六百年幼女伝説エヴァちん

Original text:引き気味


『 魔女の火炙りと非処女化はセットです、の巻 』


「しかしのぅ」
 年寄りが若者を見やる時特有のまさにあの目付きで、学園の理事長職を務める老人がエヴァンジェリンに言った。
「最近はうちの生徒たちとの付き合いも変わってきとるんじゃろ? なにかと」
「ああん?」
 気だるくエヴァは応えを返す。
 薪がパチパチと火の粉を散らす暖炉を背に、毛足の長い絨毯に寝そべる様は、ゆったりと毛づくろいする猫のようにも見えた。
 金糸の髪と蒼琉璃の瞳、白絹の肌を持った、いかにも気まぐれそうな子猫だ。
 手足の伸びきらぬ幼子の肢体に黒い下着だけをつけた、しどけない姿。それも、ふんだんにレースを使い、素肌が透けるだけ透けるに任せた細工の、アダルトな高級品である。
 傍らのソファに深く腰掛けた老人とでは、曾孫ほどにも開きがあるかに思われる幼子然とした見かけ格好には不釣合いだと言えた。
 ―― よく似あってはいるのだが。
 なにしろ、この小さな小さなレディぶりである。子供相手に本気で淑女としての正装を求める者など居はしないだろうに、エヴァは下着に合わせたガーターベルトを付け、ストッキングを吊るすまでしていた。やはり光沢のあるレース細工で揃えられた、幼い女の子には背徳的に過ぎよう代物だ。
 これでエヴァの容姿が倍ほどの歳に見えるものであったなら、彼女の居るべき場所はどこかの夜の街、商売女を探す男の目に止まりやすいストリート沿いの薄暗がりということになってしまうだろう。
 もっとも、それにしては彼女の―― エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの身に付けた下着類はどれも見るからに超一級の品ばかり。彼女自身もまた、気品というものを過剰に漂わせ、安っぽい職業に就いているなどとは“ふり”であっても出来はしまい。
 そして、老人が難じているのもそのエヴァの下着の趣味についてだった。
 
「あの年頃の子らにはちと刺激が強すぎると思うんじゃがのぅ……」
『おぬし、どうせ何かというと服とか吹き飛ばして、そういった下着丸出しにしながら飛んだり、哂ったり、ふんぞり返ったりしとるんじゃろ?』と白い目を向ける。
 エヴァが魔法の修業と称してクラスメイトの少女たち他を相手に繰り広げている普段を、まるで見てきたかのような口ぶりであった。
「孫の教育に悪いんじゃないかと、わし心配じゃわ」
「はっ、どうせこの手の女の身だしなみについてなど意味もろくに考えず、ファッションだお洒落だ程度の上っ面だけで騒いでいるような“ねんね”どもだろう? ほっとけ、ほっとけ。……それよりも」
 気だるげに首だけを起こして振り返ったエヴァは、にたりと口元を釣り上げる。
「孫の教育を心配するなら、お前の方のその趣味をどうにかするのが先なんじゃないのか?」
 いやらしい笑みで指さしたのは、豪奢なあつらえの部屋にふさわしい調度品たるソファに背を預ける老人の、放り出した両足の間だった。
 近衛近右衛門という古風めいた名を持つのにもっともな和装でこの洋風尽くしのエヴァの部屋を訪れていながら、今は無作法に着物も崩しきり、野袴はどこかに投げてしまっている。
 エヴァが指摘しているのは、いたいけな少女を前に節操無く鎌首もたげさせた近右衛門のむき出しの股間のことであった。
 歳経たどす黒い色をした大蛇というべきか。年寄りの―― 顔の皺は幾重にも深く、眼窩を半ば隠すほど長くなった眉も、髭も、すべてが真っ白になった老境からは考えられない、持ち物。豪壮の逸物であった。
 エヴァンジェリンが見た目のままの少女であったなら、そのおぞましさに悲鳴を上げていただろう。
 ―― だが。
 
「可愛い孫もいれば立場もある、関東魔法協会の理事様が人に話せぬ幼女趣味とは、救えんな。くふふ」
「誰のせいじゃ、誰の」
 否定はしない近右衛門に、エヴァは罵る言葉とは裏腹の嬉しそうな顔で近寄っていくのだ。
 立ち上がった拍子には、その半身が暖炉の揺らめく炎に照らし出された。
 はっきりと浮かび上がったのは、起伏に乏しい半裸の未成熟さ。そして、それを前提にすれば真っ当な感覚の持ち主なら目を剥くべき彼女の装い、体を起こしたことで隠れていた部分までが露にされた、エヴァの下着の真実だった。
 見かけ不相応に大人びたデザインだというどころではない。それは少女の大切な場所を守るべき股布の部分を完全に欠いた、いわゆるオープンショーツであったのだ。
 まったくの無毛。つるりとした亀裂からは花弁状の陰唇が顔を覗かせる気配もない、真性のロリータの性器がそこにあって。さらに―― あきらかな男の精を、交わりをかわした直後である痕跡を、その内側から今もたらりたらりと垂らしつつあるのだった。
「こうして満月になるたび、体力の不安な爺を気軽に呼んでさんざん付き合せおって。血の渇きが我慢出来るくらいなら男も我慢できんのかの? 淫乱な吸血鬼めが」
「おうおう、ならばこの私に好きに男漁りをして良いと?」
「百年、二百年できかんような欲求不満婆ぁのベッドに引きずり込まれでもしたら、うちの生徒の人生なんぞ一発でおしまいじゃわ」
「記憶は消してやるぞ?」
「その程度で消えはせん。消えやせんよ。一度抱けば、魂に刻まれるわい……」
「そのいい例がここにおるしなぁ?」
 童女の姿をした六百歳の吸血鬼、『闇の福音』、ダーク・エヴァンジェリンが、年下の老人に口付ける。
 その唇の端には、たしかに鋭く伸びた牙が。
 そのまま容易く近右衛門の首に齧りついて、血を啜ることも出来るのに違いない。
 しかし、次に美しい吸血鬼が薔薇色の唇を吸い付かせたのは、皺びた年寄りの醜い股間に。
 わずかの躊躇いもなかった。
「むぉっ……、ぉ……」
「んっ、んふふ……ふむ、むっ、んンン……」
 聞くも背徳的な舌使いの音と共に、うっとりと洩らす。
「関東一円の魔法使い共を束ねる偉大な魔法使い。孫には大甘の爺ぃの逸物が、あきれたドス黒さだな。醜い醜い、とんだ大蛇もいたものだよ」
「そして、真祖の吸血鬼は蛇が好物、なのかの」
「いいや、苦手さ。怖くて怖くて、泣いてしまうぐらいだからな」
 『ん?』と挑発的に、かじりついた股ぐらから見上げる。
 エヴァを見下ろす老人の、白い眉が長く伸びて覆う下の眼窩には、募る欲望のたぎりが隠しようもなくギラついていたのだった。
「応とも、泣かせてやろうぞ。エヴァンジェリン――



◆ ◆ ◆

「んぅっぉ、お゛、おぉぉぉ……!」
「どうしたんじゃね、ええっ?」
 近右衛門が大声で問いかけていた。
「ふぁっ、あっ、ぁぁああ゛うっ。アッ、ひぃぃっ―― !」
 ひらべったい胸に赤く手の跡を刻まれて、レースのブラを剥がれた後は強烈に潰しこねられ、引き摘み上げられ、いじめられまくった乳首を腫れぼったくさせ、じたばたと上半身をベッドに暴れさせているエヴァを、痩身で上からすっぽり覆う老人が。
 がっちりと腰を押さえつけ、そこに己の腰を打ち付けて、逃げ出すなど到底かなわぬ深い結合で少女を犯していた近右衛門が。
「あ、熱い……熱いぃっ。お、お前、私の……奥に、奥にっッ」
「まだまだじゃぞ? まだまだじゃ。この程度で音を上げる、満足してくれるおぬしではないからのぅ……っ」
「……ぁ、あああ、抜くな、抜かないでくれ……。もっと膣(なか)に、わたしの奥に、出して……」
「だから、まだまだじゃ」
 ぽたぽたと白濁を散らしながら抜去したペニスを振りたてるように猛々しく唸り、そしてエヴァの軽い体を片手一本で引きずり立たせながら。
「ほれっ、夜こそおぬしの時間じゃろう。朝などまだまだ先の話じゃぞ!」
 今しがた腰砕けになるほど犯し抜いてやった、それよりも一層もっともっとこれから、ぬかるみのような肉と肉の繋がりに沈めてやるわいと吠えていた。



◆ ◆ ◆

「ンぐぉぅ……ぉ、ンおおぉ―― ぉ、ぉあお゛、お゛……」
「牙を立てては、ならんからな……。エヴァンジェリン」
「んぐっ、ン、ん゛ん゛ぅ……!」
 10歳程度に見えるエヴァの未成熟な膣で今たっぷりと精を放ったばかりの股ぐら。そこを近右衛門はそのまま乱暴にエヴァの口に含ませ、喉奥までねじこんで奉仕させていた。
 仁王立ちの前に跪かせて。そうして、さらさらとしたシルクにも並ぶ手触りのブロンドヘアーを、傍若な手つきで鷲掴みにしながら。
「ん゛っ、ん゛っ、ん゛っ、んぉぇ、ぇぉ……ぉ、ん゛ンンッ、ンッ、ンンッ」
 たとえ近右衛門相手であっても、普段はいちいち何を言うにも皮肉を欠かさないエヴァンジェリンがこれほど唯々諾々、されるまま従うのも珍しい風景だ。
 目尻に苦しげに涙をにじませて。額に頬に汗して、髪を貼り付かせて。懸命に尽くす。
 小さな口での服従フェラチオ。
 それは、自らが回復させた屹立が喉奥を突き痛めつけるほどに豪壮さを増し、熱泥のごとき牡汁の噴射を行うまで、一時たりとも緩められることはなかった。
 夜の支配者たる吸血鬼のさらに至高、ハイ・デイライトウォーカーを名乗っているのだから、当然にプライドの高さもここ麻帆良の地に他に比肩する者などいないほど。それがこの封印された魔王、エヴァンジェリンだ。
 こう奴隷のごとくに扱われて激発しないでいるのは、もはや異常といっても良い。
 今はこの場から遠ざけられている彼女の従者などであれば、発狂の可能性を挙げただろうか。
「っッ、ッげふっ、ッフ……ふぐはっ、あっ、あぐげほっ、げほっ」
 しかし勿論、喉へ直に精液の濁流を流し込まれて絨毯にうずくまり、えづいているエヴァンジェリンは、発狂などしていない。
 それが永遠の命を持つ者の酔狂なのか。乱暴に扱われるほどに陶酔を深めているものとおぼしき蕩けた瞳に、不満の影は欠片も見当たらないのだ。
「吐き出しおったな? 血に飢えた吸血鬼が、血よりもなお尊いわしの子種を床に吸わせおったか」
「げほっ、っけほっ、っッ。す、すまん……。全部、飲んでやるつもりだったのだが……」
「いいや、ならんぞエヴァンジェリン」
「し、仕置か? わたしに……罰を与えるというのか……?」
 わななく唇が絞り出した声は、被虐を逆に請わんばかりの媚びをさえ滲ませていて――
「そうじゃ」
 気位の高い吸血鬼を足で無造作に這い転ばせ、近右衛門がそう言った。
「尻を出すのじゃ。そのまま窓まで、犬のように這って行くのじゃ」
「あ、ああ、分かった……ッアぅっッ! 尻を、尻を叩かないでくれっ。言うとおりに、するから……!」
 猛烈な平手を尻に見舞われ、きゃんとまさしく子犬か子猫のように泣いて叫ぶ。大粒の涙をこぼしながら這うエヴァンジェリンを、誰が魔王と呼ぶだろう。
 せっかくのストッキングもあちこちが破れて穴が開き、白い素足が覗く。所々にこびりついているのは老人のぶちまけた白濁の汚れ。ガーターベルトのフリルに染みを作っているのもまた同じ。なまじ高級品であったがゆえに、かえって哀れを誘う眺めだ。
 それでいて近右衛門に追われるままふりふりと、小尻を振っていじらしく這い進む彼女の股の付根には、老人が犯した名残以上に次から次にぬめり落ちる、淫らな蜜が認められる。
 ぱっくりと開いたオープンショーツの股割れに見える、赤く擦過の腫れで染まった無毛の秘丘。そこに今宵すでに幾度となく“使用された後”のだらしなく開ききった陰唇が丸見えにさせている、エヴァの膣前庭。ぬらついているのは、けっして老人の精液のせいばかりではないのだ。
 近右衛門との重ね続けてきた夜があるゆえに分かる、次の仕打ち。窓へ辿り着けば、今度は外の夜空にはっきり姿が見えてしまう場所でもって、尻穴を犯されながらの大声を喘がされるのだろう。
 それが分かっていて、だからこそ。一歩一歩に進むごとに、エヴァは己の恥芯の場所をしとどに濡らしているのだった。
 ―― 早く。そして、もっとあぁ……もう一度! もっと、もっとだ!!
 この時、小さな暴君がいやしく媚びてまで望むのは、それに尽きていたのである。
「あ、あぁ……これで、良いのだろう?」
 窓際、ひんやりとした煉瓦積みの壁に肩を預けてもたれかかり、自分で尻たぶを広げてさえみせて、エヴァは背後へ懇願した。
 そうして深々と、幼女の身には辛いばかりのいきり起ちでもって『あ、あうう……!』と慄きすぼまる尻穴を抉られた瞬間には―― それだけで一度、絶頂をさえ叫んだのだった。
 
「ひぃひ、ぃ、良い……ぃッ。いぐぅ……ぅ、ぅあ、ぁああああー!!」
「どうじゃエヴァンジェリン。尻の穴をわしに犯されるのが、そんなに堪えられんか?」
「そ、そうだっ。た、たまらない……。ぁ、ああ……あぅふ、ぉ、ぉお……ぉ、はらわたが……ひっくり返りそうだ……」
 ぐにり、ぐぬり。菊の皺までも可愛らしいような、小さな体の女の子―― と目には映る、そんなエヴァのアヌスに。軋む音さえ聞こえてきそうな勢いで膨れ上がった剛直をねじ込み、引き戻し、またずぶとめり込ませ、
「ひぃふ、ふっ、ふぐぉぉ……ぉ、おおっ、お前の、それは……ぁ、あ、たまらな……ぃ、ぃいぃいい」
「わしの方こそ、たまらんわ……。のぅ、エヴァンジェリン」
 存分に腰を使って童女の尻の味わいというものを堪能している、近右衛門だ。
「六百年……。それがどれ程の道程であったか、わしには想像もつかんがのぅ。そうやって体に覚え染み込ませてきたお主の性癖を。―― いやもう、業と言ってもいいの」
そんなものを、と。
「吐き出す先にされてしもうてはな。……耐えられんよ。ああ、耐えられんわ」
「す、すまん……っあ、あぅふ、ふぐぅ……ぅ、それぇぇ……ぇ。し、しりが……ひ、ひろが……ッ、ッアぁぁあうう!」
「何か言うたかの」
 ぐいぐいと背から貫かれて押され、今や窓の分厚いガラスに頬を張り付かせたエヴァの顔は、歪みきってしまっている。
 それでなくても、あかさらまに官能におぼれ、今にも白目を剥いて忘我に倒れこんでいってしまいそうなところだ。
「あう! あ、あうう!」
 喉喘がせて大きく喘ぐ口元には涎がだらだら。上気しきった顔は汗にも涙にも、鼻水にも汚れてひっきりなしに悩ましげに、美貌の表現するかたちを変え続ける。
 泣いているのか、笑っているのか、苦しんでいるのか。
 歪んだ口元で『いい、悦いぃいい』と老人とのアナルセックスへの没頭を歓ぶ一方、本当にすまなさそうに、エヴァは言うのだった。
「あぅう、ぁ、ぁあ……、お前に……お前には、すまないと、思っているのだ」
「そうじゃ。もう、取り返しがつかん、ワシは……変わってしまったわ。お主をの、こうやって抱いてやるのが……いや、犯すのがな。この頃は楽しゅうて楽しゅうてならんわい」
「わたしの……か、身体は、こたえられんか?」
「応とも」
 近右衛門が頷いた。
 エヴァのどろどろになった顔の横すぐに自分の顔も近付けて、涙の跡にねっとりと舌を這わす。
 そうしてこちらも荒い息を吐きかけながら、深い嘆息で頷いてみせた。
「お主のこの女陰(ほと)、ぬくい胎(はら)の使い心地、尻の穴の締め付けよ。堪らんわ。たまらん、たまらん。もう忘れられん。知ってしまったからには、もうお終いじゃ。人間の欲は果てしないのぅ……」
 それはもう、怨嗟の声だ。
 全身におびただしい汗を浮かべ、エヴァとも同様、老人と幼女の組み合わせというおぞましいまでに背徳的な行為に耽りつつ、溺れつつ。しかし呪う、恨み言。
「おかげでの、わしは可愛い孫にも禄に会えん。会うわけにはいかんのじゃよ」
「ぁ、ぁ、ああ……許して……くれ……」
「許せるものか、とうてい許せることではないわ。畜生じゃぞ? 今のワシの願うことときたら」
「すまない、す、すまない……。わたしに、出来ることなら、何でもする。償う、からっ……」
 嗚呼と、窓越しに見上げる夜天の月。
 吸血鬼の少女の頬につたう涙が、月光に照らされていた。
 ざんばらと乱れ、美しい顔に張り付く髪を払う余裕もなく、エヴァはそうして月の明かりに包まれながら―― また陽の光の下では許されることのない交わりによる、深い歓びを歌わされたのだった。
 許してくれと請い詫び、だから犯してくれと媚び願い、幾度も幾度も老人の欲望をその華奢な身体で受け止めながら。
 満月の夜が終わるまで。
 暖炉の熱と、男女の性臭。生臭く籠もった部屋に、朝の陽が差し込むまで。




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From:【エロ文投下用、思いつきネタスレ(4)