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2009/05/31 (日) 原子力船むつ
「原子力発電は日本の森が吸収する2倍のCO2削減に貢献している」 なんともスイーツな新聞やニュース見てると最近原子力ブームですが、いまから40年も前に計画・建造された原子力実験船があるんです。
1969年 船体建造・進水 1971年 原子炉の艤装 1974年 青森県むつ市を出港 北太平洋で実験中、原子炉出力1.4%で放射線漏れ事故 「放射線」を「放射能漏れ」と報道されたことにより、大々的な反対運動に遭い一時帰港できなくなる。それでも原子炉封印してなんとか帰港
1988年 長崎・佐世保港で原子炉の改修はじまる 1990年 原子力動力で航行 1991年 地球2周 1992年 原子炉停止、解体撤去
とまあ何とも数奇な運命を辿った「むつ」ですが、未だに商用の原子力船がほとんど存在しないことからも、設計ミスがなかったとしても世の中ほとんど変わらなかったと認識されているようです。地球2周に使用したウラン235はわずか4.2kgで、石油5,000tに匹敵するそうですが、それだけでは大きくなりがちな原子力機関や何重もの安全機構、人員の育成に費やす膨大なコストを補うことができなかったようですね。いくら燃料のスペースが減っても、動力炉が巨大化したら結果として意味ないですから。それにただでさえエネルギー効率の良い「船」をわざわざ原子力で動かす必要があるのかっていう疑問。それに費やすお金を、遠回しに原子力や自然エネルギーで動く鉄道貨物にかけた方がマシだったかもです。
でも、転覆しても制御棒が抜けないようにバネで押さえるとか、水圧で炉が圧壊しないようにわざと水を注入するとか、よく考えた設計だったんですね。
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