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2016/09/25 (日) 三江線の廃線
三江線を廃線にする予定だとの発表が9月にありました。え?どこ?っていう人がほとんどでしょうけど、広島県の三次と島根県の江津を結ぶ全長108キロの路線です。とはいっても山の中を縫うように走っているので、直線距離は60キロ少々、この距離を4時間近くかけて結んでいる路線です。従って表定速度は自転車並の時速15キロになりますが、これは山間部でカーブが多いのに加え、路線保守をしない代わりにいつでも停止できる速度で運転するという、JR西の赤字路線対策のためでもあります。
三次と江津を直通する列車は一日1〜2本、乗り換えでも3便ほどで、何もない途中の駅で1時間ほど待つものもあります。つまりもう、輸送機関としての使命は果たしてない、かろうじて存在するだけ。直線ではないですが高速道路があるので、そっちを走れば1時間半ほどで行ける距離。一日の利用者が全線あわせても300人ほどと、廃止しても誰からも文句は出ないだろう・・・と誰の目にも明らかな路線なのです。
こういうところ、中国山地にいっぱいありまして、ただでさえ産業がないので人口が減るところに、(無料)高速道路開通や国道バイパス開通で車がますます便利になる。別に、これが悪いっていうんじゃなくて、人の移動だって車とバスで十分だし、荷物だってそれなりなんだからトラックで運べばいい。だいたい、リッターあたり2キロも走らないディーゼルカーに10人乗せて運転したって、最近のエコカーに燃費だってCO2排出量だって敵やしない。
結局、日本の産業構造が林業農業中心だった時代、外国との物のやりとりが今ほど盛んじゃなかった時代に、利権も含めて国鉄がつくったもの。いつまでも維持できるわけじゃないし、維持しても得にならないものは、選択取捨する。気持ち的には寂しいようですが、絶対に必要なことと思います。
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