特急券

特定特急券の利用

 JRの特急料金は新幹線と在来線で異なり、在来線にはA特急料金とB特急料金の2種類があります。時刻表を見ると、新幹線は各駅毎に料金表がついていて比較的分かりやすいのですが、身に新幹線へ直通するものも出てきており一概に沿うとばかりも言えなくなっています。在来線も主要駅については大型の時刻表には料金表が載っているのでまだ分かりやすいのですが、小さい駅から乗る場合や本数の少ない特急を利用する場合には料金表がなくて不便です。それも最近はA特急料金についてはJR北海道、B特急料金についてはJR西日本やJR九州では別の料金テーブルになっているなど、非常に複雑になっています。
 一方、新幹線における隣(一部は2つ隣)の駅への特急料金や、在来線での特急料金の例外など通常よりも安いケースというのも数多く見られます。これらの例外的に定められている特急料金が適用となる特急券のことを「特定特急券」と呼びます。これらの特定特急券は後述する乗り継ぎ割引と併用すると相当安くなるケースも見られます。そこで、今回はこうした特定特急券を紹介します。

1.条件元となる新幹線を1(または2)区間を利用して安く移動する方法

 新幹線の自由席特急料金は、1区間の利用だと840円(山陽新幹線は830円)または950円(同940円)と特定料金となっています。この料金体系が設定された後、中間に駅が新設された区間(三島−静岡間、名古屋−豊橋間など)では2区間でも特定料金となっています。なお、950(940)円の区間は51km以上の区間となっており、それ以外は840(830)円です。
 一般に、新幹線の特急料金は在来線より高めに設定されているため、長距離利用すると高くついてしまいがちですが、これらの区間(特に51km以上)ですと重宝するものです。静岡−浜松間、米原−京都間、相生−岡山間、小倉−博多間あたりがお勧めです。特に相生−岡山間は在来線普通との所要時間差が大きいのと、在来線は毎時1本しかなく不便な上に利用客が多く、18きっぷシーズンは混雑のため1時間以上も立たされることもあるだけに新幹線の利用価値は高いです。
 また「新幹線と在来線の乗り継ぎ割引」を用いて在来線優等列車を安く乗るのにも利用できます。特急料金が概ね2,000円を越えてくるようだと、特定料金の区間でのみ新幹線を利用すれば、残る在来線の料金は乗り継ぎ割引が適用されます。京都から新宮方面に行くのに京都から「オーシャンアロー」に乗るくらいなら、新大阪までは新幹線を利用して乗り継ぎ割引を効かせたほうが得するのです。
 乗り継ぎ割引を効かすのに利用価値のある区間としては、豊橋−名古屋、米原−京都、京都−新大阪、新大阪−新神戸、相生−岡山、小倉−博多、仙台−古川、北上−盛岡、長岡−燕三条、燕三条−新潟、上田−長野あたりなどがあります。このように出発地や目的地近くにうまく利用できる新幹線駅があれば良いのですが、新幹線駅が在来線に接していないなど不便なところでは利用しにくいのが難点です。
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