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2014/11/04 (火) CRH
中国(南京)に出張に行ってました。関空―南京のダイレクトフライトは数が大変少ないので、行き帰りとも上海虹橋駅から南京まで新幹線利用でした。数年前にできた中国高速鉄道(CRH)、追突脱線死傷事故と生き埋め事件で大いに世間を沸かせたいわく付きの電車ですが、乗ってみると快適そのもの。行きはCRH3型(ドイツ・ジーメンス車両のライセンス生産)、帰りはCRH2型(JR東日本のE2系のパクリ生産)でした。当初から350km/hという速度を売りにしていた名残りか、車両端部のLEDに速度が表示されます。CRH3型は時速310km/h、CRH2型でも300km/hほど。大陸で路盤がしっかりしてるのと、トンネルがほとんどないので揺れない。ドイツの車両は300キロを超えても窓の外を見なければ、速度感がありません。ただ、E2ベースの車両は古いのもあり、小刻みな振動が気になりました。たぶん古い700系でも問題になっている日本製のWNカルダンの劣化による駆動系の振動・・・まあ、17年前の型式だから、比べちゃ悪いような気もします。
ドイツ行ったことないので知りませんが、CRH2型は全面も内部も新幹線そっくり。確か日本では275km/hで運転している車両です。設計速度も315km/h。これを350km/hで営業運転してたんだから、怖い・・・JRと川崎重工が驚いて厳重抗議して、「事故が起こっても責任はもたない」という念書まで交わしたそうで。無茶しますね。今は設計速度以下で運転してるみたいです(それでも東北新幹線の速度よりちょい上)。
ただ、驚くべきは車両ではなくて何といっても駅の広さ、広い。上海虹橋と南京は線路が20近くあり、ぶっちゃけ東京とか上野とか、私鉄最大のターミナルをもつ阪急梅田とか、たいへんしょぼく見えます。中間駅にホームを20もつくる必要があるんだろうか・・・という疑問と、そこに2〜3しか列車が止まってない(在来線も共通)ところ、出発直前にしかホームに入れない制度のため人っ子一人いないところは、なんかムダなつくりしてるなぁと思わずにはいられません。当然駅のホームに売店や自販機なんてなし、いや、これがあるのは世界でも日本だけ。特に上海―南京なんて、2500万都市と800万都市を結ぶ巨大路線・・・のはずですが、たぶん東海道新幹線の方が数倍乗客数多そうです。あと、お国柄なんでしょうが、セキュリティチェックが厳しすぎて、航空機並のX線検査と金属探知に長蛇の列。チケッティングのシステムも悪すぎて(ほとんど窓口・・・)駅に着いてから乗るまでに必ず30分以上、安全のためには1時間ほどの余裕をもっておかなければいけないという、鉄道のメリットを覆すシステムもなんだかなぁでした。やっぱり、国が平和であることは大事なのです。中央リニアはさすがに荷物チェックするんでしょうが、くれぐれも「チェックのために1時間余裕をもって名古屋駅につくように」という本末転倒な状態にならないことを願います。エクスプレス予約の場合、他路線からの5分乗り換えができる!これが新幹線最大のメリットかな。
あ、そうだ。長らく一般人が乗れる地上最速の乗り物だった上海トランスラピッドのマグレブ(日本でいうリニア)が、老朽化のため「のぞみ」と同じ速度(300km/h)で運転するようになってました。もう430km/hでの運転には耐えられないんでしょう(っていうか当時から座席から投げ出されそうなほどの振動がありましたが)。1センチしか浮いてない状態であの振動は正直怖いです。現時点での最高速度は東北新幹線「はやぶさ」とフランスTGVの320km/hですが、これ以下・・・同じ中国のCRH3型も310km/h出すのにね。

 ▲JR東日本E2系新・・・じゃなくて中国高速鉄道CRH-2型 車体側面の「和諧号」とは和諧社会、すなわち調和のとれた社会を意味します。APECを控えて「あらゆる隣国と親しく」というメッセージを出した習近平国家主席の思いが現れてますね。なんか笑っちゃいます。

 ▲広大なホーム(上は上海虹橋(ホンチャオ)駅、下は南京駅)駅は立派なんだけど、大阪市の倍の人口を擁する南京市の中心駅としてはいささか賑わいに欠けやしないでしょうか。スマホでとった迫力に欠ける写真ばかりですが、警備員と公安(中国の警察)が20mおきに配置されてこっちを睨んでるのでこれ以上無理ですw
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