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  tarosa's room (たろさ)
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日記


2020/07/12 (日)

エタノールと、マスクと、次亜塩素酸・・・

 3月4月にはほとんど手に入らなかったマスク等感染症対策グッズですが最近はそこそこ簡単に買えるようになっています。もともと夏場の食中毒対策で78%エタや次亜塩素酸Na水のスプレーを常備していたので、それで凌いできましたがそろそろ限界。品薄感が無くなってきたので、買い求めに行きました。

・78%エタはなぜか通販で売ってて、4L購入
・それを入れるスプレーボトル2本
・ハンドソープ1L
・衣料用漂白剤の安いやつ1L
・マスク100枚

 次亜塩素酸水について色々な意見がありますが、基本的には次亜塩素酸イオン(ClO-)の水溶液をpH<7に調整してやることで、塩素の酸化数が+1から0になる反応が起こりやすくなり、それの酸化力を利用して細菌やウィルスを殺す、チオールやアミン類など匂い発生源を酸化分解する、シミの原因である色素を分解する、というもの。大気中にはCO2が400ppm含まれており、スプレーボトルから噴霧した瞬間大気に暴露され、液滴のpHは5.6程度まで低下するはずなので、わざわざ電解生成した「次亜塩素酸水 HClO」を使わずとも、NaClOを適切に希釈して噴霧すれば効果は同じはず、というのが私の考え方です(一応、電気化学が専門の一つです)。実際にそれで鼻がバグるほどにキツい、実験容器に残ったチオールの匂いや、自宅でやらかしてしまった生ごみの匂いが数秒で消えるので、相当の酸化力は確保されているはず。気が向いたら自分で電気化学測定して、撮影してYouTubeにでもアップしようかな。

 なのでコロナのだいぶ前からずーっとそうしてました。ただ、食品用ハイターだと次亜塩素酸Naの他に界面活性剤が入っており、スプレーした対象がベタつく・・・次亜塩素酸Naを試薬として買うグレーゾーン以外の解決策を探っていたところ、衣料用漂白剤の安いやつ、そう、「衣料用ブリーチ」とかプライベートブランドで、緑の入れ物に素っ気ないラベルが貼ってある、1Lで百円ちょっとのやつには界面活性剤が入っていないことを知りました。どうやら値段が低すぎて余計なものを入れる余裕がないようです。それを喜んで買いました。5%なので、100倍希釈してちょうどいい感じ。わずか120円の投資で、実質100L分の消毒液が作れます(但し手にかけちゃダメ)。

 衣料用には酸素系とよばれる、実質過酸化水素水のものも売っていますのでご注意を。それとどうやら高いやつの一部には、青色の蛍光色素が入っているらしいです。「黄ばみ」を除去するでもなく、それによる青色領域の反射率の低下を、太陽の下、紫外吸収で生じた青色発光で誤魔化すとか詐欺に近いです。


2020/07/11 (土)

1年生

 私の所属する大学には珍しく担任制度というものがあります。学籍番号でクラス分けしているだけで、高校のようなHRの時間があるわけではありませんが、教職員が成績の管理をやったり、年に何回かイベントとして集めたりします。当時、一人暮らしを始めた直後に変な勧誘電話がかかって驚いた私は当時担任だった教授の先生にわざわざメールをし、(今考えたら忙しかったでしょうに)丁寧に返事をくれたことでものすごく安心しました。ちなみにその先生、後に研究科長を経て副学長もご歴任されました。

 それからちょうど20年後に当たる今年、自分がその世話係をやることになりました。最初は「ついに来たよ、厄介ごとが起こらなければいいなぁ」くらいに軽く考えていたのですが、コロナ・・・3月末に授業開始時期の延期とメディア授業方針が決まり、説明会の中止や短縮が矢継ぎ早に決まり、伝えることも伝えきれないと思ったことから、急遽自分の判断でWebページ上での情報提供を始めました。履修登録の仕方から困ったときの連絡先、PCの使い方まで多岐にわたる情報です。4月をそれで何とか凌いで5月から登校?と思ったのも束の間、前期(9月まで)のメディア授業が決定してしまいました。クラスの88名は、4/3に説明会のため1時間だけ集まったきり。それも感染防止のため極力会話しないように言ってたので、友人関係など形成できていません。このタイミングで、およそ半年間にわたって友人と連絡を取る手段を絶たれてしまったのです。

 とりあえずメールよりもカジュアルで、会話内容が全員に伝わる連絡手段を確保せねばと思い、あれこれと検討した結果、匿名参加が可能なLINEのオープンチャットを利用することにしました。登録されたメールアドレスに一斉送信したところ、80名近くが参加、一大グループができました。5月連休前後にそこに書き込まれる内容は惨憺たるもので、授業担当教員(外部講師)と連絡がとれない、相談する相手もいない、モチベーションが維持できない、資料が不親切で講義内容がわからないetc・・・そのたびに対応していましたけど、できる限り早くにマトモな友人関係を築かせてあげるのが随一の解決策だと考えるようになりました。

 全国の新規感染者数も50を下回ることが多くなり、緊急事態宣言も大阪モデルによるコロナ信号も解除された5月末、大学も6月以降、担任が同席する場合はクラスのメンバーを集めても良いという通知を出してきました。早速オープンチャットを利用してアンケートをとり、開催したいか?どの日がいいか?など決定していったのですが、この通知を「許可」としてしか受け取らなかった他の先生と溝を作る結果となってしまい、一度中止に。それが開催派と自粛派の代理戦争みたいになって、色んな人からキツいこと言われるわ、当の1年生にも怒られるわ、他の仕事にも集中できなくなり、うつ病寸前まで追い込まれたのですが、その後の大学の上層部のお力添え?もあって無事に6月末に開催することができました。

 名目は教員による懇談会ですが、実質は連絡先交換して友達作ろうの会です。再び大きな教室を予約し、色んなものを準備し、当日は窓を開放し、職員4名で机を消毒し、名札だけ配ってそれ以外何もせずにただただ学生に話をさせました。70名近くが参加し、10人くらいの輪がたくさんできて、2時間片時も止むことなく「破竹の勢い」で話しまくっていました。友人関係をさほど重視してこなかった自分らしくない言い方ですが、その時の笑顔を見てるだけで、開催してよかったなと。

 一応その後参加できなかった人たちのためにZoomで3回、交流会をやりました。途中でちらっと覗くと満面の笑みで話しまくってた(音声入らないですので盗み聞きしてません!)のでもうそれ見ただけで安心できました。オープンチャットへの書き込みもぱたっと途絶えたのは、マトモな人間関係ができたことの証かと。

 もうちょっとの辛抱・・・と思ってたのですが、感染再拡大が止まりません。国内感染者数も400を超える日が多くなり、緊急事態宣言が出た4月初旬と大して変わらない状況に近づいています。今後期末試験もあるし、10月以降の状況も決して明るくない、こんな状況ですが、同じ特殊な状況に置かれた者同士、ようやく繋がった人間関係を大切にして乗り切って欲しいと願っています。


a-Nikki 1.06
Last Update: 2020/11/04 01:04:17