ボクのヒミツたいけん


Scene.27
Original text:引き気味


3号機を乗っ取った使徒との戦い以来、数日。
ジオフロントの病院に重傷を負ったトウジを見舞い、そしてその足で同じ敷地に入院しているトウジの妹、ナツミをも見舞って帰る。
それがヒカリにとって日課同然の毎日となっていた。

実を言えば、ヒカリがナツミの病室に顔を見せる回数はトウジの所へ足繁く通うそれと同じではない。
学校が生徒の疎開が進むにつれ休校寸前となっているため、時間はいくらでも都合の付くヒカリ。そこに訓練の合間を縫ってシンジが同伴する日だけ、少年に手を引かれる形でナツミの病室の客となるのである。
別段ヒカリはナツミを嫌っているわけではないが、避けていると言われても仕方が無かったろう。
事実、ヒカリは鈴原トウジの顔をまともに見ることが出来ない自分を感じていたのだから。

―― だって、あんなことをしてしまった後だもの。仕方がないじゃない。

と、シンジのからかいにヒカリは火照る顔を背けて口を尖らせる。
幼い少女の眠る横で繰り広げてしまった痴態が脳裏に蘇り、後悔と羞恥にいたたまれなくなった表情を見られるのを避けようとしたのか、それとも、腰掛けて閉じ合わせる太股の間に忍び込んで刺激し続けていたシンジの手のまさぐりに、遂にその時堪え切れず、いやらしく自ら腰をもじつかせてしまった『んぁっ、あ……!』という可愛い声の方を恥ずかしがったのか。
どちらにせよ、そうやってジオフロントから地上に上るモノレールの中でシンジにいたずらを受けるのもまた、ここのところのヒカリのお定まりだった。



◆ ◆ ◆



この時間帯のモノレールの車内にあまり人影は多くない。
それでも肩をぴとと寄り添わせて二人掛けのシートに座るヒカリとシンジの姿は、付き合いだしたばかりで場所も構わず二人の世界に入ってしまいがちな中学生カップルに見えていただろうか。
座席の空きはいくらでもあるのに、男子だ女子だと殊更に意識する年頃の少年少女がわざわざ並んで座る理由は普通は他に思いつくまい。
サードチルドレンたるシンジの顔はそれなりにネルフの中では知られている。
為に、その隣に居るのがセカンドチルドレンの少女やファーストチルドレン=綾波レイで無いことに疑問を持った風の職員と乗り合わせたこともあったのだけれども、シンジにはそんな訝しげな視線もさして気にしている様子は見られ無かった。
ただ、傍目には熱々の愛の語らいと見えるような少女の耳元への囁きを繰り返し、そして結果として見慣れないお下げ髪の少女が益々顔を赤らめるのが、ガラ空きのシートが縦に並んだ最後尾、背もたれから僅か顔の上半分だけ俯いて見えるだけである。
その影に隠れてシンジは、アスカも居ない、トウジも居ないこの時間に、ヒカリの肉体を独り占めし、存分に玩ぶことが出来る機会を毎度最大限に楽しんでいたのだった。

都合良くナツミが眠らされているのでなければ流石に病棟の中にヒカリを抱く場所は無い。
その分をと舌なめずりしながら待っている―― そんな気忙しさで、モノレールに乗るや否やの瞬間から始まるいやらしいタッチ。
常にヒカリのスカートの下にはシンジの手が差し入れられており、くちくちと未熟な13歳の膣口を探る粘音の繰り返された後には、シートにべったりと濡れた染みが残っているのだった。
前は主にアスカに使っていたヒカリのコレクション、「オトナのおもちゃ」達も、現在はシンジの手によってヒカリ自身に向けられている。
トウジの病室に入る前から、そして勿論ナツミの前でにこやかにしてみせる間もショーツの中に仕込まれていたピンクローターにまたスイッチが入れられ、ジオフロントから地上の最初の駅に停車するまでずっと使われていたこともある。
車内に動きが見られない時間がたっぷり続くのを良いことに、小さなモーターの発する作動音をノンストップで20分以上もピンク粘膜の割れ目にくぐもらせ、口元を必死に押さえることで同様にくぐもって聞こえる声で泣かされていた―― それはまだマシだった方。
背もたれという人目への仕切りが有るのだからと大胆に胸元までスカートの縁を持ち上げさせられ、続けて足も出来る限り開くように指示された時は、露にした股間から少年の指が白い股布を横に除けてしまって、そして楽しそうに操るバイブでもって、他人も居る車内にして抉り回される膣感覚に因る絶頂を極めさせられたのだ。

誰かに―― 持ち込んで読んでいる新聞をめくる音さえあまりに間近に聞こえるそこから、もしもひょいと振り向かれて見られでもしてしまったら、と。
慄きながらも理性を侵食して最後には真っ白にさせるシンジの責めに、ヒカリはいつもいつも、降りる段になって正気に返れば困り果てるしかない程はしたなく愛液を濡らしてしまい、足首近くまでを慌ててハンカチで拭わなければならなくなるのだった。

カタン、カタン、と揺れる振動がシートとシンジのズボンの太腿越しに伝わってくるのをぴったり伏せた頬で数えながら、ジッパーを開けた中からそそり立つペニスへと、恥ずかしくって、怖くって堪らない顔を埋めさせられ、射精に導くよう奉仕させられたことさえ既にこの数日で二度。
シンジが持ち出してくる無茶なリクエスト、と言うよりは命令の数々に、しかしヒカリはいつも決まったように『そんな……』と少しだけ抵抗してみせて、そして従い続けていた。
男の人の見る変なビデオや漫画じゃあるまいし、現実の女の子がそんなことさせられて言うこと聞くと思ってるの―― と口を突いて出そうになったことも一度ならずではある。
だが、他ならぬヒカリ自身の今日までに成してきた非常識が、抗弁の全てを失わせていた。

痴漢プレイ。そう、思春期の少女にありえざる発想で思い付くこの状況の呼び名を、ほんの数ヶ月前のヒカリは嬉々として美しい親友の耳に囁き、トウジと共に辱めたのだ。
あまつさえ、ヒカリのパソコンの中にはその記録が残されている。
シンジにもセックスフレンドとも呼ぶべき関係になってからは一緒になって見せてもいた。

『足を……もっと開いて、アスカ……』
『や、やめてよ……ねぇ、ヒカリぃ』

それは、さすがに堂々とビデオカメラを構えることは出来ず、なるべく低い位置から収めるように持ったバッグの中からレンズを向けていたスチル。
下からアスカのスカートの中を映すアングルには、あるべき下着を認めることが出来ない。
白人の血を引く白い肌の太腿が恥知らずなノーパン乗車を強いられている羞恥の色に染まってしまっているのを、付け根までくっきりと捉えているのである。
アスカはガクガクと脚に力が入らぬ様子でいるのを吊革にぶら下がって支え、そしてもう片手で二人組みが痴漢となって手をくぐらせんとするスカートの裾を押さえるべく、ギュッと握り締めている。
その攻防も二対一の日が兵力差にあっさりと防衛線を破られ、刷毛で一塗り赤い色を走らせたような恥毛がくっきりと映るまばゆいデルタゾーンには、会陰をこじ開けるようにして前から後ろから同級生の指が最大二十本這わせられるのだ。

『あ、はぁぁ……ぅ。だめっ、だめぇ……!』

豪奢な赤毛をいやいやと振り乱し、唇を噛んでも、何の抵抗にもならない。
女にさせられてまだ間が無いのに、もう多過ぎるし過酷過ぎる経験を積まされてしまった美少女の花びら器官はあっと言う間に発情させられてしまう。
にちゅくちゅと花弁が蜜に塗れるのを丹念な指遣いで手伝われ、もっと痴漢達の指がスムーズにスリットを往復出来るよう、真珠の様な花芯をコリコリと同性の指先で摘み上げられて、濡れそぼつ勢いを加速させられさえしてしまう。

『あうっ……っく、ふぅン、んっ、あっ……こんなところ……なのにっ、あ、アタシっ、感じちゃう―― !』

乱暴なボーイフレンドがピンと伸ばした中指を男性器に見立ててズポズポとアスカの膣に抜き差しするのを手助けするために、ヒカリがペット美少女の淫らな唇をニチと左右に摘んで大胆に拡げさせた―― その美しいピンク色をした内奥をも、余さずカメラは記録している。
アスカは擬似男根と化したトウジの中指に根元まで挿入されて泣きよがる。
気持ち良い、気持ち良くて堪らないの。こんな真似をされて惨めでならないのに、なのに……! と、そんな悔しくてならない泣き顔で。

『いうっ、フッ、ふくゥううっ! ……あうゥッッ、あはぁあッ!』
『素敵よ、アスカ。あなたみたいな綺麗な女の子が、電車の中でイッちゃうのね』

それはヒカリの仕掛けた淫虐の罠に堕ちて以来、念入りにマゾヒズムの快楽を目覚めさせられてきた悲しい反応。
未だ儚い抵抗の旗を掲げる一片の潔癖さではどうにもならない、調教を尽くされた淫蕩の性だ。
意識にも逆らう13歳の健康な咲き始めの肉体が、性感に素直すぎるほど素直に反応してしまうのである。

『そうや。わしらの手で惣流に「痴漢ぷれい」の良さっちゅうもんを教えたるんや。一遍でもう病み付きにしたるくらいオ×コも弄くったるからな、気合入れてイケや、な?』
『そんなっ、そんな……あああ〜〜〜』
『嫌だなんて言わせないわよ、だってアスカったらもうこんなにビチョビチョにしてるんだもの、ほら! ほら!』
『ああっ! ひぃぃィッ! ダメェー! ひ、ヒカリぃい』

哀れ、中学生ばなれした華やかな美貌を持つ惣流・アスカ・ラングレーは、つんとした鼻先から荒く嬌声を溢れさせ、上の唇と揃いで閉じ合わせてはいられなくなった秘所をだらしなく大洪水にさせて、『ヒィ……!』と細い喉を反らせるまで一直線に追い詰められていく一部始終の記録。

『さ、イクのよ、アスカ! 貴方は痴漢されてイッちゃう淫乱娘なのよ!』
『ちっ、違……』
『イクんや! そんで、明日からは「アタシは痴漢ぷれいが大好きなんです」って、自分からおねだりするんや。それが、メス犬奴隷の惣流に似合いっちゅうもんや。ほれぇっ、ワシの指、奥までくれたるぅ!!』
『それぇぇ、えっ、良すぎるっ! 良すぎるからっら……ダメに……ダメになる! アタシっ、ダメになっちゃうぅうう―― !!』

人知れず悲鳴の様なイキ声を上げ、電車の床にヌルヌルとした水溜りを作った隷従のクォーター美少女は脱力しきり、自分では立っていられなくなった身をジャージ姿の淫魔の胸に―― 好きに乳房を揉みしだかれるのと引き換えに―― 預け、そして捲り上げられたスカートの中を、友人の持ったハンカチで後始末して貰う。
そして、くなくなと眉をハの字に、押し殺した声で啜り泣いたのだ。



◆ ◆ ◆



その時と今と、ただヒカリの立場が入れ替わっただけ。
演じられる破廉恥な密事の演目に、何の変わりもありはしない。

これまでに彼女自身がアスカという大切だった筈の友人を玩弄してきたのと同様に、ヒカリは、アスカと告白さえすませれば恋人になれていたに違いないシンジという少年にオモチャにされている。
因果が巡って自分の段になったというだけのこと。
そして最初に誘ったのは自分でもある。
受け入れねばならない理由は揃っていた。
洞木ヒカリには、碇シンジの求める―― 言うなれば負債の取立てにただ頷き従う義務がある。その発露となっていたのが歪んでいるとしか説明できぬ全面服従の傅きだったのは、それは彼女の元来持っていた生真面目さの表れかもしれない。

だから、だからこそあの時、鈴原の姓を持つ少女が眠るその部屋で、シンジに男性を受け入れる為の器官とはもう一つ別の「はじめて」を許すという行為にまで及んだのだ。

―― ああ、ああ……! ごめんなさい、鈴原。わたしは、わたしは碇くんにお尻の処女を捧げてしまったの……!!

そう、選りによって薬で眠らされたナツミ、他ならぬトウジの妹が寝息を立てるベッドをその背徳の褥に選んで。
あどけない顔をキスの距離で見下ろしながら、洞木ヒカリが十数年の成長で身に付けてきた常識に従うなら命と同じくらい必死で守るべき貞操を反故に、尻を差し出し、浮気相手のペニスを深々とアヌスに突き立てられたのである。

『今日は……ここも使わせてもらうよ。ね、良いよね、委員長?』

ベッドの脇には、絶頂直後のダウンの間に最後の一枚まで剥ぎ取られてしまったヒカリの制服と下着が散乱していた。
シンジが告げた肛交予告は、荒い息も収まらないヒカリのほっそりした裸身の幼さともあいまって、酷い無理難題を突き付けたようではあった。

『そんな……、ああっ、待って。ねぇ、待って碇君……!』

だが、背後から二度目の結合を挑みかかるシンジに慌てながらも、達したばかりの胎内の燻りは、ヒカリの言葉の端に拒絶しきっていない―― それどころかの、甘えた期待の響きを覗かせていた。
かつてない倒錯したロケーションで行われた情事。ヒカリを背徳の慄きとミックスされた肉交に耽溺させておいて、シンジはまだ精を放っていない。
半熟な年頃の中二にして荒淫に親しむ肉体は、この交わり合いが一度で終わるものではないととっくに分かっていたのだ。
シンジの豪棒でかき混ぜられたばかりの淫孔がパックリと口を開けて再開を待っていた―― その場所とは違ったが、既にもう一箇所、こぢんまりと尻肉の中心に息衝く排泄器官も、ヒカリは肉欲の道具にと作り変え終えている。
挿入への備えは充分だった。

『大丈夫だよ。準備もたっぷりとしてきたし……委員長のここ、こんなに柔らかくなってヒクヒクしてる』
『やっ、やぁぁ! ……あ、はうぅぅっ!?』

直前の交合の名残として濡れ壷からじゅくじゅく溢れ出す泡蜜を肛門にたっぷり擦り付けられ、くねくねとヒップを振りたくったのは、そのシンジの親指の腹が窄まりに淫らなオイルを塗り込めようとするのを避けようとしてのことだったか。
早速未知の悦楽への期待が沸き起こり、あやしいときめきが声を弾ませる淫乱少女ぶりが、普段のクラス委員長としての凛とした態度からは窺えない、ヒカリのもう一つの素顔でもある。

『ほら、委員長のお尻はちゃんと準備出来てる。これだけ優しくほぐしてあげたもんね。もう僕のおちんちんが欲しいって、挿し込んでって言ってるよ』
『あはぁ……ぁ。やぁ……、ぁ、許して……碇君……』
『ナツミちゃんが見てる前ってのがまた篩ってるよ。良い機会じゃない。今日がその日に丁度良い……。委員長の後ろの処女、約束通り頂戴ね』
『そんな、私っ……だってまだ心の準備が、こんな所でなんて……! あ、ああっ!? あー!!』

惑乱するアヌスにびとと熱した槍が添えられる感触があった。

『そうだよ。入れ易いように……んっ、お尻の穴を高くしてて……』

ヒカリはもう腰に添えられた手の促すまま、這い蹲った丸い桃尻を掲げ、受け入れの体勢を取るしかなくなっていた。
恋人のトウジに楽しんでもらうために準備を続けて来た筈の―― しかし、その後アスカを巻き込むに至った乱痴気の騒動で約束の儀式の日はうやむやになっていた―― 菊花の窄まりへ、硬くいきり立つ牡の劣情がずぶずぶと。

『あはぁッ、あっ!? あ、ああ……わたしの……ぉ、お尻にっ……入って、ってぇ……!』
『ゆっくり……ゆっくり入れてってあげるから――
『ああおぅ! はぁおっ、おうっ、うっ……ぉあああぁ〜〜!』

十分なマッサージが弛緩させた秘孔の関門をシンジの発達した亀頭のくびれが潜り、後はズボッとあっけなく。

『あぉう! うっ、うンぅうう〜っ……!』

跨ぐ形で四つん這いになっていたナツミのパジャマに、ヒカリの顎を伝ってポタポタと落ちた雫。脂汗と涎と涙。
その後を追うようにしてアナル挿入の労苦に耐えた顔が崩れ折れ、無垢の眠りの中にある幼女の胸に、ああと感に堪えない吐息が漏らされる。
肛門をぱんぱんに拡げて、シンジの逞しい陽根が直腸を満たす拡張感があった。
シンジがヒカリの暖かな直腸に包まれた感動を満面に浮かべているのと同質に胸に迫るものが、とうとう全ての純潔を私は失ってしまったのだと感慨にも似た感情を受け止めているヒカリにもあった。

『ッ、っあ、あ……。い、良いよ……委員長のお尻……アスカのお尻にも負けてない……』
『いかり……くん……』
『あっ、あー。もう、もうこんなに、いやらしい声が出て……。さすが委員長。お尻でもすぐに気持ち良くなれるんだね』
『そんな言い方……しないでっ、わたし……あ、ああっ』

軽く腰を振るだけでも圧倒的に手応えとして返ってくる存在。ヒカリを後ろから貫くシンジのペニス。
子宮に伝わる、熱の篭ったもどかしさ。
慣れ親しんだものに近い快感も微かに混じっていたかもしれない。
手繰り寄せればすぐにはっきりしそうな―― はじめての感触を、具合を、確かめてみなくてはと義務感に似た衝動が沸き起こり、次第にその細腰を悩ましく蠢かさずにはいられなくなった。

『はぁおおぅ』

唸りのような声が出た。
シンジの保証があっても惧れは拭えずにいた、ナツミの目覚めへの気遣いが払えなくなる―― 。その予感はすぐに正しいと知れた。
シンジが腰を送り込みはじめてたちまちにしてヒカリの余裕は消し飛んでしまったのだ。

『やン、あー……、あうっ、あうぅぅぅんンン……! はぅうううゥー!』

獣の様な快楽の叫びが唇を次から次に割って出て、ヒカリはお下げを左右に引っ切り無しに振り乱しながら、ヒィヒィと官能の渦に巻き込まれていった。
散々に耳元で悦がり啼いて聞かせて、それでナツミが起きなかったのはきっと奇跡だ。

『だ、めぇぇ……いきなり……激しっ、いかりっ、……ふあうッ! あひぃ!?』
『凄いよ……アスカなんて痛がってるだけだったのに……。きっともう、はじめてなのにもうイケるんだね? お尻のセックスで、委員長はイッちゃうんだ』
『お願い……お願いよぉ……、せめて……ああっ、もっと優しく……優しく可愛がって……ぇ。ひぃぃいいー!?』

肘と膝で支えようとしたのが潰れてしまった姿勢。その汗に塗れた全裸の背中に制服のズボンを下ろしたシンジが覆い被さり、一番下を眠り続けるナツミにして、積み重なってグラグラと揺さぶり踊る。
終いにはロデオマシーンだろうかと言う位ガクンガクンとヒカリは首を、背を、シンジと揃えて振りたくり、力も入らないのにそこはもう嵐のように打ち付けられる牡の抽送のお陰で突き上げられ、支えられている膝―― その上に載って高々と掲げたままズップズップと犯されている尻朶のあわい、発情色に充血した肉ビラが覗く秘裂からは、淫汁がだらしなく撒き散らされていた。
下向きに乳首を尖らせたバストもプルプルと汗を飛ばして揺れる。
優しくも真面目なクラス委員長。そんな振る舞いをきっちり守って接しているナツミに見られでもしたらという、ドロドロの狂態だった。

『熱い……熱いのよっ、お尻の―― アナがっ。あ、あはぁぁあ……あ、良い……気持ち良い……狂っちゃうわ。狂っちゃうくらい……こんなに、い、良いなんて……!』

ズンズンとお腹の底に深くから直接響いてくる悦楽に打ちのめされ、楚々とした顔立ちを必死の形相に歪めて、ただもう押し流されるのを堪えるばかり。
気狂いの犬のように叫ぶ口から舌を突き出して目を剥いている内に、叫びは人語の体を失いつつあった。

『わたし……わたっ、焼き切れっ、る……! こんな―― 凄いの。お尻っ、おかっ、犯されれ……熱い、いっ、いかりく……!』

ぎゅっとシーツを掴んでいたつもりが、実際はナツミの上に突っ伏し噛り付いてひんひんと悶えていた。
後からになって見た時、初めての肛交の官能にどっぷりと浸かっていたヒカリは、自分の吹き散らしたもの等ですっかりナツミの顔も汚してしまっていたのだ。
それはまるで、ナツミもまたセックスの運動に汗みどろになっていた風でもあった。
それだけ顔も汗と涎に塗れかえらせて、雌の喘ぎに狂っていたのである。

『ふぁあぁぁぁ……! あはぁォうぅゥ! はぁおぅゥウ! イッ、ぐ……イッちゃ……ぅうううぅぅぅう゛う゛う゛〜〜〜!!』



◆ ◆ ◆



そうしてヒカリがA感覚の悦びを教えてもらうはじめての相手になったのは、そして、たらたらと口の端からだらしなく涎を垂らすのを止められないほど余裕無くアナルセックスの極みに連れて行ってもらったのは、恋心を告白するよりも先に未熟な誘惑を仕掛けて押し倒した―― そこまでして手に入れた恋人、鈴原トウジではなかった。
目覚めることなくその処女喪失儀式に立ち会っていた幼いナツミの兄ではなく、彼女が先輩と呼んで憧れるシンジだったのだ。

(……だって仕方ないじゃない)

その日以来、上手く邪魔いらずで二人きりになれる時間と場所を確保次第、毎回のようにシンジに尻をいじられているヒカリが無意識に浮かべる言い訳だ。

(私と鈴原でアスカの処女を貰っちゃったんだもの。代わりに碇くんには私のお尻のはじめてをあげるって、約束しちゃったんだもの……)

だから仕方が無いじゃないのよと、私だけが悪いんじゃないわと、胸の中で呟くにも言い訳せずにはいられない。

(鈴原が……アスカにばっかり夢中になってないで、ちゃんと私のお尻にも入れてくれてればこんな事にはならなかったのに)

その頃を正確に思い出せば、ともすれば衝動に任せ少女の繊細な躰を乱暴に犯そうとするトウジを、本来の場所ではないアヌスで果たして無事に受け入れられるのかと怖気付いてもいたのであって、だからこそ、丁度そのアナルセックスへの挑戦を途上に中断させる新たな興奮への供物=アスカを手に入れた夢のような乱交騒ぎに紛らせてしまっていた。
決してトウジにばかり責任を擦り付けていられる事ではないのだが。
だが今、シンジ相手のアナルヴァージン喪失を経験してしまったヒカリは、そう病室のトウジに向かって、悔しがっても遅いのは貴方の所為なのよと言うしかないのだった。

だから……、だから、

―― 貴方が今は入院してしまっているから。

その間、碇君の誘ってくるのを拒む理由が無いの。毎日みたいに碇君とセックスしてるのも仕方が無いわ。
それでいつものように碇君に痴漢か変態みたいなエッチな命令をされて、嫌だなんて言おうにも、鈴原が居ないんだもの。仕方が無いじゃない。
碇君だって男の子だもの。怒らせたらきっと恐いのよ。私が……女の子が一人じゃ、言われる通りにしてみせるしかないじゃない。

そう、あくまで仕方なくだ。

貴方がずっとアスカにばかり構っていて、それでどんどんいやらしいレッスンをして、あんなに純粋だったアスカなのに、もう誘われれば下着をはしたなく濡らして期待してしまうようなエッチな子に変えちゃったんだから。
同じエッチな言い付けをされて、碇君に調教されてしまっている私が碇君のおちんちんに堪らなくなってしまうのも、仕方が無いじゃない。

もう、毎日毎日飲むように言われているのだもの。碇君のセイエキの味がトウジのと同じくらい……大好きになっちゃってても、仕方が無いじゃない……、と。

シンジが自分をアスカと同じセックス気違いのペットに躾けてしまおうとするのにも甘んじているしかないのだと、見舞いに待ち合わせる約束が伝えられている日の朝はいそいそと身支度をし―― シャワーを普段より長く浴びて躯を磨き上げ、お気に入りの下着を着けて、時には言いつけ通りのオモチャもワレメに、アヌスに忍ばせて、期待に頬染め登校し、放課後を待つのである。
4thチルドレンへの選出以来、更にトウジを苦手としているのか、決してアスカは同行しようとしないその一時は、邪魔の入ることのないシンジと二人きりの逢瀬だった。
ヒカリがどう認識しているつもりでも、客観的に見ればそれが事実。

「出すよ、委員長。飲んで」
「んっ、んんっ! ンぅっ、ンッ、んぅんっ、ん―― !!」

モノレールを降りたそのまま連れ込んだ駅のトイレの中、仁王立ちになったシンジの前に膝を付いた口唇奉仕の時間を、狂おしげな呻きと共に喉を鳴らし、飲み干し、そして『あっ、はぁ……ぁ……』とどこか満たされた吐息で締めくくったヒカリがシンジを見上げる。
その舌技でシンジの歓びを完成させた達成感にか、艶っぽくポゥと染まった目元は晴れがましくすら見える笑みの形だった。
上気した頬は半開きの口元とも同じく、満たされた表情に緩んでいた。

「満足……してくれた?」

モノレールで移動する間をシンジの愛撫に耐え、そしてさして休む間も無くフェラチオに顎を使った汗で、額には前髪が張り付いてしまっている。
その髪をそっと優しい指先で除け整えてやって、シンジは、与えられた課題を見事クリアしてみせた者の誇らしげな声で問うたヒカリに、柔らかく応えを返した。

「うん? どっちかと言うと、それを聞かせて欲しいのは僕の方かなって思うんだけどね」
「……?」

そっと、微笑みに見透かした眼差しを乗せてくるシンジだった。
完全に予測の範疇から外れた言葉が良く分からなかったのか、戸惑ったように瞬きをするヒカリに向かって、後を繋げる。

「恋人の入院してる間、密かに調教されてしまう可愛そうなワタシ」
「……え?」
「それから、トウジの知らない場所で何も知らない妹も食べてみようかしらって、そんなトコ?」
「何を……言ってるの。碇、君……」
「だって委員長は、もっと楽しい、興奮出来るプレイをって、いつも試してみたがってたでしょう? 好奇心旺盛って言うの? それとも、チャレンジャー、かな?」

クスクスと笑う。
だから、ナツミちゃんをいやらしい事に巻き込んじゃおうって、汚してしまおうって思った時が一番興奮してたんでしょう? と。
ヒカリは凍りついたように表情を固めて、そして『何を言っているの?』とぎこちない笑みでもう一度繰り返した。

「僕もご期待に応えてみせようかなって、結構工夫してみたつもりなんだけどさ。……ね、今の本命は……やっぱりナツミちゃん? 可愛いもんね。それに、あんなちっちゃな子なのにもうエッチに事を教え込まれちゃう―― なんてシチュエーションも、委員長の好みだよね?」

ヒカリは顔色は真っ青で、『違う、違うわ』と首を振っていた。

「酷いわ。ねぇ……どうしてそんなこと言うの? 私は、そんなことなんか考えて――
「嘘」

ばっさりと切り伏せるシンジに、ヒカリは再び言葉を失ったように固まっていた。
だったら何故? と、問い掛けるシンジに答えられない。
ならばどうして、無防備なナツミに欲情していたのかと、そう重ねて問われてもだ。

「嘘よ! そんな……私がナツミちゃんにだなんて、そ、そんなこと……絶対無いわ!」
「うん? でも、委員長、ナツミちゃんのファーストキスを奪っちゃったでしょう?」

あの時、と。

「ナツミちゃん、眠ってたから知らないだろうけど、それでも初めては初めてだよね」
「わ、私は……。だ、だって、碇君があんなに激しくするから……夢中で、何にも、何にも……」
「覚えてない? ……それなら良いけどさ。僕が見てた委員長は、ナツミちゃんにもすっごく情熱的な目をしてたよ。男がしたら捕まっちゃいそうなエッチぃ目付きって感じだったかな?」

今やヒカリの全身は瘧に掛かったようにガタガタと震えていた。
認めがたい真実に直面させられた時、信じていたい何かを守ろうと無意識の防御が拒絶の壁を巡らせようとする―― そんな怯え方。
覗き込むシンジの視線を躱し、動揺しきった目を宙に泳がせて記憶を探ろうとする。

(わたしは……わたしはあの時、ナツミちゃんに……)

尻穴の奥を灼くような熱い射精を浴びせられ、同時に絶頂を迎えた。
朦朧と脳裏を全て漂白する快楽に振り回されながら、少しでも長く意識を繋ぎ止めようと、うつ伏せた下敷きにしたナツミに無意識にしがみ付いていた覚えはある。
身繕いが出来るまでに回復した時、その所為か、すっかりパジャマの襟元も乱れさせてしまっていた様子に慌てはした。
『うんん……』と寝苦しそうな息を漏らす顔に、散らせた汗やらが降り掛かってしまっていたのも後に痕跡を残さぬよう、拭き取っておかねばならなくはあった。
だけれども――

「ま、そこら辺は、どんなつもりだったにしても良いんだよね。肝心なことはさ、なんだかんだ言って委員長、ナツミちゃんに―― アスカにしたのと同じようにしたいって、そう思ってなんかいないって言い切れるの?」
「…………」

シンジの声が何を自分に問い掛けているのか、その耳元だけで受け付けることなく風に流してしまいたい言葉の意味を認識してしまうことはヒカリにとって酷く苦痛を伴っていた。
シンジがあくまで愉快そうにしているのとは対照的だ。

「ナツミちゃんは……鈴原の妹なのよ」
「だから、なんじゃないの?」
「……まだ小学生で、あんなにちっちゃいのに」
「胸もぺったんこだよね。でも綺麗な子だよ。きっとトウジの妹だって言うと皆びっくりするような美人になるね。ひょっとすると将来は義理の妹? 委員長も可愛いくて堪らないんじゃない?」

畳み掛けるシンジ。
ヒカリは、違うわ、そんなこと考えてないわと力無く抗おうとするが、同時に言われるまでも無いと認める部分も心の隅に存在していた。

「誘ってみたい、食べちゃいたいって……思ってるんだよ。委員長は」

―― アスカの時のように。

それが正しく事の始まりを、知らぬ間にアスカという大切な少女を淫欲塗れに堕とされたシンジが、ヒカリの心に黒く宿っていた性癖を看破した言葉だった。

「わ、わたしは……」

トウジに抱いて貰うようになって、一通りのセックスを試し尽くした頃だった。
もっと何か、抱かれても抱かれても急速に増す一方の淫らな部分の飢え、満たされない下腹の疼きのようなものを満足させてくれるやり方は無いものかと、そして友人たるアスカを自分達の夜に引き込むことを思い付いたのだ。

西洋の血を引き、学校中どころかヒカリの知る限りで一番に美しい、そして天に二物も三物も恵まれたように聡明で、輝かしい道を歩んでいる少女、惣流・アスカ・ラングレー。
それでいて同居人の少年にはもどかしく想いを告げられない、乙女らしい純粋な心を持っていた。
そのアスカを汚泥のような性に塗れさせてみたい。
何も知らない無垢な唇を、愛する彼とは別の男のトウジに捧げさせて―― そして、夢見ているだろうファーストキスよりも先に、男の股の間にぶら下がっている醜い器官の出す、生臭い精液の味を教えてやりたい。
まだどの男にも許していない染み一つ無い白い肌を暴いて、アスカが馬鹿にしているトウジの腹の下で啜り泣く、女の声を出させてみたい。
クラスメイト女子の誰もが羨望の目を向ける豪華なバストも、人形のように細いウェストも、上品にツンと上向いて柔らかそうなヒップも、あの輝く裸身の隅から隅までをトウジの前に屈服させて、そして泣きながらも股を開かずにはいられない淫乱なセックスペットにしてしまいたい。

歪んだ欲求を押し留める事無く、ヒカリは黒く染まった心でそれを実行に移してきた。
シンジによって容赦なく暴かれたのは、そのアスカの位置に、親友のアスカと同じくらい大切に想っている恋人の妹、ナツミを置いた欲望だった。

「ナツミちゃんを……」
「そう。ナツミちゃんを、アスカみたいに、ね」

アスカのような目立つ容姿ではない。でも、男手ばかりの家庭であの歳で家事も一通りこなし、時には兄を叱りつけるくらいしっかりした性格がくりくりとした目にも良く出ている、溌剌とした女の子。
シンジには幼い憧れを抱いているのか、『先輩』と呼んではにかむ笑顔が向日葵の花のような女の子。
今は病院の外には出られないが、ベッドの上でじっとしていられない元気さが切り揃えたおかっぱの髪型を揺らしている―― 浴衣でも着ていれば可愛い座敷童を思わせる、そんな妹のような、鈴原ナツミ。

ヒカリはのぼせた顔で虚ろにシンジを見上げて、少年の黒い瞳の中に夢想した。

自分と、アスカと。左右から二人の年上の女たちに裸の肩を抱かれて、ぺたんとトウジの部屋の畳の上に座り込んだいたいけな顔が、目の前に立つ兄が晒すペニスに真っ赤になっている。
何度も躊躇った後で、おずおずと言われた通りに手を伸ばして触ってみた熱さ、ビクンと跳ねる屹立の獰猛さに息を呑む。
そして女の子に言うことを聞かせるにはどうしたら良いかを熟知した“姉”達のまさぐる手に息を弾ませながら、目の端に涙を滲ませ、しゃくりあげながら頷いてしまう。兄のペニスに幼い口付けを捧げると約束してしまう……。

―― いや、やはりトウジが知るのは一通りのレッスンが済んで、すっかり発情したロリータペットに仕上がってからだろうか……?

まだ小学校低学年のあの幼い体つきでは、さすがにアスカのように年上の男を受け入れることは出来ないだろうが、その代わりに鈴原ナツミは、口唇の奉仕だけで早過ぎるアクメを覚える、淫らなミルク飲み人形に仕立てられるのだ。
ちっちゃな口を健気にあんと開けて、10歳にもならないあどけない少女は、胡坐をかいたシンジの膝の上でそそり立った肉柱に唇を寄せていく。
おかっぱの髪を忙しなく前後に揺すって、ピチャピチャと仔猫が飲むような舌音で新しいミルクをねだる。
その夢中の顔には一度だけでは満足しない子悪魔のような淫蕩さが植え付けられていて、何度も浴びせられた為に、うっとりと閉じ気味の瞼からスベスベの頬っぺたまで、べっとりと粘液に汚れてしまっている。
そうして牡の吐き出すザーメンの味と、それを飲ませてくれるペニスのおしゃぶりが大好きになってしまったナツミは、自分には出来ない「オトナの愛し合い方」にヒカリやアスカが悦がり鳴いている様子を、未発達の胸がツンと小粒のように尖ってしまっているのや、ツルツルの姫割れがもどかしく疼き出しているのを自分で慰めつつ、ドキドキと見学しているのだ。

ひとしきりの後、シンジが射精直後の牡茎を柔らかな肉から抜いて―― それでもまだ衰えぬ欲望で、愛奴のもう一人を腕に抱き寄せると、ナツミは「大好きなヒカリお姉ちゃん」の横たわる布団へ這っていって、注がれたばかりのミルクをその秘唇から直接飲ませて貰う。
直後の過敏な性感の中心を“妹”にひたむきに舐めしゃぶられ、情熱的な摩擦をこなした花溝のヒリヒリとする内側まで舌を挿し込まれてしまって、そしてストローのように窄めて吸い上げられまでして、ヒカリが快美にわななくのを、いかにも嬉しそうに目を細めた上で更に熱心なクンニ奉仕を重ねていく。

その次はアスカがナツミの無邪気な舌遣いに悦びの悲鳴を漏らす番なのだ。
白人に近い色素の薄さで透けた白さが際立つ内股の付け根とヴィーナスの丘と、そしてアスカが両脚を大きく左右に拡げたことでパックリと咲いた、秘められた花弁の鮮やかなピンク色を。
『……はぁっ』と鮮やかな対比に魅入られた幼女愛奴は、ヒクヒクと余韻にぬめ蠢く襞ビラに絡められた粘濁のドレッシングを、やがて成長すれば自分のソコもこう卑猥になるだろう女陰へのときめきと共に、チュッチュッと啜り上げていくのである。

そうしていれば、アスカの潤んだ歌声をバックにヒカリがまた回復を遂げて、ロゥティーン少女の無意識に振り振りと揺れている白桃のヒップに取り付いていく。
掻き分けた脂肪の薄い双臀のあわいを覗き込み、後ろ向きに差し出された、まだ産毛しか生えていないスリット周りがお漏らしのように濡れそぼち、同性の愛撫を待ち受けている背徳的な眺めへと。

漂う、乳臭さの残る甘蜜の匂い。
平らかな胸。豆粒のように小さな乳首の尖り。保護欲を駆り立てる細い手足。無毛の幼裂。
全てが、中二のヒカリから見てさえ尚5つも年下と幼過ぎ、エロティックなまさぐりに開発されてしまうにはあまりに早い体つきだと罪を意識させる。
それすらも興奮を加速させるエッセンス。
ヒカリは鈍い爛れきった輝きを瞳に黒く宿し、性愛遊戯を密やかに続けてきた先輩としての舌技と指遣いでもって、トロトロにとろめかさせていくのだ。

堪らず、あんあんと可愛らしい囀りを、クォーター美少女の秘部からベトベトの顎を跳ね上げさせたナツミが飛ばす。
息つかせる間も与えずに、シンジが後始末をと精液と愛蜜とでヌルヌルに汚れたペニスを突き付ければ、既に条件反射の域まで教え込まれているナツミは、哺乳瓶を捧げ持つ赤ちゃんのようにしゃぶり付くいじらしさを見せる。
あまつさえ尿道から搾り出される残り汁を頬に飛ばされ笑顔を浮かべ、その立派なペットぶりに満足する飼い主たちに、三人がかりで淫らなご褒美を貰うのである。
いよいよ華奢なロリータヌードは淫臭の立ち込める中に包み込まれていって、ナツミは愛らしい歓声を――

そんな変貌を遂げさせて、またあの「ゲーム」の夜を再現するパーティーを、今度はトウジを主賓に開く。
堕ちた妹に愕然とする恋人を思うと胸が痛んだ。そして、妖しいざわめきが沸き立った。

「さ、行こうよ」
「え、ええ……」

熱にうかされたように明瞭にならない頭。
朦朧と、しかし、何かとても素敵な事の起こる予感がしている。
シンジの差し出した手に掴まって立ち上がったヒカリは、じっとりと濡れた下着の中でまたローターにスイッチが入れられた媚振動を噛み締めながら、駅のトイレを後にした。

姉と妹はもう帰って来ているだろう自分の家と、やはりアスカが待っているのだろうシンジのマンションに道が分かれるまではもう暫く一緒に歩いていられる。
つい想像してしまうイメージの中で何度も抱かれていても、まだ今日は現実の射精を膣に受けてはいない。
この腰の奥の疼きは、家に帰ってからまたシンジと会える明日の学校までを耐えられるとは思えなかった。

「ん……、あ、あ……」

下着から漏れ出て下肢に流れ落ちる、はしたなさの雫。その熱さ。
道の途中に丁度良い物陰はあっただろうかと上手く回らない頭を巡らせる。
今なら、どんな―― 本当にどんな要求でも自分は頷いてしまうだろう。

(ああ、碇くん……。碇くん、お願い。お願いだから……)

常に無く、秘唇の間に挟み込まれたローターの愛撫を鋭く感じてしまう。
息を熱く耐えているしかない自分の声に、きっとシンジは振り向いてくれるに違いない。
シンジは、望んでいないなどと自分に今更の嘘を吐こうとしていた、その間違いに気付かせてくれた。
きっともっと、夜は素敵に過ごせるようになる。
きっと、きっとだ。

その期待に女を燃え上がらせておいて、それだけだなんて酷なことはあり得ない。
火を点けてくれた彼には、この身を可愛がり抜いてくれる義務と権利があるのだから。

(ねぇ、碇くん……。今日は、どんな素敵なことを私にしてくれるの……?)



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