処女義母アスカ-貞節の証-


Original text:FOXさん


 少年はかすかな物音で目を覚ます。
 それは廊下を挟んだ部屋の扉の鍵が外れ、そっと開く音だった。
 そのあとに聞こえたのはかすかな足音。素足が廊下をそっと忍んでいく音だった。
 少年は少し逡巡したのち、決意の色とともにベットから抜け出す。
 そっと、静かに扉を開け、ゆっくりと廊下をのぞく。
 息を呑む。鼓動が早くなる。
 そこにいたのは白い妖精。
 薄い夜着に透ける華奢な肢体のラインを、純白のレースに飾られた下着よりもなお白い肌を常夜灯に輝かせる美しい妖精。
 細い肩を両肩で抱いたまま、彼女は突き当たりのドアの前で立ち止まった。
 控えめにノックする。
 室内からの声に彼女は小さな声で答える。
 その声に艶やかな成分と媚びを含んでいることに「昼間の彼女」しか知らなかった少年は驚かされる。
 彼女はこう言ったのだ。
 「……アスカです。あなたの妻です」と。
 「……寂しいんです……あなた……ゲンドウ……さん。あの……いっしょに寝させてください」と。
 その彼女の背中が歓喜に震えた。
 「ありがとうございます!」ささやきながらドアを開け、するりとその身体を少年の父親の寝室へと滑り込ませる。
 ちらりと見えた彼女の横顔は、純粋な悦びに満ちあふれていた。




◆ ◆ ◆




 「シンジ」
 いつも通りに友人とつれだって繁華街を一通りぶらぶらしてきた少年は、自宅である高級マンションのエントランスで呼び止められる。
 そこにいたのは彼の父親だった。
 「父さん?いつヨーロッパから帰国したの?」
 「さっきだ」何事にも動じない(と息子から見なされている)碇ゲンドウはさらりと口にした。「ちょっとした手続きがあってな」
 「そう……なんだ」深く追求することもなく納得した少年は父親の隣に人影があることに気がついた。
 「誰?その子」
 それは黄色いワンピースを身にまとった少女だった。いや、途方もない美少女だった。
 赤みがかった髪、ブルーの瞳、成長途上だがそれでも目を見張ってしまうほどすらりとした肢体。
 シンジには彼女が自分と同じ中学生くらいに見えた。しかし同時にひどく年上のようにも、ひどく幼いようにも見えた。
 ドイツ支社から帰国してきた父親は少し沈黙したのち、少女の肩に軽く手を乗せた。
 「アスカ・ラングレー君だ。お前と同じ一四歳だ」
 「あ、あ……そ、そうなの」どぎまぎするシンジ。
 なにか言いたそうな少女に目配せしてからゲンドウは言った。「お前と同じ中学に編入する。手続きは終わった。それから彼女は私の家に住む」
 「え、ええ、ええ?」
 「彼女には身寄りがいない。だからだ」常にシンジの父親の言葉は簡潔だった。「状況がいささか込み入っているが、それは今晩説明する。いくぞ」
 エレベーターへ向かう二人をシンジは慌てて追う。
 夕食の場での「説明」がいかに衝撃的であることなど予想もせずに。




◆ ◆ ◆




 その「事件」について碇シンジがきちんとした情報を入手した経路は、父親からではなく友人とクラスの女子生徒からだった。
 父親の「アスカ君はお前のクラスメイトというだけの関係ではない。同居人というわけでもない。お前の義理の母親なのだ。つまり、アスカは私の新しい妻なのだ」という簡潔きわまりない説明を補足してくれたのは相田ケンスケであり、アスカの新しい友人でもある洞木ヒカリであった。
 つまり、こういうことだった。

 「アスカはね、ヨーロッパのとある小国のお姫様なのよ。お母さんは日系ドイツ人なんですって」
 「まぁ国といっても、実際のところはペーパーカンパニーに税制上の優遇措置を与えて、その見返りのお金で生きながらえてきたちっぽけな国なんだけどな」
 「うーん、確かに相田君の言うとおりだけど……その国で、お家騒動が起こっちゃったんですって」
 「タックスヘイブンだけでなく、一種の法律上の抜け穴をお金次第で与えようとした王弟がクーデターを起こしたんだってさ」
 「アスカのお父様……元国王もその時亡くなったんですって」
 「で、偶然その現場に居合わせてしまったお前の父さんは、彼女を国外に脱出させるための……正確にはEU圏へ入国するための……手段として結婚したんだってさ」
 「え、えっとね、養女にするには手続きが複雑だけれども、結婚については簡単だったからですって。そ、その、あなたのお父さんがそ、その、ロ、ロ、ロリコンって訳じゃ……」
 「ま、それにな、『亡命』やったら大事になるけれど、『外国人の妻が夫と入国する』んだったらなんの問題もないしね。この国は」
 「そ、それに、アスカもあなたのお父さんをすごく尊敬しているから、ぜんぜん嫌じゃないんですって。無理矢理とか、やむを得ずとかそんなことないんですって」

 はぁ。と碇シンジは溜息をつく。
 自分は事実部外者なんだし、少なくとも当人たちは気にしていないんだから、どうこう言えるわけなどないのは分かっていた。
 しかし、その「美しい同級生にして美しい母親」の姿を目にすると、その声を聞いてしまうと少年は普通でいられなくなる。
 クラスメイトとして「ヘロー、シンジ、ちょっと教科書貸してくれない?」と流ちょうな日本語で呼びかけられると顔を伏せてしまう。
 「あはっ!アタシね、球技なんてテニスとゴルフしかやったコトなかったけど、バスケットボールって……思いっきり走れるし、ジャンプできるし……最高!」と身体の線がくっきり出る体操服姿でできたばかりの友人と笑いざわめく彼女を見るとどきりとしてしまう。
 「ああ、もう!どうしてこんなに漢字って難しいんだろ!」と図書館でつぶやいて、猫のように背伸びをする彼女と目が合うと、ひどく狼狽してしまう。
 壱中の制服にエプロンを身につけて、おぼつかない手つきで夕食を準備する彼女をダイニングの扉を開けて発見すると、鼓動がどうしようもなく早くなってしまうのだ。
 さらに少年の父親に対する全般の信頼を抱いたアスカの視線に気がついたとき。
 何気なく少年の父親の身体に沿わされるアスカのしなやかな手を見てしまったとき。
 ゲンドウの骨張った手と少女の小さな手がしっかりと握られていることにふと気付いたとき。

 碇シンジの胸の奥に、澱んだなにかが溜まっていくことを自覚してしまう。

 碇ゲンドウの寝室に少女アスカが「妻」として入っていくのを碇シンジが発見したのは、少年の「澱」がある臨界を越えたころだった。




◆ ◆ ◆




 「あの……ああ、ああ、あな……た」
 碇シンジの同級生は吐息を漏らしつつ、碇シンジの父親と抱き合っていた。頬を染めて男の唇を情熱的についばみ、小さな舌を中年男の口腔へ差し込んでいた。
 ゲンドウがアスカのつややかな髪を撫でるたびに、シングルベッドの上で相手に密着させていた身体を震わせて、アスカはさらに熱意を込めたキスにのめり込む。学校では端末を滑らかに叩いていた指が男の背中へ周り、ぎゅっと抱きしめた。
 「ね、お願い……です。もっと、しっかり、つよく……抱いて……あなた」
 少女のたっての願いに、ゲンドウはそろそろと慎重に骨張った手を彼女の細い腰へ回す。
 「もう、もっとぎゅーっと抱いてくださいってばぁ」少女は可愛く拗ねてみせる。「アスカはゲンドウさんの妻なのに。あなたのものなのに」
 少女の腰がぎゅっと抱き寄せられる。ああンと嬉しげに溜息をつく。膝丈の薄い夜着がめくれ、あらわになった輝くようなアスカの太股が剥き出しになると男のパジャマのズボンに絡みつく。
 それを碇シンジは物陰からじっと見つめていた。
 父親の寝室が書斎からも入れることを知っている彼は、かびくさい本が山積みになっている部屋へ入り込むと寝室に繋がるドアを細く開け、寡ぐらしの碇家へ舞い降りた天使が可憐に乱れるさまを盗み見ていた。
 美しい一四歳の天使は頬を染め、欲情しきった表情で身を起こす。
 少女はするりと扇情的な夜着を脱ぎ捨てた。
 成長途上の少女の乳房が薄暗い照明に照らされてぬめ光る。重力に負けない弾力を持ったバストの先には、ピンク色の乳頭が立ち上がっているさままで碇シンジには見て取れた。 「ね、ね、あなたぁ、抱いて。アスカをおんなにしてください」少女の声は異性がとても抗しきれないほど蠱惑的だった。「アタシ、もうコドモじゃありません。なんの関係もないアタシを救い出してくれたゲンドウさんにアスカはすべてを捧げたいんです。アタシはゲンドウさんのこと、大好きなのに、なのに、これだけしかできることはないから……」
 瞳を涙で濡らして懇願したのちに膝立ちになってくるりとショーツを膝まで下ろし、羞恥に全身を染めつつくるりと脱ぎ捨てた。
 薄暗い光の中で天使の裸身が光り輝いていた。
 ゲンドウがそっと少女を抱き、顔中にキスを浴びせる。少年はその光景から目をそらしてしまった。
 「いまはだめだ。アスカ君」少女の髪を撫でるゲンドウの口調は穏やかだった。「君はまだ中学生ではないか」
 「そんなの嫌です!」少女は首を振る。「アタシはあなたの『女』にしてほしいの!大好きな男性のものになりたいの!お願いです……アタシの純潔を奪ってください」
 ゲンドウは苦笑する。「やはりお姫様はわがままだな」
 「だって……」少女はくすんと鼻を鳴らした。
 「いや」男は首を振る。「せめて式を挙げてからでないと」
 「そんな、二年も待てだなんて……いやです。そんなの、そんなの……」
 少女の真剣さに根負けした男はようやく折れる。夏休みに入ったら、家族で旅行に出かけよう。その「新婚旅行」の場で少女と結ばれようと。
 「嬉しい……アタシ……」
 アスカの美貌が輝いた。ぽろぽろと涙をこぼしつつ男に抱きついた。そんなけなげな少女を男は優しく抱いてやる。
 「家族で旅行なんてしたことがなかったからな。アスカ君とあれ……シンジと交流を深める必要もあるだろうし……あ」
 ゲンドウの表情が微妙に歪む。
 「ちょっと、その、アスカ君。その、手で刺激するのは……」
 一四歳の天使の表情が小悪魔のそれになった。くすくすと笑う。
 「だってぇ。ダンナさまのココ、すっごく硬くて苦しそうですものぉ」
 少女の右手は男の硬く張りつめた股間をさわさわと撫で回していた。
 それどころか左手だけで器用にゲンドウのパジャマのボタンを外し、濃い体毛が密集した胸板をあらわにして、そこに柔らかなバストをこすりつける。
 「それに、アタシだって、ダンナさまに愛して欲しいんですよぉ。日本に来る前は、アスカをいっぱい『愛でて』くれたくせに」
 「いや、それは、その、つい……」
 「じゃぁ、せめて日本に来る前と同じくらいはアスカを愛してくださいな、あのときはあんなにアスカを気持ちよくしてくれていたのに、日本に帰ったらコドモ扱いですもの」
 頬を膨らませてから少女はくるりと身体を入れ替え、女性上位のシックスナインの姿勢を取った。慣れた手つきでズボンと下着を脱がせ、立ち上がったものに小さな歓声を漏らす。
 「ああ、こんなに大きくなって……ああ、今すぐにでもアスカはこれにバージンを捧げたい……のにぃ」
 「だめだ。一度決めたことだからな。あ……」おお、とゲンドウがうめき声を漏らした。少女が形の良い小さな唇を大きく開いて彼の男性器を深々と銜えたからだった。そのまま絶対の愛情を込めて、舌と口腔粘膜を使って男に奉仕をかいする。
 れろれろとくびれに沿って舌を這わせ、たっぷり溜めた唾液でじゅるじゅると音がするまでつよく吸う。両手は毛むくじゃらの陰嚢を愛おしげに撫で回し、少しでも愛おしい夫の快楽が長く続くように努力する。
 ゲンドウも一四歳の少女に翻弄されるばかりではなかった。
 薄い飾り毛すらべったりと塗らすほど蜜を溢れさせた少女の蕾に口吻を与え、若鮎のような肢体を痙攣させた。舌を伸ばしてまだ未発達の花弁をちろちろと舐め、花心を舐め回す。
 「ああ、ああ、あなた、あなたぁ、おひげ、お髭がくすぐったい、ああ、そんなに吸わないでぇ」一四歳の花嫁は感極まった声を上げ、さらに熱心に夫のペニスに奉仕しようとする。しかし夫がアスカの後ろのすぼまりに悪戯しながら花弁の奥まで舌を這わせるようになると、彼女の意識は飛び飛びになってしまった。
 随喜の声を自室にいるはずの同級生に聞かせまいという努力も忘れ、切ない声で泣きじゃくりはじめる。
 やがて敏感な少女は男の舌と指だけで絶頂へと連れていかれる。そして余韻の快楽にひくひく痙攣しつつ「ごめんなさい……ダンナさまはまだなのに……アスカだけ勝手に……ごめんなさい」としゃくり上げるのだった。
 だから少女は、甘美な夢から覚めると再び熱心にゲンドウのペニスをしゃぶりはじめる。
 絶対の愛情と、奉仕の心を込めて。
 だから喉奥めがけて濃い精液が流し込まれると、少女は二度目の絶頂を迎えてしまう。
 愛する男性が自分によって性的満足を得ることができたことに感動して。
 愛しい雄の樹液が喉を下り、胃の奥まで熱くなる感覚に陶酔して。

 少女が流す感激の涙をゲンドウが優しく拭っているさまを、碇シンジはじっと見つめていた。



◆ ◆ ◆




 それからは毎晩、アスカ・ラングレーは碇ゲンドウの部屋で夜を過ごすようになった。
 ある時は簡素なパジャマで。あるときはゲンドウのワイシャツを素肌に羽織って。またあるときは肌もあらわな夜着を身にまとって。
 ドアを閉めるとまず少女は、身につけている全てのものを脱ぎおとす。
 そうして「アスカは、あなたの妻です。あなたのものです。今晩も……愛してください」と頬を染めて「お願い」してからベッドへよじ登る。
 その間、彼女の愛する夫はなにもしない。彼の衣類を脱がすのも「妻」の役目だからだ。
 挿入なしの愛の交歓もパターンがあった。
 まずは少女の唇による奉仕。それはゲンドウが二回放出するまで続けられた。
 夫の精を口にできただけでエクスタシーを迎えた少女は、今度は男に軽々と抱えられてベットに押し倒され、つややかな肌のいたるところに口づけを受け、舐めしゃぶられる。
 唇も、耳孔も、足指のあいだも、雌花も、バストも。
 そしてもちろん菊門の皺ひとつひとつも。
 ヨーロッパ育ちの王女様は「夫」の舌に愛撫してもらうためなら、どんなにいやらしくはしたないポーズ……犬這いの姿勢も、おしめを替えてもらうように太股を大きく拡げたあおむけの姿勢も、壁に手をついて大きくお尻を突き出した姿勢も……喜々としてとるのだった。
 敏感な乳房を愛撫する指は、貴重品を扱うように慎重だった。
 男の指がゆっくりと動くたびに、一四歳の天使はがくがくと全身を震わせて「愛してます!ああ!ああ!あなたが大好き!」と歓喜の声を上げた。
 やがて何度も何度も絶頂を迎えた少女は、「汗を流すため」と称して夫とともにシャワーを浴びようと提案する。
 そして手をつないだままそっと浴室へ入ると、男の指で全身をくまなく磨いてもらい、彼女自身も全身をシャボンまみれにして男の身体を清めるのだ。
 お互いにまた昂ぶると、アスカは硬く立ち上がってしまったペニスを放出させるためと称して「スマタ」の疑似性交をおねだりする。
 硬くくびれたペニスを滑らかな太股でぎゅっとはさみ、タイルの上であおむけに二つ折りされたアスカは、男が腰を前後させるたびにちっぽけなクリトリスがペニスのくびれでごりごりされる刺激に夢心地になってしまう。
 やがてそこがバスルームであることも、同級生がいることも忘れて、透き通った声で愛の歓びの歌を絶唱するのだった。

 同級生である碇シンジが、その一部始終をのぞいていることも気付かずに。




◆ ◆ ◆




 「ね、アスカ……今日は早退すれば?ね?」
 親友である洞木ヒカリに慰められた「碇」アスカは弱々しい笑みを浮かべた。
 「うん。大丈夫。大丈夫よ。ヒカリ」
 「でも、顔色が……あ!」ヒカリの目の前で彼女がふらりとよろけた。
 「危ないよ、アスカ」
 碇シンジがアスカの腰をそっと支えた。ヨーロッパの血を引く少女は少年に身体を預け、頬を上気させたまま呼吸を整えていた。
 ……やっぱり碇君は特別なのね。
 ヒカリは納得する。
 アスカが恋をしたひとの息子ですもの。それに、唯一の家族でもあるんですもの。

 碇アスカは一月前に未亡人になった。
 夏休みの家族旅行、アスカが心から望んでいたその旅行先で碇ゲンドウは倒れ、そのまま還らぬ人となった。
 当初半狂乱になったものの、少女は凛と事実を受け止める。
 葬儀をつつがなく済ませ、さらには周囲の冷たく、好奇心混じりの声……碇ゲンドウが心不全で倒れたのは少女アスカの若い身体に溺れたからだ……をはじき返した。
 馬鹿馬鹿しい中傷に対しては名誉毀損も考えます。中傷者は裁判の場で、アタクシの純潔を示す医師の診断書を見ることができるでしょう。そこで己の過ちを知っても、もはや手遅れでしょうけど。
 喪服の少女が葬儀会場で腰に手を当てて宣言すると、故人への冒涜はぴたりと収まった。
 彼女は生活を再開する。
 「碇アスカ」として、ゲンドウの未亡人として。
 「碇シンジの母親」として。

 「……あ、シンジ」少女は薄く目を開けた。
 「さ、帰ろう」シンジの声はひどく優しい。「そんなに頑張らなくっていいのに」
 少年がそっとアスカの髪を撫でる。「少し休めば良くなるよ」
 いつも強気で碇シンジを叱りつけ、時にはひどく厳しい言葉を投げつける彼女はこくりとうなずく。
 少女とともにタクシーに乗り込んだ少年の背中を見送るすべてのクラスメイトの瞳には、まぎれもない賞賛の色があった。




◆ ◆ ◆




 「よく頑張ったね。アスカ」
 「よしなさ……い。その話し……かた。……この……この……外道……め」
 「すごいよ、アスカ。今日も頑張れたんだね」
 「ああ、ああッ!は、外して、外してぇ……これを、この、おぞましいものを……ああ、ああ……」
 「そんな言いかたしちゃだめだよ。これはアスカが操を護るためのものなんだからね」
 シンジはアスカに笑顔を向けると丁寧にその前髪を直してやる。
 両手をベッドに固定され、あおむけのまま身動きできない一四歳の義母に、少年は優しく微笑んでみせる。
 「でもまぁ、さすがに辛いだろうからね。ほら」
 少女の下半身が押し上げられ、無惨な二つ折りの姿勢を取らされた。彼女が涙をこぼす。
 少女の短いスカートがなんとかいままで人目から隠していたものがあらわになった。
 アスカの下半身には年頃の少女なら絶対に身につけないものが装着されていた。
 それは紙おむつだった。
 シンジは慣れた手つきで少女の下半身から屈辱的な装いを外す。
 室内にむっと尿の匂いと発情した雌の匂いが充満する。
 「やっぱりお漏らししちゃったんだね?お義母さん」
 「……あ、ああ……」顔をそむけてシーツに涙をこぼす。だが、屈辱は終わらない。
 「ね、いつお漏らししたの?いつ?」
 少女は歯を食いしばる。だがそれも、シンジの右手に握られたコントローラーの目盛りがひとつ回され、どこからともなく低い振動音が聞こえてくるまでのことだった。
 「お、おおおおおオシリ!オシリのぶるぶるが始まった……ときィィッ!」びくんと少女の脚が跳ね上がる。
 「アスカってオシリ弱いんだ。ごめんね。気がつかなくって。もっと弱くしなくちゃいけなかったんだね」
 「ああ、ああ、ああ、そんなこと、そんなことはいいから、いいから!お願い!お願い!おねがいだからとめてぇぇ」
 シンジの指がダイヤルを「0」のところへ戻す。振動音が消え、同時にアスカも糸が切れた人形のようにがくりと力を失った。
 シンジの手が再び少女の下半身へと伸びる。
 少女の下半身には「まだ」、年頃の少女なら絶対に身につけないものが装着されていた。
 それは貞操帯だった。
 錠付きの黒革のバンドが、ほっそりとした少女の下腹部に回り込み、双丘を割って腰のベルトに固定されていた。
 少年が鍵を外し、革ベルトをゆっくりと外していく。
 「あ、ああ、ああぁ……」少女が感極まった声を上げた。
 前をカバーしていた三角形の小さなプレートがずらされた。
 「ふぅーッ、ふぅぅぅ……ン」アスカの処女孔から長さ三センチほどの楕円形の卵がにゅるりと顔を出していた。
 「ほら、アスカ、自分で出すんだ。ほら、お腹に力を入れて」
 シンジの言葉に彼女は何度も首を振る。
 「どうして?」
 「オシリ!オシリが!おしりがまだなの!いま、いま力いれたら……またイっちゃう!アタシ!アタシ!またイっちゃうよぉ!」
 泣きじゃくる少女にシンジは苦笑すると、ヒップのところまで回っている貞操帯を引っ張った。
 「あ、お、あああ、おぉぉぉぉ……」
 アスカのうめき声とともに、その後ろのすぼまりからエボナイト製のスティックが姿を現す。少女の貞操帯には彼女のアヌスを性器へと変える邪悪な棒が取り付けられていたのだった。
 嫌らしい凸凹の付いた棒がゆっくりと引き抜かれる。
 唇から涎をこぼし、ソックスを履いたままの爪先をきゅうきゅうすぼめながら彼女は無慈悲に絶頂を迎えさせられた。
 息も絶え絶えになりながら、何度も、何度も。
 顔をそむけることも許されない。
 おとがいを掴まれ、だらしないイキ顔を真正面から観察されたのだった。
 その後再びシンジに命じられると、アスカは屈辱と快楽に泣きむせびながら処女孔の入り口に挿入され、学校で授業を受けていたときも彼女の官能をとろ火の刺激を与え続けていたバイブを手を使わずになんとか身体の外へ押し出した。
 粘液にまみれたそれが少女の美貌のすぐ横にぽとりと落ちた。
 少女の泣き声に絶望の音色が混じりはじめる。




◆ ◆ ◆




 少女の身体に卑劣な細工が施されたのは、つい先週のことだった。
 碇シンジとのひどくぎこちない夕食ののち、彼女はどうしようもない睡魔に襲われてしまったのだった。
 目が覚めたのはベッドの上、四肢はベッドの柱に大きく広げて固定されていた。
 腰の下にお気に入りのクッションを差し込まれ、ショーツを照明の下にさらけ出した姿勢で碇アスカはシンジの告白を聞かされる。
 自分に父親の代わりを務めさせて欲しいと。少女の保護者になりたいのだと。
 アスカの返事は簡潔だった。
 「冗談じゃないわ。アタシ、アンタのこと好きじゃない……いいえ、キライなの」とだけ言い捨てると少年を睨みつける。
 数十人の傭兵(と呼ばれるならず者)を率いた下劣な叔父に乗っ取られた国から、なんの後ろ盾もないのに少女を救い出した碇ゲンドウ(彼は旅行者としてただその国を通りがかったに過ぎなかった)と、彼女に一服盛ったあげくどもりながらアスカに一方的な告白をする目の前の少年を比較することなど少女にとっては冒涜以外のなにものでもない。
 それどころか彼女の抵抗を奪っておいてのこの言いぐさは、彼女の卑劣な叔父の行為となにも変わらないではないか。
 アスカは歯を食いしばったまま横を向く。少年の言葉にこれ以上応えるつもりなどなにもなかった。
 「……そうなんだ。父さんとはさんざん愛し合っていたのに、僕は拒絶するんだね」
 少年の表情が一変する。
 「父さんのペニスをあんなに美味しそうにしゃぶってたアスカなのに、僕は嫌なんだ」
 「!」
 シンジのかすれ声は続いた。「いつも父さんのペニスを欲しがってたくせに、毎晩セックスして欲しいってお願いしてたくせに」
 「あ、あれは!」
 「『ゲンドウを冒涜するのは許さない』だったっけ?さんざん父さんを誘惑しておいて、なに言ってるんだよ」
 「アタシは、アタシたちは愛し合っていたのよ。だから!だからあのひとはアタシのバージンを大切に……」アスカは泣き声になった。
 「でも、このあいだの旅行で『捧げる』ことになってたんだろ?アスカの『マク』、父さんに破ってもらうつもりだったんだろ?」
 「ひどい!そんな言い方……そんな言い方ひどい……よ」少年の言葉はアスカの心に打つ込まれる楔となった。
 「ひどい?ひどいだって?」少年の指が乱暴に彼女のショーツを引き絞った。うめき声を上げる少女。「ここに父さんのものを欲しがった淫乱のくせに」
 「許して……お願い。アンタもあの人の息子なら、こんな卑怯なことはやめて!」
 シンジの表情がさらに険しくなったことに彼女は気がつかない。
 「お願い。アタシはあの人を愛しているの!あの人もアタシを愛してくれていたの。だから、だから、その気持ちを大事にして!こんなことはやめて!」
 「そうなんだ。アスカは父さんに『操』を立てたいんだ」
 「そう、そうよ」
 ふふっ、と少年は口元を歪めて笑った。

 乱暴な鋏の刃が彼女の制服を切り裂いてゆく。少女は瞳をぎゅっと閉じ、無反応でいようと努力していた。
 上衣が切り取られ、スカートがずたずたにされる。
 ついにシルクの下着が切り裂かれ、碇アスカは義理の息子によって全裸に剥かれてしまった。
 しかし少女は無反応であろうと努力していた。
 シンジの舌が彼女のミルク色の肌を這うまでは。
 甘やかな汗をすすりはじめるまでは。
 跡が付くほどつよく吸われるまでは。
 それらが全て、碇ゲンドウが少女へ行ったのと同じ場所、同じタッチで為されていることに気付くまでは。
 無垢ながらもしっかり教え込まれた彼女の官能に火がつくまでは。

 誰もが振り返る美貌を流れる悔し涙が随喜の涙に変わるまで、「畜生、この恥知らず、この卑怯者」という彼女の罵声がペットの子猫のような甘えた鼻声となるまで、一時間も必要なかった。
 「あれ?アスカってまだバージンだったの?意外だなぁ」
 女子中学生の飾り毛をさわさわともてあそび、ふっくらと花開いた肉襞を舐め回していたシンジはにやりと笑う。
 「父さんにヤられちゃったんだと思ってた。本当に処女だったんだ。父さん、アスカのココにペニスを突っ込む前に倒れちゃったんだ」
 「やめて……そんな言いかたしないで……お願い」
 「父さん、待ち遠しくって仕方なかったんだよ。アスカとセックスするのが」
 「いや、いや、いやぁ!」
 なんどもなんども首を振る少女。
 「その瞬間」にゲンドウが突然痙攣して動かなくなった記憶がよみがえってしまったのだ。
 挿入こそなかったものの、一晩に平均で五回以上射精してしまうほどの若くて新鮮な肉体との交わりが過労気味のゲンドウにどのような影響を与えるかなど、アスカは考えも及ばなかった。
 ただ、愛おしい人に満足してほしかったのだ。
 ただ、愛おしい人に肉体の悦びを与えてほしかったのだ。
 天界から降り立った天使は、ただ純粋に愛を欲していたのだった。
 しかし天使が愛した男の息子はその天使の羽をむしり取り、抵抗できないように拘束しておいて、彼女が肉の存在に過ぎないことを舌と指で教えてやる。
 アスカと父親の愛の交歓を盗み見ていた少年は、父親と同じように彼女を啼かせ、瑞々しい肢体を踊らせた。
 そしてさらに少女を貶める。
 彼女にはもはや帰るところがないことを……碇家を出て敵手に落ちた母国へ帰るか、あるいはいままでどおり碇家のアスカでいつづけるか……しかないことを改めて思い出させた上で、少女と父親が交わっている姿が録画されていることを教えてやる。
 少女の首には見えない首輪が付けられたも同然だった。もちろんそれに繋がる鎖を握っているのは碇シンジだ。
 少年は準備周到だった。
 もはやなにもかも諦めて、少年に強姦されることも覚悟したアスカの目の前にかざされたのは黒革の貞操帯。
 股間に生えた奇怪な棒に蒼白になった少女にシンジは説明した。
 そこまでゲンドウのことを想うのなら、「感じやすく、憎むべき少年にさえも愛らしいイキ顔をさらしてしまう少女のために」これを装着してあげようと。
 鍵は碇シンジしか持っていないから、少女の美貌に惑わされた誰かによって、その純潔が奪われることもないと。
 だけどいやらしいアスカが欲求不満に陥らないように、ちゃんと考えてあるから大丈夫だと。このぶるぶる震える棒はアスカのオシリの孔を気持ちよくしてくれるし、前には処女膜を傷つけないバイブレーターを入れてあげるからと。
 アスカは泣き叫び、暴れ、身をよじった。
 もちろん役に立つわけもない。
 ローションを塗られたエボナイト棒がにゅるりとアナルへ侵入する。
 全身を痙攣させていると淫らな球体が処女孔へ押し込まれる。
 革バンドが腰を回り、淫らな装置が外れないようにかちりとロックされる。
 ベッドを汚さないように屈辱的な紙おむつを装着される。
 脚の拘束は外されたが、両手は勝手な自慰を禁じるためにそのままにされた。
 懇願と罵声の中、碇シンジは「お休みなさい。アスカ義母さん」と微笑んでドアを閉めた。

 その夜、碇アスカは一〇回以上の絶頂を迎えさせられた。
 失禁したのは三回だった。




◆ ◆ ◆




 「さ、アスカ義母さん、お風呂で綺麗にしてあげるね」
 「……」
 貞操帯を外され、全裸に剥かれた一四歳の王女は後ろ手に拘束された姿で浴室へと向かう。
 貞操帯の装着を義務づけられて一週間。
 自分の身を清めることも、排泄さえも碇シンジに頼らねばならなくなっていた碇アスカは少年の言葉に逆らうことができなくなっていた。
 シンジに言われるがまま浴室で躰を開き、石鹸を付けたシンジの指で全身をくまなく磨かれることを選ぶ。胸も、脇の下も、足指のあいだもぬるぬると洗われて息も絶え絶えになったところで下半身を綺麗にされた。
 そこにいるのは学内で「アスカ姫」と呼ばれるアイドルではなかった。
 全身を弛緩させて淫らな声を上げる卑猥な中学生サイズの等身大人形だった。
 だから言われるがままにシンジの浣腸を受け入れ、たっぷり我慢させられたあとに義理の息子の前で排泄させられる。
 もう一度シャボンを付けた指で綺麗にされてひくつくアナル、シンジに検分されても抗議の声も上げられない。にちにちと二本の指で広げられ、締まり具合と柔らかさをチェックされても吐息しかでないのだ。
 そしてヘアチェック。
 丹念に飾り毛と脇の下のむだ毛を剃られ、美脚は産毛もないほどつるつるに仕上げられる。
 シンジの操る剃刀の刃が肌を動いていくたびに、アスカの心のどこかが熱くなっていく。
 だから碇シンジが「ね、僕がアスカをレイプしちゃわないために、抜いてくれるよね?」と平然と命じられると、どろりとした光を瞳に宿らせたまま、碇シンジのペニスをなんの躊躇もなく銜えてしまう。
 碇ゲンドウに対してそうしたように、あらゆる奉仕のテクニックをもちいて同級生である少年のペニスに奉仕する。
 青苦い汁が口内にぶちまけられると、全身をぶるぶると震わせて絶頂してしまう。

 なんのために貞操帯を付けてさせられているのかも、もはや彼女には理解できなくなっている。



◆ ◆ ◆




 「きょうのお漏らしはすごいね。アスカ義母さん、おむつがすっごく重たいよ」
 「……してよぉ」
 「お尻の中のぶるぶるが効果あったみたいだね。でも、学校ではしないから安心していいよ」
 「……ぺにすぅ」
 「どうしたの。もう朝なのに、アスカはまだ『おねむ』なのかな?」
 朝日が差し込むベッドルームに拘束されている美少女の頭を碇シンジは優しく撫でた。
 「ほんものぉ……ほしいのぉ。おちんちん、ほしいのぉ……」
 少女はぽろぽろと涙を流しつつ碇シンジを見上げる。無意識のうちに大きく太股を拡げ、腰が突き出される。くいくいと男を誘うダンスを始めてしまう。
 「どうしたの?いままでのアスカはどこに行っちゃったのかなぁ?」シンジは口元を歪めた。くすくす笑う。「まるでセックスして欲しがってるみたいだよ?アスカは未亡人なんだよ。勝手にオチンチンを欲しがっちゃいけないんだよ」
 「あ……あ……」あまりに不遜な少年の言葉への怒りが、押し寄せてくる肉欲のうねりに翻弄された意識をわずかに明瞭にさせた。
 しかし、アスカらしさを取り戻した精神はむしろ少女を追いつめてしまう。
 一晩中無慈悲な快楽に追いつめられた自分が、なにを考えていたかも思い出してしまう。
 「昨夜、ずっと『ママ、ママ』って叫びながらイってたけど、それとなにか関係あるのかな?」
 つつ、と少年の指がアスカのうなじをくすぐり、勃起しきった乳首を転がした。少女は甘い吐息を漏らしつつさらに卑猥に腰を振った。
 「ね、アスカのママって今どうしてるの?ね?教えて?」
 指が贅肉一つないお腹へ下り、可愛らしいおへそをくすぐる。彼女がぎゅっと歯を食いしばる。
 「ね、教えてよ。『アタシもママと同じ』ってどういうことかなぁ?」くすくす笑いとともに指はさらに下がる。
 「あ……あ……あ……ああああッ」少女の瞳が見開かれた。痙攣する。「おおぉッ!ひぃぃぃッ!く、く、くりとりす、クリトリスいじめないで!アスカのクリトリスに爪を立てないでぇぇぇ」
 しゃくり上げ、愛液をしぶかせて少女は陥落する。泣きながら美しい母親になにが起こったのかを、ゲンドウにさえ話したことのない真実を説明する。

 寄宿舎から誘拐され、王弟の屋敷に連れ込まれたアスカの目の前で、同じく拉致された美しい母親は、キョウコは穢されたのだと。
 屈強な傭兵に四人がかりで高価なドレスを引き裂かれ、絨毯の上に押し倒された美女は、女の敏感な三箇所に麻薬を注射された。悪魔の薬液がゆっくりと体内に侵入されていくさまを三回にわたって見せつけられた王妃は、体の芯まで麻薬に侵されてもなお、愛娘に対して安心するよう呼びかけていた。
 だがそれも、男たちの極太ペニスが夫しか知らない雌花へねじ込まれるまでだった。どうしようもないほど敏感にされ、昂ぶってしまった女盛りの肉体は彼女の意志とは関係なくペニスを頬張り、むっちろちした尻を振りはじめてしまう。
 そして快楽を得てしまった肉体はキョウコの高貴な精神を逆に支配してしまう。
 父親と血が繋がっていることすら信じられない卑劣な男の膝の上に乗せられ、拘束された制服の上から悪戯され、なぶられていてもまだ高貴な態度を崩さない王女の目の前で母親は自ら転落していったのだ。
 ずんずんと後ろから交代に突かれ続け、「一周り」したのちに表にかえされた美女の唇にもう一人のペニスがねじ込まれてももはや彼女は抵抗しない。鼻を鳴らしながらじゅぼじゅぼとフェラチオ奉仕をはじめてしまう。
 「なんだぁこの下手クソ!王妃様はフェラもしたことがねぇのか!」とののしられると「ごめんなさい。申し訳ありません。キョウコは一生懸命御奉仕します!だから、だから、ペニスを抜かないでくださいませ」と恥知らずに謝罪してしまう。
 夫が初めての男性で、正常位しか経験がないことを告白させられながら美女は尻穴のバージンを奪われる。だが落ちるところまで落ちてしまったキョウコ王妃は、「ああ、アスカ!ママは今、オシリで殿方と交わっているのよ!ああ、ああ、どうか見て!ママのお尻のセックスを見て!」と男に命じられるままに叫んでしまう。
 前後二本差しで失神しても目覚めさせられた。卑猥なリズムで交互に突かれ、アスカの姉と間違えられる美母は恥ずかしいダンスを演じるのだった。
 さらに口としなやかな手を使って四人全員に対しての奉仕をはじめたころには、キョウコの表情はアスカが恐怖を覚えるほど甘く惚けていた。
 そして一晩ちかく輪姦され、男の精液まみれにされた彼女の母は、男たちに支えられて少女のすぐそばまで連れてこられる。
 艶やかな髪を掴まれて、泣き濡れる娘の表情を正視するよう命じられた彼女は、アスカを嬲りつつ少女の母親が輪姦されるさまをずっと見物していた王弟に促されたとおりの言葉を紡ぐ。
 「ああ、アスカちゃん。ママはいま、とっても幸せなのよ。男の人たちにいっぱい愛されて、キョウコに女の悦びを教えていただけたんですもの。そうよ、アスカちゃん。わたくしたちのヴァギナも、アナルも、お口も殿方の精液を注ぎ込んでいただくためのものなのよ。そうよ、キョウコはペニスの奴隷なの。アスカちゃん。あなたも『閣下』に今から教えていただけるのよ。アスカは素直ないい子だから、お薬なしでもきっと、すぐに素敵な奴隷になれるわ。ああ、ママはとても幸せだわ。親子でセックスペットにして頂けるなんて……ああ……とってもすばらしいことなのよ」
 「ああ、ダメ!ママ!そんなこと言わないで!アタシたちはそんな女じゃないわ。彼らの玩具になんてなっちゃだめなの!お願い!ママ!正気に戻って!戻って!あああああぁぁぁ……」
 母親の宣告と同時に彼女も卑劣な叔父の指により、その夜数度目の絶頂を迎えさせられてしまったことを。

 「そうなんだ。アスカのママもオチンチンが大好きなオンナなんだ」
 「……ママを……そんな風に言わないでぇ」
 「でも、アスカにそう言ったんだろ?『キョウコはペニスの奴隷です』って」こりこりと乳首を転がされるとどんよりとした瞳で少女はこっくりした。
 「じゃ、アスカの中にもその奴隷の血が流れてるんだよね?」
 「ち、違うわ、奴隷なんかじゃ……」焦点の合わない瞳でつぶやく少女の身体がぎゅっと抱きしめられる。耳元で優しくささやかれた。「本当?じゃ、アスカはキョウコさんの娘じゃないってこと?」
 「そんな意味じゃ……な……いぃぃぃッ」アナルの振動を高められて少女は絶唱する。
 「分かったよ。アスカ義母さん、アスカは奴隷になりたくないんだ。身持ちの堅い未亡人のままでいたいんだ」
 「……あ、当たり前じゃ……ない。バカ……じゃないの」
 「分かったよ。アスカ義母さん」シンジの笑みが大きくなった。「じゃ、今日も貞操帯を付けたままで学校に行こうね。アスカはとっても可愛いし、さっきずいぶんいやらしいコト言ってたから、これがないとレイプされちゃうかもしれないしね」
 「そ、そんな!ああッ!嫌、やめて!やめて、やめてやめてやめてぇぇぇ」少女は身を反り返らせる。アナルの振動が、パールローターの振動がさらに大きくなったのだ。
 三分も待つ必要はなかった。
 少女は陥落した。
 泣きながら乞う。涙ながらにお願いをする。
 「ああ、ああ、お願い」アスカはぽろぽろと涙を流してシンジに叫ぶ。「ごめんなさい。ごめんなさい。アタシ、アタシもう我慢できない……の。オチンチン……ほしいの。ママみたいにずぶずぶ犯して……くださ……い……な」
 くすくす笑う少年。だが彼はさらに確実を期すのだ。
 「でもさ、アスカ義母さん、父さんはもういないんだよ。どうするの?父さんの代わりをどうするの?」
 「いいのぉ!ゲンドウさんのオチンチンでなくていいの!」宝石の雫のような涙をシーツに振りまいて彼女は泣き叫ぶ。「あのヒト、あのヒトのことはもういいのぉっ!アタシ、アタシはシンジの、シンジのペニスがほしいの!いまほしいの!もう、もう、ワガママ言わないからぁ!シンジの言うとおりにどんなことでもするからぁ!アスカ、これ以上我慢できないんだもん!このまま学校に行ったら気が狂っちゃうんだからぁ!」
 「アスカ、もう一度聞くよ」厳粛な口調で少女の義理の息子は呼びかける。「誰のペニスがほしいの?」
 「……シ、シンジの、しんじの、しんじのペニスがほしいの!」
 軽く彼女の頬がぶたれた。
 「誰のペニス?」
 「だからぁシンジの……」
 またぶたれる。
 「きちんと言えないの?ずいぶん育ちが悪いんだね?アスカ王女様は」
 ああ、と少女はおののいた。少年の瞳は支配者のそれだった。少女は再び唇を開く。言葉がひどくすらすらと出てくることに彼女自身が驚いていた。
 「……碇、碇シンジ『さま』のオチンチンです。シンジさまのペニスにアスカは処女を捧げたいので……す」
 まるで最初からそういうのが運命だったかのように、パズルのピースが空白に収まるように、少女の発した言葉は自らの魂に深く届いた。
 少女はしゃくり上げはじめる。
 それは敗北の涙ではなかった。
 それは喜びの涙だった。


 そうして少女は自ら望んだ男性に処女を捧げる。
 両手をベッドに拘束されたまま、貞操帯をゆっくりと外してもらうと少女の唇からは澄んだ声で淫らな台詞がほとばしった。
 シンジが少女の美貌に顔を近づけると少女は熱烈なベーゼを浴びせかける。今までは彼の男性器を銜えることは譲歩しても、決してキスを許さなかったその唇を少年の唇に押しつけると舌をいっぱいに伸ばして彼の歯茎を、口蓋をねぶっては唾液をすすりはじめる。
 柔らかなバストをぎゅっと握られ、そのまま絞り上げるような愛撫を受けると泣きながら喜悦の吐息を漏らす。
 そして、シンジに促されると碇アスカは太股を大きく開き、内臓まで見えるほど恥ずかしく大きく自らをさらけ出した姿勢を取った。
 少年に膝を抱えられ、さらに恥ずかしいカエルのような格好にされ、熱く硬いペニスがあてがわれる。
 ゆっくりと押し込まれる。
 「あっ!あ、あ、あー、あっーあああっ」じりじりと侵入され、拡張されるその感覚だけで、アスカはなんどもエクスタシーを迎えることができた。
 待ち望んでいたペニスに蹂躙されているという事実だけで、アスカは幸福になれてしまう。
 碇シンジは巧妙だった。
 少女の巧みな口腔性交によって鍛えられた少年のペニスは暴発することもなく、奥へ、奥へと進み、ついに二人の腰は密着する。
 「ああ、ああ、ああ……」頬を染め、感極まった声を上げる少女。「シンジ……さまぁっ!ああ、ああ、大好き、ああ、すごい、あぁ硬くて、熱くて……ママ……すごく……すてきぃ……」
 少年の手が膝から離れてぐっと抱きしめられると、アスカはなんの躊躇いもなく少年の腰に太股を巻き付けた。細い足首を絡みつかせてさらに腰を密着させる。
 ずん、と突かれた。
 ほっそりとしたうなじをのけぞらせ、アスカは甘い悲鳴を上げる。もちろんシンジの腰に巻き付けた脚を解こうとはしない。それどころかぎこちないながらもゆっくりと腰を回しはじめる。
 ならず者に犯された母親が悦楽の歌声とともにそうしていたように。
 さらに突かれる。少女は鳴いた。歓喜の涙とともに。
 「シンジさまぁ!しんじさまぁ!アタシ、アタシ、大好き、ああ、愛してる。ああ、ああ」
 少年にピストンされるたびに、少女を日本に連れてきてくれた人物のことがアスカの心の中から消えていく。
 しかし、少年の滑らかな胸板に柔らかなバストの硬い先端を押しつけて、「ああン、アスカの胸、すごく気持ちいいのぉ」とつぶやいている少女は、それを悲しむべきコトかどうかも分からない。
 再びキスを求める少年に、ぱっと表情を輝かせてディープキスをはじめた彼女にとって、それはもはやどうでもいいことだったのだから。
 やがて少年がたまりに溜まった精液をアスカの膣内へ放ったとき、ヨーロッパの王女様は義理の息子の腰に脚を絡め、がくがくと身を震わせながら自身が奴隷の身に堕ちたことをそこにいない母親に感謝を込めて報告していた。

 「アスカ」
 「は、はい……しんじさ……ま」
 「アスカの穴、すごく気持ちいいよ」
 「は、はい!ありがとう……ございます!」少女の貌が喜色に輝く、蒼い瞳からは感謝の涙がこぼれ出す。
 「これからもアスカは僕のものだよ。いいね?」
 「はい!はい!もちろんです!碇アスカはシンジさまのものです!」動悸が高まり、少女のきつい肉洞がさらにきゅぅっ、と愛おしい男性器を締め付ける。
 「じゃぁ、今日はアスカのお尻のほうも「開通」してあげるからね。
 「ああ、ああ……シンジさま……うれしい」まるで待ち望んでいた愛の告白を受けたかのように彼女はすすり泣く。

 ……アタシってとても幸福なオンナなんだわ。
 碇アスカは心の底から幸福だった。
 ……ダイスキな男の子にドレイにしてもらえて、処女を捧げることができるなんて!
 ……それに、前の処女を捧げたその日に、アナルの処女も捧げることができるオンナのコなんて、世界中探したってほとんどいるわけがないわ!
 ……ママ、ママ、聞こえてる?アタシ、本当にここに来て良かった……。

 鮮血の跡も鮮やかな真っ白な王女様の太股を、その狭隘な雌裂からぶくぶくとあふれ出た黄色がかった精液がつたってゆく。




◆ ◆ ◆




 「アスカったら、無断で学校休むなんて」
 「ごめん……ちょっとさ、どたばたしてて」
 「私に謝ってもだめよ。担任の先生に報告しなくっちゃ」アスカの親友は頬を膨らませて彼女を叱った。
 「……そうする。ま、シンジさ……あっ!、シ、シンジと一緒に行くからいいもん」
 「そう、そうよ。碇君も一緒に休んでいたのよね。どうしたの?」
 「ええとね」少女は形の良いおとがいに手をあてた。「その、今後のこととかでいろいろ相談していたの。そしたらちょっと、アタシが取り乱しちゃって……」
 「……そうなんだ」洞木ヒカリはひどく納得した表情になった。少し涙ぐんだままアスカをぎゅっと抱く。「大変だもんね。アスカは」
 「大丈夫よ。大丈夫。もう、なにも心配しなくたっていいってことに気がついたの」
 「?」アスカの声の調子になにか違和感を感じたヒカリは彼女の表情をのぞいた。ヨーロッパの姫君はひどく満ち足りた表情をしていた。
 ……こんなかお、いままでのアスかってしたことがなかったなぁ。
 しかしヒカリは、それがよい兆候だと理解する。同級生の少年と同居して、なおかつその相手の義理の母という状況について、少年と何らかの理解と同意に達したのだろうと判断する。
 「良かった。アスカ、なんだか落ち着いたみたいで」ヒカリは身体を離した。「でもね、何かあったら相談してよ。私たち、親友なんだから」
 「うん、うん、ありがと、ヒカリ」ぐすんとアスカは鼻を鳴らす。その表情がぱっと輝いた。
 「あ、シンジさ……シンジが呼んでる!アタシ、ちょっと行ってくる」
 少女は軽やかなステップで碇シンジの方へ数歩踏み出したのち、急にぎくしゃくした歩調で進み始める。だが、つい先日までアスカがその少年をひどく苦手に感じていたことを知っていたヒカリはむしろその変化には気付かないのだった。
 それに、アスカがさきほど浮かべた「表情」とまったく同じものを思いついて、急にどきりとしてしまったからだった。
 ……あの、あのカオ、あれ、コダマお姉ちゃんとおんなじカオだ。
 ……私が家に帰ったときに、ちょうどボーイフレンドを見送るときの、お姉ちゃんのおんなじ雰囲気の表情だわ。
 ……でも、そんな……。
 少女の洞察はそこで終わった。それ以上の詮索はアスカへの裏切りのように思えたし、それよりもなによりも少女の名前が関西弁で呼ばれたからだった。
 彼女は胸の鼓動が高まるのを自覚しながら、あえて厳しい顔で振り向く。
 「なによ、私になにか用?鈴原?」


 「……ひどい、シンジさまったら」ヨーロッパから来た王女様は頬を膨らませて上目遣いで義理の息子を見つめた。「ヒカリの前でスイッチを入れるなんて。アスカ、もう少しで親友の前でイっちゃうところでしたわ」
 誰も来ない校舎屋上のポンプ室の陰でひざまずいていたアスカは上品な口調のまま、ポケットから出した絹のハンカチで唇を押さえる。
 少年の精液を舐め回した跡が残らないように慎重に拭った。ちらと目の前のものに視線をやり、身震いをする。
 碇シンジのペニスは、二度も少女の口の中に精を放ったにもかかわらず、まだその硬さを保っていた。
 「アスカ、スカートをめくって」
 「……はい、シンジさま」
 頬を染めつつ少女は制服のスカートをめくりあげる。
 彼女は下着を着けていなかった。代わりに黒革の貞操帯がその秘密のデルタを覆い隠していたが、そこから溢れ出す蜜を塞き止めることはできずに、太股には垂れ堕ちる粘液の筋があった。
 シンジが鍵を取りだし、ゆっくりとその淫らな器具を少女の下半身から外す。
 「さ、アスカ」
 「……はい。シンジさま」少女はシンジに背中を向けて上半身を倒す。スカートを大きくめくってからフェンスに手をついた。
 年中夏の気候なのにもかかわらず、剥き出しになった下半身に当たる風はなぜか涼しく感じる。
 その細い腰が掴まれる。
 硬く熱いものがゆっくりと少女の秘裂へねじ込まれる。
 「あ、あ、ああ、あ、シンジ……さ……ま」夢うつつの少女の唇に絹のハンカチが当てられる。
 「ふぅっ、ふぅぅ、ふぅっんんふぅぅぅ……ッ!」
 容赦ないピストンが始まっても、碇アスカの表情には怒りもとまどいもなかった。
 ハンカチをつよく噛みしめて淫らな声を押し殺し、「ご主人様」の与えてくれる快楽を感謝とともに受け入れていた。

 ……ああ、ママ、ママ。
 ゆさゆさとスラストされつつ、アスカは遠い空の向こうの母親に呼びかける。
 ……アタシ、アタシ、シンジさまの性処理奴隷として学校に通っているのよ。シンジさまがシたくなったときにいつでもできるように。
 ……そう、そうなの。アタシ、学校にいるときは「壱中の制服を着た穴人形」なんですって。だから下着も着けちゃだめなの。いつでもできるようにバイブでいつも濡れてるの。
 ……すごいでしょ。すごくぞくぞくするでしょ?
 ……きっとクラスのみんな、気付いているわ。碇アスカはエッチな奴隷だってコト。義理の母親のふりをして偉そうにしているのは、奴隷に戻ったときにお仕置きしてもらうためだってことも。
 ……ああ、ああ、でも、アタシ、すごく幸せなの。
 ……きっと、きっと、ママも誰かの奴隷になって、幸せに生きているのね。

 「あのね、アスカ義母さん」
 少女の背後から覆い被さってきたシンジのささやき声でアスカは我に返る。少年の声には意地悪な笑みがあった。
 「今度の日曜さ、トウジとケンスケを家に呼びたいんだ。いいよね」
 「え?ええ、いい……わ……よ。だって、シンジさま……のお友達なんだも……の」
 「よかった。義母さん。ありがとう」
 「そんな、アタシに断らなく……たって……」
 「だって僕、トウジとケンスケに義母さんを見せてあげるつもりだから。奴隷のアスカ義母さんを……ね」
 少女の身体が反り返る。声にならない悲鳴を上げて全身を震わせ、エクスタシーに溺れてしまう。
 「ね?いいよね?僕の友達の玩具にされる、って考えただけでこんなにイっちゃうんだから、だめなわけないよね?」
 ハンカチが外される。ぐるりと身体を巡らせて、少年と視線を無理矢理合わさせられる。
 「ね?いいよね」

 ……ああ、ママ、ママ。
 ……アスカは、アスカは、来週の日曜日にはシンジさまのクラスメイトに犯されるのよ。
 ……アタシをいつも眩しそうな目で見てる男の子たちに貸し与えられるんだわ。
 ……ああ、アタシ、シンジさまの部屋で、どんな風に犯されちゃうんだろう。
 ……そして、近い将来には……。
 少女はうっとりと考える。自分が碇シンジのクラスメイトの共有物にされてしまう未来を。

 「ね、いいよね?」
 碇アスカは誰もが振り返る美貌を涙で濡らしてうなずいた。
 歓喜と欲情で、碧い瞳を澱ませて。




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