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2015/09/25 (金) カセットの方がいいだと!?
ちょっと古いですが、こんな記事を読んでしまいました。 http://www.e-earphone.jp/blog/?p=14669
音楽カセットが注目されているんだとか。アナログレコードはCD普及後も根強い人気がありますが、カセットはどの点においても完全にデジタルプレイヤーに敵わないと思っていたので、驚きです。物心付いたころはレコード(LP)からカセット、しばらくするとCDが出たけど、結局家庭で録音ができる唯一のメディアとして長く君臨し続けたその存在感。多少雑に扱っても壊れたりせず、持ち運びには至極便利でした。レンタルCDを借りてきてはタイミング合わせて録音し、自分だけの「マイカセット」を作ったのもいい思い出です。録音が終わったらヘッドがテープから離れる停止ボタンではなく、テープの回転を止める一時停止ボタンを押すと、曲間にブツッという音が入らないことを発見して嬉しかったのを覚えています。
ただ、ぶっちゃけ嫌いでした。第1に、再生を繰り返したり、気温が変わったり、あるいは再生機と録音機の微妙なテープ速度の違いによって、テープは伸縮します。ある程度絶対音感がありましたので、それによる音源CDからのピッチのずれがわかってしまいました。これほど気持ちの悪いことはありません。第2に、アナログ故に発生する大量のホワイトノイズ。常に「シー」という音が重なって、それが再生している間中、音楽とは別の音として耳に入ってきますので、これもまた気分が悪い。だからCDが欲しい!と親に言うと、「贅沢な・・・」の一言が。まあ、当然ですよね(~_~;)。あとは再生を重ねることで起こる平坦化でしょうか、とにかく音のキレが悪くなる(立ち上がりが悪くなる)ような気がして、自分にとってはたいへん音質の悪い前時代のメディアでした。
時代が変わり、デジタルのMDが登場します。DATはふつうの中高生の購入対象ではありませんでした。MDはかなり高い圧縮をかけていますので(60分で128MB程度)、CDと比べて音圧の細やかさや周波数特性がかなり劣るのですが、ノイズとひずみがなくなったのはまさに福音でした。これならCDいらない!
さらに大学3年くらいになると本格的にMP3プレーヤーが普及し始め、このころからすべての音楽をPCで管理するようになります。私は世間の評判とは裏腹にマイクロソフト謹製のエンコーダーが好きで、購入したりレンタルしたCDから取り込んだ数千曲を、192kbpsのWMA形式で持っています。なんか、最も原音に忠実に取り込んでくれる気がするのです。スピーカーはオンキヨーのWAVIO GX-D90にデジタル入力して聴いています。決して安くはなく、高くもない木箱で見かけは平凡なスピーカーです。もう7年以上使ってて、最初は低温が煩いなぁと思って調整して使ってたのですが、不思議なことに使えば使うほどまろやかになっていくような気がします。聞き慣れてしまってどのジャンルも心地よい音を提供してくれるので、絶対に手放したくありませんし故障して欲しくありません。
話が脱線しすぎましたが、どうやらカセットテープ人気の一因はそのノイズやひずみらしく、「テープの種類によっても音が違うこと」が「味」として評価されてるようです。あらためて感じ方は人それぞれだなぁと思わされた話でした。ある意味、小さい頃からゼロかイチかの、グレーを認めない世界で育ってきたら、カセットやレコードが新鮮なのかな?と思ったり。かといって、VHSやアナログ放送が流行ることはもうなさそうな気が。「こち亀」ではゲパルトが「アナログのぼやっとしたのがいい」と言っていたような気がしますが、現実にはそんな人はいないでしょう。そこは耳と目という感覚器官の性質の違いか。
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