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2017/12/21 (木) 新幹線に乗って名古屋に
出張で名古屋に行きました。まさかとは思いながら、ぱっくり割れた台車の写真が公開された翌日に乗るのも妙な気分です。ニュースで公開されている情報をもとに考えると、異臭や発煙、異音がした原因はおそらく台車の変形により、モーターから車軸に動力やブレーキ力を伝える「WNカルダン」という部分に負荷がかかったからです。現代の電車(機関車を除く)はモーターを台車に取り付けていますが、車軸と台車の間には「1次バネ」という金属ばねが入っているため、車両の揺れや荷重変化によって2つの部品の相対位置が変化します。それを吸収しつつ400馬力近い回転力を伝達するため、ある程度の遊びを持った歯車が入れてあるのです。台車枠が変形すると、モーターと車軸の角度や距離が変化するため、この接手部分に無理がかかり、過熱やオイル漏れが起こって発煙したということでしょう。
異常があったまま名古屋まで走らせたJR担当者の判断とか、これから色々責められるんでしょうけど、一つ思ったのは、故障が起こった車両がオール電動車のN700系でよかったなと。旧式の700系には、数は少ないですがトレーラー(T車)が含まれていて、もしその台車が今回みたいにひび割れたとしても、おそらく気づきません((+_+))。そして、誰も知らないうちに名古屋を出発して、満員に近い状態で走行中に、同区間にありがちな急カーブで重力がかかって破断、脱線転覆、急減速した4両目以降が折り重なるように潰れ、犠牲者何百人、たまたま反対方向の車両が来てそっちも脱線・・・みたいなことになっていたと、容易に想像できてしまいます。
こわいですね。安全神話なんてほんとに単なる神話なんです。これまでにも車軸が折れたり、そのカルダン装置の部品が脱落したり、パンタグラフが屋根ごと持っていかれたり、人が死んでもおかしくない事故がいくつも起こってます。山陽新幹線のトンネル壁落下事故のときも、通過したのが当時でも少数派になっていた鋼製車両の、しかも屋根上にエアコンというクッションが載っていた0系でした。あれ、アルミ製の300系, 500系なんかだと、巨大なコンクリが天井を突き破って客室に、相対時速300キロのコンクリが椅子と乗客と柔らかいアルミ製の車両をぶち抜きながら車両後方へ・・・みたいな想像したくない事故になってました。変に無事故だの定時運行だの世界一だの言って、それを守るように現場に負担かけるのではなくて、事故は起こるものだという前提での対策が必要なんじゃないかと。高速で移動する乗り物は、ある程度のリスクが付きまとうもの。それが一人の死者も出していないのは、関係者のぎりぎりの努力と、神が憑いているほどの強運のため。帰りの地下鉄で、混雑のために生じたわずか3分の遅れを一駅ごとに謝罪していた車掌のアナウンスが印象的でした。関係者でもなんでもありませんが、乗客になるときは少々の遅れで文句言わないとか、そういうところから意識を変えていきたいものです。
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