2020/07/25 (土) オンライン授業?
小中高や大学で数名〜十数名のクラスターがでるたびに「オンライン授業」「PC環境の整備」っていう話が出ますけど、たぶん現場大変だと思います。
自分は授業と装置の利用者説明会合わせて4月から10本以上動画撮って公開してきて、もともと性に合うのもあり、かなりの時間割いて試行してクオリティを上げようと頑張ってきたんですけど、初期の作品は見てて気持ちのいいものではありません。しかも年齢層高めだったり非常勤だったりすると、そもそもやる気がない人も一部いて、資料配ってはい終わり、連絡先教えない→安易に質問させない、こんなんが少なくないのです。「ちゃんと授業してる」の定義がもともと曖昧なので、それに対して是正勧告する権利もありません。
そして、それ以上に考えないといけないのが、新しく1年生になって、同級生の顔と名前を知らず、サークル活動もせず、他学科の人間と知り合うこともなく、毎日ひたすらPCに向かって講義を受け続けるのが健全な大学生活なのでしょうか!?それによって数年、数十年の将来にわたって続くであろう新入生たちの人生への影響について無頓着であっていいのでしょうか?という問題。
そりゃ、政府からすれば「直ちに経済的影響はない」大学生。一般(?)の人から言えば、「贅沢言うな、いやなら辞めて働け」かもしれません。そりゃ、人生の猶予期みたいな大学や学科があるのも知ってますけど、少なくともそれなりのレベルの理系はちゃんと教育体制もとっているし、将来の技術者養成機関であるわけです。私は決してコロナ楽観論者ではないですが、多少の危険は覚悟の上で10月以降しばらくの間対面授業を開催する、あるいはオンラインと併用するくらいの価値のあるんじゃないかと思います。
極論すれば、職員学生あわせて数千〜1万人もいるような大学で、たかだか5人10人感染したくらいでクラスター、クラスターと大騒ぎしてニュースにする。そういう風潮から変わって欲しいなと願ってます。
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