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  tarosa's room (たろさ)
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日記


2012/10/11 (木)

そう言えば昔

 小学生の頃、風邪をこじらせて耳がおかしくなったことが一度だけあります。聞こえにくい、というわけではなく、「半音低く」聞こえてしまうのです。家電のモーター音、テレビで毎日流れてる聞き慣れた音楽、隣で弟がやってたマリオカートのBGM、すべてがいつもより低く聞こえ、確かめたくてピアノを触ると!Σ( ̄ロ ̄lll)

 まじで驚いて、ショックで、母に告げたときの答えが「風邪のせいでリンパ節が腫れとるけん、耳の中が炎症起こしとるせいよ。すぐ治るわ。」さすが理系というか医療関係者というか、今思い出しても答えが的確すぎて感激ですw

 きっと、蝸牛管の炎症で管が狭くなったか膜の張力が変化したか何かで、一時的に共振周波数が全体的に上がっちゃったのでしょうね。今の状態と真逆。


2012/10/10 (水)

絶対音感

 小さいころからピアノなどの楽器に触れてると、音を聞くだけで音階を当てられるようになる、有名なアレです。僕もそうでした・・・が、最近(というより数年前から)半音ほどずれて聞こえるかなぁ??と自覚するようになりました。

 もちろん、半音ずれてるだけで、決して崩壊してるわけではありません。音を正確に記憶することはできるので、「これがドだ」と覚え直すことによって、音程当てもできるし、一度聞いた歌謡曲をそのまま演奏したりもできます。ただ、上手く伝えられませんが、昔からの自分の感覚の中にある「ド」の音が、実際には半音下の「シ」に限りなく近い音なのです。言い換えれば、本当の「ド」を聞いたら、「ド♯」と認識してしまう。

 悔しいけどブランク長いからまあ仕方ないかな、と思ってたのですが、ブログやQ&Aサイトを検索してみると、中高生までピアノやっててその後全くやめちゃった人で、同じ症状の人が結構多いみたいです。しかも「ずれる」という事実だけでなく、自分が思ってる音より「半音」「高く」聞こえるという共通点!!

 こ、これは何か「ヒト」という種の抱える構造的問題!?(大げさな)に違いない!といきなり興味が沸いてきました。医学は素人ですが、音っていうのは耳小骨で増幅された音の振動が、蝸牛管の中の神経細胞を振動させて、それが電気信号に変換されることによって聞こえます。蝸牛の中には管に対して平行に、仕切りのような「基底膜」が張ってあり、神経細胞と繋がったこの膜が振動するのです。蝸牛管と基底膜の共振周波数は場所によって異なり、耳小骨に近い入り口付近は高周波、奥に行くほど低周波の音に共振します。これを解明したのはゲオルク・フォン・ベーケーシいうドイツの物理学者。ちなみにこの研究でノーベル賞とってます。まあ、今でも議論はあるらしいのですが、基底膜による周波数分解というのが、今のところ最も有力な説らしいです。まあ、説明が他力本願ですが、こんな感じです。
http://202.252.170.6/research/staff/wada/rika/3-Phy.pdf

 その上で、絶対音感というのを、「基底膜のどの細胞が振動したかを音程と結びつける能力」とします。すると、たとえば体の成長によって管の全長が長くなったとき、特定の位置の細胞が、より管の奥側に入ってしまい、昔よりも低い周波数で共振する、ということは起こらないでしょうか??この場合、半音低い「シ」の音が聞こえても、もともと「ド」で共振していた細胞が反応するので、本人は「ド」だと認識してしまう、すなわち、半音高く認識してしまわないでしょうか??単純な推測であるにもかかわらず、自分を含む多くの人の認識と一致します。

 蝸牛管の成長は(あったとしても)かなり遅いでしょうから、もしも現在までずっと楽器に触れていたら、毎日毎日頭の中で補正がかかります。脳は自然と新しい細胞(蝸牛管の中の、より手前側の細胞)をドの音だと認識するようになり、正確な音程が保持されるでしょう。体が大きくなる時期に、楽器に触れない・・・これがズレの原因だとしたら、大変興味深いですね。おそらくこのような考察は、医学、とりわけオージオメトリの専門誌なんかには当たり前のように書かれてるのかもしれません(暇があったら電子ジャーナル検索してみようっと!)。日本語のgoogle検索じゃ、見つかりませんがね。

 さて、間違いなくズレてしまった音感、戻るのでしょうか?多分、正確に音が出せる楽器、たとえば調律されたピアノや、そもそも「デジタル処理で作った周波数」として音を出している電子楽器を毎日触っていると、脳神経回路の方が書き換えられるんでしょう。その反面、音程を自分の感覚に頼る楽器(バイオリンなどの弦楽器や、トロンボーンなど連続した周波数の出せる一部の管楽器)の奏者と、アカペラな人は、特に意識して音を確保しない限り、同じ問題が出てくるのでは??オーケストラやアカペラで「絶対音感の人は二人はいらない」と言われるのは、その人たちが考えている音が、単に昔からズレているというだけではなく、遺伝や年齢やわずかな疾患によって、昔は正しかったはずの音程に個人差が生じることも原因の一つなのでは?と思います。

このままにしておくのもなんか悲しいので、夜でも家でできる趣味として、PCと繋げる電子楽器でも買って遊んでみようかなぁと考えるのでした。


2012/10/09 (火)

iPSの山中伸弥先生ノーベル賞

受賞おめでとうございます。ドナーにも患者にも家族にも負担の大きい移植医療ってのが、iPSを使った組織再生や人工臓器にとって変わるといいですね。これからの成果に期待です!!

「国の支援がなければ受賞できなかった」
まぁ、だいたいみんなそうだと思いますよ。理論物理学者か、GEのラングミュアや島津の田中さんみたいな企業の研究者でなければ、化学賞、物理学賞、生理学賞の研究には金がかかる公的補助金が欠かせない^^;日本人でいうと、総額ではやっぱり小柴先生がトップかしらん??


2012/10/08 (月)

ネット社会こわい

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121007-00000036-mai-soci
インターネット掲示板に殺人予告などを書き込んだ疑いで逮捕された大阪のアニメ演出家と三重の男性、全く関係なさそうな二人のPCが、同じウィルスに感染していたことが発覚しました。

どちらも逮捕されて、特に大阪の方は裁判が始まりそうになってからの新事実発覚とあって、えん罪被害者への影響は計り知れませんよね。怖いです。ウィルス対策怠って、バックドア上等(笑)!!とか言いながら怪しいサイトを徘徊している人ならともかく、ふつーに仕事してて、PCにも人並みのセキュリティー対策がしてあるという。そんな人がある日突然逮捕されるってのは。

警察は詳細を発表しませんし、マスコミも報道しません。Webサイトを閲覧したときにスクリプトによってのみ実行され、クッキー情報を悪用するCSRF(クロスサイト・リクエスト・フォージェリ)じゃないかと言われてましたが、違うみたいです。「被害者側から頻繁に通信」という記述からして、今回はもっと高度なやつ、そう、Windowsリモートデスクトップのような、遠隔操作できるようなプログラムを実行させておき、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)でポート変換し、セッション維持のために定期的に攻撃者と通信を交わす・・・みたいな。だとしたら、ISPのログで犯人出てくるかもしれませんね。


2012/09/27 (木)

ネットワークの管理とか

 大学で、不正アクセスによってメールサーバーからアカウント情報が盗まれるという事件があり、全員がパスワード変更するまで学外からのメールサーバーへの接続を遮断っていう状態になりました。管理されてる先生のことは知っていて、以前面倒な相談にとても親切に対応いただいたこともあり、その方の心労を思うと大変気の毒でなりません。そして、みんなの要望(ワガママともいうw)と安全を考慮して構築した今の研究室ネットワーク管理の大変さを理解してくれる数少ない人で。そもそも、会社なら部署一つ設置して専属で何人も働くくらい規模の大きいネットワークを、ほとんど一人で他の研究活動もしながらされているんですから。こういう献身的な個人の活躍で維持されてるんだなとつくづく感じます・・・

 大学って国の予算削減のやり玉に挙げられてどんどん人が削られて、研究者は事務仕事で圧迫されるし、技官みたいな人もいなくなるから装置や技術もすべて教員の責任と技量次第、みたいになって、時間取られて、それを補うために夜や休日働いて、そのうち破綻するんじゃないかと思います。


2012/09/26 (水)

ハイブリッドカーの時代

 という本を、つい買ってしまいました。もちろん、中身は1997年21世紀に間に合いましたのキャッチフレーズとともに登場した、世界初の量産ハイブリッド トヨタ・プリウス(初代)の開発記です。99年に父が購入し、当時高校生で特に車に興味などなく、どっちかというと自動車での旅行が嫌いだった自分としても、体感したこともない静かさと、トルコン式4速オートマが主流の時代にありえないくらいスムーズな加減速にはたいへん驚いたわけです。特に、刻一刻と変化するエネルギーモニターは見ていて飽きない。満充電になって、すーっと電気だけで巡航速度に到達する様は、もはや未来の乗り物。こんな思い出のある車ですが、その開発記も相当なものでした。

 今年の新車(登録車)販売数は1位プリウスで2位が同システムを搭載したアクア、2つ合わせて月5万台っていう、ちょっとあり得ない状況ですが、そんな世の中を変える発明品っていうと、会社の中でも窓際な部署の起死回生策!みたいな想像を勝手にしてました。いや、プロジェクトXに出てくるシャープの液晶とかカシオのデジカメとか、全部そんな感じなので(笑)。

 トヨタハイブリッドシステム(THS)はMTとかATとかCVTとかの枠を超越した構造をしており、遊星ギアを3軸とも使ってエンジンからの動力を発電機とモーター&車軸に分割してます。普通車に必ず存在する「ギア比を変える機構」や「クラッチ」が存在しないため、モーターが二つある割にはメカ的には非常にシンプル。ATやCVTの「低速ギア」を実現するために、エンジンの動力でいったん発電し、その電力でモーターを動かして強力なトルクを得る、という一見ムダな動作をします。にもかかわらず、エンジンを効率域で使用することや、回生電力を得られることで、トータルとして普通車の倍の燃費効率が出るというものです。よー考えたなぁ、というか、動いてるのが不思議なくらい、複雑な制御と電力変換技術の結晶みたいな車ですね。フェラーリとかランボルギーニカウンタックとかが平凡な車に思えます。走りがつまらないとか車を操ってる感覚に欠けるとか言ったらバチあたりそうですw。

 そんな全く新しい車の開発が、完全に会社(の上の方)主導で行われたのは大変驚きです。エンジニアの方が実現不可能と考えて開発をためらっているのを、説得して、半ば強引にプロジェクトに仕立て上げたという。しかも、開発に費やした期間はたったの2年。その間には実に色々な人が携わるわけですが、研究所で電気自動車のプロトタイプを作っていた研究者、製造プラントのロボットのモーターをやってた人、エンジン制御のIC設計者から、学生時代に制御をやっていたという振動の研究者まで・・・こういう人たちが見事に結集され、適材適所で開発が進められた結果、トランクいっぱいに電池を積み、後部座席にインバーターが座った「コロナ」ベースの試作車がついに走り出すわけです。まさに会社力。そして柔軟な思考のできる人材がたくさん居るんだわ。でもさすがに電池の開発はできなかったようで、松下電池工業が短期間のうちにニッケル水素電池の容量を倍にし、量産体制を整えるというこれまたいい仕事をします。

 新しいモノを作るんだという、会社としての信念の強さを感じたし、技術の裾野が広い、研究開発の自由度が高い、部署間の協力体制がすごい、あらゆる意味でやっぱ世界のトヨタだなと。小さなエンジンルーム、それも灼熱のエンジンの上に、一般家庭数十件分に相当する電力を変換するインバーターを2対積んでいるのですが、当時そんな劣悪な条件で動作するパワー半導体なんてなかったので、独自のイオン注入法まで開発してつくったと(笑)。交流同期モーターもコイルの巻き方から心材まで効率を上げる工夫だらけ、再来年特許切れても他メーカーは追いつけないでしょうたぶん。そりゃ、BMWも欲しがるわ。なんでも作れそうですねあの会社。ちょっと元気もらえました。


a-Nikki 1.06
Last Update: 2020/11/04 01:04:17