ワールド工芸銚子電鉄デキ3(大きいの)完成

ワールド工芸銚子電鉄デキ3(大きいの)がようやく完成した

  ワールド工芸の銚子電鉄デキ3の組み立てが完了した。去年の初め頃は同社のNのデキ3を作っていたが、今回は少し大きなHOゲージのデキ3となる。以前も書いたが、「金属」かつ「フリーランス」でない「HOゲージ」はこれが初。今までの大きいのは全部、プラであるかフリーランスかであった。だから何かあるのか、と言われると特に何もないのだが、一応は初物かなあと。何で今までなかったのかというと、スケールモデルで金属のは値段が……ね。このデキ3は小型であるが故か、それともメーカーが入門用と思っているせいか比較的お手軽に楽しめる価格設定。Nのデキ3も安かったが、それの倍未満なのだからサービス価格と言えるだろう。

去年組んだNと並べてみた

  Nの同機関車と比べると……基本的な構造はあまり変わらない。もちろん、大きい分より作り込まれており、パーツな点数は多かった。とはいえ、元がシンプルな機関車なのでそこまで大きな変化はない。ステップの組み立てが少し難しかったぐらいかな? 動力ユニットとボディの接合は、他の同社組み立てキット同様ネジ止めなのだが、ネジを止める位置がかなり奥まっていてやりにくい。特に塗装後は、全体が黒く塗られているのでネジ穴が見にくくて……。
  なお動力は……走るのだが、やや滑らかさに欠けるのでまた後で調整しておこうと思う。

レタリング

  左は今回の、右は去年のNゲージを縮尺を変えて見た目の大きさが近くなるようにした画像である。今回のHOには検査標記のレタリングが追加されていて、黒一色の車体にワンポイントが増えた(増えたらそれはもう”ワン”じゃないような気はするが)。気になったのが「AEG」と「デキ3」のところ。「AEG」は書体は良くなっているのだが、文字間がちょっと開き気味? 1文字ずつ転写して狭めることもできたが、一直線に並べる自信がなかったので妥協。それから、「デキ」の後の「3」が小さいような気がする。私が見た実車写真は、「デキ」よりも大きな文字なのだが、今回のレタリングではほとんど同じ大きさになっている。これはNの方が雰囲気が出ていて、せっかく大きくなったのに残念なポイントである。さらに、「AEG」と「デキ3」の行間がこれまた開き気味だったので、こちらに関しては「AEG」と「デキ3」を個別に転写して間を詰めてある。
  Nでは車体に表現されていた窓枠がHOでは別パーツになっていて、車体とは別に塗装した後に貼り付けることが出来る。前面窓はそのままでいいのだが、側面窓は実車では閉じた図形ではなく、数学記号の「∩」のようになっている。私はデキ3のチャームポイントだと思っているので、実車同様になるように下辺を筆で黒く塗り潰してから取り付けた。メーカーの特製完成品の画像を見てみると……何もせずそのまま「□」状で完成させている。うーむ、実車の観察が甘いのか、それともそこはユーザーが各自で判断すべき部分なのか。ちなみに、ビューゲルも本物は白く塗られているかもしれない。ネットで探した写真では……光の当たり方の問題で判断付きにくいのだが、白いような気がする。Nも含めて、後日塗り直すかも(ちなみにNのツートンカラーのは白く塗っている)。
  ちなみに、今メーカーサイトにアクセスすると説明書の訂正が出ていることに気付いた。例の「アオリ撮る」とはまた別の箇所で(笑) 私は説明書と部品を照らし合わせて……「違うよな? 違うよな? 折り曲げる方向が逆だよな?」と考えた末に正しい組み方をしたのだが……かなり危なかった。去年、Nのデキ3を3台組んでなきゃ間違ってた可能性がある。ワールド工芸はこれがあるので怖い。あまり説明書を鵜呑みにせず、勢いに任せてガンガン作るのではなく、部品をよく観察して頭の中でシミュレートしながら作業を進める慎重さが必要かもしれない。……次に作る「函館市電 箱館ハイカラ號」も、とりあえず訂正が出てないかチェックしておこう。

(2013.04.04)

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