最凶!デュエルダービー!
※正統派タイラーファン、暴力嫌いな方にはオススメできません(死)

 デュエルダービー・・。それは二人組のゲスト達が戦士達のデュエル勝敗を予想し、賭けていくという何か昔あったような、しかしサンダイルでは今、話題沸騰の番組である・・。
「っていうか説明するの面倒くせーから、とっとと始めようか」
小指で耳の穴を掘りつつ司会進行をするのは若きヴィジランツ・レイモン。その隣でアシスタントのパトリックがボーッと座っている。大丈夫だろうか(謎)
「バカヤロー!出演者の紹介ぐらいしろぉ!」
「紹介しとかないと、この話読んでる人が「くだらん」って言って切るだろーッ!」
「電話代出してる人のことも考えろーっ!」
近くのゲスト席からブーイングが起こる。早くも番組崩壊寸前である。
「あーハイハイ、わかりましたよ!」
ブツクサ言いながらレイモンが立ち上がり、移動すると1カメもレイモンに付いてくる。
「ってワケで、今週もこんなアホ企画に参加しやがったゲストが3組もいます。皆さん、惜しみまくった拍手をお送りください」
拍手の霧雨の中で、軽く会釈する参加者達。ちゃんとレイモンのセリフを理解しているのだろうか。それ以前にこんな企画に参加した辺り、すでに頭が悪いのかもしれない。
「とりあえず、名前だけ紹介しとこうか。右からギュスターヴ13世とケルヴィンの親友コンビ、ウィリアム・ナイツとコーデリアのアツアツ新婚コンビ、偽ギュスターヴとサルゴンの拾い物マニアとその下僕コンビって・・・オイ!お前ら!!年代無視して来るな!」
カンニングペーパーを読み上げていたレイモンが思わず3組目の二人に怒鳴る。
「え〜、エッグの力でドラ○もんを誘惑してタイムマシーン借りたんだも〜ん☆」
「途中でし○かちゃんの風呂を覗いてきたもんね、ギュスターヴ様ぁ♪」
お互いに首を傾けあう二人。レイモンは頭痛を覚えた。
「あーあー、もういいよ。適当に頑張れや」
と席に戻った瞬間。
ズバッ。という音がスタジオに響いた。
「あ。偽ギュスターヴが斬られた」
冷静なのかバカなのか、普通に言ってのけるパトリックをよそに、3組目のゲスト席は血で染まった。
「ギュ、ギュスターヴ様ぁぁ!!」
サルゴンが悲鳴を上げる。
「うるせぇ!本人の目の前でギュスターヴ名乗るんじゃねえ!このバカ!!」
血の付いた大振りの鋼の剣を振り回すギュスターヴをケルヴィンが必死に止める。
「よせ!ギュスターヴ!ここで暴走したら、後で弁当がもらえないぞ!」
「・・くっ!それは困る・・俺はここの鮭弁当が目当てで参加したのに・・・!」
どうやら、この二人の頭の中の不等式は「偽ギュスターヴ<鮭弁当」らしい。そして、その不等式は他の出演者も例外ではないようで・・・。
「おーい!分かったから、その死体どっかに捨てて来いよ!番組が始まらないじゃねぇか!」
レイモンが手でメガホンを作ってゲストたちに声をかける。結局、偽ギュスターヴは番組開始3分24秒後に散った(死)そして死体はADによってスタジオの外に捨てられた。しかし、番組は何も無かったかのように続く。ゲストの方も3組しか参加希望者がいなかったので、サルゴンは偽ギュスターヴの位牌を持っての参加となった。しかも、そのサルゴンの座る席には鮮血が付いたままである。しかし、視聴率は下がるどころか大幅アップしていた。マジで異様な状況なのだが、話はトントン拍子で進んでいた。
「それじゃ、いい加減始めようか。俺も早く終わらせて帰りたいしよ」
司会者にあるまじき発言と共に番組は本格的に始まろうとしていた。今までの出来事は余興に過ぎなかったらしい。(もちろん、偽ギュスターヴの死も余興・・・だとか)
「お前ら、毎週見てるからルールは分かってるよな?番組で用意した戦士達が互いにデュエルする。そして、どっちが勝つかを予想して賭けるのがお前らの役目だ」
ルール分かってるよな?とか言ってる割にご丁寧に説明をしている理由は、もちろん読者の方のためである。それ以前に、ここまで読んでいる人が果たして何人いるのだろうか(爆)何か水戸よりもテンポ悪いし(自爆)
「それじゃ今日の第1デュエリストの発表!コンプレックスディガーのウィリアムさんと最強のヴィジランツ・はらタイラーさんです!」
「・・おい、ちょっと待て」
ハイテンションで戦士紹介をするレイモンにパトリックが声をかける。
「あぁ?何だよ、いい気分なのに・・」
「・・・まさか・・・その『はらタイラー』のために、この小説が・・?」
「当たり前だろ?」
その一言にパトリックの顔が青くなった。
「バカ!打ち切れ!!頭悪すぎる!!」
「うるせぇ!ここまで来て打ち切られるかぁ!火神は幼稚園の頃、クイ○ダービーの大橋巨○が号泣するとかいうハードな夢を見たんだぞ!?」
「全然関係ないだろ!」
二人は司会者とアシスタントと言う関係も無視して殴り合いの喧嘩を始めてしまった。その間でもカメラは回り、番組はお茶の間に届いている。
「すいませーん・・僕達・・賭けたいんですけど・・あの・・倍率の方を・・・」
と、ウィルが恐る恐る声をかける。倍率が分からないと賭けが出来ないのである。
「あーもう!うるせぇな!ウィリアムが250万とんで357で、はらタイラーが2って事にしとけ!!」
鼻血を垂らしながらレイモンが叫ぶ。蹴って蹴られて平手を打ってという低レベルな喧嘩を二人はまだ続けていた。どうやら仲はあまり良くないらしい。もしここが火神の裏サイトならこんな展開にはならないのだが(謎)ちなみに火神は本物のクイズ○ービーで、はら○いらが常に2倍だったのを見て「ああ、はらた○らは2って数が好きなんだな」と思い込んでいた事がある(バカ)
「・・・に・・・250万357倍・・・」
ウィルは思わず絶句してしまった。そこまで極端な倍率があっていいのだろうか。と、両隣の席を見れば。
「で、ケルヴィン。倍率って何だ?」
「知るか。それよりも、いい加減にマリー様よこせ」
「不可。お前なんかに妹はやらんぷー」
「うわあああん!ケチーッ!マリー様くれなきゃやだーっ!!ToT」
と地団駄を踏んで泣き出したケルヴィンにギュスターヴがそっぽを向き、反対側の席を見れば、偽ギュスターヴの位牌を持ったサルゴンが
「ギュスターヴ様はどっちに賭けるんでしゅか?え?はらタイラーしゃんでしゅか?分かったでちゅ」
と、何故か幼児言葉を使って位牌に話し掛けていた。まるでくまちゃんのぬいぐるみに話し掛ける愛くるしい少女のようである。しかし、ヴィジュアル的には怖い事に変わりは無い。いい大人が位牌に幼児言葉で話し掛けてどうする。
「ねえ、どうする?コーディー・・」
「っていうか・・・こんな企画に参加してよかったのかしら・・・」
「・・・・そうだよね・・・」
二人は溜息をついた。火神の小説には非常に珍しい、まともなキャラである。まあ、ウィルはジジイになればただの下ネタ老人になるのだが。
「と、とりあえず、無難にはらタイラーさんに賭けようか・・」
「そ、そうね・・・」
だがレイモンがこっちに来ないので話が進まない。
「あ・・・あのー・・・・」
「何だよ!今取り込んでるんだ!賭けるなら目の前のパネルに戦士名と賭けポイント書いて出しとけ!」
本当にいい加減な司会である。それ以前に作者自体、彼が出てくる小説を3作(裏含む)掛け持ちで書いている状態なので発狂しそうであった(じゃあ、書くなよ- -;)
「じゃ・・じゃあ・・はらタイラーさんに2000点」
と、ウィルがパネルを出すと他のゲストたちも彼の真似をしてパネルを出した。しかも内容及び、筆跡までパクっているのである。バカか。
「・・・・・・・・・」
3組の賭けパネルを見たレイモンは弓を天井に射った。数分後、ゲスト達を弓が襲う。平たく言えばアローレイン発動である。
「痛ええええっ!!!」
「死ぬうううっ!!」
「キャアーーーーッ!!」
「ぎゃああああっ!!」
「もっこりひょうたん島あああぁぁっ!!」
一部、謎の叫び声を上げながらゲスト達は悶え苦しんだ。ちなみにパトリックも鎧に守られていない箇所に弓が刺さり、落ち武者のようにふらついている。いわば「鉄は熱いうちに打て」である(激違)
「お前ら、持ち点見ろ!!2000点もやれるかボケ!始まりは2点からだ!」
とんでもない爆弾発言にゲスト回答者は目を丸くする
「に、2点!?じゃあ、『はらタイラー』の予想が当たっても6点!?」
と、頭に弓が刺さりっぱなしのギュスターヴが叫べば
「バカ!8点だろギュスターヴ!!」
例の前髪が血で赤く染まって、何となくカッコよくなっているケルヴィンが突っ込む。だが残念ながらどちらも計算は不正解である。
「あれ?3点じゃないか?2点が2倍なら・・・」
パトリックまでもが指折り数えて計算をするが見事に間違っている。ニアピンではあるが。その時。
ドガシャアアアアンッ!!
と金属を叩きつけるような音が鳴った。司会・アシスタント・ゲスト全員の顔が強張り、音のした方を見る。音の方には「触るな危険」「餌を与えないで下さい」「挑発すると斧を投げてきます」「結構淋しがり屋かも☆」「好きな花は情熱の赤いバラ☆(多分)」「ワレモノ注意」「返品不可」「天地無用」など様々な張り紙が張られた巨大な檻があった。そしてその檻の中には・・・
「・・・コー・・ホー・・・コー・・ホー・・・」
と、まるでキ○肉マンに出てくるウォーズマンのような声を出しながら一人の屈強な男が閉じ込められていた。彼こそが噂のデュエル戦士・はらタイラーである。どうやらバトル前で興奮しているらしく、春や秋によくある「オールスター春(秋)の祭典(?)」にある競技の一つ・相撲大会に出てくるチャック・ウィ○ソンよりもタチが悪くなっている。瞳孔開いてるし。
「・・あー・・・何か、はらタイラーさん、興奮気味だからとっととデュエル始めるか・・・お前ら、賭けは全員『はらタイラーさんに2点』でいいんだな?」
ゲスト達は小さく頷いた。これ以上、デュエル開始時間を遅らせたら自分達の命が危ない。現に先週もゲストの一組がチンタラしていたせいで、はらタイラーが暴走し、番組が崩壊したのである。
「それじゃ、行くぞ!レッツ・デュエル!」
頭の悪い掛け声と共に檻が開かれると、はらタイラーは野人のような雄叫びと共に檻から飛び出した。そして、とっくの昔にデュエルの場に出ていたウィリアムと向かい合う。次の瞬間。
「ためる!けん制!投げる!」
と叫ぶと同時に、はらタイラーは宙を舞い、ウィリアムに巨大な斧を投げつけた。
「ぐはぁぁ!!」
これがウィリアムの唯一のセリフであった(爆)断末魔の叫びと共に、彼は血を噴き出しながらどお・・っと倒れた。記録・2コンマ68秒。スタジオ内が静寂に包まれる。聞こえるのは、はらタイラーの荒い鼻息のみ。
「・・・し・・・新記録が出ました!2コンマ68秒!!前回の4秒を大きく上回りました!」
叫びながら隣にいるパトリックを肘でつつく。『新記録だから記録しておけ』というサインである。だが。
「なぁ。2点を2倍にしたら3点だよなあ?」
彼はまだ2×2の答えにこだわっていた。何度も指折り数えて正しい答えを導き出そうとしている。電卓使え。
「そういや、火神って土地関係の計算してたら世界面積をはるかに越えた答えが出たらしいな。バカじゃん。ハハハ」
「そんな事どうでもいいから早く記録しろーっ!!」
呑気に笑うパトリックにレイモンは血管を浮き出しつつ怒鳴り散らす。最低の司会とアシスタントである。
「そんなに怒ってると寿命減るぞ」
ブツブツ言いながら記録を始めるアシスタントを睨みながらレイモンは顎で死体を指し示した。この合図から2分間はCMタイムで、その間に敗者の死体が処理されるのである。
 CMタイム終了から数十分。激しいデュエルは続いたが、はらタイラーは連戦連勝で弱者の死体が無情に転がり続けた。興奮冷め切らぬ彼は言葉は話さずにコーフーコーフーと怪しい呼吸をしている。ホントに人間かコイツは、と出演者の誰もが思っていたのは言うまでもない。そんな事書いている間に、すでにデュエルは最終戦を迎えようとしていた。
「・・で、今日のはらタイラーさんの最後の餌食は・・・」
もう「デュエルに出る=はらタイラーに殺される」という計算が頭の中で出来ているレイモンが対戦表を目にする。だが、そんな彼の顔が一瞬硬くなった。
「何だ?読めない字でもあるのか?」
と、親切心なのか、ただの興味からなのかパトリックがスッと対戦表を奪う。そのまま対戦表を見たパトリックの目が丸くなった。今週のはらタイラーの最後の相手は、あの術士ナルセスであった。流石のはらタイラーも、彼の術の前に倒れるのでは?二人は良からぬ事を想像した。だがこれはゲームである。とりあえず、ゲスト達の賭けを聞かなければ。
「ハイハイ、まずはお前らだよ。誰に賭けるんだ?」
レイモンがドッカリとギュスターヴ達の席に肘を乗せる。態度の悪さは天下一品である。そんな司会に躊躇もせずにギュスターヴはパネルを上げ、ニッコリ笑って言った。
「いつも元気でキュートで笑顔が魅力的な、はらタイラーさんに全部☆」
これは彼なりの配慮だった。ギャグの一つでも言って、笑いを取り、血に濡れた会場のムードを明るくしたかったのだ。彼の思惑通り、会場が笑いの渦に包まれる・・・・・事はなかった。
シュゴオオオッ・・・・・ザクッ。
斧が唸りをあげて飛ぶ音と刺さる音が会場内に響いた。ギュスターヴの必死のギャグは、はらタイラーの気に障ってしまった様である。斧はギュスターヴの頭に見事に刺さり、ほぼ真っ二つ状態であった。隣にいたケルヴィンが悲鳴を上げる。親友がやられたのだ。無理もない・・・・・と思いきや。
「馬鹿野郎!!人の一張羅を血で汚しやがって!!」
と、貴族らしからぬセリフと共に親友を席から蹴り倒した。殆ど虫の息のギュスターヴがごろりと転がり落ちる。そのまま頭を打った事がトドメとなり、鋼の13世はこの世を去った(爆)
 『鋼の13世死亡』と言うハプニングは合ったが、最終デュエルは予定通りに幕を開けた。今までとは比べ物にならない位の強敵に、会場にいる者全員が固唾を飲み、はらタイラーの鼻息も荒くなる。それ以外の物音がしない、何処となく重い空気のデュエル会場で、先に動いたのはナルセスだった。
「私の焼殺で貴様のアニマを還してやろう!」
ナルセスの焼殺宣言に出演者(除・はらタイラー)は息を呑んだ。焼殺などを食らえば流石のはらタイラーも一瞬のうちに焼け焦げ、パタリとマヌケな擬音と共に床に伏すのかもしれない。下手したら、焦げるどころか灰になってサラサラと風と共に消えていくのかもしれない。しかし2秒後には
(・・・・まぁ、どうでもイイや)

と、あっさり諦めてしまったのだが。そんな中、ナルセスが焼殺の為のアニマを引き出す。
「炎・炎・樹・石!!」
ナルセスが叫ぶ。焼殺のコマンドは完璧だ。ついに、はらタイラーも年貢の納め時(やや違)だろうか。詠唱の声が響く。どう見ても、はらタイラーの攻撃は間に合わない。そして、ナルセスが術を放った・・・!!
ぼふんっ。
アホっぽい擬音が会場を包んだ。ヘボイ炎がはらタイラーを襲うが、勿論ダメージは大した物ではない。そう、失敗して「術法・炎」になってしまったのである。
「あーらら。失敗してやんの」
「ぎゃははははっ!!バーカバーカ!!」
レイモンが呆れた声を出して肩をすくめ、パトリックは腹を抱え、ナルセスを指差して笑い出す。会場の者達も興奮と緊張感が急激に萎えていくのを感じた。そんな興奮が冷めていく会場に再度熱気をもたらしたのは、やはり、はらタイラーだった。
「グワオオオオオッッッ!!!」
野人のような雄叫びと共に跳躍する。そして、コマンドを叫んだ。
「払う・払う・ためる・斬る!!」
はらタイラー最強奥義・マキ割りトルネードがナルセスを襲う。この技は勿論、ナルセスにヒットしたのだが、これ以上の表現はナルセスファンの反応が怖いので略させて頂く。各自で想像して欲しい(爆)何にせよ、アニマが自然に還ったのはナルセスの方であった。そしてこの瞬間に、はらタイラーの優勝が決まった。
「ま、そういう事だ」
どういう事かは理解出来ないが、とりあえずレイモンがゲストの方を向く。ゲストの方の優勝者を調べるためだ。だが、全員同じ賭け方(しかも筆跡まで真似ている)をしていたので全員同点で、優勝者も何も無かった。
「何だよ、てめえら。皆同点か。仕方ねぇな。じゃあ全員で山分けしな」
と、レイモンが取り出した優勝商品はチョ○ボール(ピーナッツ)4つであった。つまり、優勝チームに1人2個ずつ渡すと言う計算だったのだが、すでに6人中二人死んでいるので丁度良い計算になるのである。
「ほらっ!ギュスターヴ様!ギュスターヴ様が一度でいいから食べたいと仰っていたチョコ○ール(ピーナッツ)ですよ!我々が買いに行ったら、いつもキャラメルばかりで・・・あの時は涙を飲みましたね・・・」
サルゴンが涙ながらに位牌に話し掛ける。そんなサルゴンを尻目にケルヴィンは、こっそりとサルゴンの分のチョコボー○も食していた。勿論、サルゴンはそんな事に気付いてはいない。ウィルとコーデリアは、手の平にチンケな優勝賞品を置いたまま呆然としている。ほぼ死と隣り合わせな状態で臨んだ企画の賞品がコレだから無理もない。そんな中。
「ウガアアアアアッッッ!!!」
野獣のような雄叫びが会場内に響いた。鼓膜なんぞ一瞬にしてブチ破りそうなその叫び声に、全員が慌てて耳を塞ぎながら叫び声の方を向く。声の主は勿論、はらタイラーだった。一体何が気に食わないのだろう?そう思いながら彼を観察すると・・・・。
「ああああーーーっ!!」
会場内の人間全員が叫ぶ。はらタイラー自慢の髪がメラメラと燃えていた。さっきのナルセスのへっぽこ炎が髪に引火していたのである。そんなこと書いている間にも、髪の毛は燃え続けている。見てる方は面白いのだが、ココで笑おうものなら自分達の命が危うい。とりあえず、パトリックが持っていた氷晶の杖による「水」で火を消し止めた。だが、殆ど手遅れであり、はらタイラー自慢の髪の毛の残り部分は、チリチリになっていてプスプスと煙が出ていた。会場が静寂に包まれる。会場中のアニマが凍り付く。ただ、プスプスという音のみが響いていた。そして、どれくらいの時が経ったのだろう。突如静寂が破られた。
「キシャアアアアアアッ!!!」
それは野人と言うよりも怪鳥の叫びであった。とにかく、はらタイラーが吼える。握られている斧には炎のアニマが宿っている。そう、さっきの炎が斧にも移っていたのである。見るからにヤバイ状況に人々は悲鳴を上げて逃げ出した。だが、はらタイラーは殺意のこもった眼のまま飛翔し、叫んだ。
「炎・ためる・投げる・殺す!!」
よく見ると最後のコマンドは存在しない気がするが、そんな事は今の状況内では関係無い。燃える斧は会場の壁に激突し、そこから火の手が上がった。壁は新聞紙製(製作費をケチったため)だったので火は勢いよく燃え上がる。会場の人間は、学生時代にやらされた避難訓練のようにハンカチを口につけて出口に向かった。勿論「お・は・し(押さない・走らない・しゃべらない)」の規則はパーフェクトに守られている…って、この規則は内輪ネタだろうか(自爆)どちらにしろ、人々は出口へと走ったが後一歩と言う所で、はらタイラーが跳躍して出口のドアの前に立ち塞がった。某映画のエイ○アン並みのタチの悪さである。案外、エ○リアンの方が可愛いかもしれない。はらタイラーは斧を振り回し、片っ端から人々を惨殺していった。多くのアニマが自然に帰っていく。このままでは危険だ。そう思い、はらタイラーの前に立ち塞がったのはサルゴンであった。炎の将魔となれば炎に巻かれて死ぬ事はなくなるから、安心して彼とやり合えるのである。これ以上、犠牲を増やすわけにはいかない。エーデルリッターになったとは言え、サルゴンは自分の正義まで捨てる事は出来なかったのだ。何とカッコイイ展開であろうか。
「待て!私が相手になる!!」
叫びながら精神を集中する。体に宿る炎のアニマを解放す・・・
ザクッ。
サルゴンの頭が割れた(爆)眼前で精神集中をした為に、隙が丸出し状態になったのである。結局、炎の将魔になる前にサルゴンのアニマは偽ギュスターヴの後を追っていった。やはり、この小説にシリアスな展開を要求してはいけないのである。
 そんな事やっている間にも、火の手は回り、エライ事になっている。というよりも、すでに会場内のお客様・出演者全員のアニマは、はらタイラーの手によって帰らされてしまっていた。つまり、会場内に残された生命ある者は、はらタイラーただ一人であったのだ。
「ウオオオオォォォンッ・・・!!」
勝利の雄叫びを上げる。そんな暇あったら、とっとと逃げればいいものを。とりあえず、出口のドアに手をかける。次の瞬間。
ドゴオオオオオンッ・・・
何故か会場が爆発した。何かの化学反応であろうか。火神は化学が全く理解できていないので爆発の原因は各自に任せる(殺)とにかく、次の瞬間、会場は跡形も無く消し去っていた。荒野になった会場跡には、はらタイラーの愛用武器であったバーサーカーの斧が大地に突き刺さっていた。そう。あのギュスターヴの剣のように。

<訳の分からぬまま終幕>


何か、もう訳の分からん小説ですね。水戸タイクーンよりテンポ悪いし(自爆)
それ以前に、こんなに人殺して良かったのだろうか(汗)
最後の展開もバタバタ終わらせたみたいです(反省)。
どうすればいいのか分からなかったと言うべきか(待て)
今回は登場したキャラクター全員のファンに謝らないといけませんね(^^;)
特にタイラーファン(爆死)いや、別にタイラーさん嫌いじゃないです。
むしろ好きなキャラクター。何故か、小説じゃ野人化してるけど。
だから、タイラーファン・暴力嫌いの方は見るなと…ブツブツ…。
と、とにかく、読んで下さった皆さん、有り難うございました☆そして、ゴメンなさい(死亡)

図書館に帰ろうか…。