肉体担保・一夜妻マユミ


442 :なーぐる :05/06/01 22:34 ID:???
バニーマユタンが借金のカタに中年男に父親の目の前でハァハァされちゃう話

 ねっとりと脂ぎった口元をぬぐいながら、男はすぐ横で強ばった表情のマユミを見つめる。勿論気のせいなのだが、本当に物理的な圧力を感じてマユミはたじろぐ。彼女の不安と共に、艶やかな黒髪が震える。

「ウナギ、トロロ汁、マムシの生き血、スッポン鍋。まったく精が付く」
「そ、そうでございますね…」

 怯えたマユミはそれだけ語るので精一杯だ。
 目の前の机に並べられた、見ているだけで胸焼けがしそうな料理の山。
 それを余すところ無く平らげた男は、今度はもっと違うものを食べたいと言葉ではなく態度で示す。

(こ、怖い…)

 剥き出しになった肩をくすぐる風の冷たさに身震いを止められない。目と鼻の先に座った、肉塊のような男の熱気で実際はじっとりと汗ばんでいるのに。
 寒気は彼女の今の姿が原因の一端かも知れない。

 スラリと伸びた足を包むうっすらと黒いストッキング。少しきつめの、つまりは小さめで体の線が露骨にわかってしまうワンピース型の水着にも似た黒い衣装。黒コットンの胴当てだが、水着のようにつり下げる肩ひもなどはなく、締め付ける拘束力だけでマユミの体を包んでいるため、少し下に引っ張ればその豊満な乳房は容易に剥き出しになってしまうことだろう。
 ぷりぷりと大きいお尻には、白い兎の尻尾で飾られ、黒髪のてっぺんからはどういうわけかウサギのそれを肩取った耳型のカチューシャが付けられている。

 一言で言えば、バニーガールドレスを着ているのだ。

 そして彼女がいるのは、純和風の高級料亭なのだから、畳部屋との違和感をどう表現するべきか。

「寒いのかね?」
「い、いえ…」

 慌てて首を振りながら、微かな希望に縋ってじっと見つめる。勿論、露骨な欲望に濁った目をして自分を視姦する男をではない。
 机を挟んだ向こう側で正座したまま、こちらを見ようともせず俯いている父。

(お義父さん…)

 マユミの視線に気がついていないわけがない。既に何度も自問して、そして覚悟をしたつもりだったけれど。
 それでもやはり、最後の最後に父が叛意を見せることを期待せずにはいられない。
 だが、やはり父は視線を落としたまま、男の投げかける無遠慮で容赦のない冗談に相づちを打つだけだ。


443 :なーぐる :05/06/01 22:35 ID:???

 マユミの視線に気がついていないわけがない。既に何度も自問して、そして覚悟をしたつもりだったけれど。
 それでもやはり、最後の最後に父が叛意を見せることを期待せずにはいられない。
 だが、やはり父は視線を落としたまま、男の投げかける無遠慮で容赦のない冗談に相づちを打つだけだ。

「それにしても山岸くん。君の娘さんは実に素敵だな!」
「いえ、そんなことは…」
「いやいやいや! 謙遜しなくても良いよ! いろんな女を見てきた私だが、その私から見ても君の娘さんは五本の指に、いや間違いなくトップだよ」
「万田さんにそういっていただけて…娘も、喜んで…いると」

 にやりと口元を歪めると、乱暴にマユミの肩を掴んで自分の胸に引き寄せる。
 「あ」と小さくマユミは悲鳴を上げるが、男の動作に無抵抗のまま、しなだれかかるように男の胸に手を添える。

「うんうん。柔らかくて、良い香りがするよマユミ君」
「お、お褒めいただき…あ、ありがとう、ございます」

 触らないで、息を吐きかけないで!

 愛想笑いを浮かべる顔の下で、思いつく限りの拒絶と罵詈雑言を溢れさせる。

「葉巻を吸いたいね」
「あ、は、お待ち下さい…」

 目の端に悔しさと惨めさの涙が浮かぶ。だが、微かに痙攣させながらもマユミの両腕は乳房を左右から抱え込むように持ち上げ、押さえつけて胸の谷間を強調させる。よく見れば、谷間の隙間に挟まれた金色に光る物が見える。
 羨ましいその物体の正体は、ライターだ。

「どうぞ…」

 左右から押さえつけてしっかり固定すると、火口を突き出したままマユミは葉巻の先端に押しつける。たち上るカリブの香りは、普通なら南国の良い香りと思わなくもなかっただろうが、今のマユミにとっては不快なだけだ。


444 :なーぐる :05/06/01 22:35 ID:???

(あううう、なんで、どうして私こんなことしないといけないの?)

 胸が大きくなければ良かった、こんな黒髪をしてなければ良かった、こんな男の嗜虐心を呼ぶような顔をしてなければ…。

「う、ううっ、ううううっ」

 遂にこらえきれなくなったのか、マユミは胸にライターを挟んでつきだした姿勢を保ったまま、ゆっくりゆっくりとしゃくりあげる。

「はははっ。うん、どうして泣いてるんだね?」

 あんたみたいな男に抱かれなければいけないからよ。

 そう罵ってやりたい。
 大人しく控えめな見た目と印象に間違いはないが、その実、その内側にははっきりと自分の意見を言ってしまえる強い部分がある。その強い部分を押さえつけて、彼女は嗚咽を堪える。

「ま、万田さん、万田様に…お、女の、女の喜びを、ご、ご教授して、いただけるから…です」
「そうかねそうかね。いや、そこまで言われたら、私としても忙しい時間を割いて君の希望を叶えないわけにはいかないなぁ」
「あ、ありがとう、ございます…」
「うんうん。あー、だが良いのかね山岸くん。君の娘を私が抱いても」

 ビクリ、と父の体が強ばる。
 一瞬、叫び声を上げて男に飛びかかるのではないか、と錯覚しそうな剣呑な空気を纏ったまま、彼は絞り出すように呟いた。

「ふつつかな娘ですが、よろしく、お願いいたします。
 む、娘、娘も…万田様に抱かれることになって、きっと、喜んでいると」

 衝撃に見開かれたマユミの瞳。
 何度も何度も頷きながら、男は無遠慮にマユミの胸に手を伸ばした。


445 :なーぐる :05/06/01 22:36 ID:???

「あ、はっ」

 マユミの口から隠しようのない吐息が漏れる。事前に飲まされた薬や、香水入りの熱い風呂とその後のマッサージで毛穴の奥まで徹底的に洗浄と刺激をくわえられた彼女の体は、既に全身が性感帯と言っていいほど敏感になっているのだ。

「は、あはぁぁぁぁ」

 甘く、とろけるような声を漏らしてマユミは小さく体を震わせる。
 マユミの反応に気をよくしながら、いよいよ遠慮無く、布の上から乳房の形が変わるほど強く揉みしだき、うっすらと感じ取れる乳首の痼りを指先で刺激していく。

「ふむふむ。なるほど、一目見た時から私に気があると思っていたがこれほどとは」
「く、んふぅ…や、や…」

 叫んで引っ掻いて逃げ出したい。だがそうすれば父は、今まで孤児だった自分を引き取り、慈しみ育ててくれた父は…。
 彼女は内心を表に出すことも出来ず、ただ彼女の内心を代弁するように、頭上でウサギ耳が悲しく揺れた。

「いや、しかし。マユミ君、聞くところによると君には彼氏がいるそうだが、良いのかね?
 私とこんな行けないことをしようだなんて」
「か、彼の…あの人のことは仰らないで…。は、はぁぁん」

 頬を染め、普通なら痛みを覚えるような男の愛撫にマユミの体は喜びにうち震える。
 薬の所為とはいえ、憎んでも憎みきれない男の愛撫に反応する淫らな自分の浅ましさ…。

「ほほほ、吸い付いてくる。なんという淫乱な素肌だ。いや、もう我慢できんよ君」

 男の言葉を合図に、強ばった動きでマユミの父は奥の間に通じる襖を押し開ける。
 薄暗がりの中に見えるのは、広げられた布団と並べておかれた一組の枕。


446 :なーぐる :05/06/01 22:37 ID:???

「うんうん。準備万端だ。気が利くね、山岸くん」
「お褒めにあずかり……光栄、でございます」
「…例の件だが、期待していたまえ」
「はっ、ありがとうございます」

 力の抜けたマユミの体を後ろから抱きすくめ、引きずりながら男は隣室に向かう。欄間の下を抜ける時、マユミは魔物の顎の下を通り抜けたような気さえした。
 それはつまり、全ての望みが絶たれたことを明白に彼女に告げていた。

「さあ、マユミ君。ねっちりと…朝まで楽しもう」
「あ、やだ。やっぱり、やっぱり、イヤぁ…イヤです、お願い、ダメ…」

 とうとう我慢できなくなったのだろう、マユミは首を振って泣きじゃくる。
 だが、それこそが、それこそが男の最も望んでいた展開だったことを、この時の彼女は知るよしもなかった。

「そうそう、それだよ。覚悟を決めていたはずの女が、ついに我慢できなくなって泣き、精一杯の抵抗をする。
 その哀れな花を摘み取る快感は、何度やってもたまらん」
「い、いや――っ!」

 悲鳴とともに布団の上に投げ出される。
 身をよじって逃れようとするマユミだったが、哀れなウサギは猟犬の餌食。

 トン、と襖が閉められ。
 衣擦れの音と、なにやらごそごそと藻掻く音。

 そして『あううっ』というくぐもった悲鳴。



447 :肉体担保・一夜妻マユミ :05/06/08 00:21 ID:???
※タイトルに深い意味はないッス。


「ほらほら、余り暴れるな」

 投げ出すように布団の上に放り出される。
 柔らかいが冷たい布団の感触にマユミは身を縮める。

「マグロはマグロでつまらんが、暴れすぎる人魚はもっとつまらんよ」
「ひっ…!」

 はっきりと言葉にしたわけではないが、言外に、余り暴れるようなら全ての契約をご破算にすると男は臭わせる。
 観念したようにマユミは眼鏡の下の目を閉じ、呻きながら顔を背けた。
 背中までの長さがある艶やかな黒髪が、静かに白い布団の上に広がる。飾りのないただただ白い布団と、落ちていきそうなまでに黒い髪の毛の織りなす色模様に、数多の女を食してきた男も思わずうなりを上げた。

「はぅぅ。そ、そんなこと言われても」

 男の鼻息に子犬のように身を縮め、マユミは途切れ途切れに吐息を漏らす。寸前まで上げかけていた悲鳴は喉の奥に飲み込まれた。声を出せば出すほど、男が喜ぶような気がする。だから彼女は本能的に声を出すことを拒んだ。
 ばさりと扇子のように布団の上に広がった髪の毛にはわずかな癖もなく、彼女の生真面目な性格を物語っているようにも見える。日本人離れした白い素肌は羞恥と寒さに桃色に息づき、整った顎の艶黒子が脅えて揺れる。
 純和風の面立ちと容姿をしているマユミの姿に、男は一人ほくそ笑む。

(まるで政略結婚で親子ほどに年の離れた相手に嫁がされるお姫様だな)

 融資と引き替えに、マユミの父親を脅迫して愛娘の彼女を無理に差し出させた彼に言えたことではないが…。
 その和風美人の彼女が着ているのは、体のラインを露骨に浮き上がらせる水着同然のバニーガールドレスなのだ。頭頂部から飛び出たウサギ耳はふるふると葦のように震え、胎児のような姿勢で肩を抱く彼女の腕の下でぷるぷると乳房が重く揺れる。折り曲げられた足はしなやかで太股はぴっちりとした黒ストッキングに包まれ撫で回したいという気持ちを抑えられない。

(これで、当人は狙ってやっているわけではないというのか)

 和風美女の洋風な姿と意図せぬエロスに満ちた仕草と姿勢に、男は興奮で喉に唾がたまるのを止められないでいた。

「おうおう、そんなに脅えなくとも良いんだよマユミ君」
「あ、あああぁぁぁ」


448 :肉体担保・一夜妻マユミ :05/06/08 00:23 ID:???
 男の猫なで声に応えず、このまま消えてしまおうとするように、マユミはただただ布団の上で体を縮める。だが、その仰向けになってもさほど型くずれしないたっぷりとしたバストは露骨に主張を行って彼女のささやかな願いを全く叶えてくれない。
 その恥じらいに満ちた表情と物腰に、嗜虐心をそそる一方で庇護欲もかき立てられる。二律背反の感情。
 マユミをめちゃめちゃに犯してやりたいと思う一方で、彼女に甘えた声を出してしがみついて貰いたいという気持ちになる。

「お姫様は…マユミ君は随分と恐がりでいるようだ」
「あ、だって、だって……………あ」

 ビクリと体をすくませるマユミ。
 男はマユミの上に覆い被さり、ゴツゴツとした指がほっそりとした脇から横腹にかけて撫で回している。

「や、やだ。くすぐったい…から、あまり、脇…触らないで」

 布団の上に広がる髪の毛を撫でつつ、指は蜘蛛の足のようにマユミの横腹を蠢き廻る。男の視線が胸に釘付けだったため、無意識のうちに胸をかばっていたマユミには不意打ちの愛撫だ。ビクンビクンと体が震え、声が漏れるのを止められない。

「そうかそうか。もっと触って欲しいか。どれ、手をどけて胸をもっとよく見せてくれ」
「やっ、だ、イヤです。そんなの」
「んんっ? 今更拒絶するつもりかね? だとしたら君のお父さんへの融資は、考え直さなければいけないな」

 男の何気ない叱責に体がすくむ。
 口調こそかわらないが先程までの泣きじゃくる幼児をなだめるような雰囲気が雲散霧消し、釘を打ち込むような重々しさにマユミは胃の辺りが重くなるのを感じる。

(そ、そうよ。ここで抵抗したって、この人は無理矢理私を犯して、そしてお父さんを助けてくれないだけ…。どうせ犯されちゃうなら、それなら、それならせめてお父さんだけでも、会社の人たちだけでも、助けられる)

 固く閉じた目の端にキラリと輝く滴が滲む。


449 :肉体担保・一夜妻マユミ :05/06/08 00:31 ID:???

「あ、は、ご、ごめん…なさい」

 吸血鬼に自らの処女血を捧げる乙女のように首を反らしてマユミは小さく呻いた。言葉以上に彼女の決意を物語るその仕草に、男の目に浮かびかけていた不満の感情が沈んでいく。

「そうそう、それでいい。それでいいんだよマユミ君」

 男の体が折れ曲がり、好色な笑みを浮かべた男の顔がマユミの震える首筋に押しつけられる。

「ひぅっ」

 じゅぶ、と鈍い水音を立てて男の唇が和紙のように白い柔肌を蹂躙する。

「は、くぅ…んん、あ」

 嫌悪感から来る寒気に体がぶるぶると震え、藻掻いてよじった手足が布団の上に複雑な文様を描き出す。のし掛かる男の重みと首筋を粘液で彩る巨大蛞蝓の感触にマユミは途切れ途切れに息を漏らした。

「はっ、はっ、はっ、はぁぁ」

 大声を出して男を突き飛ばし、逃げ出してしまいたいという気持ちがいっぱいだけれど、でもそうすることもできない。鼻孔に潜り込む男の加齢臭に嫌悪はいや増し、息苦しさにマユミは吐きそうだ。

「むふふふ、それではそのたゆんたゆんとした胸を堪能しようかね」
「!!」

 男が手の平全体で丸みを帯びた胸を捕らえた時、マユミは目を見開いて声なき悲鳴を漏らした。
 自分でも気にしている胸。
 大きくて走ると揺れて痛いし、肩も凝るし、むやみに男達の視線を集める嫌なことだけな胸だと考えているけど、でもアスカやマナ、ヒカリ達に言わせればこれほど羨ましい物がないという胸。
 ただ大きいのではなく、マユミの身長や体との線と比較すると、黄金律と言って良いバランスで構成されていて、同性から見ても羨ましいのだという。
 着替え中に言われた何気ない言葉だったが、そういう物なのかと思ったりもした。

 そして、内心アスカ達に誉められて髪の毛に次いで自慢に思っていた胸が、愛しいシンジ以外の誰にも晒したことのない胸が、今無造作につかまれている。

「あああぁぁぁ、いや、です」
「むほほほ、腰はこんなに細いというのに! なるほど、大きさ自体は普通より少々大きめぐらいだから、相対的にグラビアモデル並みの大きさに見えるのか」


450 :引き気味 :05/06/08 08:07 ID:???
>>447-449

肉体決算、肉体弁済、肉体保証……。
大抵の組み合わせからはエロ妄想を働かせることが出来る私ですが、こうなると微妙にお笑いネタな連想に傾きそうな (;´∀`)

つか、よよよと泣きながらあふあふしていく様のつくづく似合うキャラでつね>マユミ

451 :なーぐる :05/06/13 22:50 ID:???
メタルサーガ、ベルウィックサーガがゲームとして面白いだけでなく、妄想ネタとしても
秀逸らしいですね。ちょっと悩む今日この頃。

>バニーマユタンねた
ふと思う。ある意味、先日まで書いてたバニーマユタンの話もシンジ視点から見たら
確かに寝取られだけど、その肝心のシンジ、およびシンジとのつき合いの描写が全くないから
喪失感が薄いですか

それとなく、シンジとどんな小学生の恋愛…はさすがにアレだから初々しい恋愛の描写をしたら
皆さんどんな風に思うデスか?
まあ、そんなこと書いておきながら↑の話のマユタンはシンジと既にすることしてるんで処女ではなかったりするですが。

>某スレ
確かに全然アスカを主に置いた話は書いてない。書きたくない訳じゃない。
んー。んんんー。
ネター。アスカ話の場合のネター。

452 :引き気味 :05/06/14 01:37 ID:???
アスカさんの普段は入るべからずとやかましい部屋で、うっかり意味ありげな隠しCDアルバムを見つけてしまったキョウコさん。
あらまぁ、なんてこと! ってなネタをさっき思い付きました。
背景設定的には『ボクのヒミツたいけん』とか『INNOCENT TABOO パラレル』みたいな感じで。……『肉体決済』でも良いのか。
描かんと思うけど、撮られて興奮する変なシュミを覚えちゃってた娘さんにあらあらまあまぁな攻めマゾキョウコさんとかも良いかなとオモタですことよ。

453 :肉体担保・一夜妻マユミ :05/06/14 22:04 ID:???
 布越しに指が触れる感触にマユミの背中が反り返る。
 ズクン――――と、背骨に焼け串を刺されたように痺れにマユミは呼吸も忘れて喘いだ。

「はぁ―――っ、あっ。
 ん…はぅ、くぅん」

 脳裏に駆け巡る思考がめまぐるしく回転し、何が起こったのかわからない。

「ほれ、ほれほれ。なんという触り心地だ。うむ、桃源郷とはまさに」
「んぁ、ああっ。は、はっ、はあっ、はっ。な、なに…がっ」

 キーンと続く耳鳴りの奥で、男の声と自分の声が木霊するように聞こえる。酒に深酔いした時みたいにとにかく体が熱っぽく、血液の体積が3倍に増えてこめかみなど皮膚の薄いところから吹き出すような酩酊が全身を襲う。

「ふぁ、あああ、くぁぁ。あ、あ……あっ。あ、あ、あっ、ああっ、はあっ。ん……ひっ。あはぁぁ(わ、わたし、の。胸が…)」

 小振りなスイカほどもある胸が粘土細工か何かになって、男の指がずぶずぶと沈み込んでいく。
 そしてそのまま神経を直にいじられてるような寒気のする快感に痺れる。

「あふぅん、あん、ああぁぁ。いやぁぁ、なにこれ、なんなの」

 喘ぎ声に重なって、布団と擦れて柔らかな髪の毛がさわさわと衣擦れの音を立てる。
 背筋が反り返るのは逃れようとする彼女の無意識からの動きだが、意志に反してその豊かな胸を誇示するように突き出す形になってしまう。動きに合わせるように大胆に男の指が胸を揉む。まるで自分からより一掃の愛撫を求めるようにマユミの体は動く。だが、羞恥に頬を染めるマユミはそんなことにも考えが廻らないのだろう。ただぞわりと背筋を奮わせる手の感触を否定しようときつく目を閉じ、顔を背けるのだ。

「これこれ、目を閉じないでちゃんとこっちを見たまえ」
「ひっ……ゆるし、て」


454 :肉体担保・一夜妻マユミ :05/06/14 22:05 ID:???

 現実はともかく、マユミは自らの意志で体を捧げるという契約になっているのだが…と、脅えきったマユミの態度に男は少々不満に思う。先程軽く脅しをかけたというのに往生際が悪い。だが、とその一方で男は考える。彼女の態度は少々いただけないが、こういう固く閉じた秘貝を丁寧な指使いでほぐし、自ら開かせてしまうと言うのも、嫌いではない。
 にんまりとガマガエルのように幅広い口を歪めて男は笑う。

「そうか、こっちを見るのはいやか、そうかそうか」

 マユミの頬に指を這わせながら男は肺一杯にマユミの蒸れた汗の匂いを吸い込む。何時間もサウナに入れた上で垢擦りを行い、その後香料入りの風呂に長時間入浴を強制されていたマユミには細胞の隅々にまで花の香りが染み込んでいる。

(この匂いに、淫臭が直に混ざることになる)

 形状記憶合金のワイヤーで胸に張り付くような形で固定されただけの衣装は、男がほんの少し手に力を込めただけで簡単に剥き出しにされ、白い双乳もその頂点で息づく桜色の乳首も晒されてしまう。

「ひ、う……………………っはぁ」

 のし掛かる男の重量にマユミは押さえつけられる。いや、その圧倒的な重みがなくとも、細腰と胸を愛撫し続ける男の執拗さに、マユミの抵抗はすっかりと形をひそめてしまっていた。口では拒絶を言い続け、もじもじと体をよじらせてはいるが、もはやそれは抵抗とは言えない。

「ふむ、良い具合にほぐれてきたな」
「あ、はぁ、はぁ…ん。そ、そんなに、胸、を。胸ばっかり…を」

 布地の上から形が変わる勢いで柔らかな胸を揉みまくる。

「あぅぅうう、うぁ。あっ……あっ。ああはぁぁ。だめ、やめて、どうして」

 汗でぬめる乳房は淡い照明で照り輝き、輪郭が闇の中で淫蕩な稜線を浮かび上がらせる。

「ふう、ふぁ、んんあああぁ――っ」
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From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(5)