水戸タイクーン
※下ネタですので嫌な方は今のうちに逃げましょう(爆)
あと、正統なファンの方も(死)

 そこはサンダイル世界のある地方。一人の老人が二人の若者を連れて旅をしていた。老人の名はウィリアム・ナイツ。二人の若者は、それぞれグスタフ、ロベルトと呼ばれていた。
「じ〜んせい、楽ありゃ苦〜もあ〜る〜さ〜♪」
と呑気に歌うのは若者の片割れロベルト。基本的に頭はあまり良くないようである。
「・・・・・・・・」
その歌を呆れ顔で聞いているのはロベルトの相方・グスタフ。ヤギのような髪型が特徴である。その二人の間で歩くのが、ディガーのあこがれ、「タイクーン」の異名を持つウィルであった。
「人生は苦しみばかりだ。そんな歌くだらなすぎる」
グスタフはぽつりと呟き、ロベルトの歌を否定した。
「あぁ!?お前ってホントつまらねぇな、グスタフ。一体どういう人生歩んできたんだか・・」
否定されたことが気に食わなかったのだろう。ロベルトはむっとした顔で相方を見た。
「まぁまぁ、良いではないか」
と、マイペースに流すのはウィル。二人の揉め事も日常茶飯事なので慣れたものだ。二人もそれ以上言い争うつもりは無かった。
「それよりもウィルさん」
「御隠居と呼べ」
「・・・・。御隠居、パーティーが3人だけですが、いいんですか?」
ロベルトが不安そうに聞いてきた。
「どういうことだ?
「いや、本物の『水戸○門』では俺達みたいな立場の人間の他に何人か人がいるじゃないですか。うっかり八兵衛とか風車の弥七とか・・・」
「たわけぇ!!」
ウィルがかめごうら割りをロベルトにぶちかます。
「ぐほっ!!」
ロベルトは吐血しながら吹っ飛んだ。
「ガタガタぬかすんじゃない!!作者はその番組見とらんから詳しいことは知らんのだ!(←爆)私と付き人のお前らがいればどうにかなると信じ込んでるから、そっとしておいてやれ!!」
そんなムチャクチャな・・・。ロベルトは思った。そんな知識の浅い奴がこのような話を書いていて良いのだろうか。
「バカなことを言った罰だ!買出しに行って来い!」
「はぁ?」
思わず目を丸くする。ペナルティにしては、かなり甘いものである。
「買出しですか?それくらいなら、今からでも行って来ますよ。ちょうど街中だし・・」
「ホントだな?じゃあ、これを着て行って来い。伝説のダンシングCMで有名な円ショップ武○士御用達のレオタードだ」
ウィルがどこからともなく、あのピチピチで悩殺的なデザインのレオタードを引っ張り出してくる。
「えええぇぇぇ!!??」
ロベルトは引いた。何が悲しくて、いい年こいた男がレオタードなどを着て買い物に行かないといけないのか。
「あー、いいな、ロベルト。それ、いいなー」
しかもグスタフは指を咥えて羨ましそうに見ている。
「・・・それなら代わりに行くか?」
「えっ!?」
ロベルトの一言にグスタフの顔がぱぁぁ・・・と輝く。が。
「ダメだ、これはペナルティだから交代はできない」
とウィルによって止められてしまった。その一言に二人は心底ガッカリした。
「そ、そんなぁ・・・」
「わ、私、それ着たかったのにぃぃぃ!!(ToT)」
「さあ、早く着替えて行って来い」
二人の涙を無視して老人はロベルトに着替えを促した。
「着替えてって・・・。どこでですか?」
「ここで」
「はぁ!?」
ここでと言われても、そこは人通りが激しい街中である。しかも着替える服はレオタードなのだ。そんな光景を他人に見られる事だけは絶対に避けたい。
「せ、せめて更衣室とかで・・・」
「大丈夫だ。布で隠しておいてやる」
ウィルは荷物から大き目の布を取り出し広げた。グスタフに片方を持たせてロベルトの体を隠す。そして、そのまま道の外れの方に移動した。
「ま、まぁ、後ろは壁だし・・隠してくれるなら・・・で、でも着替え終わるまで隠してて下さいよ!!」
二人にしつこく忠告しながらロベルトは服を脱ぎ始めた。大きい布の後ろからゴソゴソという音がする。
(・・・俺、下着はトランクスだからなぁ・・・。脱がなくちゃいけないよな・・レオタードだし・・)
と、ストライプ模様のトランクスを脱いだ時。
「グ、グスタフ・・私はトイレに行きたいのだが・・」
「御隠居、またですか(汗)さっき行ったばかりでしょう」
「年を取ると締まりが悪くてなァ・・」
不吉な会話が聞こえてきた。まさか・・・まさか・・・。
「オイ!!お前ら!トイレはもう少し待て!!」
慌てて布から頭を出し、叫んだが遅かった。
「さあ、御隠居。シーシー(おしっこ)に行きましょうねぇ」
二人はあっさりと布から手を離し、公衆便所へと消えていった。公衆の面前でロベルトの尻が晒される。
「キャァァァーーー!!何あの人!変態だわーーー!!」
「オイ!誰か取り押さえろ!変態がいるぞ!」
街中は一気にパニックになった。
「違います!違うって!これにはワケが!!」
半泣きで弁解するロベルト。しかし、下にはまだ何も着ていないので騒ぎに拍車をかけている。とりあえず、何かを着ないと!ロベルトは咄嗟の判断で地面に落ちていた服を着た。だが悲鳴がより一層大きくなる。
(・・・何故だ!?服を着たのに・・・!)
冷静さを失ったロベルトは気付いていなかった。自分が慌てて着た服は○富士レオタードだったと言う事に。
「おや、ロベルトの奴、着替えていますよ、御隠居」
「さすがは私の見込んだ男だ」
公衆便所から戻った騒ぎの元凶である二人はロベルトをかばう事なく、遠くから満足気に見つめていた。
 どうにか騒ぎは収まり、町は元の活気を取り戻したがロベルトはレオタード姿のまま、すすり泣いていた。
「一体どうしたんだ、ロベルト。レオタードもよく似合っているのに・・・」
「好きなだけ泣かせてやりましょう。何か泣きたい事情でもあったのでしょう」
もう嫌だ。とっとと買出しに行ってこのレオタードを脱ごう。二人の会話を聞きながらロベルトは決意した。
「・・・じゃあ、買出しに行ってきますよ・・。何を買えばいいんですか?」
「えっと・・・」
ウィルが首をひねる。買って来て欲しい大切な何かを思い出しているらしい。27分19秒経って、はっと目を輝かせて言った。
「思い出した!ア○ント(注・老人用オムツ)だ!買ってきてくれ!」
「げええ!!」
思わず絶叫してしまう。ただでさえ怪しいコスチュームなのに買ってくる物がアテ○ト。一体自分の人生とは何なのだろう。
「・・・・バイ○グラ・・・」
グスタフまでもがポツリと希望商品を言う。それも買えばロベルトの変態度は24.72倍アップである。
「お、おい・・・グスタフ・・・」
と突っ込もうとした矢先、グスタフは付け足した。
「あ、あと『ウコンエキス下さい』の注文を『コ』と『ン』を逆にして店員に言ってくれ」
「????」
一瞬何のことか分からなかったが、頭の中で文章を作る。
(『ウコンエキス下さい』の『コ』と『ン』を逆にすると・・・・えっと・・・。
・・!!!
ロベルトの顔が青くなった。ドサクサ紛れに最低な一言を言わせようとしているのだ。
「た、頼むグスタフ!バイア○ラとそのセリフ(ウコンエキス)は勘弁してくれ!!」
土下座せんばかりの勢いで懇願する。・・・が。
「やだい!やだい!バ○アグラとウコンエキスが欲しいんだい!!」
グスタフは子供のようにキーキーと高い泣き声を上げながら地面に転がって両手足をジタバタさせ駄々をこねた。ハッキリ言って異様である。第一、それを手に入れてどうしようと言うのか。
「まったく、グスタフは仕方がないなぁ・・・」
その姿をウィルは、まるで玩具を欲しがる孫を見るかのように暖かい眼差しをグスタフに向けていた。パターンとしては、このセリフの後には「今回だけだぞ」のセリフと共に財布を取り出すのだが・・・・?
「・・と言う訳でロベルト。バイアグ○とウコンエキス追加」
パターン通りの結果になってしまった。もう泣くしかない。
「・・・じゃあ・・行ってきます・・・」
肩をがっくり落としたロベルトはフラリと幽霊のように歩き出した。目を離していたら自殺しそうなくらいに重い影を背負っている。
「たわけっ!」
ウィルの疾風打がロベルトを襲う。
「げはっ!!」
ロベルトは吹き飛ばされ、壁に叩き付けられた。
「お前はホントに分かっていないのだな!そのレオタードを着ているのなら、例のダンスを踊りながら進め!」
例のダンスと言うのは、もちろん伝説の武富○ダンスである。
「そ、そんな・・踊れませんよ!!」
「そうか・・・まだまだだな、ロベルト。よし、私が特別に披露してやろう。1回しか踊らないから、しっかりと目に焼き付けるのだ」
言うや否や、ウィルは老人とは思えぬステップで舞いだした。音楽は全く流れていないのだが、その踊りを見ているだけで頭の中に音楽が流れ込んでくる。
(・・す、凄い・・・!!)
ロベルトは心の底から感動した。グスタフも、感動の涙と鼻水を滝のように流している。そして、熱く情熱的な舞いは終わり、ウィルは決めポーズをとる。その時。
グキィィッ!!!
「ムハッ!!!」
鈍い音とウィルの叫びが重なる。どうやら腰の骨に異常をきたしたらしい。まぁ、世に言う「お約束」という奴である。
「ご、御隠居ぉぉぉ!!」
二人は慌てて駆け寄った。目には涙が溜まっている。
「わ、私の事は構うな!行け、ロベルト!!パッショネイト(※どうも「情熱的」と言いたいらしい)なダンスで店の奴らを魅了してやれ!!」
「ハイッ!!・・グスタフ!ご隠居の事は任せたぞ!!」
「分かっているとも!!」
涙を流しつつロベルトとグスタフはお互いの目を見ながら頷きあい、ロベルトはタイクーン・ウィル伝授のダンスを舞いながら、店を目指して突き進んだ。その間にも一般人が不審な目を彼らに向けていたのだが、3人は気にしていない。
 激しいステップを踏みながら怪しいレオタード姿の男が店に飛び込んできた。
「・・・・・・(・o・|||;)」
店員・客の視線がロベルトに集まるが、彼は怯まない。ダンスを止める事無くアテン○と○イアグラを堂々と手に取った。どうやらダンスにはテンションを上げる効果もあるらしい。ロベルトは狂戦士状態になっていた。ダンスの決めポーズをカウンターの前でビシッと決めつつ、商品を置く。そして、爽やかな笑みを浮かべて言った。
「あと、ウンコエキスもくれ!」(←爆)
「はぁ!?」
店員は完全に引いていた。レオタード姿の男が踊りながら入店し、買った物はア○ントとバ○アグラ。トドメにウンコエキスである。
「あ・・・あの・・・まさか・・・ウコンエキスの事ですか?」
努めて冷静に店員は聞くが声は震えていた。
「フッ、まぁ、そうとも言うなぁ」
気取った態度でロベルトは顎を撫でた。「う〜ん、マン○ム」の一言が絶妙に似合いそうである。
「とにかく早くくれよ、ウンコエキス」
「・・ウコンエキスですったら・・・」
店員は半泣きでウコンエキスを取り出し、その他の商品と共に包み始めた。
「馬鹿野郎!!袋はいらねぇんだよ!そのまま持って帰る!今はエコロジーの時代だからな!」
(・・・エコノミーじゃないのか?- -;)
※実際、火神は時々「エコロジー」と「エコノミー」が混同する事がある。どっちがどっち?(死)
「だから、その袋から全部出せ!」
「で、でもお客様、その、お買い上げの商品の内容が・・・あっ!」
気が付けばロベルトは疾風の如く、商品のみを持って踊りながら去っていた。カウンターに代金を置いて・・・。
「・・って言うか
代金が足りてねぇぇ!!
店員の悲しい悲鳴がこだました。
 無事に買出しから帰還し、元の服に着替えると同時にロベルトは正気を取り戻した。
「・・・ああぁぁぁ〜〜!」
頭を抱えて、涙声で叫ぶ。人生最大の恥である。そんな彼に慰めの言葉をかけるでもなくウィルとグスタフは買ってきてもらった物をウキウキと眺めていた。
「おお、これがまた吸水性が良くてなァ・・・」
「これがバイア○ラかぁ・・・。何だか生きる喜びだな(謎)」
「俺は・・俺はこれからどうしたらいいんだぁ〜〜!!」
ロベルトの叫びにウィルが反応を示す。
「これからの事か・・。大丈夫。私が導いてやろう。付いて来い」
ウィルはグスタフにも声をかけ、嫌がるロベルトを連れて行こうとする。
「御隠居!俺もう嫌です!実家に帰ります!!」
「ロベルト・・」
ウィルはふと、真面目な顔になり、ロベルトの顔を覗き込んだ。
「実家に帰る・・・・それも一つの選択だろう・・。だが、これから私がお前を導こうとするのは実家にいては経験できない事・・ある意味、どんなに大金を積んでもできない事を体験させる為なのだ。悪い事は言わん。ロベルト、私に付いて来てくれ。私にはお前が必要だ」
ウィルの・・・タイクーンの真剣な眼・・。ロベルトは自分の心が揺れ動くのを感じた。タイクーンと呼ばれる御隠居が俺を必要としてくれている・・?
「わかりました。俺を導いて下さい」
気が付けば頷いていた。今まで、散々ひどい目に会ったのに、まだ付き合おうとする辺り、やはり彼は頭が悪いのかもしれない。そして、ロベルトとグスタフはウィルに導かれて街を歩いた。
 「騙されたァァ!!」
ロベルトの声が響く。場所は公衆便所の個室。しかもその狭い個室に3人全員が入っている。
「叫んでないで手伝ってくれ、ロベルト」
ウィルがゴソゴソと○テントを取り出しながら声をかける。ウィルの言う「経験できない事」は「タイクーンのオムツ替え」であった。
「・・じゃあ、右足を上げてください御隠居・・・」
半泣きでアテ○トを広げ、ウィルに履く事を促す。グスタフはと言うと何か気になる事でもあるのか、キョロキョロと何かを探している風である。
「右足からだな?」
ゆっくりと右足を上げ、足を通そうとするが・・・
「おっとっと・・・・」
足腰が弱っているせいか、足がふらつきウィルの右足はロベルトの手を巻き添えに便器にはまってしまった。
「ギャアアーーーッ!!」
ロベルトの涙混じりの悲鳴がこだまする。
「あんまり大声で叫ぶなロベルト、他の利用者に迷惑だろう?」
もっともらしい事を言いながらウィルは便器から足を上げた。
「あ〜あ、びしょ濡れだなぁ・・・。トイレットペーパーで拭くか・・・」
ウィルと泣き顔のロベルトはトイレットペーパーでそれぞれ便器にはまった所を拭き始めた。それを輝く瞳でグスタフが見つめている。

「これでよし!」
「あ・・トイレットペーパー無くなったか」
と、ロベルトが芯を手にした瞬間。
「トイレットペーパーの芯!くれ!!」
グスタフが飛び付いてきた。いつもの冷静な態度が微塵も感じられない。
「これをどうするんだ?グスタフ。・・・って・・ああぁぁぁ!!」
何かを思い出したロベルトは叫んだ。
「お前、又これをカーラー代わりにするつもりだな!?よせって!頼むからちゃんとしたカーラー買ってくれよ!!」
「ダメだ!普通のカーラーでは私のヘヤースタイルが決まらない!」
「ヘアースタイルだろ?グスタフ」
「いや、グスタフも御隠居も、そういう問題じゃないんですよぉぉ!!ToT」
ロベルトの涙も空しく、グスタフは上機嫌でトイレットペーパーの芯を髪に巻き付けてしまった。
「うん!やっぱりこの感触だな!」

鼻歌交じりで個室を出ると・・・
「ヒョォォォーーーー!!!」
グスタフはいきなり歓喜の叫び声を上げた。床や鏡の前など、至る所にトイレットペーパーの芯が転がっていたのである。
「今日はついてるなぁ☆ルンルン♪」
お花畑に花を摘みに来た少女の様にグスタフは芯を拾い、懐に収め始めた。
「バカ!よせ!グスタフ!汚いって!床に落ちてるのまで拾うなぁぁ!!」
「何だ?欲しいのか?ロベルト。う〜ん・・よし!お前と私の仲だ!2個くらいなら分けてやろう!」
「いらねぇぇーーっ!!」
実家に帰りたい。ロベルトは心の底から思った。


※重くなるのを防ぐため、ここで一旦打ち切ります(滅)

もうやめる                 続きを読む