First Mission



05

約束の時間が近づいてくると、仕事が手につかなくなる。

まるでデートの待ち合わせを時計を気にしながら待っているような、学生時代に戻ったような気分。
ドキドキと胸が高鳴っているのが分かる。
あの頃の初々しい気持ちにと言うには、ちょっとこの期待は淫らに過ぎるものなのだけれども。

トントン、と控えめなノック。

防犯カメラに映っているのは、辺りを窺いながら勝手口を叩くレイちゃんの姿。
今すぐにも飛んでいって迎えてあげたくなる―― そんな気持ちを抑えて少し焦らしてあげると、彼女は回らないノブをガチャガチャと、必死に鍵を開けてと訴える。
そんなあの子の姿を見ているだけで、スカートの下を弄りたくて堪らなくなってくるの。
泣き出しそうに焦るレイちゃんの顔が、ジンジンと子宮に感じてしまう。
苛めずにはいられなくなってしまう可愛らしさ、つくづくペット向きの女の子だと思うのよね。

たっぷりと勿体を付けて勝手口を開けてやると、飛び込むようにしてレイちゃんは店に入ってくる。

「いらっしゃい、レイちゃん。いつも時間ピッタリね」

誰かに見咎められる事に怯えていたからかしら。
いつも指定されたよりも早く来ているというのに、時間になるまでは鍵を開けようとしないことを非難するような上目遣いで、あの子はじっと睨んできている。

ここがいくら人通りの少ない路地だとはいえ、商店街からの抜け道に使う買い物客も通るのだし、レイちゃんのような子供が一人、商店の裏口に張り付いているのを不審に思う人も居て不思議はないわ。
顔を赤く、極端に人目を気にする少女の様子に、ひょっとすると気付いてしまう者も中には出てくるかもしれない。
早く開けてと祈るようにしながらも、ドアを叩いてみる音さえ恐ろしく、ただ待つしか出来なかったのよね。
恨めしげな涙目で、それで安堵するように飛び込んだ先がこの脅迫者である自分の胸だというのも皮肉な事に違いない。

「さぁて……」

始めようかという時には必ずビクリと身を縮み込ませるその仕草も、ウサギのような小動物を思わせて可愛くて仕方が無い。
そう―― 、今やこの子は、赤木ナオコという女主人に飼われる可愛い可愛いペットちゃんなんだから。

「レイちゃん、今日もちゃんと言いつけを守ってきたのかしら? おばさんに見せて頂戴」
「…………。は、はい……」

目を足元に落とし、震える小さな指先で、やるせなくスカートを自分で捲り上げていく―― その刹那に前髪の隙間から垣間見せる恨めしさ、そしてこぼす一筋の涙が堪えられない。
そろそろと肉付きの薄い太腿があらわになると、やがて根元から伝う蜜液の筋と、濡れてすっかり染みを作ってしまっている白いパンティが恥ずかしい姿を見せる。
そして、ヴィーンと小刻みに震えるモーターの唸り。
それはパンティのお腹に挟んだスイッチボックスから繋がって、道すがら幼いこの子のワレメを弄り付けていたピンクローターの動作音に他ならない。
ぷっくりと卵形に膨らんだデルタの布地は、指先で軽く押してやれば『ジュク……』と染み出すようにして、たっぷり含んだ恥蜜を垂れ流す。

「あぁ……いやぁ……」

かすれたように洩らす悲鳴。
ふるふると、ショートの髪を震わせて嫌がってはいても、きちんとスカートの裾を摘み上げたままで我慢してみせる。
己が鎖に繋がれた身分なのだと、打ち震えながらの自覚を見せる姿は、サディスティックな自分をたまらなく刺激してしまう。

頬を真っ赤に火照らせて、それはパンティの底をしとどに濡らしてしまっているのだと改めて知らされたことへの情けなさと、それを年上の同性に見られているのだという屈辱だろうか?
こんなに幼い躯のレイちゃんだけれども、人より早熟な心はもう年頃以上の羞恥心を知っているのだから、内心の葛藤は察するに堪らないものだろう。

そんな耐える仕草も可愛らしくて、

「ひんっ! やっ、はっ、……ああっ、あっ……! だめぇ……!」

ぐりぐりとパンティの下のローターを押し込んでやると、薄い生地越しにもくっきりと浮き上がったクリトリスを刺激されるのが余程効くのか、仰け反らせた首を震わせて哭いてくれるの。

「イイのねレイちゃん? ねぇ……イイのよね♥」
「あ! ひゃんッ! いぅ……う、……は、はいッ! イイ、イイのっ! とってもォ……」
「ほぉら、どんどん溢れてきちゃうわよ」
「ああ……やぁぁ……。あ! はぅ! は、イイっ……!」

自宅から店に来る間はローターをお股に挟んでいなさいねと、その言いつけを守っていれば、まだ蕾のような未熟の性器でもとっくに火が付いてしまって弾けるのも直ぐにの状態になってしまっているのだから、

「はひ……! あ、ああ! はっ! あはぁ……!」

切迫した喘ぎからあえなくアクメに追い詰められて、我慢させていた薄黄色い飛沫をほとばしらせ、はしたなく床に崩れ落ちてしまう。
そしてまた、死んでしまいそうな羞恥に悶えて泣き咽ぶのよ。

「うっ、うっ……う゛う゛っ。やぁ……こんなの、ひうっ、こんなのは……」
「毎度ながら、だらしないのねレイちゃん。まぁ〜た、お漏らししちゃって」
「そんな……だって、だってナオコさんが……」
「ナオコさん? ……あらあら、そんな口の利き方を教えたかしら?」

打ちひしがれた哀れな姿。
涙と鼻水で綺麗なお顔もグシャグシャにして、怯えた子犬のように震える瞳で見上げているのは可哀想で胸がキュンとなってしまう。
そう心を痛めながらも、またどうしようもなく歪んだ喜悦がこみ上げてくるのは―― 我ながら救い難い性癖をしていると思う。

……思うのだけれど、そんな微笑みを浮かべた自分にまた怯えるレイの貌を見ていると、どこまでも残酷になってしまうのよね。

「きゃ、ひぃんッ!」

蹲った小さなヒップの間にハイヒールのつま先をねじ込んで、小さな背中をわななかせて床を逃げようとする股間を責め立ててやる。

「うぁ、はひッ! ひぃン! うぁう!! ……ごめっ、はうう……! ごめんなさい! ナオコ様! ごめ、ごめんなさいなのーっ!」

ヒィヒィと辛そうに悦がり叫んで、のた打ち回っていても許してあげない。
ビショビショのパンティを突き破るほどに真っ赤なエナメルのつま先を食い込ませて、口を開けたワレメの裡へ、綺麗なピンクのスリットが腫れ上がってしまうほどにグイグイと。
踏み躙られる愛奴としての官能を、被虐の脳裏に深く刷り込んでいく。 

「ああッ! だめッ! わたし、また……! やっ、ふぁ! ふわぁ……んんんん―――― !!」

そう――
可愛い痴態を映したビデオを鎖にして、愛しい義兄への裏切りという罪悪感でぎりぎりに戒めた中、支配される悦びを調教してあげる。

「あなたが汚したのよ? 綺麗になさい」

たった今まで自分の股の間に挿し込まれていて、愛液と小水とで濡れ光るヒールに跪いてのキスをさせる。
泣き腫らした目元は真っ赤。
立て続けに絶頂を遂げさせられたその喘ぎの収まらぬ唇を差し出して、自分がしているのは隷従の誓いなのだと、良く良く分かってしまう賢さが哀れよね。
嗚咽を洩らしながら小さな舌先を突き出してヒールに這わせる。
その惨めさの間にも、回転を強くしたローターで秘裂に快感を忘れさせない。

「んっ、んむっ……。うン……。ふ……ううゥ……」

舐め清めながら、窺う上目遣いに頷き返す笑顔を見て、この子は主人の意にかなう卑屈な作法を幼心に覚えていく。
そうして知らず惨めさの中の快楽をこそ官能と刷り込まれ、被虐の悦びと支配者への媚を知って、ひたむきな心を持った女の子を、自分ではどうしようもないくらい淫らなマゾペットへと変貌させるのよ。

一度挫けてしまった心は後はどこまでも転げていくものだと、これまでのどのペットを見ていても、その変わりようにはその都度毎にハッとさせられてしまう。
硬くさせた胸の先を自分で弄りながら、息も荒く股間に嵌めたペニスバンドを舐めしゃぶって、熱く潤んだスリットを貫いてもらう為の潤滑油を塗していく。
そのいきり立つものが腹の中を抉りぬく、その快楽の予感にうっとりとヨダレを垂らしながら、どこまでも熱心に。

「はふ……は、ああっ……。ナオコ様、早く、早く……く、下さい」
「んぅ〜? もっと気持ち良くして欲しいのね、レイちゃん」

こくこくと頷いて模造のペニスをねだるレイは、まさに愛玩少女と呼ぶのが相応しいわ。

「気持ち良くして欲しいなら、それなりの態度を示すものよ。子供のくせに苛めてもらうのが好きでたまらない―― そんな変態のレイちゃんを、わざわざ気持ちよくしてあげようという気にさせるような、ね」

幼い子宮の疼きを鎮めたい一心で目の眩んでしまっているレイちゃんは、クラスでも飛びぬけて成績の良いその頭を一生懸命に働かせて、女主人の劣情を誘うべく思いつく限りのいやらしい格好をしてみせてくれる。

ぺたりと床に寝そべって、思い切り開いて立てた膝に力を込め、ヒップを浮き上がらせる。
下半身だけのブリッジのようにして掲げたツルツルの股間。
そうしてお尻の下からくぐらせた両手の指を淫花の両側にそろえて、充血して発情の色に染まった陰唇を左右に掻き分け寛げるの。

「ああ……ナオコ様、わた、わたしの……、はぁぁ……だらしがないオマンコに、ナオコ様の……お、おチンチンを下さい!」

臆面も無く浮かせた腰をクネクネとゆらめかせ、捧げ出したクレヴァスはピンクの秘粘膜も丸出しにしてクチャクチャと、熱い粘液を垂らして哀願する。

「あ……あうう。はやく……ん、いれれ。……はぁふ、ふっ! ふぁぁ……♥」

淫ら極まりないポーズが、より一層恥辱の官能を加速させる。
ルビーの瞳も虚ろに白痴のように蕩けきったロリペットは、最早呂律も怪しい懇願の下、シリコンの性愛器官を小さな秘腔に迎え入れて喜悦の叫びを迸らせ、

「ひあっ! はいっ……るっ……! わたひの……なかっ! ふああああっ!!」

あられもなく泣き叫ぶスレンダーな下半身を、子宮口まで串刺しにして堪能するのはとても素敵なこと。

「ああっ! グチュグチュってっ、ズブズブってっ……! お、お腹の中……。イッちゃう、イッちゃうの! ナオコ様、わたひ……ぃ、はううっ! ひぅううううン!!」

勿論、それだけで済ませるつもりもないし、こんなに可愛い仔猫ちゃんには世界が変わるほどの激しい愛し方を教えてあげたい。
例えば、首輪を嵌めたリードを引っ張りながら犬の様に昼日中の屋上に連れ出して、そこで貫き悦がらせるのも魅力的。
遮るものなど何も無いのだから、容易く誰かの視線を集めてしまうかもしれない。
誰かの耳に、淫らで可愛らしい啼き声を聞かれてしまうかもしれない。
きっとこの子はなけなしの理性で口を塞いで、溢れ出すメスの嬌声を堪えようとする、恥辱と恍惚の間の薄明地帯を演じてくれるわ。

そして、客の相手をするカウンターの下に真っ裸のまま繋いで、素知らぬ顔で応対をする股間を舐めさせるのもまた、さぞかし素晴らしいことに違いない。
客はレイの知人かもしれないのだし、気取られはしないかと怯えながらの舌遣いは、どれほど背徳的な官能に昂ぶらせてくれる事かしら。

嗚呼、なんて胸の躍る……!

(綾波レイ。 レイ……、レイちゃん)

その幼い身体にアンバランスな、クールで大人びた貌。
ユイにそっくりで、でも静謐な眼差しは神秘的で、快楽に崩してあげたギャップがたまらなく胸を熱くする。

私の可愛いペット――



◆ ◆ ◆




―― の筈だったのに。

「あ゛っ、は、ああっ! あ゛あ゛―――― !」
「素敵です。素敵ですぅっ、店長ぉ〜〜〜!!」

赤木薬局の明るい店内で、絡み合ってうねる二つの成熟した肢体。
白衣の女王様こと赤木ナオコは、天然の変態ことバイト店員伊吹マヤ嬢に、背中から刺し貫かれて悶え狂っていたのだった。

―― しかもアヌスを。

「はわわわ……。マ、マヤちゃん? ちょ、ちょっと、もう少し優しく―― !?」
「イイですっ! 店長の、店長のお尻、とってもイイですっ! ああっ、ぐいぐいって飲み込まれるみたい……。ああン、私も……私も、とってもぉ……♥」

床に伏してわななく豊満な女体の上には双頭のバイブを股間に咥えたマヤが圧し掛かって、その模造の男性の先端をナオコの尻肉に沈め、激しくグラインドさせている。

「きゃんっ! ちょっ……こんな筈じゃ……、ああうッ! き、キツ過ぎるわよ、マヤちゃん! だからっ、は、はひぃ……!!」

息も絶え絶えに喘ぐ熟女は、自ら仕込んだ性奴の筈のマヤの、夢中になって打ち込むバイブとまたもう一本、ヴァギナに突き刺さった双頭バイブの動きに翻弄されて、泡を吹かんばかりの醜態を晒していた。

何のことはない。

レイの蒼い肢体を組み敷いて、突きこねまくって蕩かせた媚肉を自分の秘腔と繋いで味わおうと、双頭バイブを装着したその時。
目前にくねる熟れたヒップの誘惑へ獣欲を滾らせてしまったマヤに、油断し切っていたバックを襲われてしまったのだ。
慌てて叱り付けては見たものの、その声も届かぬほどの理性の箍が外れ飛んだ状態に責め上げてしまっていたのはまさにナオコ自身であって、絵に描いたような自業自得状態。
こうなれば、見かけによらぬ貪欲なとナオコも呆れたタフネスさに突きまくられて、抉り倒されて、それこそ小娘のように喘がされるばかり。
マヤにしてみれば前は塞がっていたから自分は後ろをという、その両穴責めに悲鳴を上げているのだった。

「シ、シンジ君! ううっ、わたし、わたし……!!」
「ああ、泣かないでレイ。レイは何にも心配しなくて良いんだから」
「でも……!」

しれっとそんな最中に踏み込んだシンジは、『浮気をしてしまったの』と泣きじゃくるレイを言葉巧みに落ち着かせた。
曰く、全ては悪いのは強姦魔ナオコであって、被害者であるレイが気に病むことは何一つ無い。
ついで言うと、自分が来たからにはもう大丈夫。

「さ、奥で顔を洗って着替えておいで」

レイがこくと頷き、服を抱え上げて小走りに行くその傍らで、

「ず、ずるいわよシンジくん―― んっ、んお! おおぅふ……ふぁあ! ……きょ、今日のことは、そもそもシンジ君が……モゴッ!?」

何やら抗議の声を上げたナオコの口には、目にも留まらぬ早業でそこらに転がっていたバイブが突き込まれた。
ちなみにそれは、ついさっきまで少女の亀裂に抜き差しされていたシロモノで、何を思い出したのか顔を真っ赤にしたレイは、ナオコの言い掛けた何かを聞くことなく、バタンとドアの音も乱暴に店の奥へ消えていったのだった。

「うふふ、ナオコさんったら……いけませんねぇ」

口までオモチャに塞がれて、目を白黒させるナオコを見下ろしたシンジの笑顔は黒かった。

それはもう―― このくそ熱い夏の盛りに、どうしてなのか真っ黒の上下でキメたスタイルに似合いの、黒々とした笑顔。
少年の背後で壁に背を預けて、不思議にもえらくお疲れの様子でウトウトとしているアスカが見れば一気に逃げに入るような、そんな普段は見せぬシンジのもう一つの貌が垣間見えている。

「どうもまた、しっかり話し合いをしなくちゃいけないようですね。今はレイとアスカを家に帰さなきゃいけませんし、ふふふっ……。そう、後で。今晩辺りしっかりみっちりと……ね?」

にっこりと覗き込まれたナオコは、何故か嬉しそうな泣き出しそうな―― やたら複雑な表情に引き攣ってみせると、『むぐぐぅ……!』と一際高くくぐもった悲鳴を上げ、さっくり白目を剥いて果てたのだった。



◆ ◆ ◆




そんな店の外では――

まったくの余談ながら、店内のあまりの有様に入るに入れなくなってしまった風の二人連れの客が、息も荒く興奮した様子でこっそり中を覗いていたのだった。

「うわ、うわ、うわ〜〜。ほら、見て下さいよ冬月先生。マヤちゃんのまぁ……スゴいこと」
「あのナオコ君が……信じられんな。いや、信じられんと言えば君の息子もかなり信じ難いものがあるが……」

並んで小声を交わす二人は、碇家の兼業主婦ユイと、その恩師で職場の上司でもある大学教授、冬月コウゾウ。
昼間から連れ立って大学を抜け出して、何をしに来たのかというと、

「ね、先生。なんだかおかしな気分になってきません?」
「は? ちょ、ちょっと、ユイ君……!?」

ぴったり身体を寄せてきたユイに年甲斐も無く頬を赤くした冬月は、ちらと向けられた色っぽい横目使いに随分と焦ってしまっていた。

「む、無理ではないかねユイ君。さすがにこんな所に踏み込むわけにはいかんし。きょ、今日はもう諦めて……はふっ!?」
「あら、そんなつれないですわ……」

妙な声を上げそうになって口を抑えた冬月の腰の辺りには、ユイの手が差し伸べられて妖しく蠢いていた。
ぽっと目元を染めたユイは、よくよく見れば妙に肌が艶々していたし、大して冬月はと言えば、年にしてもずいぶん干乾びているような……。

「ユ、ユイ君、いかん! あれではとても赤木君に薬を売ってもらうのは出来そうにない。かといって今のワシでは……!」
「酷なことをおっしゃらないで下さいな。冬月先生」

『私をこんなにしておいて……』と、そう言ってちらりとはだけた胸元からは、まろやかに熟れた美乳の稜線と、そして薄ピンクに染まった肌を飾る、黒く卑猥な麻縄が覗いていた。

「ね?」

次第に薄っすらと頬にも朱を乗せて、静かな淫蕩さを湛えて誘うユイは恩師の股間をまさぐる手の内に、次第に確かになっていく強張りを確かめて、『ふふ……』と嬉しそうにその輪郭を指先になぞらせた。

「しかし、ユイ君……」

躊躇っては見せても、人妻になってしまう前から心惹かれていた美しい教え子に潤んだ妖しい瞳を向けられてしまえば、冬月老人にはもうどうしようもなかった。

「さ、お車に戻りましょう」

ずりずりと妙に力強く、腕を引かれるまま連れて行かれる。
この分ではまた寿命が縮むほどに搾り取られかねんなと血の気の引く思いもあればこそ、悲しい男の性に、優しく擦られる股間を滾らせてしまうのだった。

「…………♪」

ユイはと言えば、思わぬ良い物を拝めたわんと上機嫌。
恩師の腕を抱きかかえて、擦り付けた胸肉の先もつんと固く尖って疼いてしまっていたし、大学を出る前に軽く一戦交えた名残の滴りが縄化粧に戒めた秘部からじっとりと、遮るショーツもなく太腿に垂れる感触に期待を募らせているのだった。
一足進めるたびにぬかるんだ秘淵に縄は食い込んで、肥大しきった肉芽を押し潰される甘い痛みがゾクゾクと背筋を這い登る。

「ね、冬月先生?」
「な、なにかね、ユイ君」

スカートの下に導かれた指先は濡れそぼった叢の奥、濃い蜜を吐き出す秘肉のあわいへと。
ぬめらかに冬月を咥え込む唇は、真夏の日差しよりも熱かった。

「好きにして下さって……良いんですのよ?」

―― そしてやがて、いずことも無く走り去るリムジンなのであった。







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