アスカ、拘束


Original text:ハルキゲニアさん




1401時 強羅絶対防衛線内側2kmの地点に重力異常を検知。

同05分 反応を使徒と認定。

同17分 EVA弐号機を緊急発進。

同18分 EVA弐号機より報告、使徒を確認出来ず。
    本部、索敵を指示。

同20分 EVA弐号機、緊急脱出信号を受信、自動にてベイルアウト。信号発信は本部に非ず。

同21分 待機中のEVA初号機の出撃体勢を凍結。

同23分 使徒、反応消失。


「――それで?」
「弐号機が受信した緊急信号の発信位置は特定出来ませんでした」
「使徒が緊急脱出信号を偽装した?」
「…いえ、情報収集システムのメインフレームに不正アクセスの痕跡を発見しています」
「使徒出現すら何者かの工作だと?」
「その可能性はあります」
「目的は」
「射出され回収された弐号機のエントリープラグにパイロットは発見されませんでした」
「…これほどの騒ぎを起こして、目的はパイロットの誘拐かね?非効率にも程がある。対策は」
「現在、残りのパイロットを本部で保護、管理下に置きました。EVA弐号機は現在――」


アスカが姿を消して三日後。
ネルフ関係者全員のアドレスに一通のメールが届いた。
メールにはタイトルは無く、たった一行のインターネットアドレスが書かれていた。
それはただの――アングラものではあったが――動画サイトだったが、
スナッフムービーやチャイルドポルノに混ざって、そこにアップロードされていた動画が問題だった。

「サイト管理者は」
「サイトは投稿された動画を公開しているだけで、全くの無関係です」
「投稿元は?」
「偽装アドレスでした。現在追跡中です」
「…他には」
「それだけです」
「ふむ…報告を絶やさぬ様に」
「は」


壁紙すらないのか、灰色一色、殺風景で薄暗い部屋のなか、固定されたカメラは低い位置からアスカを撮影していた。
プラグスーツ姿のアスカは膝をついた姿勢。
その脚が大きく開かれ、上体を反らされているのは、右手首が右足首に、左手首が左足首に、それぞれ縛り付けられ、
更に腰を下ろせぬ様に背中に椅子をあてがわれているからだ。
拘束はそれだけではない。鼻から下は革製のマスクで覆われている。
だが、マスクの上に見える頬が紅潮し、眉がしかめられ、カメラから逸らした険のある眼が潤んでいるのは、拘束故ではない。寧ろ逆だ。
胸上から、脇腹を華奢なウエストライン通りになぞり、脚の付け根で交わる。
その線で、プラグスーツが切り抜かれている。
やや小振りながら形の良い乳房も、僅かに肋の浮いた胸下も、余分な肉の無い腹も、恥毛の無い未成熟な割れ目までが、カメラに晒されていた。
姿勢が姿勢だけに、扇情的なことおびただしい。
その傍らに人影が立つ。
カメラ位置が低い為、下半身しか映らない。
スーツズボンの人影がファスナーを下ろし、男根を露出。
くぐもった悲鳴をあげるアスカの髪の毛を掴み固定すると、
うなだれたそれを眼前に突きつけ、見せつける様にゆっくりと摩擦し始めた。


眼を閉じたら負けだとでも思ったのか、フレームの上――おそらく男の顔――を睨み付ける。
だが、ゆっくりと硬く持ち上がって来たペニスが鼻孔に押し付けられると、
その視線は怯えさえ帯びて、押し付けられた熱いものに落ちた。
それが硬度を増すにつれ、鼻孔を塞いだ亀頭が膨張し、張り詰めていく。
強制的に嗅がされる男の匂いに本能が応えたか、アスカの脚の付け根に光るものが滲み始めた。

諦めたのか、それとも他の理由からか、アスカの眼から険が取れ眉間の皺が浅くなってくる。
画面の上から伸びた手がアスカの口を塞ぐマスクに触れ、ぽっかりと丸い孔を開いた。
中には舌が見え、唾液が糸を引いて落ちる。
どうやら、リング様のものを噛ませ、開口を強いている様だ。
男は片手でアスカの頭を固定すると、見せつける様な緩慢な動きで、怒張をそこに挿入していった。


あぐ、と声にならぬ声を上げ、苦し気に歪む表情を無視して、男が腰を使い始める。
それは快楽を求める為というより、アスカを辱しめるのが目的であるようだった。
まるでスローモーションの様なイラマチオ。

数度の往復の後。
男の味と匂いを感覚器官に擦り込まれ、口腔を往復する男の根元を苦し気に睨むアスカの眼が変化を見せ始めた。
眉根から力が抜け、潤んだ眼が蕩けていく。
男の手が離れても顔を背けず、男が動きを小さくしていくと、その顔が小さく前後を始めたではないか。

んっ、んっ、んっ、んっ。

マスク――いや、口枷から洩れるくぐもった苦鳴さえ、どこか甘い。

ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ、ぴちゃ、ずる。

不規則に変化する音は、口腔を男根が往復するだけでは出ない筈のものだ。
カメラに晒された身体も薄く汗ばみ、ピンク色に上気していく。
不意に男がアスカの頭を捕らえ、深く突き込んで震え――
眉根を寄せたアスカの喉がごくりと動き、その脚の間から、分泌液が糸を引いて落ちた。



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