「そうだよ…そのまま、挿れるんだ…」
 とぎれとぎれの言葉。熱い吐息。
 シンジの目には、トウジの指はまるでペニスのように映っていた。
 愛しい母を汚すモノの象徴。
「あああっ」
 ユイがわななく。その甘く美しい声は、貞淑な人妻のものではなく、優しい母のものでもなく、一匹の牝犬のものだった。
‐ギリ‐
 歯噛みするシンジ。
「ゆっくり前後に…そう…焦らすようにね…激しくしたっていいわけじゃないんだ。
 母さんが自分から欲しがるように…」
 さらにユイを堕とそうとする言葉。
「クリトリスの裏のあたりってわかる?」
「こ、このあたりかのぉ」
 内側から、だいたいの位置を押さえてみるトウジ。
「そこを弄りながら、外からもクリトリスを触って挟み撃ちにするんだ。表からも裏からもね」
「お、おう、やったるわい」
「はあアッ! あああっ」
 これまでにない激しい快楽に、淫らに腰をくねらせるユイ。
 彼女が腰を振った所為で、今までアヌスに貼りついてそこをしゃぶっていたケンスケの唇が離れる。
「今度はケンスケの番だよ。指で母さんの後ろを抉るんだ…!」
「こ、これでいいのか?」
 先ほどのトウジのように、二本の指をまっすぐ伸ばしシンジに目配せするケンスケ。
 今までしゃぶっていた可憐なすぼまりに、二本も挿れていいものかさすがに躊躇がある。
「大丈夫だよケンスケ。ペニスだって挿入るんだから。三本だって入るくらいだよ」
「あ、ああ」
 念のため、指先を舐めて濡らしてから菊門に触れる。少し押し込もうとすると、ユイが力を抜いたのか入り口が緩み、若い陵辱者の指は容易に侵入を果たした。
(すげぇ…)
 ユイが手馴れているのだとあらためて確信するケンスケ。躊躇がなくなってしまうと、好奇心の赴くままに肉洞の内側をまさぐり、どうなっているか確かめてみる。
 滑らかな内壁が時々キュッと締まり、彼の指をとらえようとする。
(こんな中に挿入れたら、気持ちいいだろうな…)
 アダルトビデオやエロ本でしか知らなかったアナルセックス。アブノーマルな行為だと思っていたが、それに限りなく近い行為をしている自分。
 あらかじめ手入れがされていたせいかユイの肉体には穢れが感じられず、不潔感などは微塵も感じられない。排泄のための穴ではなく、性交のための穴と化した美しい肛門。それは可憐な花のようにすら感じられた。
「はああ…」
 前後から侵入され、内部をまさぐられているユイが腰をくねらせる。二人のオトコに、二本のペニスで貫かれるイメージ。
(感じて…る…んだ…)
「それじゃ二人とも、指を深く突き入れて。そう、そのままぐりぐりと中をかきまわすんだ」
「お、おう」
「ああ」
 言われるままに手首を使う二人。ユイの体内で、薄い肉壁ごしに互いの指先の存在を感じる。
「ああっ! あっ! あああっ!」
「トウジはクリトリスへのキスもね。ケンスケは…お尻に頬ずりでもキスでもなんでもしてあげてよ」
 荒い声のシンジに命じられるままに、ユイの下半身にしゃぶりつく二人。
 いつの間にか、ユイに挿入している指を前後にスライドさせるようになり、その動きが速さを増していく。
「あっ、あっ、ああんっ…」
 花園から溢れた蜜がかき回される度に淫らな音を立て、そこにユイの嬌声が重なる。
 よほど感じているのか、くねくねと腰を蠢かすユイ。逃すまいとがっちりユイに取り付き指を突きいれる二人。
 トウジがむしゃぶりついた雌蘂を甘噛みした瞬間、ユイが最高潮に達した。
「ああッ! はあぁアアアーーーーーーッ!!」
 彼女の悲鳴は歓喜と陶酔の色彩に満ち溢れ、少年達の耳朶に心地よく響いた。
 そしてそれは、ユイが二人の少年にその美しい肢体を自由に抱かせるという「限定解除」の約束、その成立の宣誓であった。
「ああ………」
 緊張の次の弛緩。ユイは力なくソファにくずおれた。
 二人の少年によって下半身は支えられていたが、上半身を支えることはできず、ヒップを突き上げるような姿勢になってしまう。性器も、アヌスも晒してのその姿に、少年達の鼻息が荒くなる。
 それをカメラで捉えながら、今にもユイに襲い掛かりそうなトウジ達に次の指示を出す。
「母さんを裏返して」
「「は?」」
「母さんを仰向けに、普通にソファに座らせてよ」
「お、おう」
 しぶしぶ従うトウジ。
「ああんっ…ん…はァ…」
「…?」
 わずかに触れるだけでユイが時折漏らす甘い声に戸惑う二人。
「それじゃ、二人で母さんの左右に座って。そう、寄り添うようにね」
 ソファに座る三人が液晶ファインダに映る。
「母さんの胸を撫でてあげて」
「だ、駄目よ、まだ、ひゃうっ!」
 二人の手が触れたとたんに、弾かれたように仰け反るユイ。
「イッたばかりだから、まだ全身が敏感なんだ。指先だけでそっと触れて、優しく撫でてあげるだけでいいよ」
「お、おうっ」
「すげぇ…」
「ああ…はンッ…」
 ユイを指先だけで弄ぶ二人。ソフトタッチな刺激のせいか、ユイもようやく落ち着いてくる。
「ああン…ふふっ…素敵だったわよ、二人とも」
 二人に、交互にキスする。
「約束どおり、限定解除よ」
「ほ、ホンマでっか?」
 鼻息が荒いトウジ。
「ええ。そうね。丁度いいわ。シンジ、録音お願いね」
「え?」
 戸惑うシンジに微笑んで、カメラのレンズを直視して宣言するユイ。
「私、碇ユイは、鈴原トウジくん、相田ケンスケくんの二人と性交することを誓います。
 秘密を誰にも漏らさないこと。事前に必ず連絡をくれて、私の都合が悪いときは諦めてくれること。
 それらが守られる限り、二人の望むときに、口でも、ヴァギナでも、アヌスでも二人を受け入れ、二人のために尽くすことを誓います」
 あまりのことに面食らう少年達。つまりこれは、契約書の代わりということなのだ。
「鈴原トウジくん」
「は、はひっ!」
「秘密を誰にも話さないこと、私の都合を優先してくれることを誓いますか?」
「は、はひっ、ち、誓いますっ」
 再び、トウジに濃厚なキス。
「相田ケンスケくん」
「ち、誓います!」
 ケンスケとも唇を重ね、舌を絡める。
「これで契約は成立ね。シンジ、後でダビングして、二人に渡してね」
「う、うん」
「ふふふ、愛人契約かしら。二人にステディな恋人が見つかるまでは、恋人扱いでもいいわよ」
 艶っぽい笑顔に魅入られ、恋人という言葉に舞い上がる二人。
 それを見ながら歯噛みするシンジ。未だユイの『赤ちゃん』である彼には与えられない『恋人』の地位が、二人に与えられたのだ。
 


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