キョウハ ヴァレンタイン デス
街は一月からヴァレンタインチョコの売り出しを始め、宣伝を始め。
女の子達が浮き足立って見えたりする。店の前で必死でチョコ選んでる子とか、
女の人とか、特設コーナーでチョコの型を見たり、本屋で作り方の本を買ってる
人を見たり。
それはみんな、今日という特別な日の、特別な人の為に費やされる時間と
手間。
ある意味それは、とても幸せなんだ・・・・・と俺は目の前で包み終えたチョコを
携えながら思った。
それにしても、何で14日は女の子限定の日、なんだろう。別に男からだって
いいんじゃないだろうか?男が告白する日ってないじゃないか。ホワイトデー
はお返しの日だし。
くるりと振り返ると、母親と姉がこっちを見ている。
「?何?」
台所に用があるんだろうに、何で戸口で突っ立ってるんだろうか。早くご飯に
しないと、姉さんだって遅刻するんじゃないかなぁ。
訝しそうな顔をしている二人に、小さな包みを渡した。
「余りモンだけどね。結構美味いと思うから食べてみてよ。」
「ああ、ありがとう」と言いながらも半ば放心の体でいる彼女らの横を通り過ぎ、
俺はいつも通りの時間に家を出る。鞄と、部活用のスポーツバッグが普段の荷物だ。
そのスポーツバッグの一番上に、ラッピングを終えたチョコを乗せる。潰さない
ように慎重に。
「じゃぁ、行ってくる!」
玄関で靴を履き、俺は勢いよくこげ茶色のドアを開け放つ。少々建て付けが
悪いらしいドアは、僅かにギッという音を立てて全開する。後は振り返らずに
ドアノブを離すと、後方でバタン、とドアの閉まる音がした。
「母さん・・・・・・敦也のヤツ、どこの誰にチョコあげんの?」
「・・・知るわけないじゃない。」
「やだなぁ、弟がホモだったりするのー。甥とか姪とかできないじゃない。」
いささか外れた感想を、敦也の姉は口にする。
「そうよねー。老後の楽しみが減っちゃうわ。」
母親の声も安穏としたものだ。あの親にして、この子あり。そんな感じだろうか。
ともあれ、この会話が敦也の耳に届く事はなかった。
「永樹いるーーーー!?」
一組の扉の前で、俺は大声を上げた。朝練を終えて、真っ直ぐにここに来た為、
鞄もスポーツバッグも持ったままだ。言いながら教室内を見回すが、それらしい
姿がない。近くの元クラスメイトが敦也を認めて言った。
「片城?片城ならまだ来てねぇよ?大方今日あたりだとまだ下駄箱で手間取って
んじゃない?」
「・・・・・またか。」
永樹はすこぶるもてる。あんまり口も良くないし、素直じゃないし、扱い辛いし、
人付き合いもそんな得意じゃないし、愛想も悪い。
けど、成績と顔はいい。
14日は即ち、近寄りがたい永樹に近寄れない女の子達の祭典でもあるわけで。
普段、その挙手とある意味顔とで、他人に近寄り難さを感じさせる永樹に話し掛け
る事は連絡事項のみ・・・という彼女達は、永樹のそのぶっきらぼうさを知らない。
「だから毎年新入生なんかが、俺を認めて勝手に脚色した挙句、チョコなんぞを
渡しに来るんだ。その上理想と違うと分かると、一気に糾弾にかかる。・・・・・
迷惑だ。」
というのが毎年の永樹のセリフだ。流石に同級生からのチョコは二年にもなると
減ったらしい。上級生の中には、面識も殆どないのに何故か義理でくれるような人
もいたり、中には「冷たいとこがいい」と言う人間も少なからずいるらしい。
「他人の感覚が、全く分からない。さっさと気づけばいいのに。人間顔だけじゃ
ない。」
というのも、毎年言っている。
とにかく、永樹に構いたい、もしくは構われたい女の子達はこぞって14日を目標に
している。一瞬ではあっても大っぴらに構えるし、構ってもらえるイベントだから
だ。
去年も「片城が下駄箱を開けたら雪崩れてきたチョコレートに埋もれた」、という
あるようなないような噂が流れた。実際そんなではなかったようだけれど。(落ちては
来たと言っていた。)
俺は取り合えず昇降口に駆けた。途中で先生に見つかって
「もう少しでHR(ホームルーム)始まるぞ!」
と言われた。
「ごめん先生!!すぐ戻るから、出席つけといてーーーー!!」
「んな特別扱いできるか!!五分で戻って来い!」
「無理ーーーーーー!」
言いながら、俺は階段を下りてしまったので、その後先生が何て言ったのかは
知らない。
うちの学校は、昇降口に全校生徒分の下駄箱がある。二年の教室は三階。
五分で用を足して戻れる距離でもない。永樹だって毎年の事で分かってる筈だから、
14日が平日にあたる日はいつもより早めに来てた。なのに何で今日はまだ来てない
んだろう。
俺は一気に三段分の段を飛ばして、最後の階段を駆け下りた。そうすれば、すぐに
目の前が下足室になっている。
(永樹は・・・・・・)
もしかして休みだろうか、と俺は思った。遂に嫌気がさして、学校に来ないのでは
ないかと思ったのだ。何だかんだ言いつつ、永樹は結構義理難いというか、人情
あるというか。断るセリフはいつだってぶっきらぼうなのだけれど、呼び出されれば
きちんと時間通りに指定場所に赴くし、返事を疎かにした事だってない。貰った
チョコは三月くらいかかって一人で食している。返せる分は返してると言ってたけれど、
やはり中には「貰ってだけでもくれませんか。」という女の子もいるらしいから。
あれでもう少し柔らかく断る事ができるなら、「冷たい」なんて言う人も減るんだ
ろうに、と思う。
「どうして!?」
甲高い声が、いきなり耳に入った。俺はちょっとだけ驚く。
「毎年、毎年、全員断ってるって聞いた。それなら、少しでも付き合ってくれても
いいじゃない。好きな人だって、いないんでしょう?相手の事を何も知りもしないで、
最初から断るなんて、納得できない!」
「煩い。俺は、誰とも付き合う気はない。」
永樹の声だ。ああ、そんな言い方したら、相手の子が泣くよー・・・・・・。どうして
そう下手かな。
そう思った俺に反して、相手の女の子は強かった。
「引き下がんないからね!私の事、まるっきりタイプじゃないわけじゃないでしょう?
去年だって、チョコは受け取ってくれたじゃない!」
「・・・だから!俺はそういういい加減な事したくないんだよ。あのさぁ、俺の
何がいいわけ?こんな風にあしらわれて、それでも俺に拘る理由って何?・・・・・
理解できない。」
なんか・・・俺、滅茶苦茶出辛い・・・・・。後少しで本鈴が鳴るって言うのに、
目の前に永樹がいるっていうのに・・・。どうしよう。あんまりこういうとこに
出くわす事、なかったんだけどなぁ。
「・・・だって・・・・・ずっと見てたんだもん。理由なんて分かんないよ。最初は
確かに顔が良かったからだったけど・・・。私知ってるもの。片城君がきちんと
一人一人に返事してる事とか、確かに断り方はちょっと冷たいかもしれないけど・・・
本当に冷たくしてたの、見たことないよ。それに・・・それに・・・・・・」
彼女が泣き出すんじゃないかと、俺は自分が言われてるわけでもないのに何故か
焦ってしまう。
「悪いけど。俺、新井が考えてるような人間じゃないから。・・・・・本当に、
今は誰とも付き合う気はない。気を持たせるような事して、・・・・・悪かった。」
下駄箱の影に隠れてる俺に、永樹の表情も、新井と呼ばれた人の表情も、分からなかった
けれど。永樹が、新井という人にチョコを返しているのは分かった。彼女はきっと
それを今、受け取っている。
自分の想いが通じない事に、他人の事だって思っても俺は何だか泣き出したくなる。
「・・・・・分かった。ごめん。」
彼女が駆け出してきて、俺と目が合った。少し眉を顰めただけで、彼女は通り過ぎた。
本鈴が鳴り響いて、俺は暗くなる。動けなくなりそうだった。何がそんなにショック
なんだろう。
「あの子・・・泣いてたよ。」
俺が現れた事に、永樹は少し驚いた顔をしてから、不機嫌そうな顔をした。
・・・・・怒っている。
「ごめん、覗くつもりは、無かったんだけど。俺、永樹に朝の内に渡したくて、で」
「受け取らない。」
「え?」
「今年は、誰からも受け取らない。」
「俺のも!?」
永樹が一瞬泣きそうな顔をして、それから冷たい表情に戻る。凡そ何の感情も
現れてないような。―――――出会った頃を、思い出した。
「受け取らない!」
目を逸らしてそう言うと、永樹は呆然としている俺の横を過ぎ、教室へ向かおうとした。
ガッ、とすぐ後ろで音がして、俺は振り返る。
「永樹!?」
冷たい金属でできた下駄箱に手をつき、半ば永樹は崩れるようにして蹲っていた。
保健室、と書かれたプレートは、今はもう使われていない教室の隣に掲げられている。
昨年まで技術室に使われていたが、校舎増設に伴って技術室の場所が移った為、
保健室だけ北の端に取り残されたのだった。
生徒のプライバシーを守る、という点ではいい場所なのだが、些か暗いイメージ
があるのも否めない。
昼休み、俺はそこを訪れた。
「失礼しまーす」
声の調子を落として、俺は戸を開けた。白衣の保険医は、保険医らしい柔和な笑みを
浮かべ
「また来たのか、直情少年」
と茶化すように言った。肩口より少し伸びた髪を束ね、細フレームの眼鏡を
かけた知的な雰囲気の有藤先生は、その容姿にそぐわない喋り方をする。女性の
割に背も高い。
「エヘ。また来ました〜。」
俺もそのまま返答する。”また”というのは、おれが休み時間毎に保健室に足を
運んでいたからで。
「まだ、寝てますか?」
「あー、さっき起きたけどな。今はまた横になってる。瓢は片城と仲いいのか?」
「いいですよー。そりゃもう、双子の如く。家も割と近いですから。」
「午後の授業は受けていくと言ってたから、悪いが帰りは送ってやって
くれないか?大丈夫だとは思うんだが、少し心配でね。」
「あ、いいですよ。俺もそうしようと思ってたから、先生から墨がつけば部活の
ほうにも角が立たなくっていいし。でも、授業・・・大丈夫なんですか?」
「薬は服用させたけどな。まだちょっと痛みが引かないようだ。明日まで続くよう
なら、病院に行けと言って置いた。・・・・・心因性のものだから、原因が
取り除かれればすぐ直ると思うけど。」
「永樹は、少し生真面目過ぎるから。」
「・・・・・悪い事では、ないんだけどな・・・・・」
有藤先生は、苦笑を交えてそう言った。
「何、勝手な事言ってんですか。」
永樹が、仕切りになっていたカーテンを開けた。まだ顔色が良くない。
「永樹、帰ったら?何か顔色悪いよ。」
「平気だ。だいぶ良くなったし。午後からの授業くらいは、出る。」
そこで一旦言葉を切ってから、永樹は有藤先生のほうを向いた。
「ありがとうございました。そろそろ行きます。」
「どうする?少し薬服用してくか?熱はないようだが。」
「あんまり飲みすぎるのも良くないだろうし、いいです。・・・ホラ、敦也
行くぞ。迷惑になるだろ。」
「・・・・・うん・・じゃ、有藤先生、お世話様でしたー」
「二度と来るなよ、少年。片城は、痛みが増したらすぐ来いよ。無理すると
胃炎になるぞ。」
「分かってます。大丈夫ですよ。」
永樹もこの先生には弱いようだ。片笑いを浮かべて、扉に手をかける。俺らは保健室
を後にした。
「なぁなぁ、本当に平気?有藤先生も、すごい心配そうな顔してたじゃん。」
「平気だって。・・・・・・悪かったな。」
永樹が俯いた。北側の階段は、上がるとそのまま視聴覚室に繋がっているせいで、
利用している生徒はいない。技術室が移ってからは、更にここを通る先生も、生徒も
いなかったから、その階段を上っているのは俺達だけだった。妙な静けさを感じて、
俺はちょっと居心地が悪かった。
「別に・・・休み時間毎押しかけて、何ていうか・・煩かっただろうし・・・・・」
「心配、かけて・・・悪かった。」
俯いた永樹の横顔が、赤い。俺はそれを見て見ぬふりをした。
「本当に、あんまり無理すんなよ?気持ち悪くなったら即効で帰ってよ?俺、
授業に集中できなくなっちゃうよ。」
永樹が吹き出すように軽く笑う。
「集中してた事なんて、あるのか?」
「・・・・・酷いなぁ・・・進級テストだってあんだしさ。・・・・・永樹ときちんと
進級したいもん。」
「・・・・・・・うん・・・・・。敦也・・・あの・・・」
「何?」
永樹が立ち止まる。俺は俯いたままの永樹を見て、また具合が悪化したのかと思った。
校内は暖房が利いている筈だったが、北側というだけあって肌寒い。そう思うと、
永樹の顔も青白く見えてくる。
有藤先生も「心因性の」って言ってたし、今朝の事とか、今日が14日だって
事が影響したのは、明白だった。永樹は元々、そんなに神経が太いほうでもないし。
永樹はきっと、そつなく断るとか、気を持たせるような事が苦手なのだ。言葉で
伝える事、そのものが。
俺はそれが悪い事だとは思わない。それでも永樹が一生懸命伝えようとしてくれてる
のは分かるし、分からない人間は放っておけばいいと思う。
多分、今朝の子はそれが分かっていた人間なんだと思う。永樹の、そういうところ。
(ああ、そっか・・・・・だからだ。だから俺、あの時泣きたくなったんだ。)
永樹の言葉に泣きたくなったんじゃなくて、彼女に同情したからでもなくて。
彼女が、永樹の事を、きちんと知ってたから。俺しか知らないと思ってた事を、
彼女は遠くから見てて、分かった上で好きだと言ったから。
顔だけで好意を持っているわけじゃないと・・・・・はっきりと口にしていたから。
目の前の永樹は、何かを言おうとしているようだったけれど、言い辛いらしい。俯いた
まま、なかなか二の句を告がない。
「永樹、俺・・・ヤな奴だ。」
思わず俺のほうが口を開いてしまった。永樹が表情に疑問符を浮かべた。
「今朝の子・・永樹を好きだって言った人。俺、彼女に嫉妬してる。彼女の事・・・
邪魔だと思ってる。」
「何、言って?俺、きちんと断っただろう。敦也が気にする事も、何も」
俺は耐え切らなくて、永樹を抱きすくめた。永樹が驚いたのか、身じろぎする。体が
硬直している。
「だって、あの子、俺と同じだもん。永樹をずっと見てて、永樹のいいとこも、冷たくみえる
とこが単に感情表現が下手だからだって事も、ちゃんと知ってた。俺のほうが
傍にいて、俺のほうが・・・・。・・・・・・・違う・・・・・。」
「?敦也?」
「俺、永樹を捕られたくないんだ。」
「あつ・・・・・・」
抱く力を強めて動きを制限してから、俺は永樹の顎を無理矢理押さえつけて唇を重ねた。
「・・・・・っ・・ん・・・・・あ・・つ・・・」
やわく抵抗する永樹に、有無を言わせなかった。このまま、離したくなかった。
そうすればずっと自分から遠くなる事もないから。ずっと、一緒にいられるから。
(・・・何で、こうなるんだろう。自分の事しか考えられなくなるくらいに、
永樹の気持ちも、無視してしまうくらいに。)
おかしい、と思った。好きで仕方なくて、だから同性だって分かってて、嫌悪されると
思っても告白した。肯定の返事を貰った時、俺は確かに「これ以上は望まない」と
思った。
それなのに、どうだろう。どんどんどんどん、永樹に自分以外を見てほしくなくなって、
俺は我侭になって。・・・・・俺が女の子だったらまた違ったのだろうか?
こんな自分は、いつか永樹に愛想を尽かされても仕方が無い。そう思っても、
止められなくて。
俺は、永樹の一番近くで、誰よりも永樹を理解してるって・・・そういう優越を
感じてたいんだ。傷つけたくないのに、俺はこうして永樹を傷つける。
「・・・・・っ・・あ・・・敦・・也・・・っ!」
ようやっと開放された永樹が、顔を背ける。息を接ぐ暇すら与えなかったから、
少し呼吸が乱れているようだった。
「・・・っの・・・・・馬鹿!!!」
永樹が俺の胸を、拳で突いた。
「捕られるって何だよ!?俺がそんなに信用できないか!?」
そう言って顔を上げた永樹が、ビクリ、と止まった。それから少し、顔を逸らす。
「泣く程の事じゃ・・・ないだろ。」
バツが悪そうに言う永樹は、俺の腕の中で再び俯いた。
「俺、子供だからさ。どう、言っていい、のか、分かんないんだけど。」
俺は途切れ途切れで話す。
「・・・・・お前の言葉で言えばいいだろ。敦也の言う事が、俺に理解できない
わけ、ないんだから。逆はあったってさ。」
「うん。」
俺はそこで永樹に正面を向かせ、真っ直ぐに視線を合わせた。永樹が目を
逸らそうとする。それでも構わない、とそう思う。
「俺、永樹の事大好きで。好きで好きで仕方ないんだ。で、俺は何て言うか・・・・・
ずっと一緒にいたいって、そう思ってる。本当は誰も永樹に関心持って欲しくないし、
永樹にも持って欲しくない。・・・けど、それは無理だから。俺の気持ちは変わんない
から、だから・・・もしこれから先、永樹が、俺の事邪魔になったら言って欲しいんだ。
俺、永樹のこと独り占めしたいくらい好きだから、きっと
そういうの、気づかないし・・・・・」
永樹が溜息を吐いた。
「やっぱ、お前バカだ。大馬鹿。救いようない。・・・・・・きちんと俺の事、
見てろよ。バカ敦也。お前なんか愚か者で十分だ。」
永樹がするり、と緩くなった俺の腕の中から抜け出た。そして後ろを向いて、スタスタ
と階段を上り始める。どうしようか迷っている俺に、後ろを向いたまま永樹が言った。
「俺は、今まで何人かと付き合ってきたけど、一年持った奴なんてお前だけ
なんだよ、バカ敦也!!」
そのまま、ダーーーーっと永樹は走って行ってしまった。呆然とする俺を残して。
えーーと、それは・・・・・。えーーーと・・・・・。
バカな俺の頭はどうにもフリーズしてしまったようで。本鈴が鳴り響くのを、ただ
ぼんやりと聞いていた。
後日。
結局今年も永樹は”断りきれなかったチョコ”というのを抱えていた。何て言うか
・・・・・本当に不器用だと思う。
「・・・お前のも受け取る。」
永樹はバツが悪そうにそう言って、俺からのチョコを受け取った。机に無造作に
投げられた女の子からのチョコを見て、俺はやっぱり油断ならないなぁ・・・・って、
そう思った。