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2015/09/23 (水) ゴキゲン ワーゲン!?
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲン(VW)がアメリカにしばかれてるみたいです。日本ではポロ、ゴルフ、パサート、ビートルをよく見かけますね。みんと同じ日本車は避けたいけど、BMWやベンツはいやらしいなぁ・・・っていうオシャレ層の乗り物だと、私は勝手に思ってます。足回りが良いって自動車評論家が挙って絶賛してますけど、貧乏人で乗ったことないんで分かりません(>_<)。
なんでも、アメリカで販売したディーゼル車48万台に排ガス規制逃れの不正があったから、改修しなさいと。ついでに制裁金は最大2兆円らしいです。これだけでVWの1年間の利益が吹っ飛びますね。新たに販売する自動車の排ガスは形式証明のときに計測され、各国の基準以内なら販売許可が下りるそうです。アメリカの基準は日本よりちょっとだけ厳しくて、1km走るごとにNOxが44mg以下(日本は同80mg以下)。石原元東京都知事がPMの入ったペットボトルを見せびらかしていたころの車で同500mg程度だったらしいです。
ディーゼルの場合は粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の4つが規制対象になっているのですが、どこかを立てればどこかがダメになる、みたいな状況で、これをすべてクリアすることは難しいです。VWはNOxだけがどうしてもクリアできなかったらしく、排ガス検査を受けていることを認識してNOxを減らすよう、エンジン制御コンピューター(ECU)に細工をいれていました。
全然詳しくはないんですが、おそらく横滑り防止装置(ESC)の加速度センサーを利用して、タイヤの回転が上がっても重力変化がないことを認識して、シャーシダイナモに乗ってると判断するのかな。あとは燃料を余分に吹かして排気ガスにCOやHCを混ぜ、触媒で還元させるか、バルブ遅閉じで圧縮比を下げることで最高温度を下げてNOx発生を抑えるか・・・ですかね?それやると多分燃費が悪くなって、トルクとパワーが小さくなって、触媒の劣化が早くなるでしょう。ディーゼル機関であるメリットが丸潰れ。ただただ重く、車両の前後重量配分が前に傾いて運動性能が悪くなるだけ。したがって、いつも検査のときみたいに排ガスが綺麗になるようにプログラムし直せばいいんだけど、荷物満載した非力なディーゼルバンみたいな乗り味になってしまうんでしょう。運動性能でドイツ車を選んでる人にとっちゃ、致命的だし、「ある日突然パワーも燃費も悪くなった」ような車、乗りたくないですよね。
ガソリンエンジンはとっくの昔から「三元触媒」を使って燃料だけで排ガスを解決できていますが、ディーゼル機関でそれができるようになったのはごく最近、それも一部メーカーの小型エンジンだけです。もともと「環境に悪かった」ディーゼルが、「クリーンディーゼル」なんて呼ばれるようになったのは、有害物質が削減された際、ガソリンより高圧縮比で燃費がいい(エネルギー効率が高い)というメリットが残ったからです。自律的に排ガス抑制ができない大型エンジンを積んだバスやトラックは、PMを完全燃焼させる仕組みと、尿素水を吹いてNOxを分解する装置を積んで(数十万円)、環境適合車として街を走っています。当然、定期的に尿素水を補充しないといけないですし、PM燃焼装置の取扱いも、運転手が意識的にやらないといけないらしいです。
ディーゼル技術で勝負する欧州勢と、プリウスをはじめ電動化を進める日本勢。VWの新車から米環境基準の40倍のNOxが出ていたのが事実なら、90年代の汚いディーゼル車よりもひどいことになります。なぜか日本の評論家たちに否定されがちなハイブリッドですが、ディーゼル技術のリーダー的存在のVWがこんなだったら、きっと急速にハイブリッドの方に流れていくんだろうなと思います。VWのディーゼル車は日本にないですが、なんかここまでくると、もう一つの看板である「ダウンサイジングターボ」も大丈夫なのか?って思っちゃいますよ。あれも空気を押し込んで燃やすから、燃料の量や燃え方次第でNOxが発生しやすくなるんじゃないですかね?たぶん真面目にやってたら製品化できないんでしょう。日本勢がどちらの技術にも消極的で、ひたすら電動化を求めるのって、VWの実態を知ってたから・・・だったりして(;゚Д゚)
そうそう、子供のころ、バスで隣町まで塾とか習い事に通ってたんですけど、今は無き呉市営バスの後ろに「きれいな街 マイカー50台バス1台」って書いてありました。CO2はともかく、物凄い匂いの黒煙を吹きながら走る当時のバスを見て、余裕でマイカー100台分くらい空気を汚してるなあと嘲笑してたのを思い出しました(≧◇≦)
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