なーぐるさんの突発電波ネタ「息子の嫁」
- 833 ：なーぐる：2010/10/19(火) 01:13:38 ID:YY6kPGTo0
- 突発電波ネタ
「息子の嫁」
彼女が心の平衡を失ったのはいつからだろう。
世界を敵に回してでも彼女と再会することを選んだはずの夫が、彼女を捨てて他の女の元に走ったときからだろうか。
原因を考えるだけなら幾らでもある。戸籍上の年齢はともかく、肉体的には若いはずの自分が赤木リツコに女として負けたとき、エヴァに吸収されていた間に自分の知識が時代遅れの物だと自覚させられたとき、夫から離婚届を突きつけられ、そして赤木リツコに彼の子供が出来たと聞かされたとき。
いや、そもそもゲンドウがユイを捨て、リツコに走った原因こそが育まれた狂気だったのではないか。
もともと亀裂は走っていたのだ。ゲンドウに捨てられたことで、亀裂は深くなり、ゆっくり、静かに彼女のガラス細工の心はひび割れ、砕けていく。
表面上は何の変化もない。日常会話も生活もごく普通に出来る。たった一人の家族となった名家である碇の跡継ぎたるシンジとの生活も、それは和やかで仲むつまじい。だが、身近にいる人間は彼女の様子が変わっていることに嫌でも気づいていた。猫が何もないはずの空間をじっと見つめているような、言葉にしづらい違和感。
あるいは、シンジは思いきった行動を取るべきだったのかもしれない。しかし、できなかった。ゲンドウのことを、シンジの腹違いの弟のことを思い出させなければ、ユイは普段通り何も替わらなかったから。
そして、ユイには内緒でこっそりシンジが弟の顔を見に行っていると、知られたりすることさえなければ…。
優しさが人を傷つけることもある。
そして静かに磨がれた狂気は、シンジではなく、彼の身近にいた彼の大切な女性達に向けられることになるのだった。
碇家の跡取りであるシンジの妻は世界で最高の女性でなければならない。
先代の碇家当主の娘であるユイは自分を基準に考える。
…家柄や財産はとりあえず置いておこう。格という意味で言えば、ほぼ全ての家は格下なのは間違いがない。そして財産もある。小国なら買えるほどの私財を持つ碇家だ。少々貧乏だったり、卑しい身分だったとしても問題にもならない。
となると大事なのは人柄だったり、機転の早さ、夫を立てる気遣い、なにより跡取りであるシンジの子供を確実に産める健康な女性であること。勿論、シンジを心から愛していることも大事だが、そういったことは後からでも何とでもなる。仮に年上だったり連れ子がいたり、処女を他の男に奪われていたとしても、双方が納得して愛し合っているのなら…。
運命って良くできてる。
見渡してみると、シンジの周囲には条件に合致する女性が５人もいる。奥手のシンジは好意を露わにすることを戸惑っているようだが、端から見ても双方の気持ちは明白だ。５人に甲乙付けがたい好意をシンジは抱いている。
ドイツ貴族の血をひく正真正銘のブルーブラッドにしてユイの親友であったキョウコの娘である「惣流アスカ・ラングレー」
ユイの遺伝子を元に生まれた（だが遺伝子でみると全く別人）ある意味ユイの分身とでも言うべき「綾波レイ」
今でこそ落ちぶれ果てているが名家霧島家の直系である「霧島マナ」
マナと同様に名家の血を引くと同時に元内務大臣の養女である「山岸マユミ」
金持ちなのにそれを鼻にかけない家庭的な少女「洞木ヒカリ」
以上の５名をシンジの嫁候補とユイは見定めた。
- 834 ：なーぐる：2010/10/19(火) 01:14:04 ID:YY6kPGTo0
- 金と暇ばかりは大量にあり、それを持て余しているユイの行動は速い。
手始めに彼女が手を付けたのはアジトとでも言うべき拠点を得ること。
郊外、と言うには些か離れた森の中にある一軒家を購入した。戦後まもなく、まだ戦争の気配が残っていた時代に設計・建築されたその家は壁一面が無骨なコンクリートで固められており、窓もおしなべて全て小さい。空調や水はけは最悪で、北側の壁紙は半ば腐り、一面にカビが密生している。和室の畳は嫌な臭いを放ち、台所からは何度も言えないヌルリとした感触が漂う。冷や汗をハンカチで拭きながら、不動産屋は誉めるところを見つけようとするが死体が壁に埋まっていそうな家では、なかなかそうはいかない。実際、ユイの目は死人の手よりも冷たく、この家にまるで好印象を抱いていないことは明白だった。
（やっぱり幽霊屋敷なんて噂のある家、売れないよな）
しかし、彼が駄目元で地下室に案内したとき、始めてユイは満足げに頷いた。
核戦争を考慮して設計された地下室はそれ時代がシェルターであり、シャワーや大量の食糧を貯蔵できる広い空間を占めている。広さだけで言えば、上の建物よりも広いくらいだ。２世帯が生活できるようにそれぞれにトイレと簡易洗面台のついた六畳間が六つあり、リビングあるいは貯蔵庫としてつかえる80平米ほどの広さの空間もある。地下室なのに、車ごと洗えそうな広さのあるタイル張りのシャワー室もある。なにより気に入ったのは完全な防音であることだ。尤も、人里離れた一軒家だから上の家屋内であっても聞きつけられることはまずないのだが…。
即金で別荘を購入したユイが次に求めたのは手足だった。
廃墟や人気のない公園、裏通りなどを彷徨きこれはという人間を観察・試験して手足となりうる５人を見つけた。調子に乗りすぎたり、不必要に深入りしてこようとする者もいたがそう言った連中は闇に消えてもらった。
ともあれ、ユイの命令とあれば人殺しも辞さないろくでなしの部下が揃った。ろくでなしではあったが出自や過去を見れば元医者だったり会社役員だったりと、それなりに有能な者ばかり。彼らに協力させ、必要な家具や道具を揃えた。
対象をさらうのは簡単だった。
事情を多少は聞いているアスカとレイも警戒こそしたが、シンジの母親であるユイの言葉を疑うことなく彼女について行き、そして囚われの身となる。
誤算だったのはヒカリだけ。シンジの側にいることの多い彼女だったから、きっとシンジのことを好きなんだと思っていたが聞いてみればシンジではなく、シンジの友人であるトウジの近くにいたかっただけと言い出した。
つまり、シンジよりトウジの方が良いと言っている…。
即座にユイは行動した。瞬きを忘れたガラス玉のような目をして縛られたヒカリに近寄ると、無理矢理上着を引き裂いた。制服のブラウスのボタンが飛び、フロントホックのブラジャーが縮れ飛ぶ。爪に引っかかれ、胸にうっすらと血が滲んだ。
「きっ…ぎゃああぁぁぁぁっ！」
ヒカリの身の程知らずの言葉は、きつく血が滲むほど強く乳首をつねられる罰で訂正を強要された。苦痛と恐怖にヒカリが泣き叫ぶがユイは一切頓着しない。じわじわと血が滲み、指を伝って床に滴る。「やめて」とか言いかけていたアスカ達が一斉に黙り込んだ。正気じゃないユイの様子にようやく彼女達も事の事態を悟ったのだ。
ヒカリの苦痛に泣きわめく悲鳴だけが響く中、たっぷり一分ほどこね回した末に、ユイは血まみれの乳首を解放してやる。
長く爪が伸びたユイの指は、本当にあと少しでちぎり取ったのではないかと言うほど強くつねっていた。
ごめんなさい、ごめんなさい、と泣いて謝るヒカリにユイは「ごめんなさいね」と謝りながら、部下に指示して救急箱を持ってこさせる。優しく手当をしてやりながら、心底楽しそうにユイは娘達に残酷な運命を告げる。
- 835 ：なーぐる：2010/10/19(火) 01:16:32 ID:YY6kPGTo0
- これからあなた達はシンジに相応しい淑女となってもらいます。
頭が良いとか美人とかだけじゃなく、シンジ好みのとってもエッチな淑女にね。
シンジが結婚可能年齢になるまでの二年間、あなた達はここでたっぷりみっちりと、この人達に躾けられるのよ。親子とはいえ私はシンジの趣味を全部理解してる訳じゃないし。やっぱり大人の男の人の意見って大事でしょう？ だから五人それぞれが満点付けるくらいエッチになって欲しいのよ。
にっこり、と笑うユイは心の底から自分が間違っているとか、自分の行為がシンジを悲しませるだけと言うことは考えていない。
狂ってる…呆然と呟くマユミに向かって、表情も変えずにユイは救急箱を投げつける。
「きゃああっ！」と悲鳴を上げるマユミを無視して、ユイは楽しそうにそれぞれの担当が誰なのかを告げ、これからどういう日常を送らなければならないのかを告げる。
それぞれ担当の男が、彼らそれぞれが考える最高の女に躾ける。
そして週に一度、躾担当とは別の男に抱かれ、あるいは奉仕する。男達はその結果、過程を入念に、詳細に記録してレポートをユイに提出する。そして最終的に最も魅力的な女性がシンジの妻になるのだ。
その過程で妊娠しても問題はない。ちゃんと処置する。むしろ、ちゃんと子供を作る能力があることが証明されるので結構なことだ。
「いい女の基準は私だから気合い入れないと大変よ」
男達が一斉に薄ら寒い笑いを浮かべる。好色な視線が制服姿のまま縛り上げられたアスカ達を舐めるように眺め回した。
つまり、ユイは男達に自らの身体を…。
「選ばれなかった娘はこの人達にあげちゃうから。頑張ってね〜♪」
ってな感じで始まる調教の日々。フェラ一つとっても唇や舌、歯茎の感触と柔らかさを評価され、男達は俺の専属奴隷が一番だろうと互いに自慢しあう。男達のレポートを毎週楽しみにするユイ。今日はパイズリした、昨日は拘束してセックスしたそれにどう反応したと赤裸々に報告される。
そして救いのないままエンドはアレかなぁ。
良いオチが思いつきませんが、いずれにしてもユイは破滅ですね。
実際に執筆するかどうかは、先に宿題を終わらせてからでしょうけれど。
- 836 ：引き気味：2010/10/19(火) 23:28:04 ID:ERn9dh0c0
- まず、ユイ自身が自分の躰を男達に与えているというとこがヒロイン達にとっての凄みというか、薄ら寒さになっとるんでしょうね。
狂気に走ったおばはん（美による監禁とか、ミザリーな感じですが、こっちはカケラもヒロイン達に愛とかありませんしね！
しかし、監禁系とか、大がかりなソレ系設備使ってのシチュも良いもんですよね。
私の場合、先に宿題を〜なんて思考はどこへやら、思いついたシチュ書きたいシチュを手当たり次第にやれるようにシリーズ複数本増やすだけ増やしてますが。
しかし改めて考えてみると、そういった監禁系が出来そうな設定のって初期も初期に書いてた『Back
Seat』とかになっちゃうのかしらん。
なにげにあの冬月TUEEEEEEE!世界の設定って、他の作品とクロスさせてヒロイン蹂躙する系のお話書くのにもいけそうで、使い勝手良い感じなんですよね。
拍手のお礼で以前、そんな話書きかけて放置したりしてますた (;´∀｀)
- 837 ：コウイに値する名無しさん：2010/10/21(木) 21:49:43 ID:CM2C/ibs0
- 感想スレで引き気味さんにどん引きされてしまった自分が書き込むのもアレですが
黒オーラ全開の時のなーぐるさんって意外とマユミにも厳しいですよね？
黒さとコミカルさをちりばめたFoxさんとはまた違う雰囲気がなかなか美味しゅうございます。
技のFox！力のナーグル！みたいな。
>>18禁ワード連発する(中略)女の子を比べると、後者の方がレベル高い
という引き気味さんの言葉で思い出したんですが、アスレイの同人で公衆便所本など極めて業の深いモノを
書いちゃってるサークルに「悶亭」さんがありますが、あそこも確か女性(かつ姉妹)作家さんでしたね。
初めて知った時は小ゲロ吐きそうになっていたのに今では美味しくイタダケてしまう自分が悔しいです…。 ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
- 838 ：コウイに値する名無しさん：2010/10/24(日) 22:19:23 ID:LXB2breY0
- シンジがグループ旅行で撮った記念写真をオカズにしてオナニーしてるのを覗き見たユイが、
対象がわからないままに写真の中の女子全員をさらってしまうとか。
- 839 ：なーぐる：2010/10/25(月) 00:05:08 ID:8NoCHeWk0
- ★引き気味さん
＞自分の躰を男達に与えているというとこが
ええ、突発ネタですがそこがキモだと思ってます。我が身を省みないとか、シンジが知ったら悲しむどころじゃないのに、そんなことにも気づかず、むしろどうして喜んでくれないの？とかなって大変なことになるでしょうね。
しかも普段はというか、一見するとまともなのでタチの悪さが際だつという…。
＞ミザリーな感じですが、こっちはカケラもヒロイン達に愛とかありませんしね！
そうですね。このユイが愛情といえる物を少しでも持っているのは、あくまでシンジの嫁なので、嫁にならない相手には微塵も執着も愛情も持たないという。
微妙に映画ではなく、原作の方のミザリーの人っぽいかも。原作では作者ではなく、あくまで作品のファンというところが強調されてましたっけ。
＞監禁系とか、大がかりなソレ系設備使ってのシチュも良いもんですよね。
ゲンドウならその手の施設を実際に登場させても、話の流れで無理になりません。
ああ、そう言えば過去作の「福音のいけにえ」とかはシンジもゲンドウも一緒になってマユミを監禁調教する話でした。
オチまで書いてませんでしたが、じつはあのあと迂闊な行動を取ったユイは冬月の虜になってネオ・バイアグラを服用してEDから回復していた冬月に弄ばれ、マユミはゲンドウに徹底的に調教されて彼の性奴にされてしまい、彼の妻になることを誓わされてしまう。
シンジはマユミを囮にしたことに躊躇しつつも、今の内にとばかりに行動して初号機とユイのリンクを切断し、実権を奪い取り―――とか考えてました。
まあ無駄に壮大になりそうだったので、当然のようにこの展開は没なんですが。
話を戻しまして、ユイなら実家に座敷牢とかあったりしてそうで、金田一耕助っぽい展開にしても無理なさそうです。
＞なにげにあの冬月TUEEEEEEE!世界の設定って
金門橋をもぎ取ってアルカトラズに橋を架けちゃいそうな雰囲気ですもんね！
★837さん
＞黒オーラ全開の時のなーぐるさんって意外とマユミにも厳しいですよね？
(
ﾟДﾟ
)等しく愛を注いでいるだけですよ。
まあ、悲惨な黒エロのヒロインである以上、マユミであっても嫌でも目立ってもらわないと行けないわけですが。
★838さん
＞記念写真をオカズにしてオナニー
レベルたけぇなぁシンジ。なんて思ったり。
実際にはケンスケなんて友人がいる以上、集合写真なんて扱いに困る写真じゃなくて、普通に使える写真を仕入れてそうです。
しかし、クラス丸ごと誘拐ってのは話としては面白いかも。
あー、そういえば大昔のエロゲに悪夢ってそういうシチュのゲームがありましたっけ。
パッケ絵がロリ絵すぎるんで眼中にはないんですが。
From： エロ文投下用、思いつきネタスレ（4）