INNOCENT TABOO case Asuka & Rei



泡姫美少女中学生、高慢な誘惑

閉鎖された保養所だと聞かされたが、アスカは内部の状態からそれをここ数年内程度のものだろうと推測していた。

はじめ、バスの中から見えてきた建物を指してあれが今夜の会場だと言われた時は、何の冗談か、廃墟じゃないのよと、担がれている気分になったものだ。
建物の周囲は全て、舗装された場所も植え込みだった場所も、等しく無秩序に繁茂した草木に包まれた有様。
まずアスカ達のミニバスを出迎えた正面ゲートも、施設の顔と呼ぶにはすっかりツタと錆に覆われた姿で。
子供の背ほども伸びたセイタカアワダチソウか何かは、総ガラス張りの一階正面からロビーから、殆どを緑に沈めてしまっていた。
どこから入るのかと思えば、入り口には表のロビーではなく、地下駐車場の職員通用口を使って。
ミニバスはアスファルトの上だとも思えない草を踏む音を立てて、半地下式の駐車場までアスカ達を運んだものだ。

ところが、中に入ってしまえば思ったよりも状態が悪くない。
引き払われる際のゴタゴタのままか、フロントには不似合いなパイプ椅子が乱雑に積み上げてあったり、運び出すためのものらしいダンボールが未使用で放置されていたり。逆に、かつてあった筈の設備を撤去した痕跡ががらんと、カーペットに踏み跡を残して空いてはいたものの、総じては今でも使用に耐えるレベル。
清掃業者を入れて本格的に片付けて、外を徹底的に草むしりしてしまえば、またすぐ開業できるのではないか。
そうも充分思えた。

ユイの人脈が、大っぴらに出来ない使い方に秘密裏かつ便利に融通しあっている建物のひとつだと説明されれば、殊更に荒れ果てて見える外観にも、別の納得がいった。
警備会社との契約は生きているのだとも言う。こう見えて、予定にない侵入者がガラスを割って入り込もうとでもすれば、ただちに排除に駆けつけてくるのだと。
ただし、通報はされない。
ならば、異様にはびこって背を伸ばし、碌にロビーの位置も見えなくしている雑草などは、わざとこう茂らせているのではあるまいか。そう勘繰りたくもなる。

しかしそれでも、秘密裏の運用はやはり秘密裏に出来る程度のものなのだろう。
行き届いた手入れなどは望むべくもなく、静かに進行する荒廃の兆しはフロントのそこかしこにも、たしかにあった。

「……ちょっ、あんた達……」

十数人の子供達が輪になって取り囲む、薄暗がり。その中心部に包まれた格好のアスカとレイ。
長く交換されず、担当していた一角を照らすことが出来なくなっている照明に、太い柱の影だという位置自体が災いが増す。
背の低い子供達の手元を見通し辛くさせる密集ぶりと、やはり見通し辛さをもたらす暗がりというフィールド条件。
一方は既に、可憐な唇のやせ我慢がいつまで続くかどうかの瀬戸際でスカートの中をまさぐられており。もう一方も、じわりと輪が縮めてられてくる気配に焦りを感じていた。

(混んでる時の……っッ、痴漢とかじゃないでしょうに……!)

特に、デニムスカートの後ろに押しつけられる生硬い感触や、タイツを履かずに剥き出しの太腿あたりがいけない。
電車のラッシュアワーに危機感を覚えるものと比べると、まだ周り中の大人の背丈に顔まで埋もれる事態が無いだけマシだが。振り返ろうとするすぐ肩のところに、興奮した面持ちで見上げている少年たちの荒い息が届いている。

「ちょっとアンタ!」

一人をキッと睨み付ける。
しかし、ばつが悪そうに顔を背けた彼がアスカのお尻を撫でている手の当人だとも分からないし、こう自分の胸辺りまでしか確かめられない人混み―― 局所的な―― では、顔背けつつ手では痴漢行為を続けていても、見抜けたものではない。
硬めのデニム生地に指の腹を押し込んで、アスカのヒップの谷間を確かめようとする誰か。
裾から手のひらを這わせ入れ、大胆なカットのショーツから悩殺的にはみだした下半分近くの生尻に喜んでいる誰か。
太腿の素肌の上を、特に内側へ撫でさすっている誰か。
このどれかの犯人がまさに彼であったとしても、怒鳴りつけるまでの断定が出来ない。

「んー? どったの、アス姉?」

苛つくアスカに、いやらしい含み笑いで聞いてきたのがムサシだ。
さっきからすぐ横にいて、いつもなら第一容疑者なのだが、

(……手付き、違うわよね。んんっ、これっ、コイツじゃ……ない)

悲しいことに、すっかりこの少年の抱き方、愛撫の仕方に慣れきったアスカは、内腿を這いずり回っている手のどれもがムサシでは無いと、判断出来てしまう。
目隠しをした状態でムサシとケイタ、そしてシンジに交互に抱かれて。挿入されたペニスの特徴からの判断は勿論、ペッティングの癖で誰かを見抜く。そんな遊戯すら一再ならず重ねた経験。
ムサシもそれを踏まえて、わざと痴漢行為に頭をカリカリさせるアスカをからかったのだろう。

「ン、ンンッ……」

そこに切羽詰まって聞こえた声は、堰き止め続けた限界が遂に訪れたかの風情で、レイの噛みしめていた唇が弾けてしまったものだった。

「ンゥぅううう―― ゥ、ンゥぅぅン……!」

一度堰が切られると後はもう抑え直しが効かぬらしく、次から次に、抑揚の悩ましく狂った呻きが続く。
高く、低く。切れ切れに。

(レイ……!)

それだけでアスカには、我慢強い友人がどれだけ気持ち良く追い詰められてしまっているかが分かった。
白魚のような指先が赤くなるまでギュッと必死に、チェック柄スカートの裾元を握って。そんな艶っぽい声色に似つかわしいだけ淫らがましく身をよじったり、ヒップをくねらせたくなる衝動を押し留める、その代償であるかの如く、

「んンぅッ! んんぅゥううッ! んフッ、ッ、っゥううう……!!」

ケイタの手慣れたペッティングで秘所を蕩かされるレイの顔は、淡々とした普段の対極にあった。
もぞもぞとした衣擦れの音を伴う気配の増加。
ケイタの不埒さに背中を押されたエロガキが、アスカににじり寄ってきているのと同様、当のレイにも手を伸ばしだしたのだろう。
ゆらっとレイの上体が傾いだ一瞬に空いた、人垣の隙間。そこには背後から両脇を通してレイの胸を揉んでいる手のひらが、小ささと裏腹の卑猥な指遣いを覗かせていた。

(あれって……)

あれは間違いなく、おっぱいを揉みながらずっと乳首を親指で潰しているやり方だ。
服を脱がせなくとも、感じだして乳首がコリコリと硬くなっていく一部始終を感じ取れる。そして、感じ取られていると責められる当人にもはっきり分からせることが出来る。
セックスとは双方向のコミュニケーションだ。そう唱えるユイの教え子らしい、薫陶の行き届き方といったところか。

「くっ、……ッく、くふっ。ゥぅン」

レイは銀糸の前髪を揺らし揺らし、首を悶えさせ、仰け反りそうなところを強引に俯かせて隠す。瞑った目蓋がヒクヒクと、官能と忍耐の板挟みに葛藤している有様。
いつもがあれ程まざまざと内心を表すレイなら、誰も「人形」と呼びはしまい。
逆にだ、

「へへ、お前ら知らないだろ。レイ姉っていつもはすっげぇクールでさ、なに言って笑わせようとしてもニコリともしてくんないお姉ちゃんなんだぜ」
「へえ……。それってマジ?」
「あー、分かるかも。さっきちょっと、刺青なんか〜って睨まれたの、ユイ先生みたいで本気で怖かったし」
「だな。一人で睨まれてたら、俺も泣いちゃってたかもしんない」
「そそ、それだって。そうやってさ、日頃冷たく、冷たぁ〜くされてて―― こそ、ああいうレイ姉のエロ顔がどんだけ価値があるか分かるってもんよ」

綾波レイを一声悶えさせるだけでもそれは偉業なのだと、実感して知っているムサシなどは感慨深げでもあって。
最初はこのクールビューティーを苦手そうにしていたケイタが、今ではこうべったりになってしまっている理由への、同じ男としての理解だった。

「はじめの頃の山岸みたいもんかな? こいつも根暗ぁ〜でさ、こうやって指マンの味教え込んでやるまで、いっつも陰気な顔したまんまだったし」
「んあっ、あ、ご主人、さまぁ……。あ、ああん……」

くちゅっ、くちゅっと濡れた粘膜をいじられる音を立てて、さきほどの眼鏡を掛けた女の子がよろめいた。
はあっ、と熱い息で甘え声を漏らす。
赤い女子用ジャージのズボンをパンツごと引き下ろされたままだったから、つるつるとした無毛のスリットも、痴漢小学生だらけの中で無防備なまま。
触るも、指突っ込むも実に簡単だ。
山岸と名を口にされたが早速、レイと同じ責めに遭わされだしたのだろう。

「んじゃ、その綾波先輩も山岸みたいにアヘり体質になってるってことはさ、もう攻略済みなわけ? お前らで、征服済みってわけ?」

ふるふると震えながら、か細くも一向に途絶えない嬌声に俯き続けているレイに興奮し、『凄ぇ』と目を丸くする仲間たち。ムサシは胸を反らしていかにも自慢げだ。

「なんつか、不感症っていうの? なにやったって反応してくれなくって苦労したんだけどさー。やっぱ弱点見付けてそこ開発してやんのが醍醐味じゃん?」
「あー、分かる分かる。弱点からテッテー的に調教してやってさ、降参させたら牝ドレイのタトゥー入れさせんの。攻略したーって感じがして、最高だぜ」
「……もう、男子勝手なこと言い過ぎー。奴隷とか酷いこと言って、ムサシもユイ先生に前怒られたことあるくせに」
「なんだよ、お遊びでの話だろぉ? マナだってシンジ兄ちゃんと色々ゲームしてるくせに」

マナに咎められてふて腐れたように言うも、仲間達に『それで? どうやって綾波先輩を攻略したんだよ』と興味津々に尋ねられると機嫌もころりと直る。そうして、増してとんでもない事を暴露しだすのである。

「んーっと。ケイタ」
「うん? なに?」
「レイ姉のケツマンコの方、空いてる? 前の方独り占めすんならそっちぐらい場所分けてやれよ」
「や、やめなさい!」

ムサシたちの徹底した開発を受けて第二の性器と化し、更にレイに限れば第一の場所以上に敏感なアヌス。そこへの悪戯を嗾けるかの、不穏な口ぶりだ。
看過できない。
焦って止めようと振り向いたアスカの耳元にムサシが背伸びをしてきて、馴れ馴れしく囁いた。

「たしかに、レイ姉のマンコ今いじってやってんのケイタだけどさ、放っといたらこいつらも混ざってくると思わね?」

考えてみろよと言われるまでもなく。既にアスカ以上の隙を露骨に見せてしまって、砂糖菓子を囲むアリの如く子供達にたかられているレイである。
子供のおふざけで済まされない悪戯を加えられているのは、ケイタによる下腹部だけではない。
見て取れるだけでも、三人がかりか。清潔な無地のブラウス越しのバストが両方揉みしだかれ、お腹の辺りからボタンの隙間に指を入れて生肌のお臍をまさぐろうとする手があり、そして多分、とっくにスカートの後ろ自体もタッチに遭っている。

「んあっ、あっ、はぁっ……! あ、ああ……」

ユイに似た美貌を冷たく怒らせ、ブラック・タトゥーを見せびらかした子供達に寒気をさせるほどきつく睨んだ、その顔で。
目元もポゥと赤み差した喘ぎぶり、欲望の対象として充分の弱々しさを、見せてしまっているのだ。

もう、こうもなって失態を晒し、スカートの下で続けられた蹂躙も密かにでなくなってしまえば、ケイタだけで済まなくなるのは自明の理。
ここに集まっているのは、一人残らずが十歳そこそこの癖に童貞、処女を卒業したセックス経験者。年相応のスケベさを越えて歪に早熟を遂げた、発情する小学生たちなのだから。
ケイタが大丈夫だと先鞭を付けたなら。このお姉さんはパンツの中に指を突っ込んでやっても怒らないのだと示してやったなら。ゴクと生唾を飲んだ他の子供達も、おそるおそる―― 怒濤をなして後に続くことだろう。
今はまだ彼らなりに遠慮して美しい先輩中学生にタッチしている手付きを、一挙さらに大胆に変えてしまうと、見え透いている。
そうすれば、一番気になる部分を放っておかない理由がない。

「アスカ姉も、言われたろ? 下の毛も金髪なんですかぁ〜って」

ムサシが言う通りだ。アスカにも嫌というほど分かっている。
まず触りたがるのが、小学生とは比べものにならない大人っぽさを獲得しつつある、胸の膨らみ。
同時に、牡としての欲望がまっすぐ向かう14歳の秘部。

そんなことになれば――
アスカには血の引く思い。
レイの秘密が、この子達に知られてしまう。

「どっちにしたって時間の問題だと思うけどさ。ま、みんな大喜びするよな。さっすが中学のセンパイ、進んでるぅ〜って感じかな?」
「あ、ああっ……」
「あ、それに勘違いされちゃうかも」

楽しそうにへへっと、ムサシが予測してみせた。

「丁度さ、アス姉もあいつらのやってる奴隷ちゃんゲーム、見ただろ? 『メス奴隷の誓い』をして、タトゥーを入れるんだけど。そういう事やってる連中がさ、レイ姉のこと知ったら……」
「まさか、あんた達がとか言う気じゃないでしょうね?」
「ユイ先生もいるし、嘘とか言う気ないけどよ。あいつらは勘違いしちゃうと思うな。実際、アス姉もレイ姉も、俺らのチンコで……泣かされちゃってるだろ? とっくに」

『ジ……』とファスナーを下げる音がして、アスカの手にどくどくと脈打つ肉塊が握らされた。
アスカを幾度となく貫いて屈服させた、子供離れしたサイズのペニス。
さっきまでなら嫌悪のまま払い除けられも出来たが、言下に親友の弱みを人質に取るムサシに竦まされていては、黙って握るしかない。

―― しごいてくれよ。
そう言葉で言われずとも、意図は分かる。挑戦的な目を見るだけで、分かってしまう。

(こいつ、こんなところで何でもうこんなに……大きくしてんのよぉ……)

くなっと悔しそうに眉根を萎らせつつも、優美な指を絡ませて、奉仕してやるしかない。

「いいぜぇ……。さっすが、アスカ姉。ツボを捉えてるよな」
「……アンタ、こんなとこで出さないでよね。下ろしたてのスカートなんだから、汚したりしたら殺すわよ」
「おぅっと、怖ぇ〜。そんじゃ出す時は言うからさ、いつもみたいに飲んでくれよ、アス姉」
「死ね、誰がよっ」
「良いじゃん。こっちはこっちで楽しくやっとこうって。レイ姉の方はさ、ケイタに独り占めさせといてやれば良いんだって」

つまりは、ケイタにレイの秘部を完全に任せてしまえということだ。
しかしメリットは認める。認めざるを得なかった。

「……ふぅっ!? ッ、っあ、ダメっ……」

悶えるレイの悲鳴に被さって、早速アナルをいじり始めた少年のケイタと交す興奮声が聞こえている。

「おおっ、凄っ。これが綾波先輩のケツ穴かぁ……」
「そそ、レイお姉ちゃんのお尻、敏感だから。まずは指一本で、そっとね……」
「……ッあっ!? くゥッ、ッかふっ、っふぅうンンン……!?」
「きっつ、ってか締め付けすげぇっ。これ、無茶苦茶具合良さそうじゃね? ……浅利は当然、試してんだろ?」
「うん、まぁね。ユイ先生から調教してやれって言われたのも僕らだったし。僕らのみたいにちゃんと育ってるおちんちんだと、根本まで完全に突っ込んであげられるの、最初後ろぐらいだったからね」

ぐらぐらと揺れるレイの細いウェストを挟んで。前から挟むケイタと、背後に付いた別の少年とで並べ合う勝手な感想。
美しい上級生とのアナルセックスを、片方は経験者として、片方は今晩にも味わうものと決め込んでの、本人の了解をどこまでも無視した盛り上がりぶりだった。

―― すっげ。お前ら良いよなぁ……。俺の兄ちゃん壱中の三年なんだけどさ、後輩の癖に無愛想だとか、挨拶も返さないでムカつくとかさんざん家で言ってんのよ。でもスゲー美人だって」
「気があるんじゃないの? お兄さん」
「かもな。俺らの学校にも噂がくる位の美人だってのも、マジだったわけだし。その美人先輩のケツ穴に指突っ込んでのかと思うと、へへ、チンチン堪んないや」
「次、次なっ。次は俺に綾波先輩のアナル、ほじほじさせてよ!」
「あ、ああっ……」

順番待ちが出ているほどの人気ぶりになってしまった様子。
哀れ、後ろからすっかりスカートをめくられたヒップの谷間。代わる代わるで蹂躙されると聞かされてしまったレイはと言えば、すっかり垂れ流しっ放しになってしまった喘ぎで、どれ位そこが弱点かを悩ましく白状し続けている。
これだけ子供達の興味がレイのアヌスに向いてしまえば、当分は下腹部の方は無事だろうか。安心だ、というのもおかしな話であるが。

「……な? 言ったろ? だからアス姉はさ、ケイタ達の方より、俺のチンコの方気にしてて欲しいな。……へへ、飲むのが嫌ならぁ」
「な、なによ」

ひとまずは納得したアスカの耳元に、ふぅっと耳元に息を吹き込んで背筋を悪寒に襲わせつつ、得意顔のムサシが図々しく提案―― という形を取った、脅迫を持ちかけた。
今度は言うこと聞けよな、じゃないとと、レイへの被害を滲ませた目で。

「アス姉のパンツに出させてよ」
「……ここで脱げって、言うの……?」
「別にさ、そのままマン毛丸出しにしてみせろって言ってるわけじゃないじゃん? ……あ、勿論アス姉がここで露出プレイ堪能したいっていうなら、スカートもめくり上げて丸出しにしてくれちゃったり、スカートごと山岸みたいに脱いでくれても良いけど」
「うっわ。ムサシも先輩も、いきなり飛ばしてるねぇ〜」

圧し殺した声でだったが、どの道この密着ぶり。さっきからお尻に自分を押しつけて楽しんでいるらしいこの小太りの少年などには、聞かれているに決まってるのだ。

「……くっ」

諦めていてもやはり、間近から小さく『ヒュウ♪』と冷やかされれば、捨て鉢な意味で覚悟は決まる。決めるしかなかった。
肉筒の表面にやわく、きつく、単調にならない気の遣いで握力を調整しつつ、前後にしごき立てる。
人差し指と親指で作ったリングをエラの下に、剥けきった皮のわだかまる部分で締め付けるやり方は、以前に『マンコで締め付けるみたいにしてくれよ』と付けられた注文のままだ。

「だよなぁ」

そう言って下を向いてアスカの手淫を確かめ、ギャラリー気分で物分かり良く頷いてみせる約一名がまた腹立たしいが。

「壱中の『あの』惣流先輩だって聞いた時は嘘だろって思ったけど、ユイ先生が教えてんなら……、うん」

『仲間なんだもんな』と言われた通り、ムサシの今にも射精しそうな剛直を愛撫してやっているアスカに、自分だけ良識ぶってみせる資格はなかった。
小太りの少年の肩越しに集まって、少女達も覗き込み、ほっとしたような顔を見せる。
大方、彼が言ったのと似たり寄ったりで、自分たちと同じなんだなと安心したに違いない。
つまり、これで晴れて本当の意味でアスカも、本当ならば『あれが壱中の一番のアイドルの』と憧れを向けられた筈のアスカも、『私たちと同じ、変態で淫乱の』と、馴れ馴れしく気を許されたというわけだ。

(ええ、そうよ。どうせ私も、あんた達と同じ……)

あくまで自棄で、でだったが。身も世もないものに今にも変わり果てそうな親友の喘ぎを背景に、憎たらしい小学生のペニスを掴まされて、射精させると約束させられて。アスカも腹を据えた。
今は寧ろ、アスカが一番嫌いな女の子たち―― お金目当てに、携帯へ待ち合わせ予定を猫撫で声で吹き込むような娘たちより、たとえ恥知らずになったとしても、調子に乗るムサシに一矢報いてやりたかった。

「寄越しなさい」
「おぇ!? え、ええっ」

ぽっちゃりと贅肉のついた腕をとって、自らのスカートの下、股間へ導く。
強引にその手で、デニムの裾を上へ除けさせる。
余計なことにお尻の方とて殆ど丸出しになってしまったろうが、構わない。
彼の手に上から自分の掌も重ねて動かし、さぁ触れと促した。
覆う面積の破廉恥に少ないスキャンティだ。レース仕立てで殆ど飾っているだけの感触で、その大胆さは見えずとも知れたろう。
同時に、下腹部の秘めた盛り上がりの周り、すべすべとしたデルタゾーン、そして僅かながら確かに覗いてしまっているヘアの有様も。

「おほっ」

途端、小太りの彼の顔はヤニ下がり、自分からさせてくれたならと遠慮無く秘所をまさぐりだす。
『ええっ?』と意外そうな驚きを漏らし、隣で嬉しそうにされただけ不機嫌さを滲ませたムサシに、アスカは鼻を鳴らしてやった。

「どうせすぐにおばさま達が来るんだから、本格的にしてる時間はないんでしょう? でも、ここで我慢しきれたら荷物を置いてすぐに……ええ、私の下着に出させてあげるわ」
「なんだよ、それでも飲んでくれないのかよ……。それに、ここで我慢しきれなかったらって」
「その代わりに、ここで漏らすようなら――

精々不敵に見えれば良い。それが、穢れきって得た狡猾さで男をあしらおうとする、売春婦の如きであっても。
アスカは開き直った気持ちでニッと、唇を釣り上げてみせた。
ムサシのものをしごく手でたぐり寄せて、めくり上げたスカートの中身にも、もう片方でまさぐりをリードしてやっている手にも、位置を合わせる。

「アンタの先っちょを受け止めてくれるのは、このぽっちゃり君の手よ。私の手じゃないし、下着でもない。勿論、スカートになんて許さないわ」
「え、ええーっ!?」
「まじかよ……」

小太りの彼も、『げ!?』と顔を引き攣らせた。
アスカの履いていてもいなくても大して変わらないスキャンティに喜んで、早速厚かましく、殆ど剥き出しになった下の方から秘裂へ指を侵入させていたのだが。美少女先輩に指マンできる引き替えがこれでは、さすがにきつい。
いくら手にでも、男同士で射精を浴びせられるというのは御免だろう。
が、その代わりに乙女の一番大事な場所を許してやったのだ。
誘う、というよりも釣るように、腰を動かし擦りつける。
―― ほら、アタシのココ、もっと触ってみたいでしょう?

「……っ!? っく……。そ、そう。アンタは……それで、構わないってわけね?」
「は、はは……。ムサシ、信じてるからな!」

そう言って遮二無二なってまさぐってくるからには、文句は言うまい。
後で泣く泣く手を洗わなければならない危険性と秤に掛けても、要するに年上の金髪中学生の聖地を探検したかったのだ。
彼は、荒い息で手指の蠢きを本格的にさせた。
足の置き場所を変えてポジションを取り、バックは紐同然のスキャンティから殆ど剥き出しになっているアスカのヒップに、膨らんだ股間を押しつけ直す。
くりんとした尻朶を、じっとりと熱気にぬかるんだ秘部を、両手を使って同時に揉みくちゃに触ってくる。

(んぁ、ぁ、やだコイツ、もぅっ……。ま、まぁ、それだけアタシが魅力的ってことよね)

自棄糞に勝ち誇ってみせる。
目を血走らせて夢中にまさぐってくる彼には妙な誇らしさも湧いたし、悔しそうなムサシの表情にいくらか気分も晴れた。
それに、

「……ンあっ、はあっ……。あ、ああ……」

芋虫じみて、いかにも不器用そうな指をしていてもやはりユイの教え子。
アスカも切なく声を漏らした。
ただ無我夢中のようで、もう処女ではないアスカが受け入れ慣れていると見るや指を膣口に侵入させて―― 一本、二本、三本。小学生の小さな手であればの揃えた挿入で、疑似抽送を開始する手慣れぶりも、

「これっ、惣流先輩の……うほほっ♪」

まだ薄いヘアをかき分け、しこり始めていたクリトリスを暴き立てたもう片手との連携も、アスカを濡らすには充分だった。

「おい、お前ら。勝手に触んなよ。惣流先輩のこのケツもマンコも、俺が神聖な勝負の代償として触らせてもらってんだからな!」
「ちぇー。一人だけずりぃよ、もう……」
「お前らは適当に女子と楽しんでりゃ良いだろ。このマンコは俺んだって」
「……勝手な、こと……言ってるわね!」

でも、良いわと。

「アンタには許可して、あげる。このアタシの、惣流・アスカ・ラングレーの……そう、お、オマンコを……好きにさわって、良いって……!」

ぬぷり、と。蜜の染みだした膣道をごりごり擦りながら下から押し登ってくる芋虫指の感触は、実を言えば新鮮ですらあった。
こうも贅肉のついた指でぶにょぶにょと、あくまでソフトに拡げられてしまう―― そしてぱんぱんに詰め込まれて、膣壁をまとめて上へ上へマッサージされてしまうのは。

(あ、けっこう……悦いかも……)

太い指とのきつい隙間から漏れる愛蜜を滴らせつつ、恍惚とさえしてしまうアスカの奇妙な昂ぶり。つまりは「させられている」ではなく「させてやっている」という心理的優位性、余裕がもたらしたものか。
実際、憧れと賛美を目に輝かせる小学生の後輩を、これほど夢中にさせているというのは女心を疼かせる。
アスカのプライドをくすぐってくれる。

「くっそ、このデブ、調子に乗りやがって……。アス姉も、デブの指なんかでうっとりしてないで、ちゃんとしごいてくれよな。あんまり勝負楽勝過ぎても笑うぜ?」
「あら、アンタこの天才アスカ様を舐めてんじゃないでしょうね。これでも、おばさまからみっちり修行させられてるんだし、アンタ自身が教えてくれたわけでしょ? コレ」

昂然と胸をそびやかすと、豊かな発育をみせるバストが魅惑的に揺れもして。

「うぁ、ぁ……アス姉、っ」

言うだけのことはあり、アスカのペニス捌きのテクニックは、経験で遙かに上回るムサシに『うっ、く』と呻かせ、射精感を込み上げさせるに充分なものだった。
この分だと、持たないかもしれない。そんな予感に負けん気を振り絞ろうとしつつも、このまま絞られて精を放つのも、それはそれで随分気持ちよさそうな――

「で、どうすんのかしら? ム、サ、シぃ……♪」

それは大人の女性のように婀娜っぽく、妖しい魅力を漂わせる笑顔だった。
……ああ、やっぱりアス姉、美人じゃねぇか。
堪んねぇやと、ムサシは改めて思い知る。
胸に広がる思いは、ユイの掌の上でそう分かっていて踊らされる時に感じる崇拝にも―― 少しだけ似ていた。



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Original text:引き気味
From:【母子相姦】淫乱美母ユイ2【寝取られ風味】