「マイ・フェア・レディ Asuka」(仮題)

156 名前: 背信者・我乱堂 投稿日: 2003/01/02(木) 16:48
 なんとなく、貯水池よりのサルベージ。
 つーか、アスカ×ゲンドウネタですので(^_^;
 なんとなく。


「マイ・フェア・レディ Asuka」(仮題)

(注意)アスカがゲンドウを意識するきっかけとして、最初はオーソドックスにシンジに仄かな恋心を抱いていたりして、しかし母とシンジの関係を目撃してしまったアスカはショックを受けて泣いて逃げ出す。そこをゲンドウがアスカを抱き締めて慰める。
 慰められたアスカのシーンから。

〈ゲンドウの部屋・ベットの上に坐りながら〉

「ねえ、おじさま……あたしって魅力ないのかなぁ?」
「そんなことは、ない」
「でも、シンジはママを選んだわ」
「シンジはまだ子供だからな」
「……それって」
「今、目の前にあるものにしか興味がいかんのだ」
「つまり、今はママの方が魅力があるってこと……」
「――大局を見る目が養われていないということだ」
「――――?」
「君はこれから、素敵なレディになっていく……きっと、キョウコくんよりも、ずっと」
「おじさま……」
「きっと、皆が君を放っておかないだろう。シンジは実に勿体無いことをした。わたしだったら――」
「わたしだったら?」
「いや……忘れてくれ。とにかく、シンジは生涯最大のチャンスを失ったということだ。もう挽回はできん。まあ、キョウコくんはキョウコくんで、得難い女性ではあるがね」
「……ねえ、おじさまはいらない?」
「? 何をだね?」
「シンジが失ったチャンスの」
「…………それは」
「――そりゃあ、あたしはまだレディなんてとても呼べるようなものじゃないってのは、解っているわ。がさつで乱暴で我が儘で――」
「……………………」
「でも、それでも、誰か素晴らしい紳士がエスコートしてくれたら、あたしはきっと……素敵なレディになれると、思う」
「………そうか」
「おじさま」
「何かね?」
「おじさまに、エスコートして欲しいの」
「……いいのかね?」
「相手を決める権利はレディの方に優先権があるわ。そしてあたしはおじさまがいい」
「残念だが、君はまだレディには至っていないし、わたしの相手はもう決まっていて、それを変えようとは思っていない」
「――捨てるの?」
「何を――」
「あたしをよ! 抱き締めておいて! 慰めておいて! それなのに何の責任も果たさないでおくの!?」
「…………………!」
「誰もあたしを見てくれない……シンシも、ママも……ちゃんと受け止めてくれないんだったら、中途半端になんか優しくしないでよ!」
「………すまん」
「あたしがレディじゃないからって、そんな風に断るのはやめて。『わたしがエスコートしてあげるから、立派なレディになれる』……そう言って欲しかった」
「だが、わたしには妻がいる」
「……あたしじゃ叔父様の妻になんかなれないのは解っているわ……例え亡くなっている方とは言っても……ううん。だからこそ代わりになんかなれないって解る。だけど――だけど、恋人になら、なれる、かもって……」
「恋人、か……」
「あたしが未熟で恋なんかできないって言うんなら、おじさまの手であたしをレディにして。あたしを綺麗にして。手放せなくなるくらいに! 奥さんのことが思い出せないくらいに!」
「………『マイ・フェア・レディ』か」
「あたし――おじさまのためになら、変われると思う」
「………ああ」
「綺麗にしてくれる?」
「問題ない」
「じゃあ、最初はお風呂ね」
「…………なんでかね?」
「知らないの? 『マイ・フェア・レディ』じゃ、最初にやることはお風呂に入れて汚れをとるのよ。――洗ってくださるでしょ? おじさま」

157 名前: 引き気味@あけおめ 投稿日: 2003/01/02(木) 17:07
>>156 我乱堂さん

おお、えらいぴったりのシチュですな(笑

158 名前: PDX. 投稿日: 2003/01/02(木) 18:23
>>156 我乱堂さん

>「マイ・フェア・レディ Asuka」(仮題)

 こうきたか(笑)

>「いや……忘れてくれ。とにかく、シンジは生涯最大のチャンスを失ったとい
>うことだ。もう挽回はできん。まあ、キョウコくんはキョウコくんで、得難い
>女性ではあるがね」
>「……ねえ、おじさまはいらない?」
>「? 何をだね?」
>「シンジが失ったチャンスの」

 このくだりがいいですな(^_^)


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