LHS廚さんの王道ハーレム(2)

701 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/11(火) 16:38

ほぼ、同時刻。

ここにも初めての快楽に飲み込まれた少女が一人。

「かふっ?!」

彼女はいつの間にか蔦のように自分に絡まっていく髪にまみれながら、
少し豪勢なベッドの中で喘ぐ。


最初は、医学書だった。
厳格な義父はその手の資料は家に持ち込まず、唯一あったのが、これから関わるNERVの中心たる
『チルドレン』関係のために購入した大量の医学書だった。

様々な角度で真っ二つにされた、女性器。 難しい漢字が判らない当時の彼女には
それがたった一つの情報源。


意味を何も知らなかった彼女は、自分の指を入れてみた。
当然乾いたところへの進入は、ただ痛いだけで、そこに対する興味を彼女から消失させた。

そして、数ヵ月後の一昨日。

彼女は濁り始めた液体の中で初めての性交を経験する。
相手は二人共女性だし、自分も女性。 ………勿論、あのカプセルの中にいたのは『彼』と『私』。
本当の経験では無いのだが、それでも。

彼女にはまさにカルチャーショックであり、今までの自分を十二分に破壊する情報だった。

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夕焼けとは違う赤い明かり、いかにも古い事がわかる木造の列車。

二人の金髪女性を土下座に近い形で緑色のシートに並べさせ、その間に自分が割り込む形で貪る。
向けられた二人のお尻に親指が、あそこと呼ぶ性器にに中指が入り、二人は獣のように歓喜する。

またある時はさっきまで見ていた筈の、金髪を二つのシニヨンに纏めた女性になって、
隣の『キョウコ』という女性と一緒に痛かった筈の股間を広げ、目の前の……『ユイ』という女性に
愛情を捧げる。 自分の意思で。

三人目の。多分『キョウコ』と呼ばれていた女性の時は、『ユイ』という女性が自分の前に座っていた。
何か不始末を隣の『メリーヌ』という人としたらしくて、体の中に何か振動するものを入れられ
喘いでいる。


そして、『ユイ』の股間には……彼女の…舐めるべき場所じゃないはずの性器を舐める自分が居た。
……ううん、違う。

私ならある筈の黒子が口元にない。

『ふふっ。キョウコもメリーヌも残念よねぇ。 カズミみたいに我慢していれば。
 ゲームって勝手に理由付けして慰めあわなければ、ちゃんと可愛がってあげたのに』


「おかあさん!!」

じぶんのさけびごえで、まゆみはめをさましました。


703 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/11(火) 18:44

「僕はいいよ! でも山岸さんは関係ないんだ! お願い、あけてよぉ……」

カプセルの非常ハッチを無駄だと知っていても叩く彼を見て。
その時言ってくれた台詞を知って。

私は、彼に恋をしてしまいました。

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あの日、私はデパートの6階にある、洞木さんに教えてもらった料理の本が多いという
本屋にいました。

15分ほどした頃。

大きな音と一緒にビルが沈み込み始め、周りにいた人は「また奴らだ!」と我先に逃げ出し、
それに恐怖した私は腰を抜かしてしまいました。


当然数分もすれば辺りに人は居なくなり、私は何かに縋りたくて、お財布に入っていた
お母さんが写っている最後の写真を取り出します。

それはお母さんが中心ではなくて。
小さい折り畳み椅子にシャギーが掛かった女性が座り、左側に私位の長さの金髪をした
女性(ネーム・プレートにはメリーヌとあります)、そして、右側には少し癖があるのか
頭に沿って広がったショートより少しだけ長い、栗色の髪の女性(キョウコという方らしいです)。

最後に、腰まである長くて艶のある黒髪の女性(プレートが見えませんが、この人が母でしょう)。


裏には私が写真のデータに添付してあったテキストから写したメモがあります。

「ネコ達とユイ。 2003・6・27」

これで判るのはおそらく椅子に座っているのがユイ、という人である事だけ。

でも、私にはたった一つ、母を想い出させる写真なのです。

704 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/11(火) 19:14

少しずつ冷めていくあの液体の中で、彼に願いました。

「私を抱きしめて、キスをしてください」

彼は、その通りにしてくれました。
そして、理解できないあの気持ちを植え込んで、更に私の気持ちを堅牢にしました。

そして、私の最後の願いを。

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紫色に白い目。
父の趣味では確か赤かったり白かったりするはずの角付きの頭。

『それ』を見た時に感じたもは、圧倒的なまでの恐怖と、相反する愛しさでした。

愛しさといっても、懐かしいというか、来て当たり前の人が来た、というか。
それがなぜか、信じられない位に切なく、愛しく感じられたんです。


窓を突き破って指がビルの中に入って、直ぐに出て行きます。
直後、出来上がったその穴からウエットスーツ姿のシンジさんが入ってきました。

「山岸さん?!」

その時初めて。

マリィさんそっくりな、でも彼女よりきつい性格……惣流さんが言っていた『仕事』がわかりました。

彼女も、そしてシンジさんもNERVの人で、おそらく彼女と違って。
EVAに乗って戦う、本当のチルドレンなのだ、と。

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本決まりですが、四人目はレイです。
そして今は(というか本作ではレイもエロシーン出せないと思いますが)名前のみとはいえ、
最後の一人登場。

一応……ほぼ公式なキャラクタですが、このサイトでも知ってる人……おられますかね?

(知ってる限り、彼女が出たSSは1シリーズのみです。)

では、アスカさんのエロシーンに次から戻ります。


709 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 01:30
湯船に入って20分。

僕自身体を洗うのは早いし、髪は洗った後体を洗って、一緒に流してしまうから
念入りにしても6分程で済んでしまう。

アスカは『ヒカリの匂いを消せ』って言ってたけどおちんちん以外に彼女の匂いは
染み付いてないはずだし。

僕がお風呂に入っている間、そのアスカは二度電話をしていた。

一度目はNERVの中だと思う。
リツコさんの名前が一度だけ聞こえたから。

二度目の電話は誰だかわからない。
ただ、明日の予定を聞いていたから、もしかしたら一晩ぶっ通しでヤッちやうのかな?

うわ、味を占めちゃったのかな、大きくなっていく……。



「シンジ、のぼせてない?」
「え、う、うん。 お湯はぬるい方が好きだからそれほど」
「そ、よかった。 入るわよ?」

は、はいってくるって!?

ざぶざぶと音を立て、慌てて出ようとする僕にアスカが懇願するように行った。


「『アタシが欲しい最高の我侭』って言ったでしょ……」

アスカがやろうとしている事が判った。

「ち、一寸待って!! お風呂場でする気なの!?」
「そ、正確にはそこにある椅子の上」

お風呂場のドアが開いて、どこも隠そうとしていない全裸のアスカが入って来る。
呼応して更に硬化していく。

「な、なんで」
「大した意味は無い……って言いたいんだけどさ、実はちゃんとした意味があるの。
 実はね、一度だけ、本当のパパとママが「ファック」……つまりHをしている所を見てるの。
 そのシュチュエーションが、これ」

何の変哲も無い椅子を指差す。

「あれを見た直後辺りかな? ママとパパのすれ違いが大きくなったのは」
「ジンクスとか、悪い発想とは思わないの?」

何をいまさら、と溜息をつく彼女。

「アタシにとって、たとえ幻想でも、愛を信じられるのってこれしかないのよ。
 これが原因でヒビが入ったなんて思いたくないし。 嫌?」

「嫌とかじゃなくて、一寸衛生的な心配……大丈夫かな。 だ、だって『傷口』を作るんだよ?」

ほけっと僕を見ていたアスカが急に真っ赤になった。

「ば、馬鹿!! あと一時間一寸しかないんだから、さっさとスルわよ!
 それに、初めてだけ、これに拘りたいだけで二回目はベッドでするんだから!」

何か、こう、色気の無い会話だなぁ、と思っていたら、アスカは僕を湯船の中に押し込み。
逆さまに……つまり、僕の顔にあそこを押し付ける形でじゃぷんと浸かった。

そのままではアスカが辛くなると思った僕は……やっぱり出てきた「イメージ」に従う事にした。

710 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 03:04
自分を布団代わりに使うのは初めてで。

「きゃ? ひゃふぅ!? な、なんで? こわ、こわいよぉ!!」

右の乳房を静かに掴んで、少し強めに触ってみる。

左手はお湯に浸かったアスカの裂け目にギリギリ届かないように。
でも、指を微妙に動かして水の流れを作る。
それが丁度、『アスカ』の上をお尻から少しだけ強く流れ、包皮が小さいせいで
ひょっこりと顔を出した……ヒカリより少し大きなクリトリスに当たるように仕向ける。

こうすればアスカもワザとしてる、なんていえない。
水の中で動かしているんだから、流れが出来るなんて当たり前だし。

僕自身は大したテクニックを使っている意識は無かったりするのに。
やってることは結構悪どい気もする。


アスカの体が急に水をかきわけ、立ち上がろうとする。

けど、僕が止めるよりも早く、水に足を取られて滑るように腰が一段落ちた。
勿論そこは、僕のおちんちんの上。

微妙に両手を使って、僕の上に落ちるスピードを調整しながら抱きとめる。

「きゃふぅ!!」
「び、吃驚した。 水の抵抗が無かったらぼくの潰れてたかも……。  アスカ?」

今度は別の意味で吃驚した。 体全体を僕に委ね、アスカはもう気絶していたから。

711 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 03:06


シンジの『気持ち』がこもった愛撫がはじめて怖い、と思った。
シンジの愛撫は『麻薬』なんてレベルじゃなかった。
なんて言ったらいいか。 シンジの態度と行動は信じていない『神の手』となってアタシを蝕んだ。


正直な話、シンジが与えてくれる快楽がこんなにアタシを溶かしてくれるとは、思わなかった。
あいつの手は、センサーみたいで、まずアタシの体を一通りなでるとそこから感じる所を
絞り込んでいく。 そして、一度ピンポイントで感じる所を見つけたら、そこを中心的に攻めて来る。
でも、そこが敏感になりすぎたり麻痺したみたいになったりすると、アタシがそれを伝えるよりも
早く、他のところに移ったり、その部分全体を愛撫して感覚が戻るように留意してくれる。

たちが悪いのは、一度覚えたらその性感帯を絶対に忘れてくれない事。



10分。 たった10分でアタシは自分ですら知らなかった性感帯を次々と暴かれた。

髪の毛の付け根。 くすぐったい筈のわき腹。 乳房からお腹に変わる辺り。



『シンジ君のアレは私にとって麻薬のような喜びだ』
本当の意味で、ヒカリの言っていた事がわかった気がするわ。


一寸だけ、ヒカリを出し抜いてシンジをアタシの物にしようって気もあった。
あの子だってその気はあった筈。

『アスカのこと忘れて! 忘れさせてぇ!』って言った事もあったし。


でも。 もう言えないよ。
シンジ以外の人に抱かれても、気持ちいいなんて絶対思えないって、変な自信ついちゃったもの。
変な薬でも使われたら別だけど。 ………薬?

あ、そうだ、ミサトに飲んでいいと言われたあれは…………要らないや。

アタシは最後の力を振り絞って上がると、椅子に座ってシンジを招いた。

「……頂戴。 それで貴方の色に染めて」


715 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 16:10

「なんか、嬉しいな」
「なにが?」

アスカの体のラインに沿って、舌を這わせていく。

さっき覚えた、快感のポイントに合わせて。
自分でも出来る指とは違って、舌にはまだ違和感があるみたい。

「下着の、花。 意味ちゃんとわかってくれたんだよね? 青は綾波の……でしょ?」
「御免ね。 あんなロマンチックな告白だったのに、判らなくて」

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マナが来る少し前のアスカの誕生日。
アスカの誕生日、という事で心が盛り上がった僕はアスカへの告白を試みた事があるんだ。


しゃれた台詞が書かれたラブレターなんて僕には出来ないから、デザイン形の学校に
行った事があるというサツキさんにデザインを協力してもらい、彼女が所属する技術三課の
皆さんと協力して作ったブローチをプレゼントする事に。

途中、その裏の意味――6月6日(僕の誕生花)『花言葉・熱愛』 のプレゼント――が
アオイさんにばれ、マヤさんとカエデさんが「ロマンチックぅ!」と大騒ぎ。

4人に協力を確約して貰う代わりに報酬としてグループでいいからデートの約束をされる始末だった。


(使徒戦役終結直後にこのデートは実行され、スキンシップの結果……ハーレムには加わらない。
 けど実質そのメンバーになって、それぞれ月一回づつ計四日、僕に生涯忠誠を誓った彼女達との
 関係がヒカリ達も承知の上で始まっちゃうんだけど。 これはまた別のお話………)



とにかく、結果は失敗。
EVAと加持さんの事意外に興味を全くと言っていい程持とうとしなかった彼女には
『花言葉』も『誕生花』も知識が全くなくて、単なるブローチのプレゼントになっちゃった。

716 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 17:53
デザイン形って何だ、私ってば。
デザイン系、ですね。訂正。

>>713 PDX.さん
>駅弁シンジ。
ふむ、シンジ『らしくなくて』面白いかも。
取り入れてみます。


718 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 20:00


それにしても。
アスカも髪の毛と違ってこっちの毛は金なのかぁ。
なんか、同じ金色でも花びらを包む産毛、って感じの僅かな陰毛だ。
ヒカリは白が強い金、アスカは黄色っぽい金。

ケンスケなら喜ぶかな……欲しいって、言うかな?
…………絶対に、あげないけど。 だってアスカは僕の物だもの。

包皮を円を書くようにまわして取り出し、触れるか触れないかの刺激を与えながら聞く。

「失敗どころか気付いても貰えなかった告白なんて…恥ずかしいから、協力してくれた四人には
 口止めしたのに。 どうやって知ったの? 教えてくれないかな………もしかして」

一息で言い切ると、アスカの下腹部に生えたヘアを唇で挟み、ちょんちょんと引っ張る。
痛さ半分、こそばゆさ半分の状態に追い込んでいく。
そして、慣らすためにぬかるんだアスカに小指を入れ、前後に回しながら押し込む。

「マリ……ひんっ…イて子がいるの。 博士号取る、為にアタシが通っていただい、くに来たの。
 アメリカ支、部所属のっ、アタ、シ達、とはっ、違って、本、当の、テストパイロットとしての
 戦えないチルドレ、ンなの。 あんまりいい奴、って訳じゃないけど、誕生日の事話したら。
 『相変わらずMr.加持とEVA以外の事には素晴らしいまでの鈍感さですわ♪』って」

途中で声が思いっきり乱れたのは、小指を抜いて、舌を一気に届くところまで突きこんだから。
ヒカリにこれをやったときは気絶しちゃったのに、耐えれるだ。

何だろ、本当に、わくわくする。

えっと、確か、この辺りに……。
舌の下を通すようにしながらアスカの膣内、『ざらざら』を見つけてゆっくりとそこを撫でる。
舌自体は先端で豆の周囲、触れるか触れないかの刺激を与えていった。

719 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/12(水) 22:43
さすがのアスカも今度は耐えられなかった。
目を見開いて、丁度お風呂場の蛍光灯を直視している。
両手は僕の肩をそれぞれ掴み、戻れなくなってしまったのか、と思えた。

「みゃやくふぅゅう、しゃきやふぁから、きひすぎゃるみゃやくふぅゅう」

え?

一分ほどした後、変わりすぎたアスカが帰ってきた。
とろんとした瞳、恍惚とした表情、気持ち良過ぎるよと訴える妖艶な笑みが広がる。

「はぁああああ……」

アスカは信じられない位にゆっくりと腰をあげた。


そして。

「うぶっ、ぐ、ふぅぅ?!」

アスカはまるで白痴のように、僕を道具としか思っていないように。
僕の口に開ききった陰唇を押し付け、淫らに踊りだす。

「ひゃは、ふん! しゅごいよシン!? こんなに、きぃぃちいぃらんれ、とまらら、よぉ!!」

ヤケになった僕は、アスカに思いつく限り、出来うる限りの反抗をして見せた。

菊花に親指を入れ、残り四本と一緒に縦横無尽に弄くり続けた。
もう片方の中指と薬指で限界まで開き、見える範囲にだけ限定して嘗め尽くす。

時々しなやかに体を曲げ、彼女にとって極めて苦しい筈の姿勢でキスを求めるので
それにも応じた。
ただ、キスする度に、直前まですすっては飲んでいるアスカ自身の陰液を口移しし、
吐いたりしたらキスをしない、と決めた。

最初の一,二回は拒否したアスカが、最後の方では口に含んでない状態でも必死に
僕の中の唾液を吸い込もうとすらするようになっていった。


それが何分程続いたのか。 アスカが三回イッたのは覚えている。



我慢比べは僕の負け。 僕の方が我慢できなくなった。
アスカの真下にある椅子にリンボー・ダンスの要領で座った僕は、アスカの腰を引き寄せて
まずおちんちんをおあそこに押し当てた。

あれ程きつい『踊り』を踊ったのに、ふらふらになったアスカの瞳には意思が感じられて。

頷いて、『欲しいよ』と言ったのを確認してから、微妙に力を抜く。
アスカの中に、一定のスピードで一気に僕のが滑り込んだ。

アスカは僕にしがみ付き、ドイツ語と『シンジ』が混じった言葉を叫ぶ。

それは、彼女が生まれかわって最初に使った言葉。
『痛いけど嬉しいの、シンジ、大好き!本当にアタシを染めて!』と叫んだのは少し後に知った。


725 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 01:10
一応、彼女に付いて書いた方が良いと思いますので。
設定より抜粋すると、大体こういう子です。

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「マリイ・ビンセンス」

アメリカ生まれ、14歳
アメリカ支部所属。 『規格外の適格者』と呼ばれる。

れっきとしたチルドレンではあるが、戦闘には参加せず、EVAの開発補助が
主な仕事。 博士号を持つ科学者でもある。

口調は丁寧で柔らかではあるが、話す内容は信じられない程に慇懃無礼。

一人称は「わたくし」。


730 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 13:09
>某すれ。

ご意見感謝。
そして昼休みに更新する私。

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『女が純潔を奪われる時は痛いもの』

痛い。
確かにこれは痛いわ。
雑誌の体験集なんかで言う通り、『甘い痛み』とは感じるけど、痛いものは痛い。
二ヶ月前、本当の意味でシンジの事を同僚としか考えていなかったアタシだったら殲滅してるわ。

「どうして?」

あ、口に出してた?

「今は、違うの?」

今は確実に違う、といえるけどね。
シンジを恋愛対象、とは思ってなかったもの。 出会った頃は。

「病院から帰ってる途中の話でヒカリは、修学旅行から帰ってきたら僕とアスカは
 『恋のスタートラインを』二人で踏み出したばかりだと思ってたわ。って」

スタートライン、って……。
信頼はしたわ。「コイツならアタシの背中、守らせてあげる」って思えたから。
でも、いきなりそれで惚れた腫れたの話になったら『男友達』なんて出来ないわよ。
アタシは加持さん一筋だったんだし。

それとも、アタシがそんな見境ない、惚れっぽい女のほうが、よかった?


「ちょっと嫌かな。 でも、何でそれが代わったの? 恋愛の対象に」


………ちょっと待て。
ア・ン・タ・が! 告白したんでしょうが!
アタシがあんなに恥ずかしくて、悔しい思いをしたって言うのに!!

「悔しい……って、ちょ、ちょっと痛いよアスカ?!」


アタシだって痛い! 体をよじったから傷が開いた気がするし。

……さっき言ったでしょ? マリイって子が知り合いにいるって!
高笑いするタイプで、アタシよりも感じ悪い子だって!

「う、うん でも、高笑いは聞いてな」

揚げ足取らない! ちゃんと説明するから!

「は、はい」

えっとね。
年明け直後、アイツに電話したのよ。 一応友達だし。
で、アイツに『一人身で寂しいでしょ?』ってからかったらさ………。

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『相変わらず可笑しいですわ。わたくし達は子供ですのよ? 出会いはこれからもあると言うのに。
 まぁ貴女はMR.加持に病的に執着していらっしゃいますから、気にならない、と言うお気持ちは
 少しだけわかりますけど。 彼以外の男性が寄り付かない、と言うのも悲しいですわよ?』
「うっさいわね!! アンタと違ってちゃんとアタシには加持さん以外の人も男友達いるわよ」
『奇特な人がMR.加持以外にもいることをわたくし、初めて知りましたわ。 大人の方?』
「アンタも資料で見たことあるはずよ、サード・チルドレン。 アイツ、アタシの事になると結構
 マメに、親身になってくれてさ。 誕生パーティー開いてくれたし、テレながらプレゼントも
 くれたし。 今ここにあるわ。 ジキタリスのブローチ」

『ジキタリス? 確か……。
 なるほど、確かに貴女が威張るだけの事はありますわ。
 MR.加持には効かない色香も、彼には効いたようですわね? 予備の方、と言う訳ですか?』
「な!? シンジはそんな奴じゃないわよ!? アタシ、アイツにはそんな」

『相変わらずMr.加持とEVA以外の事には素晴らしいまでの鈍感さですわ♪』
「なにが」
『ジキタリス、あれは6月6日の誕生花です。 ちなみに知らないかも知れないので言いますけど、
 彼の誕生日も6月6日。

 それと、ジキタリスの花言葉の一つに『熱愛』がありますの。彼なりの告白のようですわね?』

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731 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 17:50

以前言ったとおり、鋼鉄はやってませんので。
間違いあったら『アナザー』って事でスルー宜しく。

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その直後よ。 あのマナの騒動があったのは。

なんだかんだで、あの湖畔に付き合ったとき、そして、シンジに抱きついた時。
『代わりになってあげる』って言ったのは本気だったよ。

加持さんの事、すっかり忘れてたって言うわけじゃない。
でも、今考えればあの時かな。

シンジの事を『男性』として意識し始めたのって。 まだ恋愛じゃ、なかったけど。

「え?」

アタシってさ、加持さんに振られたわけじゃなかったから。

ヒカリ程じゃないけど、アタシも潔癖なところあるし。
シンジの事好きになり始めてるかもしれないからって加持さんの事忘れる、なんて出来なかったの。
その時は、アタシの中でまだ二人は同列に並んだだけだと思っていたから。

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で、振られるかもしれないって予感はあったけど、加持さんにデートを申し込んだの。
加持さん、知り合いの用事で京都に行く用事があったみたいだった。
でも。 アタシの気持ちに気付いてくれたのかな。



それで、レストランから出た後、丁度真向かいにあったホテルに連れ込もうとしたの。
加持さんが抱いてくれるなら、それが一回限りの事でもいい。
アタシに振り向いてくれるのならそれも嬉しかったけど。
でも。 加持さんは道路とホテルの境目から先に入ってくれなかった。



『アスカにとっての俺は父親だと思っている。今も、そしてこれからもそれは変わらない』
『どうしてですか!? ミサトが居るからですか?!」
『言いたくないが、そうだ。それに、シンジ君を失ってからでは遅いんだぞ』
『どうしてここでシンジが出てくるんですか?!』
『霧島さんの代わりになってあげるんだろう?』

ずるいって思った。
確かにアタシはそう言った。
本心からそう思って、言った。

でも。 ここで言わなくてもいいじゃない、って思った。


そして、アタシは加持さんの元から逃げ出した。
帰る所は、もう一つしかなかった。

ずるいと思ったけど。
シンジニスガリタカッタ。


でも、シンジは。
あの日、アタシを忘れようとしてた。

732 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 19:16

「それで、ね? それからはどんどんシンジの事気に……」

Hになっていく自分を正当化したかったのか。
自分が僕のことを好きになった事を再認識したかったのか。

とにかく、アスカは忘れてる。
僕はもう我慢できないんだ。

「ふむっ」

アスカの口を口で塞ぎ、両手をそれぞれの尻たぶに引っ掛けて。
アスカを僕の腰に叩き付けるようにがしがしと動かす。

「ふ!? ふぎょ、まっ」

待たない。

だって、今の僕は絶好調なんだだもの。 それにアスカが欲しくて、たまらないし。

説明はもう要らない、と思ったのか、それとも諦めたのか。
僕にしがみ付いて。 目を瞑って。 痛みに耐えてくれた。

大急ぎで僕のものの全体ににアスカのぬめりをつかせてから。
円運動に切り替える。

ヒカリの時はただつき込むだけで、痛みがなくなるまで時間がかかった筈。
でも、今の僕は違う。

痛みがアスカの顔に出るたびに。 円運動を押さえ、胸に歯を立て、痛みが他に向くように。
キスをして、乳首を少し強めにもみつぶして、お尻を両手で割り開いてアスカの羞恥心を
引っ張り出す。

「やら?!」

仰け反ったとき頭を打たないように、浴槽に背中を預けられるように。

「なんれ! ひか、 いっかいめ、 いたいらけって、 ……ったの、に!!」

がむしゃらだった初めてとは比べ物にならない位の「余裕」がある。
アスカの態度が、視線が、嬌声が、僕を酔わせてくれる。

その『酔い』を熟練のテクニシャンのように楽しんでいた。

「…………! い、いっちゃうよぉ!」

アスカのナカがぎゅっと締まって、それが真実だということを教えてくれる。
でも、それで止めてあげないし、僕にはまだ十分な余裕がある。

僕は繋がったアスカをそのままに立ち上がり、お風呂を止めて部屋に戻る。

「こ、こん、な、おうぅん、やだ、こわいよぉ」

ゆっくりと、でも上下の振動幅は大きくしながら。
僕の部屋にはいって。

襖は閉めなかった。

もうすぐヒカリが帰って来るから。

「きゃふぅ!!」
「二回目、だね」

733 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 20:13

アスカは餌付けされる雛のように。
僕の与える快楽を待っている。

その期待にはこたえなきゃ。

ためらわず、余裕がある僕のを引き抜く。

「やら、ぬいちゃ、やらぁ!!」

プライドも何もかもかなぐり捨て、淫らにアスカは僕のをねだる。
それも、僕のを求めている事が、嬉しい。

僕はごろん、と横になって、そそり立つものをアスカに見せ付けた。
アスカはそれから目を逸らそうとしない。 ただ、それしか無いように。

「好きにして、いいよ?」
「いいの? いれて、いいの?」
「うん」

アスカはいそいそと僕にまたがって、たった数時間で熟れ切ってしまった淫らな果実に飲み込ませる。

手をつき易いように立ててあげた膝にそれぞれの手をあてて。
必死になって腰を上げ下げする。
自分が求める快楽以外の全てを忘れたように。

「これ、これなのぉ! アタシ、これの虜になったのぉ!!」


……一寸嫌だ。
僕は気持ちいいけど、僕は肉バイブじゃないから。
何時もの僕じゃ信じられない位の力でアスカの跳ねる腰を押さえ込む。


「やだぁ。 なんでとめるのぉ」

顔から出る全ての液体を僕の胸にたらしながら、僕にねだるアスカ。
トウジが見たら、見ただけで出しちゃうんじゃないかな。

でも、この表情も、僕だけのもの。


「たまんない、はぅっ」
「僕は、楽しくないよ、アスカ」
「それ、はぅぅっっ、なに、すれ、いい?」

「ヒカリの、見てたんでしょう?」


それだけで納得したアスカは体全体で「僕に抱かれる事」の嬉しさを表現してくれる。

必死に中の僕を絞めてくれる。
僕に抱きついて、乳房を、乳首を僕にこすり付けて、恍惚の表情を見せ付けてくれる。
あの時僕に付けたキスマークが薄くなっているのに気付いて、胸板にキスマークをつける。

それと同じように、僕のキスマークを胸に付けてと懇願する。

その懇願を受けるたびに、腰の動きを止めさせて、痛みが残るくらいに強く付けてあげた。
心臓の真上の辺りに、ヒカリにも付けたうなじに、いくつも付けた。
その一つ一つにアスカは獣の声を上げて答える。

「おうっ、アタシ、アタシの、全て、しんじの、もの、に、なちゃうっ」

「……んっ」

絶え間なく動くアスカの動きに僕も限界を突破しちゃった。

さっきまでの僕とは、自分でも判るほどに乱暴に。
バックに変えて、精一杯力を込めて叩きつける。

「シンジ、しんじ、イキそうなんでしょ、注いで、アタシの中に注いでぇ!!」
「くぅっ!」

彼女の三回目のエクスタシーに合わせて、子宮の入り口に擦り付けるように注ぎ込む。

アスカは、あつい、あつい、とうわ言をあげ、僕の飛沫を味わっていた。


737 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 22:49

ふふん、ふふふん♪

スキップするなんて何年ぶりだろう。
エレベーターが止まった瞬間、リズムをとって足を進めるたびに。
ぴちゃぴちゃと僅かの振動に耐えられなかった雫が落ちる。


『葛城』と入ったプレート。


家を出てからここに来るまで、私が覚えているのは目的地を示すこれだけ。
高まりっ放しの本能を押さえ込むには、もう少し『ごはん』が必要。
産地絶対指定、味覚、嗅覚、触覚、視覚。 あらゆる感覚を恍惚とさせる白いごはん。

それがここにあるの。




チャイムを押す。

これが最後の関門。
これさえ越えれば、この後理性の枷を働かせる必要はなくなるの。
私の手は、既にスカートに続くボタンを外し始めていた。
彼の話では、このマンションはこの部屋しか使われていないそうだから。
見える範囲に覗ける場所がないのを確認してから、すとんと落とす。


二回目のチャイム。

通学かばんと一緒に持ってきた体操着を入れたバッグの手提げの間に挟み、
ブラウスのボタンもいそいそと外す。
リボンは下着と一緒にドアの向こう。


三回目のチャイムを二回。

ブラウスも手提げの間。
今の私が身に付けているのは内側が変色した靴下と学校指定の革靴。
後は滴る愛液と淫靡な雰囲気。 それだけ。


四回目のチャイムを押す前に。




空気音と一緒にドアが開く。

そこにいたのは鏡。 『未来の自分の姿』が見える鏡。

幾つもの赤い痣が出来上がり、白く『ごはん』がコーティングされ、さらに体
中に『ごはんつぶ』を纏わり付かせ、鈴原達が嗅いだら私も彼女も欲しくない『ごはん』を
出し続けるであろう状態の彼女。

間も無く私もこうなるんだと実感して、滴る雫が更に増える。



私は微笑んで一言。 「どう? 美味しかった?」
彼女も微笑んで。  「とっても」

それ以は何も言わず。
私は家に入り、ドアは閉まり、ひと時の狂気を現実から隔離した。


739 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/13(木) 22:56
はう、漏れがありました。

白く『ごはん』がコーティングされ

白く『ごはん』がコーティングされ、雫となって落ちるあそこ

それ以は何も言わず。

それ以上は二人とも何も言わず。


レスの無駄づかい、最近多いなぁ……。


741 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/14(金) 20:06

月曜日の昼休み。


アスカさんと洞木さんが完全に起きる努力を放棄し、机に身を投げ出している。
目の前の碇君謹製のお弁当にも手をつけないのに、話し合いだけはきっちりしている。

内容は、よく判らない。


『何で二人掛りでやったのに、搾り取ってやろうとしたのに、何で平気なのよシンジは』
『委員長なのに、居眠りで叱られるなんて、屈辱よ』
『あの強さは底無しなのかな、シンジ』
『と言うより出す回数が違うのよ。 ヒカリ昨日何回?』
『記憶では4回。 アスカは?』
『ヒカリが戻って来るまでは3回。 二人掛りでやった時は2回……』


疑問は聞いた方が好い、と碇君が前に言っていた。
聞いてみよう。



「アスカさん」

視線だけを私に向け なーにぃ、と彼女はだらしなく答える。

「碇君が出す回数って、何?」


ざわざわしていた教室が信じられない位に静まり返った。
息をする音や衣擦れすら聞こえなくて、耳鳴りが少しし始める。


上ずった声で洞木さん。

「もしかして、綾波さん、フランス語、わかるの?」
「まだ話せない。 けど、聞き取りは赤木博士が太鼓判」

血管が破裂したみたいに二人の顔が真っ赤になった。


答えをくれたのは、丁度お手洗いから帰ってきた碇君。

「実はね綾波。 昨日ヒカリが泊まりに来たんだ。 で、三人で徹夜ポーカーをやってたんだ。
 回数って言うのは、零点になったこと。
 点数棒を使って得点管理していたから。 箱が空になった回数の事なんだよ」

点数棒。 三佐がノート端末の中にインストールしていた『麻雀』と言うゲームをした時に
よく言っていた言葉。

「点数棒を『出して』箱が空になる。 三佐が言ってた。
 私にとってそれはとても屈辱な事だって……納得」


一斉に「なんだぁ」とか、「惣流は、かのじょはそんな事」とか聞こえ始めた。
全体的に不満げなのは何故?



「それともう一つ。 碇君と洞木さんは何時、お互いを呼び捨てにするようになったの?」

引き攣った笑みを見せた碇君の真後ろで、皆が一斉に私に向け親指を立てた。

ポーズの意味を考えると。 私がなにかいい事をしたらしい。
何だろう。


これにも碇君が答えをくれた。

「彼女と僕が、望んだから」

洞木さんはとても嬉しそうだった。
更に赤さが増した顔は、しばらく元に戻らなかったけど。


……私も名前で、呼んでもらおう。


744 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/14(金) 22:18
>>741 PDX.さん

>いきなり月曜日。

いえいえ、まだお泊り一日目が終わっただけですし。

レリエル襲来の時間を土曜日のお昼。
初号機が食い破って『誕生』したのが日曜の早朝。

レイVSヒカリが日曜午後四時頃、と設定してました。


だから。 二日目がまだ(麦。


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「あれ?」

シンジさんの後ろにいるのは確か……マリイさん?
貴女は今アメリカにいる筈ではなかったんですか?

あ、そうですか。 シンジさんにフランス語を翻訳してあげたんですね。
私が出来ればよかったんですが。
私は全く駄目なので……一寸嫉妬してしまいます。


「とととところでシンジ、アンタ何故フランス」

あ、アスカさん、彼女にそんな事言うのは蜂の巣を。
彼女は自分の働きを無視されるのを何より嫌われるんですから。

「わたくしが翻訳してさしあげたのですわ」

アスカさんは彼女の方を向いて、驚かれて。
大声で、叫ばれました。

「[触角デコ娘]! な、何でアンタがここにいるのよ!」
「相変わらず、無礼なあだ名ですわ。 『---』って言っていいんですのよ?」
「はうっ」

多分、このままではみんな混乱したままなので、私が勇気を出す事にします。
そのまま二つの嵐が待つ黒板側のドアに近づいて。

「御久しぶりです、マリイさん。 直接の再会はたしか一年ぶりですね」
「……お久しぶりですわ、山岸さん。 これから一緒に学ぶ事になりましたの。

 貴女がいると心地よい学園「一寸待ちなさいよ!何でアンタがここに転入するのよ!」

 ……生活が送れますわ。 失礼な人もおりますけど、我慢できる仲ですし」

知りませんでした。
惣流さんもマリイさんとお知り合いだったんですか。


「さて、まずアスカさんにお答えしましょう。 無視するな、って叫ばれるのは嫌ですので。
 アメリカ第一支部から本日付で日本の本部に転勤しましたの。

 本部のEVAが多くなったからテストパイロットが必要ですもの。
 修理が巧くいったか調べる時とか、今までのように連日本部泊り込みはお嫌でしょう?
 これからは私があなた方四人の代わりにやる事になるんですの」

『四人?』

そこで突然話に割り込んでくる相田さん。
彼は苦手です。 気付かれないと思っているのか写真を何度も撮ってくるんですもの。

秘密に気付かれたら、嫌です。


「おお!! 貴女もNERV関係者なんですかぁ!?」


お二人も彼の態度には露骨に嫌な顔を取ってます。
一瞬で雰囲気が変わったのを気付かれていないんでしょうか……。

「何ですの? この欲望むき出しの下品な方は」
「二馬鹿の一人・相田ケンスケ。 チルドレンになりたいと公言する……カメラ馬鹿」


アスカさんの声に彼女は不思議な顔に。
その理由は彼女自身からすぐに明らかにされました。


「参号機のチルドレンはもう決まってますわよ? どなたなのか、私にはまだ知らされてません。
 けど女性のかたと聞いていますから彼ではありませんわ。

 それに、最近のテーマは人道的観点から『出来る限りの無人操作』へ移ってますもの。
 現行の4機はともかく、伍号機以降はラジコンのような無人操作の機体にな………
 何故、この人は泣いてらっしゃいますの?」


754 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/15(土) 21:18

>>751 
>『あだ名』

そですね。 イメージの統一の為にも
これからはコースケさんのCGを基本イメージとして書いてきます。

という訳で……コースケさんもそれでよろしくお願いしますね。


それともう一つ。
今日は久しぶりに鬱です。
一寸やそっとではどうにもならないくらいに深い鬱です。
更新ペース、落ちるかもしれません。 確実に。

一寸前に、私もあそことひと悶着ありましたが、こうなるとは思ってませんでした。
なんだかなぁ……。

※ 事情を知りたい方は、私のハンドルが意味するスレに行ってください。

-----------------------------------------------------

「わたしが、あのロボットの、パイロットですか?」
「実はね、一昨日貴女が初号機……シンジ君の動かしていたあの紫の機体……。
 あの機体にあなたが乗った時、まったく拒否反応が出なかったの。
 本来なら脱出の時動きが鈍くなる筈なのに。つまり、貴女に素質が有るとしか思えないの」

これは欺瞞ね。


彼女の母親はユイさんのペット。
SEELの老人達も知らない。 これで初号機、弐号機、参号機はコアごと彼女のもの。
手違いでサード・インパクトが初号機以外をヨリシロにして起こされたとしても、
キョウコさんとメリーナさん、カズミさん。 忠実な『猫』は御主人様を裏切らない。

間違いなく三人は『誰のコアが選ばれたとしても、世界の再構成の権利を彼女に差し出す』。
三人には世界がどうなろうとどうでもいいと言う発想すら無いかもしれない。

あの三人にとって、それ以上の価値が、ユイさんにあるんですもの。


757 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/16(日) 09:32
本作のなかで。


ハーレム入りの理由の一つに本気の(?)一目惚れ、を設定してみたいなぁ……という事で。
もろ安直な気もしますが。


--------------------------------------------------------------------

その要請に、一晩の猶予を貰った私は。
シンジさん達の家で行われた歓迎会に参加しました。



「それでは、山岸はんとビンセ「マリイでいいですわ」……マリイはんの歓迎会を祝って」

皆さんがグラスを取って、顔の前にかかげて。

「「「かんぱーい!!」」」


「飲まなきゃやってられっかぁー!!」
「ホンマにやりたかったんやな、パイロット」
「僕は人を傷付けたくないから、やりたく無いのに……」


「あ、そう言えばミナツへの見舞い、感謝しとるで」
「僕こそ御免。 最近まで怖くて行けなかったのは悪いと」
「まぁまぁ。 惣流も委員長もアリガトな、センセと一緒に来てくれて」
「「いいえぇ」」


「なぁ、何時の間にここまで飼いならしてしもうたんや?(ひそひそ)」
「それが、僕にも……仲良く慣れたのは幸運だったとしか……(ひそひそ)」


「あれ、どうしたのマリイさん。 怖い顔して」
「失礼いたしますわ三佐。 私、負けられませんの」


とことこ……どすっ。


「何でアンタまでここに来るのよ」
「わたくし、彼の資料写真に一目惚れ、ですわ。 日本赴任を承諾したのもそれが理由です。
 その気持ちは、今日彼を見て知って、更に大きく、強くなりました。 ……嬉しいですわ♪」
「はぁ!? 冗談は」
「恋愛の切欠としてはいけませんの? 一目惚れは」

「本気のようですね。 私、負けませんよ?」
「リードされてしまってるようですが、わたくしも負けませんわよ? アスカ、それと洞木さん」



「「「また碇か!!」」」
「僕のどこがいいの……?」
「やかましい!! この『転校生キラー』!!」


そんな会話が、ひたすらにお酒を飲む私のまわりで聞こえました。
はじめてのお酒のあじは、よく判りませんでした。
苦かった、としか。


760 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/16(日) 17:20

>鬱

なんかさら荒れたな今日……。>某すれ

本調子とはまだいえない状態ですが。 

まぁ、私は謝る事が出来たし。 それでいい事にしましょう。
気分入れ替えてがんばります。

---------------------------------------------------


私が目を覚ました時、殆どの人はもう帰られてしまった後のようでした。
私を起こしてくれたのは確か、葛城ミサトさん。 シンジさんの保護者の方です。

「大丈夫?」
「あ、はい。 少し、悪酔いしてしまったようです」

彼女は非常に申し訳ない、と言う表情をしています。
目の前にはカクテルの缶が5個。 飲みすぎたようです。

「御免なさいね。 あなたも巻き込んでしまって」
「あの、飲んだのは私の意志」
「それだけじゃないの。 貴女がヤケ飲みした理由……それにも私は関与しているのよ」

なるほど……そう言う訳でもあったんですか。 護衛者のかた、なんですね?


「えっと、私達、最後に残った鈴原君達を車で送って」
「いいんですか? 飲酒してたんじゃ?」
「俺が運転するから大丈夫だよ。 俺は加持リョウジ。こいつの恋人で同僚だ。
 それで、よければ送るけど……一緒に帰るかい?」

「それは止めた方がよろしいですわ」

加持さんの真後ろからマリイさんがやって来ました。
彼女の後ろにいる鈴原さんと相田さん、綾波さんは、帰り支度を終えてしまっています。

そんな三人の間を、碇さんと洞木さんが後片付けをしながら右往左往。
アスカさんは……シャンパンのビンを抱きしめてソファーでお休み中です。


「正直な所、彼女は今日、この家にお泊めした方がよろしいかと。
 かなり酷く酔われてますので。 今日、お父様はお帰りにならないのでしょう?」


え?  私はそんな事言った覚えは無いですが。

話が変に進んでいます。

どうしてそうなるのかを理解できずに動揺し始めた私の前で。
彼女は、そんな私の前に片膝をつき、カードが入るくらいの封筒を渡してくれました。

「わたくしのホテルの住所と携帯電話のテレホン・ナンバーです。
 何かあったらお電話下さいな。 何時でもお待ちしていますわ」

それでは、と恭しく私とシンジさんに一礼して。

鈴原さん達を連れて……と言うより率いて、颯爽と出て行かれました。
唇を『頑張って下さいな』と動かし、一つwinkをしながら。

------------------------------------------------------

「よかったの? 告白したのに」

「このチャンスを告白に利用できるかどうか……それは彼女しだいですわ。
 お塩を敵に送る、と言う日本の逸話。 わたくしは好きですの。 それに、今の仕事を無視して
 せまっていい答えが得られる程、わたくしが彼を知ってる程…彼はわたくしの事を知りませんもの」

「成る程な。 じゃ、俺達も彼女にチャンスをあげよう」

エントリープラグの中で二人が交わした『約束』を三人は知らなかった。
そして、彼女がした悪戯が意味を成してしまう事になる。


762 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/16(日) 23:31
「シンジ、今日は頑張ったから久しぶりに栄誉を与えるわ!」
「な、なに?」
「山岸さん、シャワーだけで済ませてしまったの、それで」
「そ、それで?」
「アンタに茹で立てになって欲しいのよ、アタシ達より先に」
「?」
「シンジの匂いが付いたお湯にアスカと二人、浸かって見たいなぁ、って」
「ふふ、真っ赤になった真っ赤になった♪」

-------------------------------------------------------------------

「マリイさんも、なの? 僕のなにが良いのかな……」

さっきは吃驚した。
本心からの、混じりっけなしの告白だった

確かに、今日のお昼の出来事から想像できる事は出来るけど……。




『さっきからアスカとヒカリ、何言ってるんだろ? あ、ミリイさん、此処が僕らのクラス……?』
『「貴方とヒカリさんと言う方とアスカが『何回出した』」、って言う話をなさってますわ。
 わたくしも、知りたいですわ? 何を出したんですの?』

彼女は僕に寄り添うように顔を近づける。 アスカより少し深みのある青い瞳を潤ませながら。
今の僕はそのひと仕草だけで、彼女の『弱い所』を見抜けた気がした。

多分鎖骨の辺りをそっと撫でるだけでとろけるように甘く啼いてくれ、って違う!!


『あ、いや、それは後で説明、します。 そ、それで、とりあえず、翻訳、あ、有難う』
『では報酬を下さいな』

ちゅっ。

『……!!』
『くすっ。 本当に、可愛らしい所もある方なんですね? ますます……嬉しいですわ。
 それでは、説明しながらで良いですから、わたくしを皆さんに紹介して下さいな…………』

いきなり、唇に、キスされた。 頭を抱きしめられながら。


『さ、さぁ』

さっきと違って照れ臭そうな瞳をむけるマリイさんが……欲しいと思った。 好きになった。
何で、何で僕はこんなに、それも沢山の女性を求めるようになったんだ?! これじゃ僕は…。


とんとん


「あ、はい、アスカ?」
「私です。 マユミです。 少し、宜しいですか?」

マユミさんは控えめで……。

「遠慮なんかしなくていいよ? 入って来て」


彼女の事だから、アスカが好む漫画じゃなくて僕の戸棚にある小説を借りにきたのか、と思った。
パーティーの片づけをしている時、『部屋に入っていいですか?』って聞いていたから。

するするっ、という音が二度響く。


「えっと何か気に入ったほん……!!!」

振り返った僕の前にいたのは、シーツだけを纏った、明らかに全裸とわかる彼女で。

「シンジさん。 あの時の約束です。 一度でいいですから抱いてください」

彼女のほほを涙が伝って。 僕はまた『僕』になった。


「僕は、一度だけなんかで終わらせたくない。 ずっとマユミが、欲しい」


764 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/17(月) 14:58

「このお風呂じゃ二人しては無理、だったかぁ」
「でも、私からでよかったの?」
「アタシには幾らでもチャンス、あるもの」
「あはははははは……はぁ。 で、どうだった?」
「やっぱり行ったわ。 それもシーツ一枚」
「うわ、アスカと違っておしとやかなのに。 大胆」
「悪かったわね、あんなのが似合う女で。 それで、いつ踏み込む?」
「最初の一回だけは待ってあげよ?」
「でも、あと少ししたら上がろうよ。お湯じゃなくてものぼせちゃうもの」

------------------------------------------------------------------

「直接、見せてくれないの?」
「ひゃ、ひゃですっ、こんなっ! はしたない、わたしっ!」


ヒカリともアスカと違う、別の女性なんだなぁ、と思う反応。

アスカは全てに自信がありありとあって、僕の視線に何時も自分の裸を入れるようにする時がある。
体も精一杯広げ、今自分が重点的に刺激して欲しい所を僕に無言で強調する癖がある。
僕に支配されるのがお気に入りで、全体的にバックで愛撫されたり抱かれたりするのが好き。


一方ヒカリは何時も僕の体にしがみ付く。 体をみられるのが嫌なんじゃ無くて、
触れ合う事で感じる僕の体温を体全体で求めて。 とにかく体が触れている事を喜んでいるんだ。
だから、正面から抱きしめてると僕の片足を挟んで、あそこを僕の太股にこすりつけてくる。


いま抱いているマユミは多分、快感が強くなると体を丸めてしまうタイプ。
緊張してガチガチだった肌が、柔らかくなった頃には下半身が正座をしている様にくるくるっと
僕にお尻を向けながら丸まっている。 でも、上半身は僕の方へ振り返り

「キス、してくださぁぃ」

必死にキスをねだって来る。


自分の中につけて来た小さい火が、一気に炎になってしまった事に戸惑いのなかに。

自分が「碇シンジ」に抱かれているのに喜び。
自分がそれに素直に反応しているのに、僕に何も出来ない事に怒り。
自分を抱いている僕が女を抱く事に慣れきっている事に気付いて悲しんで。

諦めとは正反対の理由で抱かれる事を『楽しもう』としている。



マイナス思考を振り切ろうとする精一杯の強がりが、可愛い。


769 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/18(火) 00:51
>>767 続き。

で。

『エロシーンはあっても何人ものおなごが絡むのは無いやないか!
 HASと3人いるんだからやらんかい!』と言いたかった方々。

ほん、とーにお待たせしました(滝汗。
いよいよです。
はい。

--------------------------------------------------------

彼女は乱れた。

「あふぁっ……」

僕自身が愛撫と思っていない事にすら。

「ひん?!」

今、胡坐を書いた僕の目の前で、僕に『刻印』として何時ものマークを刻む。
心臓の真上にある濃いキスマークを刻み疲れた彼女は、何時もの冷静さをかなぐり捨て。
たった一本だけ膣に入った僕の中指に狂ったように腰を打ち付けている。


「きゃふ、はふぅ?! 嫌、いやだ、いきます!いきますぅ!!」


一番奥に入った瞬間、僕のほうも中指をGスポットに限界まで近づけ、
折り曲げるように指を振動させながら親指で豆を押しつぶした。

歓喜の涙を流し、赤ちゃんのように胸に執着していた僕をぎゅっと抱きしめ。

「私は、マユミは貴方の女! 貴方だけに忠実な、貴方だけのものですぅ!!」


背筋をぴぃん、と仰け反らせる。

一拍置いて。 真っ赤になった体を僕に押し付けるようにしなだれかかった瞬間。


「やっほ! シンジ、今日も来たわよ♪」
「お邪魔します。 取り合えず山岸さんに休んで………あ」

ふすまが開いて。 僕の『女』達が入ってきて。
固まった。



「あ、あの、もしかして。 私達の事知らないうえに」
「初体験も、まだ?」

こくり。


マユミが頷くのと一緒にひそひそ声になっていない話し声が響く。

「ど、どーしよヒカリ?」
「だ、だってあんなに大きな声だからてっきり」
「そりゃあヒカリはあんなに声大きかったし、アタシもどっちかと言えばそうだし」
「え?! 私ってそんなに声大きいの?」
「うん。 だって雷の音に掻き消えなかったんだよ? あの時のヒカ」

いいんです。


僕の不安と二人の騒ぎはその一言で静まった。

「「「え?」」」
「知って、ました。 全部。 女のカン、です」

マユミは体をひっくり返し、ぼくに背を向ける。

「気付いていらっしゃらなかったでしょう? けど、判りますよ。 綺麗ですもの。
 この数日で、本当に生き生きとした、健康的な、それでいて妖艶な美しさでした」

そのままマユミはそそり立った僕のをつかみ。 一気に自分の意思で根元まで受け入れた。
二人の先輩に見せ付けるように。

「みて、んぎゅゅ!! 私が、この人の事を好きだと言う事を受け入れてくれるのなら。
 お二人と一緒に、彼を愛していいのなら……! 最後まで、私の『誓い』、見て下さい!」

彼女は生まれ変わっていく。 僕の『マユミ』に。

771 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/18(火) 14:37

ふすまから見て左側にシンジがいて。
胡坐をかいていた足はもう下ろして、丁度ベッドに腰掛けるようになっていて。
丁度肩幅に開いた腰を丁度かかとで挟むようにしたマユミさんが足を曲げて
シンジに背を向けながら、しんじとつながって、いる。

「はわ、はっわわわわっ」


アスカは慣れて(?)いるかもしれないけど。 私にはカルチャーショックだった。

昨日、私とアスカ、シンジの三人は確かに一つのベッドで愛し合いはした。
でも、自分の中の欲望を鎮めるのに夢中だったし、気を抜けば自分が消えてしまうと思うほどの
悦楽に飲まれ、自分の番が終った後のアスカとシンジがしてるところ、なんて見てなかった。


でも、マユミさんは明確に私たちを見ている。 そして、『魅せている』。
血を滴らせながら、それでもいとおしげにシンジのを飲み込んでいる彼女のあそこ。

観想を言ってくれないのにじれたのか。


「あすか、さん。 ひかり、さん。 私、の、みて、くれ、てます、か?」

「うん。 貴女の、りょ…あし、のかかとが。 シンジ、の腰、挟むようになてて。
 しんじ、きもちよさそう、に、してて。 あなたの胸、の、先もピンと……とがってて」
「アタシより、少し、陰毛、こくて、シンジの、マユミの、なかに、入ってて。
 固いラビアが必死になって、くわえ込んで、ぎちぎちていってる。
 あ、血……純潔の。 アタシも、こんな………」


いつの間にか、私たちは二人の前に跪くようにして凝視していた。



「破瓜の……鉄の味……」
「きゃぅん!? あ、あすかさぁ! あすかさぁん!!」

アスカは、傷付いた子猫を癒す親猫のように。
マユミさんとシンジが繋がっている所を、そのラインを舌でそっと舐めていく。

私も、切ない気持ちを二人に受け止めて欲しくて。
『シンジ』と『マユミ』につわって行く真紅の雫に舌を這わせ、その鉄の味を心に刻む。


私たちにその意思がなくてもこの好意は勿論、性器を舐められている二人を感じさせるもので。

引き攣りながら受け入れていた彼女の陰唇はしっかりと彼のおちんちんに馴染んで。
シンジのが微妙にこね回していたおかげで時々激しく漏れてくる彼女の愛液に血の味がしなくなった頃。

「……………っ!!」

彼女が女に生まれ変わったのが、飛び散る雫の形で知らされた。
でも彼女はまだ、精液と言う『男の蜜』の味を知らない。


773 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/18(火) 17:32


太く、硬く、マユミの中に突き立ったシンジのペニスから完全に血の味がしなくなったのに満足して。
顔をあげたアタシを……正確にはアタシの体をヒカリの視線が追っていた。

「な、なに?」
「そこのも……」

ヒカリに言われて、初めてアタシ達の胸元にも、飛び散った血混じりの愛液がしたたっているのを理解した。
同じのはヒカリの胸元にも花を咲かせている。

「「はぁ……」」

とため息をつきながら、ヒカリとお互いの体に付いているマユミの血を舌で拭い取りながら味わい……。

最後に顔を見合わせ、ヒカリとの間には殆ど性欲が湧かないのがおかしくて。 くすっと笑い離れる。

「キス……しないんですね」


「あのね、マユミ。 気持ちが昂ぶってしまえばするかも。けど、どうせならシンジとがいいわよ」
「アスカが嫌いなんじゃなくて、『好意』と『恋』は二人とも違うの。  私達はシンジにだけ恋を捧げてるの……それより、いい?
 どうしてシンジに抱かれようと思ったの?」

なんで?
抱かれたい時が吉日、そんな諺あったじゃない。 え? ちがう?

「アスカ、もし使徒と言う存在に助けられた時に『お礼に』とか言う話だけだったら…。
 私達がいない時に抱かれた方が良い思い出になるじゃない。 彼女は私達の事を知ってたんだから。
 それなのに今日抱かれた……のは何もマリイさんの『悪戯じみた好意』だけじゃないの。
 なにか今日じゃなきゃいけない理由が有るから。 そうよね?」 

急に変わった事情って………!!
え?! ま、まさかマユミが!?

「はい。 ヒカリさんが察している通り、私、『四人目』なんだそうです。 放課後の校長室への呼び出し、その事だったんです。
 マリイさんが、作業している筈の機体に乗る事に。 私、ここに来る前から要請を受ける事に決めてました。  シンジさんのお手伝いがしたい。

 だから……見て、理解して欲しかったんです。  私の、全部。 彼への、想いも、全部。 同じ思いの貴女達にも」


782 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/19(水) 03:47
ちょおっと、不安です。
>ずれた反応

そうとられてしまうかも。

------------------------------------------------------

少し、悲しい雰囲気になってしまいました。

勿論、あんな怪物が攻めて来るのですから…何時か跡が残る怪我をしてしまう人が出るかもしれない。
最悪、死んでしまう人も。 そして、その可能性が一番高いのは殆どそういった訓練をしていない私。

世界なんてどうでも良い、シンジさんのために戦う、と決めたのも私。
 それでも、やっぱり戦うのは怖い……。


その不安が皆さんにも伝わってしまったようです。


それなら、多少乱暴なやり方でもこの雰囲気を変えてしまいましょう。
それも、私に出来ることです。


「あの……私のように……見せてください。 『シンジさんに抱かれているお二人』を」
「「え?」」

「私、まだ一回しかシンジさんに抱かれてません。 Hに関しては全くの素人です。
 でも、今の私の望みは『シンジさんに『私で』気持ち良くなって欲しい』です。
 だから、お二人のやり方でいいです。 シンジさんとHをして見せて下さい」


二人は真っ赤になってしまいました。
何時も三人でなさっている筈なのに。 不思議です。

「うん、判った。 見せてあげる。 大切な『宝物』、二人の僕にしか見せない姿を。 でも」
「え?」
「三人目の『宝物』を本当の意味で僕のものにするね」

何を言いたかったのか判らない私が聴くよりも早く
シンジさんが一度私を立たせようとして、シンジさんのが一度抜かれて……!!

違いますっ! 
半分ほど抜けた時、反動を付けたシンジさんが私に腰を叩き付けるようにして!

一緒に立ち上がって!
足の長さっ、ちがうから、繋がってるままじゃ、つま先っ、だちにっ!


「や、やです!! こ、こんっ、こんな、いぬ、み、ひゃうぅん!!」
「駄目。 それと、アスカ、ヒカリ。 立って」

783 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/19(水) 13:19


さすがに二人の態度からも、彼の行動が何時もより過激になっているらしい事が判りますが……。

「二人共、『両手』でマユミの手を握って。 先に放したほうが後になるから」
「な、なんで。 あ、アタシ達」

シンジさんは満面の笑みを私達にみせ、「恋の相手は僕なんでしょ?」


そして、私の『開拓』が始まりました。
碇シンジ……『御主人様』が私を知り尽くす儀式の。

もっとも。本人はそう呼ばれるのはお嫌みたいですけど。

------------------------------------


あれから5分程……経ちました。

「お、おねらい、も、やれ、すう……!」

シンジさんは両手を私の胸に当て、たふたふと快楽の『ツボ』と思える所をゆっくりと
見つけていっています。
対して、私といえば……『冷静に発狂』してる気がします。
全てが快楽を主体にしていますから。

アスカさんがふるふると震え、ヒカリさんは逆に股を広げて彼を誘ってます。
わたしもっ。


「脚に…脚に力が入、らない…」

私の両足は、シンジさんの足の甲を挟む形、つまり踏ん張りにくい状態で。
まったく動いてくれない今の状態でも。
力を失っていく足を少しでも踏み外せば。

「おうっ!!」

私に刺さった彼のものが移動して刺激を伝え……こうなるわけです。
時として、まだ裂けている所に当たって痛みが感じられる時もありますが、それが当たり前で。
慣れ始めた私に対して『先輩』たちの方がはっきりビクッと反応してくれるのがおかしくて。


787 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/19(水) 23:16

彼が意図した事なのか。 全ての愛撫に敏感に反応していたのが、次第にウットリと陶酔出来るものと
はっきりと『快感』と受け止めれるものにわけて感じる事が出来るようになった……気がします。
要するに、余裕が出来てきたわけです。

そこで改めて観察してみた所、この二人の先輩達の感覚は確かに違うようです。


「はう……あう……」

アスカさんは、『夢見ない乙女』と言う感じでしょうか。

私の痴態を見て、何も言えずに「あうあう」と感じてしまっています。
でも、『アタシがこうされたらこんな感じなんだろうな』と言うのを巧く想像できない……。
『私の痴態』としか理解できず、『うらやましいなぁ……』とおもっている。
そんな感じです。


「シンジぃ…」

ヒカリさんはその逆で、『夢見れる現実家』です。
アスカさんが出来にくい『こうされたらこんな感じなんだろう』を想像して、ウットリなさってます。
ただ、『現実家』が意味する通り、私にされている愛撫を直接自分にもして欲しい、と言う気持ちを
シンジさんに誘惑しながら訴えています。



それでは私は……どんなタイプなんでしょうか。

表情から、抱かれている態度から、二人にどんな風に見えているんでしょうか?

立った状態で後ろから貫かれています。
ヒカリさんとアスカさんの間くらいの乳房を揉まれています。


「あの、私、逃げませんけど?」
「こうすれば、誰も、マユミを覚えてくれるよ」


そうなんです。
左手をアスカさんの、右手をヒカリさんの両手に握り止められて、お互いを固定しあっています。

私は両手と腰を三人に固定されているせいで(その気が無くても)逃げられませんが、お二人も
私の手を握りなさいとの命令で、自分を慰める事も出来ず私達の行為を見せられているんですから。


「強く動くよ?」
「いやぁっ?! わた、んん!! もう、いたくないですから! 激しくして、いいですっ」

自由に動けない腰から下は二人の液で汚れ、足が触れ合う所から汗やヒカリさん達の唾液が
くちくち、にちゃにちゃと音がします……但し、時々シンジさんが動きを止める時に聞こえるだけで。
一番の大きな音、私達の繋がっている音が四人の心と体に響いています。




「マユミぃ、お願いぃ。 早く、早くおわってぇ」
「我慢、出来ないの、切ないのよアタシぃ……」

私が着ていたシーツは私達の真下に叱れた形になっていた。
アスカさん達の悲痛な声が嘘で無い証拠に、丁度三つのしみが。

……勿論私達のは微妙に大きい……。

788 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/19(水) 23:17
快楽の終わりはあっけなくて。

しんじさんの動きが早く、突き込むことに集中し始めました。
私も、もう我慢できなくなったのが伝わったのか。
アスカさん達が期待に満ちた目で見守る中で、弾けようとしています。


「はぁ………私、生まれ変わっちゃったんですねぇ……」
「じゃあ、最後の鍵…僕の……イクよ!!」

たった一時間前までは自慰も……その自慰すら、私が初体験したのは昨日……知らなかった私が
のめり込んでしまっているのが、たまらなく怖くて。 でも、嬉しくて。

そう思ったのとシンジさんの子種が私の中で弾けたのを感じて。


「んんっ!」
「ふぁあああああっっっっっ!! きちゃうぅぅぅぅぅうぅ!」


私は、始めて「女」として、彼とイク事ができました。
こうして、私も、淫らな覚めない夢を彼と見る権利を得ました。
でも……。


「満足してません。……もっとあなたを、イカせたいです。 皆さんがイク所も、見たいです……」
「じゃあ、選んで。 最初は、どっち?」



「ヒカリを」


789 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/19(水) 23:18
>>787 訂正。

叱れた状態

敷かれた状態

792 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/20(木) 20:40


まずちょっと訂正。
以前>>626においてやった

『脳内図書』の設定において四人目がトウジのままになってました。
ギリギリのネタバレ(バレバレ)ですが、イニシャルをM・Bに変えといてください。
後の変更はその時に……。


----------------------------------------------------

「よっ 今はまだ知られたくない奴がいてね。 一寸撒かなきゃならなかったんで遅れてしまった…すまない」
「御久しぶりです」
「眼鏡掛けて髪伸ばすだけで結構変わるもんなんだね」
「シンジは……。 元気ですか?」
「ちょっとだけ変な成長しちゃったみたいだけど、それ以外は元気だよ」
「変な成長?」
「プレイボーイ化」
「…………は? あのシンジがですか?」

----------------------------------------------------

マユミの腰がふるふるとふるえて、その振動にあわせるように閉じていく。
それに合わせて垂れていく彼の精子……あれは、彼女のもの。

けど。

「ふぅ。 御免ね、二人とも立たせたたままで。 もうすわって」
「えい!」
「わっ? な、なに?!」

一寸疲れたらしい彼をベッドに座った瞬間に。 がばっと。
アスカならともかく私にそうされたのが驚きだったみたいで素直に倒れてくれた。

「そ、そんなに我慢できないの?」
「それもあるけど。 シンジ、私が少しの間だけ先生になるね?」


シンジのは幾つもの白い雫にまみれつつ、まだまだ絶好調……!!!


「えっと、二人ともシンジのをまだ受け入れる事しか出来ないから。
 さっきアスカからマユミを癒そうとしたから吃驚しちゃった。 ……で。
 コダマお姉ちゃんの本から手に入れた知識だけだけど、経験者としてやってみるね?」


794 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/20(木) 23:14

「何、する気?」

言葉とは反対に、する事に期待してる瞳。 解ってるくせに聞くんだから。
私は欲望を精一杯表情と声にに出して。

「フェラチオ。 アスカは昨日、やった?」
「(ふるふる)…さっき、マユミのと一緒に舐めたのが、はじめて」

今の震えは違う、って意味じゃないわね?

内心の嬉しさを堪えずに。
自然に開いた彼の股間に私は正座するように座って喉元まで飲み込んだ。
まず表面に染み付いている二人の陰液を舐め取っていく。

「うわぁ………お父さんのより大きい気がしますぅ……」
「……(ごくっ)……本当に、喉まで入るんだ……」


ほぼ拭い取った後、亀頭部分に私の唾液も混じった液をちょっと乗っけておいて
一度完全に唇から抜き取って。

アタマに残った液を使ってちょうど口紅を塗るように塗り付け、悪戯心にわくわくしながら
シンジにキスする。

シンジのほうも平気なのか、私と直ぐに舌を絡め合い、私を惚けさせていく。

「ふぅ……気に、ならないの?」
「ん。 だって、そんな事気にしてたらヒカリとキスを楽しめないもの。
 それより、ちょっと逆になって……僕も……したいから」

言われたまま体を逆にた私と『69』の形に持ち込んでいくシンジ。

「やっぱり、三人の中で一番Hだよ、ヒカリは」
「そう、なのかな……」

あっけに取られたのか、見つめたまま二人はもう何も言わない。
でも見て興奮しているのが、間隔が狭くなった荒めの吐息でわかる。


こんどはしんじ、の?!

「きゃはっ!?」


シンジの指が私のあそこに入るのに合わせてお尻のすぼまりに舌、入って?!

「ふもひ、ひひ?」
「や!わ、あ、わかんないよ?! だって、、前は、きみち、いう、いたい、強かった、たのに!」
「本当に? 僕の胸に小さい水溜りが出来るくらいに漏れてるよ?」

お尻の中にある、汚い物としか思考が直結しない物が通るところを舐められ、ほじられて。
獣の叫び声を上げながら感じてる。

「ホラ、ヒカリも……」
「うん、うん! 

私もシンジのをアスカたちに見せながら、魅せながら、精一杯伸ばした舌で愛していく。


797 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/21(金) 17:23

>某スレ

>ハレムだから表現できるエロさや、ハレムに期待される妄想が判ってない。

まぁ、えろ書きですから。
(ハーレム表現の)既存の小説作品で何かイイ! って言うのがあったら教えてください。
そこから始めたほうがいい気がします、さすがに。



>タイトル。

そーいえばわすれてました。中断中の『はなれ〜』といっしょで、すっかり。
で。 タイトル募集します。
スレタイトルの要領で決めちゃってください。
(私ひとりで書いてる、って感じじゃありませんから、本作は)

-----------------------------------------------------------------------------------

「それで、司令さんが私に出した条件は、何ですか?」
「一つ目は戦自と敵対的な意思を持って貰うそうだ。 正確には彼らのガード役を。
 君の存在はちょっと調べれば判るからな。 二つ目は、これだ」
「ブレスレット、ですか。 発信機付ですね?」

「そう。但し、非常に厭らしいタイプだが」
「?」
「発信機は一時間おきに一回ビーコンを打つ。 但し、6回だけだ。
 それ以降は、その赤いスイッチを押して初めてまた6回打てるようになる。 つまり」
「六時間おきに赤いスイッチを一回押さなければならないんですか」
「それと、そのボタンは君の体温でブレスレットが温まっていて、脈拍と一緒に検知できる状態で
 初めて意味を持つそうだ。 つまり何時如何なる時でも着けていろ、と言う事だね」
「なるほど。他は?」

「最後に後一つ。 『明日からもう一度シンジがいる学校に行け。拒否は認めない。
 住居はシンジ達が暮らす部屋の隣。 明日よりファースト、フォース、フィフス候補に
 アルファ・チルドレンとも一緒に暮らして貰う』だそうだ」
「最後が一番キツイ気がしますね……それで、その四人って誰の事で、どこで暮らす事に?」


「ファーストって言うのはレイちゃんの事。 フォースは今度転校してきた『山岸マユミ』さん。
 フィフス候補はあのクラスの委員長、洞木ヒカリさん。

 で、アルファ・チルドレンとは『マリイ・ビンセンス博士』。
 参号機に先行してアメリカから昨日の早朝来た………ほら、あれが参号機だ」

漆黒の闇の中、幾つ物ライトによって浮かび上がる赤い十字架。 一緒に来た黒い機体。

「まるで……悪魔ですね」

--------------------------------------------------------------------


ぱちん。

「参号機が到着したそうだ。 半日到着を早めたのは嫌がらせかな」
「厄介払いをとっととしたかった……そう言う事だ」

ぱちん。

「ところで。 レイを含めてシンジ君の隣に押し込む事にしたそうだな。
 何故だ? レイに今の生活への執着を起こさせるのは拙いのではないのか?」
「それを考慮に入れても都合が良い点が見つかった、と言う事ですよ、先生」

ぱちん。

「『都合が良い』? どこがだ?」
「失いたくない者を手に入れた人間は、心が硬くなる。 彼女の為に世界を壊せる我々のように。
 ゴムボールを床に叩きつけても弾むだけだが、ガラス球ならどうなる?」

ぱちん。

「なるほどな」


腹心には話さなかったが、彼がそうするにはもう一つ理由があった。


『『運命の日』までに主人二人と猫三人を集めておいて』。 それが妻と交わした約束だった。
彼はそれを果たした。 彼にとっても、『妻』たるユイが全てだったから。

798 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/21(金) 17:35
訂正と追記。

まず、>>797 の更新部。

その四人って誰の事で、どこで暮らす事に?」

その四人って誰の事ですか?」

追加部。

ぱちん。

「なるほどな」 
--
のあとに以下の分を追加


「『約束の時』までに、確実にシンジの心を壊すネタは一つでも多くあった方がいいのだ。 どうやって壊すかは別にしてもな」

--------------------------------------

ハーレム作品の件ですが、別にEVA-SSにこだわらなくてもいいです。
確実に入手できるのであれば。

804 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/22(土) 20:11

搬入されていく参号機を映すはずの画面の一つ。



『だから、あのシンジって奴はオマエ以外にも告白された女がいるって』
『それだから、なんですの? わたくしが選んだのですのよ? 彼とのお付き合いは』
『ハーレムの一員になるつもりか?!』
『……それでも……イイですわ。 嫉妬心が彼を愛していると言う事実を実感させてくれますもの』
『なんで、何でだよ………彼のどこが、いいんだよ。 写真だけで冴えないってわかる奴のどこが。
 オレですら、もう少し男として魅力があると思うぞ? メイヤー居るから手、ださねーけどさ』

『有難うカイル。 でも、わたくしは彼に愛されたいんですの。 それが如何に歪んでいようと。
 「惚れた弱み」としか言えませんわ。 わたくしも何故ここまで惚れてしまったのか………』

『彼に伝えといてくれ。 オレ達はマリイこの選択が不幸だった…と感じさせる事を許さない、って』
『判りました。 お伝えしておきます。 でも、私が不幸と思うかは……』



「マリイ次第、か……。 ふぅん………」

------


わたくしが制御室に入ったとき、まだ葛城三佐は腹立ちを押さえる事が出来ていないようです。

「あ、マリイ博士。 ボーイ・フレンドとの話し合いはどうだった?」
「ええ。 ただの友達ですから。 それで、加持一尉はまだお帰りで無いんですの?」

彼女は話の中に引っ掛けを作る事で情報を手に入れようとなさってますが、それに付き合う気は
全くありません。
事実、私が言った反撃に三佐は思ったより反応を返して下さいませんもの。

「私はねぇ。 アイツがそー言う悪趣味な性格だって知ってたから」
「三佐も、悪趣味な所はありますわ。 盗み聞きなさってたでしょ」
「え? そんな「私の唇を呼んで、マユミさんに告白を促したのに気付かれたのでしょう?」…う」

私は、監視モニターの一つを指差しました。
丁度、私に彼にのめり込むのを止めさせようとしたカイル・ステイシアが映っています。
唇が読める状態までキッチリとズームアップされたままの。

「ははは……バレちったか。 ゴミン!」
「ワザとばれる様にして、わたくしの気持ちを確かめる理由にするおつもりだったのに?」

子供なりの迫力なんかに押されているのが嫌なのか、彼女は表情をあらめた。

805 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/23(日) 01:05

BGM替わりになっているPCの駆動音とコーヒーメーカーの水音。
それにギリギリ紛れない程度の小さな声でした。


「……アスカとあまり仲が良くない、って聞いてるけど」
「つまり、わたくしがシンジさんに告白したのは、わたくしが一目惚れをした、という事実より
 アスカにダメージを負わせる事が主な目的である、と思われているようですわね。

 少し、貴女に失望を感じましたわ。 殆ど下衆の勘繰りですもの」

三佐の顔色が怒りを含んだものに変わります。

「アスカの事を心配してしまうのは、おかしいというの?!」


呆れました。

どうやら、報告書にあった「マグマからの救出劇」でアスカは既にシンジさんに
Mr.加持と同じくらいのハッキリとした好意を持っていた。
彼女はそう思っているようですわ。

傍にずっといたと言うのに……彼女の事、本当に家族として認識されていたのでしょうか……。


「大体…わたくしが彼女にダメージを与えるのが前提ならMr.加持に言うべきでしょう?
 彼女がわたくしに『ずっと好きだ』と明言していたのはMr.加持ですもの。

 わたくしは二月前、電話で一度アスカとシンジさんの事について話したことがあります。
 ですがその時の彼女は彼の遠まわしな告白に全く気付いていらっしゃらなかった。
 『アイツは男友達だ』と明言されていたのですよ?」

「嘘……」
「ここで貴女につく嘘に何の意味が?」


椅子から立ち上がった彼女の表情から、既にさっきの怒りは消えています。

たった今、ようやく、彼女も気付いたようです。
自分が見ていたアスカが、本当のアスカでは無かったと言う事に。


「貴女に行ってもしょうがない事ですが、その時のわたくしは電話を持ちながら握りこぶしを振り、
 満面の笑みでガッツ・ポーズをし、電話を切った後もベッドの上で一時間近く喜びを叫び、
 にへらっ、と笑い続けてルームメイトに引き攣られたものです。

 アスカは彼の魅力に気付いてない! 良かった!! とわたしが思ったのも。
 これならシンジさんと恋仲になっても嫉妬されないですむ、とわたくしがホッとしたのも……
 判ってもらえない、でしょうね。

 多分ですが、シンジさんとアスカの仲が進展したのはここ数日の事……違いますの?」


三佐はコーヒーメーカーからコーヒーを注ぐと三号機のほうへ向き、黙ってすすっています。
これも、図星のようです。


807 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/24(月) 01:56

指示室を抜け出したわたくしは、これから数日を共に過ごすことになるわたくし専用の
複合走査型エントリー・プラグのチェックに向かいました。

彼女の話に見え隠れし始めた『裏』の存在に、いよいよ付き合う気になれなくなったからです。

「わたくしの事をアメリカ支部のスパイ的存在として疑っているのならそう言えばイイのですわ。
 シンジさんへの恋心が信用できないのではなく、ただわたくしが信じられないんじゃありませんか!
 全く。 予定が大きく狂った上にシンジさんとお話しする機会さえ無い……」

シンジさん達が使っているタイプのシステムとは違い、このプラグのインテリアは完全固定型です。

わたくしに必要とされているのは高深度状態のシンクロや高いシンクロデータでは無く、
10パーセント前後のシンクロ率を保ち、アクセスした機体に『違和感』…つまり不具合が
有るかどうかを確かめるのが主な仕事内容ですから。

勿論高シンクロ状態になって初めて判る不具合もありますが、実際の不具合の殆どは
低レベルのシンクロでも意外に判ってしまうものなのです。

でも。
わたくしの働きとは別のところで不満を溜め込まされれば、爆発したくもなります!

「マユミさんが関わっている物でなかったら、さっさと仕事を赤木博士に押し付けて
 帰りたいですわ! わたくしだって彼との関係を前向きに進めたいのに!」
「それはちょっと困るわ。 出て来てくれる? マリイさん」


-----------------------------------------------------------------------------


「ふふふっ」

ヒカリはそう笑うとシンジのモノを本当にいとおしく……。
その瞬間、嫉妬心と切なさが爆発して、アタシはついに行動した。

「もうやだぁ!」
「きゃぁっ?!」

アタシだってシンジは
アスカがヒカリを足元の方へ肩を使って押し出して、抱きついてきたんだ。

「シンジっ! 苛めないでよ! これ以上嫉妬で切なくさせないでよぉ!!」
「我慢、出来ないの? アスカ。 美味しい物は最後に食べるんじゃないの?」

ヒカリが独占欲を持っていて、それを必死に押さえていてくれるのは知ってる。
でも我慢できない。 駄目。 もうアタシ……!

808 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/24(月) 02:06
アタシだってシンジは
アスカがヒカリを足元の方へ肩を使って押し出して、抱きついてきたんだ。



アタシだってシンジの温もりが欲しいの!
ヒカリをコイツの足元の方へ肩を使って押しやりながら、アタシはシンジに抱きついてきすをした。

----------------------------

例のように修正です。


810 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/24(月) 11:47
機嫌が悪い時。

この状態のわたくしが一番わたくしらしくなる、と言っていました。
今なら少しだけ納得もできます。 ヤクザさんにでもなった気分ですわ。

「そこまで喧嘩売るような表情をしなくて良いわよ、私はあの子とは違うから」
「誰彼となく、のお話ですけど……赤木博士はレズビアンだとお聞きしましたが?」
「ご冗談でしょ。 そんな噂がある事は知ってたけど、噂を信じられるのは貴女だって」


いやですわね。

そういう意味を込めて頷きながら、彼女が入れてくれたモカを飲む。

マンガみたいにスパイな子供が頑張れる条件は相手が徹底した間抜けなのか、それとも子供というより
専用に訓練された『人形機械』にされてしまった可愛そうな存在だけ。


「わたくしはスパイではないですわ。 まぁ、わたくしに対する彼女の立場も判らないではありません。
 でも、その調査の前提にわたくしの恋を話の種にするのは………。
 わたくしのシンジさんに対する恋心を侮辱された気がします。 少女らしい潔癖さ、でしょうか?」

先程指示室を出る時に三佐へぶつけた台詞。
三佐の場合は、無言でしたが

「そうは思わない。 男女の間をロジックにするほど無粋じゃないし、そう思ってしまったら
 それはもう恋じゃない。『生殖の理由』を探しているだけ。でもね、ミサトの気持ちも判るのよ」
「?」
「彼女ね、加持君と大学生時代に二年近く付き合った事があるの。 でも、彼に求めているのが
 恋人と言う存在じゃなくて、セカンドインパクトの時に死に別れた父親と同じ存在だと。
 彼に恋ををしているんじゃない、そう誤解した。 それで、少女の潔癖さは適当な理由をつけて」
「別れたんですか」

お互いに、静かになった。


「わたくしが始めて彼の写真を見たのは確か三歳か四歳の時です。
 駅のホームの上で大泣きする幼い彼を望遠レンズで撮られた写真が最初でしたわ。
 恋、というより母性でしょうか。 とにかく抱きしめて、慰めてさしあげたかったのです。

 何年たってもその思いは消えませんでした。 別の、厄介な気持ちまで作ってしまうくらいに。
 母がEVAの実験で死んだときも。 大学生活をすごしていた時も。
 ずっと、あの人にあって、まだ悲しんでいるのなら慰めてあげて。 そして……」


 確かに一目惚れは相手の気持ちを無視しているのかもしれない気持ちですわ。

 でも、わたくしはずっと。
 彼の事だけを。


812 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/24(月) 23:29
これで六人……。 不安だ……。 半数はほぼオリキャラだし。

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赤木さんはわたくしの話を慎重に聞いた後。

「なるほど。 じゃあ、初恋の顛末を話してくれた御礼に……はい」

渡してくれたのは…………携帯電話です!
機密保持のためか、指示室にも隣接している制御室にも内戦専用の物しか無かったので
何かしらの理由で外に出ようと思っていたのですが、これでそうしなくても良くなりましたわ!


「感謝です! 本当に、今のわたくしにはどんな事よりもありがたいですわ!」

「特に掛ける相手に制限はつけてないし、電話代はこちらが持ちます。
 みんなに、と言うよりシンジ君に明日と明後日、学校で会えるって事を教えておくといいわ。
 ただし、今の貴女に言うのは酷かもしれないけど、シンジ君と話すのは節度をもってね」


今のわたくしは満面の笑みを間違いなくしている筈です!
これほどの幸福感は日本勤務を命じられて以来です。


「それと……ミサトの事、許してあげて。 彼女とヨリを戻した加持くんね……
 その直後辺りから、NERVの強力な特権を嫌う日本政府のスパイらしい、と疑惑を持たれてるの。
 彼自身も否定していないから、恋人になった彼女にも、風当たりがきついのよ。
 それだけ今の本部も余裕が無くなって来ているという事でもあるしね……。

 戦略自衛隊のロボットの話し、聞いているでし………?! 加持君!! その子民間人じゃ?!」

彼女の非難が止まったのはわたくしが左手で制したから。



二人の隣にいつの間にか来ていたMr.加持。

さらにその隣にはわたくしより少しだけ背が低い少女。
かなり強い癖のせいで毛先が微妙なカーブを描くセミロングの栗毛、少し太めの銀縁眼鏡。
そして少したれた印象のある大きめの瞳。  ……そして。


「始めまして。 バスト・サイズでは勝たせて頂きましたわ。 『霧島マナ』さん」


先制パンチに引き攣った彼女のレンズに写る、呆然とした葛城三佐と赤木博士の呆然とした顔。
少しだけ溜飲が下がった気がしましたわ♪

813 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/26(水) 00:32
=====================


『今日はマリイちゃんのホテルに泊まると良いよ。 美味しいところは明日に』.

という俺の提案に納得した二人は彼女のホテルに向かうことにした。

これから聞いてもらうのは、その後部座席の会話だ。

------------------------------------------------------

不安一杯のマナちゃんは、手っ取り早い話の種を選んだ。

「私の事……いつ知ったんですか?」

「お気持ちは嬉しいですが、他人からの敬語は嫌いですの。
 マユミさんのように癖になっている方のは仕方なく受け入れて居ますけど。
 答えは、これですわ。 向こうから持ち込んだ貴女の資料です」

それは、小説の単行本のような本だった。
高速のオレンジ色の電灯の下ですら、赤いNERVのマークを打ち消す事が出来ないでいた。
そして、反対に霧島さんの顔が青くなっていった。

「嘘……ムサシやケイタの事、シンジとの付き合い、あの頃の私のスリーサイズまで……詳しく」

「日本政府は機密保持の為にアメリカに大部分の『トライデント』部品の受注をしていたのです。
 今のアメリカの失業率は最高ですもの。 価格に少し上乗せするだけでマフィアすら上回る
 機密を保障しますわ。 なにせ、打ち切られれば明日の銀シャリは拝めませんもの?」

ぎ、銀シャリ? こりゃまた古風な。

「……でも。 それ以上のお金をもらって即物な幸せを得ようとする人もいます。
 その成果として、アメリカ支部がまとめたのがその資料なのです」

彼女はマリイさんから渡された資料を血眼になって読んでいる。
当たり前だな。 この資料の存在は、自分達が最初からNERVに踊らされていた事になってしまう。


「ただし、アメリカ支部が手に入れたこのデータは日本の本部に届く事はありませんでした。
 貴女は理解し難いかもしれませんが、本部と各国の支部には軋轢が出来つつあるのですわ」

「いいのかい? 俺の前でそんな」

彼女はアスカと違った意味で肝が据わっている。

「いいですわ。 私はもう日本本部籍のスタッフですもの。
 それに、わたくしがシンジさんに好意を持っている事から
 父親とのつながりが妄想の内に作られてしまいまして。 貴方と同じ立場に立たされる所でしたの。
 最も、わたくしの方は完全に濡れ衣ですけど」


816 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/26(水) 17:23
一通り読み終わった彼女にマリイさんは告げた。

「但し、文中のムサシさん達の事とシンジさんとの事は本部からの資料です。
 もし私がリアルタイムでその事を知っていたら。
 嫉妬で狂って犯罪行為をしてでも日本に来ていました。

 ですから、周りがどう思おうと『仲間』として喋ってくださいな」

「『仲間』……って、もしかしたら、マリイさんも」

ええ。 と微笑みながら頷く彼女は。
初めて会った葛城のように美しかった。


--------------------------------------------------------------------------

「二人とも、僕が相手をするよ……って、本気ぃ?!」

ひかりがそのまま僕のに乗っかって、アスカが彼女と背中合わせに。

「……はい。 あなたの望みのままに」
「ちょ?!」

欲しくないの?

「う、………こ、今回だけだかんね!」

ふふっ。 そう言うことには、ならないよ。


------------------------------------------------------




「今の彼は、質実共にハーレムの『主』ですわ。
 彼の撃墜数は……。

 完全撃墜がわたくし、ヒカリさん、アスカの三人。
 彼の的になって少し前に撃墜されたであろう、と言う人がマユミさん。
 好きだけど、今の彼が自分をどう思っているのか判らない、と思っていらっしゃるのが」

あんぐり、と開けっ放しの口がようやく閉まり始めた。

「私……。 あ、綾波さんは?」
「さぁ……何か、怖がっていらっしゃるようでしたわ。 彼が、ではなく自分の気持ちに……。
 もう少し……あ! そうですわ! 彼女?! どこかで見たお顔だと思っていましたら!!」

着替えを纏めたバッグからハード・カバーの日記帳を取り出す。
最後のページにホルダーを使って貼ってある写真を外す。

「ありましたわ! 彼女の印象の『元』!」
「なるほど。 確かに彼女の2Pキャラみたいね?」
「?」

さすがにふち向くのはまずいと思った俺は車を停め。
写真を覗かせてもらった。

ユイさんを三人の女性が桜の下で囲んだ写真。


「あ、裏にも何か書いてある……。
 『ネコ達とユイ。 2003・6・27. Photography person・レミット・ビンセンス. You are the second person.』
 ……なんか、日本語と英語がごちゃ混ぜになってない? マリイさん」

意味を何とか見つけようとする二人。

「そう言えば、わたくしって日本語だけは読み書き全て、ちゃんと出来る様に勉強しましたわ。
 母の遺言でしたの。 でも、そうせよ、と言う理由が変でしたわ。
 何でも、『日本の「猫」を育てるにはちゃんと日本語がわかっていなければ』と」
「ねこ? 日本で生きてるからって日本語が判る猫がいるとは思えないけど?」

817 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/26(水) 17:33
あ、書き忘れてた部分があるので差し替えお願いします。

-----

「そう言えば、わたくしって日本語だけは読み書き全て、ちゃんと出来る様に勉強しましたわ。
 母の遺言でしたの。 でも、そうせよ、と言う理由が変でしたわ。



「そう言えば、わたくしって日本語の読み書き全て、日本の文化を一通りちゃんと勉強しましたわ。
 シンジさんとの生活のためですが、母の遺言でもありました。
 でも、そうせよ、と言う理由が変でしたの。

818 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/27(木) 17:10
この質問の答えを俺に聞かれなかったのは幸運だったな、うん。

「まぁ、私も知らないし。 ネコ云々の話は後でシンジに聞こうよ」
「そうですわね。 流石のわたくしも日本の隠語までは勉強して……そうですわ!
 シンジさんのこえ、お聞きになりませんか? 幾つか用がありまして。
 貴女の存在は明日のお楽しみにして、声だけで宜しければ?」
「うん! 聞きたい!」

彼女がさっきリッちゃんから貰った携帯を取り出し、説明書とにらめっこしながら

「電池は、問題なし。 通話も、問題なし。 ハンズフリーモードは、こうですわね……」

数分でNERV専用の携帯電話を調べ上げた。
そして……。


「あれ? あれ? おかしいですわ?」

スクロールを何度も繰り返しながら何かを探しているマリイちゃん。

なんとなく、探しているのは何か判るんだが。


「何で無いのでしょうか……。 えと……Mr.加持?」
「ん?」
「シンジさんの番号が、無いのです。 三佐の番号はあるのですが」
「ああ、それがシンジ君の家の電話番号だ。 彼とアスカは今葛城の家に居候になってるんだよ」


なるほど、と納得した彼女は早速掛ける。


『もしもし』
「あ、夜分失礼しま『あふぅぅぅぅぅぅ!?』………は?」


は?

『あ、す、すいません!! え、えと?! 山ぎ、じゃなかった?! いか、えっと?』
「マユミさん、そこは『葛城さん』の家だそうですわ」
『アスカさん! もう一寸ボリューム……「仕方ないわ……こんなに凄いって」…触らなくても…』


おひ?
今、ぐちゃぐちゃ、って、聞こえたぞ?!


『ん……いや…』
「……貴女がいかがわしいビデオをご覧になる、と言うのはちょっと意外ですわ?」

マユミさんはこの簡単なヒッカケにあっさりと乗ってしまう。

『え! あ、あ、す、すいません。 さっきから、鈴原さん秘蔵のコレクション、を』
「コレクション? 何故そんなコレクションを見ることになったのですか?」

『えと、あの、さっきシンジさんに告白して、取りあえず、友達以上のお付き合いと言う事で
 OKを貰いました。 それで、ひゃ?!』

なんか、どんどん泥沼に自分からはまりに行ってる気がするんだが?
荒い息遣いはしっかり聞こえてきてるし。

「? ゴキブリでもいましたの?」
『あふ……い、いえ、そんなのではないのです。 四人でこれからの事を話し合っていたら
 アスカさんが『いずれシンジとHをするようになるんだろうなぁ』と言う話になり、まして。

 その内にシンジさんが『トウジのコレクションからコピーしたディスクがあるんだけど』って。

 でも、みてみると、そのその、むしゅうせーでどアップなんて、初めて、で』


そりゃそうだろうな。
確かに『無修正』で『どあっぷ』で『匂いまで』付いてるだろうし。
と言うことはアスカも?


流石司令の息子。 ここまでアスカを変えるなんて…影響力ありまくりだなぁ……。


「はあ。 まぁ、その話は良いですわ。 後でお聞きします。 ヒカリさんはいらっしゃいますか?」
『ええ?! あ、今は、一寸、よ、酔っていらっしゃいますから、その、えっと』
「お・ね・が・い・し・ま・す・わ」

819 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/27(木) 19:38

「はい、ヒカリですぅ」

ぐりぐりと僕のを飲み込んだ腰を回しながらマユミが持ってきた子機に顔を向ける。

アスカと触れ合う背中すらも快楽に変えてます、って満面に表したヒカリは
とろんと言うレベルを超えて。 ぐずぐず、っと言う感じに溶けた顔で応じた。

こちらもハンズ・フリーだから…マリイさんも気付いてるんだろうなぁ……。
湿っぽい音と息づかいを抑える気は三人とも全く無いみたいだし。


『お気持ちは判りますが。 少し、本気でこちらに心を向けてください。 大真面目な話ですので。
 ヒカリさん……単刀直入に言います。先程貴女は……『五人目』に選ばれました』
「「ええっ」」

四人の声が重なる。
こういう時って萎えるってトウジが言ってたけど、それでも僕のは萎えない。
むしろ、大きくなって、ヒカリが恨めしそうな瞳を向けて来るんだ。


……強欲だね、僕のって。


『但し、チルドレンとしては補欠の立場ですし、正確には貴女の立場は『五人目の最終候補』です。
 『最終候補』はもう一人、ドイツに『渚カヲル』と言う方がいますの』
「あのナルシス両刀男ぉ!?」

ア、アスカぁ。
頼むから僕の唇にクリトリスこすりつけながら喋らないでよぉ。
『マリイ、アタシはアンタの数歩前をいってるのよ』って優越感丸だしの顔してるし。

『あら、アスカはご存知ですの? タイプの男性でしたか?』
「全然。 性格から何から、全部が……自信と不気味の固まりの重度のナルシスト男よ。
 アタシにコナかけたと思ったら翌日には加持さんに声をかける始末でさぁ……。
 本当の意味で、男女見境ないのよ。 まぁ、顔は良いんだけどねぇ。
 なぁにが『男と女と言うくくりは僕にとって等価値なんだ』、よ」

乾いた笑いが電話線の両端で起こった。

『ま、まぁ……彼の事はともかく、ヒカリさんへの辞令は明日下りますわ。
 それで、問題なのは要請を貴女が受けられた場合、シンジさん達の家の隣
 つまり「コンフォート11―A―2号室」に貴女だけ転居して欲しいのです。

 ちなみにあなたが受けられた場合にその部屋で同居する事になるのは五人になるそうです。
 わたくし、マユミさん、ヒカリさん、護衛の方が一人、保護者として
 メルキオール主任オペレーターの最上アオイさん……以上ですわ』

「護衛、って誰よ?」
『さぁ? 明日わかるそうですわ』


821 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/28(金) 13:54
>ハーレムの予定人数が増えてきてるしw

「増員」は本当にこれで打ち止めにします。
やっぱり入れてしまった『彼女』がオーラス。

表六(7?)人+裏4(三?)人で計6(10?)人……これだけいれば多すぎる位でしょう(苦笑。

大風呂敷です。

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「でも、ヒカリの事といい、今する会話とは一寸思えないんですけど……」
『あら? 『ポルノ・ビデオの鑑賞会』をなさっているのでは?』

はは……。
やっぱり、相当根に持ってるよ。
マユミに先越されちゃった(?)うえに仲間外れにされてるって。


「ごめんなさい。 ちょっと、その……」
『これだけはお忘れなく、シンジさん。 確かに今の貴方のまわりの女性たちと一緒に
 「生涯」貴方をお慕いし続ける覚悟ですが、わたくしはヒカリさん、マユミさん、アスカ……。
 誰よりもずっと、ずっと……貴方だけをお慕いしていました。
 一目惚れは一目惚れでも、諦める、と言う選択肢を捨てられる位に。

 貴方が5歳の頃から。わたくし以外の『五人』の誰よりも長く。
 誰よりも想いは負けませんわ」

え? 5歳?
あの頃は父さんに捨てられた事しか記憶に無いんだけど……彼女と会ったのかな。


『ですから、わたくしの事も、ノゾミさんの事も忘れないで可愛がってくださいませ♪
 ハーレム入り、彼女も同意していますわ♪』

はい?!

「ええ?! シンジの事好きだ、とはわかってたけど! い、いつ妹に確認したの?!」

唯では負けない! と言う態度はまさにアスカの親友にふさわしいよ。
でも、ノゾミちゃんまで?!

822 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/28(金) 13:56


『わたくしも、日本に来る前ににシンジさんの『今』を知りたかったのです。
 下調べとして取り寄せた本部の保安諜報部のデータを調べた時に、彼女の存在を知りました。

 彼女からの伝言で『あね! 負けない!!』 だそうです。
 詳しくは明日の朝に……明日も笑いますわ。 保障します。 それでは……』


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確かにノゾミは、妹はあの『救出劇』以来シンジとの仲をあの子なりに作りたいって
思ってたのは知ってたけど。 手段が無い、と安心してたのにぃ……?


子機を置いてきたマユミさんが首を捻りながら指をおっている。
何度も何度も。

「どうしたの?」

「あ、あの、ですね? 私、ヒカリさん、アスカさん、マリイさん…後、ノゾミさん…ですよね?
 シンジさんの事を好きだ、って表明されたのは……。 一人、多いんです。
 マリイさん本人を入れても五人なのに……彼女はは『貴女達五人』と言われました。

 どう考えても一人、多いんで「ああああああああぁぁぁー!!」 な、何ですか?!」


「明日も笑いますわ、ってそう言う事なんだぁ……。 あーあ。 そう言う事だったんだぁ……」
「な、何よヒカリ。 解ったの? さっきの意味?」

アスカとの喧嘩は、マリイさんより多くなるんだろうなぁ。
二人が混じれば更に『シンジの取り分』が減るのに。 何故かそれが楽しいと思える私がいる。
私もまた少し、壊れたかな?


「彼女がいってた『護衛役』の正体。 アスカの『もう一人の天敵』さんの事よ。 多分」

数瞬後。 ようやく誰かわかったアスカは

「な、な、な、何ですってぇぇぇ−−−−−−!!」

彼女らしい叫び声を上げた。


827 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/29(土) 19:45
>さくら。
最近になってようやく原作版を手に入れたたんですが、
あのメイリンって子はアニメ版オンリーだったのですか……。

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三人の柔らかい体。
耳元で、自分の存在を証明するように。 ひそめない、けど小さな叫び声。



「ん……ふぅ……んっ?!」

汗と愛液と僕の精液の交じり合った濃厚な香水を僕の左足に塗りたくっているヒカリ。


「あん! シンジぃ。 へんよぉ。 アタシの、乾かないよぉ」

同じ事を右足でやり始め、僕のをヒカリよりも短時間でベトベトにしたアスカ。


「あふぅ!! なんで?! なんでわた、性欲、収まらないんですかぁ?」

マユミは、僕のおちんちんを中に収めたまま、対面座位で腰を上げ下げする。
彼女の中にもう二度放った精子がこぽこぽと音がなりだした気がする位に出したはず。

「ねぇ、マユミ? もし、今日のがモトで妊娠したら、どうする?」
「責任とって、頂けるんでしょう?」
「けど、僕の子供を生んでくれる、って事でもあるんだよね……」

彼女はそれだけで更に恍惚になって、まだ兆候すら出てないお腹を撫で始めた。
いずれこの三つの子宮に注がれた雫で僕の子供が宿る……。


自分と相手が愛し合った結果なのだ、と言う身勝手な誇り。
まだ幼稚な、お給料以外に責任をとる手段の無い子供である僕が……孕ませると言う罪深さ。
それを相手が受け入れた上で行える、と言う事によって感じるいとおしさ。

雄の本能と言う中核にそれらが絡み合って、最後の動きと一緒になって大きな波を作る。

「んっ!」
「おふぅっ!?」

今日最後の子種が波をなして……。


836 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/30(日) 21:21
火曜日。

今日も寝てる人が二人いる。 但し、今日は碇君と山岸さん。

反対に、昨日寝ていたはずのアスカさんと洞木さんはそれぞれ別の意味で元気だ。
昨日とは見違えるほどに生き生きとして、ビンセンス博士と霧島さんに食ってかかっているアスカさん。
必死に二組の喧嘩を(片方の派閥にいるとは気付かず)仲裁しているのが洞木さん。

「だから! 今日はアタシ達三人で作ったんだから二人のはいらないの!
 大体、アンタ達料理できるの? 軍用調理品を食べたがるのはコイツだけよ?」

そう言いながらアスカさんは相田君を指差したけど。
復活していない彼は反応しない……。 

「私だって! シンジと会えなかった二ヶ月の間勉強したんです!」
「今日の朝、校門でノゾミちゃんからサンドイッチとコンソメスープの魔法瓶を貰っているのに
 わたくし達のお弁当を拒否するシンジさんではないですわ。
 例えそうであったとしても。 本人の意思で拒否されない限り納得しませんわよ」

山岸さんに聞いた話では『昨日ハッスルし過ぎた』らしくてクタクタらしい碇君。
鈴原君たちに悪戯されてもまず起きない。


「さっき本人が『ちゃんと食べるよ』って言ったもの!」
「大体チェロとアタシ達の相手位しか器用な所がないシンジに断る事なんか出来るもんですか!」
「ちょ?! アスカ、なんてコト言うの?!」

自分に自信を持たなければ、私は碇君の相手になれない。
『地下水槽の私』はもう『私』ではないんだ。
それを証明するのが、これからの私の目標。


「碇君……碇君……」
「ふにゃ……マユミさぁん」
「碇君…よだれ」
「にゅ?」

目が覚めてもぼうっとしている彼の口まわりをハンカチで拭う。
山岸さんではなく私と気付いた彼は少し赤くなる。

「あ、綾波……」
「そんなに、激しかったの?」

ポン、と碇君の顔が真っ赤に染まる。

「あの後も、沢山飲んだのでしょう? 三人の?」
「う…あ…えぁ……」
「私は……三佐お勧めのビールは苦いから嫌……日本酒がよかった」
「……え?」

何故碇君は呆然としているの?

お酒を飲んだ結果、私のように二日酔いになっているのではないの?
体から強く石鹸の匂いがするのは気持ち悪くなって嘔吐した結果ではないの?


意味が違うのなら、その理由が知りたくて。
少しだけ、あの四人から彼を引き剥がしたくて。
でも、二人きりになるにはまだ不安で。

マユミさんも連れて、私達は屋上に避難した。
二種類のお弁当を持った碇君と一緒に。


838 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/30(日) 23:42
数分後。
彼女たちの喧嘩は『渡す、渡させない』から『お弁当の質』へと変化していた。


「だからぁ! アタシだってちゃんと作ったのよぉ!」
「シンジはデートの時『アスカが当番守ってくれない』ってぼやいてたもん!」
「いずれにせよ、不毛な事をしてる位なら曜日を決めて『月曜日はアスカ』とかにしません事?
 食べるのは彼だけですし、わたくしが今後死ぬまでやり続ける事の是非を問うべきです」
「そうね。 じゃ、シンジに決め……あれ?」


呆然とする四人。
当たり前であろう。

今の四人にとってカラ元気に近い自信……シンジに対する恋心を彼に見せ付けることによって
また、努力の結晶である自分たちの料理、この場合は愛情弁当によって。

彼に自分がいかに彼の事を思っているかをアピールする。
そうすれば少し位は自分をえこ贔屓してくれるのでは?と言う思いがあったのだから。


ところが、アピールしたい当人が、綺麗さっぱり消えている。
空回りと言うのは、恥ずかしいものなのだ。


「鈴原?」
「センセなら綾波に引っ張られるようにして出てったで? 山岸はんも引っ張ってたなぁ。
 行き先は屋上やろうかな? 今日は天気いいし。 ベントウもってったしな」
「「ありがとう!!」」

そそくさとお弁当を取り出して



「抜け駆けは許しません!!」 と。

それぞれが呼ぶ『綾波レイ』の呼び名を混ぜながら、ずだだだだ!と去って行く四人。




「センセのどこに『トラから牙抜いて猫にしてしまう』調教能力があるんやろ?」

彼の問いは、問い自体を聞いてないケンスケ以外の全員に無視された。

そう言う事に対する興味は尽きない中学生。
問いに対する答えと言うべきものは妖しいイメージと一緒に簡単に提出できるのだが。


彼女たちの相手であるシンジはさまざまなイメージが弱そうと言う形に固まっていて。
豹変したヒカリを見たトウジのイメージと、彼以外が持つイメージが重ならなかったから。

例え妄想できたとしても、答えは誰の口からも出なかった。


840 名前: LHS廚 投稿日: 2004/05/31(月) 01:18
>>879 PDX.さん

>かつて『不潔よぉぉ!』なんて言っていたキヨラカな彼女

最初のデートの日に行き着くとこまで行くとは……。
二人以外は知らない筈ですので(漠。

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 わたしは、みたい。

 だれかのかわりでな、ない。

 たったひとりの、わたし。

 かれをすきな、「あのひと」ではない、わたしを。

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「はふぅ……いい景色ですねぇ」

山岸さんが手を横に精一杯伸ばして、深呼吸する。

私も、やってみる。

「この街が、僕らの街。 皆がいて。 沢山の人が生きてる街。 僕が守りたい街」
「詩人ですね、シンジさん」

私の真後ろで碇君がシートを敷く。
ただのコンクリートの床が、それだけで少しの間、私達の生活の一部になる。
こんなにも、簡単に。


「少し前まではね? 他人の顔を、見ているだけだったんだ。 他人の顔色を伺って。
 目の前にいる人の機嫌さえ損ねなきゃいい、って信じてた。
 他人に拒絶されるのが怖かったから。

 でも今は、そんな生活より。  みんなが傍にいてくれるのが嬉しいんだ。 変かな?」


首が二つ、数回振られて意思を表す。


「碇君。私の事を名前で呼んで」
「え!?」



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