僕が乗ったのはWashington DC Union Station - Philadelphia 30th Street Stationで、Amtrak所有、全線電化路線です。ここを走るアメリカ唯一の高速列車、Acera Expressは、Washington DC - Philadelphia - New York - Baltimore間をおよそ3時間、最高速度240km/hで結ぶAmtrakの看板列車です。Aceraはとても高いので、今回はRegional Trainを使いました。AEM-7型電気機関車が、あの映画でお馴染みの円筒形をした客車Amfleetを牽引していました。機関車、客車ともに70年代の代物ですが、機関車は近年インバータ化改造を受け、5200kWという巨大出力でたった6両程度の客車を引っ張るので、機関車方式にしてはかなり加速力がありました。日本の貨物列車なんて、3000kWくらいの機関車で30両の貨車を引っ張ってるんだから。Amfleetは客車だけあって、新幹線とは違った独特の静かさが良いですね。でも、時速200km/h巡航時は本が読めないくらい激しく揺れました。
Washington Metro ワシントン都市部と近郊を走っている地下鉄です。5つの路線をもち、第三軌条方式で、交流電化。車両は70年〜80年代のものばかりですが、近年改造を受けたことにより、制御系は抵抗制御(cam-controlled DC propulsion)から IGBT素子を用いたVVVFインバータ制御(AC propulsion systems with IGBT technology)に変更されています。未改造の車両もありますが、それはもともと電機子チョッパ制御(chopper-controlled DC propulsion)。音を聞く限り、混成されてました。地下鉄でありながら、最高時速は120km/h。加速力はデータがありませんが、阪神5500系と同じかそれより良いか、とにかく何も持たずには立っていられないくらいの高加減速でした。
Philadelphia SEPTA SouthEastern Pensilvania Transportation Agencyの略。150万都市フィラデルフィアの中心駅に1〜3両の列車を走らせる(広島もそんなもんかな?)。運転本数はまあまあ、車両と設備は終わってる。乗客の8割は黒人で、怖い。治安の悪い地域にある駅を閉鎖するとか、結構無茶しよる。海外の鉄道は公営が多い、というけど、それは結局民営ではどうにもてきないくらい収益/治安が悪化した結果と思います。料金は阪急の3倍くらいしますが、Temple大学の周りに住むと銃殺されかねないので、これに乗って通わざるをえないのです。
情報は全部Wikipeida英語版からいただきました。結構詳しいですよ。
2007/10/11 (木)
フィラデルフィアへ
ホテルを6時半に出発し、地下鉄でAmtrak Union Stationへ。ネットで予約したあと、自動券売機にクレジットカードを突っ込んで切符を受け取るところはJRのエクスプレス予約と一緒。しかしながら、改札でのシステムがよくわからなくて不安だったので、周りの人に尋ねながら7時半にWashingon DC Union Stationを出発するAmtrak Regional Trainに乗ってPhiladelphiaに向かいました。二百何十キロの距離ですが、意外に短い1時間50分の旅です。Philadelphia 30th street駅に着くと、今度は地元の鉄道 SEPTAのR6 Lineに乗ってTemple Universityへ向かいました。路線案内なんて超がつくほど不親切なんで、ここでもまた人に聞きまくる。 大学の周りはお世辞にも奇麗とは言えなく、結構治安も悪そう。それでも研究室のある化学棟まで歩いてくと、学部学生でいっぱいで安心しました。さっそく2階にある準教授の部屋へ。明るく迎えていただき、ホッとしていたのもつかの間、すぐに実験を一緒にする予定のイラン人ドクター学生のところに行きました。一通り装置と実験の説明をしていただき、Visa申請に必要な書類の残りを片付け、研究の話なんかしていると、Group Meetingがあるからと言われ、見せていただきました。結構迫力満点。内容と質的には、自分が研究室で教授とやっていれうディスカッションとそう変わらないようなんですが、如何せん早口で英語で、あ〜、だいじょーぶかなぁ。 お昼になり、焼き肉?の挟まったパンをおごっていただきました。昼からも学生の二人と実験の話。全く無駄話なし。それに、彼らが皆、少しでも先生とのディスカッション時間を持とうと、互いにジュール管理して必死でやってる姿には衝撃を覚えました。やっぱり3年も同じ研究室にいると、悪いところも甘い考えも引きずってしまいますから、12月からの3ヶ月間は間違いなくいい刺激になるでしょう。一緒に研究する予定の二人には、研究に関する論文のReviewをいただいたり、宿を決めるなら一度見に行ってあげるとまで言っていただいたり、至れり尽くせりで本当に申し訳ないです。 学会での質疑応答程度なら難なくこなせるくらいの英語力は身についたつもりですが、やはりネイティブの人の会話に交るとなると、ヒアリング力が少々不足しています。この2ヶ月で何とかしないと。 帰りは馴れたのでスムーズでした。30th Street駅で自動券売機を使い、切符を購入。これまたJRの新幹線自動券売機と一緒。支払いにもJ-WESTカードを使いました(笑)。Amtrakを待っていると、おばちゃんが話しかけてきてくれました。仕事で毎日使ってる人で、どこから来たの?に始まり、最後尾の車両が携帯電話使用禁止であること、その理由の違い、日本に娘さんがいること、その人自身も昔日本にいたことがあること、色々話をしました。 アメリカに来てから感じてたのですが、白人にしろ、黒人にしろ、僕らよりはるかに「でかくていかつい」のでビビってしまいますが、多くの人はgentlemenというか、非常に親切なんですよね。聞いたら丁寧に教えてくれるし、気さくに話しかけてくれるし、そういう点はとても安心です。