錦川鉄道NT3000、せせらぎ号、ひだまり号 完成!

Maxモデルの錦川鉄道NT3000、せせらぎ号とひだまり号が完成した
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  MaxモデルのNDCシリーズ、錦川鉄道NT3000形の残る2両である「せせらぎ号」と「ひだまり号」が完成した。「せせらぎ号」は10年前に一度完成させ、「ひだまり号」は9年前の制作中に失敗をし、共に今回が「作り直し」になる。「せせらぎ号」の外れたスカートパーツを目に付く場所に置いていたせいで「いつか作り直すんだ……」という気持ちはずっとあったのだが、結局10年も経ってしまった。10年越しの思いを結実させた執念と表現すべきか、10年もほったらかしにした行動力のないやつと言うべきか。一つだけ自分を褒めておきたいのが、10年の間にパーツを失くさなかったこと。「せせらぎ号」のスカートが外れっ放しだったほか、「ひだまり号」は中途半端な形で放置。そしてやり直そうと思って買ったデカールもきちんと保管していた。簡単な事なのに何を?と訝しがられるかもしれないが、その間に買ったリトルジャパンのクモハ40やクモハ41の窓ガラスパーツが何故か行方不明なんだよ!(逆ギレ)
  制作内容は「きらめき号」を踏襲している。カプラーの台座を少し改良した他、運転室のHゴム窓のガラスパーツがきついので、ガラス側を少し削って綺麗に嵌るようにした(後者は先に完成した「こもれび号」「きらめき号」も改めて加工済み)。他、動力台車を前2両から移設している。どうやら現在、モーターをコアレスモーターに換えた新製品も出ているようなので、将来的にそちらへの換装及び場合によっては全4両とも動力化してもいいかもしれない。
  通算6両ぐらい作ったことになるが、デカール貼りが上手くなったかというとそんな実感は全くない。おまけにこれだけの作業をこなした後に、デカール貼り用に良さそうなツールをネットで見つけてしまった。綿棒でデカールの圧着やシワ伸ばしをしていると、じきに繊維が千切れ始めて困ったことになる。そっちのツールだとその辺を気にしなくていいので、作業に集中できてもっと綺麗に作れたかもしれない――というのは技術のない言い訳ですねハイ承知してますとも。10年間の進歩と言える部分が一箇所。10年前も今回も、貼り付け作業の最中に白い部分が少し削れてしまった。10年前は白の塗料でタッチアップしたのだが、「白すぎて」修正箇所が悪目立ちしてしまった。今回は、「せせらぎ号」は微量の青を、「ひだまり号」は微量のピンク色を混ぜた白で修正することで、ほとんどわからないレベルに持って行けたかと。わずかなことだが、そうした小さな積み重ねが模型の完成度を上げる――と思っているのは作った自分だけだろうなあ。いいんだよ、自分のために作ってるんだから!(開き直り)
  あ、そうそう、「きらめき号」では書き忘れていたんだけど、スカートの色は実車と違う。実車はグレーなのだが、私は「スカートは車体と同色の方がカッコいい!」と思って4色に塗り分けている。多分JR九州キハ125や島原鉄道のキハ2500のイメージが焼き付いているのだろう。

全4両揃い踏み……こんな日が来るとは思ってもみなかった
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  そんなこんなで、ついにNT3000形4両が揃った(実車も4両)。実車のことは雑誌『とれいん』の本キットの作例で知り、デザインに魅了されて自分でも作ることに。最初は自分が一番好きな色である「青」の「せせらぎ号」だけを作るつもりが、翌年もう1両“追加”され……さらにその9年後に全4両揃えてしまうことになろうとはもちろん予想していなかった。人生って何があるか分からないね!(大袈裟) 基本的にキットの素組みで、一番気になるところと言えばやはり連結器周りがスカスカなこと。それから室内もスカスカなので、この2つはそのうちに何とかしたいと思っている。車体ディティールが実車よりもあっさりしているので、あまりやり過ぎても逆効果なのかなとは思うけど。
  今回の作業と並行して、「こもれび号」と「きらめき号」にも少し手を入れている。「こもれび号」は分解の上クリアーを重ね吹きし、研ぎ出しをしてデカールの段差を極力目立たないようにした。「きらめき号」は、片方の貫通扉上の「きらめき号」の文字を貼るときにミスしてしまったので、自作デカールで補填した。そして、両者ヘッドライトとテールライトを逆にしていたので、クリア―レッドの塗料落とし及び今までヘッドライトだったほうに赤色を塗った。そしてうっかりしていたのが、「こもれび号」の片側がダミーカプラーのまま……近日中に台座パーツを作ってIMONカプラーに置き換えておきたい。
  島原鉄道と合わせて全5両のこのシリーズを作った。これで終わりにするつもりだったのだが、そのうちまた作ってみてもいいかな……と悪い癖が出始めている(笑) 何を作るかは難しいところだが、とりあえず全面ラッピングはもう嫌だ(笑) 心配しなくても全面ラッピングなのは錦川鉄道だけのはずだけど。ざっとラインナップを見渡してみて、カラーリングで選ぶと「わたらせ渓谷鉄道」か「会津鉄道(AIZUマウントエクスプレス)」あたりになるけど、キット本体はともかくデカールの在庫が残っているかどうかは不明。デザインで選ぶぐらいならフリーランスを作った方が楽しいかも? そのものズバリで「フリー/改造用」というのがあることだしね。

(2020.12.16)

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