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  tarosa's room (たろさ)
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日記


2020/09/27 (日)

Uray Encoder

コロナ禍で対策丸投げの文科省に代わって各大学(小中高もかな)で工夫が進められています。その煽りというか、末端仕事を引き受けることになりました。

うちも10月から対面授業を再開します。とは言っても教室に入れる人数は制限されており、40人以下の教室はほとんど使い物にならないため教室数不足、様々な理由でオンラインを継続して欲しいという学生もいる中、色々な制限をクリアしないといけない手探り状態での再開となります。奇しくも萩生田大臣のおっしゃったようにオンラインと対面のハイブリッドに強制的に移行しつつある、いやむしろ必然なんですけどね。

教室数制限に対応するには、教室間をビデオでつなぐしかありません。このようにすれば常時半分強は対面で授業を受けることができ、質問や誤り訂正があった際にも隣の教室なので柔軟に対応できると。各部屋の間に物理的にHDMIケーブルを引くわけにもいけないので、既にある1Gbpsのイーサネットを使うことになりますが、これが意外と難しいことに気が付きました。

「HDMI ネットワーク 伝送」などで検索していると、1つの製品にたどり着きました。中国深センのベンチャー企業「Uray」が販売している、ハードウェアエンコーダーとデコーダーのセット。HDMIをH.264でエンコードし、tsやflvなどのフォーマットに入れ、httpやRTSPなどのプロトコルに乗せてリモートに送ることができます。いわばネットワーク型監視カメラのシステムであり、YouTuberがやっている「ライブ配信」の送信側と受信側をLAN内で完結させるシステムなのですが、日本製はおろか、日本の代理店すら見つからない状況。Amazonのページにあるのは明らかに中国人が書いた(怪しい)日本語の簡易説明と、いくつかのスクリーンショット、それと欧米人が投稿した英語の商品レビュー数個のみ。

こんな状況で、とりあえず3万数千円だしてエンコーダー1個買ってみることになりました。国内在庫があったのですぐに到着して、色々試してみるとこれが驚くほどの高機能(笑)。ハードウェア型のH.264エンコーダーとしての性能は申し分なく、flv、ts、RTSPサーバーの機能を持ち、RTMP Push機能でYouTubeにも送り込める、それに最大4つの配信をそれぞれ別の解像度やビットレートで同時にこなすというものでした。YouTube配信に問題があったのでサポートに英語でメールしたらすぐに返事ももらえたし、新しいファームウェアもくれたので、予想外にちゃんとしてる会社でした。2か所同時配信、6時間耐久YouTube配信とか仕事の合間に横のデスクで試したのですが、動作にほぼ問題ないのです。

唯一残念だったのはデコーダーの国内在庫がなかったため、輸入。まだ来てません。当分の間、受信側はPCにVLCプレーヤーをインストールして代用するしかないです。来週火曜日は説明会。。。うまくいくといいけど。・・・それで授業に来れない人対策はYouTube同時配信でもいいし、そもそもHDMI出力映像を作っているのは汎用のビデオカメラなので、そのまま録画してしまえばいいのです。案外これが「メディア授業」の新しい形なのかもしれません。パワポで資料を整え、気合入れてPCの前で録音するのは続かないかもですからね。

っていうか今「講義録画配信カメラ」とか作って10万円で売ったら全国の学校と塾と大学に売れまくるんじゃないかと・・・まあリモコンでカメラの首振れるといいよね。


2020/09/22 (火)

プログラミング教育

小中高でプログラミング教育が始まっているように、言語の問題を除いては国民の必須スキルになりつつあるのですが、SEにでもならない限り将来にわたって書き続ける人はごく僅かでしょう。私はそんな世代ではないので、大学以降に趣味として始め、独学でリファレンスを見ながらVB.NETやExcel/Access VBAを何とか書けるレベルですが、でも時々役に立ちます。

ソースメーター(電圧印加して電流を測る機械)、輝度計、超小型分光器の3台を統括制御し、有機ELなどの自発光素子の発光特性と効率をほぼ自動で算出する測定機器を組みました。機器制御は初めてでした。「3台ある装置の応答を待ってやる」という意味で、PC単独で完結するソフトにはない独特のプログラミングが必要。適切な待機時間を設けないと処理が間に合わなかったり、ある条件では正常に作動しても別の条件ではエラーになるなど、結構大変です。既に持っていた装置も含めて、かかった費用はおよそ180万円。

 開発言語ならC#やJAVAが圧倒的で、それらに加えて最近はPythonとか流行ってる一方、研究者が片手間でやる実験機器の操作ならLabViewなどのように、直感でグラフィカルにプログラムできる環境も20万ほどで買えます。そんな中で、本職のプログラマーさんたちから忌み嫌われているVisual Basic.NET利用の私(笑)。なんと、Microsoftが個人やアカデミックに対してVisual Studioをただで配っているので、ソフト部分の原資はゼロ。ただ、決して無料だから選んだわけじゃなくて、デバイスの制御に必要な開発キット(ドライバと、装置を制御するコマンドライブラリ)は各メーカーより提供されているものに頼らざるを得ず、3台に共通するプラットフォームがVisualStudio.NETのみだったのです。開発環境を選り好みする権利など当初より与えられておらず、C#かVBか?の究極の選択で致命的なミスを犯している可能性もありますが、VBが劣っていたのは10年以上前までであり、今はもうC#とVBはほぼ同じコーディングができます(翻訳サイトがあるくらい!)。

 この測定環境、買おうと思ってもなかなか手に入らないものなので、その効果はプライスレスです(笑)。ここで無料配布してもいいけど。動作も軽快、安定しているし、めっちゃ使い勝手がいいです!





2020/09/21 (月)

ぎっちょ

 この業界にいると結構左利きが多いことに驚かされます。かくいう私も矯正された「箸」と「鉛筆(ペン)」そしてなぜか「マウス」以外は今でも左利き。スポーツはまじめにやってないのでイマイチわかりませんが、まあどっちでやっても同じくらいヘタクソです。ただ、幼少期には存在しなかった動作(自動改札にICカードをタッチする、スマホを触る)あるいは環境的にやらなかった動作(スパチュラでフラスコに粉を入れる、ピペットを操作する、化学合成の操作をする、電顕ホルダーの先端にサンプルをセットする)などは左右問わず体と対象物の位置次第で都合の良い方を選びます。今は矯正はよくないって風になってるんでしょうか。そしてペンに取って代わったキーボードは両手作業です。

 出身の広島で、昔はよく親戚や近所オバハンから「あんたぎっちょか?」と言われていました。保育所の先生に直されたのもありますが、この「ぎっちょ」という言葉。濁音で響きも良くなく、何だかとても悪いことのように感じられたものです。小学校に上がるくらいから聞かなくなっていたこの言葉、次に聞いたのは何と大学生。大阪です。有機化学の学生実験のとき、左手でスパチュラを持って試薬を秤量していた際、実験補助の年配の女性から「あんたぎっちょね?」と言われ、久しぶりに聞いた言葉の響きと、広島弁だと思っていた私は、何グラム測るんだったか忘れるくらいに驚きました。

 最近研究室でその話をすると、関西の人も関東の人もほぼ全員「ぎっちょ」という言葉を知ってて、普通に全国で使われている(いた)ことを知りました。そしてその全員が私と同様に、この言葉によい印象を持っていないことも。でも語源を知ると、少し見方が変わります。なんでも「ぎっちょ」とは「器用」が訛ったものらしいです。そして、語源は「左ぎっちょ(左器用)」つまり、「左手でものを扱うのがお上手ですね(*^^*)」という誉め言葉だったのです!そういえば同じ「器用」という字を充てて「不器用」を「ぶきっちょ」と言いますよね!左利きの皆さん、年配の人から「ぎっちょか?」と言われた時の正しい反応は、「いえ、とんでもありません。光栄です!」これやな( *´艸`)


左利きでも全色コンプリート

中身と同じくらい箱も一所懸命つくりました

乾電池+昇圧降圧チョッパー(電圧安定のため)
研究科の展示ブースに数年間晒されるらしいです。中身が持つかは未知数(笑)


2020/09/20 (日)

PayPay

 7年前からFelica式のおサイフケータイで複数のブランドをスマホに入れ、便利に使ってきたんですが、キャッシュレス決済還元の一時できなブームでQRコード決済を導入する店が増え、挙句の果てには(店舗手数料の面で不利だった)Felica式のEdyやWAONを辞める店が出てきたので、半年ほど前からPayPayも入れて使っていました。キャッシュレス還元が終わってからは、ひと手間必要なPayPayからおサイフケータイに戻った感がありましたが、それでも千円以下の飲食店からホームセンター、薬局、電器店で使え、数千円〜数万円の買い物でも現金不要、カード払いのサイン不要っていう「隙間」を埋める存在として便利なサービスです。何と言ってもパスワードなしで10万とかチャージできるのが、上限5万だったいするおサイフケータイには無い利点。でもハード的にガチガチに本人確認しているおサイフ〜でも上限がキツいのに、こんなユルユルで大丈夫かな?という心配は少しばかりありました。

 この前の水曜日、ホームセンターで買い物をしてレジにならんでいる最中に残金不足に気が付き、ゆうちょから10,000円をチャージしようとして、「あれ、押せない!?(^^;) メンテナンス中?こんなことなかったのに」汗だくで現金を探すとギリギリ持っていたので商品を返さずにすんで、もう、なんだったんだよと思って車に乗るとテレビでゆうちょ銀行の副社長が謝罪会見していました(笑)。例のd払いのドコモ銀行だけじゃなく、PayPayでも不正引き落としの被害が出ていたらしく。ああ、そうだ、確かゆうちょ銀行を登録する際、PayPay側に免許証のコピーなどを提出はしたけど、ゆうちょ側から生体認証などの多要素認証は求められなかったっけなと思い出しました。
 
 さすがに生年月日と口座番号と暗証番号がセットで流出することは少ないかと思いますが、そのうち前者2つならあるんでしょうね、そのリストをたくさん持っていて、「1234」とか「9999」で試せば案外口座登録できちゃうんでしょう。キャッシュレスサービス側は、本人確認がいい加減だったほか、異様に口座登録のトライが多いアカウントを停止しなかったことが大きな問題です。ゆうちょ銀行側は多要素認証を入れてなかったことが問題とされています。まあ、双方が本人確認を相手に依存していたことで起きてしまった事件なわけですが、そもそもこのチャージに相当する「自動引落し」っていうのは、信頼のおける会社に届出印含む書類を提出して行うもの。それがいつのまにか、口座番号と誕生日と暗証番号になってしまったわけで。キャッシュレス決済推進に水を差す今回の事件。しばらくPayPayがチャージできない日々は続くようです。


2020/08/03 (月)

YouTuberねぇ

Premiereなど使った動画編集は単純作業の連続だし、毎日ネタ考えなきゃいけないし、再生回数と登録者数にヤキモキしながら日々過ごさないといけないし、アンチコメント来るし、普通の精神だったら病む人多いんじゃないかな。

4月から実写もスクリーンキャプチャ方式も合わせて10数本動画作品作った感想としては、音楽とか工作技術とか一人でもやっていける趣味があって、それを共有して人の反応を見たいっていう動機があれば立派ですけど、YouTuberになるためにYouTuberになるってのはしんどいんじゃないかと思います。ぶっちゃけトップYouTuberの編集スキルなんて、2、3作品作れば同程度にできるものだとわかりました。やっぱり映像作品で生きているプロの人の作品とは比べ物にならないですよね。ま、楽しいのでこれからも続けます。あくまで仕事の一環として。


a-Nikki 1.06
Last Update: 2020/11/04 01:04:17